JP2650751B2 - 映像信号再生装置 - Google Patents

映像信号再生装置

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JP2650751B2
JP2650751B2 JP1019884A JP1988489A JP2650751B2 JP 2650751 B2 JP2650751 B2 JP 2650751B2 JP 1019884 A JP1019884 A JP 1019884A JP 1988489 A JP1988489 A JP 1988489A JP 2650751 B2 JP2650751 B2 JP 2650751B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、デイジタル化された映像信号の再生装置に
係り、特に、可変速再生に好適な構成に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
VTR(ビデオテープレコーダ)においては、スロー,
スチル再生などの可変速再生を行なう場合、磁気テープ
上のトラツクと再生ヘツドの走査軌跡とが異なつて再生
ヘツドがトラツクを斜めに走査するために、再生ヘツド
があるトラツクから次のトラツクに移るときに画面上に
ノイズバーが生ずる。従来、これを防止して映像信号の
規格に準拠したノイズレス可変速再生を可能とした方法
が種々提案されているが、その一例として、特開昭61−
103379号公報に記載されるように、回転シリンダに設け
られた再生ヘツドをこの回転シリンダの回転軸方向に移
動可能とし、可変速再生時、トラツク上を走査するよう
に再生ヘツドを変位させる方法がある。
映像信号をアナログ信号の形態で記録するフオーマツ
トをもつVTR(アナログVTR)では、磁気テープに記録さ
れた映像信号をノイズレスで再生するためには、再生ヘ
ツドが正しくトラツクを走査する必要があり、これを行
なわせるためには、上記の従来の方法は有効な方法であ
る。
一方、映像信号をデイジタル化して記録再生する場合
には、必ずしも上記のように再生ヘツドが常に正確にト
ラツクを走査しなくとも、ノイズレス再生が可能であ
る。
すなわち、映像信号のデイジタル記録に際しては、一
般に、記録されるデイジタル映像信号はその画素データ
毎にその画素の画面での位置を表すID(インデツクス)
データなどが付加されている。そして、かかるデイジタ
ル映像信号は、たとえば1フイールド期間を単位として
画素データの順序が入れ換えられるシヤフリング処理や
変調などがなされた後、磁気テープに記録される。
この場合、磁気テープには、アナログVTRのように、
各トラツクに1フイールドずつ映像信号が記録されるの
ではなく、最短記録波長の制約などにより、各トラツク
に1フイールド分ずつデイジタル映像信号を記録するこ
とができず、1フイールド分が複数トラツクにわたるよ
うにして記録される。しかも、デイジタル映像信号は非
常に周波数帯域が広いため、たとえば2チヤンネルに分
割して狭帯域化し、夫々のチヤンネルを互いに異なるア
ジマス角の磁気ヘツドで記録するようにしている。磁気
テープに形成されるトラツクは1つおきと他の1つおき
とでアジマス角が異なり、一方のアジマス角の1つおき
のトラツクに一方のチヤンネルが、他方のアジマスの1
つおきのトラツクに他方のチヤンネルが夫々記録される
ようにして、デイジタル映像信号の1フイールド分が2n
(但し、nは1以上の整数)個のトラツクにわたつて記
録される。
再生時には、再生デイジタル映像信号は、復調,エラ
ー訂正,デイシヤフリングなどの処理がなされた後、出
力バツフアである画像メモリに供給され、各画素データ
がそのIDデータによつて指定されるアドレスに書き込ま
れ、画面の位置配列に対応したアドレス順に書き込まれ
た画素データが読み出される。
これによると、たとえ再生ヘツドが可変速再生で複数
のトラツクにまたがつて走査しても、各トラツクから再
生される画素データは、それに付加されているIDデータ
により、画素メモリにおいて、その画素が画面上での位
置に対応したアドレスに正しく書き込まれることにな
り、したがつて、この画素は画面上の正しい位置に位置
づけられることになる。
なお、再生ヘツドからの再生デイジタル映像信号に磁
気テープの欠陥などによるドロツプアウトやトラツキン
グずれなどによつて連続的な欠落が生じても、上記のシ
ヤフリング,デイシヤフリング処理によつてこの連続し
た欠落が画素単位に分かれて分散され、これにより、エ
ラー検出訂正処理によつて欠落が補正可能となる。
ところで、かかるデイジタル映像信号を記録再生する
デイジタルVTRにおいても、再生ヘツドがあるトラツク
から次のトラツクに移る際、画素データが連続的に再生
されず、連続的な欠落となる。このように場合でも、デ
イシヤフリング処理によつてある程度短かい欠落となつ
てフイールド内に分散されるのであるが、画像データの
欠落量があまりにも多いために充分にエラー訂正するこ
とができず、多くの画素データが欠落したままとなる。
そこで、このようなデイジタル映像信号を画像メモリに
書き込むと、画素データが欠落したときには、この画素
データに対する画素メモリのアドレスでは、書き込みが
行なわれずに以前に書き込まれた画素データがそのまま
残り、これが画素メモリから読み出されるデイジタル映
像信号にノイズとして含まれることになる。そして、こ
のノイズは1フイールドにわたつて分散することになる
から、再生画像の画質が著しく劣化することになる。
一方、アナログVTRに関するものであるが、回転シリ
ンダ上で180゜の各間隔でアジマス角が異なる第1,第2
の磁気ヘツドを設けるとともに、第2の磁気ヘツドの近
傍に第1の磁気ヘツドと同一アジマス角の第3の磁気ヘ
ツドと、第1の磁気ヘツドの近傍に第2の磁気ヘツドと
同一アジマス角の第4の磁気ヘツドとを設け、1つおき
のトラツクと他の1つおきのトラツクとのアジマス角が
異なるようにしてアナログ映像信号が記録されている磁
気テープに対してスチル,スロー,クイツクなどの可変
速再生を行なう場合、この可変速再生動作の開始時、第
1,第4の磁気ヘツドの再生レベルを比較し、第1の磁気
ヘツドの再生レベルが大きいときには第1,第3の磁気ヘ
ツドの再生信号を、また、第4の磁気ヘツドの再生レベ
ルが大きいときには第2,第4の磁気ヘツドの再生信号を
夫々再生出力として選択するようにした技術が知られて
いる(特公昭62−8991号公報)。
この従来技術は、同一アジマス角の第1,第3の磁気ヘ
ツドを一方のヘツド対とし、他の同一アジマス角の第2,
第4の磁気ヘツドを他方のヘツド対とし、可変速再生開
始時、トラツキングが良好な方のヘツド対を判定してこ
れを可変速再生時使用するようにするとともに、このよ
うに使用される2つの磁気ヘツドの再生信号を位相調整
することにより、再生画面上にこれら再生信号の継ぎ目
でラインスキツプが生じないようにしている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記従来技術では、可変速再生動作開
始時にたとえトラツキングが良好な方のヘツド対が選択
されても、その後の可変速再生動作中、選択されたヘツ
ド対のみが使用され、かつこのヘツド対の各磁気ヘツド
はトラツクを斜めに走査するから、このトラツクの一部
でトラツキングずれを生ずる。これをデイジタルVTRに
適用すると、同様にして各トラツク毎にトラツキングず
れが生ずることになり、1フイールド分のトラツクを再
生走査する間にトラツキングずれによる連続した画素デ
ータの欠落が複数回生じて、やはり再生画像の画質劣化
は免れない。
本発明の目的は、かかる問題点を解消し、欠落する画
素データの量を大幅に低減して可変速再生機能を大幅に
改善することができるようにした映像信号再生装置を提
供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明は、デイジタル映
像信号が記録されている磁気テープ上のトラツクの夫々
のアジマス角に応じたアジマス角の複数の再生ヘツドを
ノーマル再生ヘツドとし、該ノーマル再生ヘツド毎に、
通常再生時に該ノーマル再生ヘツドの走査軌跡よりもほ
ぼ1トラツクピツチ分ずれた走査軌跡の再生ヘツドを増
設再生ヘツドとして回転シリンダ上に配置するととも
に、該ノーマル再生ヘツドと該ノーマル再生ヘッドに対
する該増設再生ヘツドとのトラツキング状態を判定する
判定手段と、該判定手段の出力によつて制御され該ノー
マル再生ヘツドと該増設再生ヘツドとのトラツキングが
良好な方の再生信号を選択するスイツチとを設ける。
〔作用〕
上記のような関係で配置されたノーマル再生ヘツドと
増設再生ヘツドは、同一アジマス角を有することから、
同じアジマス角のトラツクからデイジタル映像信号を再
生する。可変速再生時には、これらノーマル再生ヘツド
と増設再生ヘツドはトラツクを斜めに走査するから、夫
々トラツキングずれを生ずるが、一方がトラツキングず
れしているとき他方はトラツキングする。
すなわち、ノーマル再生ヘツドと増設再生ヘツドとの
上記の配置関係からすると、1つおきのトラツクと他の
1つおきのトラツクとのアジマス角が異なるようにデイ
ジタル映像信号が記録されている磁気テープに対し、こ
れら再生ヘツドの一方の再生ヘツドがこれに合つたアジ
マス角のトラツクからずれていくと、他方の再生ヘツド
が同じアジマス角のトラツクに合つてくる。この場合、
一方の再生ヘツドがずれていくトラツクの他方の再生ヘ
ツドが合つていくトラツクとが同一のときも、異なると
きもあるが、いずれにしても、一方の再生ヘツドが再生
しきれない部分を他方の再生ヘツドが再生することにな
り、ノーマル再生ヘツドのみを使用した場合に比べて再
生される画素データの量が増大する。
ここで、本発明においては、磁気テープには1フイー
ルド分の映像信号が複数のトラツクにわたつて記録され
ているから、たとえばノーマル再生ヘツドがこれに合つ
たアジマス角のトラツクからずれていき、増設再生ヘツ
ドがこれに合つたアジマス角で異なるトラツクに合つて
いく場合でも、夫々のトラツクから再生される画素デー
タは同一フイールド内のものである。また、この場合、
当然画素データの再生順序が狂うことになるが、従来と
同様に画素メモリでのIDデータによる書込み、読出しに
よつて画素データの順序が正しく補正される。したがつ
て、各フイールドで再生される画素データの量が増大し
て可変速再生画像の画質が向上する。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面によつて説明する。
第1図は本発明による映像信号再生装置の一実施例を
示す構成図であつて、1は回転シリンダ、2は磁気テー
プ、3はガイドピン、4は切換スイツチ、5は比較器、
6は再生処理回路、7は画像メモリ、Ha,Ha′,Hb,Hb′,
Hc,Hc′,Hd,Hd′は再生ヘツドである。
同図において、回転シリンダ1上には8個の再生ヘツ
ドが設けられており、このうち4個の再生ヘツドHa,Hb,
Hc,Hdが通常再生,可変速再生のいずれにも使用される
ノーマル再生ヘツドであるのに対し、残りの4個の再生
ヘツドHa′,Hb′,Hc′,Hd′は可変速再生のために追加
されたもの(すなわち、増設再生ヘツド)である。ノー
マル再生ヘツドHa,Hcは回転シリンダ1上180゜ずれて配
置されており、ノーマル再生ヘツドHb,Hdも同様に180゜
ずれて配置されている。ここで、これら4個のノーマル
再生ヘツドの配列順序は、回転シリンダ1の回転方向を
示す矢印A方向とは逆方向に、Ha,Hb,Hc,Hdとなつてい
る。増設再生ヘツドHa′,Hb′,Hc′,Hd′は夫々ノーマ
ル再生ヘツドHa,Hb,Hc,Hdから同じ方向に互いに等しい
間隔だけずれて配置されており、これら増設再生ヘツド
のノーマル再生ヘツドからのずれ方向は、ここでは、矢
印Aとは逆方向としている。したがつて、増設再生ヘツ
ドHa′,Hc′は回転シリンダ1上180゜ずれて配置され、
増設再生ヘツドHb′,Hd′について同様である。さら
に、再生ヘツドHa,Ha′,Hc,Hc′のヘツドギヤツプは同
一アジマス角であつて、これをアジマス角(+)とする
と、再生ヘツドHb,Hb′,Hc,Hc′のヘツドギヤツプは、
互いに同じアジマス角を有しているが、アジマス角
(+)と異なつている。これをアジマス角(−)とい
う。
かかる回転シリンダ1の外周では、ガイドピン3によ
り、磁気テープ2が略180゜にわたつて螺旋状に矢印B
方向に走行する。ここで、再生ヘツドHa,Ha′,Hb,Hb′
は互いに近接して配置されており、これらを第1のヘツ
ド群とし、再生ヘツドHc,Hc′,Hd,Hd′も互いに近接し
て配置されてこれらを第2のヘツド群とすると、これら
第1,第2のヘツド群は磁気テープ2をその長手方向に対
して斜めに交互に走査する。この場合、これらヘツド群
の4個の再生ヘツドはほぼ同時に磁気テープ2を走査す
る。
第2図は磁気テープ2上のトラツクパターンを示すも
のであつて、T0,T1,……,T5はトラツクである。ここで
は、デイジタル映像信号は1フイールドが6本のトラツ
クにわたつて記録されたものとしており、したがつて、
トラツクT0〜T5に1フイールドの映像信号が記録されて
いる。また、1つおきのトラツクT0,T2,T4,……はアジ
マス角(+)の記録ヘツドで記録され、他の1つおきの
トラツクT1,T3,T5,……はアジマス角(−)の記録ヘツ
ドで記録されたものとする。
また、かかる磁気テープ2には、デイジタル映像信号
が2チヤンネルに分割されて記録されており、一方のチ
ヤンネルがアジマス角(+)のトラツク……,T0,T2,T4,
……に、他方のチヤンネルがアジマス角(−)のトラツ
ク……,T1,T3,T5,……に夫々記録されている。したがつ
て、回転シリンダ1が3/2回転する間にデイジタル映像
信号が1フイールド分記録されることになる。なお、第
1図の構成のデイジタルVTRでデイジタル映像信号を記
録する場合には、ノーマル再生ヘツドHa,Hb,Hc,Hdが用
いられる。
第1図において、かかる磁気テープ2を通常再生する
場合には、ノーマル再生ヘツドHa,Hb,Hc,Hdが夫々磁気
テープ2上の同一アジマス角の記録ヘツドで形成された
トラツクを走査するようにサーボがかけられる。たとえ
ば、再生ヘツドHaがトラツクT0を走査するものとする
と、これとほぼ同時に再生ヘツドHbがトラツクT1を走査
し、次に、再生ヘツドHcがトラツクT2を、再生ヘツドHd
がトラツクT3を夫々ほぼ同時に再生走査する。そして、
再び再生ヘツドHaがトラツクT4を、再生ヘツドHbがトラ
ツクT5を夫々ほぼ同時に走査するようにして以上の動作
を繰り返す。このとき、スイツチ4はa側に閉じた状態
に固定され、再生ヘツドHaの再生信号のみがスイツチ4
を通る。
第1図では、再生ヘツドHa,Ha′に関してのみ再生信
号経路を示しているが、再生ヘツドHb,Hb′,再生ヘツ
ドHc,Hc′,再生ヘツドHd,Hd′夫々についても、再生ヘ
ツドHa,Ha′に対するスイツチ4,比較器5と同様のもの
が設けられており、通常再生時には、これらスイツチか
ら夫々ノーマル再生ヘツドHb,Hc,Hdの再生信号が出力さ
れる。
ノーマル再生ヘツドHa,Hc,の再生信号は図示しないス
イツチヤによつて継ぎ合わされ、一方のチヤンネル信号
として再生処理回路6に供給される。この再生処理回路
6では、このチヤンネル信号に等化,復調,同期検出,
時間軸補正,エラー訂正,デイシヤフリングなどの処理
がなされる。同様にして、ノーマル再生ヘツドHb,Hdの
再生信号は継ぎ合わされて他方のチヤンネル信号とな
り、図示しない再生処理回路で上記と同様の処理がなさ
れる。これら再生処理回路から出力される夫々のチヤン
ネル信号は合成されてデイジタル映像信号となり、画像
メモリ7で先に説明したように書込み,読出しが行なわ
れる。それから、デイジタル映像信号は再度エラー訂正
がなされ、アナログ映像信号に変換される。
次に、この実施例の可変速再生動作について説明す
る。
まず、2倍速の可変速再生(磁気テープ2を通常再生
時の2倍の速度で順方向に走行させて再生)の場合につ
いて説明する。以下は再生ヘツドHa,Ha′についての説
明であるが、他の再生ヘツドについても同様である。
この場合には、再生ヘツドHa,Ha′は最大3個のトラ
ツクにわたつて走査するが、いま、第2図において、再
生ヘツドHa,Ha′のヘツドギヤツプの中心軌跡を夫々破
線で示すSa,Sa′とすると、これにより、第3図に示す
ように、再生ヘツドHa,Ha′の走査期間の最初の部分で
スイツチ4のa側に再生ヘツドHaによるトラツクT0から
の再生信号が供給され、次に、スイツチ4のb側に再生
ヘツドHa′によるトラツクT2から再生信号が供給され、
終わりの部分で再びスイツチ4のa側に再生ヘツドHaに
よるトラツクT2からの再生信号が供給される。トラツク
T1からは、アジマス角が異なるために、再生信号は得ら
れない。
比較器5はスイツチ4のa,b側に供給される再生信号
のレベルを比較し、a側に供給される再生信号の方がレ
ベルが高いときにはスイツチ4をa側に閉じさせ、逆の
ときにはスイツチ4をb側に閉じさせる切換信号SWを発
生する。これにより、スイツチ4からは、最初の部分は
トラツクT0からの再生信号が、その後はトラツクT2から
の再生信号が得られることになる。
これ以降の処理については、先に説明した通常再生の
場合と同様である。
ところで、かかる可変速再生においては、各トラツク
の再生タイミングはずれている。たとえば、トラツクT
0,T2についてみると、通常、トラツクT0の全体が再生さ
れて後トラツクT2が再生されるべきであるが、上記の再
生によると、トラツクRT0の再生途中でトラツクT2の再
生が開始されることになり、トラツクT0の画素データの
再生タイミングとトラツクT2の画素データの再生タイミ
ングとの関係にずれが生じている。しかし、このずれ
は、画素メモリ7で画素データがIDデータに応じたアド
レスに書き込まれ、画面の表示位置順序で読み出すこと
によつて補正される。
また、各画素データの再生タイミングにずれがある
と、再生処理回路6でデイシヤフリング処理を行なつて
も、各画素データの配列順序は元に戻らない。しかし、
これも画像メモリ7の書込み,読出しによつて補正され
る。
以上のようにして、ノーマル再生ヘツドHa,Hb,Hc,Hd
のみを用いて2倍速の可変速再生を行なう場合よりも、
デイジタル映像信号の各フイールドでの再生される画素
データ量が大幅に増大する。
なお、通常再生時にスイツチ4をa側に閉じた状態に
固定する方法としては、たとえば、比較器5を制御して
通常再生時スイツチ4をa側に閉じる切換信号SWを常時
出力させる方法がある。
次に、ノイズレススロー再生の場合には、この実施例
では、−1倍速から+1倍速のテープ速度範囲(負は逆
方向走行,正は順方向走行)において、得られる画素デ
ータ量が通常再生時とほぼ等しく、ノイズレス再生を行
なうのみ充分な量の画素データを得ることができる。
第4図は−1倍速のノイズレススロー再生の場合の再
生ヘツドHa,Ha′の走査軌跡を示すものであり、破線で
示すSa,Sa′が夫々再生ヘツドHa,Ha′のヘツドギヤツプ
の中心の走査軌跡である。
これによると、第5図に示すように、再生ヘツドHa,H
a′の走査期間の最初の部分でスイツチ4のb側に再生
ヘツドHa′によるトラツクT4からの再生信号が供給さ
れ、次に、スイツチ4のa側に再生ヘツドHaによるトラ
ツクT2からの再生信号が供給され、終わりの部分で再び
スイツチ4のb側に再生ヘツドHa′によるトラツクT2か
らの再生信号が供給される。トラツクT1,T3からは、ア
ジマス角が異なるため、再生信号が得られない。したが
つて、比較器5の制御により、スイツチ4でこれら再生
ヘツドHa,Ha′による再生信号が継ぎ合わされる。
次の再生ヘツドHc,Hc′による走査では、これらの走
査軌跡が夫々、第4図上、走査軌跡Sa,Sa′よりも2ト
ラツクピツチ分左方にずれる。これによると、トラツク
T2の再生ヘツドHa,Ha′で再生できなかつた部分が再生
ヘツドHc′で再生されることになり、このようにして、
通常再生時と同程度の量の画素データが得られることに
なる。
ところで、第4図においては、再生ヘツドHa,Ha′の
切換えの1つは同じトラツクT2をこれら再生ヘツドHa,H
a′が同時に走査するときに行なわれる。そこで、最も
効率のよい再生を行なうためには、この切換え点で再生
ヘツドHa,Ha′がトラツクT2でのほぼ同じ画素データを
再生するようにすることが必要である。
このように再生されるべく配置された再生ヘツドHa,H
a′の再生信号の切換え点の近傍を第5図にDとして示
し、この部分を拡大して示したのが第6図である。ここ
で、SBは同期ブロツクを表し、同期ブロツクSB毎に所定
数の画素データが含まれている。同期ブロツクSBは、第
7図に示すように、先頭から順にSYNC領域,ID領域,DATA
領域,ECC領域が配列されて構成されている。SYNC領域に
は再生処理回路6(第1図)で同期ブロツクのデータ処
理の同期をとるための同期信号が収められ、DATA領域に
は所定数の画素データが収められている。また、ID領域
にはこれら画素データのIDデータが収められ、ECC領域
にはこれらIDデータ,画素データのエラー検出、訂正の
ためのエラー訂正信号が収められている。
第6図において、各同期ブロツクSBには、便宜的に配
列順に符号100,101,……,104をつけている。また、矢印
によつて切換え点を表している。この例では、再生ヘツ
ドHa,Ha′がトラツクT2の同期ブロツクSB102を再生して
いるとき、切換えが行なわれたものとしており、スイツ
チ4から出力される再生信号において、同期ブロツクSB
102の前部が再生ヘツドHaにより、残りが再生ヘツドH
a′により再生されたものである。したがつて、継ぎ合
わされた再生信号は、同期ブロツクSBが100,101,102,10
3,104,……と連続し、同じ同期ブロツクが繰り返した
り、同期ブロツクが欠落したりするようなことはない。
ところで、各同期ブロツク間では同期がとれるよう
に、同期信号の周波数や位相が規定されているが、同期
ブロツクSB102の継ぎ合わされた切換え点の前後でブロ
ツクの位相が連続していないと、次の同期ブロツクSB10
3で同期ずれが生ずる。しかし、さらに次の同期ブロツ
ク104で再び同期をとり戻すことが可能であり、したが
つて、再生ヘツドHa,Ha′の出力切換えによる再生不能
となるデータは1〜2個の同期ブロツクで済み、データ
修正が充分可能なデータ欠落量に留めることができる。
以上のように、画素データを効率よく再生して、なお
かつ再生ヘツドの切換えによる画素データの欠落を修正
可能な最小限に留め、ノイズレススロー再生が可能とな
る。
次に、この実施例におけるノーマル再生ヘツドと増設
再生ヘツドとの配置関係について説明する。
第8図は磁気テープ2上でみたノーマル再生ヘツドHa
と増設再生ヘツドHa′との配置関係を示すものである。
同図において、再生ヘツドHa,Ha′は、通常再生時夫々
が隣り合うトラツクを同時にかつ正確なトラツキング状
態で走査開始するように、回転シリンダ1に配置されて
いる。このために、磁気テープの走行速度に関係なく、
常に、再生ヘツドHa,Hbのヘツドギヤツプの中心点は、
磁気テープ2の図示する下端に平行な直線上にあり、か
つ、トラツクピツチをYとすると、トラツクの幅方向で
のこれらヘツドギヤツプの中心点間の距離はYに等し
い。
第9図は回転シリンダ1上での再生ヘツドHa,Ha′の
配置関係を示したものである。同図において、再生ヘツ
ドHa,Ha′は、回転シリンダ1の回転軸方向にトラツク
ピツチYだけずらされ、かつ回転シリンダ1の周方向に
Xだけずらされて配置される。ここで、ずれ量Xは、第
8図において、再生ヘツドHa,Ha′のトラツク長手方向
のずれ量であつて、トラツクの傾き角をαとすると、ず
れ量Yとの間に、 Y=Xtan α という関係がある。
再生ヘツドHa,Ha′が以上の配置関係にあると、第4
図で説明したスロー再生の場合、再生ヘツドHa,Ha′が
同一トラツクを再生走査して(第4図の場合にはトラツ
クT2)切換えが行なわれるときには、これら再生ヘツド
Ha,Ha′のヘツドギヤツプの中心点は磁気テープ2の端
部に平行な直線上にあるから、再生レベルが等しくなる
再生ヘツドHa,Ha′の切換え点では、同じトラツクの同
一の同期ブロツクを再生ヘツドHa,Ha′が同時に再生し
ていることになり、第5図,第6図で説明したような切
換えが行なわれる。
以上の配置関係は、第1図に示した他のノーマル再生
ヘツドと増設再生ヘツドについても同様である。
なお、ノーマル再生ヘツドと増設再生ヘツドの配置関
係を必ずしめ厳密に第9図に示したように設定する必要
はない。ヘツドの取付位置の都合などでこのような配置
関係を設定することが困難な場合もあるが、このような
場合には、上記の配置関係から若干ずらしてもよい。但
し、この場合でも、ノーマル再生ヘツドと増設再生ヘツ
ドとの走査軌跡のずれをほぼ1トラツクピツチとするこ
とにより、これら再生ヘツドの走査軌跡の傾き角がトラ
ツクの傾き角αとあまり違わないテープ走行を行なう上
記のようなスロー再生では、充分な量の画素データが再
生できて、良好な画像再生が行なえる。
また、以上の実施例では、ノーマル再生ヘツドと増設
再生ヘツドとの再生レベルを比較していずれがトラツキ
ングが良好であるかを判定し、トラツキングが良好な方
の再生ヘツドの再生信号をスイツチで選択するようにし
たが、本発明は、これに限らず、他の方法でトラツキン
グが良好な方の再生ヘツドの再生信号を選択するように
してもよい。第10図におよび第11図はその例を示すもの
である。第10図において、再生ヘツドHa,Ha′の再生信
号を夫々PLL(フエーズ・ロツクド・ループ)回路8,9を
介して切換スイツチ4に供給し、これらPLL回路8,9で
は、再生ヘツドのトラツキングが良好なときには再生信
号にロツクし、再生ヘツドのトラツキングが不良のとき
には再生信号にアンロツクする。これにより、PLL回路
8,9はロツク/アンロツク情報を出力し、これにもとづ
いてコントローラ10が切替スイツチ4を、再生ヘツドH
a,Ha′のうちのトラツキングが良好な方の再生信号が選
択されるように、制御する。第11図においては、PLL回
路8,9から出力される再生ヘツドHa,Ha′の再生信号を夫
々同期検出回路11,12を介して切替スイツチ4に供給す
るようにする。同期検出回路11,12では、夫々再生信号
中の同期情報の検出が行なわれるが、トラツキングが不
良な方の再生ヘツドの再生信号から同期情報が検出され
ない。そこで、同期検出回路11,12は夫々同期情報検出
の有無を判定し、この判定結果にもとづいてコントロー
ラ10が、トラツキングが良好な方の再生ヘツドの再生信
号を選択するように、切替スイツチ4を制御する。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、可変速再生に
おいて、再生ヘツドにトラツキングずれがあつても、各
フイールド毎の再生される画像データの量を大幅に増大
させることができ、再生画像の画質が著しく改善される
ことになる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第9図は本発明による映像信号再生装置の一実
施例を示すものであつて、第1図はその構成図、第2図
は2倍速の可変速再生での磁気テープ上の再生ヘツドの
走査軌跡を示す図、第3図はこの可変速再生での第1図
におけるスイツチと比較器の動作を示す図、第4図はス
ロー再生での磁気テープ上の再生ヘツドの走査軌跡を示
す図、第5図はこのスロー再生での第1図におけるスイ
ツチの動作を示す図、第6図は第5図における再生ヘツ
ド切換え点近傍の拡大図、第7図は同期ブロツクの構成
図、第8図は磁気テープ上でのノーマル再生ヘツドと増
設再生ヘツドとの配置関係を示す図、第9図は回転シリ
ンダ上でのノーマル再生ヘツドと増設再生ヘツドとの配
置関係を示す図、第10図および第11図は夫々本発明によ
る映像信号再生装置の他の実施例を示すブロツク図であ
る。 1……回転シリンダ、2……磁気テープ、4……スイツ
チ、5……比較器、6……再生処理回路、7……画像メ
モリ、Ha,Ha′,Hb,Hb′,Hc,Hc′,Hd,Hd′……再生ヘツ
ド。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディジタル映像信号が1フィールド当たり
    複数のトラックにわたるように記録され、かつ1つおき
    のトラックと他の1つおきのトラックとが異なるアジマ
    ス角で形成されている磁気テープから該ディジタル信号
    を再生するようにした映像信号再生装置において、 該トラックに記録されている該ディジタル映像信号は、
    単位期間毎に区分されて、区分された該単位期間に少な
    くとも1フィールドでのその単位期間の順序を規定する
    アドレス情報を含む同期ブロックの配列からなり、 該トラックの夫々のアジマス角に応じたアジマス角の複
    数の再生ヘッドをノーマル再生ヘッドとし、該ノーマル
    再生ヘッド毎に、通常再生時に該ノーマル再生ヘッドの
    走査軌跡よりもほぼ1トラックピッチ分ずれた走査軌跡
    の再生ヘッドを増設再生ヘッドとして回転シリンダ上に
    配置して、該増設再生ヘッドはこれに対する該ノーマル
    再生ヘッドと等しいアジマス角を有するとともに、 該ノーマル再生ヘッドと該ノーマル再生ヘッドに対する
    該増設再生ヘッドとのトラッキング状態を判定する判定
    手段と、 該判定手段の出力によって制御され、該ノーマル再生ヘ
    ッドと該増設再生ヘッドとのトラッキングが良好な方の
    再生信号を選択するスイッチと、 該スイッチによって選択された該再生信号の夫々の該同
    期ブロックを、該同期ブロックが有する該アドレス情報
    で指定されるアドレスに記憶する画像メモリと を設け、可変速再生時、該ノーマル再生ヘッドと該増設
    再生ヘッドのうちのトラッキングが良好な方の再生信号
    を選択して、該画像メモリに該再生信号の同期ブロック
    を再生順にそのアドレス情報で指定されるアドレスに記
    憶し、規定される上記順序で読み出すように構成したこ
    とを特徴とする映像信号再生装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記判定手段は、前記ノーマル再生ヘッドの再生信号に
    同期したクロックを生成するPLL回路と前記増設再生ヘ
    ッドの再生信号に同期したクロックを生成するPLL回路
    とのロック/アンロック状態を検出することにより、前
    記ノーマル再生ヘッドとこれに対する前記増設再生ヘッ
    ドとのトラッキング状態を判定することを特徴とする映
    像信号再生装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、 前記同期ブロックは同期信号を含み、 前記判定手段は、前記ノーマル再生ヘッドの再生信号で
    の前記同期ブロックの該同期信号と前記増設再生ヘッド
    の再生信号での前記同期ブロックの該同期信号との検出
    状態を検出することにより、前記ノーマル再生ヘッドと
    これに対する前記増設再生ヘッドとのトラッキング状態
    を判定することを特徴とする映像信号再生装置。
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