JP2647837B2

JP2647837B2 - 物品貸与装置

Info

Publication number: JP2647837B2
Application number: JP22880286A
Authority: JP
Inventors: 效荒井; 敏博川端
Original assignee: Sanyo Denki Co Ltd
Current assignee: Sanyo Denki Co Ltd
Priority date: 1986-09-26
Filing date: 1986-09-26
Publication date: 1997-08-27
Anticipated expiration: 2012-08-27
Also published as: JPS6382596A

Description

【発明の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野本発明は物品を自動的に供与し、且つ返却物品を受入
れる物品貸与装置に関する。

（ロ）従来の技術物品の自動貸与装置としては特公昭52−8120号公報に
示されている装置がある。これはボーリングゲームに使
用する専用靴を貸与するもので、硬貨の投入によりゲー
ム者の常用靴と交換してゲーム専用靴を貸与し、且つゲ
ーム専用靴を返却した際に常用靴を交換で渡す構成であ
る。

（ハ）発明が解決しようとする問題点しかしながら上記の従来の技術によると、貸与物品の
代わりに物品を預けなければならず、貸靴以外の転用は
難しい。

したがって本発明は保証金によって物品の貸与が可能
な装置を提供するものである。

（ニ）問題点を解決するための手段本発明を実施例をブロックにて示す第１図により本発
明の構成を説明する。硬貨選別処理装置（６）や紙幣識
別処理装置（５）に硬貨或いは紙幣が投入されて投入貨
幣信号が発生すると、演算装置（１）は該信号により投
入金額を演算する。そして演算装置（１）は投入金額と
価格設定部（７）に設定している各種物品毎の設定金額
とを比較して、貸与可能な物品の種類を判別する。この
設定金額は物品の貸出金額と貸出しに対する保証金額と
の合計である。選択部（８）は物品の種類毎に選択スイ
ッチを有しており、物品送出装置（２）は演算装置
（１）にて貸与可能と判別された物品に対応する選択ス
イッチが操作されると、該物品の送出動作を行なう。物
品送出装置（２）が送出する物品にはそれぞれ認識部が
設定されており、認識部には貸出物品であることを示す
認識情報が記録されている。したがって物品が返却物品
受入部（３）に返却されると識別装置（４）はこの物品
の認識部を判読し、当該機械により送出した物品である
と判別すると、保証金額に応じて硬貨選別処理装置
（６）や紙幣識別処理装置（５）に付属する各貨幣払出
装置（5A）（6A）を制御して保証金額を払戻す。

（ホ）作用物品の貸出時に保証金額を受取り、物品が返却される
と、そこに所定の認識情報が記録されている場合に保証
金額を払戻す。

（ヘ）実施例第２図は物品貸与装置（10）の外観図を示しており、
本例では録画済みのビデオカセットを貸与するものであ
る。顧客は硬貨投入口（11）や紙幣挿入口（12）から硬
貨若しくは紙幣を装置に投入し、例えばCRTディスプレ
イによる表示装置（15）にて投入金額及び品切れのビデ
オカセットを確認するとともに、カセット展示棚（14）
及び表示パネル（13）にてカセットタイトルや価格を見
て希望のビデオカセットを選択スイッチ（S₁）…（S_n）
の操作にて選択する。そして選択されたビデオカセット
はカセット送出装置の駆動により取出口（16）に排出さ
れる。この排出と同時にレシートがレシート発行口（1
7）より発行されるが、レシートには受領金額・提供日
時・カセットタイトルNo.・物品貸与装置の登録番号等
が記載されているのが好ましい。またビデオカセットの
側部には認識部が設けられており、貸出物品であること
を示す認識情報がバーコードのような光学的な認識マー
クで記録されるか、若しくは磁気テープ上に記録されて
いる。そして貸出期間が特に定められている場合、ビデ
オカセットの提供時にはそのときの日時情報を認識部に
記録する必要がある。このように貸出の都度情報を記録
する場合の認識部は磁気信号にて記録する方式が簡便と
いえる。

客が提供されたカセットを返却するには、すなわち貸
与されたビデオカセットを返却して保証金を返還するに
は、カセットを返却受入部（18）に挿入する。物品貸与
装置（10）には返却されたビデオカセットの認識部を検
査し、認識情報の有無によりこのカセットが適正なもの
であるかを判別するとともに、貸出期間がある場合に
は、日時情報を続取って期間内であるかを判別する。更
に返却されたビデオカセットの品質チェックは、例えば
カセットを高速再生し記録信号の再現性や機構上の変化
等にて行なう。その結果、返却されたビデオカセットが
返却されても差支えないものであると、物品貸与装置
（10）は予め定められている保証金額にそって硬貨を硬
貨返却口（19）より払出し、また紙幣であれば紙幣の返
却口をも兼た紙幣挿入口（12）より払出す。ところで返
却されたビデオカセットについてであるが最も効率のよ
い装置を考えると、返却受入部（18）に返却されたビデ
オカセットが種々の返却条件を満足する場合は、自動的
にカセットの収納部に移送して次の貸出しに供するのが
望ましいがこれには極めて複雑な機構が必要となる。よ
って簡単な方法として考えられるのが、返却受入部（1
8）に返却されたビデオカセットが返却条件を満足する
と、客の手によってこのカセットがもとのカセット展示
棚（14）に戻されたときに保証金を払戻す構成である。

第３図は物品貸与装置（10）の構成を示すもので、制
御部（20）はCPU（21）や制御プログラムを格納してい
るROM（22）及びRAM（23）を中心とする制御ボードにて
成る。硬貨選別処理装置（24）、紙幣識別処理装置（2
5）、選択スイッチ（S₁）…（S_n）を具備した選択装置
（26）、表示装置（15）、カセット送出装置（27）、カ
セット取込装置（28）、レシートを発行するためのプリ
ンタ（29）、及びカセットの認識部に磁気信号を記録す
る磁気信号記録装置（30）と認識部の磁気信号を読取る
磁気信号読取装置（31）がI/Oインターフェース（32）
に接続されており、I/Oインターフェース（32）はROM
（22）やRAM（23）とともにアドレスバス（33）及びデ
ータバス（34）を介してCPU（21）に接続されている。R
AM（23）には各ビデオカセットのタイトル毎の金額等を
予めキーボード等の入力装置によって設定しているが、
この場合の設定金額はビデオカセットの貸出金額と貸出
しに対する保証金額との合計金額である。硬貨選別処理
装置（24）は硬貨投入口（11）に連通しており硬貨スイ
ッチ、釣銭検知器及び硬貨払出装置を含み、硬貨投入口
（11）に投入された硬貨を選別して、適正硬貨の投入に
より硬貨スイッチに生じる硬貨信号及び釣銭検知器に生
じる釣銭硬貨の有無を示す信号をI/Oインターフェース
（32）を通してCPU（21）に出力し、CPU（21）は必要な
硬貨の払出しのための信号をI/Oインターフェース（3
2）を通して硬貨選別処理装置（24）に与える。紙幣識
別処理装置（25）は紙幣挿入口（12）に連通しており、
紙幣が投入されるとその適正を判別して、適正であると
紙幣信号をI/Oインターフェース（32）を通してCPU（2
1）に出力し、CPU（21）は必要な紙幣の払出しのための
信号をI/Oインターフェース（32）を通して紙幣識別処
理装置（25）に与える。紙幣識別処理装置（25）は紙幣
スタック部を有しており、紙幣払出信号が入力すると紙
幣スタック部から紙幣を取出し、取込方向と逆方向に移
送して紙幣挿入口（12）より紙幣を払出す。選択装置
（26）はビデオカセットのタイトル毎に設けた選択スイ
ッチ（S₁）…（S_n）を含むもので、客によって何れかの
選択スイッチ（S₁）…（S_n）が操作されると対応の選択
信号をI/Oインターフェース（32）を通してCPU（21）に
出力する。表示装置（15）はCRTディスプレイにより投
入金額や品切れのカセットを表示するもので、I/Oイン
ターフェース（32）を通してCPU（21）から信号が与え
られる。カセット送出装置（27）は、装置の内部にビデ
オカセットのタイトルに応じて設けたカセット収納部毎
に送出用の駆動モータを含む。

制御部（20）の動作を第４図のフローチャートによっ
て説明する。制御部（20）は先ずS₁ステップで返却受入
部（18）へのビデオカセットの投入をセンサー（35）に
よって検出し、投入されていないとS₂ステップで硬貨信
号或いは紙幣信号が入力されているかを判別する。硬貨
選別処理装置（24）或いは紙幣識別処理装置（25）に適
正な硬貨や紙幣が投入されて硬貨信号若しくは紙幣信号
が生じていると、S₃ステップではこれら信号に応じ演算
動作を行なって投入金額を算出するとともに、この額を
表示装置（15）に表示する。そしてS₄ステップでは投入
金額と予めRAM（23）にストアしているビデオカセット
のタイトル毎の設定金額とを比較して投入金額によって
貸与可能なビデオカセットを決定する。このとき制御部
（20）は投入金額が設定金額を上回っている場合には、
硬貨選別処理装置（24）にて示される釣銭の有無に応じ
て貸与可能なカセットを決定する。そしてS₅ステップで
貸与可能なビデオカセットに対応する選択スイッチ
（S₁）…（S_n）の操作をS₅ステップで検出すると、制御
部（20）は続くS₆ステップでカセット送出装置（27）に
駆動信号を与えてカセット収納部から選択されたビデオ
カセットを取出す。S₇ステップで制御部（20）は貸出し
の日時情報を磁気信号記録装置（30）へ出力し、取出し
たビデオカセットの認識部にこの情報を磁気信号で記録
する。そして制御部（20）は、S₈ステップで取出したビ
デオカセットを取出口（16）に送出し、S₉ステップでは
受領金額・貸出日時・貸出ビデオカセット種類等を示す
印字情報をプリンタ（17）に出力して駆動させ、これら
情報を印字したレシートを発行する。

次に客が返却のためにビデオカセットを返却受入部
（18）に挿入すると、S₁₀ステップで制御部（20）は磁
気信号続取装置（31）を動作させて認識部を検査し、S
₁₁ステップ制御部（20）は認識部に識別情報が含まれて
いるかを判別する。本装置とは無関係なビデオカセット
やビデオカセットに類するものが不正に返却受入部（1
8）に挿入された場合に、磁気信号続取装置（31）には
識別情報は検出されず確実に弁別される。適正なビデオ
カセットが返却受入部（18）に挿入されると、制御部
（20）はS₁₂ステップで貸出しの日時情報を判読し返却
期限が守られているかを判別する。そしてS₁₃ステップ
で返却されたビデオカセットの品質をチェックし、正常
であるとS₁₄ステップでカセット取込装置（28）に駆動
信号を与えて返却受入部（18）に挿入されたカセットを
装置内に取込む。次に制御部（20）はS₁₅ステップでRAM
（23）にストアしている保証金額を続出して硬貨選別処
理装置（24）または紙幣識別処理装置（25）へ出力し、
この装置に含まれる硬貨払出装置や紙幣払出装置を駆動
して保証金を払戻す。

（ト）発明の効果本発明に依ると、保証金の預りによる貸与が可能とな
るために種々の物品の貸与装置に適用できる。そして貸
与する物品に認識部を設け、ここに記録している認識情
報により返却物品を確認するために動作が確実となるば
かりか、不正や誤った使用に対して充分対処可能であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の構成をブロックにて説明する図、第２
図は本発明の一実施例であるビデオカセット貸与装置の
外観斜視図、第３図はその構成図、第４図は制御部の動
作を説明するフローチャートである。（１）……演算装置、（２）……物品送出装置、（３）
……返却物品受入部、（４）……識別装置、（5A）（6
A）……貨幣払出装置、（８）……選択部。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】投入金額を演算する装置と、投入金額が貸
出金額及び保証金額から成る所定の設定金額に達すると
客により選択部に選択された物品を供与する物品送出装
置と、貸与する物品毎に設けられ特定の認識情報が記録
されている認識部と、返却物品受入部と、該返却物品受
入部から返却される物品の認識部を判読する判読装置
と、該判読装置にて特定の認識情報が検出されると前記
保証金額を払出す貨幣払出装置とを備えた物品貸与装
置。