JP2652343B2 - もやしの髭根除去装置 - Google Patents

もやしの髭根除去装置

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JP2652343B2
JP2652343B2 JP6198380A JP19838094A JP2652343B2 JP 2652343 B2 JP2652343 B2 JP 2652343B2 JP 6198380 A JP6198380 A JP 6198380A JP 19838094 A JP19838094 A JP 19838094A JP 2652343 B2 JP2652343 B2 JP 2652343B2
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敏夫 鈴木
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SANKIN JUGEN
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SANKIN JUGEN
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、もやしの頭部の反端か
ら伸びている髭根を取り除くための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からもやしは、櫛歯付の回転部材を
内部に複数設けた水槽に導入され、ここで回転部材によ
って掻き混ぜられながら水洗いされると共に、櫛歯によ
り髭根が絡み取られ、その後、袋詰め等されて販売に供
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
方法では、もやしの髭根をある程度の確実性を持って取
り除くためには、もやしを比較的長い時間水槽内に置い
て掻き混ぜる必要がある。
【0004】この場合、もやしに水が染み込んでもやし
の日持ちが悪くなり、また、回転体の櫛歯によりもやし
が傷むこともあった。更に、大量のもやしを効率よく処
理するため水槽が大容量となり、水槽の設置場所に制限
を受けるという問題もあった。
【0005】本発明は、以上のような問題点に鑑みて開
発したものであり、その目的は、もやしの商品価値を低
減することなく、効率よくもやしの髭根を取り除くこと
ができ、設置場所に制限を受けることのないもやしの髭
根除去装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を成就するため
の手段たる本発明の要旨は、外周面に微細な凹凸を有す
る略円柱状で回転可能な複数のロール部材を、これらロ
ール部材の軸がそれぞれ平行となり、且つ、前記外周面
間に微間隙を置いて並設することによりもやしの通過経
路を規定し、前記各ロール部材の回転方向を同一とする
と共に、回転速度が相対的に速いものと遅いものとを交
互に設定し、回転速度が相対的に遅い前記ロール部材の
径を速い前記ロール部材の径に比べ大きくしてなること
を特徴とするもやしの髭根除去装置にある。
【0007】ここで、外周面に微細な凹凸を有すると
は、外周面が平滑ではない趣旨であり、微間隙とは、も
やしが通り抜けることができない僅かな隙間である。
【0008】また、ロール部材は、その外周面がラバー
質であることが好ましく、具体例として、ウレタンゴム
を外周にライニング加工したゴムロールを挙げることが
できるが、ローレット加工した金属部材でも可能であ
る。
【0009】更に、本発明に係るもやし髭根除去装置
は、ロール部材の上方に回転可能な複数のブラシ付回転
部材を備えていてもよく、もやしの洗浄に供する洗浄水
を供給する手段を備えていてもよい。なお、ブラシ付回
転部材の回転方向は任意に設定できる。また、もやしの
洗浄に供する洗浄水を供給する手段の具体例として、シ
ャワーを挙げることができる。
【0010】なお、ロール部材やブラシ付回転部材の径
や回転速度あるいは設置態様は、最も効果を上げ得るよ
う所望により設定できる。また、もやしの種類や髭根の
状態によって最も効果的なロール部材の回転速度も変わ
ってくるため、回転速度を変更可能にすることが望まし
い。
【0011】
【作用】本発明のもやしの髭根除去装置では、複数のロ
ール部材を並設して規定したもやしの通過経路上を、各
ロール部材の同一方向への回転により、もやしが一方か
ら他方へと移動する。この移動における回転速度が速い
ロール部材から遅いロール部材へともやしが移る際、も
やしは、回転速度の速いロール部材によって各ロール部
材の外周面間に引き込まれ、回転速度の遅いロール部材
によって外周面間から逃がされる。この引き込みと逃げ
において、各ロール部材の外周面間の微間隙にはもやし
の髭根のみが取り込まれ、この髭根は各外周面の微細な
凹凸に絡まる等して取り除かれる。
【0012】また、回転速度の遅いロール部材の径を速
いものの径より大きくすることによって、もやしの通過
経路において、径の大きいロール部材が、もやしの移動
をスムーズにさせない一種の障害物となり、もやしが各
ロール部材間の微間隙上に引き込まれて逃がされる迄の
時間を若干増やす。
【0013】更に、本発明のもやしの髭根除去装置にロ
ール部材の上方に回転可能な複数のブラシ付回転部材を
設置すれば、もやしは、ブラシ付回転部材によって絡み
をほぐされたり、後戻りさせられながら、ロール部材上
を移動する。
【0014】また、もやしの洗浄に供する洗浄水を供給
する手段を設ければ、髭根を取り除きながらもやしを洗
浄することができる。
【0015】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0016】図1は、本発明に係るもやしの髭根除去装
置Iを側方から見た概略図である。もやしの髭根除去装
置Iは、略円柱状なロール部材として、径が若干異なる
2種のゴムロール10’,10”と、ブラシ付回転部材
である回転ブラシ20と、もやしの洗浄に供する洗浄水
を供給する手段としての洗浄シャワー30,30’とを
備える。
【0017】ゴムロール10は、軸部12(図2参照)
にウレタンゴムをライニングしてなり、外周面11に微
細な凹凸を有する。これを、径の大小が交互となり、且
つ、各ゴムロール10間に微間隙を置いて、前方から後
方(該図において左側から右側)へと除々に高位置とな
るよう軸受台40にて回転可能に支承する。なお、各ゴ
ムロール10の軸芯は同一平面上に来る。軸受台40
は、フレームを組み合わせて形成される基台41と、こ
の基台41上に設けられ、図示されないピロー形軸受を
多数有する、左右(該図において前後)の軸受側部42
とから構成され、基台41はゴムロール10及び回転ブ
ラシ20の回転駆動源である複数のモータ43等を収容
し、また、軸受側部42は、ゴムロール10が傾斜して
連続するもやしの通過経路における左右両側壁を規定す
る。
【0018】回転ブラシ20は、図3(a)にて概略的
に表されるように、ブラシ部材21が軸部22に対し緩
やかな螺旋状に並び、この並びが外周面上に複数列とな
るよう植設されてなり、この概略断面を図3(b)にて
示す。また、回転ブラシ20は、一例として6箇を3箇
づつ2列にして一まとまりとした複数組がゴムロール1
0の上方に軸受側部42にて回転可能に支持される。
【0019】装置Iには、更に、洗浄シャワー30が軸
受台の上方に所定間隔を持って複数設置されると共に、
軸受側部42間の後方にも設けられる(参照番号3
0’)。なお、洗浄シャワー30はクランク(図示しな
い)等により首振り可能とされる。
【0020】以上のように構成されたもやしの髭根除去
装置Iにおいて、もやしは、矢印Aによって便宜的に表
される取り込み部から装置Iに取り込まれ、時計回りに
回転駆動する各ゴムロール10によって後方へと移動
し、矢印B(取り出し部)から取り出される。なお、取
り込み部A付近を拡大した概略図を図4にて示す。
【0021】ゴムロール10上に取り込まれたもやし
は、径が小さく回転速度の速いゴムロール10’により
微間隙S上へと引き込まれ、径が大きく回転速度の遅い
ゴムロール10”により微間隙S上から逃がされる。こ
の際、微間隙Sにもやしの髭根のみが入り込み、各外周
面11の微細な凹凸に絡まる等してもやしから取り除か
れる。また、径が大小となるゴムロール10”,10’
を交互に設置したので、通過経路の起伏が激しくなり、
もやしの移動に対する抵抗となる。よって、もやしが微
間隙S上に引き込まれて逃がされる迄の時間が若干増え
て、髭根を除去する確実性が高まる。なお、通過経路が
前方から後方へと傾斜するのも、もやしの移動に対する
抵抗を増すためである。
【0022】また、もやしは、回転ブラシ20の回転駆
動により上方へと巻き込まれ、絡みやまとまりをほぐさ
れたり、後戻りさせられる。よって、もやしを均一に分
散させて処理することができ、また、通過経路を行った
り来たりさせて、微間隙Sによる髭根の取り残しを最小
限にする。このような作用効果が得られる限り、回転ブ
ラシ20の回転方向や設置数あるいは設置態様は特に限
定されるものではなく、矢印にて回転方向の一例が示さ
れる。なお、回転ブラシ20自体ももやしから髭根を取
り除く機能を有し、螺旋状のブラシ部材21(図3
(a)参照)は、もやしを効果的に分散させ役割を果た
す。
【0023】更に、もやしが装置I内に導入されと、洗
浄シャワー30から洗浄水が供給され、これによって、
もやしを洗浄すると共に、取り除いた髭根を洗い流す。
また、洗浄水によってもやしが潤滑となるため、例え
ば、もやしが回転ブラシによって損傷を被ること等を阻
止する。この洗浄において、もやしは洗浄水に浸される
わけではないため、もやしに水が染み込んで日持ちが悪
くなることはない。なお、洗浄水を排出する経路は省略
する。
【0024】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明に係るもや
しの髭根除去装置では、ロール部材を回転速度の速いも
のと遅いものとが交互に来るよう並設して規定した通過
経路上にもやしを導入し、これを各ロール部材の同一方
向の回転により移動させながら、各ロール部材間の微間
隙にてもやしの髭根を除去するようにしているので、も
やしを傷めず、効率よく髭根を除去できる。また、もや
しを従来の水槽のように一斉に処理するものではなく、
次々に本装置に取り込みながら処理できるため、設置場
所に制限を受けることもない。
【0025】また、回転速度が相対的に遅いロール部材
の径が速いロール部材の径に比べ大きいため、通過経路
の起伏が激しくなり、もやしが各ロール部材間の微間隙
上に置かれる時間が若干増え、髭根の除去の確実性が高
まる。
【0026】更に、ロール部材の上方に回転可能な複数
のブラシ付回転部材を設置すれば、もやしが、絡みをほ
ぐされたり、通過経路を後戻りさせられるので、髭根の
除去効率が一層高まる。
【0027】また、もやしの洗浄に供する洗浄水を供給
する手段を設ければ、髭根を除去しながらもやしを洗浄
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るもやしの髭根除去装置を側方から
見た概略図である。
【図2】ゴムロールを示す概略図である。
【図3】回転ブラシを示す概略図(a)、及び断面図
(b)である。
【図4】図1の一部の拡大図である。
【符号の説明】
10,10’,10” ゴムロール 20 回転ブラシ 30,30’ 洗浄シャワー 40 軸受台

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に微細な凹凸を有する略円柱状で
    回転可能な複数のロール部材を、これらロール部材の軸
    がそれぞれ平行となり、且つ、前記外周面間に微間隙を
    置いて並設することによりもやしの通過経路を規定し、 前記各ロール部材の回転方向を同一とすると共に、回転
    速度が相対的に速いものと遅いものとを交互に設定し、 回転速度が相対的に遅い前記ロール部材の径を速い前記
    ロール部材の径に比べ大きくしてなることを特徴とする
    もやしの髭根除去装置。
  2. 【請求項2】 前記ロール部材の上方に回転可能な複数
    のブラシ付回転部材を備える請求項1に記載のもやしの
    髭根除去装置。
  3. 【請求項3】 もやしの洗浄に供する洗浄水を供給する
    手段を備える請求項1又は2に記載のもやしの髭根除去
    装置。
JP6198380A 1994-08-23 1994-08-23 もやしの髭根除去装置 Expired - Lifetime JP2652343B2 (ja)

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JPH0856634A JPH0856634A (ja) 1996-03-05
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JPH0856634A (ja) 1996-03-05

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