JP2651078B2 - 表皮材のトリムカット装置 - Google Patents

表皮材のトリムカット装置

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JP2651078B2
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省三 薮下
康氏 石井
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Kasai Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車用内装部品に
おける表皮材のトリムカット装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、車両の室内側に装着される自動車
用内装部品の構成としては、自動車用ドアトリムを例に
とり図7を基に説明すると、自動車用ドアトリム1は、
繊維板,複合樹脂板等を所要形状にプレス成形してなる
芯材1aの表面にクッション性,装飾性を付与する表皮
材1bが貼着されて構成されており、この表皮材1b
は、芯材1aの外周よりやや大きめにトリムカットさ
れ、表皮材1bの周縁端末を芯材1a裏面側に巻込み接
着することにより表皮材1bの端末処理が行われてい
る。
【0003】そして、表皮材1bを巻込みしろを見込ん
だ所要のトリムカット形状に切断する方法としては、ま
ず、図8に示すように、下側ベース2上に取付けられて
いる圧着用下型3上にドアトリム1(表皮材1aの端末
は巻込まれない状態のもの)をセットする。
【0004】上記圧着用下型3の上方には昇降可能な上
側ベース4下面に圧着用上型5がスプリング6を介して
取付けられており、圧着用上型5の外周に沿って表皮材
1bの外周をトリムカットするカット刃7が取付けられ
ている。
【0005】さらに、このカット刃7を受けるための半
硬質ラバー等からなる受け部材8が圧着用下型3の外周
に沿って設置されており、この受け部材8上に載せられ
た表皮材1bに対して上側プレート4並びにカット刃7
が下降動作を行い、受け部材8のスリット溝8a内にカ
ット刃7が挿通することにより、表皮材1bを押切り、
所望のトリムカット加工を行うというものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の表
皮材のトリムカット装置は、上側プレート4に取付けた
カット刃7を下側ベース2上に取付けた半硬質ラバー等
からなる受け部材8のスリット溝8a内に挿通させるこ
とにより行うというものであるから、表皮材1bの切削
屑がスリット溝8a内に残り、カット加工時、曲げ応力
が作用し、この曲げ応力が繰返し加わった場合、繰返し
疲労によりカット刃7が破損するという不具合が指摘さ
れている。
【0007】また、受け部材8の損耗も激しく、円滑な
カット作業が保証できないと共に、スリット8溝a内に
残った切削屑を定期的に除去しなければならないとい
う、面倒な作業を必要とする等の不具合も指摘されてい
る。
【0008】さらに、ドアトリム1の外周縁が同一平面
でない場合には、受け部材8もそれに合わせる加工が必
要であり、この加工も面倒であり、加工費もかかるた
め、大幅なコストアップを招来するという不具合が指摘
されている。
【0009】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、本発明の目的とするところは、芯材と表皮
材とからなる自動車用内装部品において、表皮材に所望
のトリムカット加工を行うトリムカット装置において、
カット刃の耐久性を向上させると共に、長期使用によっ
てもカット作業の作業能率が低下せず、かつ、切削屑の
悪影響を受けることがなく、しかも、内装部品の外周縁
形状に容易に対応できる表皮材のトリムカット装置を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、芯材表面に表皮材が貼着され、芯材外周
から延在する表皮材を所定のトリムカットラインに沿っ
て切断する表皮材のトリムカット装置において、このト
リムカット装置は、昇降可能な上側プレートに取付けら
れる圧着用上型の外周に沿って、上側プレート下面に取
付けられる鋸刃状のカット刃と、下側ベース上に固定さ
れる圧着用下型の外周に配設され、上記カット刃を挿通
させるためのスリットを設けた受け用プレートと、下側
ベース上に固定され、上記受け用プレートを支持するサ
ポート部材とから構成され、芯材外周に延在する表皮材
を受け用プレート上に載せ、上側プレートを下降させる
ことにより、カット刃をスリット内に挿通させ、表皮材
のトリムカット加工を行うことを特徴とする。
【0011】
【作用】以上の構成から明らかなように、受け用プレー
トに設けたスリット内にカット刃を挿通させて、トリム
カット加工を行うというものであるから、従来のように
切削屑が残留することがないため、カット刃に曲げ応力
が作用することがなく、カット刃の耐久性が向上する。
【0012】さらに、受け用プレートのスリット内でカ
ット刃のトリムカットを行うため、受け用プレートの損
耗もない。
【0013】
【実施例】以下、本発明に係る表皮材のトリムカット装
置について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0014】図1は本発明によるトリムカット装置を適
用して製作した自動車用ドアトリムの構成を示す断面
図、図2は本発明によるトリムカット装置の一実施例の
構成を示す断面図。
【0015】図3乃至図5は本発明に係るトリムカット
装置を使用したトリムカット加工工程を段階的に示す断
面図、図6は本発明に係るトリムカット装置の別実施例
の構成を示す断面図である。
【0016】図1において、自動車用ドアトリム10
は、保形性並びに車体パネルへの取付剛性を備えた芯材
11と、この芯材11の表面側に一体貼着され、クッシ
ョン性並びに装飾性を備えた表皮材12とから大略構成
されており、表皮材12の周縁端末12aは芯材11の
裏面側に巻込み接着されてその端末処理が施されてい
る。
【0017】次いで、図2は本発明に係るトリムカット
装置の一実施例の構成を示すもので、このトリムカット
装置は、上側プレート20に昇降用シリンダ21が連結
され、この上側プレート20は昇降可能に構成されてお
り、この上側プレート20下面にドアトリム10の表面
形状とほぼ同一の型面を備えた圧着用上型22がスプリ
ング23を介して取付けられており、この圧着用上型2
2の外周に沿って鋸刃状のカット刃24がブラケット2
5を介して上側プレート20の下面に取付けられてい
る。
【0018】そして、この圧着用上型22の下方には、
下側ベース30上に圧着用下型31が固定されており、
この圧着用下型31の外周に沿って、カット刃24と対
応するように、鋼板からなる受け用プレート32がサポ
ート部材33により支持されている。
【0019】尚、この受け用プレート32には、カット
刃24を収容する一定クリアランスのスリット34が開
設されている。
【0020】尚、この実施例ではスリット34の幅は3
〜6mmに設定されている。
【0021】次いで、図3乃至図5に基いて、本発明に
係るトリムカット装置を使用して表皮材12のトリムカ
ット加工について説明する。
【0022】まず、圧着用下型31の型面上に自動車用
ドアトリム10の半完成品である表皮材12の巻込み操
作前の状態のものをセットする。このとき、受け用プレ
ート32の上面に沿ってカット加工を施すための表皮材
12がセットされている。
【0023】そして、図4に示すように、昇降用シリン
ダ21の駆動により上側プレート20が下降して、ま
ず、自動車用ドアトリム10の上下面から圧着用上下型
31、22により保持する。
【0024】その後、昇降用シリンダ21がさらに駆動
して、上側プレート20がさらに下降動作を行い、図5
に示すように、カット刃24が受け用プレート32のス
リット34内を挿通し、表皮材12に所望の外形状に沿
ったトリムカット加工を行う。
【0025】そして、本発明によれば、カット刃24に
よるカット作業において、切削屑は下側ベース30上に
落ちるため、カット刃24に曲げ応力が作用することが
なく、カット刃24の耐久性が向上するとともに、カッ
ト刃24は受け用プレート32のスリット34内に挿通
する動作を繰返すため、受け用プレート32もまた損耗
することがなく、装置の長寿命化が図れる。
【0026】さらに、トリムカット加工に付随する切削
屑はベース30上に落ちるため、切削屑の除去作業も簡
単に行うことができる。
【0027】次いで、図6は本発明に係るトリムカット
装置の第2実施例を示すもので、この実施例によれば、
受け用プレート32を支持するサポート部材33が上下
2分割され、下側の固定部材35に対して上側の可動部
材36が上下動可能でかつ所定位置でロック可能に構成
さている。
【0028】すなわち、固定部材35に開設されたロッ
ク孔37と、可動部材36に上下方向に沿って一定のピ
ッチで複数個開設されたロック孔38を合わせてロック
ネジ39を捩込むことにより、所定位置での固定部材3
5と可動部材36との連結を可能とし、任意のロック孔
37、38を選択することにより、受け用プレート32
の高さ位置(下側ベース30上面を基準とした)を任意
に調整することができる。
【0029】このことは、ドアトリム10の形状を変更
した場合、それに付随して巻込みしろも変化するため、
受け用プレート32の上下位置を調整することで、ドア
トリム10の形状変更に対して、簡単に対応できるとい
う格別の作用効果を備えている。
【0030】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係る表皮材
のトリムカット装置は、以下に記載する格別の作用効果
を有する。
【0031】(1)本発明におけるトリムカット装置
は、カット刃の受け部材として、鋼板等の受け用プレー
トに設けたスリット内にカット刃を挿通させるという構
成であるため、切削屑が残留することがなく、カット刃
に曲げ応力が作用せず、カット刃の寿命が長期化すると
ともに、従来のように半硬質ラバー等の受け部材が損耗
することがないため、装置の耐久性が著しく向上すると
いう効果を有する。
【0032】(2)本発明における表皮材のトリムカッ
ト装置は、従来のようにスリット溝内に切削屑が残留し
て切削屑を除去する手間がかかるということがなく、ベ
ース上に残留した切削屑を除去すればよいため、切削屑
の除去作業が簡単に行えるという効果を有する。
【0033】(3)本発明による表皮材のトリムカット
装置は、カット刃を受ける受け用プレートとこの受け用
プレートをベース上に支持するサポート部材とから構成
されているため、製品の外周縁形状が三次元形状に設定
されていても、簡単に加工でき、受け部材の加工が面倒
であるという従来不具合を有効に解決できるという効果
を有する。
【0034】(4)請求項2記載の発明によれば、サポ
ート部材を伸縮操作して受け用プレートの高さ位置を調
整することにより、表皮材のトリムカットラインを簡単
に調整できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるトリムカット装置を適用して製作
した自動車用ドアトリムの構成を示す断面図。
【図2】本発明によるトリムカット装置の第1実施例の
構成を示す断面図。
【図3】図2に示す装置を使用したトリムカット工程に
おける被加工物のセット工程を示す断面図。
【図4】同トリムカット工程における被加工物の圧着工
程を示す断面図。
【図5】同トリムカット工程におけるカット刃の切断工
程を示す断面図。
【図6】本発明によるトリムカット装置の第2実施例の
構成を示す断面図。
【図7】従来の自動車用ドアトリムの構成を示す断面
図。
【図8】従来のトリムカット装置を使用したトリムカッ
ト工程を示す断面図。
【符号の説明】
10 自動車用ドアトリム 11 芯材 12 表皮材 20 上側プレート 21 昇降用シリンダ 22 圧着用上型 23 スプリング 24 カット刃 30 下側ベース 31 圧着用下型 32 受け用プレート 33 サポート部材 34 スリット 35 固定部材 36 可動部材 37,38 ロック孔 39 ロックネジ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯材(11)表面に表皮材(12)が貼
    着され、芯材(11)外周から延在する表皮材(12
    a)を所定のトリムカットラインに沿って切断する表皮
    材のトリムカット装置において、 このトリムカット装置は、昇降可能な上側プレート(2
    0)に取付けられる圧着用上型(22)の外周沿って、
    上側プレート(20)下面に取付けられる鋸刃状のカッ
    ト刃(24)と、下側ベース(30)上に固定される圧
    着用下型(31)の外周に配設され、上記カット刃(2
    4)を挿通させるためのスリット(34)を設けた受け
    用プレート(32)と、下側ベース(30)上に固定さ
    れ、上記受け用プレート(32)を支持するサポート部
    材(33)とから構成され、芯材(11)外周に延在す
    る表皮材(12a)を受け用プレート(32)上に載
    せ、上側プレート(20)を下降させることにより、カ
    ット刃(24)をスリット(34)内に挿通させ、表皮
    材(12a)のトリムカット加工を行うことを特徴とす
    る表皮材のトリムカット装置。
  2. 【請求項2】 サポート部材(33)が伸縮可能に構成
    されていることにより、受け用プレート(32)の下側
    ベース(30)を基準とした高さ位置を調整可能とした
    ことを特徴とする請求項1記載の表皮材のトリムカット
    装置。
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JP4753640B2 (ja) * 2005-06-28 2011-08-24 南条装備工業株式会社 表皮材の切断装置
JP5860606B2 (ja) * 2011-03-31 2016-02-16 株式会社積水技研 打抜き刃型
KR101646875B1 (ko) * 2015-05-27 2016-08-10 전주대학교 산학협력단 도어트림 컷팅장치

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