JP2652540B2 - 測定器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ＜本発明の産業上の利用分野＞ 本発明は測定条件のタイトル名を表示等により報知す
る機能を持った測定器に関する。

＜従来の技術＞ 従来、ネットワークアナライザ等のように各電子デバ
イスの特性を測定する測定器では、操作パネル面の各種
スイッチ、ノブ等のツマミ類を操作し測定していたので
は非常に煩雑なため、メモリ内に予め各種の測定条件を
設定しておくと共に、実際の測定時にはその測定条件を
メモリから読出し、測定器に自動設定するようにしたも
のがある。

この場合、まず、測定条件をキー入力したのち、メモ
リに記憶させるためのSAVEキーとメモリの番地を指定す
るためのテンキーを操作して前記メモリ内の所定番地に
測定条件データをプリセットしておく。そしてこのよう
にメモリにプリセットした測定条件を呼出して測定を行
うときには、メモリから読み出すためのRECALLキーを操
作し、次いでメモリの番地をテンキーにより指定し、そ
の測定条件を読出して、測定器にそれを自動設定する。

＜本発明が解決しようとする問題点＞ しかるにこのような方法であると、メモリのどの番地
にどの種類の測定条件が記憶されているかを覚えておく
か、少なくともリストアップして控えておかねばなら
ず、面倒であった。このことは特に測定条件の数（種
類）が多かったり、またその内容の変更が頻繁に行われ
るときには一層面倒であった。

本発明は上述した問題点を解決するためになされたも
ので、その目的とするところは、測定条件等のメモリ内
のデータの内容を判断しなくともワンタッチ操作で簡単
に読出せてその内容を確認することができるようにした
測定器を提供することである。

＜前記問題点を解決するための手段＞ 前記問題を解決するために、本発明の測定器は、 測定条件を設定するための測定条件入力手段（２）
と、 設定された前記測定条件にしたがって測定を行なう測
定部（12）と、 測定結果を画面に表示するための表示部（13）と、 前記測定条件入力手段によって設定された測定条件に
対応する測定のタイトル名を入力するためのタイトル入
力手段（４）と、 前記表示部の画面の縁に沿って設けられた複数のファ
ンクションキー（８）と、 前記測定条件およびタイトル名を記憶するためのメモ
リ（11）と、 前記測定条件入力手段によって設定された測定条件と
該測定条件に対して前記タイトル入力手段によって入力
されたタイトル名とを対データとし、該対データを前記
複数のファンクションキーのうち操作指定されたファン
クションキーに対応づけて、前記メモリに登録する登録
手段（３、６、７、９）と、 前記メモリに登録されている対データのタイトル名を
該タイトル名に対応するファンクションキーの位置に合
わせて前記表示部の画面に表示されるタイトル名表示手
段（５、９）と、 前記登録手段によって登録された対データのうち、操
作されたファンクションキーに対応する対データの測定
条件を前記メモリから読み出し前記測定部へ設定して該
測定条件による測定を行なわせ、該測定結果を前記表示
部に表示させる測定制御手段（９）とを備えている。

＜作用＞ このように構成したため、本発明の測定器では、測定
条件入力手段によって設定された測定条件とタイトル入
力手段によって入力されたタイトル名とが、操作指定さ
れたファンクションキーに対応づけられてメモリに登録
され、登録されたタイトル名がタイトル名表示手段によ
ってそれぞれ対応するファンクションキーの位置に画面
に表示される。また、そのファンクションキーのうち所
望のタイトル名に対応したファンクションキーが操作さ
れると、そのタイトル名に対応した測定条件が測定部に
設定されて、所望の測定が行なわれる。

＜本発明の実施例＞（第１〜３図） 以下、図面を参照して一実施例を説明する。第１図は
各種電子デバイスの伝送特性、反射特性等の特性を試験
するネットワークアナライザのシステム構成図である。
キー入力部１には、ファンクションメモリ11内に設定す
る所定の試験の測定条件を入力するための測定条件入力
キー２、ファンクションメモリ11の番地を指定するため
等の数字を入力するテンキー３、前記測定条件と共に入
力する前記試験のタイトルを入力するタイトル入力キー
４、前記測定条件、タイトル等をファンクションメモリ
11へ登録（記憶）する際に使用するSAVEキー６、DEFINE
キー７、更にDEFINEキーによって前記タイトルと１対１
の対応関係を設定され、ファンクションメモリ11からそ
の測定条件、タイトル名をワンタッチで呼出し、ネット
ワークアナライザに設定するための５個のファンクショ
ンキー８が備えられている。なお前記ファンクションキ
ー８は、F1キー〜F5キーから成っている。

前記キー入力部１の各キーの入力信号は制御部９に入
力して処理される。この制御部９は、ROM10に記憶され
ている制御プログラムにしたがってこのネットワークア
ナライザの全動作を制御する回路であり、演算回路、レ
ジスタ等から成っている。

ファンクションメモリ11はRAMから成り、またメモリ
０〜メモリ９までの10個のエリア（０番地〜９番地）に
は、第２図に具体的に示すように前記タイトル、測定条
件、対応するファンクションキーの番号が対データとし
て書込まれている。

測定部12は、前記ファンクションメモリ11にプリセッ
トした測定条件等にしたがって電子デバイスの各種機能
の測定を行う回路である。また表示部13はCRT表示装置
から成り、測定結果をグラフ表示したり、あるいはま
た、前記タイトル名をF1キー〜F5キーと対応づけて表示
する回路である。この場合、F1キー〜F5キーは第３図に
示すように表示部13の直下に配設されており、そしてタ
イトル名はF1キー〜F5キーの真上の表示画面上、即ち、
CRT表示画面の下部に表示されるようになっている。

＜前記実施例の動作＞ 次に動作を説明する。まず、ファンクションメモリ11
内にタイトル、測定条件、ファンクションキーの番号を
対データとしてプリセットしておく動作から説明する。
この場合、タイトル名をタイトル入力キー４からキー入
力し、またそのタイトルの測定条件を測定条件入力キー
２からキー入力する。これらの入力データは制御部９に
よって、その制御下の制御部９内のレジスタに一時記憶
される。次いで、SAVEキー６とファンクションメモリ11
の番地を指定するテンキー３を操作すると、これらのキ
ーからの指示を受けた制御部９はファンクションメモリ
11の例えばメモリ０に、前記レジスタ内のデータ、つま
りタイトルと測定条件を対応づけて記憶する。そしてDE
FINEキー７、RECALLキー５を操作し、更にテンキー３に
よってファンクションメモリ11の番地（例えば上記のメ
モリ０）を指定し、次いで対応して定義したいファンク
ションキー８、例えばF1キーを操作する。これらの操作
によって制御部９はファンクションメモリ11に、上記タ
イトル名と測定条件にさらにファンクションキーが対応
づけられ、対データとして記憶せしめる。同時に制御部
９は、リコール時（ファンクションメモリ11から所望の
測定条件を呼び出し測定しようとする時）はファンクシ
ョンキーに対応する位置にしかも対応するタイトルを表
示部13に表示せしめ、かつ表示中、所望のファンクショ
ンキーを設定したときは、それに対応する測定条件をフ
ァンクションメモリ11より呼び出し、その測定条件に沿
って測定部12及び表示部13を制御できるようにしてお
く。これで測定条件とそのタイトルをファンクションキ
ーへ定義つける作業が完了する。第２図の例では、前記
メモリ０には、タイトル名として455KHzBAND、測定条件
として455KHz、BPFの通過帯域の測定の条件データ、F1
キーの番号が書込まれていることが分かる。

上述したことと同一キー操作によって、ファンクショ
ンメモリ11の他のエリアにも、F2キー〜F5キーと対応づ
けたタイトル、測定条件の各データを設定する。しかし
て第３図は、前記設定操作後において、第２図に示すよ
うにファンクションメモリ11に５種類設定した測定条件
のタイトルがF1〜F5キーと対応して表示された状態を示
している。

以上のようにしてファンクションメモリ11への前記５種
類の対データの設定後は、このプリセットした測定条件
を自由に呼出して測定部12に設定し、そのタイトルの測
定を実行することができる。例えば、タイトル「455KHz
BAND」の測定を行う場合、DEFINEキー７を操作すると、
F1〜F5キーに対応してCRT画面の下部に５つのタイトル
名がファンクションメモリ11から読出され表示される。
そのためF1〜F5キーの定義内容を目視確認することがで
き、そこで前記タイトル「455KHzBAND」のF1キーを操作
すると、ファンクションメモリ11からその測定条件デー
タが読出され、測定部12に設定される。したがってその
測定を直ちに開始できる。

なおファンクションメモリ11は外部より差し替え可能
なもの、例えばIC、あるいは磁気を用いたメモリを用い
ることもできる。

＜本発明の効果＞ 以上説明したように本発明の測定器は、測定条件入力
手段によって設定された測定条件とタイトル入力手段に
よって入力されたタイトル名とを対データとして、操作
指定されたファンクションキーに対応づけてメモリに登
録することができ、登録された対データのタイトル名を
対応するファンクションキーの位置に表示させ、表示さ
れたタイトル名のうち所望のタイトル名に対応するファ
ンクションキーが操作されるとそのタイトル名に対応す
る測定条件がメモリから測定部に自動設定されてその測
定条件にしたがって測定が行なわれるように構成されて
いる。このため、メモリにプリセットした測定条件の呼
出しがワンタッチのキー操作で簡単に速やかに、且つ確
実に行える利点がある。

また差し替え可能なメモリに所望の測定条件とそのタ
イトルを設定し、かつメモリ内のタイトルを見やすく表
示させ、ワンタッチでメモリ内容を呼び出し測定できる
ようにしたことから、多種項目にわたって測定可能な測
定器をある項目のみ専用に測定させるときなど、格別な
利便が生じる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例のネットワークアナライザの
システム構成図、第２図はファンクションメモリ11の構
成図、第３図はF1〜F5キーとタイトル表示との関係を示
す図である。 ２……測定条件入力キー、３……テンキー、４……タイ
トル入力キー、５……RECALLキー、６……SAVEキー、７
……DEFINEキー、８……ファンクションキー、９……制
御部、10……ROM、11……ファンクションメモリ、12…
…測定部、13……表示部。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】測定条件を設定するための測定条件入力手
   段（２）と、 設定された前記測定条件にしたがって測定を行なう測定
   部（12）と、 測定結果を画面に表示するための表示部（13）と、 前記測定条件入力手段によって設定された測定条件に対
   応する測定のタイトル名を入力するためのタイトル入力
   手段（４）と、 前記表示部の画面の縁に沿って設けられた複数のファン
   クションキー（８）と、 前記測定条件およびタイトル名を記憶するためのメモリ
   （11）と、 前記測定条件入力手段によって設定された測定条件と該
   測定条件に対して前記タイトル入力手段によって入力さ
   れたタイトル名とを対データとし、該対データを前記複
   数のファンクションキーのうち操作指定されたファンク
   ションキーに対応づけて、前記メモリに登録する登録手
   段（３、６、７、９）と、 前記メモリに登録されている対データのタイトル名を該
   タイトル名に対応するファンクションキーの位置に合わ
   せて前記表示部の画面に表示させるタイトル名表示手段
   （５、９）と、 前記登録手段によって登録された対データのうち、操作
   されたファンクションキーに対応する対データの測定条
   件を前記メモリから読み出し前記測定部へ設定して該測
   定条件による測定を行なわせ、該測定結果を前記表示部
   に表示させる測定制御手段（９）とを備えた測定器。