JP2650636B2 - 電子楽器のデータ発生装置 - Google Patents
電子楽器のデータ発生装置Info
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- JP2650636B2 JP2650636B2 JP7318613A JP31861395A JP2650636B2 JP 2650636 B2 JP2650636 B2 JP 2650636B2 JP 7318613 A JP7318613 A JP 7318613A JP 31861395 A JP31861395 A JP 31861395A JP 2650636 B2 JP2650636 B2 JP 2650636B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子楽器のデー
タ発生装置に関し、例えば波形データやエンベロープデ
ータ、音色パラメータデータその他各種パラメータデー
タの発生のために使用することができるものであり、デ
ータの記憶法を改良し、それに伴い読出し法を改良し、
データ記憶装置の効率的利用が図れるようにしたもので
ある。
タ発生装置に関し、例えば波形データやエンベロープデ
ータ、音色パラメータデータその他各種パラメータデー
タの発生のために使用することができるものであり、デ
ータの記憶法を改良し、それに伴い読出し法を改良し、
データ記憶装置の効率的利用が図れるようにしたもので
ある。
【0002】
【従来の技術】データ記憶装置の効率的利用を図るため
に従来考えられていることは、主に、そこに記憶するデ
ータの表現形式を、単なるPCM形式ではなく、圧縮し
たデータ表現形式で表わすことである。例えば特開昭6
2−242993号においては、線形予測法により圧縮
したデータ表現形式で楽音波形データを記憶することが
示されている。在来のPCM形式のデータを記憶したデ
ータ記憶装置は勿論のこと、上記のようなデータ圧縮法
を採用したデータ記憶装置においても、従来は、個々の
記憶アドレスに1対1でデータを記憶し、そこに記憶す
るデータのデータ長(データサイズつまり1つのデータ
を構成するビット数のこと)は、一定値に固定されてい
た。例えば、1アドレス16ビットのアドレスには16
ビットのデータ長で1つのデータが記憶されるのが普通
である。また、メモリの特殊な使い方として、例えば、
1アドレス16ビットのアドレスを8ビットづつ2分割
し、それぞれに異なる8ビットデータを記憶することが
行なわれることもある。しかし、その場合でも、記憶す
るデータは8ビットなら8ビットの固定データ長からな
るデータである。
に従来考えられていることは、主に、そこに記憶するデ
ータの表現形式を、単なるPCM形式ではなく、圧縮し
たデータ表現形式で表わすことである。例えば特開昭6
2−242993号においては、線形予測法により圧縮
したデータ表現形式で楽音波形データを記憶することが
示されている。在来のPCM形式のデータを記憶したデ
ータ記憶装置は勿論のこと、上記のようなデータ圧縮法
を採用したデータ記憶装置においても、従来は、個々の
記憶アドレスに1対1でデータを記憶し、そこに記憶す
るデータのデータ長(データサイズつまり1つのデータ
を構成するビット数のこと)は、一定値に固定されてい
た。例えば、1アドレス16ビットのアドレスには16
ビットのデータ長で1つのデータが記憶されるのが普通
である。また、メモリの特殊な使い方として、例えば、
1アドレス16ビットのアドレスを8ビットづつ2分割
し、それぞれに異なる8ビットデータを記憶することが
行なわれることもある。しかし、その場合でも、記憶す
るデータは8ビットなら8ビットの固定データ長からな
るデータである。
【0003】また、特開平1−158546号において
は、メモリに記憶するデータのブロックサイズを可変長
とし、各ブロックのサイズを示すブロックサイズ情報を
そのブロックの先頭のエリアに記憶するようにしたこと
が示されている。特開昭63−236415号において
は、メモリに記憶する個別のデータのサイズをブロック
単位で可変長とし、各ブロック毎のデータ重みを示すス
ケールデータをそのブロックの先頭のエリアに記憶する
ようにしたことが示されている。
は、メモリに記憶するデータのブロックサイズを可変長
とし、各ブロックのサイズを示すブロックサイズ情報を
そのブロックの先頭のエリアに記憶するようにしたこと
が示されている。特開昭63−236415号において
は、メモリに記憶する個別のデータのサイズをブロック
単位で可変長とし、各ブロック毎のデータ重みを示すス
ケールデータをそのブロックの先頭のエリアに記憶する
ようにしたことが示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来
は、データを固定データ長で記憶することが主流であ
り、有効ビット数が固定データ長よりも少ないデータに
おいては、記憶素子が無駄に費やされていた。例えば、
16ビットの固定データ長で最大振幅値をカバーし得る
ようにして楽音波形データを記憶した場合、振幅値が小
さなサンプル点においては、有効ビット数が僅か2,3
ビットしかない場合があり、そのような場合は1アドレ
スにつき13,14ビットの記憶素子が無駄に費やされ
る。このように無駄に費やされる記憶素子数は、記憶装
置全体で合計してみると無視できない量になり、全体で
みると記憶装置の効率的な利用を妨げ、回路規模の縮小
化とコストの低減化を妨げる要因になる。
は、データを固定データ長で記憶することが主流であ
り、有効ビット数が固定データ長よりも少ないデータに
おいては、記憶素子が無駄に費やされていた。例えば、
16ビットの固定データ長で最大振幅値をカバーし得る
ようにして楽音波形データを記憶した場合、振幅値が小
さなサンプル点においては、有効ビット数が僅か2,3
ビットしかない場合があり、そのような場合は1アドレ
スにつき13,14ビットの記憶素子が無駄に費やされ
る。このように無駄に費やされる記憶素子数は、記憶装
置全体で合計してみると無視できない量になり、全体で
みると記憶装置の効率的な利用を妨げ、回路規模の縮小
化とコストの低減化を妨げる要因になる。
【0005】また、上述のようにデータをブロック単位
で可変ビット長で記憶することも考えられているが、そ
の場合は、データサイズを指定するデータあるいは上記
スケールデータなどの一種の制御データを、そのブロッ
クの先頭のアドレスに記憶しておかねばならい故に、制
御データのために1アドレスを使用しなければならない
と共に、制御データの読出しのために、本来のデータ読
出しとは別途に読出しを行わねばならず、メモリアクセ
ス回数がその分増してしまい、全体としてのメモリアク
セス効率が低下してしまうことになる。この発明は上述
の点に鑑みてなされたもので、無駄に費やされる記憶素
子数をできるだけ少なくし、記憶装置の効率的な利用を
図ることができるようにすると共に、本来のデータと共
にそれとは別のデータ(例えば上記のような制御デー
タ)を同じメモリに記憶するような場合に記憶場所の節
約を図ると共にメモリアクセス効率も改善できるように
した、電子楽器のデータ発生装置を提供しようとするも
のである。
で可変ビット長で記憶することも考えられているが、そ
の場合は、データサイズを指定するデータあるいは上記
スケールデータなどの一種の制御データを、そのブロッ
クの先頭のアドレスに記憶しておかねばならい故に、制
御データのために1アドレスを使用しなければならない
と共に、制御データの読出しのために、本来のデータ読
出しとは別途に読出しを行わねばならず、メモリアクセ
ス回数がその分増してしまい、全体としてのメモリアク
セス効率が低下してしまうことになる。この発明は上述
の点に鑑みてなされたもので、無駄に費やされる記憶素
子数をできるだけ少なくし、記憶装置の効率的な利用を
図ることができるようにすると共に、本来のデータと共
にそれとは別のデータ(例えば上記のような制御デー
タ)を同じメモリに記憶するような場合に記憶場所の節
約を図ると共にメモリアクセス効率も改善できるように
した、電子楽器のデータ発生装置を提供しようとするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】 この発明に係る電子楽
器のデータ発生装置は、第1のデータと第2のデータを
混在して記憶するものであり、該第2のデータは複数ビ
ットからなり、かつ複数部分に分割され、各部分が複数
の第1のデータの間で分離して記憶されているものであ
る記憶手段と、前記記憶手段に記憶したデータを読み出
す読出し手段と、前記読出し手段により読み出されたデ
ータから第1のデータと第2のデータの部分とを分離す
るデータ分離手段と、前記データ分離手段により分離さ
れた第1のデータを出力する第1の出力手段と、前記デ
ータ分離手段により分離された第2のデータの各部分を
集めることにより、完成された第2のデータを再生し、
該再生された第2のデータを出力する第2の出力手段と
を具えたものである。
器のデータ発生装置は、第1のデータと第2のデータを
混在して記憶するものであり、該第2のデータは複数ビ
ットからなり、かつ複数部分に分割され、各部分が複数
の第1のデータの間で分離して記憶されているものであ
る記憶手段と、前記記憶手段に記憶したデータを読み出
す読出し手段と、前記読出し手段により読み出されたデ
ータから第1のデータと第2のデータの部分とを分離す
るデータ分離手段と、前記データ分離手段により分離さ
れた第1のデータを出力する第1の出力手段と、前記デ
ータ分離手段により分離された第2のデータの各部分を
集めることにより、完成された第2のデータを再生し、
該再生された第2のデータを出力する第2の出力手段と
を具えたものである。
【0007】この発明によれば、第2のデータは複数部
分に分割され、複数の第1のデータの間で分離して記憶
されるので、複数の第1のデータの間で隠された状態と
なっている。このような第2のデータの記憶法は、第1
のデータのビット数やメモリアドレスのビット数など様
々な都合に合わせて、適当な空き位置に第2のデータの
各部分を効率的に押し込むことを可能にするので、記憶
装置の効率的な利用を促進する上で有利である。分離さ
れた状態で記憶された第2のデータの各部分は、第1の
データと混在した状態で、読み出される。データ分離手
段は、読み出されたデータから第1のデータと第2のデ
ータの部分とを分離する。この分離は、所定のビット数
毎に第1のデータと第2のデータの部分とを分離する
か、あるいは分離すべき位置をマーキングしておく等の
適当な手段により実現可能である。その結果、第1のデ
ータのみを取り出すことができると共に、第2のデータ
の各部分を抽出して取り出すことができる。取り出され
た第1のデータは第1の出力手段を介して出力される。
また、抽出された第2のデータの各部分を集めることに
より、完成された第2のデータを再生することができ、
第2の出力手段を介して出力する。
分に分割され、複数の第1のデータの間で分離して記憶
されるので、複数の第1のデータの間で隠された状態と
なっている。このような第2のデータの記憶法は、第1
のデータのビット数やメモリアドレスのビット数など様
々な都合に合わせて、適当な空き位置に第2のデータの
各部分を効率的に押し込むことを可能にするので、記憶
装置の効率的な利用を促進する上で有利である。分離さ
れた状態で記憶された第2のデータの各部分は、第1の
データと混在した状態で、読み出される。データ分離手
段は、読み出されたデータから第1のデータと第2のデ
ータの部分とを分離する。この分離は、所定のビット数
毎に第1のデータと第2のデータの部分とを分離する
か、あるいは分離すべき位置をマーキングしておく等の
適当な手段により実現可能である。その結果、第1のデ
ータのみを取り出すことができると共に、第2のデータ
の各部分を抽出して取り出すことができる。取り出され
た第1のデータは第1の出力手段を介して出力される。
また、抽出された第2のデータの各部分を集めることに
より、完成された第2のデータを再生することができ、
第2の出力手段を介して出力する。
【0008】このように、分割された第2のデータの各
部分を複数の第1のデータの間に混在させて記憶してお
き、この第1及び第2のデータが混在したデータを読み
出し、読み出したデータから第1のデータと第2のデー
タとを分離して出力するようにしたので、第2のデータ
を第1のデータとは別に読み出す必要がなく、メモリア
クセス効率を向上させることができる。 例えば、一般に
固定ビットサイズからなるアドレス位置に可変ビット長
のデータを第1のデータとして記憶する場合、1アドレ
スの全ビットが第1のデータによって記憶されることな
く、空きビットが適宜生じることになるが、そのような
空きビットに分割された第2のデータの一部分を記憶さ
せることが行えるようになる。これにより、本来のデー
タ(第1のデータ)と共にそれとは別のデータ(第2の
データ、例えば上記のような制御データ)を同じメモリ
に記憶するような場合に、第2のデータのために1アド
レスを確保する必要がない故に、記憶場所の節約を図る
ことができるようになる、という利点を有すると共に、
第2のデータのために特別にメモリアクセスすることな
く、第1のデータの読出しのためにメモリアクセスした
ときに一緒に第2のデータの一部分を読み出すことがで
きる故に、メモリアクセス効率も向上することができ
る、という利点を有する。
部分を複数の第1のデータの間に混在させて記憶してお
き、この第1及び第2のデータが混在したデータを読み
出し、読み出したデータから第1のデータと第2のデー
タとを分離して出力するようにしたので、第2のデータ
を第1のデータとは別に読み出す必要がなく、メモリア
クセス効率を向上させることができる。 例えば、一般に
固定ビットサイズからなるアドレス位置に可変ビット長
のデータを第1のデータとして記憶する場合、1アドレ
スの全ビットが第1のデータによって記憶されることな
く、空きビットが適宜生じることになるが、そのような
空きビットに分割された第2のデータの一部分を記憶さ
せることが行えるようになる。これにより、本来のデー
タ(第1のデータ)と共にそれとは別のデータ(第2の
データ、例えば上記のような制御データ)を同じメモリ
に記憶するような場合に、第2のデータのために1アド
レスを確保する必要がない故に、記憶場所の節約を図る
ことができるようになる、という利点を有すると共に、
第2のデータのために特別にメモリアクセスすることな
く、第1のデータの読出しのためにメモリアクセスした
ときに一緒に第2のデータの一部分を読み出すことがで
きる故に、メモリアクセス効率も向上することができ
る、という利点を有する。
【0009】この発明の実施の態様において、前記分離
された第2のデータの一つの部分は1ビットからなるも
のであってもよいし、あるいは複数ビットからなるもの
であってもよい。例えば、後述する実施例との対応を示
すと、第1のデータに相当するものは各サンプル毎の複
数ビットからなる波形データであり、第2のデータに相
当するものは1ビット毎に4つの部分に分割された隠れ
ビットHB0〜HB3からなる情報(4ビットの隠れ情
報)であり、これらが図3に示すようにメモリに記憶さ
れる。実施例においては、波形データは、図2に示すよ
うに、フレーム単位で可変ビット長であり、或るフレー
ムに対応して分割記憶された隠れビットHB0〜HB3
は、次のフレームについての波形データのビット長を示
している。
された第2のデータの一つの部分は1ビットからなるも
のであってもよいし、あるいは複数ビットからなるもの
であってもよい。例えば、後述する実施例との対応を示
すと、第1のデータに相当するものは各サンプル毎の複
数ビットからなる波形データであり、第2のデータに相
当するものは1ビット毎に4つの部分に分割された隠れ
ビットHB0〜HB3からなる情報(4ビットの隠れ情
報)であり、これらが図3に示すようにメモリに記憶さ
れる。実施例においては、波形データは、図2に示すよ
うに、フレーム単位で可変ビット長であり、或るフレー
ムに対応して分割記憶された隠れビットHB0〜HB3
は、次のフレームについての波形データのビット長を示
している。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照してこの発
明の実施の形態を詳細に説明しよう。図1はこの発明の
一実施例に係る電子楽器の全体構成を示すブロック図で
ある。この実施例においては、この発明に係るデータ発
生装置は、楽音波形発生装置として適用されている。つ
まり、ROMからなる波形メモリ10において、この発
明の一実施例に従うフォーマットでデータが記憶されて
おり、この波形メモリ10からこの発明の一実施例に従
う手法でデータを読み出し、再生を行なう。
明の実施の形態を詳細に説明しよう。図1はこの発明の
一実施例に係る電子楽器の全体構成を示すブロック図で
ある。この実施例においては、この発明に係るデータ発
生装置は、楽音波形発生装置として適用されている。つ
まり、ROMからなる波形メモリ10において、この発
明の一実施例に従うフォーマットでデータが記憶されて
おり、この波形メモリ10からこの発明の一実施例に従
う手法でデータを読み出し、再生を行なう。
【0011】〈可変データ長及び隠れビットの説明〉ま
ず、波形メモリ10に記憶するデータのデータフォーマ
ットの一例につき図2を参照して説明する。図2は或る
1つの音色に対応する楽音波形データのデータフォーマ
ットを示したもので、16サンプル点分のデータ群毎に
1フレームとして区分している。これらのデータのデー
タ長は、一定ではなく、任意であるが、この実施例で
は、同一フレーム内の16サンプル点分のデータに関し
てはデータ長が共通している。図2では、フレーム0に
所属する波形データのサイズつまりデータ長は11ビッ
トであり、フレーム1では10ビット、フレーム2では
12ビットである。更に、この実施例では、1フレーム
内の先頭の4つのサンプル点のデータに関しては、本来
の波形データのほかに、「隠れ情報」のための「隠れビ
ット」HB0〜HB3をそれぞれ1ビット余分に持って
いる。従って、これらの隠れビットHB0〜HB3を持
つサンプル点では、同一フレーム内の他のサンプル点に
比べて、データ長が実質的に1ビット多い。しかし、こ
のような隠れビットHB0〜HB3を持たなければ、す
なわち実質的な波形データのサイズでは、同一フレーム
内では一定のサイズである。
ず、波形メモリ10に記憶するデータのデータフォーマ
ットの一例につき図2を参照して説明する。図2は或る
1つの音色に対応する楽音波形データのデータフォーマ
ットを示したもので、16サンプル点分のデータ群毎に
1フレームとして区分している。これらのデータのデー
タ長は、一定ではなく、任意であるが、この実施例で
は、同一フレーム内の16サンプル点分のデータに関し
てはデータ長が共通している。図2では、フレーム0に
所属する波形データのサイズつまりデータ長は11ビッ
トであり、フレーム1では10ビット、フレーム2では
12ビットである。更に、この実施例では、1フレーム
内の先頭の4つのサンプル点のデータに関しては、本来
の波形データのほかに、「隠れ情報」のための「隠れビ
ット」HB0〜HB3をそれぞれ1ビット余分に持って
いる。従って、これらの隠れビットHB0〜HB3を持
つサンプル点では、同一フレーム内の他のサンプル点に
比べて、データ長が実質的に1ビット多い。しかし、こ
のような隠れビットHB0〜HB3を持たなければ、す
なわち実質的な波形データのサイズでは、同一フレーム
内では一定のサイズである。
【0012】各隠れビットHB0〜HB3は、それらが
分離されたままの状態では、明らかな意味を提示せず、
情報の内容が隠されたままであるが、それらを寄せ集め
て4ビットの情報としてまとめると、「隠れ情報」の内
容があらわにされる。この実施例ではこのような「隠れ
情報」としてデータ長を指示する情報が割当てられてい
る。詳しくは、或るフレームの「隠れ情報」として、そ
の次のフレームの波形データのデータ長を指示する情報
が割当てられている。各隠れビットの2進コードづけの
重みは、HB3が最上位、以下HB2,HB1,HB0
の順である。図2の例では、フレーム0の隠れビットH
B3〜HB0の内容は“1010”であり、次フレーム
1のデータ長=10ビットを指示する。また、フレーム
1の隠れビットHB3〜HB0の内容は“1100”で
あり、次フレーム2のデータ長=12ビットを指示す
る。なお、最初のフレーム0に関しては、それに先行す
るフレームがないので、音色データメモリ等の別途のメ
モリにおいて、イニシャルデータとしてそのデータ長を
指示する情報を記憶しておくなど、その他適宜の方策を
講ずればよい。
分離されたままの状態では、明らかな意味を提示せず、
情報の内容が隠されたままであるが、それらを寄せ集め
て4ビットの情報としてまとめると、「隠れ情報」の内
容があらわにされる。この実施例ではこのような「隠れ
情報」としてデータ長を指示する情報が割当てられてい
る。詳しくは、或るフレームの「隠れ情報」として、そ
の次のフレームの波形データのデータ長を指示する情報
が割当てられている。各隠れビットの2進コードづけの
重みは、HB3が最上位、以下HB2,HB1,HB0
の順である。図2の例では、フレーム0の隠れビットH
B3〜HB0の内容は“1010”であり、次フレーム
1のデータ長=10ビットを指示する。また、フレーム
1の隠れビットHB3〜HB0の内容は“1100”で
あり、次フレーム2のデータ長=12ビットを指示す
る。なお、最初のフレーム0に関しては、それに先行す
るフレームがないので、音色データメモリ等の別途のメ
モリにおいて、イニシャルデータとしてそのデータ長を
指示する情報を記憶しておくなど、その他適宜の方策を
講ずればよい。
【0013】〈データの記憶形式の説明〉図3は、図2
のようなフォーマットからなる可変データ長のデータを
実際に波形メモリ10に記憶する場合のメモリフォーマ
ットの一例を示すものである。図3の場合、メモリ10
の記憶アドレスのサイズすなわちデータ長は1アドレス
につき16ビットに固定されており、各アドレスはアド
レス信号によってアクセスされる。1アドレスにつき1
サンプル点のデータが記憶されるのではなく、可変デー
タ長のデータが適宜詰めて記憶される。例えば、アドレ
スA0の最下位ビットにサンプル点0の波形データに伴
う隠れビットHB0が記憶され、その上位11ビットに
サンプル点0の波形データが記憶され、その上位1ビッ
トにサンプル点1の波形データに伴う隠れビットHB1
が記憶され、その上位3ビットにサンプル点1の波形デ
ータの下位3ビットが記憶される。また、サンプル点1
の波形データの残りの上位8ビットは、アドレスA1の
下位8ビットに記憶される。以下図に示すように各サン
プル点の波形データと隠れビットのデータとが詰めて記
憶される。図3において、アドレス領域内に記された数
字はそこに記憶する波形データのサンプル点番号を示
し、斜線を付した部分は隠れビットを記憶する領域を示
す。このように効率的にデータを詰め込んでメモリに記
憶させるために、1つのデータが適宜分割され、複数の
アドレスにまたがって記憶されるようになっている。
のようなフォーマットからなる可変データ長のデータを
実際に波形メモリ10に記憶する場合のメモリフォーマ
ットの一例を示すものである。図3の場合、メモリ10
の記憶アドレスのサイズすなわちデータ長は1アドレス
につき16ビットに固定されており、各アドレスはアド
レス信号によってアクセスされる。1アドレスにつき1
サンプル点のデータが記憶されるのではなく、可変デー
タ長のデータが適宜詰めて記憶される。例えば、アドレ
スA0の最下位ビットにサンプル点0の波形データに伴
う隠れビットHB0が記憶され、その上位11ビットに
サンプル点0の波形データが記憶され、その上位1ビッ
トにサンプル点1の波形データに伴う隠れビットHB1
が記憶され、その上位3ビットにサンプル点1の波形デ
ータの下位3ビットが記憶される。また、サンプル点1
の波形データの残りの上位8ビットは、アドレスA1の
下位8ビットに記憶される。以下図に示すように各サン
プル点の波形データと隠れビットのデータとが詰めて記
憶される。図3において、アドレス領域内に記された数
字はそこに記憶する波形データのサンプル点番号を示
し、斜線を付した部分は隠れビットを記憶する領域を示
す。このように効率的にデータを詰め込んでメモリに記
憶させるために、1つのデータが適宜分割され、複数の
アドレスにまたがって記憶されるようになっている。
【0014】波形メモリ10に記憶する波形データの符
号化方式はどのようなものでよいが、図1の実施例にお
いては線形予測符号化方式(LPC)でデータ圧縮した
ものを記憶している。また、波形メモリ10に記憶する
波形データは、1周期波形のデータであってもよいし、
複数周期波形のデータであってもよい。周知のように、
1周期波形のデータを記憶している場合はこれを繰返し
読み出すことにより複数周期の楽音波形データを得るこ
とができる。また、複数周期波形のデータを記憶する場
合は、発音開始から終了までの全波形のデータを記憶し
てもよいし、アタック部の全波形のデータと持続部の複
数周期波形のデータを記憶するようにしてもよい。発音
開始から終了までの全波形のデータを記憶している場合
は、各サンプル点の波形データをスタートアドレスから
始めて順次1通り読み出せばよい。アタック部の全波形
のデータと持続部の複数周期波形のデータを記憶してい
る場合は、アタック部の全波形のデータをスタートアド
レスから始めて順次1通り読み出した後、持続部の複数
周期波形のデータを繰返し読み出すようにすればよい。
このような読み出し制御は公知であるため特に詳しく示
さない。説明の便宜上、図1の実施例では、前者の場合
について読み出しアドレス制御回路が示されているもの
としている。
号化方式はどのようなものでよいが、図1の実施例にお
いては線形予測符号化方式(LPC)でデータ圧縮した
ものを記憶している。また、波形メモリ10に記憶する
波形データは、1周期波形のデータであってもよいし、
複数周期波形のデータであってもよい。周知のように、
1周期波形のデータを記憶している場合はこれを繰返し
読み出すことにより複数周期の楽音波形データを得るこ
とができる。また、複数周期波形のデータを記憶する場
合は、発音開始から終了までの全波形のデータを記憶し
てもよいし、アタック部の全波形のデータと持続部の複
数周期波形のデータを記憶するようにしてもよい。発音
開始から終了までの全波形のデータを記憶している場合
は、各サンプル点の波形データをスタートアドレスから
始めて順次1通り読み出せばよい。アタック部の全波形
のデータと持続部の複数周期波形のデータを記憶してい
る場合は、アタック部の全波形のデータをスタートアド
レスから始めて順次1通り読み出した後、持続部の複数
周期波形のデータを繰返し読み出すようにすればよい。
このような読み出し制御は公知であるため特に詳しく示
さない。説明の便宜上、図1の実施例では、前者の場合
について読み出しアドレス制御回路が示されているもの
としている。
【0015】〈全体構成の説明〉図1について説明する
と、鍵盤11は発生すべき楽音の音高を指定するための
複数の鍵を具備しており、音色選択操作子12は発生す
べき楽音の音色を指定するための複数の操作子を具備し
ている。マイクロコンピュータ13は鍵盤11と音色選
択操作子12を走査し、押鍵、離鍵を検出すると共に、
音色選択状態を検出し、押鍵情報を複数(この例では8
とする)の楽音発生チャンネルのいずれかに割当てる処
理を行なう。マイクロコンピュータ13は、各チャンネ
ルに割当てた鍵を示すキーコードKCと該割当て鍵が押
鍵され続けているか又は離鍵されたかを示すキーオン信
号KONとを各チャンネル毎に出力し、また選択された
音色を示す音色番号データTNや押鍵タッチを示すタッ
チデータTDを出力する。マイクロコンピュータ13の
出力は、インタフェース14を介して音源回路に与えら
れる。インタフェース14は、各チャンネルに割当てた
鍵のキーコードKCとキーオン信号KONとを所定のチ
ャンネル時分割タイミングに従って時分割的に出力し、
また選択された音色の音色番号データTNやタッチデー
タTDを出力する。図においてインタフェース14の右
側に示された音源回路では、インタフェース14から与
えられたデータに基づき8チャンネル時分割で様々な処
理を行ない、8チャンネル分の楽音波形信号を時分割発
生する。
と、鍵盤11は発生すべき楽音の音高を指定するための
複数の鍵を具備しており、音色選択操作子12は発生す
べき楽音の音色を指定するための複数の操作子を具備し
ている。マイクロコンピュータ13は鍵盤11と音色選
択操作子12を走査し、押鍵、離鍵を検出すると共に、
音色選択状態を検出し、押鍵情報を複数(この例では8
とする)の楽音発生チャンネルのいずれかに割当てる処
理を行なう。マイクロコンピュータ13は、各チャンネ
ルに割当てた鍵を示すキーコードKCと該割当て鍵が押
鍵され続けているか又は離鍵されたかを示すキーオン信
号KONとを各チャンネル毎に出力し、また選択された
音色を示す音色番号データTNや押鍵タッチを示すタッ
チデータTDを出力する。マイクロコンピュータ13の
出力は、インタフェース14を介して音源回路に与えら
れる。インタフェース14は、各チャンネルに割当てた
鍵のキーコードKCとキーオン信号KONとを所定のチ
ャンネル時分割タイミングに従って時分割的に出力し、
また選択された音色の音色番号データTNやタッチデー
タTDを出力する。図においてインタフェース14の右
側に示された音源回路では、インタフェース14から与
えられたデータに基づき8チャンネル時分割で様々な処
理を行ない、8チャンネル分の楽音波形信号を時分割発
生する。
【0016】Fナンバ発生回路15は、インタフェース
14から与えられるキーコードKCに応じて、発生すべ
き楽音の音高周波数に対応する定数であるFナンバFN
を発生するもので、例えばROM若しくはテーブルから
なる。このFナンバは累算器16で繰返し累算され、適
宜の桁からの桁上げ信号がノートクロックパルスNCL
として出力される。このノートクロックパルスNCLは
発生すべき楽音の音高周波数に対応しており、1パルス
毎にサンプル点インクリメントを指示する。このノート
クロックパルスNCLすなわちサンプル点インクリメン
トは、1パルスにつき波形メモリ10に対する1サンプ
ル点分のデータ読出し命令である。クロック及びタイミ
ング信号発生回路17は、システムクロックパルス
φ1,φ2及びその他各種のタイミング信号TMSを発生
し、各回路に供給すると共に、インタフェース14から
与えられるキーオン信号KONに基づきキーオンパルス
KONP1,KONP2とキーオフパルスKOFPを形
成し、出力する。システムクロックパルスφ1,φ2は2
相クロックであり、1周期が1チャンネルのタイムスロ
ット幅に対応する。キーオンパルスKONP1は、キー
オン信号KONが“0”から“1”に立ち上がったとき
つまり押鍵開始時に、該当チャンネルのタイムスロット
で1度だけ“1”になるパルスである。キーオンパルス
KONP2は、キーオンパルスKONP1が“1”にな
った次の時分割チャンネルサイクルで、該当チャンネル
のタイムスロットで1度だけ“1”になるパルスであ
る。キーオフパルスKOFPは、キーオン信号KONが
“1”から“0”に立ち下がったときつまり離鍵時に、
該当チャンネルのタイムスロットで1度だけ“1”にな
るパルスである。これらのパルスは、キーオンやキーオ
フに同期した処理を制御するために、各回路に与えられ
る。
14から与えられるキーコードKCに応じて、発生すべ
き楽音の音高周波数に対応する定数であるFナンバFN
を発生するもので、例えばROM若しくはテーブルから
なる。このFナンバは累算器16で繰返し累算され、適
宜の桁からの桁上げ信号がノートクロックパルスNCL
として出力される。このノートクロックパルスNCLは
発生すべき楽音の音高周波数に対応しており、1パルス
毎にサンプル点インクリメントを指示する。このノート
クロックパルスNCLすなわちサンプル点インクリメン
トは、1パルスにつき波形メモリ10に対する1サンプ
ル点分のデータ読出し命令である。クロック及びタイミ
ング信号発生回路17は、システムクロックパルス
φ1,φ2及びその他各種のタイミング信号TMSを発生
し、各回路に供給すると共に、インタフェース14から
与えられるキーオン信号KONに基づきキーオンパルス
KONP1,KONP2とキーオフパルスKOFPを形
成し、出力する。システムクロックパルスφ1,φ2は2
相クロックであり、1周期が1チャンネルのタイムスロ
ット幅に対応する。キーオンパルスKONP1は、キー
オン信号KONが“0”から“1”に立ち上がったとき
つまり押鍵開始時に、該当チャンネルのタイムスロット
で1度だけ“1”になるパルスである。キーオンパルス
KONP2は、キーオンパルスKONP1が“1”にな
った次の時分割チャンネルサイクルで、該当チャンネル
のタイムスロットで1度だけ“1”になるパルスであ
る。キーオフパルスKOFPは、キーオン信号KONが
“1”から“0”に立ち下がったときつまり離鍵時に、
該当チャンネルのタイムスロットで1度だけ“1”にな
るパルスである。これらのパルスは、キーオンやキーオ
フに同期した処理を制御するために、各回路に与えられ
る。
【0017】パラメータデータ発生回路18は、インタ
フェース14から与えられる音色番号データTNやタッ
チデータTD、キーコードKCに基づき、楽音の音色を
設定したり、タッチコントロールを行なったり、キース
ケーリングを行なったりするための各種のパラメータデ
ータを発生する。選択された音色、鍵タッチ及びキース
ケーリングを考慮して発生されるパラメータデータの一
例を示すと、エンベロープを設定するためのエンベロー
プ設定データEVD、波形読出し開始アドレスを指定す
るスタートアドレスデータSA、最初のフレームのデー
タ長を指示するイニシャルデータ長データILENG、
線形予測コードにより圧縮された波形データをPCMコ
ードに復調するためのLPC係数データLPCPなどが
ある。エンベロープ発生器19は、キーオンパルスKO
NP1,KONP2とキーオフパルスKOFP及びエン
ベロープ設定データEVDに基づき、各チャンネル毎に
時分割的にエンベロープ波形データEDを作成し、出力
する。
フェース14から与えられる音色番号データTNやタッ
チデータTD、キーコードKCに基づき、楽音の音色を
設定したり、タッチコントロールを行なったり、キース
ケーリングを行なったりするための各種のパラメータデ
ータを発生する。選択された音色、鍵タッチ及びキース
ケーリングを考慮して発生されるパラメータデータの一
例を示すと、エンベロープを設定するためのエンベロー
プ設定データEVD、波形読出し開始アドレスを指定す
るスタートアドレスデータSA、最初のフレームのデー
タ長を指示するイニシャルデータ長データILENG、
線形予測コードにより圧縮された波形データをPCMコ
ードに復調するためのLPC係数データLPCPなどが
ある。エンベロープ発生器19は、キーオンパルスKO
NP1,KONP2とキーオフパルスKOFP及びエン
ベロープ設定データEVDに基づき、各チャンネル毎に
時分割的にエンベロープ波形データEDを作成し、出力
する。
【0018】データ取り出し再生部20は、累算器16
から与えられるノートクロックパルスNCLに応じて、
波形メモリ10から読み出すべきデータのサンプル点番
号を特定するサンプル点インクリメントを行ない、この
サンプル点番号と該読み出すべきデータのデータ長とか
ら該読み出すべきデータが記憶されているアドレスを特
定し、アドレス信号CAを生成する。このアドレス信号
CAは、1音色に対応する波形データを記憶した領域内
の相対アドレスであるので、これに対して絶対アドレス
であるスタートアドレスデータSAを加算器21で加算
することにより、生成したアドレス信号CAを絶対アド
レス信号ADに変換し、これを波形メモリ10にアドレ
ス入力する。読出しアドレス制御回路22はパラメータ
データ発生回路18から発生されたスタートアドレスデ
ータSAを入力し、該スタートアドレスデータSAを加
算器21に与える。発音開始から終了までの全波形のデ
ータを波形メモリ10に記憶し、これを1通りだけ読み
出す場合は、読出しアドレス制御回路22は単にスター
トアドレスデータSAを加算器21に与えるだけの働き
しかしないが、アタック部の全波形のデータと持続部の
複数周期波形のデータを波形メモリ10に記憶し、アタ
ック部の全波形のデータをスタートアドレスから始めて
順次1通り読み出した後、持続部の複数周期波形のデー
タを繰返し読み出すようにする場合は、読出しアドレス
制御回路22はもっと複雑なアドレス制御を行なう。し
かし、この点は公知であるので、詳しく説明しない。
から与えられるノートクロックパルスNCLに応じて、
波形メモリ10から読み出すべきデータのサンプル点番
号を特定するサンプル点インクリメントを行ない、この
サンプル点番号と該読み出すべきデータのデータ長とか
ら該読み出すべきデータが記憶されているアドレスを特
定し、アドレス信号CAを生成する。このアドレス信号
CAは、1音色に対応する波形データを記憶した領域内
の相対アドレスであるので、これに対して絶対アドレス
であるスタートアドレスデータSAを加算器21で加算
することにより、生成したアドレス信号CAを絶対アド
レス信号ADに変換し、これを波形メモリ10にアドレ
ス入力する。読出しアドレス制御回路22はパラメータ
データ発生回路18から発生されたスタートアドレスデ
ータSAを入力し、該スタートアドレスデータSAを加
算器21に与える。発音開始から終了までの全波形のデ
ータを波形メモリ10に記憶し、これを1通りだけ読み
出す場合は、読出しアドレス制御回路22は単にスター
トアドレスデータSAを加算器21に与えるだけの働き
しかしないが、アタック部の全波形のデータと持続部の
複数周期波形のデータを波形メモリ10に記憶し、アタ
ック部の全波形のデータをスタートアドレスから始めて
順次1通り読み出した後、持続部の複数周期波形のデー
タを繰返し読み出すようにする場合は、読出しアドレス
制御回路22はもっと複雑なアドレス制御を行なう。し
かし、この点は公知であるので、詳しく説明しない。
【0019】波形メモリ10は、入力されたアドレス信
号ADに応じて、1つの記憶アドレスから16ビット構
成の記憶データを読み出す。また、データ取り出し再生
部20は、波形メモリ10から読み出された16ビット
構成のデータRDを入力し、可変データ長からなる必要
な1サンプル点分のデータをそこから取り出す。また、
必要な1サンプル点分のデータが複数アドレスにまたが
って記憶されている場合は、その複数アドレスから読み
出されたデータの中から必要なデータをつなぎ合わせて
それを取り出す。更に、データ取り出し再生部20は、
波形メモリ10から読み出された16ビット構成のデー
タの中から「隠れビット」のデータを抜き出し、これら
をつなぎ合わせて4ビットからなるデータHB0〜HB
3の一揃いを提供し、「隠れ情報」として波形メモリ1
0に記憶されていたデータ長指示データLENGをあら
わにする。このデータ長指示データLENGを利用し
て、波形メモリ10から読み出された16ビット構成の
データの中から、可変データ長からなる1サンプル点分
のデータを、取り出す処理を行なう。なお、最初のフレ
ームでは、パラメータデータ発生回路18からのイニシ
ャルデータ長データILENGを利用して、上記1サン
プル点分の可変長データの取り出しを行なう。
号ADに応じて、1つの記憶アドレスから16ビット構
成の記憶データを読み出す。また、データ取り出し再生
部20は、波形メモリ10から読み出された16ビット
構成のデータRDを入力し、可変データ長からなる必要
な1サンプル点分のデータをそこから取り出す。また、
必要な1サンプル点分のデータが複数アドレスにまたが
って記憶されている場合は、その複数アドレスから読み
出されたデータの中から必要なデータをつなぎ合わせて
それを取り出す。更に、データ取り出し再生部20は、
波形メモリ10から読み出された16ビット構成のデー
タの中から「隠れビット」のデータを抜き出し、これら
をつなぎ合わせて4ビットからなるデータHB0〜HB
3の一揃いを提供し、「隠れ情報」として波形メモリ1
0に記憶されていたデータ長指示データLENGをあら
わにする。このデータ長指示データLENGを利用し
て、波形メモリ10から読み出された16ビット構成の
データの中から、可変データ長からなる1サンプル点分
のデータを、取り出す処理を行なう。なお、最初のフレ
ームでは、パラメータデータ発生回路18からのイニシ
ャルデータ長データILENGを利用して、上記1サン
プル点分の可変長データの取り出しを行なう。
【0020】以上のようにして取り出された1サンプル
点分の波形データは、この実施例では、LPC符号化方
式によりデータ圧縮されているものである。そこで、こ
のデータ取り出し再生部20により取り出されたLPC
符号化波形データCWDを、圧縮データ復調回路23に
入力し、通常のPCM符号化された波形データWDに復
調する。この波形データWDは乗算器24でエンベロー
プ発生器19からのエンベロープ波形データEDにより
乗算され、音量振幅レベルがエンベロープ波形に従って
制御される。乗算器24に至るまでの波形データの再生
・制御は各チャンネル時分割で行なわれており、このり
乗算器24の出力をチャンネル累算器25で1チャンネ
ル時分割サイクルの間で各チャンネル同士で累算し、全
チャンネルの楽音波形データを合計する。この出力がデ
ィジタル/アナログ変換器26でアナログ信号に変換さ
れ、サウンドシステム27を経て音響的に発音される。
点分の波形データは、この実施例では、LPC符号化方
式によりデータ圧縮されているものである。そこで、こ
のデータ取り出し再生部20により取り出されたLPC
符号化波形データCWDを、圧縮データ復調回路23に
入力し、通常のPCM符号化された波形データWDに復
調する。この波形データWDは乗算器24でエンベロー
プ発生器19からのエンベロープ波形データEDにより
乗算され、音量振幅レベルがエンベロープ波形に従って
制御される。乗算器24に至るまでの波形データの再生
・制御は各チャンネル時分割で行なわれており、このり
乗算器24の出力をチャンネル累算器25で1チャンネ
ル時分割サイクルの間で各チャンネル同士で累算し、全
チャンネルの楽音波形データを合計する。この出力がデ
ィジタル/アナログ変換器26でアナログ信号に変換さ
れ、サウンドシステム27を経て音響的に発音される。
【0021】〈データ取り出し再生部20の詳細説明〉
図4はデータ取り出し再生部20の内部構成例を示すブ
ロック図であり、1サンプル点ごとのデータ読出しを命
令するノートクロックパルスNCLは、サンプルカウン
タ30、データ長カウンタ32、アドレスカウンタ3
3、データ位置再生回路34、隠れビット再生回路3
7、データ長レジスタ38にそれぞれ入力される。サン
プルカウンタ30は、ノートクロックパルスNCLをカ
ウントし、再生すべきサンプル点の番号を1フレーム内
の相対番号にて指示するサンプルナンバSNを出力す
る。この詳細例は図5に示されており、サンプルカウン
タ30は、加算器40と、加算器40の加算結果を各チ
ャンネル毎に時分割タイミングに同期して動的に記憶す
る8ステージ/4ビットのシフトレジスタ41と、シフ
トレジスタ41の出力をゲートするゲート42とを具え
ている。ゲート42の出力が加算器40に入力され、加
算器40の他の入力に加わるノートクロックパルスNC
Lと加算される。ゲート42の出力がサンプルナンバS
Nとして出力される。この4ビットのサンプルナンバS
Nは、1フレーム内の相対的サンプル番号0〜15を特
定する。また、ゲート42は、第2のキーオンパルスK
ONP2によって閉じられるが、それ以外のときは開か
れている。なお、シフトレジスタ41のブロック中の表
示「8D」は、8ステージであることを示しており、前
述の2相のシステムクロックパルスφ1,φ2によってチ
ャンネル時分割タイミングに同期してシフト制御され
る。「8D」と記された他のシフトレジスタについても
同様である。この構成により、サンプルカウンタ30
は、第2のキーオンパルスKONP2によって押鍵当初
に一旦クリアされ、以後、ノートクロックパルスNCL
をカウントし、再生すべきサンプル点の番号を1フレー
ム内の相対番号0〜15にて指示するサンプルナンバS
Nを生成する。
図4はデータ取り出し再生部20の内部構成例を示すブ
ロック図であり、1サンプル点ごとのデータ読出しを命
令するノートクロックパルスNCLは、サンプルカウン
タ30、データ長カウンタ32、アドレスカウンタ3
3、データ位置再生回路34、隠れビット再生回路3
7、データ長レジスタ38にそれぞれ入力される。サン
プルカウンタ30は、ノートクロックパルスNCLをカ
ウントし、再生すべきサンプル点の番号を1フレーム内
の相対番号にて指示するサンプルナンバSNを出力す
る。この詳細例は図5に示されており、サンプルカウン
タ30は、加算器40と、加算器40の加算結果を各チ
ャンネル毎に時分割タイミングに同期して動的に記憶す
る8ステージ/4ビットのシフトレジスタ41と、シフ
トレジスタ41の出力をゲートするゲート42とを具え
ている。ゲート42の出力が加算器40に入力され、加
算器40の他の入力に加わるノートクロックパルスNC
Lと加算される。ゲート42の出力がサンプルナンバS
Nとして出力される。この4ビットのサンプルナンバS
Nは、1フレーム内の相対的サンプル番号0〜15を特
定する。また、ゲート42は、第2のキーオンパルスK
ONP2によって閉じられるが、それ以外のときは開か
れている。なお、シフトレジスタ41のブロック中の表
示「8D」は、8ステージであることを示しており、前
述の2相のシステムクロックパルスφ1,φ2によってチ
ャンネル時分割タイミングに同期してシフト制御され
る。「8D」と記された他のシフトレジスタについても
同様である。この構成により、サンプルカウンタ30
は、第2のキーオンパルスKONP2によって押鍵当初
に一旦クリアされ、以後、ノートクロックパルスNCL
をカウントし、再生すべきサンプル点の番号を1フレー
ム内の相対番号0〜15にて指示するサンプルナンバS
Nを生成する。
【0022】生成されたサンプルナンバSNは隠れビッ
ト制御信号発生回路31に入力される。隠れビット制御
信号発生回路31は、隠れビットHB0〜HB3が割当
てられている1フレーム内の最初の4つのサンプル点を
認識し、かつ、フレームの最後のサンプル点を認識する
ものである。この詳細例は図5に示されており、4ビッ
トのサンプルナンバSNの内最上位2ビットS3,S2
を入力したノアゲート43と、全ビットS3,S2,S
1,S0を入力したアンドゲート44とを含んでいる。
1フレーム内の最初の4つのサンプル点においては、サ
ンプルナンバSNの内最上位2ビットS3,S2はいず
れも“0”であり、ノアゲート43の出力は“1”であ
るが、それ以外のときはノアゲート43の出力は“0”
である。このノアゲート43の出力が隠れビット制御信
号HC1として他の回路に与えられ、この信号HC1が
“1”のとき隠れビットHB0〜HB3が割当てられて
いるサンプル点であることを示す。フレームの最後のサ
ンプル点ではサンプルナンバSNの全ビットが“1”で
あり、アンドゲート44の出力が“1”となり、これが
フレーム変化信号HC2として他の回路に与えられる。
データ長カウンタ32は、データ長レジスタ38から出
力されるデータ長指示データLENGを入力し、これを
ノートクロックパルスNCLのタイミング毎に累算する
モジュロ16のカウンタである。このモジュロ数16
は、メモリ10における1アドレスのビット数16に対
応している。従って、データ長カウンタ32のカウント
値は、メモリアドレスにおける可変長データの境目を指
示している。
ト制御信号発生回路31に入力される。隠れビット制御
信号発生回路31は、隠れビットHB0〜HB3が割当
てられている1フレーム内の最初の4つのサンプル点を
認識し、かつ、フレームの最後のサンプル点を認識する
ものである。この詳細例は図5に示されており、4ビッ
トのサンプルナンバSNの内最上位2ビットS3,S2
を入力したノアゲート43と、全ビットS3,S2,S
1,S0を入力したアンドゲート44とを含んでいる。
1フレーム内の最初の4つのサンプル点においては、サ
ンプルナンバSNの内最上位2ビットS3,S2はいず
れも“0”であり、ノアゲート43の出力は“1”であ
るが、それ以外のときはノアゲート43の出力は“0”
である。このノアゲート43の出力が隠れビット制御信
号HC1として他の回路に与えられ、この信号HC1が
“1”のとき隠れビットHB0〜HB3が割当てられて
いるサンプル点であることを示す。フレームの最後のサ
ンプル点ではサンプルナンバSNの全ビットが“1”で
あり、アンドゲート44の出力が“1”となり、これが
フレーム変化信号HC2として他の回路に与えられる。
データ長カウンタ32は、データ長レジスタ38から出
力されるデータ長指示データLENGを入力し、これを
ノートクロックパルスNCLのタイミング毎に累算する
モジュロ16のカウンタである。このモジュロ数16
は、メモリ10における1アドレスのビット数16に対
応している。従って、データ長カウンタ32のカウント
値は、メモリアドレスにおける可変長データの境目を指
示している。
【0023】この詳細例は図6に示されており、データ
長カウンタ32は、加算器45と、加算器45の加算結
果を「1」入力に入力したセレクタ46と、セレクタ4
6の出力を入力して各チャンネル毎に時分割タイミング
に同期して動的に記憶する8ステージ/4ビットのシフ
トレジスタ47と、シフトレジスタ47の出力をゲート
するゲート48とを具えている。ゲート48の出力が加
算器45に入力され、加算器45の他の入力に加わるデ
ータ長指示データLENGと加算される。また、ゲート
48の出力はセレクタ46の「0」入力に入力される。
ゲート48は、第2のキーオンパルスKONP2によっ
て閉じられるが、それ以外のときは開かれている。セレ
クタ46は、ノートクロックパルスNCLが生じたとき
(“1”のとき)「1」入力に加わる加算器45の加算
結果を選択し、生じていないとき(“0”のとき)
「0」入力に加わるカウント値を選択し、保持する。
長カウンタ32は、加算器45と、加算器45の加算結
果を「1」入力に入力したセレクタ46と、セレクタ4
6の出力を入力して各チャンネル毎に時分割タイミング
に同期して動的に記憶する8ステージ/4ビットのシフ
トレジスタ47と、シフトレジスタ47の出力をゲート
するゲート48とを具えている。ゲート48の出力が加
算器45に入力され、加算器45の他の入力に加わるデ
ータ長指示データLENGと加算される。また、ゲート
48の出力はセレクタ46の「0」入力に入力される。
ゲート48は、第2のキーオンパルスKONP2によっ
て閉じられるが、それ以外のときは開かれている。セレ
クタ46は、ノートクロックパルスNCLが生じたとき
(“1”のとき)「1」入力に加わる加算器45の加算
結果を選択し、生じていないとき(“0”のとき)
「0」入力に加わるカウント値を選択し、保持する。
【0024】この構成により、データ長カウンタ32
は、第2のキーオンパルスKONP2によって押鍵当初
に一旦クリアされ、以後、ノートクロックパルスNCL
が生じる毎にデータ長指示データLENGを累算する。
なお、データ長指示データLENGは波形データ部分の
正味のデータ長を指示し、隠れビットHB0〜HB3を
含むデータ長を指示していない。そこで、隠れビットH
B0〜HB3を含むサンプル点で実際のデータ長が加算
されるようにするために、前述の隠れビット制御信号H
C1を加算器45のキャリィイン入力Cinに入力し、
隠れビット分として1加算するようになっている。デー
タ長カウンタ32のカウント出力はゲート48から出力
され、これがプル・アウト・ポインタ(取り出しポイン
タ)POPとして他の回路に与えられる。このプル・ア
ウト・ポインタPOPは、取り出すべき1サンプル点の
データの最下位のビットが位置している記憶アドレス中
のビット位置を指示している。
は、第2のキーオンパルスKONP2によって押鍵当初
に一旦クリアされ、以後、ノートクロックパルスNCL
が生じる毎にデータ長指示データLENGを累算する。
なお、データ長指示データLENGは波形データ部分の
正味のデータ長を指示し、隠れビットHB0〜HB3を
含むデータ長を指示していない。そこで、隠れビットH
B0〜HB3を含むサンプル点で実際のデータ長が加算
されるようにするために、前述の隠れビット制御信号H
C1を加算器45のキャリィイン入力Cinに入力し、
隠れビット分として1加算するようになっている。デー
タ長カウンタ32のカウント出力はゲート48から出力
され、これがプル・アウト・ポインタ(取り出しポイン
タ)POPとして他の回路に与えられる。このプル・ア
ウト・ポインタPOPは、取り出すべき1サンプル点の
データの最下位のビットが位置している記憶アドレス中
のビット位置を指示している。
【0025】例えば、図3の例の場合、最初のサンプル
点0のプル・アウト・ポインタPOPは、キーオンパル
スKONP2によるクリアにより「0」つまり記憶アド
レスの最下位ビット0を指示する。次にノートクロック
パルスNCLのタイミングが到来すると、データ長指示
データLENGの11と隠れビット制御信号HC1によ
る1が加算器45で加算され、POP=12となり、記
憶アドレスのビット12を指示する。次にノートクロッ
クパルスNCLのタイミングが到来すると、12+12
=24であるから、加算器45でキャリィアウト出力C
outに“1”が生じ、加算結果が8となり、記憶アド
レスのビット8を指示する。このように、プル・アウト
・ポインタPOPは、取り出すべき1サンプル点のデー
タの最下位のビットが位置している記憶アドレス中のビ
ット位置を指示する。加算器45のキャリィアウト出力
Coutの信号は、アドレスインクリメントパルスAD
INCとしてデータ長カウンタ32から出力される。ア
ドレスカウンタ33は、このアドレスインクリメントパ
ルスADINCとノートクロックパルスNCLとに基づ
き、波形メモリ10を読み出すためのアドレスカウント
を行ない、読出しアドレスの相対値であるアドレス信号
CAを出力する。ノートクロックパルスNCLのタイミ
ングで生じたアドレスインクリメントパルスADINC
を有効なアドレスインクリメントパルスとして、アドレ
スを1カウントアップする。
点0のプル・アウト・ポインタPOPは、キーオンパル
スKONP2によるクリアにより「0」つまり記憶アド
レスの最下位ビット0を指示する。次にノートクロック
パルスNCLのタイミングが到来すると、データ長指示
データLENGの11と隠れビット制御信号HC1によ
る1が加算器45で加算され、POP=12となり、記
憶アドレスのビット12を指示する。次にノートクロッ
クパルスNCLのタイミングが到来すると、12+12
=24であるから、加算器45でキャリィアウト出力C
outに“1”が生じ、加算結果が8となり、記憶アド
レスのビット8を指示する。このように、プル・アウト
・ポインタPOPは、取り出すべき1サンプル点のデー
タの最下位のビットが位置している記憶アドレス中のビ
ット位置を指示する。加算器45のキャリィアウト出力
Coutの信号は、アドレスインクリメントパルスAD
INCとしてデータ長カウンタ32から出力される。ア
ドレスカウンタ33は、このアドレスインクリメントパ
ルスADINCとノートクロックパルスNCLとに基づ
き、波形メモリ10を読み出すためのアドレスカウント
を行ない、読出しアドレスの相対値であるアドレス信号
CAを出力する。ノートクロックパルスNCLのタイミ
ングで生じたアドレスインクリメントパルスADINC
を有効なアドレスインクリメントパルスとして、アドレ
スを1カウントアップする。
【0026】この詳細例は図6に示されており、アドレ
スカウンタ33は、ノートクロックパルスNCLを遅延
する8ステージ/1ビットのシフトレジスタ49と、こ
のシフトレジスタ49の出力とアドレスインクリメント
パルスADINCとを入力したアンドゲート50と、ア
ンドゲート50の出力を一方に入力した加算器51と、
加算器51の加算結果をゲートするゲート52と、この
ゲート52の出力を入力して各チャンネル毎に時分割タ
イミングに同期して動的に記憶する8ステージ/22ビ
ットのシフトレジスタ53とを具えている。シフトレジ
スタ53の出力が加算器51に入力され、アンドゲート
50の出力と加算される。また、キーオンパルスKON
P1,KONP2がノアゲート54に入力され、その出
力によりゲート52が制御される。データ長カウンタ3
2において、加算器45からキャリィアウト出力が生じ
るタイミングは、シフトレジスタ47による遅れによ
り、ノートクロックパルスNCLのタイミングよりも8
システムクロック分遅れるので、これに合わせるため
に、シフトレジスタ49でノートクロックパルスNCL
を8システムクロック分遅らせているのである。従っ
て、ノートクロックパルスNCLのタイミングでデータ
長指示データLENGを加算した結果、アドレスインク
リメントパルスADINCが生じると、アンドゲート5
0の出力が“1”となり、アドレスカウンタ33で1ア
ドレスカウントアップする。アドレスカウンタ33で
は、ゲート52の出力がアドレス信号CAとして出力さ
れる。
スカウンタ33は、ノートクロックパルスNCLを遅延
する8ステージ/1ビットのシフトレジスタ49と、こ
のシフトレジスタ49の出力とアドレスインクリメント
パルスADINCとを入力したアンドゲート50と、ア
ンドゲート50の出力を一方に入力した加算器51と、
加算器51の加算結果をゲートするゲート52と、この
ゲート52の出力を入力して各チャンネル毎に時分割タ
イミングに同期して動的に記憶する8ステージ/22ビ
ットのシフトレジスタ53とを具えている。シフトレジ
スタ53の出力が加算器51に入力され、アンドゲート
50の出力と加算される。また、キーオンパルスKON
P1,KONP2がノアゲート54に入力され、その出
力によりゲート52が制御される。データ長カウンタ3
2において、加算器45からキャリィアウト出力が生じ
るタイミングは、シフトレジスタ47による遅れによ
り、ノートクロックパルスNCLのタイミングよりも8
システムクロック分遅れるので、これに合わせるため
に、シフトレジスタ49でノートクロックパルスNCL
を8システムクロック分遅らせているのである。従っ
て、ノートクロックパルスNCLのタイミングでデータ
長指示データLENGを加算した結果、アドレスインク
リメントパルスADINCが生じると、アンドゲート5
0の出力が“1”となり、アドレスカウンタ33で1ア
ドレスカウントアップする。アドレスカウンタ33で
は、ゲート52の出力がアドレス信号CAとして出力さ
れる。
【0027】例えば、図3の例の場合、最初はキーオン
パルスKONP1,KONP2によるクリアによりアド
レス信号CAは「0」つまり記憶アドレスA0を指示
し、このアドレスA0に記憶されている16ビットのデ
ータが読み出される。次にノートクロックパルスNCL
のタイミングが到来すると、データ長カウンタ32の加
算器45の加算出力は前述のように12となり、これが
セレクタ46で選択されてシフトレジスタ47に入り、
その8システムクロック後に、POP=12が出力され
る。このとき加算器45では12が更に加算されてキャ
リィアウト出力Coutが“1”となり、アドレスイン
クリメントパルスADINCの“1”と8システムクロ
ック遅延されたノートクロックパルスNCLとがアンド
ゲート50に加わり、アドレスカウンタ33がカウント
アップされる。従って、アドレス信号CAは「1」つま
り記憶アドレスA1を指示し、このアドレスA1に記憶
されている16ビットのデータが読み出される。一方、
セレクタ46では加算器45の出力は選択されず、デー
タ長カウンタ32の出力POPは12を維持する。
パルスKONP1,KONP2によるクリアによりアド
レス信号CAは「0」つまり記憶アドレスA0を指示
し、このアドレスA0に記憶されている16ビットのデ
ータが読み出される。次にノートクロックパルスNCL
のタイミングが到来すると、データ長カウンタ32の加
算器45の加算出力は前述のように12となり、これが
セレクタ46で選択されてシフトレジスタ47に入り、
その8システムクロック後に、POP=12が出力され
る。このとき加算器45では12が更に加算されてキャ
リィアウト出力Coutが“1”となり、アドレスイン
クリメントパルスADINCの“1”と8システムクロ
ック遅延されたノートクロックパルスNCLとがアンド
ゲート50に加わり、アドレスカウンタ33がカウント
アップされる。従って、アドレス信号CAは「1」つま
り記憶アドレスA1を指示し、このアドレスA1に記憶
されている16ビットのデータが読み出される。一方、
セレクタ46では加算器45の出力は選択されず、デー
タ長カウンタ32の出力POPは12を維持する。
【0028】ここで理解できるように、2つのアドレス
A0,A1にまたがって記憶されているサンプル番号1
のデータに関しては、プル・アウト・ポインタPOPは
該データの最下位ビットが位置しているアドレスA0に
おけるビット12を指示し、アドレスカウンタ33の出
力アドレス信号CAはその次のアドレスA1を指定す
る。つまり、アドレス信号CAの方がプル・アウト・ポ
インタPOPよりも1アドレス先行している。これは、
追って説明されるように、データ位置再生回路34で
は、2つのアドレスにまたがって記憶されている1サン
プル点分のデータを再生するために、波形メモリ10か
ら読み出された前のアドレスのデータを一時保持してお
り、プル・アウト・ポインタPOPは、そのように一時
保持した前アドレスの読出しデータに対して、取り出す
べきデータの最下位ビットを指示するようになっている
ためである。データ位置再生回路34は、波形メモリ1
0から読み出された16ビット構成のデータRDを入力
し、(a)2つのアドレスにまたがって記憶されている
1サンプル点分のデータを1揃いにまとめて再生する機
能を果すと共に、また、(b)可変データ長のデータの
最下位ビットに合わせてデータのビット位置を揃える処
理を行なうことにより、16ビット構成のデータの中か
ら可変データ長の1サンプル点分のデータの必要な部分
のみを取り出すための前処理を行なう機能を果すもので
ある。
A0,A1にまたがって記憶されているサンプル番号1
のデータに関しては、プル・アウト・ポインタPOPは
該データの最下位ビットが位置しているアドレスA0に
おけるビット12を指示し、アドレスカウンタ33の出
力アドレス信号CAはその次のアドレスA1を指定す
る。つまり、アドレス信号CAの方がプル・アウト・ポ
インタPOPよりも1アドレス先行している。これは、
追って説明されるように、データ位置再生回路34で
は、2つのアドレスにまたがって記憶されている1サン
プル点分のデータを再生するために、波形メモリ10か
ら読み出された前のアドレスのデータを一時保持してお
り、プル・アウト・ポインタPOPは、そのように一時
保持した前アドレスの読出しデータに対して、取り出す
べきデータの最下位ビットを指示するようになっている
ためである。データ位置再生回路34は、波形メモリ1
0から読み出された16ビット構成のデータRDを入力
し、(a)2つのアドレスにまたがって記憶されている
1サンプル点分のデータを1揃いにまとめて再生する機
能を果すと共に、また、(b)可変データ長のデータの
最下位ビットに合わせてデータのビット位置を揃える処
理を行なうことにより、16ビット構成のデータの中か
ら可変データ長の1サンプル点分のデータの必要な部分
のみを取り出すための前処理を行なう機能を果すもので
ある。
【0029】この詳細例は図7に示されており、データ
位置再生回路34は、32ビット並列入力/16ビット
並列出力のシフタ55を含んでいる。シフタ55の上位
16ビット入力には、波形メモリ10から読み出された
16ビット構成のデータRDが直接入力される。この読
出しデータRDはセレクタ56の「0」入力に加わり、
セレクタ56の出力は8ステージ/16ビットのシフト
レジスタ57に入力され、シフトレジスタ57の出力が
セレクタ56の「1」入力に加わると共にシフタ55の
下位16ビット入力に与えられる。ノートクロックパル
スNCLとキーオンパルスKONP1がノアゲート58
に加わり、ノアゲート58の出力信号が“0”のときセ
レクタ56の「0」入力を選択し、“1”のとき「1」
入力を選択する。シフタ55の制御入力には、図6のデ
ータ長カウンタ32からプル・アウト・ポインタPOP
が入力される。このプル・アウト・ポインタPOPは、
シフタ55の32ビット並列入力データのうち16ビッ
ト並列出力データとして取り出すべきデータの最下位ビ
ットに該当するビットを指示する。例えば、POP=0
であれば、32ビット並列入力データの最下位ビットを
16ビット並列出力データの最下位ビットとして、そこ
から上の16ビットデータを取り出す。また、POP=
1であれば、32ビット並列入力データの下から2ビッ
ト目を16ビット並列出力データの最下位ビットとして
そこから上の16ビットデータを取り出す。また、PO
P=12であれば、32ビット並列入力データの下から
13ビット目を16ビット並列出力データの最下位ビッ
トとしてそこから上の16ビットデータを取り出す。
位置再生回路34は、32ビット並列入力/16ビット
並列出力のシフタ55を含んでいる。シフタ55の上位
16ビット入力には、波形メモリ10から読み出された
16ビット構成のデータRDが直接入力される。この読
出しデータRDはセレクタ56の「0」入力に加わり、
セレクタ56の出力は8ステージ/16ビットのシフト
レジスタ57に入力され、シフトレジスタ57の出力が
セレクタ56の「1」入力に加わると共にシフタ55の
下位16ビット入力に与えられる。ノートクロックパル
スNCLとキーオンパルスKONP1がノアゲート58
に加わり、ノアゲート58の出力信号が“0”のときセ
レクタ56の「0」入力を選択し、“1”のとき「1」
入力を選択する。シフタ55の制御入力には、図6のデ
ータ長カウンタ32からプル・アウト・ポインタPOP
が入力される。このプル・アウト・ポインタPOPは、
シフタ55の32ビット並列入力データのうち16ビッ
ト並列出力データとして取り出すべきデータの最下位ビ
ットに該当するビットを指示する。例えば、POP=0
であれば、32ビット並列入力データの最下位ビットを
16ビット並列出力データの最下位ビットとして、そこ
から上の16ビットデータを取り出す。また、POP=
1であれば、32ビット並列入力データの下から2ビッ
ト目を16ビット並列出力データの最下位ビットとして
そこから上の16ビットデータを取り出す。また、PO
P=12であれば、32ビット並列入力データの下から
13ビット目を16ビット並列出力データの最下位ビッ
トとしてそこから上の16ビットデータを取り出す。
【0030】シフタ55の32ビット並列入力のうち、
上位16ビットは波形メモリ10から現在読み出してい
るデータRDであり、シフトレジスタ57から入力され
る下位16ビットはその1つ前のアドレスから読み出し
たデータである。従って、2つのアドレスの読み出しデ
ータがシフタ55に並べられるようになっており、1サ
ンプル点のデータを2つのアドレスにまたがって記憶し
ている場合は、シフタ55に並べられた2つのアドレス
の合計32ビットの並列データの中から必要な1サンプ
ル点のデータを取り出すことができるようになってい
る。また、プル・アウト・ポインタPOPは可変データ
長のデータの最下位ビットを指示しているため、このプ
ル・アウト・ポインタPOPによって16ビット並列出
力データの最下位ビットとして取り出すべきデータの入
力ビット位置を指示することにより、可変データ長のデ
ータの最下位ビットに合わせてデータのビット位置を揃
える処理を行なうことができ、これにより、16ビット
構成のデータの中から可変データ長の1サンプル点分の
データの必要な部分のみを取り出すための前処理を行な
うことができる。
上位16ビットは波形メモリ10から現在読み出してい
るデータRDであり、シフトレジスタ57から入力され
る下位16ビットはその1つ前のアドレスから読み出し
たデータである。従って、2つのアドレスの読み出しデ
ータがシフタ55に並べられるようになっており、1サ
ンプル点のデータを2つのアドレスにまたがって記憶し
ている場合は、シフタ55に並べられた2つのアドレス
の合計32ビットの並列データの中から必要な1サンプ
ル点のデータを取り出すことができるようになってい
る。また、プル・アウト・ポインタPOPは可変データ
長のデータの最下位ビットを指示しているため、このプ
ル・アウト・ポインタPOPによって16ビット並列出
力データの最下位ビットとして取り出すべきデータの入
力ビット位置を指示することにより、可変データ長のデ
ータの最下位ビットに合わせてデータのビット位置を揃
える処理を行なうことができ、これにより、16ビット
構成のデータの中から可変データ長の1サンプル点分の
データの必要な部分のみを取り出すための前処理を行な
うことができる。
【0031】図3により一例を示すと、第1のキーオン
パルスKONP1が生じたとき、図6のアドレスカウン
タ33がクリアされることにより、アドレス信号CAが
「0」となり、アドレスA0からデータが読み出され、
このとき、ノアゲート58の出力“0”によりセレクタ
56でアドレスA0からの読出しデータRDを選択し、
シフトレジスタ57にロードする。次のサイクルで、セ
レクタ56はノアゲート58の出力“1”によりシフト
レジスタ57の出力を選択し、アドレスA0からの読出
しデータRDを記憶保持する。このときプル・アウト・
ポインタPOPは「0」であり、シフタ55の入力のう
ち下位16ビットつまりシフトレジスタ57に保持され
たアドレスA0からの読出しデータをそのまま選択出力
する。これはサンプル点0のデータを下位の12ビット
にそっくり含んでいるものである。つまり、最初に取り
出すべきサンプル点0のデータの最下位ビットが16ビ
ット出力の最下位ビットに合わせてそっくり取り出され
る。これを模式的に示すと図10(a)のようである。
パルスKONP1が生じたとき、図6のアドレスカウン
タ33がクリアされることにより、アドレス信号CAが
「0」となり、アドレスA0からデータが読み出され、
このとき、ノアゲート58の出力“0”によりセレクタ
56でアドレスA0からの読出しデータRDを選択し、
シフトレジスタ57にロードする。次のサイクルで、セ
レクタ56はノアゲート58の出力“1”によりシフト
レジスタ57の出力を選択し、アドレスA0からの読出
しデータRDを記憶保持する。このときプル・アウト・
ポインタPOPは「0」であり、シフタ55の入力のう
ち下位16ビットつまりシフトレジスタ57に保持され
たアドレスA0からの読出しデータをそのまま選択出力
する。これはサンプル点0のデータを下位の12ビット
にそっくり含んでいるものである。つまり、最初に取り
出すべきサンプル点0のデータの最下位ビットが16ビ
ット出力の最下位ビットに合わせてそっくり取り出され
る。これを模式的に示すと図10(a)のようである。
【0032】次に、ノートクロックパルスNCLが生ず
ると、前述のように、その8システムクロック後にプル
・アウト・ポインタPOPは「12」となり、アドレス
信号CAはアドレスA1に切り換わる(図6参照)。し
かし、ノア回路58に入力されるノートクロックパルス
NCLは遅延されていないため、このノートクロックパ
ルスNCLによりノア回路58の出力が“0”になると
きは、まだアドレス信号CAは変わっていず、アドレス
A0からの読出しデータRDがセレクタ56で選択され
てシフトレジスタ57に記憶される。従って、その8シ
ステムクロック後に、波形メモリ10の読出しアドレス
がA1に変わり、シフタ55の上位16ビットにA1の
読出しデータRDが入力されるとき、シフタ55の下位
16ビットにはその前のアドレスA0の読出しデータが
シフトレジスタ57から与えられる。こうして、2つの
相前後するアドレスの読み出しデータがシフタ55の入
力にに並べられる。このとき、プル・アウト・ポインタ
POPは「12」であり、先行するアドレスA0におけ
るサンプル点1のデータの最下位ビットの位置を指示し
ている。これにより、サンプル点1のデータの最下位ビ
ットを最下位ビットしてそこから上の16ビットのデー
タがシフタ55から取り出される。これはサンプル点1
のデータを下位の12ビットにそっくり含んでいるもの
であり、こうして、2つのアドレスに分離して記憶され
ていたサンプル点1のデータが一揃いに揃えられ、かつ
その最下位ビットが16ビット出力の最下位ビットに位
置合わせされて出力される。これを模式的に示すと図1
0(b)のようである。こうして、シフタ55からは、
取り出すべき目的の可変データ長のデータを最下位ビッ
トから順にそのビット位置を揃えた16ビット構成のデ
ータD1が出力される。この16ビット構成のデータD
1は上位ビット側に不要なデータを含んでいることがあ
るので、まだ、目的の1サンプル分の可変データ長のデ
ータのみを取り出しているわけではない。そのため更な
る処理が必要である。
ると、前述のように、その8システムクロック後にプル
・アウト・ポインタPOPは「12」となり、アドレス
信号CAはアドレスA1に切り換わる(図6参照)。し
かし、ノア回路58に入力されるノートクロックパルス
NCLは遅延されていないため、このノートクロックパ
ルスNCLによりノア回路58の出力が“0”になると
きは、まだアドレス信号CAは変わっていず、アドレス
A0からの読出しデータRDがセレクタ56で選択され
てシフトレジスタ57に記憶される。従って、その8シ
ステムクロック後に、波形メモリ10の読出しアドレス
がA1に変わり、シフタ55の上位16ビットにA1の
読出しデータRDが入力されるとき、シフタ55の下位
16ビットにはその前のアドレスA0の読出しデータが
シフトレジスタ57から与えられる。こうして、2つの
相前後するアドレスの読み出しデータがシフタ55の入
力にに並べられる。このとき、プル・アウト・ポインタ
POPは「12」であり、先行するアドレスA0におけ
るサンプル点1のデータの最下位ビットの位置を指示し
ている。これにより、サンプル点1のデータの最下位ビ
ットを最下位ビットしてそこから上の16ビットのデー
タがシフタ55から取り出される。これはサンプル点1
のデータを下位の12ビットにそっくり含んでいるもの
であり、こうして、2つのアドレスに分離して記憶され
ていたサンプル点1のデータが一揃いに揃えられ、かつ
その最下位ビットが16ビット出力の最下位ビットに位
置合わせされて出力される。これを模式的に示すと図1
0(b)のようである。こうして、シフタ55からは、
取り出すべき目的の可変データ長のデータを最下位ビッ
トから順にそのビット位置を揃えた16ビット構成のデ
ータD1が出力される。この16ビット構成のデータD
1は上位ビット側に不要なデータを含んでいることがあ
るので、まだ、目的の1サンプル分の可変データ長のデ
ータのみを取り出しているわけではない。そのため更な
る処理が必要である。
【0033】図4に戻ると、データ位置再生回路34の
シフタ55から出力された上記データD1は、隠れビッ
ト分離回路35を経由してデータ整合化回路36に入力
される。隠れビット分離回路35は、データD1が隠れ
ビットHB0〜HB3を含んでいる場合はこれを分離
し、正味の波形データのみを取り出してデータD2とし
てデータ整合化回路36に入力する。データ整合化回路
36は、データD2から目的の1サンプル分の可変デー
タ長のデータのみを取り出すためのものである。隠れビ
ット分離回路35で分離された1ビットの隠れビット可
能性信号HB(これはHB0〜HB3のいずれか1つで
ある可能性のある信号である)は、隠れビット再生回路
37に入力される。隠れビット再生回路37は、隠れビ
ット分離回路35から与えられる隠れビット可能性信号
HBに基づき、4ビットからなる1揃いの隠れビットH
B0〜HB3を再生する。これにより、隠れビットHB
0〜HB3の形で分離して記憶されていた4ビットの隠
れ情報HDをあらわにする。前述の通り、この実施例で
は隠れ情報HDとして次フレームのデータ長指示情報が
記憶されている。再生された隠れ情報HDすなわち次フ
レームのデータ長指示情報はデータ長レジスタ38に与
えられる。
シフタ55から出力された上記データD1は、隠れビッ
ト分離回路35を経由してデータ整合化回路36に入力
される。隠れビット分離回路35は、データD1が隠れ
ビットHB0〜HB3を含んでいる場合はこれを分離
し、正味の波形データのみを取り出してデータD2とし
てデータ整合化回路36に入力する。データ整合化回路
36は、データD2から目的の1サンプル分の可変デー
タ長のデータのみを取り出すためのものである。隠れビ
ット分離回路35で分離された1ビットの隠れビット可
能性信号HB(これはHB0〜HB3のいずれか1つで
ある可能性のある信号である)は、隠れビット再生回路
37に入力される。隠れビット再生回路37は、隠れビ
ット分離回路35から与えられる隠れビット可能性信号
HBに基づき、4ビットからなる1揃いの隠れビットH
B0〜HB3を再生する。これにより、隠れビットHB
0〜HB3の形で分離して記憶されていた4ビットの隠
れ情報HDをあらわにする。前述の通り、この実施例で
は隠れ情報HDとして次フレームのデータ長指示情報が
記憶されている。再生された隠れ情報HDすなわち次フ
レームのデータ長指示情報はデータ長レジスタ38に与
えられる。
【0034】隠れビット分離回路35及びデータ整合化
回路36の詳細例は図8に示されており、隠れビット再
生回路37及びデータ長レジスタ38の詳細例は図9に
示されている。この実施例では正味の波形データのデー
タ長すなわちサイズは、2ビットから15ビットの範囲
で可変長であるとしている。従って、有効データの最大
データ長は、隠れビットを含む場合16ビット、含まな
い場合15ビットである。従って、隠れビットを含むこ
とがあるデータD1の有効データの最大データ長は16
ビットであり、そのため、このデータD1を16ビット
構成で取り出している。また、隠れビット分離後のデー
タD2の有効データの最大データ長は15ビットであ
る。また、1サンプル分の可変長の波形データの最上位
ビットは符号ビットであるとしている。
回路36の詳細例は図8に示されており、隠れビット再
生回路37及びデータ長レジスタ38の詳細例は図9に
示されている。この実施例では正味の波形データのデー
タ長すなわちサイズは、2ビットから15ビットの範囲
で可変長であるとしている。従って、有効データの最大
データ長は、隠れビットを含む場合16ビット、含まな
い場合15ビットである。従って、隠れビットを含むこ
とがあるデータD1の有効データの最大データ長は16
ビットであり、そのため、このデータD1を16ビット
構成で取り出している。また、隠れビット分離後のデー
タD2の有効データの最大データ長は15ビットであ
る。また、1サンプル分の可変長の波形データの最上位
ビットは符号ビットであるとしている。
【0035】図8において、隠れビット分離回路35
は、データD1の下位15ビットを「0」入力に入力
し、該データD1の上位15ビットを「1」入力に入力
したセレクタ59からなっている。セレクタ59は、前
述の隠れビット制御信号HC1(図5参照)を選択制御
入力に入力し、HC1が“1”のとき「1」入力を選択
し、“0”のとき「0」入力を選択する。従って、隠れ
ビットHB0〜HB3を含む1フレームの最初の4つの
サンプル点のデータを取り出すときは、HC1の“1”
により、データD1の上位15ビットを選択し、最下位
1ビットにある隠れビットHB0〜HB3を除外する。
この15ビットのデータは、前述のように正味の波形デ
ータの有効ビットを確保するのに十分なデータである。
他方、隠れビットHB0〜HB3を含まないサンプル点
のデータを取り出すときは、HC1の“0”により、デ
ータD1の下位15ビットを選択する。この15ビット
のデータもまた、前述のように正味の波形データの有効
ビットを確保するのに十分なデータである。こうして隠
れビットを分離した15ビット構成の正味の波形データ
D2は、データ整合化回路36に入力される。前述のよ
うに、このデータD2は、目的の1サンプル点の波形デ
ータだけでなく、その次のサンプル点の波形データも一
部含んでいることがあり得るものである。
は、データD1の下位15ビットを「0」入力に入力
し、該データD1の上位15ビットを「1」入力に入力
したセレクタ59からなっている。セレクタ59は、前
述の隠れビット制御信号HC1(図5参照)を選択制御
入力に入力し、HC1が“1”のとき「1」入力を選択
し、“0”のとき「0」入力を選択する。従って、隠れ
ビットHB0〜HB3を含む1フレームの最初の4つの
サンプル点のデータを取り出すときは、HC1の“1”
により、データD1の上位15ビットを選択し、最下位
1ビットにある隠れビットHB0〜HB3を除外する。
この15ビットのデータは、前述のように正味の波形デ
ータの有効ビットを確保するのに十分なデータである。
他方、隠れビットHB0〜HB3を含まないサンプル点
のデータを取り出すときは、HC1の“0”により、デ
ータD1の下位15ビットを選択する。この15ビット
のデータもまた、前述のように正味の波形データの有効
ビットを確保するのに十分なデータである。こうして隠
れビットを分離した15ビット構成の正味の波形データ
D2は、データ整合化回路36に入力される。前述のよ
うに、このデータD2は、目的の1サンプル点の波形デ
ータだけでなく、その次のサンプル点の波形データも一
部含んでいることがあり得るものである。
【0036】データ整合化回路36では、データD2か
ら目的の1サンプル点の波形データだけを取り出すにあ
たっては、データサイズを可変長のままに取り出したの
では、後でのデータ処理に不都合があるので、15ビッ
トの固定長のデータサイズに整合化するようにしてい
る。そのために、まずデータD2から目的の1サンプル
点の波形データだけを取り出し、次いで、取り出した1
サンプル点の波形データだけでは15ビットの固定長の
データサイズを満たさない場合は、余った上位ビットす
べてに符号ビットを拡張する処理を行なうことにより、
可変長の目的の1サンプル点の波形データだけを取り出
しながらも全体のデータサイズは15ビットの固定長に
整合化されるようにしている。図8のデータ整合化回路
36において、データD2は符号ビット取り出し回路6
0に入力され、符号ビットSBが取り出される。データ
長指示データLENGがデコーダ61でデコードされ、
15本のデコード出力線のうち可変長のデータの最上位
ビットに対応する1本の出力線が信号“1”となる。こ
のデコーダ61の出力により符号ビット取り出し回路6
0において取り出すべき符号ビットSBの位置が指示さ
れる。例えば、データ長が10ビットの場合、データD
2の10ビット目が可変長のデータの最上位ビットつま
り符号ビットSBであり、これがデコーダ61の10番
目の出力線の信号“1”に応じて取り出される。
ら目的の1サンプル点の波形データだけを取り出すにあ
たっては、データサイズを可変長のままに取り出したの
では、後でのデータ処理に不都合があるので、15ビッ
トの固定長のデータサイズに整合化するようにしてい
る。そのために、まずデータD2から目的の1サンプル
点の波形データだけを取り出し、次いで、取り出した1
サンプル点の波形データだけでは15ビットの固定長の
データサイズを満たさない場合は、余った上位ビットす
べてに符号ビットを拡張する処理を行なうことにより、
可変長の目的の1サンプル点の波形データだけを取り出
しながらも全体のデータサイズは15ビットの固定長に
整合化されるようにしている。図8のデータ整合化回路
36において、データD2は符号ビット取り出し回路6
0に入力され、符号ビットSBが取り出される。データ
長指示データLENGがデコーダ61でデコードされ、
15本のデコード出力線のうち可変長のデータの最上位
ビットに対応する1本の出力線が信号“1”となる。こ
のデコーダ61の出力により符号ビット取り出し回路6
0において取り出すべき符号ビットSBの位置が指示さ
れる。例えば、データ長が10ビットの場合、データD
2の10ビット目が可変長のデータの最上位ビットつま
り符号ビットSBであり、これがデコーダ61の10番
目の出力線の信号“1”に応じて取り出される。
【0037】図8のデータ整合化回路36において、ビ
ット別独立セレクタ62は、目的の1サンプル点分の波
形データのみを選択し、それ以外の他のサンプル点の一
部データを除外し、その代わりに符号ビットSBを拡張
するためのものである。データD2の下位14ビット
(最上位ビットは符号ビットSBでしかあり得ず、これ
は符号ビット取り出し回路60の出力によって設定でき
るのでここでは除外してよい)のうち、最下位ビット0
のデータは必ず目的の1サンプル点分の波形データなの
でセレクタ62には入力せず、出力レジスタ63に直接
入力してよい。データD2の下位14ビットのうち最下
位ビット0を除く他のビット1〜13のデータがセレク
タ62のビット別A入力1A〜13Aにそれぞれ入力さ
れる。符号ビット取り出し回路60から取り出された符
号ビットSBの信号がセレクタ62のビット別B入力1
B〜13Bにそれぞれ共通入力される。セレクタ62の
ビット別選択制御はセレクト信号発生回路64から与え
られる13本の信号線によってそれぞれ行なわれる。セ
レクト信号発生回路64は、デコーダ61の出力信号に
応じて、符号ビットSBのビット位置から上位のビット
すべてに対応して選択制御信号“1”を与える。
ット別独立セレクタ62は、目的の1サンプル点分の波
形データのみを選択し、それ以外の他のサンプル点の一
部データを除外し、その代わりに符号ビットSBを拡張
するためのものである。データD2の下位14ビット
(最上位ビットは符号ビットSBでしかあり得ず、これ
は符号ビット取り出し回路60の出力によって設定でき
るのでここでは除外してよい)のうち、最下位ビット0
のデータは必ず目的の1サンプル点分の波形データなの
でセレクタ62には入力せず、出力レジスタ63に直接
入力してよい。データD2の下位14ビットのうち最下
位ビット0を除く他のビット1〜13のデータがセレク
タ62のビット別A入力1A〜13Aにそれぞれ入力さ
れる。符号ビット取り出し回路60から取り出された符
号ビットSBの信号がセレクタ62のビット別B入力1
B〜13Bにそれぞれ共通入力される。セレクタ62の
ビット別選択制御はセレクト信号発生回路64から与え
られる13本の信号線によってそれぞれ行なわれる。セ
レクト信号発生回路64は、デコーダ61の出力信号に
応じて、符号ビットSBのビット位置から上位のビット
すべてに対応して選択制御信号“1”を与える。
【0038】例えば、符号ビットSBがデータD2の下
位2番目のビット1であるとすると、セレクト信号発生
回路64の13本の信号線すべてを“1”にし、ビット
別独立セレクタ62では、すべてのビットでB入力1B
〜13Bの符号ビットSBを選択する。また、符号ビッ
トSBがデータD2の下位3番目のビット2であるとす
ると、セレクト信号発生回路64の下位1本の信号線を
“0”、上位12本の信号線を“1”にし、ビット別独
立セレクタ62では、ビット1でA入力1Aの波形デー
タを選択し、ビット2〜13でB入力2B〜13Bの符
号ビットSBを選択する。また、符号ビットSBがデー
タD2の下位4番目のビット3であるとすると、セレク
ト信号発生回路64の下位2本の信号線を“0”、上位
11本の信号線を“1”にし、ビット別独立セレクタ6
2では、ビット1,2でA入力1A,2Aの波形データ
を選択し、ビット3〜13でB入力3B〜13Bの符号
ビットSBを選択する。以下、符号ビットSBの位置が
ずれるに従い、ビット別選択態様が同様にずらされ、結
局、目的の1サンプル点分の波形データのみを選択的に
取り出し、それ以外の他のサンプル点のデータを除外
し、その代わりに符号ビットSBを拡張することが達成
される。
位2番目のビット1であるとすると、セレクト信号発生
回路64の13本の信号線すべてを“1”にし、ビット
別独立セレクタ62では、すべてのビットでB入力1B
〜13Bの符号ビットSBを選択する。また、符号ビッ
トSBがデータD2の下位3番目のビット2であるとす
ると、セレクト信号発生回路64の下位1本の信号線を
“0”、上位12本の信号線を“1”にし、ビット別独
立セレクタ62では、ビット1でA入力1Aの波形デー
タを選択し、ビット2〜13でB入力2B〜13Bの符
号ビットSBを選択する。また、符号ビットSBがデー
タD2の下位4番目のビット3であるとすると、セレク
ト信号発生回路64の下位2本の信号線を“0”、上位
11本の信号線を“1”にし、ビット別独立セレクタ6
2では、ビット1,2でA入力1A,2Aの波形データ
を選択し、ビット3〜13でB入力3B〜13Bの符号
ビットSBを選択する。以下、符号ビットSBの位置が
ずれるに従い、ビット別選択態様が同様にずらされ、結
局、目的の1サンプル点分の波形データのみを選択的に
取り出し、それ以外の他のサンプル点のデータを除外
し、その代わりに符号ビットSBを拡張することが達成
される。
【0039】データD2の最下位ビットとセレクタ62
の出力13ビットと符号ビット取り出し回路60から取
り出された符号ビットSBの合計15ビット構成のデー
タが出力レジスタ63に入力され、システムクロックパ
ルスφ2の立上りタイミングで該レジスタ63に取り込
まれる。このシステムクロックパルスφ2の立上りタイ
ミングは、時分割チャンネルタイミングの1タイムスロ
ットの途中であり、当該時分割チャンネルタイミングに
おけるデータが十分に立ち上がった状態でデータの取り
込みが行なわれる。この出力レジスタ63の出力が、取
り出しが完了した1サンプル分の波形データCWDとし
て出力される。
の出力13ビットと符号ビット取り出し回路60から取
り出された符号ビットSBの合計15ビット構成のデー
タが出力レジスタ63に入力され、システムクロックパ
ルスφ2の立上りタイミングで該レジスタ63に取り込
まれる。このシステムクロックパルスφ2の立上りタイ
ミングは、時分割チャンネルタイミングの1タイムスロ
ットの途中であり、当該時分割チャンネルタイミングに
おけるデータが十分に立ち上がった状態でデータの取り
込みが行なわれる。この出力レジスタ63の出力が、取
り出しが完了した1サンプル分の波形データCWDとし
て出力される。
【0040】図9の隠れビット再生回路37は、ノート
クロックパルスNCLを8ステージ/1ビットのシフト
レジスタ65で遅延したものと隠れビット制御信号HC
1とを入力したアンドゲート66と、第2のキーオンパ
ルスKNOP2とアンドゲート66の出力とを入力した
オアゲート67と、このオアゲート67の出力により制
御されるセレクタ68と、セレクタ68の出力を入力し
た8ステージ/4ビットのシフトレジスタ69とを具え
ている。シフトレジスタ69の出力がセレクタ68の
「0」入力にそのまま加わる。セレクタ68の「1」入
力の4ビットのうち、最上位ビットには、前記シフタ5
5から出力されるデータD1の最下位ビットの信号すな
わち隠れビット可能性信号HBが与えられる。セレクタ
68の「1」入力の4ビットのうち、残りの下位3ビッ
トには、シフトレジスタ69の出力を1ビット下位にシ
フトしたものが入力される。
クロックパルスNCLを8ステージ/1ビットのシフト
レジスタ65で遅延したものと隠れビット制御信号HC
1とを入力したアンドゲート66と、第2のキーオンパ
ルスKNOP2とアンドゲート66の出力とを入力した
オアゲート67と、このオアゲート67の出力により制
御されるセレクタ68と、セレクタ68の出力を入力し
た8ステージ/4ビットのシフトレジスタ69とを具え
ている。シフトレジスタ69の出力がセレクタ68の
「0」入力にそのまま加わる。セレクタ68の「1」入
力の4ビットのうち、最上位ビットには、前記シフタ5
5から出力されるデータD1の最下位ビットの信号すな
わち隠れビット可能性信号HBが与えられる。セレクタ
68の「1」入力の4ビットのうち、残りの下位3ビッ
トには、シフトレジスタ69の出力を1ビット下位にシ
フトしたものが入力される。
【0041】この構成により、まず、第2のキーオンパ
ルスKONP2が“1”になったときは、オアゲート6
7の出力“1”によりセレクタ68の「1」入力が選択
される。このとき、データD1としては、その1サイク
ル前に生じた第1のキーオンパルスKONP1によるア
ドレスクリアに基づき、アドレスA0から読み出したサ
ンプル点0のデータが与えられており、隠れビット可能
性信号HBとしてサンプル点0に伴って記憶した隠れビ
ットHB0が与えられる。また、シフトレジスタ69の
出力は始めはどのような値でもよいので、xとして説明
する(xは0または1のどちらでもよい)。これによ
り、上位ビットからHB0,x,x,xという内容の4
ビットデータがセレクタ68の「1」入力を介してシフ
トレジスタ69に取り込まれる。次のサイクルでオアゲ
ート67の出力は“0”となり、シフトレジスタ69に
取り込まれたデータHB0,x,x,xはセレクタ68
の「0」入力を介してシフトレジスタ69で保持され
る。
ルスKONP2が“1”になったときは、オアゲート6
7の出力“1”によりセレクタ68の「1」入力が選択
される。このとき、データD1としては、その1サイク
ル前に生じた第1のキーオンパルスKONP1によるア
ドレスクリアに基づき、アドレスA0から読み出したサ
ンプル点0のデータが与えられており、隠れビット可能
性信号HBとしてサンプル点0に伴って記憶した隠れビ
ットHB0が与えられる。また、シフトレジスタ69の
出力は始めはどのような値でもよいので、xとして説明
する(xは0または1のどちらでもよい)。これによ
り、上位ビットからHB0,x,x,xという内容の4
ビットデータがセレクタ68の「1」入力を介してシフ
トレジスタ69に取り込まれる。次のサイクルでオアゲ
ート67の出力は“0”となり、シフトレジスタ69に
取り込まれたデータHB0,x,x,xはセレクタ68
の「0」入力を介してシフトレジスタ69で保持され
る。
【0042】次に、ノートクロックパルスNCLが生
じ、データD1として、サンプル点1のデータが与えら
れるようになると、HC1の“1”とノートクロックパ
ルスNCLの遅延出力“1”(シフトレジスタ65によ
る遅延はHC1と同期をとるためである:図5参照)に
よりアンドゲート66の出力が“1”となり、オアゲー
ト67の出力が“1”となり、セレクタ68の「1」入
力を選択する。このとき、隠れビット可能性信号HBと
してサンプル点1に伴って記憶した隠れビットHB1が
与えられるので、上位ビットからHB1,HB0,x,
xという内容の4ビットデータがセレクタ68の「1」
入力を介してシフトレジスタ69に取り込まれる。次の
サイクルでオアゲート67の出力は“0”となり、シフ
トレジスタ69に取り込まれたデータHB1,HB0,
x,xはセレクタ68の「0」入力を介してシフトレジ
スタ69で保持される。
じ、データD1として、サンプル点1のデータが与えら
れるようになると、HC1の“1”とノートクロックパ
ルスNCLの遅延出力“1”(シフトレジスタ65によ
る遅延はHC1と同期をとるためである:図5参照)に
よりアンドゲート66の出力が“1”となり、オアゲー
ト67の出力が“1”となり、セレクタ68の「1」入
力を選択する。このとき、隠れビット可能性信号HBと
してサンプル点1に伴って記憶した隠れビットHB1が
与えられるので、上位ビットからHB1,HB0,x,
xという内容の4ビットデータがセレクタ68の「1」
入力を介してシフトレジスタ69に取り込まれる。次の
サイクルでオアゲート67の出力は“0”となり、シフ
トレジスタ69に取り込まれたデータHB1,HB0,
x,xはセレクタ68の「0」入力を介してシフトレジ
スタ69で保持される。
【0043】次にノートクロックパルスNCLが生じ、
データD1として、サンプル点2のデータが与えられる
ようになると、隠れビット可能性信号HBとしてサンプ
ル点2に伴って記憶した隠れビットHB2が与えられ、
上述に従い、HB2,HB1,HB0,xがシフトレジ
スタ69に取り込まれ保持される。更に、ノートクロッ
クパルスNCLが生じ、データD1として、サンプル点
3のデータが与えられるようになると、隠れビット可能
性信号HBとしてサンプル点3に伴って記憶した隠れビ
ットHB3が与えられ、上述に従い、HB3,HB2,
HB1,HB0がシフトレジスタ69に取り込まれ保持
される。以後は、そのフレーム内では、ノートクロック
パルスNCLが生じても、隠れビット制御信号HC1が
“0”のため、アンドゲート66の出力は“1”となら
ず、上記HB3,HB2,HB1,HB0がシフトレジ
スタ69で保持される。こうして、4ビットの隠れビッ
トHB3,HB2,HB1,HB0が再生され、シフト
レジスタ69で保持される。これは次フレームのデータ
長を指示する隠れ情報HDとしてデータ長レジスタ38
に与えられる。
データD1として、サンプル点2のデータが与えられる
ようになると、隠れビット可能性信号HBとしてサンプ
ル点2に伴って記憶した隠れビットHB2が与えられ、
上述に従い、HB2,HB1,HB0,xがシフトレジ
スタ69に取り込まれ保持される。更に、ノートクロッ
クパルスNCLが生じ、データD1として、サンプル点
3のデータが与えられるようになると、隠れビット可能
性信号HBとしてサンプル点3に伴って記憶した隠れビ
ットHB3が与えられ、上述に従い、HB3,HB2,
HB1,HB0がシフトレジスタ69に取り込まれ保持
される。以後は、そのフレーム内では、ノートクロック
パルスNCLが生じても、隠れビット制御信号HC1が
“0”のため、アンドゲート66の出力は“1”となら
ず、上記HB3,HB2,HB1,HB0がシフトレジ
スタ69で保持される。こうして、4ビットの隠れビッ
トHB3,HB2,HB1,HB0が再生され、シフト
レジスタ69で保持される。これは次フレームのデータ
長を指示する隠れ情報HDとしてデータ長レジスタ38
に与えられる。
【0044】図9において、データ長レジスタ38は、
8ステージ/4ビットのシフトレジスタ70と、セレク
タ71とを含んでいる。セレクタ71の「10」入力に
はイニシャルデータ長データILENGが入力され、
「01」入力には上記隠れ情報HDつまり次フレームの
データ長を指示するデータが入力され、「00」にはシ
フトレジスタ70の出力が入力される。セレクタ71の
2ビットの制御入力には、上位ビットに第1のキーオン
パルスKONP1が入力され、下位ビットにアンドゲー
ト72の出力が入力される。アンドゲート72には、図
5のアンドゲート44からのフレーム変化信号HC2と
ノートクロックパルスNCLが加わる。この構成によ
り、まずキーオンパルスKONP1が“1”のとき、セ
レクタ71は「10」入力のイニシャルデータ長データ
ILENGを選択し、シフトレジスタ70に取り込む。
次のサイクルでセレクタ71は「00」入力を選択し、
取り込んだデータILENGを保持する。シフトレジス
タ70の出力がデータ長指示データLENGとして、上
述のように各回路に与えられる。従って、最初のフレー
ム0では、パラメータデータ発生回路18から発生され
たイニシャルデータ長データILENGがデータ長指示
データLENGとして使用される。このフレーム0にお
いて、前述のように、次フレームのデータ長を指示する
隠れ情報HDがセレクタ71に与えられる。
8ステージ/4ビットのシフトレジスタ70と、セレク
タ71とを含んでいる。セレクタ71の「10」入力に
はイニシャルデータ長データILENGが入力され、
「01」入力には上記隠れ情報HDつまり次フレームの
データ長を指示するデータが入力され、「00」にはシ
フトレジスタ70の出力が入力される。セレクタ71の
2ビットの制御入力には、上位ビットに第1のキーオン
パルスKONP1が入力され、下位ビットにアンドゲー
ト72の出力が入力される。アンドゲート72には、図
5のアンドゲート44からのフレーム変化信号HC2と
ノートクロックパルスNCLが加わる。この構成によ
り、まずキーオンパルスKONP1が“1”のとき、セ
レクタ71は「10」入力のイニシャルデータ長データ
ILENGを選択し、シフトレジスタ70に取り込む。
次のサイクルでセレクタ71は「00」入力を選択し、
取り込んだデータILENGを保持する。シフトレジス
タ70の出力がデータ長指示データLENGとして、上
述のように各回路に与えられる。従って、最初のフレー
ム0では、パラメータデータ発生回路18から発生され
たイニシャルデータ長データILENGがデータ長指示
データLENGとして使用される。このフレーム0にお
いて、前述のように、次フレームのデータ長を指示する
隠れ情報HDがセレクタ71に与えられる。
【0045】次に、フレームが切り替わるとき、アンド
ゲート72の出力が“1”となり、セレクタ71は「0
1」入力の情報HDを選択し、シフトレジスタ70に取
り込む。次のサイクルでセレクタ71は「00」入力を
選択し、取り込んだデータHDを保持する。こうして、
2番目以降のフレームでは、前フレームの波形データと
共に隠れ情報として記憶していたデータ長を指示する隠
れ情報HDをデータ長指示データLENGとして使用す
る。なお、第2のキーオンパルスKONP2を第1図の
回路17から発生せずに、第1のキーオンパルスKON
P1を図9の8ステージ/1ビットのシフトレジスタ7
3で8システムクロック遅延することにより、この第2
のキーオンパルスKONP2を生成するようにしてもよ
い。
ゲート72の出力が“1”となり、セレクタ71は「0
1」入力の情報HDを選択し、シフトレジスタ70に取
り込む。次のサイクルでセレクタ71は「00」入力を
選択し、取り込んだデータHDを保持する。こうして、
2番目以降のフレームでは、前フレームの波形データと
共に隠れ情報として記憶していたデータ長を指示する隠
れ情報HDをデータ長指示データLENGとして使用す
る。なお、第2のキーオンパルスKONP2を第1図の
回路17から発生せずに、第1のキーオンパルスKON
P1を図9の8ステージ/1ビットのシフトレジスタ7
3で8システムクロック遅延することにより、この第2
のキーオンパルスKONP2を生成するようにしてもよ
い。
【0046】〈圧縮データ復調回路の一例〉データ取り
出し再生部20で取り出し・再生された波形データCW
Dが、線形予測符号化(LPC)方式によってデータ圧
縮されている場合は、図1における圧縮データ復調回路
23は、LPC復調回路を用いる。その場合に、圧縮デ
ータ復調回路23は、図11または図12のようなLP
C復調回路によって構成することができる。図におい
て、78,79はリミッタ、80〜84は加算器、85
〜92は乗算器、93〜100は8ステージシフトレジ
スタ、a0,a1,b0,b1,a0〜a3はLPC係数、で
ある。図11は2段構成のLPC復調回路、図12は1
段構成のLPC復調回路を例示したものである。この発
明に従うメモリの記憶手法及び読出し手法は、このよう
なデータ圧縮技術と併用すると、メモリ記憶容量の節約
を一層促進するので好ましい。その場合、データ圧縮法
はLPC方式に限らず、DPCM,ADCPM,デルタ
変調など、その他どのような方式を採用してもよい。一
方、データ圧縮技術を採用しない場合においてもこの発
明を適用することができるのは勿論である。
出し再生部20で取り出し・再生された波形データCW
Dが、線形予測符号化(LPC)方式によってデータ圧
縮されている場合は、図1における圧縮データ復調回路
23は、LPC復調回路を用いる。その場合に、圧縮デ
ータ復調回路23は、図11または図12のようなLP
C復調回路によって構成することができる。図におい
て、78,79はリミッタ、80〜84は加算器、85
〜92は乗算器、93〜100は8ステージシフトレジ
スタ、a0,a1,b0,b1,a0〜a3はLPC係数、で
ある。図11は2段構成のLPC復調回路、図12は1
段構成のLPC復調回路を例示したものである。この発
明に従うメモリの記憶手法及び読出し手法は、このよう
なデータ圧縮技術と併用すると、メモリ記憶容量の節約
を一層促進するので好ましい。その場合、データ圧縮法
はLPC方式に限らず、DPCM,ADCPM,デルタ
変調など、その他どのような方式を採用してもよい。一
方、データ圧縮技術を採用しない場合においてもこの発
明を適用することができるのは勿論である。
【0047】〈変更例〉上記実施例では、楽音波形デー
タの発生においてこの発明を実施しているが、これに限
らず、音量レベルを設定するエンベロープ波形データの
発生や、各種制御用のエンベロープ波形データの発生、
フィルタ係数データの発生、その他の音色設定データの
発生、シーケンサのアフタタッチデータやブレスデータ
の発生、など、電子楽器における各種データの発生のた
めにこの発明を適用することができる。上記実施例で
は、データ取り出し再生部20において、1サンプルの
データの取り出し・再生のために、サンプルカウント、
データ長カウント、アドレスカウント、データ位置再
生、隠れビット再生、など多段の処理ステップが必要で
あり、これを1サンプルのタイミングで行なうようにな
っている。そのため、1サンプルの時間を長くとらねば
ならないかもしれない。この問題を解決するには、同一
のチャンネルタイミングの中で複数のサンプリングタイ
ミングにわたる処理をパイプライン処理的手法により実
行するとよく、そうすれば、1サンプルの時間を短く
し、データ読み出し速度を上げることができる。
タの発生においてこの発明を実施しているが、これに限
らず、音量レベルを設定するエンベロープ波形データの
発生や、各種制御用のエンベロープ波形データの発生、
フィルタ係数データの発生、その他の音色設定データの
発生、シーケンサのアフタタッチデータやブレスデータ
の発生、など、電子楽器における各種データの発生のた
めにこの発明を適用することができる。上記実施例で
は、データ取り出し再生部20において、1サンプルの
データの取り出し・再生のために、サンプルカウント、
データ長カウント、アドレスカウント、データ位置再
生、隠れビット再生、など多段の処理ステップが必要で
あり、これを1サンプルのタイミングで行なうようにな
っている。そのため、1サンプルの時間を長くとらねば
ならないかもしれない。この問題を解決するには、同一
のチャンネルタイミングの中で複数のサンプリングタイ
ミングにわたる処理をパイプライン処理的手法により実
行するとよく、そうすれば、1サンプルの時間を短く
し、データ読み出し速度を上げることができる。
【0048】上記実施例では、(1)任意の可変長のデー
タを複数記憶し、その中から1つのデータを的確に取り
出す発明、(2)1つのデータを複数アドレスにまたがっ
て記憶させ、読出しデータをつなぎ合わせて該1つのデ
ータを的確に再生する発明、(3)1つの情報のデータを
複数個のデータに分散させて隠れ情報として他のデータ
の間に記憶させ、読出しデータの中から隠れ情報を的確
に再生する発明、の3つが示されており、これら3つを
組合せた例が示されている。これらの発明はいずれも、
それ単独で実施しても、データ記憶装置を効率的に利用
し、回路規模の縮小とコスト低減に役立つ、という効果
を奏するものである。従って、これら3つの発明を組合
せて実施する場合に限らず、各発明をそれぞれ単独で実
施してもよい。上記(1)の発明を実施する場合、データ
長指示データは隠れビットの形で記憶させる必要はな
く、通常のデータと同様に記憶させてもよい。その場
合、データ長指示データを記憶するメモリは本来のデー
タを記憶するメモリと同じもの(そのメモリの一部記憶
エリアを使用する)であってもよいし、別のメモリ回路
であってもよい。例えば、音源回路のキャッシュメモリ
にデータ長指示データを記憶しておくようにしてもよ
い。また、データ長指示データをデータ圧縮した形で記
憶しておくようにしてもよい。データ長は、メモリによ
らず、別途適宜の指示手段によって指示するようにして
もよい。また、一定のフレーム毎にデータ長を指示する
ようにしているが、個々のデータ毎にデータ長を指示す
るようにしてもよい。また、フレームの長さは一律であ
る必要はなく、適宜異なっていてもよい。その場合、デ
ータ長指示データと共に、そのデータ長が適用されるフ
レームの長さを指示するデータを併せて記憶または指示
するようにしてもよい。また、データ長指示データは4
ビット構成に限らず、適宜のビット構成であってよい。
タを複数記憶し、その中から1つのデータを的確に取り
出す発明、(2)1つのデータを複数アドレスにまたがっ
て記憶させ、読出しデータをつなぎ合わせて該1つのデ
ータを的確に再生する発明、(3)1つの情報のデータを
複数個のデータに分散させて隠れ情報として他のデータ
の間に記憶させ、読出しデータの中から隠れ情報を的確
に再生する発明、の3つが示されており、これら3つを
組合せた例が示されている。これらの発明はいずれも、
それ単独で実施しても、データ記憶装置を効率的に利用
し、回路規模の縮小とコスト低減に役立つ、という効果
を奏するものである。従って、これら3つの発明を組合
せて実施する場合に限らず、各発明をそれぞれ単独で実
施してもよい。上記(1)の発明を実施する場合、データ
長指示データは隠れビットの形で記憶させる必要はな
く、通常のデータと同様に記憶させてもよい。その場
合、データ長指示データを記憶するメモリは本来のデー
タを記憶するメモリと同じもの(そのメモリの一部記憶
エリアを使用する)であってもよいし、別のメモリ回路
であってもよい。例えば、音源回路のキャッシュメモリ
にデータ長指示データを記憶しておくようにしてもよ
い。また、データ長指示データをデータ圧縮した形で記
憶しておくようにしてもよい。データ長は、メモリによ
らず、別途適宜の指示手段によって指示するようにして
もよい。また、一定のフレーム毎にデータ長を指示する
ようにしているが、個々のデータ毎にデータ長を指示す
るようにしてもよい。また、フレームの長さは一律であ
る必要はなく、適宜異なっていてもよい。その場合、デ
ータ長指示データと共に、そのデータ長が適用されるフ
レームの長さを指示するデータを併せて記憶または指示
するようにしてもよい。また、データ長指示データは4
ビット構成に限らず、適宜のビット構成であってよい。
【0049】上記(2)の発明を実施する場合、データ長
は可変である必要はなく、固定であってもよい。例え
ば、1サンプルの固定データビット数が1アドレスのビ
ット数をどうしても越えてしまう場合に、有利である。
その場合は、各サンプル毎に複数アドレスにまたがって
データを記憶することが起こる。また、1サンプルの固
定データビット数が1アドレスのビット数よりも少ない
場合も、複数アドレスにまたがって記憶してもよいよう
にすることができれば、詰めて記憶することを可能にす
るので、有利である。その場合は、幾サンプルかに1度
の割で複数アドレスにまたがってデータを記憶すること
が起こる。1サンプルのデータをまたがって記憶するア
ドレス数は2に限らず3以上であってもよい。また、隠
れビットやデータ長指示データが無くてもよい。1サン
プルのデータをまたがって記憶している複数アドレスか
らのデータ読出し法は、上記実施例のように、1アドレ
スづつ順次読み出して、前に読み出したアドレスのデー
タをバッファ等に一時保持しておくものにかぎらず、複
数アドレスのデータを同じサンプルタイミングで時分割
読み出しするようにしてもよい。また、上記(3)の発明
を実施する場合、隠れビットによって記憶する隠れ情報
の内容は、実施例のようなデータ長の情報に限らず、ど
のようなものでもよい。また、この隠れ情報の内容は、
本来の記憶データに関係しているものであっもよいし、
全く無関係のものでもよい。例えば、本来の記憶データ
としてPCM方式のデータを浮動小数点表示で記憶し、
隠れ情報によりその指数部データを記憶しておくように
してもよい。また、本来の記憶データとしてデータ圧縮
したデータを記憶し、データ圧縮の復調に関するデータ
を隠れ情報により記憶するようにしてもよい。また、デ
ィジタルフィルタのフィルタ係数やその他のパラメータ
を隠れ情報により記憶するようにしてもよい。また、音
量に関する制御データやピッチに関する制御データを隠
れ情報により記憶するようにしてもよい。隠れ情報の一
単位を成す隠れビットは1ビット単位で分散させて記憶
させる場合に限らず、複数ビット単位で分散させて記憶
させてもよいし、或るアドレスでは1ビット、別のアド
レスでは2ビット、というように異なっていてもよい。
また、隠れビットは、或るアドレスでは有り、別のアド
レスでは無い、というように不均一に記憶されていても
よいし、また、何アドレスか毎に規則的に記憶されてい
てもよいし、また、全アドレスにおいて均一に記憶され
ていてもよい。また、本来の記憶データは実施例のよう
な可変データ長のデータに限らず、固定データ長のデー
タであってもよい。また、隠れ情報のビット数は4ビッ
トに限らないのは勿論である。なお、この発明は、完成
された単体の電子楽器に限らず、モジュール化された電
子楽器の一部品において適用してもよいものである。ま
た、音選択の鍵盤やスイッチ手段を持たず、コード情報
の入力に基づき楽音を発生する装置にも適用することが
できる。更には、楽音信号を生成する装置や、楽音を音
響的に発音するスピーカ等は持たずに、楽音信号の形成
または制御に関連するデータを発生する装置においても
適用することができるものであり、この発明において電
子楽器とは極めて広義に使用する語である。
は可変である必要はなく、固定であってもよい。例え
ば、1サンプルの固定データビット数が1アドレスのビ
ット数をどうしても越えてしまう場合に、有利である。
その場合は、各サンプル毎に複数アドレスにまたがって
データを記憶することが起こる。また、1サンプルの固
定データビット数が1アドレスのビット数よりも少ない
場合も、複数アドレスにまたがって記憶してもよいよう
にすることができれば、詰めて記憶することを可能にす
るので、有利である。その場合は、幾サンプルかに1度
の割で複数アドレスにまたがってデータを記憶すること
が起こる。1サンプルのデータをまたがって記憶するア
ドレス数は2に限らず3以上であってもよい。また、隠
れビットやデータ長指示データが無くてもよい。1サン
プルのデータをまたがって記憶している複数アドレスか
らのデータ読出し法は、上記実施例のように、1アドレ
スづつ順次読み出して、前に読み出したアドレスのデー
タをバッファ等に一時保持しておくものにかぎらず、複
数アドレスのデータを同じサンプルタイミングで時分割
読み出しするようにしてもよい。また、上記(3)の発明
を実施する場合、隠れビットによって記憶する隠れ情報
の内容は、実施例のようなデータ長の情報に限らず、ど
のようなものでもよい。また、この隠れ情報の内容は、
本来の記憶データに関係しているものであっもよいし、
全く無関係のものでもよい。例えば、本来の記憶データ
としてPCM方式のデータを浮動小数点表示で記憶し、
隠れ情報によりその指数部データを記憶しておくように
してもよい。また、本来の記憶データとしてデータ圧縮
したデータを記憶し、データ圧縮の復調に関するデータ
を隠れ情報により記憶するようにしてもよい。また、デ
ィジタルフィルタのフィルタ係数やその他のパラメータ
を隠れ情報により記憶するようにしてもよい。また、音
量に関する制御データやピッチに関する制御データを隠
れ情報により記憶するようにしてもよい。隠れ情報の一
単位を成す隠れビットは1ビット単位で分散させて記憶
させる場合に限らず、複数ビット単位で分散させて記憶
させてもよいし、或るアドレスでは1ビット、別のアド
レスでは2ビット、というように異なっていてもよい。
また、隠れビットは、或るアドレスでは有り、別のアド
レスでは無い、というように不均一に記憶されていても
よいし、また、何アドレスか毎に規則的に記憶されてい
てもよいし、また、全アドレスにおいて均一に記憶され
ていてもよい。また、本来の記憶データは実施例のよう
な可変データ長のデータに限らず、固定データ長のデー
タであってもよい。また、隠れ情報のビット数は4ビッ
トに限らないのは勿論である。なお、この発明は、完成
された単体の電子楽器に限らず、モジュール化された電
子楽器の一部品において適用してもよいものである。ま
た、音選択の鍵盤やスイッチ手段を持たず、コード情報
の入力に基づき楽音を発生する装置にも適用することが
できる。更には、楽音信号を生成する装置や、楽音を音
響的に発音するスピーカ等は持たずに、楽音信号の形成
または制御に関連するデータを発生する装置においても
適用することができるものであり、この発明において電
子楽器とは極めて広義に使用する語である。
【0050】
【発明の効果】 以上の通り、この発明によれば、第2
のデータは複数部分に分割され、複数の第1のデータの
間で分離して記憶されるので、複数の第1のデータの間
で隠された状態となっていることを特徴とするものであ
り、このような第2のデータの記憶法は、第1のデータ
のビット数やメモリアドレスのビット数など様々な都合
に合わせて、適当な空き位置に第2のデータを効率的に
押し込むことを可能にするので、記憶装置の効率的な利
用を促進する上で有利である、という優れた効果を奏す
る。また、分割された第2のデータの各部分を複数の第
1のデータの間に混在させて記憶しておき、この第1及
び第2のデータが混在したデータを読み出し、読み出し
たデータから第1のデータと第2のデータとを分離して
出力するようにしたので、第2のデータを第1のデータ
とは別に読み出す必要がなく、メモリアクセス効率を向
上させることができる、という効果を奏する。また、実
施例に示されたような、記憶装置に記憶するデータのデ
ータ長を固定ではなく、任意に可変し得るものとするこ
とにより、そのデータの有効ビットにとって必要な記憶
素子数だけを占有し、不必要な記憶素子まで占有するこ
とがなくなるようにする技術と組み合わせることによ
り、余った記憶素子を無駄に占有することなく、他のデ
ータの記憶のために使用することができるようになり、
従って、より一層、記憶装置の効率的な利用を図ること
ができるので、効果的である。
のデータは複数部分に分割され、複数の第1のデータの
間で分離して記憶されるので、複数の第1のデータの間
で隠された状態となっていることを特徴とするものであ
り、このような第2のデータの記憶法は、第1のデータ
のビット数やメモリアドレスのビット数など様々な都合
に合わせて、適当な空き位置に第2のデータを効率的に
押し込むことを可能にするので、記憶装置の効率的な利
用を促進する上で有利である、という優れた効果を奏す
る。また、分割された第2のデータの各部分を複数の第
1のデータの間に混在させて記憶しておき、この第1及
び第2のデータが混在したデータを読み出し、読み出し
たデータから第1のデータと第2のデータとを分離して
出力するようにしたので、第2のデータを第1のデータ
とは別に読み出す必要がなく、メモリアクセス効率を向
上させることができる、という効果を奏する。また、実
施例に示されたような、記憶装置に記憶するデータのデ
ータ長を固定ではなく、任意に可変し得るものとするこ
とにより、そのデータの有効ビットにとって必要な記憶
素子数だけを占有し、不必要な記憶素子まで占有するこ
とがなくなるようにする技術と組み合わせることによ
り、余った記憶素子を無駄に占有することなく、他のデ
ータの記憶のために使用することができるようになり、
従って、より一層、記憶装置の効率的な利用を図ること
ができるので、効果的である。
【0051】すなわち、この発明に従えば、例えば、一
般に固定ビットサイズからなるアドレス位置に可変ビッ
ト長のデータを第1のデータとして記憶する場合、1ア
ドレスの全ビットが第1のデータによって記憶されるこ
となく、空きビットが適宜生じることになるが、そのよ
うな空きビットに分割された第2のデータの一部分を記
憶させることが行えるようになるものであり、これによ
り、本来のデータ(第1のデータ)と共にそれとは別の
データ(第2のデータ)を同じメモリに記憶するような
場合に、第2のデータのために1アドレスを確保する必
要がない故に、記憶場所の節約を図ることができるよう
になる、という効果を奏すると共に、第2のデータのた
めに特別にメモリアクセスすることなく、第1のデータ
の読出しのためにメモリアクセスしたときに一緒に第2
のデータの一部分を読み出すことができる故に、メモリ
アクセス効率も改善することができる、という効果を奏
する。
般に固定ビットサイズからなるアドレス位置に可変ビッ
ト長のデータを第1のデータとして記憶する場合、1ア
ドレスの全ビットが第1のデータによって記憶されるこ
となく、空きビットが適宜生じることになるが、そのよ
うな空きビットに分割された第2のデータの一部分を記
憶させることが行えるようになるものであり、これによ
り、本来のデータ(第1のデータ)と共にそれとは別の
データ(第2のデータ)を同じメモリに記憶するような
場合に、第2のデータのために1アドレスを確保する必
要がない故に、記憶場所の節約を図ることができるよう
になる、という効果を奏すると共に、第2のデータのた
めに特別にメモリアクセスすることなく、第1のデータ
の読出しのためにメモリアクセスしたときに一緒に第2
のデータの一部分を読み出すことができる故に、メモリ
アクセス効率も改善することができる、という効果を奏
する。
【図1】 この発明の一実施例に係る電子楽器の全体構
成を示すブロック図。
成を示すブロック図。
【図2】 図1の波形メモリに記憶するデータのデータ
フォーマットの一例を示す図。
フォーマットの一例を示す図。
【図3】 図2のようなフォーマットからなる可変デー
タ長のデータを実際に図1の波形メモリに記憶する場合
のメモリフォーマットの一例を示す図。
タ長のデータを実際に図1の波形メモリに記憶する場合
のメモリフォーマットの一例を示す図。
【図4】 図1におけるデータ取り出し再生部の内部構
成例を示すブロック図。
成例を示すブロック図。
【図5】 図4におけるサンプルカウンタと隠れビット
制御信号発生回路の詳細例を示すブロック図。
制御信号発生回路の詳細例を示すブロック図。
【図6】 図4におけるデータ長カウンタとアドレスカ
ウンタの詳細例を示すブロック図。
ウンタの詳細例を示すブロック図。
【図7】 図4におけるデータ位置再生回路の詳細例を
示すブロック図。
示すブロック図。
【図8】 図4における隠れビット分離回路及びデータ
整合化回路の詳細例を示すブロック図。
整合化回路の詳細例を示すブロック図。
【図9】 図4における隠れビット再生回路及びデータ
長レジスタの詳細例を示すブロック図。
長レジスタの詳細例を示すブロック図。
【図10】 図7におけるシフタの動作例を説明する
図。
図。
【図11】 図1における圧縮データ復調回路の一例を
示すブロック図。
示すブロック図。
【図12】 図1における圧縮データ復調回路の別の例
を示すブロック図。
を示すブロック図。
10 波形メモリ 11 鍵盤 12 音色選択操作子 13 マイクロコンピュータ 14 インタフェース 15 Fナンバ発生回路 16 累算器 20 データ取り出し再生部 23 圧縮データ復調回路 30 サンプルカウンタ 31 隠れビット制御信号発生回路 32 データ長カウンタ 33 アドレスカウンタ 34 データ位置再生回路 35 隠れビット分離回路 36 データ整合化回路 37 隠れビット再生回路 38 データ長レジスタ
Claims (1)
- 【請求項1】 第1のデータと第2のデータを混在して
記憶するものであり、該第2のデータは複数ビットから
なり、かつ複数部分に分割され、各部分が複数の第1の
データの間で分離して記憶されているものである記憶手
段と、 前記記憶手段に記憶したデータを読み出す読出し手段
と、 前記読出し手段により読み出されたデータから第1のデ
ータと第2のデータの部分とを分離するデータ分離手段
と、前記データ分離手段により分離された第1のデータを出
力する第1の出力手段と、 前記 データ分離手段により分離された第2のデータの各
部分を集めることにより、完成された第2のデータを再
生し、該再生された第2のデータを出力する第2の出力
手段とを具えた電子楽器のデータ発生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7318613A JP2650636B2 (ja) | 1995-11-13 | 1995-11-13 | 電子楽器のデータ発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7318613A JP2650636B2 (ja) | 1995-11-13 | 1995-11-13 | 電子楽器のデータ発生装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1319601A Division JP2605434B2 (ja) | 1989-12-09 | 1989-12-09 | 電子楽器のデータ発生装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08211876A JPH08211876A (ja) | 1996-08-20 |
JP2650636B2 true JP2650636B2 (ja) | 1997-09-03 |
Family
ID=18101098
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7318613A Expired - Fee Related JP2650636B2 (ja) | 1995-11-13 | 1995-11-13 | 電子楽器のデータ発生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2650636B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011170627A (ja) * | 2010-02-18 | 2011-09-01 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 交通情報通信システム、移動端末装置、情報処理装置、アップリンク情報の生成方法及び処理方法、地図データ構造、アップリンク情報のデータ構造 |
US10210854B2 (en) * | 2015-09-15 | 2019-02-19 | Casio Computer Co., Ltd. | Waveform data structure, waveform data storage device, waveform data storing method, waveform data extracting device, waveform data extracting method and electronic musical instrument |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5957379A (ja) * | 1982-09-27 | 1984-04-02 | Fujitsu Ltd | 記憶装置 |
JP2513489Y2 (ja) * | 1987-08-07 | 1996-10-09 | カシオ計算機株式会社 | 楽音信号出力装置 |
JPS6491195A (en) * | 1987-10-02 | 1989-04-10 | Casio Computer Co Ltd | Musical sound synthesizer for electronic musical instrument |
-
1995
- 1995-11-13 JP JP7318613A patent/JP2650636B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08211876A (ja) | 1996-08-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532 |
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R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
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FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |