JP2650717B2 - マット - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、通気によって採涼効果を得ようとするマッ
トに関するものである。

従来の技術 従来のこの種のマットは、第３図に示すように、マッ
ト状物１に凹凸表面２を設け、この凹凸表面２の凸部３
を設けた表面位置に、直接ヒータ４をはわせかつ固定し
た構造に構成されている。

発明が解決しようとする課題 しかしながら上記のような構成では、夏季においては
ヒータ４を通電せずにマットの凹凸表面２が適当な通気
の効果を発揮するため、涼感が得られるが、冬季におい
てはこの通気の効果が寒さを感じさせるものとなり、こ
のためヒータ４を通電させることが不可欠となる。した
がって、通常のマットに比べてヒータ４の材料の分だけ
コスト高になるし、電気代もかかるという欠点があっ
た。

本発明はかかる従来の問題を解決するもので、簡単な
構成および制御によるローコストの装置で採涼を行うこ
とのできるマットを提供することを目的とするものであ
る。

課題を解決するための手段 上記問題を解決するために本発明のマットは、形状記
憶繊維を含む材料で表面を凹凸状に構成したものであ
る。

作用 上記した構成により、寝床内が比較的高温になった場
合（主として夏季）は、マット表面は凹凸状の形に形成
され、通気性をよくして採涼効果を得る。逆に寝床内が
比較的低温になった場合（主として冬季）は、温度によ
ってその形が変化する形状記憶繊維により上記の凹凸は
なくなり、通気性を減少させて寝床内を温暖に保ち、快
適な就寝環境を提供できる。

実施例 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図および第２図は本発明の一実施例のマットの斜
視図および断面図である。第１図および第２図におい
て、５はポリエステルなどの形状記憶繊維を含むマット
で、比較的高温（約33℃以上）において凹凸状の形が形
成され、比較的低温（約33℃未満）おいて、第２図の
５′で示すように凹凸状の形がなくなるようにあらかじ
め成型されている。したがって、人体が暑いと感じ始め
る寝床内の温度（約33℃以上）になれば、マット５はそ
の表面を凹凸状に形成して通気性をよくし、人体が涼し
く感じ始める寝床内の温度（約33℃未満）になれば、凹
凸状の形をなくし、寝床内を温暖に保つ。

発明の効果 以上のように本発明の就寝装置によれば、形状記憶繊
維を含む材料で表面を凹凸状に構成しているので、温度
によって表面の凹凸を形成したり、なくしたりすること
によってマットの通気性を調節でき、自然に採涼効果を
得たり、温暖効果を得たりすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例におけるマットの斜視図、第
２図は同マットの断面図、第３図は従来のマットの断面
図である。 5,5′……マット。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】形状記憶繊維を含む材料で表面を凹凸状に
   構成したマット。