JP2651114B2 - 制振装置 - Google Patents

制振装置

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JP2651114B2
JP2651114B2 JP32708993A JP32708993A JP2651114B2 JP 2651114 B2 JP2651114 B2 JP 2651114B2 JP 32708993 A JP32708993 A JP 32708993A JP 32708993 A JP32708993 A JP 32708993A JP 2651114 B2 JP2651114 B2 JP 2651114B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地震等の振動エネルギ
ーを吸収して建物の揺れを抑える制振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建物の制振装置として図4乃至図
5に示すものが知られている。即ち、建物の柱1と梁
2,2aとに囲まれた空間に、床部分となる梁2に下部
を固定し上端部と両側端部を梁2aと柱1から縁切りし
たPC壁3を設けて、該PC壁3の上面に制振装置4を
所要数設けたものである。
【0003】前記制振装置4は、図5に示すように、鉛
ダンパ5をPC壁3の厚み方向に設け、これの両端部を
固定部材6で固定する。そして、前記鉛ダンパ5の中央
部を振動方向(PC壁の幅方向)で挟装して梁2a下面
に固定される固定部材7とからなる。
【0004】そして、地震等で矢印方向に横揺れする
と、鉛ダンパ5のエネルギー吸収部5aが塑性変形する
ことにより振動エネルギーが吸収されて制振効果を発揮
するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
制振装置4においては、鉛ダンパ5の固定のためにPC
壁3の厚さが大きくなると言う問題点があり、また、制
振装置4全体が大きいので設置するにも手間が掛かって
製品コストと設置コストが嵩むと共に、エネルギー吸収
量を微調整することが困難であると言う問題点があっ
た。
【0006】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
ので、制振装置の製造コストと設置コストを低減し、更
にエネルギー吸収量を微調整できる制振装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題を解決
し上記目的を達成するための要旨は、下部のみ梁に固定
して支持された壁の上面と上階の梁の下面との間隙に設
ける制振装置であって、断面コ字形の溝形鋼を前記間隙
に沿って設け、前記溝形鋼の内部中央に該溝形鋼の両側
壁と平行な拘束壁材を別体にして設け、前記溝形鋼の両
側壁と前記拘束壁材に各々位置合わせして設けた貫通孔
にエネルギー吸収板材を貫通させて前記間隙に沿って該
エネルギー吸収板材を所要数並設し、前記溝形鋼と前記
拘束壁材を前記壁の上面と前記上階の梁の下面に対向さ
せて固着することに存する。
【0008】
【作用】本発明の制振装置によれば、装置全体がシンプ
ルで製造しやすくなり、エネルギー吸収板材を容易にセ
ットできるのでその設置枚数の加減によって振動エネル
ギーの吸収量を微調整することもできる。溝形鋼が拘束
壁材を覆うので、面外方向の振れ止めも兼ねることがで
きる。更に、装置周囲壁の隙間を最小限にすることもで
きる。
【0009】
【実施例】次に、本発明に係る一実施例について図面を
参照して詳細に説明する。図1は、本発明に係る制振装
置10の要部の側縦断面図であり、図2はその正面図で
あり、図3は制振装置10を設けた建物の一部の正面図
である。なお、従来例に対応する部分には同符号を付け
て説明する。
【0010】前記制振装置10は、下部のみ梁2に固定
して支持されたPC壁3の上面と、上階の梁2aの下面
との間隙で、図3(イ)に示すように、前記PC壁3の
上側両端部に設けるものである。
【0011】この制振装置10の構成は、図1乃至図2
に示すように、上階の梁2aに固着された断面コ字形の
溝形鋼11と、該溝形鋼11の内部に間隙を有してPC
壁3の上面に固着される拘束壁材としてのH形鋼12
と、前記溝形鋼11とH形鋼12とに設けられた貫通孔
に挿通して取り付けられたエネルギー吸収板材の鉛板1
4とからなる。
【0012】前記溝形鋼11は、図1に示すように、断
面横幅がPC壁3の厚さとほぼ同じであり、図3(ロ)
に示すように、断面コ字形の底面に上階の梁2aの下面
にボルト等で固着するための取付孔11cが所要数穿設
されている。これによって、現場での乾式施工が可能と
なる。また、前記溝形鋼の側壁11a,11bには、矩
形状で前記鉛板14を挿通させるための貫通孔13が設
けられている。
【0013】更に、該側壁11a,11bの両端部に
は、この溝形鋼11を上階の梁2aに取り付けるための
ボルトと作業者の手が内部に挿入できるようにするため
の作業用孔11dが適宜大きさにして設けられている。
【0014】なお、前記溝形鋼11の貫通孔13は、後
述のH形鋼12に設ける貫通孔13の穿孔数と同じ数だ
け設けるものである。
【0015】前記拘束壁材として例えばH形鋼12を、
前記溝形孔11の長手方向で略半分の長さにして設け
る。そして、前記溝形鋼11の内部に収まる大きさで、
その壁面12aに、前記溝形鋼11の貫通孔13と各々
位置合わせされる貫通孔13を設け、下面には固着用の
スタッド17が溶接されている。このスタッド17をP
C壁3に埋設させて、当該H形鋼12をPC壁3の上面
に固着するようにするものである。
【0016】該貫通孔13にエネルギー吸収板材となる
鉛板材14を貫通させ、前記溝形鋼11とH形鋼12の
長手方向に直交する方向に前記鉛板材14を所要数並設
する。
【0017】前記エネルギー吸収板材の鉛板材14は、
所定厚さの平板状の可塑性板材であり、図1に示すよう
に、溝形鋼11の両側壁11a,11bの貫通孔13
と、H形鋼12の壁面12aの貫通孔13に共に挿通し
て架設される。
【0018】この鉛板材14を、溝形鋼11とH形鋼1
2の長手方向に所定間隔をおいて並設するものであり、
その設置枚数は振動エネルギーをどの程度吸収させるか
によって決められるものである。また、設置板の一枚の
大きさ(厚さ)、形も任意に設定できる。
【0019】また、鉛板材14の両端部にはピン孔18
が穿孔されており、図1に示すように、溝形鋼11の両
側壁11a,11bの外面から少し距離aをおいて設け
られている。層間変形による鉛板材14への引張力が生
じないようにするためである。そして、図2に示すよう
に、前記ピン孔18の各々に止めピン19が挿通されて
割ピン20等で止められ、鉛板材14が抜け止めされ
る。
【0020】また、溝形鋼11がPC壁3の面外方向の
振れ止めも兼ねている。更に、溝形鋼11がH形鋼12
を覆えることから装置周囲の壁の隙間を最小限に抑える
ことができる。
【0021】次に、制振装置10の組立について説明す
る。先ず、工場でPC壁3を製作する際に、前記H形鋼
12を、該PC壁3の上側両端部にスタッド17を埋設
させることによって固着する。こうしてできたPC壁3
を現場にクレーン等で搬入して立てかけ、一旦、図3
(ロ)に示すように、溝形鋼11を前記H形鋼12に被
らせる。
【0022】そして、PC壁3を直立させ、前記溝形鋼
11の作業用孔11dから高張力ボルト15及び手を内
側に差込み、続いて該高張力ボルト15のネジ部を溝形
鋼11の取付孔11cから上に貫通させ、そのネジ部に
ナット16を螺合させて、当該溝形鋼11を上階の梁2
aの下面に固着する。これによって、溝形鋼11の貫通
孔13とH形鋼12の貫通孔13とが、溝形鋼11の長
手方向に直交する方向で位置合わせされることになる。
【0023】その後、図1乃至図2に示すように、エネ
ルギー吸収板材の鉛板14を前記貫通孔13に、所定の
減衰量となるように所要数を差し込んで横架させて並設
する。そして、各鉛板14のピン孔18の各々に止めピ
ン19を挿通し更に割ピン20等で止められ、鉛板材1
4が抜け止めされる。
【0024】このようにして形成した制振装置10によ
って、建物に振動エネルギーが加わり揺れても、制振装
置10の複数の鉛板材14が梁2aとPC壁3との相対
変位で塑性変形して、前記振動エネルギーが吸収され、
建物全体の振動に対する応答量が減少するものである。
【0025】本発明の制振装置10を図1に示す構造と
したが、これに限らず、例えば溝形鋼11をPC壁3側
に固定し、H形鋼12を上階の梁2aの下面側に固定す
るようにしてもよい。
【0026】また、拘束壁材をH形鋼に限らずT形鋼で
もよく、更に、エネルギー吸収板材として鉛材のみに限
定するものでもない。更に、鉛板材14と貫通孔13の
断面形状を変更して、一ヶ所の貫通孔に複数の鉛板14
を貫入させたり、鉛板材14の断面形状を縦長にしたり
横長にしたりすることもできる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の制振装置
は、下部のみ梁に固定して支持された壁の上面と上階の
梁の下面との間隙に設ける制振装置であって、断面コ字
形の溝形鋼を前記間隙に沿って設け、前記溝形鋼の内部
中央に該溝形鋼の両側壁と平行な拘束壁材を別体にして
設け、前記溝形鋼の両側壁と前記拘束壁材に各々位置合
わせして設けた貫通孔にエネルギー吸収板材を貫通させ
て前記間隙に沿って該エネルギー吸収板材を所要数並設
し、前記溝形鋼と前記拘束壁材を前記壁の上面と前記上
階の梁の下面に対向させて固着することとしたので、簡
易な構成で低コストの制振装置となり、また設置コスト
も低減されると云う優れた効果を奏する。しかも、エネ
ルギー吸収板材の設置枚数を任意に変えることでエネル
ギー吸収量を微調整することも容易であると共に、その
交換作業も容易で制振装置の維持コストも低減できると
云う優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る制振装置の要部の側縦断面図であ
る。
【図2】同制振装置の正面図である。
【図3】同制振装置を設けた建物の一部の正面図(イ)
と、その一部の拡大斜視図(ロ)である。
【図4】従来例に係る制振装置を設けた建物の一部正面
図である。
【図5】同制振装置の要部斜視図である。
【符号の説明】
1 柱、 2,2a 梁、 3 PC壁、 10 制振装置、 11 溝形鋼、 12 拘束壁材のH形鋼、 13 貫通孔、 14 鉛板材、 18 ピン孔、 19 止めピン。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部のみ梁に固定して支持された壁の上
    面と上階の梁の下面との間隙に設ける制振装置であっ
    て、断面コ字形の溝形鋼を前記間隙に沿って設け、前記
    溝形鋼の内部中央に該溝形鋼の両側壁と平行な拘束壁材
    を別体にして設け、前記溝形鋼の両側壁と前記拘束壁材
    に各々位置合わせして設けた貫通孔にエネルギー吸収板
    材を貫通させて前記間隙に沿って該エネルギー吸収板材
    を所要数並設し、前記溝形鋼と前記拘束壁材を前記壁の
    上面と前記上階の梁の下面に対向させて固着することを
    特徴とする制振装置。
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