JP2648773B2 - 溶融金属めっき浴成分測定装置 - Google Patents
溶融金属めっき浴成分測定装置Info
- Publication number
- JP2648773B2 JP2648773B2 JP18195792A JP18195792A JP2648773B2 JP 2648773 B2 JP2648773 B2 JP 2648773B2 JP 18195792 A JP18195792 A JP 18195792A JP 18195792 A JP18195792 A JP 18195792A JP 2648773 B2 JP2648773 B2 JP 2648773B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bath
- plating bath
- metal plating
- concentration
- concentration sensor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Coating With Molten Metal (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は溶融金属めっき浴成分測
定センサーの浴メニスカス部（例えば、Ａ１濃度センサ
ーの変動浴面接触部）での凝固付着物の成長を防止する
ための溶融金属めっき浴成分測定装置に関するものであ
る。
定センサーの浴メニスカス部（例えば、Ａ１濃度センサ
ーの変動浴面接触部）での凝固付着物の成長を防止する
ための溶融金属めっき浴成分測定装置に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】従来、特に溶融亜鉛めっき鋼板の合金化
に際しては、溶融亜鉛浴中のＡｌ濃度により合金化速度
が異なり、合金組成が変動し、また、Ａｌ濃度が極端に
低いと浴中において、めっき層と鋼板の界面に硬く脆い
合金層が生成し、品質に悪影響を及ぼすことになる。そ
のために、溶融亜鉛めっき浴中のＡｌ濃度を管理するこ
とは、溶融合金化亜鉛めっき鋼板を製造する上で重要な
ことで、常に溶融合金化亜鉛めっき鋼板合金層中の鉄濃
度を精密に調整する必要がある。
に際しては、溶融亜鉛浴中のＡｌ濃度により合金化速度
が異なり、合金組成が変動し、また、Ａｌ濃度が極端に
低いと浴中において、めっき層と鋼板の界面に硬く脆い
合金層が生成し、品質に悪影響を及ぼすことになる。そ
のために、溶融亜鉛めっき浴中のＡｌ濃度を管理するこ
とは、溶融合金化亜鉛めっき鋼板を製造する上で重要な
ことで、常に溶融合金化亜鉛めっき鋼板合金層中の鉄濃
度を精密に調整する必要がある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】このように、溶融亜鉛
めっき鋼板の製造においては、常に溶融亜鉛めっき浴中
のＡｌ濃度を測定し、その結果に基づき浴中Ａｌ又はＺ
ｎを投入し浴中のＡｌ濃度を調整するものであることか
ら、溶融亜鉛めっき浴中のＡｌ濃度について、常時測定
することと精度の高いめっき浴成分を測定する必要があ
る。しかし、浴成分を測定するためのＡｌ濃度センサー
を浴中へ浸漬し続けると、時間の経過と共にＡｌ濃度セ
ンサーの保護管内浴メニスカス部においては、例えば溶
融亜鉛めっきが行われておれば、亜鉛が消費され浴面は
下がり、一方亜鉛地金投入により補給をすることにより
浴面は上昇することから、めっき操業中においては常に
浴レベルは上下に変動し、片やＡｌ濃度センサーは一定
位置に固定されている関係からＡｌ濃度センサーの浴面
位置は常に変動する。
めっき鋼板の製造においては、常に溶融亜鉛めっき浴中
のＡｌ濃度を測定し、その結果に基づき浴中Ａｌ又はＺ
ｎを投入し浴中のＡｌ濃度を調整するものであることか
ら、溶融亜鉛めっき浴中のＡｌ濃度について、常時測定
することと精度の高いめっき浴成分を測定する必要があ
る。しかし、浴成分を測定するためのＡｌ濃度センサー
を浴中へ浸漬し続けると、時間の経過と共にＡｌ濃度セ
ンサーの保護管内浴メニスカス部においては、例えば溶
融亜鉛めっきが行われておれば、亜鉛が消費され浴面は
下がり、一方亜鉛地金投入により補給をすることにより
浴面は上昇することから、めっき操業中においては常に
浴レベルは上下に変動し、片やＡｌ濃度センサーは一定
位置に固定されている関係からＡｌ濃度センサーの浴面
位置は常に変動する。
【０００４】もし仮にＡｌ濃度センサーが一定位置を保
持して変動がないとするならば浴金属の凝固成長は行わ
れないのであるが、しかし浴面は常に変動するために、
Ａｌ濃度センサーの浴メニスカス部が変動し、その結果
メニスカス部に金属が凝固成長し、この成長、凝固した
付着物の収縮、膨張の繰り返しによる応力によって石英
管が割れを生じたり、また、Ａｌ濃度指示が不正確にな
ったり、測定不能になる場合がある。そのために常にＡ
ｌ濃度センサーを新しいものに交換をせざるを得ないと
いう問題があった。
持して変動がないとするならば浴金属の凝固成長は行わ
れないのであるが、しかし浴面は常に変動するために、
Ａｌ濃度センサーの浴メニスカス部が変動し、その結果
メニスカス部に金属が凝固成長し、この成長、凝固した
付着物の収縮、膨張の繰り返しによる応力によって石英
管が割れを生じたり、また、Ａｌ濃度指示が不正確にな
ったり、測定不能になる場合がある。そのために常にＡ
ｌ濃度センサーを新しいものに交換をせざるを得ないと
いう問題があった。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上述したような問題を解
消すべき発明者らは鋭意工夫を重ねた結果、Ａ１濃度セ
ンサーの浴メニスカス部での金属の凝固付着成長を防止
する装置を提供せんとするものである。その発明の要旨
とするところは、溶融金属めっき浴成分を測定するため
の装置において、筒体に電解質物体を充填し、この電解
質中へＡ１電極を配置し、かつ該筒体外部に対比電極を
有して成るＡ１濃度センサーの外周に先端開孔部を有す
る保護管を包囲させ、該保護管と一体から成るＡ１濃度
センサーを支持させた支持体を昇降機に連結させ、かつ
めっき浴の浴面レベルの検出結果によるＡ１濃度センサ
ーの浸漬深さの変動に応じて昇降機を連動させ、該Ａ１
濃度センサー及び保護管の浸漬深さを一定位置に保持さ
せる保持機構を有することを特徴とする溶融金属めっき
浴成分測定装置にある。
消すべき発明者らは鋭意工夫を重ねた結果、Ａ１濃度セ
ンサーの浴メニスカス部での金属の凝固付着成長を防止
する装置を提供せんとするものである。その発明の要旨
とするところは、溶融金属めっき浴成分を測定するため
の装置において、筒体に電解質物体を充填し、この電解
質中へＡ１電極を配置し、かつ該筒体外部に対比電極を
有して成るＡ１濃度センサーの外周に先端開孔部を有す
る保護管を包囲させ、該保護管と一体から成るＡ１濃度
センサーを支持させた支持体を昇降機に連結させ、かつ
めっき浴の浴面レベルの検出結果によるＡ１濃度センサ
ーの浸漬深さの変動に応じて昇降機を連動させ、該Ａ１
濃度センサー及び保護管の浸漬深さを一定位置に保持さ
せる保持機構を有することを特徴とする溶融金属めっき
浴成分測定装置にある。
【０００６】以下本発明について図面に従って詳細に説
明する。図１は溶融金属めっき浴成分の測定装置の概略
断面図である。図１に示すように、石英管からなる筒体
１の先端を開放し、この筒体１の先端部に溶融塩、例え
ばＮａＣｌ，ＡｌＣｌ3 とＮａＣｌの固溶体から成る電
解質２を充填し、この電解質２中へＡｌ電極３を配置す
る。一方、対比電極６として、鉄等から成る電極６を耐
火物７で包み、Ａｌ濃度センサーを構成し、これらを金
属めっき浴例えば亜鉛めっき浴４中へ位置させ起電力計
８で起電力を把握して、Ａｌ濃度を測定するものであ
る。この場合に筒体１の亜鉛めっき浴でのメニスカス部
において金属が凝固付着成長するか、亜鉛浴中のドロス
などの付着物５が付着堆積し、この付着物５が収縮ない
し膨張を繰り返し行われる結果、その応力によって石英
管から成る筒体１が割れを生じ、Ａｌ濃度測定が不能と
なる場合がある。
明する。図１は溶融金属めっき浴成分の測定装置の概略
断面図である。図１に示すように、石英管からなる筒体
１の先端を開放し、この筒体１の先端部に溶融塩、例え
ばＮａＣｌ，ＡｌＣｌ3 とＮａＣｌの固溶体から成る電
解質２を充填し、この電解質２中へＡｌ電極３を配置す
る。一方、対比電極６として、鉄等から成る電極６を耐
火物７で包み、Ａｌ濃度センサーを構成し、これらを金
属めっき浴例えば亜鉛めっき浴４中へ位置させ起電力計
８で起電力を把握して、Ａｌ濃度を測定するものであ
る。この場合に筒体１の亜鉛めっき浴でのメニスカス部
において金属が凝固付着成長するか、亜鉛浴中のドロス
などの付着物５が付着堆積し、この付着物５が収縮ない
し膨張を繰り返し行われる結果、その応力によって石英
管から成る筒体１が割れを生じ、Ａｌ濃度測定が不能と
なる場合がある。
【０００７】図２は本発明に係る溶融金属めっき浴成分
測定装置の横断面図である。図２に示すように、Ａｌ濃
度センサー９の外周に保護管１０を包囲させ、この保護
管１０と一体から成るＡｌ濃度センサー９を支持させた
支持体１１と昇降機１２に連結され、一方亜鉛浴面に設
置されている浴面レベル計１３により亜鉛浴面のレベル
を計測し、その測定結果をコントローラー１４へ導入
し、該コントローラー１４で浴面の上下動に応じて常に
Ａｌ濃度センサーを一定位置に保持するようにモーター
駆動装置１５にてＡｌ濃度センサーの位置を調整してＡ
ｌ濃度センサーの浸漬深さを一定位置に保持する機構を
有する。すなわち、亜鉛溶融めっき操業により浴面の上
下動によるＡｌ濃度センサーの浸漬深さの変動を常に浴
面レベルを検出して昇降機に連動させ、常に一定位置に
保持させることによって金属の凝固付着生成が防止さ
れ、石英管の割れ等が防止出来るものである。
測定装置の横断面図である。図２に示すように、Ａｌ濃
度センサー９の外周に保護管１０を包囲させ、この保護
管１０と一体から成るＡｌ濃度センサー９を支持させた
支持体１１と昇降機１２に連結され、一方亜鉛浴面に設
置されている浴面レベル計１３により亜鉛浴面のレベル
を計測し、その測定結果をコントローラー１４へ導入
し、該コントローラー１４で浴面の上下動に応じて常に
Ａｌ濃度センサーを一定位置に保持するようにモーター
駆動装置１５にてＡｌ濃度センサーの位置を調整してＡ
ｌ濃度センサーの浸漬深さを一定位置に保持する機構を
有する。すなわち、亜鉛溶融めっき操業により浴面の上
下動によるＡｌ濃度センサーの浸漬深さの変動を常に浴
面レベルを検出して昇降機に連動させ、常に一定位置に
保持させることによって金属の凝固付着生成が防止さ
れ、石英管の割れ等が防止出来るものである。
【０００８】このように、溶融金属めっき浴中に浸漬し
て浴中Ａｌの濃度を連続的に測定する過程において、筒
体のＡｌ濃度センサーの浴メニスカス部での浸漬深さを
一定位置に保持させることで金属の凝固付着物やドロス
などの付着するのを一定位置固定によって凝固付着物の
成長を防止することが出来、従って常に一定起出力で安
定し、しかも金属浴中Ａｌを連続的に長時間、高精度
で、かつＡｌ濃度センサーを度々取り替えることなく測
定することが出来る。
て浴中Ａｌの濃度を連続的に測定する過程において、筒
体のＡｌ濃度センサーの浴メニスカス部での浸漬深さを
一定位置に保持させることで金属の凝固付着物やドロス
などの付着するのを一定位置固定によって凝固付着物の
成長を防止することが出来、従って常に一定起出力で安
定し、しかも金属浴中Ａｌを連続的に長時間、高精度
で、かつＡｌ濃度センサーを度々取り替えることなく測
定することが出来る。
【０００９】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば溶融
金属めっき浴成分をめっき操業中に安定して連続的に長
時間測定が可能となり、しかも高精度でＡｌ濃度センサ
ーを度々取り替えることなく測定することができ、めっ
き成品の品質を著しく向上させることが出来る等工業上
極めて優れた効果を奏するものである。
金属めっき浴成分をめっき操業中に安定して連続的に長
時間測定が可能となり、しかも高精度でＡｌ濃度センサ
ーを度々取り替えることなく測定することができ、めっ
き成品の品質を著しく向上させることが出来る等工業上
極めて優れた効果を奏するものである。
【図１】溶融金属めっき浴成分の測定装置の概略断面図
【図２】本発明に係る溶融金属めっき浴成分測定装置の
横断面図
横断面図
１ 筒体 ２ 電解質 ３ Ａｌ電極 ４ 亜鉛めっき浴 ５ 付着物 ６ 対比電極 ７ 耐火物 ８ 起電力計 ９ Ａｌ濃度センサー １０ 保護管 １１ 支持体 １２ 昇降機 １３ 浴レベル計 １４ コントローラー １５ モーター駆動装置
Claims (1)
- 【請求項１】 溶融金属めっき浴成分を測定するための
装置において、筒体に電解質物体を充填し、この電解質
中へＡ１電極を配置し、かつ該筒体外部に対比電極を有
して成るＡ１濃度センサーの外周に先端開孔部を有する
保護管を包囲させ、該保護管と一体から成るＡ１濃度セ
ンサーを支持させた支持体を昇降機に連結させ、かつめ
っき浴の浴面レベルの検出結果によるＡ１濃度センサー
の浸漬深さの変動に応じて昇降機を連動させ、該Ａ１濃
度センサー及び保護管の浸漬深さを一定位置に保持させ
る保持機構を有することを特徴とする溶融金属めっき浴
成分測定装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18195792A JP2648773B2 (ja) | 1992-07-09 | 1992-07-09 | 溶融金属めっき浴成分測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18195792A JP2648773B2 (ja) | 1992-07-09 | 1992-07-09 | 溶融金属めっき浴成分測定装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0625813A JPH0625813A (ja) | 1994-02-01 |
| JP2648773B2 true JP2648773B2 (ja) | 1997-09-03 |
Family
ID=16109833
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18195792A Expired - Lifetime JP2648773B2 (ja) | 1992-07-09 | 1992-07-09 | 溶融金属めっき浴成分測定装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2648773B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4992498B2 (ja) * | 2007-03-19 | 2012-08-08 | Ｊｆｅスチール株式会社 | 溶融亜鉛めっき浴内の堆積物高さ測定方法及び堆積物高さ測定装置 |
-
1992
- 1992-07-09 JP JP18195792A patent/JP2648773B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0625813A (ja) | 1994-02-01 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| GB2046796A (en) | Method and apparatus for continuously hot-dip galvanizing steel strip | |
| CN102216485B (zh) | 用于控制多种金属在适于熔融所述金属的空腔中的引入的方法和装置 | |
| KR100691074B1 (ko) | 용융 도금 금속 스트립의 제조 방법 | |
| JP2648773B2 (ja) | 溶融金属めっき浴成分測定装置 | |
| US4470446A (en) | Method and apparatus for detecting molten metal surface level in a mold | |
| JP4961675B2 (ja) | 連続溶融金属めっき装置 | |
| JP5176667B2 (ja) | 溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法及び溶融亜鉛めっき浴内の堆積物高さ監視装置 | |
| JP4992498B2 (ja) | 溶融亜鉛めっき浴内の堆積物高さ測定方法及び堆積物高さ測定装置 | |
| RU2151389C1 (ru) | Способ измерения электрохимической активности | |
| JP3173354B2 (ja) | 溶融亜鉛めっき鋼板の合金化処理方法およびその合金化制御装置 | |
| JPH0617215A (ja) | 溶融金属めっき浴成分測定装置 | |
| JPH0625812A (ja) | 溶融金属めっき浴成分測定装置 | |
| JPH1150217A (ja) | 連続溶融金属めっき浴のドロス生成防止方法 | |
| JP2001254162A (ja) | 連続溶融金属めっき浴への溶融金属の供給方法及び供給装置 | |
| JPH0436446A (ja) | 溶融金属めっき鋼板の製造装置 | |
| JP2001181812A (ja) | 連続溶融金属めっき方法および装置 | |
| JPS57185966A (en) | Controlling method for alloying of zinc plated steel plate | |
| JPH09157816A (ja) | 鋼板の溶融金属めっき方法 | |
| JPH1150216A (ja) | 金属溶融めっき浴への金属インゴット供給方法 | |
| JPH0995761A (ja) | 連続溶融金属めっきにおけるスナウト内ドロス付着防止装置およびスナウト内ドロス付着防止方法 | |
| JPH04272163A (ja) | 溶融亜鉛めっき鋼板の合金化制御方法 | |
| JP3352541B2 (ja) | 鋼板の連続溶融亜鉛めっき方法およびその装置 | |
| JP3380485B2 (ja) | ドロス付着試験方法および装置 | |
| JPH04308070A (ja) | 連続溶融金属めっき法 | |
| KR20210079883A (ko) | 용융 아연 도금조의 알루미늄 농도 제어 장치 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970311 |