JP2652076B2 - 押出ブロー成形用ポリエチレン樹脂着色組成物 - Google Patents

押出ブロー成形用ポリエチレン樹脂着色組成物

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JP2652076B2
JP2652076B2 JP2108764A JP10876490A JP2652076B2 JP 2652076 B2 JP2652076 B2 JP 2652076B2 JP 2108764 A JP2108764 A JP 2108764A JP 10876490 A JP10876490 A JP 10876490A JP 2652076 B2 JP2652076 B2 JP 2652076B2
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俊道 佐野
省三 福地
尚之 佐々木
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Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、押出ブロー成形用ポリエチレン樹脂着色組
成物に関し、更に詳しくは洗剤や化粧品容器等に使用さ
れる樹脂ボトルを押出ブロー成形で製造するに際し、表
面平滑で色むらのない成形品を提供することが出来るポ
リエチレン樹脂着色組成物に関する。
(従来の技術及びその問題点) 従来、洗剤や化粧品容器の樹脂ボトルの着色は、容器
成形時にルチル型酸化チタン、酸化鉄、群青等の無機顔
料或いはアゾ系、フタロシアニン系等の有機顔料を原料
樹脂に添加して行われているが、近年、これら樹脂ボト
ルの意匠性の面から樹脂ボトルにパール感を与えるべ
く、マイカ(雲母)製のパール顔料が使用される様にな
ってきた。
樹脂ボルトの成形方法としては、従来から押出機タイ
プのブロー成形機が使用され、樹脂及び着色剤を加熱、
溶融及び混練してパリソン(パイプ状押出物)を押出
し、このパリソンを金型で挟み、空気を吹き込んでボト
ルを成形する方法が採用されている。
この際、パリソンが押出される時に、従来タイプの無
機顔料又は有機顔料による着色においては、表面(肌)
が滑らかなパリソンが押出される為、成形される樹脂ボ
トルも商品価値のある優れた外観を有している。
しかしながら、更に意匠性を高めるべく、着色剤とし
てマイカ製パール顔料を使用して、従来と同様の方法に
て樹脂ボトルを成形すると、樹脂ボトルの縦方向(押出
方向)に数本から多数の細い筋がウエルド部を中心にし
て発生したり、色むら状にランダムに発生し、外観不良
を生ずることが多い。
これは、押出機で樹脂及びマイカ製パール顔料を加
熱、溶融及び混練してホッパー側からダイに向かって押
出されるが、押出運転時間の経過と共にブレーカープレ
ート、又はパリソンが押出されるダイリップの内壁にマ
イカ製パール顔料が混練物から分離して固着し、更に時
間の経過と共にダイ内壁全面にマイカ製パール顔料が凝
集及び固着し、積重なって行く為に、滑らかな円形のダ
イノズルがその滑らかさを失い、そこから押出されるパ
リソンに傷が付き、これが縦筋となって成形品の外観を
損なうものである。
尚、着色方法としては、ブロー成形機投入前に予め着
色剤によってカラーコンパウンドを作成した形態で製品
を成形しても、又はブロー成形時に着色マスターバッチ
等の着色剤を使用し、希釈樹脂と混合して成形機中に投
入する形態のいずれの着色成形方法でも、マイカ製パー
ル顔料を使用した際に前記と同様の問題が発生する。
この様な問題を解決する方法として、ブロー成形押出
機での加熱、溶融及び混練を強力にする為にスクリュー
の形状を変更する、又はダイに押出圧力が掛かり過ぎな
い様に、ダイの構造を変更する、マイカ製パール顔料が
分離しても固着しない様な金属のダイ又はダイの内壁仕
上をする等の種々の方法が考えられるが、機械の改良、
ダイの改良等は経済的にも問題が多すぎる。更にマイカ
製パール顔料を使用しない製品の樹脂ボトル成形に際し
ては何等支障は認められないことから、機械の改良は必
ずしも適正な方法ではない。
従って本発明の目的は、洗剤や化粧品容器等に使用さ
れる樹脂ボトルの製造に際し、表面平滑で色むらのない
成形品を得ることが出来るポリエチレン樹脂着色組成物
を提供することである。
(問題点を解決する為の手段) 上記目的は以下の本発明によって達成される。
即ち、本発明は、ポリエチレン40〜98重量部、マイカ
製パール顔料0.3〜50重量部及びステアリン酸カルシウ
ム0.1〜5重量部からなることを特徴とする押出ブロー
成形用ポリエチレン樹脂着色組成物である。
(作用) 特定の比率のポリエチレンとマイカ製パール顔料とか
らなる組成物に、適当量のステアリン酸カルシウムを添
加することによって、表面平滑で筋が無く意匠性に優れ
た樹脂ボトルを与えるポリエチレン樹脂着色組成物が提
供される。
(好ましい実施態様) 次に好ましい実施態様を挙げて本発明を更に詳しく説
明する。
本発明で使用するブロー成形用ポリエチレンとは、密
度(g/cc)が0.94〜0.96、MFR(g/10min.)が0.1〜10程
度のものであり、かかるポリエチレンは市場から容易に
入手して使用することが出来る。
又、本発明で使用するマイカ製パール顔料とは、積層
構造を有する微細な雲母であり、又パール感を更に発現
させる為に、雲母をチタン処理したパール顔料で、平均
粒径が5〜200μm程度のものであり、かかるマイカ製
パール顔料も市場から容易に入手して本発明で使用する
ことが出来る。又、これらのマイカ製パール顔料はチタ
ンカップリング剤やシランカップリング剤等で予め処理
されたものであってもよいのは当然である。
又、本発明で使用し、本発明を特徴づけるステアリン
酸カルシウムは、Ca(OOCR)で示される高級脂肪酸塩
であり、同様に市場から入手して本発明で使用出来る。
本発明のポリエチレン樹脂着色組成物は上記成分を必
須成分とし、これらの配合比率は、ポリエチレン40〜98
重量部、マイカ製パール顔料0.3〜50重量部及びステア
リン酸カルシウム0.15〜5重量部の範囲が好適であり、
この範囲においてマイカ製パール顔料及びステアリン酸
カルシウムが低濃度範囲の場合には所謂カラーコンパウ
ンドとして使用し、そのまま成形に供することが出来、
又、上記範囲の高濃度範囲のものは、これを樹脂で希釈
して使用する着色マスターバッチとして使用することが
出来る。本発明のポリエチレン樹脂着色組成物は上記成
分を単に混合した状態でもよいし、又、一旦溶融混練し
て造粒したペレット状でもよく、それらの製造方法はい
ずれも従来公知の方法でもよい。
上記組成においてマイカー製パール顔料の量が少なす
ぎると発現されるパール感が不足し、一方、高すぎると
成形自体が困難になる。又、ステアリン酸カルシウムの
量が少なすぎると本発明の効果が得難く、一方、多すぎ
ると、樹脂の物性等の面で好ましくない。
本発明のポリエチレン樹脂着色組成物は上記成分以外
に、他の任意の着色剤、帯電防止剤、分散剤、紫外線吸
収剤等公知の添加剤は必要に応じて添加することが出来
る。
(実施例) 次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に具体的に
説明する。尚、文中部又は%とあるのは特に断りの無い
限り重量基準である。
実施例1〜4及び比較例1〜4 下記第1表の組成物をバンバリーミキサーに投入し、
約170〜190℃にて加熱、溶融及び混練し、ポリエチレン
中にマイカ製パール顔料を分散させる。その後ミキシン
グロールにてベルト状に引き出し、角ペレタイザーにて
角ペレットとする。更に着色マスターバッチの形状を整
える為に押出機にて約170〜190℃にて溶融押出し、丸ペ
レット状の本発明の及び比較例のポリエチレン樹脂着色
組成物を作成した。
上記の着色マスターバッチ10部に対してポリエチレン
(三井石油化学製 6204B)200部を混合し、ブロー成形
機65m/mφのホッパーに投入する。シリンダー及びダイ
の設定温度170〜190℃とし、混合物を加熱、溶融及び混
練して押出成形し、成形されたブロー成形品の外観を観
察し、下記第1表の結果を得た。
(効果) 以上の様に本発明によれば、洗剤や化粧品容器等に使
用される樹脂ボルトの製造に際し、表面平滑で色むらの
ない成形品を与えるポリエチレン樹脂着色組成物を提供
することが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 5:098) (56)参考文献 特開 昭63−17973(JP,A) 特開 昭54−80332(JP,A) 特開 昭48−93642(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエチレン40〜98重量部、マイカ製パー
    ル顔料0.3〜50重量部及びステアリン酸カルシウム0.1〜
    5重量部からなることを特徴とする押出ブロー成形用ポ
    リエチレン樹脂着色組成物。
JP2108764A 1990-04-26 1990-04-26 押出ブロー成形用ポリエチレン樹脂着色組成物 Expired - Lifetime JP2652076B2 (ja)

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JPS5480332A (en) * 1977-12-09 1979-06-27 Dainichi Seika Kogyo Kk Granular colorant and its production
JPS6317973A (ja) * 1986-07-10 1988-01-25 Asahi Chem Ind Co Ltd 着色剤組成物

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