JP2002201817A - Pc架構の振動減衰構造 - Google Patents

Pc架構の振動減衰構造

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JP2002201817A JP2000397793A JP2000397793A JP2002201817A JP 2002201817 A JP2002201817 A JP 2002201817A JP 2000397793 A JP2000397793 A JP 2000397793A JP 2000397793 A JP2000397793 A JP 2000397793A JP 2002201817 A JP2002201817 A JP 2002201817A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地震時の振動エネルギー吸収能力がきわめて
大きく、振動エネルギーをきわめて効率的に吸収できる
ようにしたPC架構の振動減衰構造を提供する。 【解決手段】 柱1と梁2とをPC鋼材3によって圧着
接合し、その圧着接合部に接合部の離間変形を利用して
振動エネルギーを吸収するダンパーを設置する。この場
合、柱1の側面部と梁2の下側面部に剛部材としてダブ
ルT形鋼4とT形鋼5をそれぞれ突設し、そのウェブ4
aと5a間の隙間6に粘弾性体7をダンパーとして貼付
する。また、ダブルT形鋼4とT形鋼5の突出長さを変
えることで接合部の離間変形量をコントロールする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プレキャスト鉄
筋コンクリート(以下「PCaRC」という)構造の
柱、またはプレキャストプレストレストコンクリート
(以下「PCaPC」という)構造の柱とPCaPC構
造の梁とで構成されるPC架構の振動減衰構造に関し、
柱と梁との接合部を貫通するPC鋼材がポストンテンシ
ョン工法によって緊張定着された柱と梁との圧着接合部
に、減衰装置として鋼製ダンパーやオイルダンパー等を
設置してなるものである。
【0002】
【従来の技術】構造物の架構として、これまでPCaR
C構造またはPCaPC構造の柱と梁を、PC鋼材や高
力ボルトなどの緊張鋼材で接合すると同時に接合部に所
定量のプレストレスを導入するPC圧着工法で接合して
構築されるPC圧着架構が知られている。
【0003】従来のPC圧着架構は一般に、耐震要素と
して骨組の他に壁も配置されたラーメン架構(「剛接骨
組」以下同じ)として構築され、また必要に応じて地震
時の構造物の振動エネルギーを吸収する減衰装置とし
て、様々な制震装置や制震技術が設置されている。
【0004】ところで、PC圧着架構そのものの地震時
の挙動は、特に柱と梁との圧着接合部においては、接合
部に作用する曲げモーメントによって梁端部の引っ張り
側面と柱側面部との圧着接合面が互いに離れるような離
間変形を起こすが、振動が納まると元の状態にもどる弾
性挙動を示す。
【0005】したがって、PC圧着架構では、部材の塑
性変形に伴う振動エネルギーの吸収がきわめて小さいた
めに、地震後の残留変形が小さいものの地震時の架構変
形は大きいという特徴があり、このことが、従来高層P
C圧着架構を実用化するうえで問題点になっていた。
【0006】一方、各種の制震装置や制震技術は、構造
物の各階での層間変形や柱、梁、壁などの部材間の変形
差を利用して、鋼材の塑性変形を利用した塑性ダンパー
や粘性体の粘性抵抗を利用したオイルダンパー等によっ
て地震時の振動エネルギーを吸収するものであった。
【0007】このうち、建物の各階での層間変形を利用
した装置としては、例えば図6(a)に図示するように
建物のある階の高さ方向の中間部付近に鋼製ダンパーを
設置したものが知られている。
【0008】この例では、上階と当該階に剛性の高い部
材(以下、「剛部材」という)30と31がそれぞれ配
置され、この剛部材30と31間に鋼製ダンパー32が
設置されている。そして、建物に揺れが発生すると、当
該階とその上階に変形差が生じ、その変形差はほとんど
変形しない剛部材30と31を介して鋼製ダンパー32
に集約され、この鋼製ダンパー32が塑性変形すること
で、建物の振動エネルギーが吸収される構成になってい
る。
【0009】また、部材間の変形を利用した装置として
は、例えば図6(b)に図示するように梁33,33の
中央部付近に鋼製ダンパー32を設置したものが知られ
ている。この例では、梁33,33の一端側が柱34に
それぞれ接合され、他端側が鋼製ダンパー32を介して
互いに接合されている。
【0010】そして、建物に揺れが発生すると、柱34
と梁33との接合部が回転することにより鋼製ダンパー
32で接合された側の梁端部に上下方向の変形が生じ
る。その結果、前例と同様に鋼製ダンパー32が塑性変
形することで建物の振動エネルギーが吸収される構成に
なっている。
【0011】また、上述した2例において、鋼製ダンパ
ー32を粘性体を用いたオイルダンパー等(図省略)に
置き換えたものも知られている。さらに、従来のPC圧
着工法は、ボンドPCを利用したものに限られ、アンボ
ンドPCを利用したものは、一般的に採用されることは
なかった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】これまでのPC圧着架
構は、第一に地震時に大変形した際、弾性的復元性が大
きく残留変形は小さいが、一方で架構の変形履歴による
エネルギー吸収能力が乏しいという課題があった。
【0013】第二に、減衰装置を設置する場合、建物に
悪影響を及ぼす建物のねじれ変形などができるだけ生じ
ないようにする必要から設置場所の選定がきわめて重要
となる。また、従来の減衰装置の多くは、設置部の周囲
に大きな空間を設ける必要があるため、時として建築計
画の面から設置場所に平面的、立面的に大きな制約を受
ける等の課題があった。
【0014】さらに第三に、減衰装置に導入する架構各
部の変形差として、従来の方法では層間変形などを直接
利用していたが、減衰装置に導入する変形差を減衰装置
とその効果に対して最適化するように制御することは特
に行われていなかった。
【0015】そして第四に、PC圧着架構では、一般的
にボンドPCが用いられており、アンボンドPC圧着で
は遅れ破壊による万一のPC鋼材の破断に際し、梁部材
が脱落したり回転したりする危険性があり、安全面で課
題があった。
【0016】この発明は、以上の課題を解決するために
なされたもので、特に地震時の振動エネルギー吸収能力
がきわめて大きく、振動エネルギーをきわめて効率的に
吸収できるようにしたPC架構の振動減衰構造を提供す
ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めの手段として、請求項1記載のPC架構の振動減衰構
造は、柱と梁とを圧着接合し、その圧着接合部に接合部
の離間変形を利用して振動エネルギーを吸収するダンパ
ーを設置してなるPC架構の振動減衰構造において、前
記圧着接合部に接合部の離間変形を拡大させる剛部材を
介して前記ダンパーを設置してなることを特徴とする。
【0018】この場合、柱と梁はボンドPC工法によっ
て圧着接合され、PC鋼材を介して導入されたプレスト
レスによる圧着力によって柱と梁との接合部における応
力の伝達がなされる。
【0019】PC鋼材としては、例えばPC鋼より線ま
たはPC鋼棒などを使用し、柱と梁との接合部にポスト
テンション工法によってプレストレスを導入してよい。
このように構成されたPC架構の振動減衰構造は、RC
構造とは異なった挙動を示し、建物に地震荷重のような
繰り返し荷重が作用すると、柱と梁との圧着接合部に接
合面が曲げ回転により互いに離れるような離間変形を生
ずる。そして、この離間変形が剛部材によって拡大され
てダンパーに伝えられ、この離間変形によってダンパー
がきわめて効率的に作動することで地震時の振動エネル
ギーが吸収される。
【0020】請求項2記載のPC架構の振動減衰構造
は、請求項1記載のPC架構の振動減衰構造において、
圧着接合部の離間変形が拡大するように剛部材が長く形
成してあることを特徴とする。
【0021】剛部材の突出長さを長くすることで、圧着
接合部の離間変形量を拡大することによりダンパーに十
分な変形量を与えることが出来る。また、剛部材の突出
長さを変えることでダンパーへの導入変形量を自由にコ
ントロールすることができる。
【0022】請求項3記載のPC架構の振動減衰構造
は、柱と梁とを圧着接合し、その圧着接合部に接合部の
離間変形を利用して振動エネルギーを吸収するダンパー
を設置してなるPC架構の振動減衰構造において、前記
柱と梁とをアンボンドPC工法によって圧着接合し、か
つ前記圧着接合部の離間変形が大きな場合には、この離
間変形が過大とならないようにアンボンド区間長をある
範囲に限定してあることを特徴とする。
【0023】この場合においても、PC鋼材としては、
例えばPC鋼より線またはPC鋼棒などを使用し、接合
部にはポストテンション工法によってプレストレスを導
入する。
【0024】また、PC鋼材は防錆処置が必要であり、
このため予め柱と梁内に配置したシース内にPC鋼材を
挿通し、PC鋼材を緊張した後シース内にグラウト材を
充填するグラウト工法と、PC鋼材の周囲に防錆グリー
スとそのカバーを持つ、アンボンド鋼材などを同様にシ
ース内に挿通し、緊張するアンボンド工法を採用するの
がよい。
【0025】また、梁の接合部および梁の全長をアンボ
ンド構造とする場合と、梁端部域のある区間に限ってア
ンボンド構造とする場合とがあり、後者の場合は、圧着
接合部の離間変形がアンボンドPC鋼材の一様な伸びに
起因して過大なものとはならず、またダンパーが有効に
作用するための十分な変形量を得るために、圧着接合面
から梁端部域の有効長の区間に限りアンボンドPC構造
になっている。
【0026】このように構成されたPC架構の振動減衰
構造は、RC構造とは異なった挙動を示し、建物に地震
荷重のような繰り返し荷重が作用する場合においては、
柱と梁との圧着接合部に曲げ回転により、接合面が互い
に離れるような離間変形が生ずる。そして、この離間変
形によってダンパーが作動することで地震時の振動エネ
ルギーが吸収される。
【0027】また、圧着接合にアンボンド工法を用いる
ことで、ダンパーに十分な変形量を与えることができる
が、アンボンド区間の範囲長さを変えることでダンパー
への導入変形量を過大とならずに自由にコントロールす
ることができる。
【0028】請求項4記載のPC架構の振動減衰構造
は、請求項1、2または3記載のPC架構の振動減衰構
造において、梁の下側または上側、あるいは前記梁の上
下両側にダンパーを設置してなることを特徴とする。
【0029】請求項5記載のPC架構の振動減衰構造
は、請求項1、2、3または4記載のPC架構の振動減
衰構造において、ダンパーとして粘弾性ダンパー、鋼製
ダンパーまたはオイルダンパーを設置してなることを特
徴とする。
【0030】ここで粘弾性ダンパーは、流体のように流
動性をもち、粘性抵抗により変形速度に比例した力を発
揮する特徴とバネのような弾性的な性質をもち、変形に
比例した力を発揮する特徴を併せもった力学的な挙動を
示す高分子材料の総称である。
【0031】粘弾性ダンパーは、変形の速度が遅い場合
には、粘性抵抗が少なくバネのような挙動を示し、速い
場合には粘性抵抗が大きくなり大きな反力を発生するダ
ンパー効果がある。
【0032】また、鋼製ダンパーは、ある一定の力が作
用すると、そのときの応力を保ったまま塑性変形する
が、力を除去すると大きな残留変形が残る。この変形を
元に戻すためには、逆向きの力の作用が必要であり、こ
のことにより地震動のような繰り返し荷重による振動エ
ネルギーを吸収でき、ダンパーとしての効果が得られ
る。
【0033】請求項6記載のPC架構の振動減衰構造
は、請求項3、4または5記載のPC架構の振動減衰構
造において、柱と梁との圧着接合部にダボ部材を設置し
てなることを特徴とする。
【0034】この場合のダボ部材は、例えば柱と梁との
圧着接合部に水平に斜めに配置するタイプと、梁断面上
のスラブ内に水平に配置するタイプとがある。また、ダ
ボ部材として、例えばダボ筋を柱と梁とを圧着接合した
後に配置し、モルタルグラウトにより柱および梁と一体
化させる。このダボ部材が設置されていることで、アン
ボンドPC鋼材が万一破断したとしても、梁の脱落・回
転を未然に防ぐことができる。
【0035】
【作用】PCaPC架構の建物に地震荷重のような繰り
返し荷重が作用した場合に、離間変形が生ずる梁面と柱
面をダンパーを介して接続すると、ダンパーで振動エネ
ルギーを吸収するため、架構の変形履歴によるエネルギ
ー吸収能力が高まる。
【0036】これにより、建物に作用する力が小さくな
り建物の振動時の変位等が小さくなる。また、本発明の
ダンパー部材は比較的小さく、設置する場所も梁端部の
下面部、あるいは上面部と柱の側面部であるため、天井
内などの内装仕上げ材の内部で設置が可能である。
【0037】また、直天仕上げとしてそれらを露出させ
ても意匠上問題がない等、建築計画上の配置箇所の制約
をほとんど受けないだけでなく、経済面では建物の要求
性能により、最適な数を分散配置することが可能である
ため、経済的な設計が可能である。
【0038】また、ダンパーへの導入変形量は、梁と柱
との接合部の離間変形に基づいており、これをボンドP
Cの場合には拡大利用することで、またアンボンドPC
の場合には、アンボンド区間長を調節することで、ダン
ピングの最適化を行うための、ダンパー導入変形量のコ
ントロールが可能となる。
【0039】さらに、アンボンドPCの場合において
は、圧着接合部を貫通するダボ部材によって、PC鋼材
の遅れ破壊による万一の破断に際しても、床を支える梁
の脱落・回転などを防止することができるため、安全性
を高めることができる。
【0040】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態1.図1(a)
〜(e)は、この発明に係るPC架構の振動減衰構造の
一例を示し、図において、現場打ちコンクリートまたは
PCa柱部材からなる柱1の梁接合部の両側に、PCa
梁部材からなる梁2が複数のPC鋼材3を使用し、プレ
ストレスを利用したPC圧着接合法によって接合されて
いる。
【0041】この場合のPC鋼材3は、柱1の梁接合部
を水平に貫通し、かつ両側の梁2にその軸方向に連続し
て挿通され、このPC鋼材3を緊張・定着することで梁
2および柱1と梁2との接合面に所定量のプレストレス
が導入されている。
【0042】また、接合部における柱1の側面部に剛部
材としてダブルT形鋼4が、梁2の下面部に剛部材とし
てT形鋼5がそれぞれ突設され、かつダブルT形鋼4の
ウェブ4a,4a間にT形鋼5のウェブ5aが挿入され
ている。さらに、各ウェブ4aと5a間には一定の隙間
6が設けられ、この隙間6にダンパーとして粘弾性体7
が貼付されている。
【0043】ダブルT形鋼4はフランジ4bの一側に2
枚のウェブ4aを平行に突設して形成され、T形鋼5は
フランジ5bの一側に一枚のウェブ5aを突設して形成
されている。なお、ダブルT形鋼4のウェブ4aは3枚
以上、またこれに合わせてT形鋼5のウェブ5aは2枚
以上突設されていてもよい。
【0044】このように形成されたダブルT形鋼4は柱
1の側面部にフランジ4bを、T形鋼5はフランジ5a
を梁2の下面部にそれぞれ固定ボルト8で固定するか、
あるいは柱1および梁2のコンクリート内にあらかじめ
埋め込まれた埋め込みプレート( 図示せず) に溶接する
等して取り付けられている。
【0045】なお、ダブルT形鋼4とT形鋼5は柱1と
梁2に逆に取り付けられていてもよい。また、この場合
のダブルT形鋼4とT形鋼5は図示するように梁2の下
側に取り付けられていてもよく、また梁2の上側、ある
いは梁2の下側と上側の両側に取り付けられていてもよ
い。さらに、梁2の一端側または両端側に取り付けられ
ていてもよい。
【0046】このような構成において、建物に揺れが生
じると、柱1と梁2との圧着接合面に離間変形が生じ、
この離間変形が柱1と梁2にそれぞれ取り付けられたダ
ブルT形鋼4とT形鋼5を介して粘弾性体7に拡大伝達
され、粘弾性体7が粘性抵抗することで建物の振動エネ
ルギーが吸収される。
【0047】発明の実施の形態2.図2(a)〜(e)
は、この発明に係るPC架構の振動減衰構造の他の例を
示し、図において、上述した構成の柱1と梁2との接合
部における柱1の側面部にT形ブラケット9が、梁2の
下面部にT形ブラケット10がそれぞれ剛部材として突
設され、このT形ブラケット9と10間にダンパーとし
て鋼製ダンパー11が取り付けられている。
【0048】鋼製ダンパー11は、例えば図2(d)に
図示するように、矩形板状の鋼板に蜂の巣状の開口をを
設けたもので、中央でくびれたように形成された縦リブ
11aが1つ1つが水平力を受けて塑性変形するダンパ
ーになっている。
【0049】また、こうして形成された鋼製ダンパー1
1は2枚重ね合わせられ、かつ下端側をT形ブラケット
9のウェブ9aに水平に突設された連結プレート12
に、上端側をT形ブラケット10のウェブ10aにそれ
ぞれ複数の固定ボルト13でボルト止めすることにより
取り付けられている。その際、連結プレート12のウェ
ブ9a側は、1本の連結ボルト14によってウェブ9a
に連結されている。
【0050】したがって、T形ブラケット9と10間に
は中央でくびれた形状の縦リブ11aからなる4個のダ
ンパーが取り付けられていることになる。また、連結プ
レート12のウェブ9a側がブラケット9のウェブ9a
に1本の連結ボルト14によって連結されていること
で、鋼製ダンパー11は柱1に対して回転自在になって
いる。
【0051】なお、鋼製ダンパー11の設置枚数は、設
計荷重に応じて増やしてもよい。また、T形ブラケット
9あるいは10は、図1に示すダブルT形ブラケット
4、T形鋼5などと同様の方法によって柱1の側面部と
梁2の下面部にそれぞれ突設されている。
【0052】なお、図2(e)は鋼製ダンパー11の他
の例を示し、矩形板状の鋼板に台形状の孔を設けること
により、外力を受けて塑性変形する縦リブ11aが下端
部でくびれたように形成されたている。
【0053】このような構成において、建物に揺れが生
じると、柱1と梁2との圧着接合面に離間変形が生じ、
この離間変形が柱1と梁2との接合部にそれぞれ取り付
けられたT形ブラケット9と10を介して鋼製ダンパー
11に伝達され、この鋼製ダンパー11の縦リブ11a
が塑性変形することにより振動エネルギーが吸収され
る。
【0054】発明の実施の形態3.図3(a)〜(e)
は、この発明に係るPC架構の振動減衰構造の他の例を
示し、図において、柱1と梁2との接合部における柱1
の側面部と梁2の下面部に、剛部材としてダブルT形ブ
ラケット15およびT形ブラケット15aがそれぞれ突
設され、このダブルT形ブラケット15,T形ブラケッ
ト15a間にダンパーとしてオイルダンパー16が取り
付けられている。
【0055】オイルダンパー16は、粘性体16aが封
入された円筒状のシリンダー16bとこのシリンダー1
6b内を往復運動するピストン16cとこのピストン1
6cからシリンダー16bの一端側に突出するピストン
ロッド16dとからなり、ピストン16cには粘性体1
6aが通るオリフィス(小孔)が形成されている。
【0056】このように構成されたオイルダンパー16
は、シリンダー16bを梁2側のT形ブラケット15a
と一体化し、ピストンロッド16dの先端を柱1側のダ
ブルT形ブラケット15にそれぞれ1本の連結ボルト1
7で連結することにより取り付けられている。したがっ
て、オイルダンパー16は柱1に対して回転自在に取り
付けられている。
【0057】このような構成において、建物に揺れが生
じると、柱1と梁2との圧着接合面に離間変形が生じ、
この離間変形が柱1と梁2との接合部にそれぞれ取り付
けられたダブルT形ブラケット15,T形ブラケット1
5aを介してオイルダンパー16に伝達され、かつシリ
ンダー16bとシリンダー16b内のピストン16cと
の相対運動に変換される。その際、オリフィス(小孔)
が形成されたピストン16cが粘性体16aの流体抵抗
を受けることで、振動エネルギーが吸収される。
【0058】発明の実施の形態4.図4(a)〜(d)
は、この発明に係るPC架構の振動減衰構造の他の例を
示し、図において、柱1と梁2との接合部における柱1
の側面部にインサート18が埋設され、梁2の下面部に
T形ブラケット19が突設され、そしてこのインサート
18とT形ブラケット19間に鋼棒ダンパー20が取り
付けられている。
【0059】鋼棒ダンパー20は、低降伏点鋼または極
低降伏点鋼などの極軟鋼から棒状に形成され、かつ中央
付近に小径をなすくびれ部20aが、柱1側と梁2側の
端部に雄ねじ部20bと20cがそれぞれ形成されてい
る。
【0060】また、鋼棒ダンパー20の柱1側が、雄ね
じ部20bをインサート18に螺合することにり柱1の
側面部に連結され、梁2側が雄ねじ部20cに螺合され
た連結ナット21とT形ブラケット19に取り付けられ
た連結金具22を介して梁2の下面部に連結されてい
る。
【0061】このような構成において、建物に揺れが生
じると、柱1と梁2との圧着接合面に離間変形が生じ、
この離間変形が柱1と梁2との接合部にそれぞれ取り付
けられたインサート18とT形ブラケット19および連
結金具22を介して鋼棒ダンパー20に伝達される。
【0062】これにより鋼棒ダンパー20は、中央付近
の幾分小さくなったくびれ部20aに応力が集中し、こ
のくびれ部20aから塑性変形することで振動エネルギ
ーが吸収される。
【0063】なお、上記1〜4のいづれの例において
も、ダンパーの取り付けレベルは、梁2の下端ないし上
端からダンパーへの導入変形を適切にするように決めら
れ、また柱1と梁2との接合がアンボンドPC圧着の場
合には、図1(b),(c)、図5(a)〜(c)に図
示するように、柱と梁との圧着接合部にダボ部材として
ダボ筋23が圧着接合部を貫通して配筋されているとと
もに、アンボンド区間長が適宜調節されている。
【0064】また、上記1〜4の例において、符号24
は柱1と梁2との隙間を埋める目地部材である。
【0065】
【発明の効果】この発明は以上説明したとおりであり、
本願発明のPC架構の振動減衰構造は、粘弾性体・鋼板
・オイル・鋼棒などをダンパーとして柱と梁との圧着接
合部に取り付け、この圧着接合部の離間変形を利用して
振動エネルギーを吸収するものであるため、PC架構の
変形履歴によるエネルギー吸収能力を著しく高めること
ができ、振動時の応答せん断力、応答変位などを減少さ
せることができる。
【0066】また特に、ダンパーへの導入変形量は、梁
と柱との接合部の離間変形に基づいており、これをボン
ドPCの場合には剛部材の突出長さを調節することで、
またアンボンドPCの場合には、アンボンド区間長を調
節することで、ダンピングの最適化を行うための、ダン
パー導入変形量のコントロールが可能となる。
【0067】また、ダンパーは比較的小さくてもよく、
このため建物の天井内などの内装仕上げ材の内側に設置
することができるため、建築計画上の配置箇所の制限を
ほとんど受けず、仕上げ後の外観をダンパーのない建物
と同じようにすることができる。
【0068】経済面ではコスト的にも比較的安価であ
り、建物の要求性能により最適な数を分散配置すること
が可能であるため、経済的な架構の設計が可能となる。
また、ボンド、アンボンドのいづれのPC工法にても圧
着架構を形成することが可能である。
【0069】また特に、アンボンドPCの場合におい
て、圧着接合部を貫通するダボ部材が設置されているこ
とで、PC鋼材の遅れ破壊による万一の破断に際して
も、床を支える梁の脱落・回転などを防止することがで
きるため、安全面においてもすぐれている。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、圧着接合部の離間変形を利用して振
動エネルギーを吸収するようにしたPC架構の模式図、
(b)は粘弾性体ダンパー使用時の柱梁接合部のア部拡
大図、(c)は(b)のイ−イ線断面図、(d)は
(c)のウ部拡大図、(e)は(d)ののエ−エ線断面
図である。
【図2】(a)は鋼製ダンパー使用時の柱梁接合部の拡
大図、(b)は(a)のオ−オ線断面図、(c)は
(b)のカ部拡大図、(d),(e)は(a)の一部拡
大図である。
【図3】(a)はオイルダンパー使用時の柱梁接合部の
拡大図、(b)は(a)のク−ク線断面図、(c)は
(a)のケ部拡大図、(d)は(c)のコ−コ線断面
図、(e)はオイルダンパーの内部を示す一部破断側面
図である。
【図4】(a)は鋼棒ダンパー使用時の柱梁接合部の拡
大図、(b)は(a)のサ−サ線断面図、(c)は
(a)のシ部拡大図、(d)は(c)のス−ス線断面図
である。
【図5】(a)はダボ筋を梁断面内に設置した場合の立
面図、(b)は(a)の平面図、(c)はダボ筋をスラ
ブ断面内に設置した場合の立面図である。
【図6】(a),(b)従来の離間変形を利用した振動
減衰構造の模式図である。
【符号の説明】
1 柱 2 梁 3 PC鋼材 4 ダブルT形鋼 4a ウェブ 4b フランジ 5 T形鋼 5a ウェブ 5b フランジ 6 隙間 7 粘弾性体 8 固定ボルト 9 T形ブラケット 10 T形ブラケット 11 鋼製ダンパー 11a 縦リブ 12 連結プレート 13 固定ボルト 14 連結ボルト 15 ダブルT形ブラケット 15a T形ブラケット 16 オイルダンパー 16a 粘性体 16b シリンダー 16c ピストン 16d ピストンロッド 17 連結ボルト 18 インサート 19 T形ブラケット 20 鋼棒ダンパー 20a くびれ部 20b 雄ねじ部 20c 雄ねじ部 21 連結ナット 22 連結金具 23 ダボ筋 24 目地部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04B 1/98 E04B 1/98 G F16F 15/023 F16F 15/023 Z 15/04 15/04 A B 15/08 15/08 Z (72)発明者 猪俣 亨 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 田中 俊介 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 宮下 丘 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 Fターム(参考) 2E001 DG01 DG02 DH39 EA03 FA01 FA02 GA10 GA56 GA63 HA06 HB02 HF16 LA01 LA10 LA11 LA18 3J048 AA01 AA02 BA17 BC01 BD05 BD08 BE03 EA38

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱と梁とを圧着接合し、その圧着接合部
    に接合部の離間変形を利用して振動エネルギーを吸収す
    るダンパーを設置してなるPC架構の振動減衰構造にお
    いて、前記圧着接合部に接合部の離間変形を拡大させる
    剛部材を介して前記ダンパーを設置してなることを特徴
    とするPC架構の振動減衰構造。
  2. 【請求項2】 剛部材は、圧着接合部の離間変形が拡大
    するように長く形成してあることを特徴とする請求項1
    記載のPC架構の振動減衰構造。
  3. 【請求項3】 柱と梁とを圧着接合し、その圧着接合部
    に接合部の離間変形を利用して振動エネルギーを吸収す
    るダンパーを設置してなるPC架構の振動減衰構造にお
    いて、前記柱と梁をアンボンドPC工法によって圧着接
    合し、かつ前記圧着接合部の離間変形が大きい場合には
    それが過大とならないようにアンボンド区間長をある範
    囲に限定してあことを特徴とするPC架構の振動減衰構
    造。
  4. 【請求項4】 梁の下側または上側、あるいは前記梁の
    上下両側にダンパーを設置してなることを特徴とする請
    求項1、2または3記載のPC架構の振動減衰構造。
  5. 【請求項5】 ダンパーとして粘弾性ダンパー、鋼製ダ
    ンパーまたはオイルダンパーを設置してなることを特徴
    とする請求項1、2、3または4記載のPC架構の振動
    減衰構造。
  6. 【請求項6】 柱と梁との圧着接合部にダボ部材を設置
    してなることを特徴とする請求項3、4または5記載の
    PC架構の振動減衰構造。
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