JP2648042B2 - ボタン供給装置 - Google Patents
ボタン供給装置Info
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- JP2648042B2 JP2648042B2 JP3129789A JP12978991A JP2648042B2 JP 2648042 B2 JP2648042 B2 JP 2648042B2 JP 3129789 A JP3129789 A JP 3129789A JP 12978991 A JP12978991 A JP 12978991A JP 2648042 B2 JP2648042 B2 JP 2648042B2
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- Japan
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- discharge type
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ボタン付けミシン等
に対して順次ボタンを供給するようにしたボタン供給装
置に関し、特に、移動時にボタンに発生する静電気を除
去し得るようにしたボタン付けミシンの提供を目的とす
る。
に対して順次ボタンを供給するようにしたボタン供給装
置に関し、特に、移動時にボタンに発生する静電気を除
去し得るようにしたボタン付けミシンの提供を目的とす
る。
【0002】
【従来の技術】現在、ボタン付けミシンには、ボタンの
供給を自動的に行うための装置として、図6に示すよう
なものが設けられている。図において、作業台1上に
は、ボタン付けミシン2及びボタン供給部3が設けら
れ、このボタン供給部3とボタン付けミシン2との間に
は、ボタン案内体4が設けられている。このボタン案内
体4には、ボタンBをその自重により落下させるための
傾斜したボタン搬送経路5が形成されており、このボタ
ン搬送経路5と、ボタン供給部3の上方に形成されたボ
タン排出口3aとの間には、シュータ部材6が設けられ
ている。
供給を自動的に行うための装置として、図6に示すよう
なものが設けられている。図において、作業台1上に
は、ボタン付けミシン2及びボタン供給部3が設けら
れ、このボタン供給部3とボタン付けミシン2との間に
は、ボタン案内体4が設けられている。このボタン案内
体4には、ボタンBをその自重により落下させるための
傾斜したボタン搬送経路5が形成されており、このボタ
ン搬送経路5と、ボタン供給部3の上方に形成されたボ
タン排出口3aとの間には、シュータ部材6が設けられ
ている。
【0003】そして、ボタン供給部3の収納部3cに収
納されているボタンBは、同供給部3の螺旋状のボタン
移動経路3bに沿って上方へ移動してゆき、ボタン表裏
選別機構3dに達する。そして、裏側を上方に向けたボ
タンはここで通路から下方へ排除され、表面が上方に向
いたボタンのみがここを通過し、通過したボタンBはさ
らにボタンBの重なりを防止するために設けられた制限
板3eの下方を通過して排出口3aに達し、ここから順
次排出される。
納されているボタンBは、同供給部3の螺旋状のボタン
移動経路3bに沿って上方へ移動してゆき、ボタン表裏
選別機構3dに達する。そして、裏側を上方に向けたボ
タンはここで通路から下方へ排除され、表面が上方に向
いたボタンのみがここを通過し、通過したボタンBはさ
らにボタンBの重なりを防止するために設けられた制限
板3eの下方を通過して排出口3aに達し、ここから順
次排出される。
【0004】ボタン供給部3aから排出されたボタンB
はその自重によりシュータ部材6及びボタン搬送経路5
を下降し、途中でボタン移動経路3b中に設けられたボ
タン個別送り機構7により一端係止され、その後最前の
ものから1個ずつ間欠的に送られて移送通路5の終端部
に至り、ここで同終端部直下に位置するボタン搬送体8
の支持部8aにより略水平状態に保持される。
はその自重によりシュータ部材6及びボタン搬送経路5
を下降し、途中でボタン移動経路3b中に設けられたボ
タン個別送り機構7により一端係止され、その後最前の
ものから1個ずつ間欠的に送られて移送通路5の終端部
に至り、ここで同終端部直下に位置するボタン搬送体8
の支持部8aにより略水平状態に保持される。
【0005】すると、上方に位置していた棒状のボタン
位置修正部材9がボタンBの上面(表面)に下降して回
転し、ボタンBを回転させる。これにより、ボタンBの
ボタン縫着孔Ba,Baが、前記ボタン搬送体8に突設
された位置決めピン8b,8bと合致して嵌合し、ボタ
ンBは所定の位置に保持される。この後、ボタン搬送体
8は回動軸8cを中心に矢符A方向に回転し、位置決め
ピン8b,8bにて係止したボタンBをボタン付けミシ
ン2の一対のボタン挟持部10,10中に圧入させる。
位置修正部材9がボタンBの上面(表面)に下降して回
転し、ボタンBを回転させる。これにより、ボタンBの
ボタン縫着孔Ba,Baが、前記ボタン搬送体8に突設
された位置決めピン8b,8bと合致して嵌合し、ボタ
ンBは所定の位置に保持される。この後、ボタン搬送体
8は回動軸8cを中心に矢符A方向に回転し、位置決め
ピン8b,8bにて係止したボタンBをボタン付けミシ
ン2の一対のボタン挟持部10,10中に圧入させる。
【0006】そして、ボタン挟持部10,10が上昇
し、保持したボタンBがボタン搬送体8の位置決めピン
8b,8bから抜脱すると、ボタン支持部8は矢符A’
方向に回転してボタン待機位置へ復帰し、ボタン個別送
り機構7から送られてくる次のボタンBを保持する。以
上のようにして、従来のボタン供給装置はミシン2のボ
タン挟持部10,10にボタンBを供給することができ
るようになっている。
し、保持したボタンBがボタン搬送体8の位置決めピン
8b,8bから抜脱すると、ボタン支持部8は矢符A’
方向に回転してボタン待機位置へ復帰し、ボタン個別送
り機構7から送られてくる次のボタンBを保持する。以
上のようにして、従来のボタン供給装置はミシン2のボ
タン挟持部10,10にボタンBを供給することができ
るようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようなボタン供給装置においては、移動通路やシュータ
部材6等を移動する際に、ボタンBに静電気が発生し、
これがボタンBの適正な供給動作を妨げる要因となって
いた。すなわち、ボタンBに静電気が発生した場合、そ
の静電気によってボタン同志が重なり合ったり、搬送経
路5等に吸着したりしてボタンBがボタン供給部3やシ
ュータ部材6等で詰るという問題が発生した。特に、ボ
タン供給部3においては、ここに発生させた微振動によ
ってボタンBを移動させるようになっているため、ボタ
ンBに多くの静電気が帯電し易く、ボタン供給部3の排
出口3aにボタンBが吸着し、後続のボタンBの排出が
遮断されたり、図8に示すように、通路に設けられた表
裏選別部3eの側面部にボタンBが吸着し、これが裏返
しで移動してきたボタンの選別の妨げとなり、裏返しの
まま排出口3aからシュータ部材6へとボタンが送り出
されてしまい、裏側を向いた状態でボタンBが縫着され
てしまうという不都合が発生した。
ようなボタン供給装置においては、移動通路やシュータ
部材6等を移動する際に、ボタンBに静電気が発生し、
これがボタンBの適正な供給動作を妨げる要因となって
いた。すなわち、ボタンBに静電気が発生した場合、そ
の静電気によってボタン同志が重なり合ったり、搬送経
路5等に吸着したりしてボタンBがボタン供給部3やシ
ュータ部材6等で詰るという問題が発生した。特に、ボ
タン供給部3においては、ここに発生させた微振動によ
ってボタンBを移動させるようになっているため、ボタ
ンBに多くの静電気が帯電し易く、ボタン供給部3の排
出口3aにボタンBが吸着し、後続のボタンBの排出が
遮断されたり、図8に示すように、通路に設けられた表
裏選別部3eの側面部にボタンBが吸着し、これが裏返
しで移動してきたボタンの選別の妨げとなり、裏返しの
まま排出口3aからシュータ部材6へとボタンが送り出
されてしまい、裏側を向いた状態でボタンBが縫着され
てしまうという不都合が発生した。
【0008】この発明は上記従来の問題点に着目してな
されたもので、ボタンに帯電した静電気を除去し、適正
なボタン供給動作を実現し得るボタン供給装置の提供を
目的とする。
されたもので、ボタンに帯電した静電気を除去し、適正
なボタン供給動作を実現し得るボタン供給装置の提供を
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係るボタン供
給装置は、ボタン収納部に収納されたボタンをボタンの
表裏選別後、ボタン排出口から順次排出させるボタン供
給部と、ボタン供給部から排出されたボタンを所定の搬
送箇所へ送給するボタン搬送経路とを有し、供給すべき
ボタンに帯電した静電エネルギーによりイオンを発生す
る自己放電式除電材を、ボタンの表裏選別部の側面と、
ボタンの表裏選別部とボタン排出口との間にあって、か
つボタンの重なりを防止するボタン規制板の下面とに配
設したものである。
給装置は、ボタン収納部に収納されたボタンをボタンの
表裏選別後、ボタン排出口から順次排出させるボタン供
給部と、ボタン供給部から排出されたボタンを所定の搬
送箇所へ送給するボタン搬送経路とを有し、供給すべき
ボタンに帯電した静電エネルギーによりイオンを発生す
る自己放電式除電材を、ボタンの表裏選別部の側面と、
ボタンの表裏選別部とボタン排出口との間にあって、か
つボタンの重なりを防止するボタン規制板の下面とに配
設したものである。
【0010】
【作用】この発明において、ボタンには、ボタン供給部
やボタン搬送経路との接触によって静電気が発生する
が、この静電気は、ボタンが自己放電式除電材の近傍を
通過する際に除去される。すなわち、帯電したボタンが
自己放電式除電材の近傍に達すると、ボタンの持つ電界
が前記除電材の表面に集中し、その周囲に極めて強い電
界を形成する。その結果、コロナ放電が発生して周囲の
空気が電離し、イオンが発生する。そして、このイオン
がボタンの持つ電荷(静電気)と結合し、中和される。
このようにして、ボタンの静電気が除去されることによ
り、ボタンは経路等に吸着したり、ボタン同志で重なり
合ったりすることもなくスムーズに移動し、ミシン等に
供給される。
やボタン搬送経路との接触によって静電気が発生する
が、この静電気は、ボタンが自己放電式除電材の近傍を
通過する際に除去される。すなわち、帯電したボタンが
自己放電式除電材の近傍に達すると、ボタンの持つ電界
が前記除電材の表面に集中し、その周囲に極めて強い電
界を形成する。その結果、コロナ放電が発生して周囲の
空気が電離し、イオンが発生する。そして、このイオン
がボタンの持つ電荷(静電気)と結合し、中和される。
このようにして、ボタンの静電気が除去されることによ
り、ボタンは経路等に吸着したり、ボタン同志で重なり
合ったりすることもなくスムーズに移動し、ミシン等に
供給される。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を図1ないし図5に
基づき説明する。なお、前記従来例と同一もしくは相当
部分には同一符号を付し、その説明の詳細は省く。図1
ないし図3はこの発明に係る一実施例を示す図であり、
この実施例におけるボタン供給装置は、上記従来技術に
て示したボタン供給装置のボタン供給部3に布状の自己
放電式除電材20a,20bを貼着したものである。こ
こでは、ボタン供給部3のうち、ボタンの表裏選別部3
dの側面と、ボタン排出口3a近傍に設けられたボタン
Bの重なりを防止するボタン規制板3eの下面に貼着さ
れており、いずれも通路を通過するボタンBに接触しな
いよう配置されており、ボタンBの移動を妨げないよう
になっている。
基づき説明する。なお、前記従来例と同一もしくは相当
部分には同一符号を付し、その説明の詳細は省く。図1
ないし図3はこの発明に係る一実施例を示す図であり、
この実施例におけるボタン供給装置は、上記従来技術に
て示したボタン供給装置のボタン供給部3に布状の自己
放電式除電材20a,20bを貼着したものである。こ
こでは、ボタン供給部3のうち、ボタンの表裏選別部3
dの側面と、ボタン排出口3a近傍に設けられたボタン
Bの重なりを防止するボタン規制板3eの下面に貼着さ
れており、いずれも通路を通過するボタンBに接触しな
いよう配置されており、ボタンBの移動を妨げないよう
になっている。
【0012】また、ここに用いる自己放電式除電材20
a,20bは、アクリルニトリル硫化銅複合繊維によっ
て形成されており、この繊維は、高い導電性(比抵抗値
5.85×10-2Ω・cm)を有すると共に、直径が1
5〜20μmという極めて細いものとなっており、金属
細線等の他の導電性繊維と異なり、自由に混紡、交撚、
交編、交繊等が可能であり、また、比重も金属細線等の
他の導電性繊維等に比して小さいため、同一混入重量で
より多くの混入容積が得られ、大きな除電能力が得られ
るものである。
a,20bは、アクリルニトリル硫化銅複合繊維によっ
て形成されており、この繊維は、高い導電性(比抵抗値
5.85×10-2Ω・cm)を有すると共に、直径が1
5〜20μmという極めて細いものとなっており、金属
細線等の他の導電性繊維と異なり、自由に混紡、交撚、
交編、交繊等が可能であり、また、比重も金属細線等の
他の導電性繊維等に比して小さいため、同一混入重量で
より多くの混入容積が得られ、大きな除電能力が得られ
るものである。
【0013】上記のように構成されたこの発明に係るボ
タン供給装置において、ボタン収納部3cに収納された
ボタンBは、前記従来技術と同様に、ボタン供給部3の
螺旋状の移動経路3bに沿って移動し、排出口3cから
シュータ部材6等を経てボタン付けミシン2に供給され
る。この際、ボタン供給部3のボタン収納部3cから上
昇してきたボタンBには、移動経路3dとの接触によっ
て静電気が発生し、帯電する。
タン供給装置において、ボタン収納部3cに収納された
ボタンBは、前記従来技術と同様に、ボタン供給部3の
螺旋状の移動経路3bに沿って移動し、排出口3cから
シュータ部材6等を経てボタン付けミシン2に供給され
る。この際、ボタン供給部3のボタン収納部3cから上
昇してきたボタンBには、移動経路3dとの接触によっ
て静電気が発生し、帯電する。
【0014】しかし、このボタンBに帯電した静電気
は、ボタンBが表裏選別部3dを通過する際に、自己放
電式除電部材20aによって除去される。すなわち、静
電気を帯びたボタンBが自己放電式除電材20aに近接
すると、そのボタンBの静電気によって形成される電界
は図3の(a)に示すように自己放電式除電部材20a
を構成する繊維の先端部に集中し、その周辺の電界強度
は極めて大きなものとなる。このため自己放電式除電部
材20aとボタンBとの間でコロナ放電が発生し、周囲
の空気が電離されてイオンが発生する。その結果、ボタ
ンBに帯電している電荷と逆の極性を有するイオンがボ
タンBに帯電している電荷と結合して中和され、静電気
は除去される。
は、ボタンBが表裏選別部3dを通過する際に、自己放
電式除電部材20aによって除去される。すなわち、静
電気を帯びたボタンBが自己放電式除電材20aに近接
すると、そのボタンBの静電気によって形成される電界
は図3の(a)に示すように自己放電式除電部材20a
を構成する繊維の先端部に集中し、その周辺の電界強度
は極めて大きなものとなる。このため自己放電式除電部
材20aとボタンBとの間でコロナ放電が発生し、周囲
の空気が電離されてイオンが発生する。その結果、ボタ
ンBに帯電している電荷と逆の極性を有するイオンがボ
タンBに帯電している電荷と結合して中和され、静電気
は除去される。
【0015】このようにして静電気を除去することによ
り、表裏選別部3dでは、裏返しで移動してきたボタン
Bを確実に下方へ排出することができ、表を上にしたボ
タンBのみを前方へ送り出すことができる。また、表裏
選別部3dを通過したボタンBは、ボタン規制板3dを
通過する際に、図3の(b)に示すように規制板3dの
下面に設けられた自己放電除電部材20bによってさら
に静電気が除去される。このため、ボタンBはボタン排
出口3dの周辺や、シュータ部材6内に吸着することも
なくなり、スムーズにボタン付けミシン2に供給され
る。
り、表裏選別部3dでは、裏返しで移動してきたボタン
Bを確実に下方へ排出することができ、表を上にしたボ
タンBのみを前方へ送り出すことができる。また、表裏
選別部3dを通過したボタンBは、ボタン規制板3dを
通過する際に、図3の(b)に示すように規制板3dの
下面に設けられた自己放電除電部材20bによってさら
に静電気が除去される。このため、ボタンBはボタン排
出口3dの周辺や、シュータ部材6内に吸着することも
なくなり、スムーズにボタン付けミシン2に供給され
る。
【0016】なお、上記実施例では、ボタン供給部3の
表裏選別部3d及びボタン制限板3eに自己放電式除電
部材20a,20bを設けたが、ボタン供給部3におけ
るボタン移動経路の側面全体に自己放電式除電部材を貼
着しても良く、また、シュータ部材6においてボタンB
の滑動を妨げないような位置に前記自己放電式除電材を
設けても良い。
表裏選別部3d及びボタン制限板3eに自己放電式除電
部材20a,20bを設けたが、ボタン供給部3におけ
るボタン移動経路の側面全体に自己放電式除電部材を貼
着しても良く、また、シュータ部材6においてボタンB
の滑動を妨げないような位置に前記自己放電式除電材を
設けても良い。
【0017】さらに、上記のような布状の自己放電式除
電部材を紐状に切断し、その紐状除電部材21を図4に
示すように必要とする部分に掛け渡すようにしても、こ
こを通過するボタンの静電気を除去することができ、そ
の設置箇所、設置方法及び自己放電式除電材21の形状
等は適宜変更可能であり、特に上記実施例に示したもの
に限定されない。
電部材を紐状に切断し、その紐状除電部材21を図4に
示すように必要とする部分に掛け渡すようにしても、こ
こを通過するボタンの静電気を除去することができ、そ
の設置箇所、設置方法及び自己放電式除電材21の形状
等は適宜変更可能であり、特に上記実施例に示したもの
に限定されない。
【0018】また、自己放電式除電部材としては、上記
のようなアクリルニトリル硫化銅複合繊維からなるもの
に限らず、その他の導電性繊維を用いることも可能であ
り、さらには、上述のような布状のものに替え、図5に
示すように先鋭に形成された多数の針状部材22を、そ
の先端がボタンBと対向するように通路側面等に植設
し、これを自己放電式除電部材とすることも可能であ
る。この場合にも、ボタンに帯電した静電気によって生
じる電界は前記針状部材の先端部に集中するため、コロ
ナ放電をさせることができ、これによって発生するイオ
ンにより静電気を中和、除去することができる。
のようなアクリルニトリル硫化銅複合繊維からなるもの
に限らず、その他の導電性繊維を用いることも可能であ
り、さらには、上述のような布状のものに替え、図5に
示すように先鋭に形成された多数の針状部材22を、そ
の先端がボタンBと対向するように通路側面等に植設
し、これを自己放電式除電部材とすることも可能であ
る。この場合にも、ボタンに帯電した静電気によって生
じる電界は前記針状部材の先端部に集中するため、コロ
ナ放電をさせることができ、これによって発生するイオ
ンにより静電気を中和、除去することができる。
【0019】なお、この発明は、ボタン供給部3から送
出されたボタンをシュータ部材6の傾斜によって搬送す
るものに限らず、その他の搬送形式をとるものにも適用
可能である。例えば、本出願人は、ボタン供給部から送
出されたボタンを水平に回転する回転板によって搬送す
るものを既に提案、実施しているが、この水平送り形式
を採るものにもこの発明は適用可能であり、同様の効果
を期待できる。
出されたボタンをシュータ部材6の傾斜によって搬送す
るものに限らず、その他の搬送形式をとるものにも適用
可能である。例えば、本出願人は、ボタン供給部から送
出されたボタンを水平に回転する回転板によって搬送す
るものを既に提案、実施しているが、この水平送り形式
を採るものにもこの発明は適用可能であり、同様の効果
を期待できる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明に係るボ
タン供給装置は、ボタンに蓄積された静電エネルギーに
よってイオンを発生させる自己放電式除電材をボタンの
表裏選別部の側面と、ボタンの表裏選別部とボタン排出
口との間にあり、かつボタンの重なりを防止するボタン
規制板の下面とに設けたため、例え、周囲の部材との摺
動によってボタンに静電気が蓄積されたとしても、その
ボタンは自己放電式除電部材の近傍を通過する際に、そ
の静電エネルギーによって除電材から発生されるイオン
により中和されるため、ボタン同志が吸着したり、排出
口や搬送経路中に吸着したりすることもなくなり、適正
な供給動作を実現することができる。
タン供給装置は、ボタンに蓄積された静電エネルギーに
よってイオンを発生させる自己放電式除電材をボタンの
表裏選別部の側面と、ボタンの表裏選別部とボタン排出
口との間にあり、かつボタンの重なりを防止するボタン
規制板の下面とに設けたため、例え、周囲の部材との摺
動によってボタンに静電気が蓄積されたとしても、その
ボタンは自己放電式除電部材の近傍を通過する際に、そ
の静電エネルギーによって除電材から発生されるイオン
により中和されるため、ボタン同志が吸着したり、排出
口や搬送経路中に吸着したりすることもなくなり、適正
な供給動作を実現することができる。
【図1】この発明に係る一実施例の斜視図である。
【図2】同実施例における要部拡大側面図である。
【図3】同実施例における自己放電式除電部材の作用説
明図である。
明図である。
【図4】この発明の他の実施例を示す要部拡大斜視図で
ある。
ある。
【図5】この発明のさらに他の実施例を示す要部拡大斜
視図である。
視図である。
【図6】従来より用いられているボタン供給装置の全体
構成を示す斜視図である。
構成を示す斜視図である。
【図7】図6に示したものの一部切欠側面図である。
【図8】図7に示したもののボタン搬送状態を示す拡大
斜視図である。
斜視図である。
3 ボタン供給部 3a 排出口 3b ボタン移動経路 3c ボタン収納部 5 ボタン搬送経路 20a,20b 自己放電式除電部材 21 自己放電式除電部材 22 自己放電式除電部材 B ボタン
Claims (4)
- 【請求項1】 ボタン収納部からその上方に設けられた
排出口に亘って螺旋状のボタン移動経路を形成してな
り、前記ボタン収納部及び移動経路に所定の振動を発生
させることにより、ボタン収納部に収納されたボタンを
ボタンの表裏選別後、ボタン排出口から順次排出させる
ようにしたボタン供給部と、 前記ボタン供給部から排出されたボタンを所定の搬送箇
所へ送給するボタン搬送経路とを有するボタン供給装置
において、 供給すべきボタンに蓄積された静電エネルギーによって
イオンを発生する自己放電式除電材を、ボタンの表裏選
別部の側面と、ボタンの表裏選別部とボタン排出口との
間にあり、かつボタンの重なりを防止するボタン規制板
の下面とに配設したことを特徴とするボタン供給装置。 - 【請求項2】 自己放電式除電材は、導電性繊維からな
る布状部材であることを特徴とする請求項1記載のボタ
ン供給装置。 - 【請求項3】自己放電式除電材は、アクリルニトリル硫
化銅複合繊維により構成されていることを特徴とする請
求項1記載のボタン供給装置。 - 【請求項4】 自己放電式除電材は、先鋭の先端部をボ
タンと対向するよう配設した多数の針状部材からなるこ
とを特徴とする請求項1記載のボタン供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3129789A JP2648042B2 (ja) | 1991-05-31 | 1991-05-31 | ボタン供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3129789A JP2648042B2 (ja) | 1991-05-31 | 1991-05-31 | ボタン供給装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04354971A JPH04354971A (ja) | 1992-12-09 |
JP2648042B2 true JP2648042B2 (ja) | 1997-08-27 |
Family
ID=15018273
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3129789A Expired - Lifetime JP2648042B2 (ja) | 1991-05-31 | 1991-05-31 | ボタン供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2648042B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010104569A (ja) * | 2008-10-30 | 2010-05-13 | Juki Corp | ボタン表裏判定方法およびボタン表裏判定装置 |
CN101748562A (zh) * | 2008-12-04 | 2010-06-23 | Juki株式会社 | 纽扣识别装置以及纽扣识别方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS49114387A (ja) * | 1973-02-28 | 1974-10-31 | ||
DE3462169D1 (en) * | 1983-06-29 | 1987-02-26 | Bbc Brown Boveri & Cie | Axial turbine for a turbo charger |
-
1991
- 1991-05-31 JP JP3129789A patent/JP2648042B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010104569A (ja) * | 2008-10-30 | 2010-05-13 | Juki Corp | ボタン表裏判定方法およびボタン表裏判定装置 |
CN101748562A (zh) * | 2008-12-04 | 2010-06-23 | Juki株式会社 | 纽扣识别装置以及纽扣识别方法 |
CN101748562B (zh) * | 2008-12-04 | 2013-05-29 | Juki株式会社 | 纽扣识别装置以及纽扣识别方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH04354971A (ja) | 1992-12-09 |
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