JP2647680B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機

Info

Publication number
JP2647680B2
JP2647680B2 JP63075169A JP7516988A JP2647680B2 JP 2647680 B2 JP2647680 B2 JP 2647680B2 JP 63075169 A JP63075169 A JP 63075169A JP 7516988 A JP7516988 A JP 7516988A JP 2647680 B2 JP2647680 B2 JP 2647680B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winning
variable display
ball
display
game
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63075169A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01244775A (ja
Inventor
吉平 新山
広司 伊東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sofia Inc
Original Assignee
Sofia Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sofia Inc filed Critical Sofia Inc
Priority to JP63075169A priority Critical patent/JP2647680B2/ja
Publication of JPH01244775A publication Critical patent/JPH01244775A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2647680B2 publication Critical patent/JP2647680B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)
  • Display Devices Of Pinball Game Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、可変表示装置の識別情報の可変表示結果
としての停止表示態様に基づいて特別遊技状態が起生さ
れるとともに、所定の遊技結果態様に基づいて、特別遊
技状態の発生確率が変化される遊技機に関するものであ
る。
[従来の技術] 従来の遊技機、例えば、パチンコ遊技機などで、始動
口への遊技球の入賞に起因して可変表示装置の識別情報
の表示が変化(可変表示)され、所定時間経過後の停止
表示結果が特定停止表示態様になることを条件に、変動
入賞装置を予め定めた所定回数繰り返すサイクル遊技を
行う特別遊技状態(特別遊技態様)が起生され、その特
別遊技状態によって遊技者に多くの賞球獲得のチャンス
が与えられるようになっているものが知られている。
この種の遊技機では、遊技をより面白くするために、
所定の遊技結果に基づいて特別遊技状態の発生確率を変
更させるものが知られている。
[発明が解決しようとする課題] ところが、従来の遊技機においては、特別遊技状態の
発生確率が変更されてもその変更された状態を知らせる
報知手段を備えていなかったので、遊技者はその特別遊
技状態の確率が変更されたことを知ることができず、面
白味に欠けるだけでなく、折角、特別遊技状態の発生確
率がアップした状態に変更されていても、それを知らな
いで他の遊技機に移って不測の不利益を被ってしまうと
いうような問題点があった。
この発明は、上記問題点を解決するためになされたも
ので、可変表示装置の識別情報の可変表示結果に基づく
特別遊技状態の発生確率が変更された状態になっている
ことを遊技者が知ることができ、それによって、遊技上
の不測の不利益を受けず、より一層、遊技に対する興趣
が高められる遊技機を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] この発明に係る遊技機は、上記課題を解決するため、 複数の識別情報を可変表示可能な表示部(例えば、可
変表示部A、B、C)を複数備えた可変表示装置(4)
と、 前記可変表示装置における可変表示の開始及び停止の
制御を行う表示制御手段(例えば、CPU612)と、 遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利
な第2状態とに変換可能な変動入賞装置(5)と、 前記可変表示装置の可変表示の停止結果としての前記
識別情報の組み合わせが特定表示態様となることを条件
に前記変動入賞装置を予め定めた所定回数繰り返すサイ
クル遊技を行う特別遊技状態(例えば、大当たり、中当
たりなど、可変表示ゲームの結果として、通常の遊技時
に比べて遊技者に多くの遊技上の利益を与えうる遊技態
様)を起生する特別遊技起生手段(例えば、CPU612)
と、 を有する遊技機(例えば、パチンコ遊技機)において、 前記表示制御手段は、前記可変表示装置の可変表示に
おける特別遊技状態の発生確率を、択一的に選択決定が
可能に、少なくとも、第1の確率値と該第1の確率値よ
り高い第2の確率値とに設定して、所定の遊技結果態様
に基づいて前記第1の確率値か第2の確率値かを選択決
定する確率変更決定手段(例えば、CPU612)を含み、 前記可変表示装置の可変表示における特別遊技状態の
発生確率が前記第1の確率値から第2の確率値に変更さ
れた場合に、該第2の確率値に変更されている状態を、
前記可変表示装置の可変表示に関連する表示の色彩の変
更によって遊技者に報知する報知手段(例えば、可変表
示部A、B、C)を備えた構成とした。
前記可変表示に関連する表示の色彩の変更は識別情報
の色彩の変更とすることもできる。
[作用] 確率変更決定手段により特別遊技状態の発生確率が第
1の確率値から第2の確率値に変更されたときには、そ
の特別遊技状態の発生確率の変更された状態が、可変表
示装置の可変表示に関する表示の色彩の変更によって知
らされ、遊技者は、それによって、特別遊技状態の発生
確率が第2の確率値に変更されたことを知ることができ
る。従って、特別遊技状態の発生確率が高い第2の確率
値に変更されていることを知らないで、遊技を止めて損
をするようなことがなくなる。
同遊技機における特別遊技状態の発生確率の変更を知
らせる可変表示に関する表示の色彩の変更が識別情報の
色彩の変更であれば、遊技者は、特別遊技状態の発生確
率が変更したことを識別情報の色彩的な変更として知る
ことができる。
(第1実施例) 第1図は、この発明に係る遊技機の第1実施例とし
て、パチンコ遊技機の前面の構成例を示すもので、遊技
盤1(第2図により詳しく示す。但し、サイドランプ装
置90,90は省略)の前面には、下部の操作ダイヤル20aに
より駆動される打球発射装置20によって発射された打球
を遊技盤1の上方部まで案内するガイドレール3が配設
され、遊技盤1前面のガイドレール3とガラス板とによ
って囲まれた空間に遊技領域2が構成されている。そし
て、この遊技領域2の中央には、3つの7セグメント型
可変表示部A,B,C、権利発生表示部411m等を有する補助
遊技装置としての可変表示装置4が、またその下方には
通常は遊技領域2の一部を成しているが、可変表示装置
4における特定遊技態様の発生により入賞領域に変換す
るアタッカー形式の変動入賞装置5がそれぞれ設置され
ている。前記可変表示部A,B,Cは、該可変表示部A,B,Cの
可変表示の結果として後述する特別遊技状態が発生する
確率が変更されたときにその変更された状態を報知する
報知手段としても機能する。
前記可変表示装置4の周囲には、転動誘導部材13(い
わゆる風車と呼ばれる打球の方向変換部材)が回転自在
に設置されている。
前記、変動入賞装置5の斜め下方の左右位置には第1
の始動入賞装置6,6が、また、変動入賞装置5の直下位
置には第2の始動入賞装置8が、さらに第1の始動入賞
装置6,6の外側位置にはポケット型の一般入賞口9,9がそ
れぞれ設置されている。
また、遊技領域2の適宜位置にはそれぞれ障害釘7が
植設(第2図に詳しく示す)され、遊技領域2の中央下
部にはアウト球回収口10が設けられている。
また、遊技領域2内の左右位置には特定遊技表示用サ
イドランプ装置90,90が設置されている。
また、遊技盤1の左上部には少排出用(例えば、7個
排出用)の賞球数表示器22aと通常排出用(例えば、13
個排出用)の賞球数表示器22bが設置されている。これ
ら賞球数表示器22a,22bは、「7」或いは「13」のよう
な数字が表記された半透明パネルとその内方に配置され
たランプとからなり、所要の数字に対応したランプを点
灯させることにより、賞球数の表示を行なうようにして
ある。
また、遊技盤1の右上部にはそのパチンコ遊技機の賞
球出予定値が終了したこと(打止めになったこと)を知
らせる完了表示器23が設置されている。この完了表示器
23には半透明パネルとその内方に設置されたランプとか
ら構成されている。さらに、上記構成の遊技盤1を保持
するパチンコ遊技機の保持枠100の上部中央には遊技機
右側下部の操作ダイヤル20aを操作したときに打球発射
装置20の駆動用モータ(後述)が作動していることを知
らせるパイロットランプ24が設置されている。このパイ
ロットランプ24の左右位置には“大当り”、“中当り”
と呼ばれる特定遊技が発生していることを知らせる特定
遊技表示ランプ25,25が設置されている。
また、保持枠100の下部に取り付けられた開閉パネル1
01には、打球発射装置20に供給される打球を保留する供
給皿102が取り付けられ、その下方には供給皿102から溢
れた賞品球を貯留するための受皿103が設けられてい
る。
また、前記開閉パネル101の左側部には始動入賞装置
6,6,8への入賞によって駆動された可変表示装置4を停
止させるための変動時間短縮ボタン105が押圧操作可能
に設置されている。
また、前記操作ダイヤル20aの上方位置には打球発射
装置20による打球の発射動作を中止させるための発射ス
トップボタン106が押圧操作可能に設置されている。
上記のように概略構成されたパチンコ遊技機はそれに
設置されたコンピュータシステム等の制御手段(後述)
によって概ね次のように制御される。
図外の電源スイッチ操作によりパチンコ遊技機に電気
が供給されると、可変表示装置4の可変表示部A,B,Cに
は、識別情報として、例えば、適当な数字表示(権利を
発生させない数字表示)がなされ、その周囲の権利発生
表示部411i,411m中のランプ、入賞記憶表示部411e〜411
h(第3図)中のランプおよび変動入賞装置5の入賞個
数表示部515中のランプが全て同時に又は一定方向へ流
れるように点滅を開始する。変動入賞装置5の開閉扉51
3は閉じた状態を維持し、左右の案内部材514,514は垂直
上向きに閉じた状態を維持している。
そして、遊技者が操作ダイヤル20aの金属部分20bに手
を接触させた状態で該操作ダイヤル20aを回動させる
と、発射モータ(後述)のスイッチ107がオンされると
ともにパイロットランプ24が点灯されて、打球発射装置
20が作動され通常の遊技が開始される。この通常遊技時
においては1回の入賞ごとに通常排出用の賞球数表示器
22bが点灯して通常個数(例えば13個)の賞球排出が行
なわれる。
そして、打球発射装置20の作動によって遊技領域2内
に打ち込まれた打球が始動入賞装置6,8中に入賞する
と、それが始動入賞装置6,8の流路にそれぞれ設置され
た特定入賞検出器61,8aに検出される。その検出信号に
基づいて、前記可変表示装置4の記憶表示部411e〜411h
のランプが全て一旦消灯される。しかる後、第1の始動
入賞装置6中に入賞した個数に対応する数だけ記憶表示
部411e,411f中の緑色のランプがイ、ロの順に点灯さ
れ、第2の始動入賞装置8中に入賞した個数に対応する
数だけ記憶表示部411g,411h中の赤色のランプがハ、ニ
の順に点灯される。
その点灯後、一定時間経過してからそれら始動入賞装
置6,8への入賞記憶に基づき、可変表示装置4の3つの
可変表示部A,B,Cの識別情報の表示がランダムに変動
(可変表示)される。
その表示の変動の態様は、所定の遊技結果態様(例え
ば、第1の始動入賞装置6への入賞記憶に基づく場合と
第2の始動入賞装置8への入賞記憶に基づく場合)によ
って異なる。
即ち、第1の始動入賞装置6への入賞記憶に基づく場
合は、可変表示装置4の3つの可変表示部A,B,Cの表示
は数字表示が相互に独立してランダムに高速で変化され
るだけでなく色彩(発光色)も表示部A,B,Cごとに独立
して数字表示の変化の2倍の速さで変化(赤と緑に交互
に変化)される。その変動開始と同時に点灯状態にある
前記記憶表示部411e,411fのランプ(イ、ロ)のうちの
1つが消灯される。一方、第2の始動入賞装置6への入
賞記憶に基づく場合は、可変表示装置4の3つの可変表
示部A,B,Cの表示は色彩(発光色)が全て同じ一色(例
えば赤又は緑の一色)のままで数字表示のみ相互に独立
してランダムに高速で変化される。その変動開始と同時
に点灯状態にある前記記憶表示部411g,411hのランプ
(ハ、ニ)のうちの1つが消灯される。
そして、そのいずれの場合も、変動開始のときから所
定時間経過するか、又は前記変動時間短縮ボタン105が
押されるかしたときに、左から順に所定の時間的ずれを
もって1つずつ可変表示部A,B,Cの表示の変動(数字表
示のみ又は数字表示と色彩(発光色)の両方の変化)が
停止されてそれぞれ確定した表示となる。
始動入賞装置6,8中に入賞するごとに、或いは始動入
賞装置6,8中への入賞があってその未処理個数が記憶表
示部411e〜411hに点灯されて記憶されているときに、上
記3個の可変表示部A,B,Cの表示の上記変動(表示の変
化)が繰り返される。
しかして、その変動の停止結果としての3つの可変表
示部A,B,Cの表示(数字表示と色彩表示)の組合わせ如
何によって“大当り(特別な遊技態様)”、“中当り”
の各遊技状態が発生し、それら以外の表示の組み合わせ
は全て“外れ”となる。
即ち、この実施例の場合、“大当り(特別遊技状
態)”は数字表示の組合せが特定表示態様(例えば、ぞ
ろ目(例えば、「1,1,1」、「2,2,2」など)でしかもそ
れら数字表示が全て同じ色彩)となった場合に発生す
る。従って、この実施例の場合、第1の始動入賞装置6,
6中への入賞によって可変表示部A,B,Cが変動されるとき
には数字のみならず色彩も変化されるので“大当り”の
発生確率は第1の確率値、例えば、1/400となる。これ
に対し、第2の始動入賞装置8中への入賞によって可変
表示部A,B,Cが変動されるときには、数字表示のみ変化
され色彩は一色のままで変化されないので、“大当り”
発生の確率が第2の確率値、例えば、4倍に増えて1/10
0の確率となる。つまり、第2の始動入賞装置8中への
入賞によって可変表示部A,B,Cが変動されるときには色
彩が変化しない分“大当り”発生の確率が高くなる。
このように、大当たりの発生確率が変更(例えば、1/
400から1/100に変化)したときには、その大当たりの発
生確率の変更が、例えば、後述のCPU612によって構成さ
れる表示制御手段により、可変表示装置4の表示の変更
として知らされ、遊技者は、それによって、大当たりの
発生確率が変更された状態であることを知ることがで
き、それを知らないで他の遊技機に移って不測の不利益
を被ることがなくなり、より一層遊技に対する興趣が高
められる。
この実施例の場合、“大当り”の発生が第1の始動入
賞装置6,6中への入賞に起因するときと第2の始動入賞
装置8中への入賞に起因するときとで“大当り”の遊技
内容(動作の態様や利益)に差を付けることなく、同じ
内容にしている。
この“大当り(特別遊技状態)”は遊技者に特別多く
の賞球獲得のチャンスを与えるもので、この実施例で
は、例えば、変動入賞装置5の開閉扉513が開放される
と共に左右の案内部材514,514が逆「ハ」の字状に開か
れ、その状態が所定時間(例えば、30秒間)継続される
か、又は変動入賞装置5内へ打球が所定個数(例えば、
10個)入賞して入賞個数表示部515のランプが10個点灯
されるまで継続され、しかる後、元の状態に復帰され
る。このように開放状態が後述する一定の条件を満たす
ことによって所定回数(例えば、最高10回とする)繰り
返されるサイクル遊技として行われる。この“大当り”
時における1回当りの入賞につき排出される賞球数は通
常の遊技時と同様で排出時ごとに通常排出用の賞球数表
示器22bが点灯して通常個数(例えば、13個)の賞球排
出が行なわれる。
“中当り”の発生表示態様は、第1の始動入賞装置6
に打球が入賞して可変表示装置4が作動された場合と第
2の始動入賞装置8に打球が入賞して可変表示装置4が
作動された場合とで異なる。
即ち、第1の始動入賞装置6に打球が入賞して可変表
示装置4が作動された場合における“中当り”の発生表
示態様としては、例えば、可変表示部A,B,Cの作動結果
としての数字表示がぞろ目(例えば、「1,1,1」、「2,
2,2」など)であれば色彩とは無関係に発生するように
する。
一方、第2の始動入賞装置8に打球が入賞して可変表
示装置4が作動された場合における“中当り”の発生表
示態様としては、例えば、可変表示部A,B,Cの作動結果
としての数字表示部A,Bの数字表示がぞろ目で数字表示
部Cの数字表示のみ異なるとき(例えば、「1,1,×」、
「2,2,×」など)に発生するようにする。このときに
は、必ず色彩が同一となっていて、色彩によって“大当
り”と“中当り”とを区別することはできないから数字
表示によって区別することとしている。
この“中当り”は、前記“大当り”のときよりは少な
く通常の遊技のときよりは多くの賞球獲得の可能性を与
えるもので、この実施例では、変動入賞装置5の開閉扉
513のみ開放され、左右の案内部材514,514は閉じたまま
の状態である。その状態が“大当り”のときより少ない
時間(例えば15秒間)継続されるか、又は、変動入賞装
置5内へ打球が“大当り”のときより少ない個数(例え
ば5個)入賞して入賞個数表示部515のランプがその個
数と同数(例えば5個)点灯されるまで継続され、しか
る後、元の状態に復帰される。このような開放動作が後
述する一定の条件を満たすことによって“大当り”のと
きより少ない回数(例えば最高5回)まで繰り返され
る。
この“中当り”時における変動入賞装置5への入賞に
対して与えられる賞球数は“大当り”のときより少なく
1回の入賞につき例えば7個の少排出で、その排出時に
は少排出用の賞球数表示器22aが点灯する。ただし、こ
の“中当り”時においても、変動入賞装置以外の部分6,
8,9,12,413等への入賞に対して与えられる賞球数は通常
の遊技時や“大当り”時と同様例えば13個の通常排出が
行なわれる。この通常排出のときには通常排出用の賞球
数表示器22bが点灯される。
上記“大当り”や“中当り”の特定遊技状態が発生し
たときには、可変表示装置4周囲に設けられた権利発生
表示部411i,411m中のランプが同時点滅状態に変わる
他、遊技領域2内左右の特定遊技表示用サイドランプ装
置90,90内のランプ等が点滅される。
ところで、上記“大当り”の場合には、案内部材514,
514が逆「ハ」の字状に開いて変動入賞装置5の入賞口
中への打球の流入確率が高められるだけでなく、その開
いた案内部材514,514先端の案内傾斜部514A,514Aによっ
て、そこに流下してきた打球が始動入賞装置6,6方向へ
導かれ、始動入賞装置6,6中へ入賞し易くなり、その分
可変表示装置4の可変表示部A,B,Cの作動のチャンスが
増えて、新たな“大当り”、“中当り”が発生し易くな
る。なお、始動入賞装置6,6上の障害釘7を調整するこ
とによっても始動入賞装置6,6中への入賞確率を変える
ことができる。
その他、数字表示部A,B,Cの数字表示の組み合わせが
前記“大当り",“中当り”を発生させる以外のものとな
ったときは全て“外れ”となり、そのまま通常の遊技が
継続される。
次に、パチンコ遊技機の前記可変表示装置4、変動入
賞装置5、始動入賞装置6および特定遊技表示用サイド
ランプ装置90について順を追って説明する。
先ず、可変表示装置4は第3図〜第5図に示す如く次
のように構成されている。
すなわち、可変表示装置4は、遊技盤1の盤面の開口
部前面側に突出した状態に取り付けられる構成基枠41
と、該構成基枠41の裏面に取り付けられるランプ基板42
と、これら構成基枠41およびランプ基板42の中央の開口
部411,421を介して遊技盤1の前面側から見えるように
ランプ基板42の裏側にやや寝かせた状態(第5図)に取
り付けられる可変表示基43と、該可変表示器43の裏側か
らランプ基板42の裏側に取り付けられる配線基板取付け
枠44と、該配線基板取付け枠44部分に取り付けられた配
線基板45とを備えている。
そして、それら各構成部41〜45についてさらに詳しく
説明する。
前記構成基枠41はその略全体に銀メッキが施され、外
周部に沿って前後の厚み方向の略中間部にフランジ状の
取付け板部412を備えている。その取付け板部412が遊技
盤1の遊技領域2上部中央に形成された取付け開口部の
周縁部前面側に密着状態にねじ止め等で取り付けられる
ことにより、構成基枠41の前面側が遊技領域2内に突出
した状態に設置されている。
この構成基枠41の中央部には前記開口部411が、ま
た、中央上端部には一般入賞口としての天入賞口12が、
さらに左右両端部にはポケット型の一般入賞口413,413
がそれぞれ設けられている。そして、前記開口部411上
には緑色をした半透光性の第1〜第3の作動表示部416a
〜416cを有する表示枠416が設置され、それら第1〜第
3の作動表示部416a〜416cは第3図に示すように構成基
枠41の前面側に突出している。また、開口部411の下部
前面側には赤色をした判透光性の第4〜第6の作動表示
器417a〜417cが一定間隔を隔てて取り付けられている
(第3図、第4図)。
これら第1〜第3の作動表示部416a〜416cおよび第4
〜第6の作動表示器417a〜417cの背面部にはそれぞれラ
ンプ嵌入用の開口部411dが設けられている。そして、下
段側の第4〜第6の作動表示器417a,417b,417c間にはそ
れぞれ上下2段ずつ半透光性の特定入賞記憶表示部411e
〜411hが設けられ(第3図)、それらの背面部にはそれ
ぞれランプ嵌入用の開口部411kが設けられている。ま
た、上段側の第1〜第3の作動表示部416a,416b,416c間
には、半透光性の権利発生表示部としての権利発生表示
窓411iが設けられ(第3図)、それぞれの裏側にはラン
プ嵌入口411j(第4図)が形成されている。
また、前記入賞口12の前側部分には入賞案内樋12aが
突設され、この入賞口12と前記入賞口413,413の背面部
にはそれぞれ入賞球を遊技盤1の裏面側へ導く流出樋12
b,413a,413aが突設されている。そして、流出樋12bの後
端部にはランプ711,711の取り付けられたランプ基板710
と流下案内部721を有する入賞球流下部材720が支柱12c,
12cを介して順次ねじ止めされ、ランプ基板710のランプ
711,711が構成基枠41の透孔12d,12d中に臨まされてい
る。
また、構成基枠41の中央上端部前面側には装飾部材73
0が取り付けられ、該装飾部材730の前面側の左右両端側
および前記ランプ基板710のランプ711,711を覆うように
して半透光性の鎧状権利発生表示器740が取り付けられ
ている。この権利発生表示器740の上端部左右両側に
は、前記入賞口12前側の入賞案内樋12a中へ打球を導く
案内傾斜部741,741が設けられている。
また、構成基枠41の左右両端側には、特定の遊技
(“大当り",“中当り”)が発生したことを表示する権
利発生表示部414が設けられている。(第3図)。これ
ら権利発生表示部414は構成基枠41を後方へ膨出させて
設けられた箱形部414aの前面側開口部414bに取付け支柱
414dを介して半透光性の表示板414cが取付けられて構成
されている。それら箱形部414aの背面側にはランプ嵌入
用開口部414eが設けられている。
また、構成基枠41前面側周囲には、それぞれ反射用リ
ブ411lによって凹状に区画された権利発生表示部411mが
設けられている。前記反射用リブ411lは第6図に部分拡
大斜視図で、第7図に部分拡大縦断側面図でそれぞれ示
すように反射角45゜(略45゜も含む)の反射面を有し、
権利発生表示部411m中に臨まされた後述のランプの光が
構成基枠41の前方へ直進(略直進も含む)反射されるよ
うになっており、それによって前方への発射効率が良好
にされている。それら各権利発生表示部411mにはランプ
嵌入用の開口部411pが設けられている。
また、構成基枠41前面側の前記入賞口413,413の直下
位置には、それぞれ遊技領域2を流下する打球の接触に
より回転されるとともに特定の権利が発生したことを表
示する半透光性の回転体750,750がそれらの軸751,751を
構成基枠41に突設された軸受支柱418,418に指示された
状態で回転自在に設置されている。これら回転体750,75
0が設置された箇所に対応する構成基枠41部分には入光
用開口部411sが設けられている。
また、構成基枠41前面側の中央下部の左右両側には下
方に至るに連れて相互に近づくように傾斜した打球案内
傾斜部419,419が相互に対向した状態で突設されてい
る。これら打球案内傾斜部419,419上に流下した打球は
それら打球案内傾斜部に弾かれて中央寄りに集められる
状態に流下されるようになっている。
前記ランプ基板42の中央部には前記開口部421が設け
られ、左右両側部には、構成基枠41の入賞口413,413裏
側の流出樋413a,413aの後端に接するU字状部421a,421a
が形成されている。また、このランプ基板42の上部枠と
下部枠部分の裏側にはランプ取付け板422,423が取り付
けられている。これらランプ取付け板422,423の前面側
には、それぞれ3個ずつの作動表示ランプ422aおよび42
3aが取り付けられている。そして、それら作動表示ラン
プ422aおよび423aはそれぞれランプ基板42の開口孔およ
び構成基枠41上下の前記開口部411dを介して前記第1〜
第3の作動表示部416a〜416cおよび第4〜第6の作動表
示器417a〜417c中に至っている。
また、ランプ基板42の左右の縦枠部分から左右の横枠
部分にかけての前面側にランプ取付け板424,425,426が
取り付けられている。これらランプ取付け板424,425,42
6の前面側、および前記上段側のランプ基板422の前面側
でかつ前記3つの作動表示ランプ422a間に、それぞれ権
利発生表示ランプ424a,425a,426a,422bが取り付けられ
ている。これら権利発生表示ランプ424a,425a,426a,422
bが構成基枠41の前記開口部411p中に臨まされ、構成基
枠41前面側の前記権利発生表示部411i(第3図)および
411m(第3図)の前面側に点灯光が照射されるようにな
っている。
これら表示ランプ424a,425a,426a,422bが権利発生表
示部411i,411m内で点灯されることによって、遊技領域
2と可変表示装置4との境界を明確にするとともに装飾
効果も高めている。
また、前記下段側のランプ取付け板423前面側の前記
3つの作動表示ランプ423a間にはそれぞれ上下2段ずつ
LDEからなる特定入賞記憶表示ランプ423b(緑色),423m
(赤色)が取り付けられている。これら特定入賞記憶表
示ランプ423b,423mはランプ取付け基板42の開口部421b
および構成基枠41の開口部411kを介して前記特定入賞記
憶表示窓411e〜411h中に至っている。
ところで、前記特定入賞記憶表示ランプ423b,423mの
リード端子423cには第9図に拡張して示すようにそれぞ
れ非電導性のスペーサ423dがスライド可能に嵌合されて
いる。そのスペーサ423dは第8図に分解して示すように
その長さ方向に沿って一対の差し込み孔423eを有する楕
円柱形に作られている。そして、前記スペーサ423dの一
対の差し込み孔423e中に一対のリード端子423cがそれぞ
れ差し込まれた状態でそれら端子423cの後端部がランプ
取付け板423に取付けられている。そして、ランプ取付
け板423がランプ取付け基板42裏側の取付け支柱421c,42
1cを介してランプ取付け基板42の裏側に取り付けられて
いる。このように、特定入賞記憶表示ランプ423bのリー
ド端子423cにスペーサ423dが嵌合されることにより、リ
ード端子423cの変形やショートが防止されている。
また、ランプ基板42の左右両端部の裏側にはランプ取
付け板427,428が設置されている。これらランプ取付け
板427,427の前面側に、権利発生表示用ランプ427a,427
b,428a,428bがそれぞれ取り付けられている。そして、
それらのうち、ランプ427a,428aがそれぞれランプ取付
け基板42の開口部(図示省略)および構成基枠41の開口
部414e,414eを介して前記権利発生表示部414,414中に至
っている。また、ランプ427a,428aはそれぞれ構成基枠4
1の入光用開口部411s,411sの直後に至っている。
前記可変表示器43は、第11図〜第13図に詳しく示すよ
うに、次のように構成されている。
即ち、可変表示器43は、前記ランプ基板42の裏面側に
取り付けられる可変表示器本体431と、その前面側に配
置される数字板432と、該数字板432の前面側から数字板
432を保持するように可変表示器本体431の前面側に取り
付けられるカバー433とを備えている。
そして、前記可変表示器本体431は、前記ランプ基板4
2への取付け部431aを有する配線基板431bと該配線基板4
31bの前面側に固定された表示枠431cとを備えている。
そして、表示枠431cには「8」の字状に配列された7セ
グメント型透孔部431d〜431jが横に3列並んで設けられ
ている。これらセグメント型透孔部431d〜431j中の配線
基板431bの前面側には、それぞれ複数個ずつ交互に発光
色を異にする(例えば、緑と赤)2種類の表示ランプと
しての発光ダイオード431k(緑色)、431l(赤色)が配
設されており、後述するように、可変表示器43の作動時
(表示の変化時)には表示部A,B,Cへの表示変化に応じ
て発光ダイオード431k,431lが交互に点滅されるように
なっている。表示部A,B,Cの発光色は2種類以上何種類
にしてもよい。表示枠431cの上下部分にはそれぞれ取付
け用段部431mが形成されている。
また、前記数字板432は非透光性生地に「8」の字状
に配列された7セグメント型透光部432d〜432jが横に3
数字分並んで設けられている。この数字板432が表示枠4
31cの前面に接触配置されることにより、各透光部432d
〜432jが各透孔部431d〜431j位置にそれぞれ一致せしめ
られている。
また、前記カバー433は弾性変形可能な透光性材料か
らコ字状に作られ、その上下片の内側に前記可変表示器
本体431の取付け用段部431m,431mと係合し得る係合突起
433a,‥‥が形成され、上下片の内側先端部が面取りさ
れている。そして、前記数字板432が可変表示器本体431
の前面側に接触配置されたさらに前面側から数字板432
を保持するようにして、カバー433が可変表示器本体431
の前面側に取り付けられ、その取り付けられた状態にお
いて、カバー433の係合突起433a,‥‥が可変表示器本体
431の取付け用段部431m,431mと係合し、可変表示器本体
431からカバー433が脱落しないようになっている。カバ
ー433の可変表示器本体431への取付け方としては、カバ
ー433の上下片は弾性変形可能なので、カバー433を可変
表示器本体431の前方から押しつけるようにして無理に
嵌め込んでもよい。また、カバー433の係合突起433a,‥
‥が可変表示器本体431の取付け用段部431m,431mに合う
ようにして、カバー433を可変表示器本体431の左側方又
は右側方からスライドさせて取り付けてもよい。
このように構成された可変表示器43は、ランプ基板42
の裏側に突設された取付け支柱421c,421dに可変表示器4
3の取付け部431aがねじ止めされることにより、ランプ
基板42の裏側に取り付けられている。この実施例では特
に上側の取付け支柱421cの方が下側の取付け支柱421dに
比べて長くなっており、ランプ基板42に対し可変表示器
43がやや傾め後方へ寝かされた状態で取り付けられ、そ
れによって、遊技者には可変表示器43の数字表示部A,B,
Cに見易い状態となっている。
前記配線基板取付け枠44はハウス型に作られ、可変表
示器43の後ろ側からランプ基板42の裏面側に取付け支柱
421eを介して取付け固定されている。
この配線基板取付け枠44の裏面側に突設された取付け
支柱44aに前記配線基板45が取り付けられている。
その配線基板45の裏側には、図示省略のリード線を介
して前記ランプ422a,422b,423a,423b,424a,425a,426a,4
27a,427b,428a,428b,発光ダイオード431k,431l等に配電
するための接続コネクター45a等が配置されている。そ
うすることにより、配線処理が簡略化されている。
ところで、上記のように構成された可変表示装置4の
上方から流下してきた打球が第14図に示すようにその前
面側下部の打球案内傾斜部419,419に当った場合にはそ
れら打球案内傾斜部419,419に弾かれて中央寄りに集め
られるので、同図に示すように例えばその集められる位
置に入賞口11を設置しておけば、その入賞口11中に打球
が入賞し易くなる。また、可変表示装置4の前面側下部
の第4〜第6の作動表示器417a,417b,417cは同図に示す
ように前方に滑らかな曲面として突出しているので、そ
れらに当った打球が盤面から離れる方向に弾かれその打
球の流下速度が減ぜられるとともに流下方向がランダム
となる。
次に、第15図〜第20図に基づき、上記変動入賞装置5
について説明する。
変動入賞装置5は、第15図および第16図に示すよう
に、遊技盤1の盤面の開口部に取り付けられる構成基枠
510Aと、該構成基枠510Aの裏側に設置される後基枠530
と、さらにその裏側に設置される駆動基板540とを備え
ている。
そして、前記構成基枠510Aには比較的大きな矩形の入
賞口511が設けられ、該入賞口511には、開閉扉513が設
置され、その左右両側には一対の案内部材514,514が取
り付けられている。また、構成基枠410A前面側下半部の
左右両側にはLEDからなる複数の入賞個数表示器515が設
置され、前記入賞口511の下方には透明窓523が設けられ
ている。また、入賞口511中の中央位置には継続入賞検
出器550(第19図)が設置されている。
より詳しく説明すると、前記開閉扉513は、第15図に
示すように、その前面側に突出した扇形の2つのウェイ
ト片513c,513cを備え、その下端裏側に係合片513B(第1
9図)を備えている。そして、第16図に示すように、そ
の下端部の左右両側を入賞口511下部の左右両側に支軸5
13A,513Aによって回動自在に支持された状態で、第19図
に鎖線で示す如くその自由端側が起立して入賞口511を
閉じた状態から実線で示す如くその自由端側が手前側に
倒れる向きに回動し斜め上方を向いた状態にまで変化し
得るようになっている。
この開閉扉513の後方側には、第19図に示すように、
作動レバー533が、その基部を支軸533Aを介して、構成
基枠510Aと一体に設けられた軸受部536に回動自在に支
持されている。この作動レバー533の先端が開閉扉513の
下端裏側の前記係合片513Bに接触配置されている。
また、遊技盤1の裏側には、第19図に示すように、開
閉扉513を動かすソレノイド544が設置され、該ソレドイ
ノ544は下方側に突出する作動ロッド544aを備えてい
る。この作動ロッド544aには該作動ロッド544aを下降し
た状態に復帰させるコイルスプリング544bが装着され、
作動ロッド544aの下端が前記作動レバー533の上面部に
接触配置されている。
また、前記案内部材514,514はそれら下端部のそれぞ
れ回動軸524,524(第16図)に固定された状態でそれら
の自由端側が第15図に示す起立して閉じた状態から逆
「ハ」の字に開いた状態(第2図)の範囲にまで回動自
在となっている。これら案内部材514,514の自由端には
それぞれ対向側が短くなるようにカットされた傾斜案内
部514A,514Aが形成されている。
これら案内部材514,514を動かす駆動手段としてのソ
レノイド542,542(第15図、第16図)が前記駆動基板540
(同図)に取り付けられている。
それら各ソレノイド542,542は下方側に突出する作動
ロッド542A,542Aを備え、これら作動ロッド542A,542Aに
は、それら542A,542Aを下降した状態に復帰させるコイ
ルスプリング542B,542B(第17図)と上端に横長孔に543
Aを有する作動部材543,543(第15図、第16図)とが装着
されている。
一方、前記案内部材514,514の取り付けられた前記回
動軸524,524が構成基枠510Aの後方に突出し(第16
図)、それらの後端部に作動アーム526,526の基部が固
定されている。それら作動アーム526,526の先端後部に
はそれぞれ作動ピン527A,527Aが固定され、それら作動
ピン527A,527Aが前記ソレノイド542,542の作動ロッド54
2A,542Aに取り付けられた作動部材543,543上端の横長孔
543A,543A中に挿通されている。
上記のように構成されることによって、開閉扉513と
案内部材514,514は駆動手段としてのソレノイド544,54
2,542により、次の如く作動される。
即ち、通常の遊技時には、ソレノイド544およびソレ
ノイド542,542がオフされた消磁状態にあり、それらの
作動ロッド544A,542A,542Aが自重およびコイルスプリン
グ544B,542B,542B(第17図)により下降復帰されてい
る。その下降復帰された一方の作動ロッド544Aにより作
動レバー533を介して開閉扉513が自由端側を起立させる
方向に回動されて、第19図に鎖線で示す如く、構成基枠
510Aの入賞口511を閉じた状態に復帰されている。ま
た、もう一方の下降復帰された作動ロッド542A,542Aに
取り付けられている作動部材543,543により、作動ピン5
27A,527Aを介して作動アーム526,526が内側から下降す
る方向に回動され、これら作動アーム526,526によって
回動される回動軸524,524により、入賞口511左右両側の
案内部材514,514が、それらの自由端側が上昇した状態
(略垂直上向き)に復帰されている。
この状態で、前述の如く、“大当り”が発生した場合
には、ソレノイド544および542,542がオンされて励磁さ
れる。すると、一方のソレノイド544の作動ロッド544A
がコイルスプリング544B(第19図)に抗して上昇され
る。この上昇により作動レバー533はその先端側が上昇
する方向への回動規制が解除される。その結果、開閉扉
513は、その前面側に突設されたウェイト片513c,513cの
重量により、その上端側が手前側に倒れる向きに回動し
て開き、第19図に実線で示すように、ウェイト片513c,5
13cの一端部が構成基枠510Aの前面に接触した位置で止
まる。その止まったときには開閉扉513はその上端側が
やや斜め上方を向いた状態に維持される。同時に作動ロ
ッド542A,542Aがコイルスプリング542B,542B(第17図)
に抗して上昇される。その上昇される作動ロッド542A,5
42Aに取り付けられている作動部材543,543により、作動
ピン527A,527Aを介して作動アーム526,526が内側から上
昇する方向に回動され、それら作動アーム526,526によ
って回動される回動軸524,524により、それらの自由端
側が外側方向に回動して逆「ハ」の字状に開く。その開
いたときには、それら案内部材514,514に打球が案内さ
れて入賞口511中へ入賞し易くなるだけでなく、それら
の先端の傾斜案内部514A,514A上に至った打球が始動入
賞装置6,6中に導かれ易くなる。
一方、“中当り”が発生した場合には、ソレノイド54
4のみ励磁されることにより、前述の如く開閉扉513のみ
回動されて入賞口511が開放され、ソレノイド542,542は
励磁されず、案内部材514,514は閉じたままの状態に維
持される。従って、この“中当り”のときは、“大当
り”のときに比べて入賞口511中や始動入賞装置6,6中へ
の入賞確率が低く、遊技者に与えられる利益は少ない。
また、後基枠530の前面側には、“大当り”や“中当
り”発生時に点滅する複数の権利発生表示ランプ538お
よび継続条件成立時に点灯する1個の継続条件成立表示
ランプ538が設置されていて、その点滅表示が構成基枠5
10Aの前記透明窓523を介して遊技者に視認し得るように
なっている。
さらに、構成基枠510Aの裏側下部には、入賞口511中
に流入した打球を集合させて図示省略の集合樋方向へ導
く集合流路枠560(第20図)が取り付けられている。こ
の集合流路枠560の集合流路561内には取付枠563を介し
て入賞個数検出器562が設置されている。そして、入賞
口511中に流入して集合流路561に至った打球が入賞個数
検出器562の先端の検出孔562Aを通過することにより、
入賞口511中への入賞個数が検出されるようになってい
る。この入賞個数検出器562によって検出された入賞個
数が入賞個数表示器515の点灯個数となって表わされ
る。
第21図には上記特定遊技表示用サイドランプ装置90,9
0のうち左側のものを示す。
サイドランプ装置90は遊技盤1の遊技領域2のサイド
の開口部(図示省略)に取り付けられるサイドランプ装
置本体91と該本体91に取り付けられる半透光性のカバー
92とから構成されている。
サイドランプ装置本体91はその中央の一部が裏側方向
に膨出した膨出部91aとなっていて、その膨出部91a中に
表示ランプ93が設置されている。また、この本体91の両
端部にはねじ止め用孔91c,91cが設けられ、それらねじ
止め用孔91c,91cより内寄り位置には矩形の係合孔91d,9
1dが設けられ、さらに内寄り位置には円形の係合孔91e,
91eが設けられている。
一方、カバー92は前記本体91の前面側を覆う凹状容器
形に作られ、その前記本体91と向き合う縁部にはその本
体91の前記係合孔91d,91dと係合する係合片92a,92a(一
方は図面に現われない)が設けられるとともに本体91の
係合孔91e,91e中に嵌入する円柱形係合突起92b,92bが設
けられている。前記係合片92a,92aはその先端部が外側
に略直角に屈曲したL字形に作られ、それら係合片92a,
92aが形成されたカバー92の縁部分には係合片92a,92aを
弾性変形し易くさせる切り込み92c,92cが係合片92a,92a
の幅と合わせて形成されている。そして、カバー92を本
体91に取り付ける際には、係合片92aを内側に弾性変形
させてから係合孔91d中に通して後係合片92aの弾性変形
を解除することにより係合片92aのL字状屈曲部を係合
孔91dに引掛けさせるようにする。
前記本体91の係合孔91d,91d部分裏側の前記係合片92a
の屈曲部が引掛かる部分には、第22図に示すように、係
合片92aの屈曲部が本体91の裏側へ突出しないように逃
げ部91fが形成されている。
上記のように構成された本体91にカバー92が取り付け
られたサイドランプ装置90,90は遊技盤1の遊技領域2
のサイドの開口部(図示省略)中に膨出部91aを嵌入さ
せた状態で遊技盤1の盤面に密着させて取り付けられて
いる。
第23図には前記始動入賞装置6の分解斜視図を示す。
始動入賞装置6は、同図に示すように、遊技盤1の盤
面開口部(図示省略)に取り付けられる支持枠62と該支
持枠62の前面側に取り付けられる流入枠63とからポケッ
ト状に構成され、その中に特定入賞検出器61の先端部が
臨まされている。
即ち、前記支持枠62は、弾性変形可能な半透光性の材
料により全体が略U字形に作られ、遊技盤1の盤面開口
部(図示省略)の前面側に密着させて取り付けられる取
付け片62aを備え、該取付け片62aの中央部にはU字状流
入部62bが設けられている。その流入部62bの上部の左右
部分にはそれぞれ案内片62c,62cが前方へ突出させて設
けられ、そのやや下方の背部両側には特定入賞検出器61
支持用の支持片62d,62dが一体的に設けられている。こ
れら支持片62d,62dはU字状流入部62bよりやや内側に
(相互に近接する方向に)突出し、それら下端位置には
前方へ屈曲した係止部62e,62eが設けられている。ま
た、案内片62c,62cの下側でかつ支持片62d,62dの外側に
は係合孔62f,62fが形成されている。
一方、前記流入枠63は上部および後部が開口した枠状
に作られ、その左右両側片の上端部にはそれぞれ後方へ
突出する係合片63a,63aが設けられ、係合片63a,63aの先
端部には支持枠62の係合孔62f,62fの縁部と係合する鉤
状部63c,63cが設けられている。また、流入枠63の前板
部の背面側には係止突起63bが突設されている。
また、前記特定入賞検出器61はその先端部に入賞球検
出部61aを備え、該入賞球検出部61aには上下方向に貫通
した入賞球通過孔61bが形成され、その内部には入賞検
出片(図示省略)が変形自在に臨まされている。前記入
賞検出部61a後部の左右両側にはそれぞれ縦方向にスラ
イド溝61c,61cが形成されている。
そして、上記のように構成された始動入賞装置6を組
み立てる場合には、先ず支持枠62に対し流入枠63を第23
図に示すように対向させ案内片62c,62cの下端面に係合
片63a,63aの上端面が摺接するように近接させて密着さ
せる。すると、係合片63a,63a先端の鉤状部63c,63cの先
端傾斜面部63d,63dが支持枠62の係合孔62f,62fの縁部に
当たって係合片63a,63aが内側へ弾性変形しながら鉤状
部63c,63cが係合孔62f,62f中を潜って取付け片62aの裏
側に至ったところで係合片63a,63aが両側へ開く方向に
弾性復帰して、鉤状部63c,63cが係合孔62f,62fの裏側縁
部分に引掛る。それによって、支持枠62に流入枠63が取
り付けられた状態と成る。
このように支持枠62に流入枠63が取り付けられてか
ら、特定入賞検出器61の入賞球検出部61aが支持枠62と
流入枠63とで画成された上端開口部中に至るように上方
から嵌入させると、スライド溝61c,61cが支持片62d,62d
に案内されながら入賞検出部61aがその上端開口部中に
完全に嵌入し、その嵌入し終わったところで入賞検出部
61aが流入枠63の係止突起63bと支持片62d,62d下端の係
止部62e,62e間に至り、その係止突起63bと係止部62e,62
eとによって、入賞検出部61aの上下方向への移動が規制
される。
このようにして支持枠62と流入枠63とで画成された上
端開口中に入賞検出部61aが嵌入されることによって、
始動入賞装置6に特定入賞検出器61が取り付けられてい
る。
そして、さらに、支持枠62の裏側下部に特定遊技状態
表示用の権利発生表示ランプ65が設置されている。
即ち、権利発生表示ランプ65はランプ基板66に取り付
けられ、該ランプ基板66が保持板67と一緒に、支持枠62
裏側の取付け支柱62g,62gにねじ止めされている。そし
て、その状態において権利発生表示ランプ65の先端はU
字状流入部62bの直後に位置している。
このようにして組み立てられた始動入賞装置6中に流
入した打球は権利発生表示ランプ65の下側を潜ってU字
状流入部62bの裏側へ流出できるようになっている。
第24図は遊技盤1の裏面を示すもので、これらの裏面
側は集合樋71によって覆われている。
集合樋71は入賞球を遊技盤1の裏面に沿って流下させ
て集めるもので、遊技盤1の裏面と少なくとも球1個分
の間隔幅を有し、左右両端には側壁が、また、下部には
一側(右)から他側(左)に向かって緩やかに傾斜した
流下樋71aが形成されている。流下樋71aの終端に後述の
入賞球処理装置78(第25図)が揺動可能に設置され、流
下樋71aに入ってきた入賞球を1つずつ分離する。本実
施例においては、集合樋71の下辺に流下樋71aを一体形
成した例を示したが、これに限定されることなく、集合
樋71の下辺を開放状態とし、流下樋71aを後述の裏機構
盤80に形成するようにしてもよい。
同図中、1A〜1Lで示す部分は遊技盤1を貫通するよう
に形成された貫通孔である。これらのうち、中央上部に
設けられた貫通孔1Aは可変表示装置4を取り付けるため
に設けられた取付け孔で、中央部に設けられた貫通孔1B
は変動入賞装置5を取り付けるために設けられた貫通孔
である。また、貫通孔1C,1Dは始動入賞装置6,6を1E,1F
はポケット型の一般入賞口9,9を、1Gは始動口8をそれ
ぞれ設置するために設けられた貫通孔である。また、貫
通孔1Hは賞球数表示器22a,22bを、1Iは完了表示器23
を、1J,1Kはサイドランプ装置90,90を、それぞれ設置す
るために設けられた貫通孔である。また、貫通孔1Lはア
ウト球回収口10を構成する球出口である。
そして、遊技盤1の裏面には、可変表示装置4の天入
賞口12から流入案内部721を介して貫通孔1Aの裏側へ流
出した入賞球を集合樋71の側方へ誘導する入賞球誘導樋
141a、該誘導樋141aによって案内される入賞球および可
変表示装置4の一方の一般入賞口413から貫通孔1Aの裏
側に至った入賞球を流下樋71a上へ誘導する入賞球誘導
樋141b,141c、および可変表示装置4のもう一方の一般
入賞口413から貫通孔1Aの裏側に至った入賞球を流下樋7
1a上へ誘導する入賞球誘導樋141d,141eがそれぞれ設置
されている。
これら入賞球誘導樋141a〜141eによって流下樋71a上
へ誘導された入賞球、始動入賞装置6,6,8および一般入
賞口9,9から貫通孔1C,1D,1Gおよび1E,1Fを介して直接流
下樋71a上へ誘導された入賞球、および変動入賞装置5
の入賞口511から貫通孔1Bの裏側に集合流路枠560によっ
て導かれて流下樋71a上へ至った入賞球はその流下樋71a
上を流下し、入賞球処理装置78まで誘導される。
また、前記貫通孔1Gには始動入賞装置8内に設置され
た特定入賞検出器8aとしての検出スイッチSW3が、貫通
孔1C,1Dには始動入賞装置6,6内に設置された特定入賞検
出器61,61としての検出スイッチSW1,SW2が、貫通孔1Bに
は変動入賞装置5の入賞口511中に設置された継続入賞
検出器550としての検出スイッチSW4が、貫通孔1Bの斜め
下方には変動入賞装置5の集合流路枠560の集合流路561
内に設置された入賞個数検出器562としての検出スイッ
チSW5がそれぞれ配置されている。
第25図には、上記裏機構盤80の背部に取り付けられる
裏機構の構成例を示す。
この裏機構は賞球排出処理機構を構成するもので、裏
機構盤80の裏面上部には、予備球(払出し前の商品球)
を貯留する貯留タンク72が設置され、この貯留タンク72
の下端開口部に臨むように誘導樋73が設置されている。
誘導樋73の始端には球補給用踏板レバー74がピン74aを
軸芯として回動可能に設置され、上記貯留タンク72が空
になると、この踏板レバー74が上昇してそれを球不足検
出器34が検出し、図外の集中管理室へ球補給要求を行な
うようになっている。
上記誘導樋73はゆるやかに下り傾斜しながらUターン
し、その流下端部にこれと連続するような形で、賞球排
出装置を構成する球鞘ケース77が回動軸77aを軸芯とし
て揺動可能に配設されている。
そして、上記揺動樋73のUターン部分には、球抜き装
置75が設けられており、この球抜き装置75が作動される
と、貯留タンク72内の予備球が誘導樋73の途中から球抜
き樋76を通って外部へ引き抜かれるようになっている。
また、前記下側の誘導樋73の始端側には賞球処理停止
用の踏板レバー110が、ピン111を軸芯とし先端側が上昇
する方向への復帰力を他端側の重錘112によって与えら
れた状態で、回動自在に設置されている。この踏板レバ
ー110の下端部に連結杆113の一端が連結されている。連
結杆113は下側の誘導樋73の下側に沿わせてスライド自
在に設置されていて、その他端部に係止爪114の先端側
が連結されている。係止爪114はピン115を軸芯として回
動自在に設置され前記球鞘ケース77に設けられた係合片
77Sと係合可能な位置にある。
そして、前記誘導樋73中への予備球の補給が充分なと
きには、その予備球の重みで前記踏板レバー110の先端
側が下降されることにより、連結杆113を介して係止爪1
14が球鞘ケース77の係合片77Sと係合し得ない角度位置
まで回動されていて、球鞘ケース77の賞球排出動作が可
能となっている。
が、前記誘導樋73中への予備球の補給が不充分となっ
たときには、前記踏板レバー110の先端側が重錘112の重
みで上昇される方向へ回動し、それに伴い、連結杆113
を介して係止レバー114が球鞘ケース77の係合片77Sと係
合し得る位置まで回動して球鞘ケース77の賞球排出処理
動作を阻止させるようになっている。
一方、前記流下樋71aの流下端部に揺動可能に配設さ
れた入賞球処理装置78は、その中に入賞球が流下樋71a
を流下して入ってくると時計方向回りに一段階(所定角
度)回動し、その入賞球を保持したままの状態で一旦停
止する。
その入賞球処理装置78の回動によりスイッチセンサSW
A(後述、第28図)がオンされて賞球排出用モータ82が
駆動され、モータ82により、駆動制御機構を構成するク
ランクカム130および連チャンカム140が駆動される。そ
して、クランクカム130により作動動レバー210、連結杆
81、およびピン84aを軸芯とするリンク機構84を介して
球鞘ケース77が傾動されて賞球排出処理が行なわれる。
と同時に、連チャンカム140により、入賞球処理装置78
が2段階へ回動(さらに回動)されて、その中に保持し
ていた入賞球を前記流下樋71aの下方に設置された下流
側の流下樋71b上へ放出させる。その放出された入賞球
はさらに入賞球導出樋79を介し流下して回収される。
上記の如く、球鞘ケース77が傾動されることにより該
ケース77から排出された賞品球は、その落下のショック
を吸収するクッションレバー86上およびその下流側の商
品球導出樋83、さらに、流出口83aを介して、遊技機前
面の供給皿(図示省略)へ排出される。供給皿が一杯に
なると、オーバーフロー樋85を通って下方の受皿(図示
省略)へ流出される。
上記の如く球鞘ケース77が傾動されて賞球排出を行な
った時点で、上記傾動状態にあった入賞球処理装置78が
連チャンカム140により連チャンレバー230を介して元の
状態へ回動復帰され、しかる後、上記の如く傾動状態に
あった球鞘ケース77が連結杆81を介して前記クランクカ
ム130によって元の状態に回動復帰される。
第26図には、上記球鞘ケース77を主体とする賞球排出
装置の詳細を示す。
遊技盤1の裏側に接合される裏機構盤80(第25図)の
上部には、第1章球数設定手段40を構成するホルダ41が
固定されている。このホルダ41の下面には複数個のスリ
ット41aが略鉛直向きに形成されており、これらのスリ
ット41aのいずれか2つには、一対の規制片43a,43bが挿
入され、ネジ42によって着脱可能に取り付けられてい
る。上記規制片43a,43bのうち一方(図では43a)は、誘
導樋73に合わせて2条の収納部を有するように形成され
た球鞘ケース77の内側の収納部内に突出するような爪を
有し、他方の規制片43bは球鞘ケース77の外側の収納部
内に突出する爪を有するように形成されている。これに
よって、この一対の規制片43a,43bを挿入するスリット4
1aを選択することにより、球鞘ケース77の収納部内に流
入される球の数つまり一回に排出される賞品球の数を、
例えば13〜15個の範囲で変えることができるようになっ
ている。
なお、77aで示されているのが球鞘ケース77の回動
軸、77bで示されているのが球鞘ケース77のバランスを
図るウェイトが挿入されるウェイト収納部である。ま
た、この球鞘ケース77の先端には、ケース77が排出のた
め傾動されて先端が上昇された際に誘導樋73内の後続の
予備球が流出しないように阻止するための阻止片77cが
設けられている。
さらに、この実施例の球鞘ケース77には、先端両側壁
に固着された支持片77dの上端に軸77eによって、流下阻
止レバー93が回動自在に取り付けられ、かつ球鞘ケース
77の分離壁77fの中央には、上記流下阻止レバー93の先
端の係止片93aが係合可能な切欠き部77gが形成されてい
る。つまり、上記流下阻止レバー93は球鞘ケース77内の
2つの収納部にまたがって配設されており、先端の係止
爪93aが切欠き部77gに嵌入するように下方へ回動される
と、球鞘ケース77を傾動されたときにそれよりも上流側
の2つの収納部内の賞品球の流下が同時に阻止され、下
流側の例えば7個の賞品球のみ排出されるようになって
いる。なお、上記流下阻止レバー93は、軸77eに嵌合さ
れたねじりばね93cによって常時その先端側が上昇する
方向に付勢されている。
さらに、上記流下阻止レバー93の上方に、ピン96aを
軸芯として、裏機構枠80と一体の支柱96に回動自在に取
り付けられた回動レバー91と、その駆動源たるリミット
ソレノイド92が配設され、それらは相互に作動レバー94
によってピン94a,94bを介して回動自在に連結されてい
る。一方、流下阻止レバー93の上面には円弧状の突起93
bが形成されている。
そして、リミットソレノイド92が消磁状態にあるとき
には、ばね92bによりプランジャ92aが伸び、作動レバー
94を介し回動レバー91がその先端側が下降される方向に
回動され、その先端部で突起93bが押圧されて流下阻止
レバー93の係止爪93aが切欠き部77g中に嵌入し、球鞘ケ
ース77中の下流側の賞品球のみ流出可能な状態となる。
リミットソレノイド92が励磁されると、プランジャ92
aが縮み、作動レバー94を介して回動レバー91がその先
端側が上昇される向きに回動され、それに伴い、流下阻
止レバー93がねじりばね93cによる復帰力によってその
先端側が上昇する方向に回動して、係止爪93aが切欠き
部77gから脱した状態となって、球鞘ケース77中の全て
の賞品球の流出が可能な状態となる。
上記球鞘ケース77は、第27図に示す如く、下流側の一
側に固設されたピン98に前記リンク84が連結されてお
り、前述の如く前記クランクカム130によって、作動レ
バー210、連結杆81、およびピン84aを軸芯とするリンク
機構84を介して下流側が下がる方向へ傾動されて賞球排
出を行なうようになっている。
第28図には、裏機構盤80に取り付けられる上記裏機構
のうちの入賞処理装置78、入賞球導出樋79、駆動制御機
構200および該駆動制御機構200を作動させるモーター82
等が設置された裏蓋113部分等を分解斜視図として詳し
く示す。
同図において、裏機構盤80裏側下部の片隅部に前記作
動レバー210が支軸211を介して回動可能に設置されてい
る。この作動レバー210の外側端部に前記球鞘ケース77
を傾動復帰させる連結杆81がピン212を介して回動可能
に取り付けられ、内側中間部にモーター82からクランク
カム130を介して作動レバー210の回動力を得る作動ピン
213が突設されている。
また、作動レバー210の上方には、前記入賞球処理装
置78がピン78aを介して揺動可能に設置されている。こ
の入賞球処理装置78の先端部(第28図中、上流側)には
入賞球分離用の凹状穴78c(第31図(A)〜(C))が
設けられ、他端一側部には回動範囲規制片78bおよび検
知片78dが突設されている。これら回動範囲規制片78bお
よび検知片78dが裏機構盤80に形成された開孔112aおよ
び112bを介して裏側へ突出している。また、入賞球処理
装置78の先端側部には作動ピン78eが突設され、該作動
ピン78eは裏機構盤80に形成された開孔112cを介して裏
側へ突出している。そして、入賞球処理装置78の回動時
には、回動範囲規制片78bが前記開孔112aの上端縁と下
端縁に接触することによって回動範囲が規制されてい
る。また、検知片78dは入賞球処理装置78の先端側が上
昇した状態に復帰しているときには裏機構盤80裏側の開
孔112bの下方側に設置されたスイッチセンサ221(SW)
のコ字状検出部221a中に嵌入していてモータ82が停止
した状態にある。
また、入賞球処理装置78の側部に位置する裏機構盤80
部分に支軸231を軸芯として連チャンレバー230が回動自
在に設置されている。この連チャンレバー230の先端部
には前記開孔112cと出会う係合孔232が設けられ、該係
合孔232中に入賞球処理装置78先端側の前記作動ピン78e
が遊嵌されている。この連チャンレバー230は、その側
部に突設された係合ピン233が前記クランクカム130と噛
合して回転される連チャンカム140に係合した状態にあ
って、連チャンカム140の回転に伴って回動されるよう
になっているとともに、スプリング234により先端側が
下降する方向への回動力を付与されている。
一方、前記作動レバー210および連チャンレバー230を
回動させる駆動制御機構200は、歯車部131および141ど
うしにおいて相互に1対1(噛合比)に噛合する前記ク
ランクカム130と連チャンカム140とから構成されてい
る。これらクランクカム130および連チャンカム140は、
それぞれ、前面側にカム部133,142を備え、裏面側に扇
形の検知部134a,143aを有する検知片134,143をそれぞれ
備えている。そして、クランクカム130のカム部133が前
記作動レバー210の作動ピン213と係合し、連チャンカム
140のカム部142が前記連チャンレバー230の作動ピン233
と係合した状態に配置されている。また、クランクカム
130の検知片134の検知部134aはその外周近傍位置に設置
されたスイッチセンサ223(SWC)のコ字状検出部223a中
に臨む直前に位置し、連チャンカム140の検知片143の検
知部143aはその外周近傍位置に設置されたスイッチセン
サ222(SWB)のコ字状検出部222a中に臨まされている。
ところで、前記クランクカム130のクランクカム部133
および連チャンカム140の連チャンカム部142は、第29図
に裏側から透視した説明図として示すように、次のよう
に構成されている。
先ず、クランクカム部133は同図にハッチングを入れ
て示す内側カム突起133aと外側カム突起133bとで囲まれ
たカム溝135として構成され、カム溝135は溝域(イ)〜
(ニ)によって構成されている。
前記溝域(イ)は、それぞれ中心からの距離が時計方
向回りに急激に長くなる円弧状の内側カム突起133aと外
側カム突起133bとで囲まれた溝となっている。この溝域
(イ)のスタート地点に作動ピン213が臨む状態、つま
り作動レバー210及び球鞘ケース77は第32図(A)に示
す定常状態(賞球排出を行なわない状態)から始動を開
始し、クランクカム130の反時計方向への回転に伴い、
この溝域(イ)が作動レバー210の作動ピン213を下降さ
せる。この作動ピン213の下方への移動に伴い、作動レ
バー210が時計方向へ回動され、球鞘ケース77が連結杆8
1およびリンク84を介して第32図(b)に示す状態(最
傾斜位置)まで傾動され賞球排出処理を開始する。
溝域(ロ)は、それぞれ中心からの距離が最も離れた
一定曲率の円弧状をした内側カム突起133aと外側カム突
起133bとで囲まれた溝となっている。この溝域(ロ)が
作動レバー210の作動ピン213と出会っているときには、
作動レバー210が第32図(b)の状態を維持することに
よって球鞘ケース77からの球の排出時間を作り出してい
る。
溝域(ハ)は、それぞれ中心からの距離が時計方向回
りに急激に短くなる略直線的な内側カム突起133aと外側
カム突起133bとで囲まれた溝となっている。この溝域
(ハ)が作動レバー210の作動ピン213と出会っていると
きには、作動レバー210が連結杆81の重量で第32図
(B)中反時計方向への回動力を付与されているので、
クランクカム130の反時計方向への回転に伴って作動ピ
ン213が上昇する方向へ移動される。この作動ピン213の
情報への移動に伴い、作動レバー210が反時計方向へ回
動し、球鞘ケース77が連結杆81およびリンク84を介して
第32図(A)の状態に傾動されることにより定常状態に
復帰される。
溝域(ニ)は、それぞれ中心からの距離が最も近づい
た一定曲率の円弧状をした内側カム突起133aと外側カム
突起133bとで囲まれた溝となっている。この溝域(ニ)
が作動レバー210の作動ピン213と出会っているときに
は、溝域(ニ)が一定曲率のため、作動ピン213は作動
レバー210を変位させることがなく、球鞘ケース77も第3
2図(A)に示す状態を維持することにより、次の賞球
排出動作に備えての球鞘ケース77への球の補充時間を作
り出している。
一方、連チャンカム部142は同図にハッチングを入れ
て示すカム突起145の外周面カム146として構成され、外
周面カム146は面域(チ)〜(ヲ)によって構成されて
いる。
前記面域(チ)は、一定曲率の円弧状をしたカム突起
145の外周面となっている。この面域(チ)が連チャン
レバー230の作動ピン233と出会っているときには、連チ
ャンレバー230が定常位置に回動復帰していて、入賞球
処理装置78はその作動ピン78eが連チャンレバー230の係
合孔232の上端縁に接する位置まで回動復帰している。
このとき、入賞球処理装置78の凹状穴78c(第31図
(A))の底面部が流下樋71aの上面位置と略一致して
いて、流下樋71a上を流下する入賞球がその凹状穴78c中
に流下可能となっている。このときにハ入賞球処理装置
78終端の検知片78dがスイッチセンサ221()SWAのコ字
状検出部221a中に入り込んだ状態にある。この状態で、
凹状穴78c中に入賞球が流入した場合は、その入賞球の
重みで作動ピン78eが連チャンレバー230の係合孔232の
下端縁に接する位置まで入賞球処理装置78が回動してそ
の位置に停止した状態となり、入賞球処理装置78終端の
検知片78dがスイッチセンサ221(SWA)中のコ字状検出
部221aから脱した状態となる。この状態にあっては、入
賞球処理装置78の先端側が低くなるように逆傾斜した状
態となって、その凹状穴78c中の入賞球がその出口方向
へ移動するが、その出口の所で流下樋71a端部に垂設さ
れた入賞球流出阻止手段としての係止片部71cに係止さ
れて凹状穴78c中に貯留された状態となる。
面域(リ)は中心からの曲率半径が最も小さい一定曲
率の円弧状をしたカム突起145の外周面となっている。
この面域(リ)が連チャンレバー230の作動ピン233と出
会ったときには、連チャンレバー230がスプリング234に
よりその先端側が下降する方向に回動した状態となる。
それに伴い、入賞球処理装置78は、連チャンレバー230
による先端側が下降する方向への回動規制を解かれ、凹
状穴78c中の入賞球の重みで先端部の下端が下側の誘導
樋71b上に接した位置まで回動し、それに伴い、凹状穴7
8c中の入賞球は係止片部71cによる係止を解かれて下側
の誘導樋71b上に流出することとなる。
面域(ヌ)は中心からの距離が反時計方向回りに急激
に長くなる円弧状のカム突起145の外周面となってい
る。この面域(ヌ)が連チャンレバー230の作動ピン233
と出会ったときには、連チャンカム140の時計方向への
回動に伴って連チャンレバー230がその先端側を上昇さ
れる方向に回動されその係合孔232の下端縁により作動
ピン78eが押し上げられることによって、入賞球処理装
置78がその先端側を押し上げられる方向に回動され、定
常位置まで強制的に回動復帰される。
面域(ル)は中心からの半径距離が最も離れた一定曲
率をした円弧状のカム突起145の外周面となっている。
この面域(ル)が連チャンレバー230の作動ピン233と出
会っているときには、入賞球処理装置78が連チャンレバ
ー230により定常位置に復帰された状態に強制的に維持
される。このときには、作動ピン233が連チャンレバー2
30の係合孔232の下端縁に接していて、流下樋71a上の入
賞球が凹状穴78c中に流入しても入賞球処理装置78はそ
の定常位置に停止された状態に維持される。次の賞球排
出処理の準備時間が稼がれるとともに、入賞球が連続し
て発生し、入賞球処理装置78の球係止片78hに大きな球
圧力がかかっても、確実に定常位置に復帰させることが
できるようになっている。このとき、入賞球処理装置78
後端の検知片78dがスイッチセンサ221(SWA)のコ字状
検出部221a中に復帰した状態となる。
面域(ヲ)は中心からの距離が反時計回りに急激に短
くなる略直線的なカム突起145の外周面となっている。
この面域(ヲ)が連チャンレバー230の作動ピン233と出
会ったときには、連チャンカム140の時計方向への回動
に伴い作動ピン233が面域146に接触する位置まで急激に
下降し、入賞球処理装置78はその自重およびその終端側
の収容室78f内に収容されている復帰用錘球78g(第31図
(A))の重量により先端部が上昇した定常位置へ維持
されたままで、連チャンレバー230のみ先端側が下降す
る方向へ回動して定常位置まで回動復帰される。その復
帰した状態にあっては、入賞球処理装置78は、その凹状
穴78c(第31図(A))中に流下樋71a上の入賞球が流入
し得る当初の状態にあり、作動ピン233が定常状態にあ
る連チャンレバー230の係合孔232中の上端縁近傍に位置
していて、流下樋71a上の入賞球が凹状穴78c(第31図
(A))中に流入したときに作動ピン233が連チャンレ
バー230の係合孔232中の下端縁に接する位置まで入賞球
処理装置78が回動され得る当初の状態となる。また、こ
の面域(ヲ)によって、モータ82の逆転防止のフック的
機能をも有する。
上記クランクカム130と連チャンカム140とは、第29図
に矢印を付して示す如く、歯車部131,141どうしが回転
比1対1となり、かつ、クランクカム130のカム溝135の
溝域(イ)と(ロ)との境界から溝域(ロ)の方向(時
計回り方向)へ略15゜ずれた部分と連チャンカム140の
面域(チ)と(リ)との境界部とが出会うように噛合し
ている。
次に、これらカム130,140の動作と入賞球処理装置を
構成する球鞘ケース77および入賞球処理装置78の動作を
第30図〜第32図に基づいて説明する。
先ず、入賞球処理装置78の作動前で球鞘ケース77が賞
球排出に備え待機した当初の状態から説明する。
当初は、第30図(A)に示す如く、クランクカム130
の検知片134の検知部134aがスイッチセンサ223(SWC
と出会う直前状態にあるとともに、連チャンカム140の
検知片143の検知部143aがスイッチセンサ222(SWB)出
会った状態にあり、モータ82は停止し、クランクカム13
0および連チャンカム140が停止した状態にある。そし
て、クランクカム130に形成されたカム溝135の溝域
(イ)の始端側が作動レバー210の作動ピン213と出会っ
ていて、賞球排出装置を構成する球鞘ケース77は、第32
図(A)に示す如く定常状態に復帰し賞球排出に備えて
待機した状態にある。また、クランクカム140に形成さ
れた外周面カム146の面域(チ)の始端側が第30図
(A)に示す如く連チャンレバー230の作動ピン233と出
会っていて、第31図(A)に示す如く連チャンレバー23
0は連チャンカム140によって強制的に、また、入賞球処
理装置78はその自重およびその後端側の収容室78f内に
収容されている復帰用錘球の重量により、それぞれ定常
位置に復帰しており、このときには、入賞球処理装置78
の作動ピン78eが連チャンレバー230の係合孔232の上端
縁に接した状態にある。また、入賞球処理装置78後端の
検知片78dはスイッチセンサ221(SWA)と出会った状態
にある。
この状態で、誘導樋71a上を流下してくる入賞球が入
賞球処理装置78の凹状穴78c中に流入する(1個しか流
入できない)と、その流入した入賞球の重みで入賞球処
理装置78が同図中時計方向に回動し、第31図(B)に示
す如く作動ピン78eが連チャンレバー230の係合孔232の
下端縁に接した状態で止まる。その回動の過程で入賞球
処理装置78後端の検知片78dがスイッチセンサ221(S
WA)から離れ、その離れた時点でスイッチセンサ221(S
W)の出力が「H」(ハイ)レベルとなって、その出
力によりモータ82が作動され、このモータ82によりクラ
ンクカム130は反時計方向へ、連チャンカム140は時計方
向へそれぞれ回転されて、以下の如く一連の賞球排出処
理がなされる。この処理が終了されるまでの間、第31図
(B)に示す如く入賞球処理装置78の凹状穴78c中の入
賞球はその出口部分で誘導樋71a先端の係止片部71cによ
って、下側の流下樋71b上への入賞球の流出が阻止され
ている。
この状態から、モータ82により、クランクカム130が
反時計方向に回転され、検知片134の検知部134aがスイ
ッチセンサ223(SWC)と出会ってスイッチセンサ223(S
WC)がオンとなり、連チャンカム140も時計方向に回転
される。そして、クランクカム130に形成されたカム溝1
35の溝域(イ)によって作動ピン213が下降されること
により、球鞘ケース77が、作動レバー210、連結杆81、
およびリンク84を介して、第32図(B)に示す如く反時
計方向へ回動されて賞球排出処理が行なわれる。
そして、クランクカム130に形成されたカム溝135の溝
域(ロ)の始端部分が作動レバー210の作動ピン213と出
会う直前、即ち、球鞘ケース77がクランクカム130によ
って第32図(B)に示すように最も多く回動される直前
で連チャンカム140に形成された外周面カム146の面域
(リ)が連チャンレバー230の作動ピン233と出会って、
連チャンレバー230が第31図(C)に示すように時計方
向へ回動され、該連チャンレバー230および入賞球の重
みにより入賞球処理装置78がさらに時計方向へ回動され
るに至る。すると、流下樋71a先端の係止片部7cにより
流出が阻止されていた凹状穴78c中の入賞球が係止片部7
1cによる係止から開放されて、下側の流下樋71b上へ流
出する。
その後、クランクカム130の溝域(ロ)が作動レバー2
10の作動ピン213と出会って球鞘ケース77が上記の如く
傾動した状態(賞球を排出するのに十分な時間)が暫く
継続される。と同時に、連チャンレバー230と入賞球処
理装置78が第31図(C)の如く回動して傾いた状態が
(保持していた球を排出するのに十分な時間)暫く継続
される。
一方、その入賞球処理装置78の最も傾動した状態が継
続されているときに、クランクカム130のカム溝135の溝
域(ロ)が作動レバー210の作動ピン213と継続的に接
し、球鞘ケース77も第32図(B)に示す如く反時計方向
へ最も傾動された状態が暫く継続される。
そして、一定時間経過した後、クランクカム130の溝
域(ハ)が作動レバー210の作動ピン213と出会うととも
に、連チャンカム140の外周面カム146の面域(ヌ)が連
チャンレバー230の作動ピン78eと出会って、球鞘ケース
77が第32図(A)に示す定常状態に復帰されるととも
に、連チャンレバー230により入賞球処理装置78が強制
的に定常状態に回動復帰されて入賞球処理装置78後端の
検知片78dがスイッチセンサ(SWA)と出会った状態に戻
され、クランクカム130の溝域(ニ)が作動レバー210の
作動ピン213と出会うとともに、連チャンカム140の外周
面カム146の面域(ル)が連チャンレバー230の作動ピン
233と出会う。
連チャンカム140の外周カム146の面域(ル)が連チャ
ンレバー230の作動ピン233と出会って入賞球処理装置78
が連チャンレバー230によって強制的に定常状態に維持
された状態が一定時間(次の賞球排出処理の準備時間)
経過された後に、第30図(A)に示す初期状態、即ち、
クランクカム130の溝域(イ)が作動レバー210の作動ピ
ン213と出会い、連チャンカム140の外周面カム146の面
域(チ)が連チャンレバー230の作動ピン233と出会った
状態に戻り、球鞘ケース77は第32図(A)に示す定常状
態に、また、連チャンレバー230が第31図(A)に示す
定常状態に、それぞれ戻され、その定常状態に戻された
状態において、入賞球処理装置78の作動ピン78eが連チ
ャンレバー230の係合孔232の上端縁に略接した初期の状
態となる。
このように、1回の賞球排出処理が完了されて、クラ
ンクカム130、連チャンカム140、球鞘ケース77、入賞球
処理装置78、および連チャンレバー230が初期状態に戻
ったところで、連チャンカム140の検知片143の検知部14
3aがスイッチセンサ222(SWB)と出会ってそのセンサ出
力が「L」(ロウ)レベルとなることにより、モータ82
が停止されて、次の賞球排出処理に備えた待機状態に戻
る。
上記において正常状態、つまり誘導樋73に球が十分に
満たされた状態、および誘導樋73にて球詰まり等が発生
していない状態における賞球排出の1回動作について説
明したが、誘導樋73に十分に球が満たされていない状
態、および誘導樋73にて球詰まり等が発生したような異
常状態、つまり賞球排出停止用の踏板レバー110の先端
側が上昇して連結杆113の動作により係止片114が球鞘ケ
ース77の係合片77sと係合して球鞘ケース77の傾動をロ
ックしている状態の時に入賞球が発生した場合には、球
鞘ケース77および入賞球処理装置78は次のようになる。
当初は、クランクカム130、連チャンカム140とも前回と
同様に第30図に示す状態にあり、この状態で誘導樋71a
上を流下してくる入賞球が入賞球処理装置78の凹状穴78
c中に流入した入賞球の重みで入賞球処理装置78が第31
図(A)に示す状態から時計方向に回動し、第31図
(B)に示す作動ピン78eが連チャンレバー230の係合孔
232の下端縁に接した状態で止まる。これによりスイッ
チセンサ221(SWA)の出力によりモータ82が回転を開始
する。そして、クランクカム130の面域(イ)と出会っ
ている作動ピン213が作動レバーを時計方向に回動させ
ようとするが、球鞘ケース77の係合片77sに係止爪114が
係合しているためモータ82の回転が強制的に停止され、
クランクカム130の面域(イ)の途中に接した状態にて
作動ピン213の時計方向への回動も停止される。この状
態にあっては、連チャンカムの作動ピン233は面域
(チ)に接した状態にあり、入賞球処理装置78は第31図
(B)に示す状態にて停止される。ここで補給装置が作
動して球が補給され、或いは球詰まりが撤去され、賞球
排出停止用の踏板レバー110の先端側が球の重量により
押し下げられることにより、連結杆113が作動して係止
爪114が球鞘ケース77の係合片77sとの係合が解き球鞘ケ
ース77の傾動が可能になることにより、上記状態から継
続してモータ82が回転を開始し、賞球排出動作を行なう
ようになっている。上記のように誘導樋73の球の状態に
応じて球鞘ケース77をロック状態にするとともに、入賞
球処理装置78を第31図(B)に示す状態に保持しておく
ので、入賞したのに賞球が排出されないといった遊技者
と遊技店とのトラブルを未然に防止できるようになって
いる。
前記連チャンカム140の検知片143の検知部143aがスイ
ッチセンサ222(SWB)と出会ってモータ82が停止される
一定時間前にクランクカム130の検知片134の検知部134a
がスイッチセンサ223(SWC)から離れる。
次に、第33図(A),(B)に基づき上記賞球排出処
理における2系統排出処理、即ち、通常排出処理(例、
13個排出処理)と少排出(例、7個排出処理)のタイミ
ングおよび動作について説明する。
通常排出処理(例、13個排出処理)は、この実施例の
場合、通常の遊技時や“大当り”の動作時における全て
の入賞に対して行なわれる。
この通常排出処理時には、後述の制御手段によって、
リミットソレノイド92が励磁されて第33図(A),
(B)に実線で示すように作動ロッド92aが縮むことに
より、作動レバー94を介して回動レバー91が同図中時計
方向に回動されていて、流下阻止レバー93の先端側がス
プリング93c(第26図)の力で上昇復帰しその係止爪93a
が球鞘ケース77から脱して球鞘ケース77中に待機してい
る賞品球(13個)が全て流出可能な状態となっているの
で、球鞘ケース77が第33図(A)に示す状態から反時計
方向に回動して第33図(B)に示す状態に至ったときに
はその中に待機している賞品球(13個)の全てが排出さ
れる。
そして、賞品球排出処理が終了して球鞘ケース77が定
常状態に復帰したときにもリミットソレノイド92が励磁
されていて流下阻止レバー93の係止爪93aが球鞘ケース7
7中から脱しているので、誘導樋73中に待機している賞
品球としての予備球が球鞘ケース77中に一杯に充填され
る。
一方、少排出処理(例、7個)は、この実施例の場
合、“中当り”の動作時における変動入賞装置5の入賞
口511中への入賞に対してのみ行なわれる。
この少排出処理時には、後述の制御手段によってリミ
ットソレノイド92が消磁されて第33図(A),(B)に
鎖線で示すように作動ロッド92aがスプリング92bの力に
よって伸びることにより、作動レバー94を介して回動レ
バー91が同図中反時計方向へ回動されその係止爪93aが
球鞘ケース77内に入り込んで球鞘ケース77中の上流側の
賞品球(6個)が流出を阻止された状態となり、球鞘ケ
ース77が第33図(A)に示す状態から反時計方向に回動
して第33図(B)に示す状態に至ったときにはその中に
待機している賞品球(13個)のうち下流側の賞品球(7
個)のみ排出される。
そして、賞球排出処理が終了して球鞘ケース77が定常
状態に復帰されるときにはその復帰される直前で後述の
制御手段によりリミットソレノイド92が励磁されて回動
レバー93が時計方向に回動されてその係止爪93aが球鞘
ケース77中から脱し、誘導樋73上に待機している賞品球
としての予備球が素早く充填されることとなる。
第34図にはパチンコ遊技機の裏構造を示す。遊技機の
外枠を構成する保持枠100に設置された前記遊技盤1
(第2図)の裏側に前記裏機構盤80が設置されている。
裏機構盤80の裏面上部右端には情報基盤600が設置さ
れ、該情報基盤600には球切れ情報に関与する外部接続
端子601、打球発射装置20(第1図)の発射抑制に関与
する外部接続端602および電源端子603が配設され、電源
端子603には一端に電源(図外)への差込みプラグ604を
有するリード線605が接続されている。リード線605の途
中にはヒューズ606が取り付けられている。
また、裏機構盤80の裏面中段左側には役物制御装置61
0が設置され、その右方の遊技盤1の裏側位置には中継
基盤620,630が設置されている。
また、パチンコ遊技機裏側の左下で裏機構盤80の下方
には打球発射装置20と該装置20を駆動させる発射モータ
20cが設置されている。
また、裏機構盤80裏側の中央下部にはスピーカ640が
設置され、その下には賞球ボックス650が設置されてい
る。
また、パチンコ遊技機裏側右下で裏機構盤80の下方に
はケース配線基盤655および完了ランプスイッチ660が設
置されている。
第35図にはパチンコ遊技機の配線関係図を示す。
裏機構盤80の裏側には情報基盤600、賞球排出回路67
0、発射装置制御回路680等が配設され、遊技盤1の裏側
には中継基盤620,630が設置されている。
そして、前記情報基盤600には上記外部接続端子601,6
02および電源端子603が配設されている。その電源端子6
03には電源(図外)への差込みプラグ604の付いたリー
ド線605のコネクター603aが接続され、電源端子603から
さらにリード線603bを介して役物制御装置610に電気が
供給されるようになっている。また、接続端子601には
リード線を介して球切れ情報スイッチ34が接続され、該
接続端子601を介して球切れ情報信号が外部の管理装置
(図示省略)に送られ補給装置(図外)に球補給信号を
送出するようになっている。また、接続端子602にはコ
ネクター602aを介してリレー等のスイッチング機構(図
示省略)が接続され、外部、例えば管理装置(図外)に
おいて発射モータ20cの作動制御を自由に設定できるよ
うになっている。
前記賞球排出回路680は賞球排出動作に関与する制御
回路(ただし、2系統排出に関する制御回路は含まな
い)となっており、その賞球排出回路680が設置された
基盤には電源端子681の他、賞球モータ82用端子682、ス
イッチセンサ221(SWA)用端子683、スイッチセンサ222
(SWB)用端子684が配設され、それら端子681〜684にそ
れぞれコネクタ681a〜684aを介して電源(図外)、賞球
モータ82、スイッチセンサ221(SWA)、スイッチセンサ
222(SWB)がそれぞれ接続されている。
また、前記発射装置制御回路670には前記差込みプラ
グ604の付いたリード線605等を介して電源(図外)が接
続されている他、それぞれリード線を介してパイロット
ランプ24、オーバーフロースイッチ671、操作ダイヤル2
0aの金属部分20bが接続されている。
そして、遊技者が操作ダイヤル20aの金属部分20bに触
れながら操作ダイヤル20aを回動させると、発射モータ2
0cが作動を開始するとともにパイロットランプ24が点灯
するようになっている。ただし、発射モータ20cが作動
する条件としては、発射ストップボタン106が操作され
ていないこと、オーバーフロースイッチ671がオン状態
でないこと、および球切れ情報スイッチ34がオンでない
ことを条件とし、パイロットランプ24は発射モータ20c
が作動しているときに限り点灯するようになっている。
また、前記役物制御装置610は役物としての可変表示
装置4、変動入賞装置5等を作動させるコンピュータシ
ステム等の制御部を備えている。この役物制御装置610
には可変表示装置4の可変表示器43作動用接続端子611
a、可変表示装置4のランプ422a,422b,423a,423b,424a,
425a等の接続用端子611b、始動入賞装置8の権利発生表
示ランプ(図示省略)の接続端子611cと、変動時間短縮
ボタン105の接続端子611d、入賞個数検出器562の接続端
子611e、賞球数表示器22a,22bのランプの接続端子611
f、入賞個数表示器423bのランプの接続端子611g、変動
入賞装置5の開閉扉513および案内部材514,514開閉用ソ
レノイド542,542の接続端子611h、始動入賞装置6,6の権
利発生表示ランプ65の接続端子611i,611jおよびスピー
カ640の接続端子611kがそれぞれ配設されている。
そして、変動時間短縮ボタン105が上記役物制御装置6
10の接続端子611dに接続されている。
この役物制御装置610による制御については後述す
る。
また、上記中継基盤620は可変表示装置4の後方に位
置されたもので、可変表示器43の発光ダイオード431k,4
31l,可変表示装置4のランプ422a,422b,423a,423b,424
a,425a等、および入賞個数表示器515のランプの配線を
一旦集約し、コネクタ611l,611m,611rを介してそれら接
続端子611a,611b,611gに接続されている。
また、上記中継基盤630は、入賞球集合樋71の裏面に
設置されるもので、この中継基盤630には、特定遊技表
示ランプ25および賞球数表示器22a,22bのランプがそれ
ぞれコネクタ631d,631cを介して中継基盤630の接続端子
631a,631bに接続されることによって集約されている。
また、中継基盤620には賞球数切換用のリミットソレノ
イド92およびクランクカム130のスイッチセンサ233(SW
C)が接続されている。また、この中継基盤630はコネク
タ611q,611s,611t,611u,611pを介してそれぞれ役物制御
装置610の前記接続端子611f,611h,611i,611j,611eに接
続されている。
次に、第36図に示すブロック図に基づいて上記のよう
に構成されたパチンコ遊技機の制御を行なう役物制御装
置610の制御の一実施例について説明する。
この実施例では、役物としての可変表示装置4は変動
入賞装置5等の制御をコンピュータシステムを用いて行
なうようになっている。
コンピュータシステムは、CPU(中央処理装置)612、
読出し専用メモリたるROM613、随時読出し書込み可能な
メモリたるRAM614等を有している。
これらのうち、ROM613には可変表示器43の3つの表示
部A,B,Cに所定時間表示変化を行なわせ、その停止結果
の数字表示の組み合わせに応じてソレノイド544,542,54
2を作動させて開閉扉513や案内部材514,514を開かせる
などの固定データが記憶されている。
一方、RAM614には始動入賞装置6,8の入賞検出器61,8a
からの検出信号の回数等を一時的に記憶したり、ソフト
タイマを構成するレジスタ領域およびコンピュータシス
テムの作業領域(ワークエリア)などが設けられてい
る。
また、CPU612には時間作成手段615と電源回路616が接
続され、時間作成手段615は可変表示器43の作動時間や
ソレノイド544,542,542の作動時間等を作成する働きを
する。
CPU612の入力側には、始動入賞装置6,6,8中に設置さ
れた入賞検出器61,61,8aとしての検出スイッチSW1,SW2,
SW3、変動入賞装置5内に設置された継続入賞検出器550
としての検出スイッチSW4および入賞個数検出器562とし
てのスイッチSW5、パチンコ遊技機の前面側に設置され
た変動時間短縮スイッチ105、クランクカム130の検出セ
ンサ223(SWC)がそれぞれスイッチ入力処理部619およ
び入出力ポート617を介して接続されている。
一方、このCPU612の出力側にはそれぞれ入出力ポート
617および駆動回路618を介して、可変表示装置4の表示
部A,B,C内の発光ダイオード431k,431l、賞球数切換用の
リミットソレノイド92、可変表示装置4の特定入賞記憶
表示部411e〜411hのランプ423b、変動入賞装置4の案内
部材514,514の開閉用ソレノイド542、変動入賞装置4前
面側周囲の権利発生表示部411i,411m中のランプ422a,42
4a,425a,426a、変動入賞装置5の開放扉513の開閉用ソ
レノイド544、可変表示装置4前面側の作動表示部416a
〜416c,417a〜417c中のランプ422a,423a,7個用の賞球数
表示器22a、可変表示装置4前面側左右の権利発生表示
部414,414中のランプ427a,‥‥、13個用の賞球数表示器
22b、変動入賞装置5中の継続条件成立用の表示ランプ5
38、スピーカ640、変動入賞装置5の入賞個数表示器515
のランプ、変動入賞装置5中の権利発生表示ランプ538
等がそれぞれ接続されている。
CPU612は可変表示装置4における可変表示の開始及び
停止の制御を行う表示制御手段として機能したり、可変
表示装置の可変表示の停止結果としての識別情報の組み
合わせが特定表示態様になることを条件に変動入賞装置
(5)を予め定めた所定回数繰り返すサイクル遊技を行
う特別遊技状態を起生する特別遊技起生手段として機能
したりする。そして、前記表示制御手段は、可変表示装
置4の可変表示における特別遊技状態の発生確率を、択
一的に選択決定が可能に、第1の確率値(例えば、1/40
0)と該第1の確率値より高い第2の確率値(たとえ
ば、1/100)とに設定して、所定の遊技結果態様に基づ
いて前記第1の確率値か第2の確率値かを選択決定する
確率変更決定手段を含んでいる。
そして、先ず、電源スイッチ(図示省略)が投入され
てパチンコ遊技機に電気が供給されると、CPU612から入
出力ポート617および駆動回路618を介しての指令信号に
より、可変表示装置4の可変表示部A,B,Cに権利を発生
させる以外の任意の数字表示がなされるとともに、可変
表示装置4前面側周囲の権利発生表示部411i,411m中の
ランプ422a,424a,425a,425a、可変表示装置4の特定入
賞記憶表示部411e〜411hのランプ423bが流れるように点
滅移動される。これらランプの流れるような点滅によっ
て、通常遊技時における遊技盤1の装飾効果が高められ
る。
この通常遊技時には、CPU612からの指令で賞球数切換
用リミットソレノイド92が励磁された状態にあって、全
ての入賞口12,6,8等への1回の入賞につき賞球排出個数
は13個となっている。
この状態で、始動入賞装置6,6,8のいずれかに打球が
入賞すると、特定入賞検出器61,61,8aとしての検出スイ
ッチSW1,SW2,SW3のうち対応するものがオンされてスイ
ッチ入力処理部619により処理された後、入出力ポート6
17を介してコンピュータシステムのRAM614に入力されて
一時的に記憶される。その記憶に基づきCPU612から指令
信号が入出力ポート617および駆動回路618を介して送ら
れて特定入賞記憶表示部411e〜411hのランプ423bが一旦
全て消灯された後、その記憶個数に対応する個数のラン
プ423bのうち緑色のもの(イ、ロ)、又は赤色のもの
(ハ、ニ)(第1図)がイ、ロ又はハ、ニの順で点灯さ
れる。しかる後、入出力ポート617および駆動回路618を
介してのCPU612からの指令信号により可変表示装置4の
可変表示器43の可変表示部A,B,Cがランダムに作動され
る。
その場合、可変表示部A,B,Cの作動が第1の始動入賞
装置6,6への入賞に起因するときには数字表示のみなら
ず色彩も緑と赤が交互に数字表示の倍速で変化し、第2
の始動入賞装置8への入賞に起因するときには色彩は1
色のままで数字表示のみ変化する。と同時に、可変表示
装置4前面側の作動表示部416a〜416c,417a〜417c中の
ランプ422a,423aが各数字表示部A,B,Cの色彩の変化に対
応して上下交互(緑と赤が交互)の点滅が開始される。
その開始と同時に、RAM614による始動入賞装置6,6,8中
への入賞記憶数が「1」だけ減算され特定入賞記憶表示
部411e〜411hの点灯中のランプのうちその作動と対応す
る側のランプ423b(緑又は赤)が消灯される。そして、
所定時間経過するか、又は変動時間短縮スイッチ105か
らのストップ信号がCPU612に入力され、入出力ポート61
7を介して駆動回路618に送られてきたときにその可変表
示部A,B,Cの作動が左から順に所定の時間差をもって停
止される。
その停止された可変表示器43の3つの可変表示部A,B,
Cの数字および発光色の組み合わせに応じて“大当り",
“中当り",“外れ”のいずれであるかがCPU612により判
定される。そして、必要に応じそれぞれ対応した指令信
号がCPU612から入出力ポート617を介して駆動回路618に
送られて可変表示装置4の可変表示器43、賞球数切換用
リミットソレノイド92、変動入賞装置4前面側周囲の権
利発生表示部411i,411m中のランプ422a,424a,425a,426
a、変動入賞装置5開閉用のソレノイド542,542,544、権
利発生表示部414,414中のランプ427a,‥‥、変動入賞装
置5中の権利発生表示ランプ538および継続条件成立表
示ランプ538a、スピーカ640、変動入賞装置5の入賞個
数表示器515のランプ等の作動、点滅等がなされる。
“大当り”は可変表示部A,B,Cの表示の組み合わせが
ぞろ目(例えば「1,1,1」、「2,2,2」など)でかつ同じ
色彩(赤又は緑色のいずれか一色)になったときに限定
するなど、発生確率が極めて低くなっている。
この実施例の場合、可変表示部A,B,Cの作動が第2の
始動入賞装置8への入賞に起因するときは色彩が一色の
まま変化しないので、“大当り”の発生確率は1/100と
なり、第1の始動入賞装置6,6への入賞に起因するとき
(このときには色彩も変化するので“大当り”の発生確
率は1/400となる)に比べて、4倍高くなっている。
“大当り”のときはCPU612から入出力ポート617を介
して駆動回路618に発生指令信号が送られてスピーカ640
から“大当り”の発生を知らせる音声が発せられるとと
もに駆動回路618に点滅信号が出されて可変表示装置4
前面側周囲の権利発生表示部411i,411m中のランプ422a,
424a,425a,426a、権利発生表示部414,414中のランプ427
a,‥‥、変動入賞装置5中の権利発生表示ランプ538,‥
‥等が全て同時点滅状態に移行される。
それと同時に、CPU612から入出力ポート617を介して
駆動回路618に作動指令信号が出されてソレノイド544お
よび542,542が励磁されることにより、変動入賞装置5
の開閉扉513および左右の案内部材514,514が共に開か
れ、その状態が所定時間(例えば30秒間)継続された後
停止指令信号が出されてソレノイド544および542,542が
共に消磁されることにより、それらが元の状態に復帰さ
れて終了する。その終了までに入賞口511中に入賞した
打球は入賞個数検出器562により検出され、その検出信
号に基づき、駆動回路618に表示指令信号が送られてそ
の入賞個数分と対応する数の入賞個数表示器515が点灯
される。そして、その30秒以内に変動入賞装置5の入賞
口511中へ打球が10個入賞してその10個の入賞球が入賞
個数検出器562により検出されると、30秒経過前であっ
ても、その時点でCPU612から停止指令信号が出されてソ
レノイド542,542が消磁されることにより開閉扉513およ
び案内部材514,514が元の状態に復帰されて終了され
る。
しかし、その“大当り”のサイクルの終了以前に変動
入賞装置5の入賞口511中に入賞した打球が入賞口511中
の中央を通ってその中央に設置された継続入賞検出器55
0に検出されると、その検出信号を受けてその検出が一
旦RAM614に記憶されると同時にCPU612から駆動回路618
に継続条件成立表示指令信号が出されて変動入賞装置5
中の継続条件成立表示ランプ538が点灯される。このよ
うに、そのサイクルの終了以前に継続条件が成立したと
きにはそのサイクルの終了後に“大当り”の上記と同様
の次のサイクルが行なわれる。“大当り”のときにはサ
イクルごとにその継続条件の成立を条件として最高10サ
イクルまで繰り返される。が、継続条件が満たされなか
った場合は、そのサイクルの終了時点で“大当り”状態
が終了される。
この“大当り”のときにも通常遊技時におけると同様
いずれの入賞口(変動入賞装置5の入賞口511も含む)
中へ入賞した場合であっても1回の入賞に対する賞球排
出個数は13個となっている。
そして、“大当り”状態が終了したときにはCPU612か
らの指令信号により、可変表示装置4の権利発生表示部
414,414中のランプ427a,‥‥および変動入賞装置5中の
権利発生表示ランプ538,‥‥等が消灯されるとともに、
可変表示装置4前面側周囲の権利発生表示部411i,411m
中のランプ422a,424a,425a,426aが流れるような点滅移
動状態に変換されて、通常の遊技状態に戻される。
“中当り”は可変表示装置4の作動が第1始動入賞装
置6,6中への入賞に基づく場合と第2始動入賞装置8へ
の入賞に基づく場合とで異なり、第1始動入賞装置6,6
への入賞に基づく場合は可変表示部A,B,Cの数字表示の
組み合わせが色彩に関係なく例えば、ぞろ目(例、「1,
1,1」,「2,2,2」など)になったときに発生することと
され、一方、第2始動入賞装置8への入賞に基づく場合
は可変表示部A,Bの表示がぞろ目で可変表示部Cの表示
のみ異なる場合(例えば「1,1,×」,「2,2,×」など)
になったときに発生することとされており、“大当り”
よりも発生頻度が高められている。
この“中当り”のときはCPU612からの指令信号により
“中当り”の発生を知らせる音声(“大当り”を知らせ
る音声と異なる)が発せられるとともに可変表示装置4
前面側周囲の権利発生表示部411i,411m中のランプ422a,
424a,425a,426a、可変表示装置4左右両端側の権利発生
表示部414,414中のランプ427a,‥‥変動入賞装置5中の
権利発生表示ランプ538,‥‥等が同時点滅状態に移行さ
れる。
それと同時にCPU612からの指令信号でソレノイド544
が励磁されることにより、変動入賞装置5の開閉扉513
が開かれる。しかし、左右の案内部材514,514は開かれ
ないので、“大当り”のときに比べ、入賞口511中への
入賞確率や始動入賞装置6,6への入賞確率が低くなる。
また、その1サイクル当りの開放時間(例、15秒間)や
その開放時間経過前に入賞口511中に5個入賞したとき
にはその時点でそのサイクルを終了する点、および各サ
イクルの終了前に変動入賞装置5の入賞口511中に入賞
口511中の中央を通ってその中央に設置された継続入賞
検出器550に検出されることを継続条件として最高5サ
イクルまで繰り返される点等において、“大当り”のと
きと異るようにCPU612によって制御される。
このように、“中当り”のときに与えられる利益は
“大当り”のときに与えられる利益に比べて少ないもの
とされ、その分“中当り”の発生の機会が多く与えられ
ている。この実施例では、“中当り”のとき変動入賞装
置5の入賞口511へ打球の入賞があると、その入賞個数
を検出する入賞個数検出器562(SW5)からの検出信号が
CPU612に入力されてカウントされそのカウント個数がRA
M614に記憶される。その記憶があるときには、賞球排出
処理時にクランクカム130の回転に伴いスイッチセンサ2
23(SWC)からの検出信号がCPU612に入力されると、CPU
612から作動指令が出されて上記のように賞球数切換用
リミットソレノイド92が一定期間消磁されることにより
1回当りの賞球排出個数が少なくなる。この実施例では
“中当り”の遊技時における変動入賞装置5への入賞1
回当りの賞球排出個数は例えば7個となり、“中当り”
のときには賞球排出個数においても“大当り”のときよ
り少なくなる。
“中当り”状態が終了したときには、“大当り”が終
了したときと同様、CPU612からの指令により、可変表示
装置4の権利発生表示部414,414中のランプ427a,‥‥お
よび変動入賞装置5中の権利発生表示ランプ538,‥‥等
が消灯されるとともに、可変表示装置4前面側周囲の権
利発生表示部411i,411m中のランプ422a,424a,425a,426a
が流れるような点滅移動状態に変換されて、通常の遊技
状態に戻される。
この実施例では、上記“大当り”と“中当り”を発生
させる表示の組み合わせ以外は全て“外れ”となり、
“外れ”のときは、そのまま通常の遊技状態が続行され
るように制御される。
第37図には前記賞球排出回路680による賞球排出用モ
ータ82の制御のブロック図を示す。
上記のように、入賞球の重みで入賞球処理装置78が回
動されるとそれに伴い、スイッチセンサ221(SWA)がオ
ンされて、その信号が賞球排出回路680に入力される。
すると賞球排出回路680から駆動回路685に作動指令信号
が出されて賞球排出用モータ82が駆動され、それによっ
て上記賞球排出動作が行なわれる。
そのモータ82の駆動により連チャンカム140が回転さ
れると間もなくスイッチセンサ222(SWB)がオンとな
り、一旦オンとなるとその後は入賞球処理装置78が回動
復帰してスイッチセンサ221(SWA)がオフとなってもモ
ータ82は賞球排出処理が終了するまで駆動を続ける。そ
して、さらなる連チャンカム140の回転に伴い、賞球排
出処理が終了した時点でスイッチセンサ222(SWB)がオ
フとなり、その時点で賞球排出回路680から停止指令が
出て賞球排出用モータ82が停止されるようになってい
る。
第38図には、上記のように構成されたパチンコ遊技機
の不正監視およびゲート処理等の制御手順の一例を示
す。
遊技機の電源の投入がなされると、先ずステップR2に
おいて各スイッチSW1〜SW5,SWC等の状態を入力してチャ
タリング除去を行ない、他のフェーズで使用できる形成
に整えてからステップR4に移行する。
ステップR4では電源投入による起動か否か判定し、電
源投入する起動ではないときは、ステップR6に移行して
特定RAM614領域を検査しRAM614が正常であるか否か判定
し、正常であると判定したときには、そのままステップ
R10に移行する。一方、ステップR4で電源投入による起
動であると判定するか、又はステップR6でRAM614が正常
でないと判定したときにはステップR8に移行してRAM614
領域の初期化を行なってからステップR10に移行する。
ステップR10では不正があるか否かを判定し、不正が
ないと判定したときにはステップR12に移行するが、不
正があると判定したときにはステップR18に移行して不
正処理を行なってからステップR20に移行する。
ステップR12では各スイッチSW1〜SW5,105等の状態に
対応したゲーム動作処理を行なう。しかる後、ステップ
R14に移行し各フェーズにおいて設定された論理的に出
力情報を各出力ポートに対応した出力情報に編集してか
らステップR16に移行する。そして、ステップR16でその
出力編集データを入出力ポート617(第36図)に出力し
て後、ステップR20に移行して乱数更新、即ち可変表示
装置4の表示変化の乱数の生成を行なう。つまり、CPU6
12内部において可変表示動作を行なっている時以外であ
っても乱数を変化させていて、それにより可変表示装置
4の表示態様がよりランダムとなる。
第39図には上記第38図のステップR12におけるゲーム
処理(役物制御装置610によって行なわれる)のうち、
始動入層装置6,6,8への入賞の記憶処理制御手順の一例
を示す。
先ず、ステップR30において、第1始動入賞装置6,6中
へ打球が入賞したか否かを判定し、入賞したと判定した
ときにはステップR32に移行し、入賞しないと判定した
ときにはステップR36に移行する。
ステップR32において、記憶カウンタAが既に所定の
メモリ数に達しているか否かを判定し、達したと判定し
たときにはそのままステップR36に移行し、達していな
いと判定したときにはステップR34に移行して記憶カウ
ンタAを「+1」カウントアップさせて入賞記憶表示部
411e又は411f(イ又はロ)を点灯(緑色)させてからス
テップR36に移行する。
ステップR36においては、第2始動入賞装置8中へ打
球が入賞したか否かを判定し、入賞したと判定したとき
にはステップR38に移行し、入賞しないと判定したとき
にはステップR30に戻る。
ステップR38においては、記憶カウンタBが既に所定
のメモリ数に達しているか否かを判定し、達したと判定
したときにはそのままステップR30に戻り、達していな
いと判定したときにはステップR40に移行して記憶カウ
ンタBを「+1」カウントアップさせて入賞記憶表示部
411g又は411h(ハ又はニ)を点灯(赤色)させてからス
テップR30に戻る。
第40図には上記第38図のステップR12におけるゲーム
処理(役物制御装置610によって行なわれる)のうち、
可変表示装置4の作動処理とその作動結果の判定処理の
制御手順の一例を示す。
先ずステップR50において、記憶カウンタAが「0」
より大であるか否か、換言すれば第1の始動入賞装置6,
6中へ入賞して未処理となっているものがあるか否かを
判定する。そして、未処理のものがないと判定したとき
にはステップR52に移行し、あると判定したときにはス
テップR54に移行する。
ステップR54では、可変表示装置4が作動中であるか
否かを判定し、作動中であると判定したときにはステッ
プR50に戻り、作動中でないと判定したときにはステッ
プR56に移行する。
かくして、ステップR56に移行した場合は、確率生成
部Aで“大当り”の発生確率が1/400にセットされる。
つまり、可変表示装置4の可変表示部A,B,Cが数字表示
のみならず色彩(赤と緑)も数字表示変化の倍速で緑と
赤に交互に変化されるようにセットされる。そして、次
のステップR58で可変表示装置4の可変表示部A,B,Cの数
字表示と色彩のランダムな変動を開始させ、さらに、次
のステップR60で記憶カウンタAを「1」カウントダウ
ンさせて入賞記憶表示部(イ又はロ)を消灯させてから
ステップR70に移行する。
一方、上記のようにステップR50からステップR52に移
行したときには、ステップR52において、記憶カウンタ
Bが「0」より大であるか否か、換言すれば第2の始動
入賞装置8中へ入賞して未処理となっているものがある
か否かを判定する。そして、未処理のものがないと判定
したときにはステップR50に戻り、未処理のものがある
と判定したときにはステップR62に移行する。
ステップR62では、可変表示装置4が作動中であるか
否かを判定し、作動中であると判定したときにはステッ
プR50に戻り、作動中でないと判定したときにはステッ
プR64に移行する。
かくして、ステップR64に移行した場合は、確率生成
部Bで“大当り”の発生確率が1/100にセットされる。
つまり、可変表示装置4の可変表示部A,B,Cが色彩が一
色(例えば緑色)のままで数字表示のみ変化するように
セットする。そして、次のステップR66で可変表示装置
4の可変表示部A,B,Cの数字表示のみのランダムな変化
を開始させ、さらに次のステップR68で記憶カウンタB
を「1」カウントダウンさせて入賞記憶表示部(ハ又は
ニ)を消灯させてからステップR70に移行する。
そして、いずれの場合も、ステップR70で一定時間
(例えば6秒間)にセットされたタイマをスタートさせ
てからステップR72に移行する。
ステップR72ではタイマにセットされた一定時間が経
過したか否かを判定し、経過したと判定したときにはス
テップR76に移行し、経過していないと判定したときに
はステップR74に移行する。そして、ステップR74でさら
に変動時間短縮スイッチ105がオンされたか否かを判定
し、オンされたと判定したときにはステップR76に移行
し、オンされていないと判定したときには、ステップR7
2に戻る。つまり、ステップR72,R74でタイマにセットさ
れた一定時間が経過するか又は変動時間短縮スイッチ10
5がオンされるのを待ってからステップR76に移行する。
そして、ステップR76で可変表示装置4の可変表示部
A,B,Cの表示変化を左から順に所定時間ピッチで停止さ
せ、次のステップR78でタイマをリセットさせる。そし
てさらに、次のステップR80に移行して判定手段により
可変表示装置4の停止結果としての可変表示部A,B,Cの
表示態様を判定する。
そして、この判定手段による判定結果として、“大当
り”を発生させるものであるときには「大当り処理」
に、“中当り”を発生させるものであるときには「中当
り処理」に、それ以外のときには「外れ」の処理にそれ
ぞれ移行する。
この実施例の場合、“大当り”や“中当り”の発生確
率の相違によって“大当り”や“中当り”の遊技内容を
区別していない。
第41図には、役物制御装置610によって行なわれる
“大当り”の遊技の制御手順の一例を示す。この場合、
役物制御装置610には継続回数カウンタ、入賞個数カウ
ンタ、およびフラグ(flag)を用意しておく。
“大当り”が発生すると、先ずステップR100〜R104で
それぞれ初期設定として継続回数カウンタ、入賞個数カ
ウンタ、およびフラグをリセットする。
しかる後、ステップR106で準備期間としてウェイトタ
イム(例えば2秒間)をおいてから、ステップR107に移
行して駆動源タイマ(例えば30秒)をスタートさせる。
しかる後、ステップR108に移行して駆動源としてのソレ
ノイド544、および542,542をオン(励磁)させて開閉扉
513と案内部材514,514を開かせる。そして、次のステッ
プR110で可変表示装置4左右の権利発生表示部414,414
中の権利発生表示ランプ427a,428a及び変動入賞装置5
中の権利発生表示ランプ538等を点滅状態に移行させた
後、ステップR112に移行する。
ステップR112においては、継続入賞検出器550がオン
となったか否か、換言すれば次のサイクルへの継続条件
が満たされたか否かを判定し、継続条件が満たされない
と判定した場合はステップR124に移行し、継続条件が満
たされたと判定した場合はステップR114に移行する。
ステップR114においては、フラグが「0」であるか否
か、換言すれば先に継続条件が満たされていないかどう
かを判定し、先に満たされている場合はそのままステッ
プR124に移行し、未だ満たされていない場合はステップ
R116へ移行して継続回数カウンタを「+1」カウントア
ップさせた上でステップR118に移行する。
ステップR118においては、継続回数カウンタが既に
「10」に達したか否か、換言すれば“大当り”が既に最
終の10サイクル目に達しているか否かを判定し、達した
場合はそのままステップR124へ移行し、達していない場
合はステップR120に移行して変動入賞装置5中の継続条
件成立表示ランプ538をオン(点灯)させてから、ステ
ップR122に移行してフラグを「1」にし、しかる後ステ
ップR124に移行する。
ステップR124においては、入賞個数検出器562がオン
となったか否か、つまり、変動入賞装置5の入賞口511
中に打球が入賞したか否かを判定し、入賞しなかったと
判定した場合はそのままステップR130に移行し、入賞し
たと判定した場合はステップR126に移行して入賞個数カ
ウンタを「+1」カウントアップし、さらに次のステッ
プR128で変動入賞装置5の入賞個数表示器515を1つ点
灯追加させた上でステップR130,R131に移行する。
ステップR130,R131においては入賞個数カウンタが既
に入賞個数制限の上限である「10」に達したか否か或い
は所定時間(例えば30秒)経過したか否かを判定し、未
だ達していないと判定した場合は達するまでステップR1
08に戻ってステップR108以下のステップを繰り返す。
そして、ステップR130,R131において入賞個数カウン
タが「10」に達するか或いは所定時間(例えば30秒)経
過したと判定するとステップR132に移行し駆動源として
のソレノイド544、および542,542をオフ(消磁)させる
ことにより、開閉扉513および案内部材514,514を元の状
態に閉じさせ、さらに次のステップR134で可変表示装置
4左右の権利発生表示部414,414中の権利発生表示ラン
プ427a,428aおよび変動入賞装置5中の権利発生表示ラ
ンプ538等をオフ(消灯)させた後、ステップR136に移
行する。
ステップR136においては、フラグが「0」であるか否
か、つまり次のサイクルへの継続条件が成立しているか
否かを判定し、フラグが「0」、即ち継続条件が成立し
ていないと判定したときにはその時点で“大当り”の遊
技を終了させ、フラグが「0」でない、即ち継続条件が
成立していると判定したときには、ステップR102に戻っ
て“大当り”の遊技の新たなサイクルを開始する。
第42図には、役物制御装置610によって行なわれる
“中当り”の遊技の制御手順の一例を示す。この場合、
役物制御装置610には継続回数カウンタ、入賞個数カウ
ンタ、およびフラグ(flag)を用意しておく。
“中当り”が発生すると、先ずステップR200〜R204で
それぞれ初期設定として継続回数カウンタ、入賞個数カ
ウンタおよびフラグをリセットする。
しかる後、ステップR206で準備期間としてウェイトタ
イム(例えば2秒間)をおいてから、ステップR208に移
行して駆動源としてのソレノイド544をオン(励磁)さ
せて開閉扉513を開かせる。そして、次のステップR210
で可変表示装置4左右の権利発生表示部414,414中の権
利発生表示ランプ427a,428aおよび変動入賞装置5中の
権利発生表示ランプ538等を点滅状態に移行させた後、
ステップR212に移行する。
ステップR212においては、継続入賞検出器550がオン
となったか否か、換言すれば次のサイクルへの継続条件
が満たされたか否かを判定し、継続条件が満たされない
と判定した場合はステップR224に移行し、継続条件が満
たされたと判定した場合はステップR214に移行する。
ステップR214においては、フラグが「0」であるか否
か、換言すれば先に継続条件が満たされていないかどう
かを判定し、先に満たされている場合はそのままステッ
プR224に移行し、未だ満たされていない場合はステップ
R216に移行して継続回数カウンタを「+1」カウントア
ップさせた上でステップR218に移行する。
ステップR218においては、継続回数カウンタが既に
「5」に達したか否か、換言すれば“中当り”が既に最
終の5サイクル目に達したか否かを判定し、達した場合
はそのままステップR224へ移行して変動入賞装置5中の
継続条件成立表示ランプ538をオン(点灯)させてか
ら、ステップR222に移行してフラグを「1」にし、しか
る後ステップR224に移行する。
ステップR224においては、入賞個数検出器562がオン
となったか否か、つまり、変動入賞装置5の入賞口511
中に打球が入賞したか否かを判定し、入賞しなかったと
判定した場合はそのままステップR232,R233に移行し、
入賞したと判定した場合はステップR226に移行して入賞
個数カウンタを「+1」カウントアップさせ、さらに次
のステップR228で変動入賞装置5の入賞個数表示器515
を1つ点灯追加させる。そして、次のステップR230で少
排出(例えば7個排出)用の賞球排出カウンタを「+
1」カウントアップさせてからステップR232,R233に移
行する。
ステップR232,R233においては入賞個数カウンタが既
に入賞個数制限の上限である「7」に達したか或いは駆
動源タイマがタイムアップしたか否かを判定し、未だ達
していないと判定した場合、或いは所定時間(例えば15
秒)が経過するまでステップR208に戻ってステップR208
以下のステップを繰り返す。
そして、ステップR232において入賞個数カウンタが
「7」に達するか所定時間(例えば15秒)が経過したと
判定すると、ステップR234に移行して駆動源としてのソ
レノイド544をオフ(消磁)させることにより、開閉扉5
13を元の状態に閉じさせ、さらに次のステップR236で可
変表示装置4左右の権利発生表示部414,414中の権利発
生表示ランプ427a,428aおよび変動入賞装置5中の権利
発生表示ランプ538等をオフ(消灯)させた後、ステッ
プR238に移行する。
ステップR238においては、フラグが「0」であるか否
か、つまり次のサイクルへの継続条件が成立しているか
否かを判定し、フラグが「0」、即ち継続条件が成立し
ていないと判定したときにはその時点で“中当り”の遊
技を終了させ、フラグが「0」でない、即ち継続条件が
成立していると判定したときには、ステップR202に戻っ
て“中当り”の遊技の新たなサイクルを開始する。
第43図には、役物制御装置610によって行なわれる2
系統の賞球排出(通常排出と少排出)処理の制御手順の
一例を示す。
先ずステップR300において賞球数切換用ソレノイド92
をオンさせることにより賞球排出系統を通常排出(例え
ば13個)状態にセットさせてからステップR302に移行す
る。
ステップR302においては入賞球により入賞球処理装置
78が傾動されることによってスイッチセンサ221(SWA
がオンされたか否かを判定し、オンされない場合はステ
ップR300に戻り、オンされた場合はステップR304に移行
する。
ステップR304では賞球排出カウンタが「0」であるか
否か、つまり、通常排出にすべきか少排出にすべきかを
判定し、「0」である、即ち通常排出を行なうべきであ
ると判定したときは通常排出を行なうべくステップR306
に移行して賞球排出用モータ82をオン(作動)させてか
らステップR308に移行し、「0」でない、即ち少排出を
行なうべき(“中当り”の遊技時に変動入賞装置5の入
賞口511中に打球が入賞し、それに対して賞球排出が未
処理になっているときに起こる)と判定した場合は少排
出を行なうべくステップR310に移行して賞球排出用モー
タ82をオン(作動)させてからステップR312に移行す
る。
ステップR308においては、入賞球によって入賞球処理
装置78が傾動されたままの状態でスイッチセンサ(S
WA)がオン状態にあるか否かを判定し、オン状態にある
と判定したときにはステップR306に戻って賞球排出用モ
ータ82を作動状態に維持し、オン状態でなくなったと判
定したときにはステップR320に移行する。
ステップR320においては、連チャンカム140の回転に
伴ってオン・オフされるスイッチセンサ222(SWB)がオ
ン状態にあるか否かを判定し、オン状態であると判定し
たときにはステップR306に戻って賞球排出用モータ82を
作動状態に維持し、オン状態でなくなったと判定したと
きには賞球排出用モータ82をオフ(停止)させてステッ
プR300に戻る。
一方、ステップR312においてはクランクカム130の回
転に伴ってオン・オフされるスイッチセンサ223(SWC
がオン状態であるか否かを判定し、オン状態でないと判
定したときにはステップR314に移行して賞球数切換え用
ソレノイド92をオン状態にすることにより通常排出状態
にしてからステップR318に移行し、オン状態であると判
定したときにはステップR316に移行して賞球切換え用ソ
レノイド92をオフ状態にすることにより少排出状態にし
てからステップR318に移行する。
ステップR318においては、入賞球によって入賞球処理
装置78が傾動されたままの状態でスイッチセンサ221(S
WA)がオン状態にあるか否かを判定し、オン状態にある
と判定したときにはステップR310に戻って賞球排出用モ
ータ82を作動状態に維持するとともにステップR316で賞
球数切換え用ソレノイドリミットソレノイド92のオフ状
態を維持し、スイッチセンサ221(SWA)がオン状態でな
くなったと判定したときにステップR324に移行する。
ステップR324においては、連チャンカム140の回転に
伴ってオン・オフされるスイッチセンサ222(SWB)がオ
ン状態にあるか否かを判定し、オン状態であると判定し
たときにはステップR310に戻って賞球排出用モータ82を
作動状態に維持するとともにステップR316で賞球数切換
え用リミットソレノイド92のオフ状態を維持し、スイッ
チセンサ(SWB)がオン状態でなくなったと判定したと
きにステップR326に移行する。
そして、ステップR326で賞球排出カウンタを「1」カ
ウントダウンしてからステップR328に移行して賞球排出
用モータ82をオフ(停止)させ、しかる後、ステップR3
00に戻る。
第44図には2系統の賞球排出(通常排出、少排出)を
行なうときのタイミングチャートを示す。
“中当り”の遊技時に変動入賞装置5の入賞口511中
に入賞した場合を除く全ての入賞に対して行なわれる通
常の賞球排出時には、常時、リミットソレノイド92が励
磁されていて、流下阻止レバー93の係止爪93aが球鞘ケ
ース77中から脱していることにより、通常の排出が行な
われるように球鞘ケース77内に13個の打球が待機してい
る。そして入賞領域6,8,9,12,413,511(“大当り”の遊
技時のみ)中に入賞した打球が遊技盤1裏側の流下樋71
aを流下して入賞球処理装置78の凹状部78c中に流入しそ
の入賞球の重みで入賞球処理装置78がその前側が倒れる
方向に一段階回動したとき(第31図(B))に、入賞球
処理装置78後端の検知片78dがスイッチセンサ221(S
WA)のコ字状検出部221a中から脱することによりスイッ
チセンサ221(SWA)がオンされその出力が「H」(ハ
イ)レベルとなってモータ82が駆動される。モータ82が
駆動されると、クランクカム130および連チャンカム140
が回転され、先ず最初にクランクカム130の検知片134の
検知部134aがスイッチセンサ222(SWB)のコ字状検出部
222aと出会ってその出力が「H」(ハイ)レベルとな
る。その後、連チャンカム140の回転に伴い入賞球処理
装置78が復帰されることによりその後端部の検知片78d
がスイッチセンサ221(SWA)のコ字状検出部221a中に復
帰してスイッチセンサ221(SWA)の出力が「L」(ロ
ウ)レベルとなり、さらにその後、クランクカム(13
0)の検知片134の検知部134aがスイッチセンサ223(S
WC)のコ字状検出部223a中から脱することによりそのセ
ンサ出力が「L」(ロウ)レベルとなる。そして、その
後T2(秒)時間経過したときに連チャンカム140の検知
片143の検知部143aが再びスイッチセンサ222(SWB)と
出会ってそのセンサ出力がロウレベル「L」となる。そ
のスイッチセンサ222(SWB)の出力の立ち下がりエッジ
でモータ82が停止されて初期状態に戻る。
少排出(例、7個排出)は、“中当り”の遊技時に変
動入賞装置5の入賞口511に入賞が未処理のものとして
役物制御装置610の賞球排出カウンタに記憶されている
ときに行なわれる。この少排出時におけるスイッチセン
サ221(SWA),222(SWB),223(SWC)のセンサ出力の立
ち上がりと立ち下がりのタイミングやモータ82の始動・
停止のタイミングは上記通常排出時におけると同様であ
る。そして、特にこの少排出時には変動入賞装置5の入
賞口511への入賞が制御手段(図示省略)の記憶部に記
憶されていることを条件として、スイッチセンサ223(S
WC)の「H」(ハイ)レベル時と同期してリミットソレ
ノイド92が「L」(ロウ)レベルとなって消磁状態とな
り、球鞘ケース77中に流下阻止レバー93先端の係止爪93
aが入り込んで球鞘ケース77中の一部の賞品球(例え
ば、7個)のみ排出可能な状態となる。そして、その状
態でクランクカム130により球鞘ケース77が傾動されて
少排出(例、7個排出)が行なわれ、連チャンカム140
が1回転してスイッチセンサ222(SWB)の出力が「L」
ロウレベルに戻ってモータ82が停止されるT1(秒)時間
前のスイッチセンサ223(SWC)の立ち下がりエッジでリ
ミットソレノイド92が励磁されることにより球鞘ケース
77中から流下阻止レバー93先端の係止爪93aが脱して、
誘導樋73から球鞘ケース77中への賞品球としての予備球
の補充が行なわれる。即ち、球鞘ケース77がクランクカ
ム130の回転に伴って復帰し終わる少し前に流下阻止レ
バー93先端の係止爪93aが誘導樋77中から脱して球鞘ケ
ース77中に逸早く賞品球としての予備球の補充が行なわ
れる。そして、連チャンセンサ140が1回転してその検
知片143の検知部143aがスイッチセンサ222(SWB)と出
会ってそのセンサ出力が「L」(ロウ)レベルに至る立
下がりエッジで上記制御手段(図示省略)の記憶部の入
賞記憶数が「1」カウントダウンされる。
第45図には集中管理室の中央管理装置(図外)によっ
て行なわれる前記不正処理の手順の概要を示す。
先ず、不正検出手段により次に示す(i)〜(v)の
状態がおきているか否かを検出する。
(i)継続入賞検出器550としての検出スイッチSW4が一
定時間(例えば2秒間)以上連続してオンの状態 この状態は変動入賞装置5の集合流路561に球詰まり
が生じたり球噛みが発生した場合などに起こる。
(ii)入賞個数検出器562としての検出スイッチSW5が一
定時間(例えば2秒間)以上連続してオンの状態 この状態は上記のときと同じ原因で発生する。
(iii)入賞個数検出器562としての検出スイッチSW5
連続して一定時間以上継続してオンとならない状態 この状態は入賞個数検出器562としての検出スイッチS
W5のコネクタが抜かれていたり、コードが断線した場合
などに発生する。このような場合には、各サイクルにお
ける入賞個数による制限がなくなってしまう。
(iv)“大当り”又は“中当り”の動作中の入賞個数検
出器562としての検出スイッチSW4の有効時間(例えば30
秒+1.9秒)内に1回も検出スイッチSW4がオン(ON)と
ならない状態 この状態は、配線等は正常であるのに入賞個数検出器
562を移動させた場合に発生する。
変動入賞装置5の開放中に打球が1個も入賞しないは
ずはないという前提条件による。
(v)ソレノイド542,542がオンすることにより変動入
賞装置5が開放しているときに、継続入賞検出器550と
しての検出スイッチSW4がオンし、そのときから2秒経
っても入賞個数検出器562としての検出スイッチSW5がオ
ンとならない状態 この状態は入賞個数検出器562を移動されたり、変動
入賞装置5の集合流路枠560に別の流出口を開設された
ような場合に発生する。
上記(i)〜(v)の状態の少なくとも一つが不正検
出手段により検出された場合は不正とみなし次の不正除
去監視手段による監視処理へ移行する。
上記(i),(ii)の場合における不正除去方法とし
ては球詰まりや球噛み等を除去する。(iii)の場合は
コードの断線等のメンテナンスを行なう。(iv),
(v)の場合は変動入賞装置5に球を1個入れて調べ不
良部分を直す。
不正除去監視手段では、(i)ソレノイド542,542を
オンすることにより変動入賞装置5を閉じる。(ii)権
利発生表示部740、回転体750、始動入賞装置6,8中の表
示ランプを点滅する。(iii)スピーカ640から不正音を
出力させる。(iv)復帰時間の表示(可変表示部A,B,C
に行なってもよい)を行なう。(v)その他のランプ、
LED等を消す。等の処理を行なった後、不正原因が全て
なくなるまで監視を行なう。
そして、不正原因が全てなくなると、復帰手段により
ゲームを再開できる状態に復帰させる。
第46図には、上記不正処理のより詳しく制御手順を示
す。
先ず、ステップR400で入賞個数検出器562としての検
出スイッチSW5が一定時間(例えば2秒)以上連続して
オンとなっているか否かを判定し、一定時間以上連続し
てオンとなっていないときには、ステップR402に移行す
る。そして、そのステップR402において、ソレノイド54
2,542がオンとなって変動入賞装置5が開放していると
きにその入賞口511中に打球が入賞することにより継続
入賞検出器550としての検出スイッチSW4がオンしてから
一定時間(例えば2秒)以内に入賞個数検出器562とし
ての検出スイッチSW5がオンしたか否かを判定する。
そして、ステップR400で入賞個数検出器562としての
検出スイッチSW5が一定時間以上連続してオンとなって
いると判定したとき、或いはステップR402でソレノイド
542,542がオンとなって変動入賞装置5が開放している
ときにその入賞口511中に打球が入賞することにより継
続入賞検出器550としての検出スイッチSW4がオンしてか
ら一定時間以内に入賞個数検出器562としての検出スイ
ッチSW5がオンしないと判定したときはステップ410に移
行し、そのいずれでもないと判定したときにはステップ
R404に移行する。
ステップR410においては“大当り”又は“中当り”の
発生中であるか否かを判定し、発生中でないと判定する
とステップ412に移行し、発生中であると判定するとス
テップR426に移行し、そのいずれの場合にもそこでゲー
ム処理を中断する。
ステップR404では継続入賞検出器550としての検出ス
イッチSW4が一定時間(例えば2秒間)以上連続してオ
ンとなっているか否かを判定し、オンとなっているとき
にはステップR412に移行し、オンとなっていないときに
はステップR406に移行する。
ステップR406では入賞個数検出器562としての検出ス
イッチSW5が一定時間(例えば2秒間)以上連続してオ
ンとなっているか否かを判定し、オンとなっているとき
にはステップR412に移行し、オンとなっていないときに
はステップR408に移行する。
ステップR408では“大当り”又は“中当り”の動作中
に継続入賞検出器550としての検出スイッチSW4が1回も
オンしないか否かを判定し、オンしないときにはステッ
プR412に移行し、オンしたときには不正はないとしてそ
のままゲーム処理へ移行する。
ステップR400〜R408からステップR412に移行してゲー
ム処理を中断したときには、ソレノイド542,542をオフ
することにより変動入賞装置5を閉じた状態に戻し、次
のステップR416で権利発生表示部740、回転体750、始動
入賞装置6,8中の表示ランプ等を点滅させてから、ステ
ップR418に移行する。そして、ステップR418でスピーカ
640から不正音を出力させた後、ステップR420に移行し
てその他のランプ、LED等を消灯させる。さらに、次の
ステップR422で不正原因が全て除去されるのを待ってか
らステップR424に移行してゲームができる状態への復帰
処理を行ない、しかる後ゲーム処理を再開する。
一方、ステップR400又はR402からステップR410を経由
してステップR426に移行しゲーム処理を中断したときに
は、次のステップR428においてソレノイド542,542のオ
フすることにより変動入賞装置5を閉じた状態に戻し、
次のステップR430で不正表示ランプ(図示省略)を点滅
させてから、ステップR432に移行する。そして、ステッ
プR432でスピーカ640から不正音を出力させた後、ステ
ップR434に移行してその他のランプ、LED等を消灯させ
る。さらに次のステップR436で不正原因が全て除去され
るのを待ってからステップR438に移行して所定時間(例
えば、20秒間)のタイマセットを行なうとともに次のス
テップR440でタイマの減算表示(表示部の図示は省略)
を行ない、さらに次のステップR442に移行する。
そして、ステップR442で、ステップR438においてセッ
トしたタイマがタイムアップするまでステップR440に戻
り、タイムアップしてから、ステップR444に移行してそ
のタイマをリセットし、さらに次のステップR446でゲー
ムができる状態への復帰処理を行なってから再びゲーム
処理に移行させる。
この実施例における可変表示装置4の可変表示部A,B,
Cへのコンピュータ制御による表示のバリエーションと
して次のようなものが考えられる。
例えば、第47図(A)に示すように、可変表示部A,B,
Cの数字表示が、ぞろ目(例えば「7,7,7」)でかつ色彩
が同一となって“大当り”が発生したとき、可変表示部
A,B,Cのうちの1つ(この実施例では可変表示部B)に
サイクルの継続回数表示を行なわせる。
即ち、可変表示部A,B,Cの数字表示が、ぞろ目(例え
ば、「7,7,7」)でかつ色彩が同一となって“大当り”
が発生し例えばその“大当り”の発生を知らせるファン
ファーレが終了した時、可変表示部Bの部分を「1」の
表示にするとともに可変表示部A,Cの部分を「−」(バ
ー)の表示にすることにより「−1−」の表示にさせ、
1サイクル目が行なわれていることを知らせる。
そして、1サイクルの開放時間が終了するか又はその
サイクル中における変動入賞装置5中への打球の入賞個
数が10カウントされてそのサイクルが終了し、しかもそ
のサイクルの終了前に継続条件が満たされている場合
は、2サイクル目の開始と略同時に可変表示部Bの表示
が「1」から「2」に変わって可変表示部A,B,Cの表示
が「−2−」の表示となり、そのサイクルの終了時まで
その表示が継続される。そのように表示することによ
り、2サイクル目が行なわれていることを知らせる。
以下、各サイクルが終了したとき継続条件を満たして
いることを条件として、次のサイクルに更新されるとと
もに可変表示部Bの表示も同図の(1)〜(9)に示す
ように更新され、その更新後のサイクルが何サイクル目
であるかが可変表示部Bの数字として明確に表示され
る。
そして、9サイクル目が終了して10サイクル目に移っ
たときには可変表示部A,B,Cの表示をもう一度“大当
り”発生時のぞろ目の数字表示(例えば、「7,7,7」)
で同一の色彩表示に戻して“大当り”の最終サイクルで
あることを知らせる。ただし、この最終サイクルの表示
は遊技者に最終サイクルであることがわかりさえすれ
ば、“大当り”発生時の表示ぞろ目の数字表示に限定せ
ず、どのような表示にしてもよい。
上記のように可変表示部Bの数字表示を更新させる場
合に、その数字表示の移り変わりを第47図(B)の
(0)〜(6)に順を追って示すごとく上から下へ流れ
るようにスクロールさせることにより興趣を高めさせて
もよい。このスクロール表示は継続回数表示時に限ら
ず、通常の可変表示時に行なわせてもよい。
また、例えば、第47図(C)に示すように、可変表示
部A,B,Cの数字表示がぞろ目の数字表示(例えば、「3,
3,3」)となって“大当り”が発生したとき、次のよう
にして可変表示部A,B,Cに継続回数と各サイクル中の変
動入賞装置5中への入賞個数を表示させるようにする。
すなわち、可変表示部A,B,Cの数字表示がぞろ目の数
字表示(例えば、「3,3,3」)となって“大当り”が発
生し例えばその“大当り”の発生を知らせるファンファ
ーレが終了した後、例えば可変表示部Aに、行なわれて
いるサイクルが何サイクル目であるかの数字表示をし、
可変表示部Cに、そのサイクル中における変動入層装置
5への入賞個数を表示させるようにし、可変表示部Bに
はバー表示させる。
そして、可変表示部Aの表示はサイクルの更新ごとに
更新され、可変表示部Cの表示は変動入賞装置5への打
球の入賞が検出されるごとに、同図(1)〜(10)に順
を追って示すように、更新(最高「9」まで)される。
そのサイクルの更新時に可変表示部A,B,Cの継続回数
表示と入賞個数表示を変化させる場合、例えば第47図
(d)の(0)〜(3)に順を追って示すように可変表
示部A,B,Cの表示が1コマずつ右へずれて消えて行き新
たな表示が左から現われるようにし3段階で表示の更新
が完了するようにしてもよい。そうすることによってサ
イクルの更新を明確にすることができる。
この実施例では、上記のように、第1の始動入賞装置
6,6中に打球が入賞したときは可変表示装置4の可変表
示部A,B,Cの表示を数字表示のみならず色彩も数字表示
の倍速でランダム変化させるようにする一方、第2の始
動入賞装置8中に打球が入賞したときには可変表示装置
4の可変表示部A,B,Cの表示を色彩は一色のままで数字
表示のみ変化させるようにし、その停止結果として可変
表示部A,B,Cの表示がぞろ目の数字表示でしかも同一の
色彩表示になったときに“大当り”の遊技を発生させる
ようにしたので、いずれの始動入賞装置6又は8への入
賞に因るものであるかによって可変表示装置4の作動結
果としての“大当り”の発生確率が異なり、遊技者の
“大当り”発生に対する興趣がより一層増すパチンコ遊
技となる。また、この実施例の場合、表示部A,B,Cの発
光色の変化が可能な可変表示装置4を用い、第1の入賞
装置6への入賞に因る場合は色彩(発光色)を変化させ
るようにする一方、第2の入賞装置8への入賞に因る場
合は色彩は一色のままで変化させないようにしたので、
現在いずれの“大当り”の発生確率で表示が変化してい
るかを視認し易くなるパチンコ遊技機となる。また、
“大当り”の遊技時に比べれば遊技者の得られる利益可
能量は低下するが、“中当り”にあっても継続条件を満
たすことによってサイクルの継続が可能に構成している
ので、継続条件を満たすための技術介入或いは、継続さ
せることができるかどうかの緊張感を遊技者に与える等
遊技の興趣を高めることができる。その他、“中当り”
の遊技時における遊技者の得られ得る利益量を“大当
り”の遊技時におけるよりも少なく抑えてあるので、
“中当り”の遊技時における変動入賞装置5の開放サイ
クルを継続可能とさせても遊技店と遊技者との利益のバ
ランスを図ることができる。
なお上記実施例では、いずれの始動入賞装置6又は8
への入賞に因るものであるかによって“大当り”の発生
確率を異ならせる手段として可変表示装置4の可変表示
部A,B,Cの発光色の変化の有無を用いて行なうこととし
たが、発光色を用いずにコンピュータの内部制御によっ
て行なうなど、どのような手段を用いて行なってもよ
い。
例えば、コンピュータの内部制御により“大当り”の
発生確率を変えた場合には、遊技者に“大当り”の発生
確率が変化していることを可変表示器43の可変表示部A,
B,Cの周囲の色を変えたり、可変表示部A,B,Cに表示され
る内容や、可変表示器43への表示内容(例えば、可変表
示部A,Cのみに表示を行い、可変表示部Bには表示を行
わない等)を変更することにより報知をさせるようにし
ても良い。
また、いずれの始動口6又は8に入賞するかによっ
て、大当たり(中当たりも含む。)の発生確率が変わる
例を示したが、可変表示装置4の停止表示態様に応じて
大当たり(中当たりも含む。)の発生確率が変化するよ
うにしてもよい。
また、可変表示部A,B,Cの色彩以外の基本表示を7セ
グメント型の数字表示としたが、ドット(点)表示や数
字以外の表示(例えば、記号など)にするなどどのよう
な種類の表示にしてもよく、また、可変表示部の個数を
3つに限定せず、いくつにしてもよい。
また、上記実施例では“中当り”の遊技時における1
サイクル当りの変動入賞装置5の開放時間や入賞口511
中への入賞可能個数、サイクルの継続可能回数、および
入賞口511中への入賞に対する一回当りの賞球排出個数
を全て“大当り”の遊技時におけるよりも少なくさせる
ことによって、“中当り”の遊技時において遊技者に得
られる得る利益を“大当り”の遊技時におけるより少な
くすることによって、“中当り”の遊技のサイクルを継
続させても遊技店と遊技者との利益バランスを図れるよ
うにしたが、全体として両者の利益バランスを図れさえ
すれば“中当り”の遊技時における1サイクル当りの変
動入層装置5の開放時間や入賞口511中への入賞可能個
数、サイクルの継続可能回数、入賞口511中への入賞に
対する一回当りの賞球排出個数のうちの一部だけを制限
するなどどのように設定しても良い。また、“中当り”
の遊技時においては、変動入賞装置5の案内部材514,51
4を開かせないようにして、“中当り”の遊技時におけ
る始動入賞装置6,6は変動入賞装置5の入賞口511中への
入賞確率を“大当り”時におけるより低く抑え、かつ、
“中当り”の遊技時におけるサイクルの継続確率を“大
当り”の遊技時におけるより低く抑えることによって、
“中当り”の遊技時における遊技者の得られる利益を少
なくなるようにしたが、“中当り”の遊技時における1
サイクル当りの変動入賞装置5の開放時間や入賞口511
中への入賞可能個数、サイクルの継続可能回数、入賞口
511中への入賞に対する一回当りの賞球排出個数などの
一部又は全部を低く抑えて遊技者と遊技店との利益のバ
ランスが図れさえすれば、“中当り”の遊技時において
も“大当り”の遊技時におけると同様に案内部材514,51
4を開かせるようにしても良い。
また、いずれの始動入賞装置6又は8への入賞に起因
する可変表示装置4の作動であるかによって“大当り”
の発生確率の変化のみならず、“中当り”の発生確率を
変化させてもよい。
また、可変表示装置4は電気的に可変表示されるもの
だけに限定せず、回転ドラム式のものを用いてもよい。
また、変動入層装置5は開閉扉513と案内部材514,514
を有し、“大当り”や“中当り”が発生したときにそれ
らを開かせることによって、変動入賞装置5の入賞口51
1中に打球が入賞し易くなるようにしたものについて説
明したが、それに限定することなく、“大当り”や“中
当り”が発生したときに入賞確率を増大できるものであ
れば如何なる形式のものであってもよいし、可変表示装
置4と変動入賞装置5とを一体のものとしてもよい。
また、“大当り”や“中当り”を発生させる表示の組
合せ以外は全て“外れ”としたが、それ以外に“中当
り”のときよりは少なく通常の遊技のときよりは多い利
益状態を与える“小当り”を発生させるなど、通常と異
なる遊技状態は何種類にしてもよい。
(第2実施例) 上記第1の実施例では、いずれの始動入賞装置6又は
8への入賞による可変表示装置4の作動であるか否かに
よって“大当り”や“中当り”の発生確率を変化させる
だけで、発生した“大当り”や“中当り”の遊技内容に
ついては区別せず、同じ扱いをしていた。が、この実施
例では、発生確率のみならず、発生した“大当り”や
“中当り”の遊技内容をも区別するようにした。
以下、その詳細を説明するが、この実施例におけるパ
チンコ遊技機は上記第1実施例のパチンコ遊技機と構成
は略同じで、“大当り”や“中当り”の発生確率の差に
応じて“大当り”や“中当り”の遊技内容や賞球排出個
数を変化させるようにした制御関係のみ相違するだけな
ので、できるだけ重複説明は避け、図面や符号も第1実
施例における図面や符号を併用して異なる制御部分につ
いて説明する。
第1の始動入賞装置6中に入賞して可変表示装置4が
作動され発生確率が低い状態で“大当り”や“中当り”
が発生した場合における“大当り”や“中当り”の遊技
内容、および第2の始動入賞装置8中に入賞して可変表
示装置4が作動され発生確率が高い状態で“大当り”や
“中当り”が発生した場合における“大当り”や“中当
り”の遊技内容について説明する。
(1)第1の始動入賞装置6への入賞による可変表示装
置4の作動結果として可変表示部A,B,Cの数字表示がぞ
ろ目(「1,1,1」、「2,2,2」など)でしかも同一色彩と
なって“大当りA"が発生した場合における“大当りA"の
遊技内容 この場合の“大当りA"の発生確率は1/400と最も低く
なっているので、その分、遊技者に最も多くの利益を与
え得る“大当りA"の遊技状態が作り出されるようになっ
ている。即ち、この“大当りA"の遊戯においては、例え
ば上記第1実施例における場合と同様で、変動入賞装置
5の開閉扉513のみならず案内部材514,514も開かれる。
この“大当りA"の遊技の1サイクル当りにおける開閉扉
513と案内部材514,514の開放時間は30秒間で、入賞可能
な制限個数は10個である。また、サイクルの継続可能最
高回数は10回で、入賞に対する1回当りの賞球排出個数
は全て通常排出個数(例えば13個)である。
(2)第1の始動入賞装置6への入賞による可変表示装
置4の作動結果として可変表示部A,B,Cの数字表示がぞ
ろ目(「1,1,1」、「2,2,2」など)で色彩が不揃いとな
って、“中当りA"が発生した場合における“中当りA"の
遊技内容 この場合の“中当りA"の発生確率は3/400と2番目に
低くなっているので、遊技者に2番目に多くの利益を与
え得る“中当りA"の遊技状態が作り出されるようになっ
ている。即ち、この“中当りA"の遊技においては、例え
ば変動入賞装置5の開閉扉513のみならず案内部材514,5
14も開かれる。“中当りA"の遊技の1サイクル当りにお
ける開閉扉513と案内部材514,514の開放時間は10秒間
で、入賞可能な制限個数は5個である。また、サイクル
の継続可能最高回数は5回で、入賞に対する1回当りの
賞球排出個数は全て通常排出個数(例えば13個)であ
る。
(3)第2の始動入層装置8への入賞による可変表示装
置4の作動結果として可変表示部A,B,Cの数字表示がぞ
ろ目(「1,1,1」、「2,2,2」など)で同一色彩となっ
て、“大当りB"が発生した場合における“大当りB"の遊
技内容 この場合の“大当りB"の発生確率は1/100と上記
(2)における“中当りA"の発生確率よりも高くなって
いるので、その“中当りA"のときよりは少ない3番目に
多くの利益を与え得る“大当りB"の遊技状態が作り出さ
れるようになっている。即ち、この“大当りB"の遊技に
おいては、例えば変動入賞装置5の開閉扉513のみ開か
れ、案内部材514,514は開かれないようになっている。
この“大当りB"の遊技の1サイクルあたりにおける開閉
扉513の開放時間は15秒間で、入賞可能な制限個数は5
個である。また、サイクルの継続可能最高回数は5回
で、入賞に対する1回当りの賞球排出個数は、変動入賞
装置5の入賞口511中への入賞に対しての1回当りの賞
球排出は少排出(例えば7個)によって行なわれ、それ
以外の入賞領域に対しての1回当りの賞球排出は通常排
出(例えば13)によって行なわれる。
(4)第2の始動入賞装置6への入賞による可変表示装
置4の作動結果としての可能表示部A,B,CのうちのA,B,
がぞろ目でCのみ異なった数字表示(「1,1,×」、「2,
2,×」など)、となって、“中当りB"が発生した場合に
おける“中当りB"の遊技内容 この場合の“中当りB"の発生確率は9/100と最も高く
なっているので、その分、遊技者に与え得る利益は少な
く、前記(3)における“大当りB"のときよりは少ない
第4番目に多くの利益を与え得る“中当りB"の遊技状態
が作り出されるようになっている。即ち、この“中当り
B"の遊技においては、例えば変動入賞装置5の開閉扉51
3のみ開かれ、案内部材514,514は開かれないようになっ
ている。この“中当りB"の遊技の1サイクルあたりにお
ける開閉扉513の開放時間は5秒間で、入賞可能な制限
個数は3個である。また、サイクルの継続可能最高回数
は3回で、入賞に対する1回当りの賞球排出個数として
は、変動入層装置5の入賞口511中への入層に対しての
1回当りの賞球排出は少排出(例えば7個)によって行
なわれ、それ以外の入賞領域に対しての1回当りの賞球
排出は通常排出(例えば13個)によって行なわれる。
この実施例におけるゲーム処理のうち、始動入賞領域
6,6,8への入賞の記憶処理制御手順は上記第1実施例で
第39図を用いて説明したと同様なので、第1実施例と異
なる可変表示装置4の作動処理とその作動結果の判定処
置の制御手順の例について説明する。
第48図にはこの実施例におけるゲーム処理のうち、可
変表示装置4の作動処理とその作動結果の判定処理の制
御手順の一例を示す。
この実施例における第48図の制御手順のうち、ゲーム
処理が開始されいずれの始動入賞装置6又は8に打球が
入賞したかによって“大当り”や“中当り”の発生確率
が設定され、その設定確率の下で可変表示装置4が所定
期間作動されて停止され、可変表示装置4の作動時間設
定タイマがリセットされるまでの制御手順としてのステ
ップR450〜R478は、第1実施例における第40図の制御手
順としてのステップR50〜R78と同様であるので、その重
複説明は避け、ステップR480以下について説明する。
可変表示部A,B,Cが停止された後、ステップR480にお
いて、可変表示装置4の作動が確率生成部A,Bのうちい
ずれに基づくものであったかを判定し、確率生成部Aに
基づくものであったと判定したときにはステップR482に
移行し、一方、確率生成部Bに基づくものであったと判
定したときにはステップR484に移行する。
ステップR482においては、判定手段Aによりその可変
表示装置4の作動結果が“大当り”又は“中当り”を発
生させる表示態様になっているか否かを判定し、“大当
り”を発生させる表示態様となっているときにはその発
生された“大当り”を“大当りA"とし、“中当り”を発
生させる表示態様になっているときにはその発生された
“中当り”を“中当りA"とし、そのいずれの表示態様で
もないと判定したときには“外れ”とする。
一方、ステップR484においては、判定手段Bによりそ
の可変表示装置4の作動結果が“大当り”又は“中当
り”を発生させる表示態様になっているか否かを判定
し、“大当り”を発生させる表示態様に成っていると判
定したときにはその発生された“大当り”を“大当りB"
とし、“中当り”を発生させる表示態様になっていると
判定したときにはその発生された“中当り”を“中当り
B"とし、そのいずれの表示態様でもないと判定したとき
には“外れ”とする。
その結果、“大当りA",“大当りB",“中当りA",“中
当りB"の各当りが発生したときには上記4種類の各当り
の遊技内容が役物制御装置によって実行される。
この実施例におけるパチンコ遊技機は、上記のよう
に、可変表示装置4の作動がいずれの始動入賞装置6又
は8への入賞に因るものであるかによって、“大当り”
や“中当り”の発生確率が異なるだけでなく、その発生
確率の差に応じてその発生した“大当り”や“中当り”
の遊技内容を異ならせることによって、可変表示装置4
の作動の結果発生する“当り”の遊技時における遊技内
容を多様化させ、もって遊技に対する興趣がより一層深
まるものとなる。また、いずれの始動入賞装置6又は8
を狙った方が有利であるかを判断して有利な方を狙うと
いうような技術介入の余地が生じ、遊技性の高いものと
なる。また、発生確率の高い当りに対しては1ごとの当
りに対して遊技者の獲られ得る利益を少なく、発生確率
の低い当りに対しては1回ごとのその当りに対して遊技
者の獲られ得る利益を多くするようにして、全体として
遊技者と遊技店との利益のバランスがとれるようになっ
ている。
なお、上記構成において、例えば始動入賞装置Bへの
入賞を容易に設定する一方で、始動入賞装置Aへの入賞
を困難に設定するようにしてもよい。
また、上記説明では、“大当り”や“中当り”の発生
確率をそれぞれ2種類とし、それぞれの発生確率に応じ
た当りの遊技内容を行なわせるようにしたが、“大当
り”や“中当り”の発生確率の種類を始動入賞装置の個
数と同じ数の種類とし、それぞれの発生確率に応じて当
りの遊技内容をさらに多様化させてもよい。
また、上記説明では、“大当りA",“大当りB",“中当
りA",“中当りB"のそれぞれの遊技における変動入賞装
置5の案内部材514,514の開閉の有無、その他、1サイ
クル当りの開閉扉513や案内部材514,514の開放時間、入
賞可能な制限個数、サイクルの継続可能最高回数、入賞
に対する1回当りの賞球排出個数等を具体的に数値等を
用いて示しているが、それに限定することなく、発生確
率の高い当りに対しては1回ごとのその当りに対して遊
技者の獲られ得る利益を少なく、発生確率の低い当りに
対しては1回ごとのその当りに対して遊技者の獲られ得
る利益を多くするようにして、全体として遊技者と遊技
店との利益バランスがとれるようになっていれば良い。
(第3実施例) 上記第1および第2の実施例では、いずれの始動入賞
装置に入賞して可変表示装置が作動されるかによって
“大当り”や“中当り”の発生確率が高いか低いかが固
定的に決定されたが、この実施例では始動入賞装置への
入賞タイミイグ、或いは、その入賞に基づき1つのゲー
ムを行なわせそのゲーム結果に応じて、“大当り”や
“中当り”の発生確率を変化させるようにした。
以下、その詳細を説明するが、この実施例におけるパ
チンコ遊技機は上記第1実施例として説明したパチンコ
遊技機と構成が略同じで、始動入賞装置への入賞タイミ
ング、或いはその入賞に基づき1つのゲームを行なわせ
そのゲーム結果に応じて、“大当り”や“中当り”の発
生確率を変化させるようにする構成や制御関係のみ相違
するだけなので、できるだけ重複説明は避け、図面や符
号も第1実施例における図面や符号を併用して異なる構
成や制御部分について説明する。
また、この実施例のパチンコ遊技機における通常の遊
技の仕方や可変表示装置4の作動結果として“大当
り”、“中当り”を発生させる可変表示部A,B,Cの表示
態様、および継続条件は上記第1実施例におけると同様
であるので、始動入賞装置への入賞によって表示が確定
しその確定した表示に応じて可変表示装置4の作動結果
としての“大当り”や“中当り”の発生確率を変化させ
る可変確率表示部を設けた構成とその可変確率表示部の
作動結果に応じて可変表示装置4による“大当り”や
“中当り”の発生確率を変化させる制御関係について説
明する。
この実施例においては、第49図に示すように、遊技領
域2の下部に、“大当り”や“中当り”発生の確率固定
式の始動入賞装置8Aと確率変動式の始動入賞装置6B,6C
が設置され、それらのうちの左右の2つの始動入賞装置
6B,6Cには可変確率ゲーム器68が設置されている。
この可変確率グーム器68の可変表示部は例えば7セグ
メント型可変表示となり、常時は変化していて始動入賞
装置6Bまたは6Cへ打球が入賞したときにその可変表示部
の数字表示が所定時間(例えば、1秒間)停止されるよ
うになっている。その停止したときの可変表示部の数字
表示が例えば「7」以外の数字になったときには可変表
示装置4の入賞記憶表示部411e〜411f(この実施例では
各入賞記憶表示部411e〜411h中に赤色と緑色のランプが
一対ずつ設置されている)中の緑色のランプがイ、ロ、
ハ、ニの順で1つ追加点灯され、一方、「7」の数字に
なったときには可変表示装置4の入賞記憶表示部411e〜
411h中の赤色のランプがイ、ロ、ハ、ニの順で1つ追加
点灯される。また、始動入賞装置8A中に打球が入賞した
ときには、必ず入賞記憶表示部411e〜411h中の緑色のラ
ンプがイ、ロ、ハ、ニの順で1つ追加点灯される。
そして、その入賞記憶表示部411e〜411h中の緑色のラ
ンプの点灯に基づいて可変表示装置4が作動されるとき
には、可変表示部A,B,Cは数字表示のみならず色彩(発
光色)も各表示部A,B,Cごとにランダムに所定時間変化
される。従って、このときの“大当り”の発生確率は第
1実施例で第1の始動入賞装置6中に入賞したときと同
様に低く(例えば1/400)なる。
一方、入賞記憶表示部411e〜411h中の赤色のランプの
点灯に基づいて可変表示装置4が作動されているときに
は、可変表示部A,B,Cは色彩(発光色)が一色のままで
数字表示のみランダムに所定時間変化される。従って、
このときの“大当り”の発生確率は第1実施例で第2の
始動入賞装置8入に入賞したときと同様に高く(例えば
1/100)なる。
第50図にはこの実施例におけるゲーム処理(役物制御
装置610によって行なわれる)のうち、始動入賞装置8A,
6B,6Cへの入賞の記憶処理制御手順の一例を示す。
先ず、ステップR500において、始動入賞装置6Bに打球
が入賞したか否かを判定し、入賞しない場合はステップ
R502に移行し、入賞した場合はステップR506に移行す
る。
ステップR502においては、始動入賞装置6Cに打球が入
賞したか否かを判定し、入賞しない場合はステップR504
に移行し、入賞した場合はステップR506に移行する。
ステップR504においては始動入賞装置6Cに打球が入賞
したか否かを判定し、入賞しない場合はステップR500に
戻り、入賞した場合はステップR512に移行する。
一方、上記のようにステップR500又はR502からステッ
プR506へ移行した場合は可変確率ゲーム器68の表示の変
化(作動)を一定時間(例えば、1秒間)停止させてか
らステップR508に移行する。
ステップR508においてはその停止した数字表示が
「7」となったか否かを判定し、「7」とならなかった
場合はステップR512に、「7」となった場合はステップ
R510に移行する。
ステップR510においては始動入賞装置8A,6B,6C中に打
球が入賞して未処理(可変表示装置4が作動されていな
い)となっている数を記憶する記憶カウンタが「N」
(記憶制限個数)以上になっているか否かを判定し、
「N」以上であれはステップR500に戻り、「N」以上で
なければステップR514に移行して特別ボーナスカウンタ
を「1」カウントアップさせてからステップR516に移行
する。
一方、上記のようにステップR504又はR508からステッ
プR512に移行した場合は記憶カウンタが「N」以上とな
っているか否かを判定し、「N」以上となっている場合
はステップR500に戻り、「N」以上となっていない場合
はステップR516に移行する。
上記のようにステップR512又はR514からステップR516
に移行したときには記憶カウンタを「1」カウントアッ
プした上でステップR500に戻る。
このようにステップR500〜R516のループを繰り返すこ
とによって始動入賞装置8A,6B,6Cへの入賞の記憶処理を
行なう。
第51図にはこの実施例における可変表示装置4の作動
処理とその作動結果の判定処理の一例を示す。
先ずステップR550において記憶カウンタが「0」より
大になるまで、換言すれば始動入賞装置8A,6B,6Cのいず
れかに打球が入賞して未処理のものが生ずるまで待って
から、ステップR552に移行する。
ステップR552では特別ボーナスカウンタが「0」より
も大であるか否か、換言すれば前に始動入賞装置6B又は
6Cの可変確率ゲーム器68の停止結果の表示が「7」とな
ったことによって可変表示装置4の“大当り”の発生確
率を高くすべきものがあるか否かを判定し、なければ可
変表示装置4の作動を通常発生確率(例えば、1/400)
で行なわせるべくステップR554に移行し、一方、あれば
可変表示装置4の作動を特別の発生確率(例えば、1/10
0)で行なわせるべくステップR560に移行する。
通常発生確率(例えば、1/400)で行なわせるべくス
テップR554に移行したときには通常確率表示を行なわせ
てから、(例えば、権利発生表示部414、回転体750、変
動入賞装置5、始動入賞装置6,8中のランプを点滅させ
る)ステップR556に移行して確率生成部Aで“大当り”
発生確率を1/400にセットする。つまり、可変表示装置
4の可変表示部A,B,Cが数字表示のみならず色彩(赤と
緑)も数字表示変化の倍速で(1回の数字表示の可変表
示装置かに対し緑、赤と2回変化する)変化されるよう
にセットされる。そして、次のステップR558で可変表示
装置4の可変表示部A,B,Cの数字表示と色彩のランダム
な変動を開始させてから、ステップR568に移行する。
一方、上記の如くステップR552からステップR560に移
行したときには特別ボーナス表示(“大当り”の発生確
率が高くなるという表示で例えば、権利発生表示部41
4、回転体750、変動入賞装置5、始動入賞装置6,8中の
ランプおよび特定遊技表示ランプ25,25を点滅させる)
をしてから、ステップR562に移行して特別ボーナスカウ
ンタを「1」カウントダウンさせる。そして、ステップ
R564に移行して確率生成部Bで“大当り”の発生確率を
1/100にセットする。つまり、可変表示装置4の可変表
示部A,B,Cが色彩が一色(例えば緑色)のままで数字表
示のみ変化されるようにセットされる。そして、次のス
テップR566で可変表示装置4の可変表示部A,B,Cの数字
表示のみランダムな変化を開始させてからステップR568
に移行する。
前記ステップR558又はR566からステップR568に移行し
たときには、記憶カウンタを「1」カウントダウンさせ
てからステップR570に移行して可変表示装置4の作動時
間を定めるタイマ(設定時間は例えば6秒間)をスター
トさせ、しかる後さらにステップR572、R574に移行す
る。
そして、ステップR572,R574で前記タイマの設定時間
(例えば6秒間)が経過するか変動時間短縮スイッチ10
5が押されるのを待ってから、ステップR576に移行して
可変表示装置A,B,Cを停止し、ステップR578で前記タイ
マをリセットし、しかる後ステップR580に移行する。
しかしてステップR580に移行すると可変表示装置4の
作動結果としての可変表示部A,B,Cの表示態様の判定処
理を行なう。
その判定の結果として、“大当り”を発生させるもの
であるときには「大当り処理」に、“中当り”を発生さ
せるものであるときには「中当り処理」に、それ以外の
ときには「外れ」の処理にそれぞれ移行する。
それら“大当り”や“中当り”の処理は発生確率によ
っては区別せず、第1実施例で第41図および第42図を用
いて説明した処理手順と同様であるので、その説明は省
略する。
なお、上記説明では可変確率ゲーム器68の表示を常時
変化させておいて、始動入賞装置6B,6C中に打球が入賞
した時点でその表示を一定時間停止させるようにした
が、可変確率ゲーム器68の表示を常時は停止させておい
て始動入賞装置6B,6C中に打球が入賞した時点から一定
時間(例えば1秒間)ランダムに変化させるようにして
もよい。
また、上記説明では可変確率ゲーム器68を数字が変化
する可変表示器とし、始動入賞装置と一体のものとした
が、数字式のものに限定せず、始動入賞装置6B,6Cへの
入賞によって“大当り”の発生確率がどのなるかを識別
できさえすればどのようなゲーム器にしてもよいし、始
動入賞装置と別体のものとしてもよい。
また、上記説明では、“大当り”発生確率の変化に関
与する始動入賞装置を2つとしたがいくつにしてもよ
い。この実施例におけるパチンコ遊技機は、上記のよう
に、始動入賞装置6B,6Cへの入賞タイミング、或いは、
その入賞に基づき可変確率ゲーム器68に1つのゲームを
行なわせそのゲーム結果に応じて、“大当り”や“中当
り”の発生確率を変化させるようにすることによって遊
技内容を多様化させ、もって遊技に対する興趣をより高
めさせるものとなる。また、始動入賞装置6B,6Cへの入
賞により可変確率ゲーム器68によるゲームと可変表示装
置4によるゲームとが段階的に行なわれるので遊技者の
遊技に対する興趣が増加される。
なお、上記実施例では始動入賞装置8A,6B,6Cに入賞し
て未処理(可変表示装置4が未だ作動していない)とな
っているもののうち、可変確率ゲーム器68の作動の結果
権利発生確率を高くすべきものを入賞記憶表示部411e〜
411hに赤色で点灯表示させ、通常確率とすべきものを緑
色で点灯表示させるようにして区別したが、賞球数表示
器22a又は22bの近くにデジタル表示器(図示省略)を設
け、該デジタル表示器に未処理分を全て数字表示させ、
それらのうち、権利発生確率を高くすべきものだけ入賞
記憶表示部411e〜411hに点灯表示させるようにしてもよ
い。
(第4実施例) この実施例も上記第3実施例におけると同様に始動入
賞装置への始動入賞装置への入賞タイミング、或いは、
その入賞に基づき1つのゲームを行なわせそのゲーム結
果に応じて、“大当り”や“中当り”の発生確率を変化
させるようにした。が、“大当り”や“中当り”の処理
内容については上記第3実施例の場合上記第1実施例と
同様に“大当り”や“中当り”の発生確率によって区別
しなかったのに対して、この実施例の場合それらの発生
確率に応じて上記第2実施例におけると同様に区別する
ようにした。
以下、その詳細を説明するが、この実施例におけるパ
チンコ遊技機は、上記第1実施例として説明したパチン
コ遊技機と構成が略同じで、始動入賞装置へのタイミン
グ、或いはその入賞に基づき1つのゲームを行なわせそ
のゲーム結果に応じて、“大当り”や“中当り”の発生
確率を変化させるようにした構成と制御関係、およびそ
の発生確率に応じて“大当り”や“中当り”の遊技内容
を区別するように制御するようにした点が相違するだけ
である。また、その第1実施例と相違する始動入賞装置
への入賞タイミング、或いはその入賞に基づき1つのゲ
ームを行なわせそのゲーム結果に応じて“大当り”や
“中当り”の発生確率を変化させるようにした構成と制
御関係については上記第3実施例と同様とし、“大当
り”や“中当り”の発生確率に応じて“大当り”や“中
当り”の遊技内容を区別する制御関係については上記第
2実施例と同様とした。
即ち、この実施例におけるパチンコ遊技機は、第1実
施例のパチンコ遊技機に、“大当り”や“中当り”の発
生確率を変化するようにした第3実施例の構成とその
“大当り”や“中当り”の発生確率に応じて“大当り”
や“中当り”の遊技内容を区別するようにした第2実施
例の構成とを取り入れたところに特有の構成を有するも
のであり、以下その特有の構成部分について第1実施例
〜第3実施例の図面、説明語句、および符号等を用いて
説明する。
この実施例におけるパチンコ遊技機においては、第3
実施例で説明したと同様第49図に示すように、遊技領域
2の下部に、“大当り”や“中当り”発生の確率固定式
の始動入賞装置8Aと確率変動式の始動入賞装置6B,6Cが
設置され、それらのうち左右の2つの始動入賞装置6B,6
Cには可変確率ゲーム器68が設置されている。
この可変確率ゲーム器68の可変表示部は例えば7セグ
メント型可変表示となり、常時はランダムに変化してい
て始動入賞装置6B又は6Cに打球が入賞したときにその可
変表示部の数字表示が所定時間(例えば、1秒間)停止
されるようになっている。
その停止したときの可変表示部の数字表示が特定の数
字(例えば、「7」)以外の数字になったときには、可
変表示装置4の入賞記憶表示部411e〜411h(この実施例
では各入賞記憶表示部411e〜411h中に赤色と緑色のラン
プがそれぞれ一対ずつ設置されている)中の緑色のラン
プがイ、ロ、ハ、ニの順で1つ追加点灯される。また、
確率固定式の始動入賞装置8A中に打球が入賞したときに
も入賞記憶表示部411e〜411h中の緑色のランプがイ、
ロ、ハ、ニの順で1つ追加点灯される。一方、前記可変
確率ゲーム器68が停止したときの可変表示部の数字表示
が特定の数字(例えば、「7」)になったときには可変
表示装置4の入賞記憶表示部411e〜411h中の赤色のラン
プがイ、ロ、ハ、ニの順で1つ追加点灯される。
そして、その入賞記憶表示部411e〜411h(イ、ロ、
ハ、ニ)中の緑色のランプの点灯に基づいて可変表示装
置4が作動されるときには、可変表示部A,B,Cは数字表
示のみならず色彩(発光色)も各表示部A,B,Cごとにラ
ンダムに所定時間変化される。その場合、色彩(赤と
緑)の変化は数字表示の変化の2倍の速度で赤、緑交互
に行なわれる。従って、このときの“大当り”の発生確
率は第1実施例で第1の始動入賞装置6中に入賞したと
きと同様に低く(例えば、1/400)なる。
一方、入賞記憶表示部411e〜411h(イ、ロ、ハ、ニ)
中の赤色のランプの点灯に基づいて可変表示装置4が作
動されるときには、可変表示部A,B,Cは色彩(発光色)
が変化されず一色(例えば、緑一色)のままで数字表示
のみランダムに所定時間変化される。従ってこのときの
“大当り”の発生確率は第1実施例で第2の始動入賞装
置8中に入賞したときと同様に高く(例えば、1/100)
なる。
そして、可変表示装置4の作動結果として“大当り”
若しくは“中当り”が発生したときには第2実施例にお
けると同様に前記“大当り”や“中当り”の発生確率に
応じて“大当り”や“中当り”の遊技内容が異なる。
即ち、低い方の発生確率(“大当り”の発生確率は1/
400、“中当り”の発生確率は3/400)の下で発生した
“大当り",“中当り”をそれぞれ“大当りA",“中当り
A"とし、一方、高い方の発生確率(“大当り”の発生確
率は1/100、“中当り”の発生確率は9/100)の下で発生
した“大当り",“中当り”をそれぞれ“大当りB",“中
当りB"とする。
そして、発生した“大当りA",“中当りA",“大当り
B",“中当りB"をそれぞれ第2実施例におけると同様に
発生確率の高い当りに対しては1回ごとのその当りに対
して遊技者の獲られ得る利益を少なく、発生確率の低い
当りに対しては1回ごとのその当りに対して遊技者の獲
られ得る利益を多くするようにしている。例えば、第2
実施例において(1)〜(4)にそれぞれ具体的に定め
た遊技内容と同様にする。
第52図には、この実施例における可変表示装置4の作
動処理とその作動結果の判定処理の手順の一例を示す。
この実施例における第52図の制御手順のうち、いずれ
の始動入賞装置8A,6B,6Cに入賞したか、或いは始動入賞
装置6B,6Cへの入賞によって可変確率ゲーム器68の作動
結果としての停止表示がどうなったかによって“大当
り”や“中当り”の発生確率が設定され、その設定確率
の下で可変表示装置4が所定期間作動されて停止され、
可変表示装置4の作動時間設定タイマがリセットされる
までの制御手順としてのステップR650〜R678は、第3実
施例における第51図の制御手順としてのステップR550〜
R578と同様である。また、第52図に示すステップR680以
下は第2実施例における第48図の制御手順としてのステ
ップR480以下と同様である。
この実施例におけるパチンコ遊技機は、上記のよう
に、始動入賞装置への入賞タイミング、或いはその入賞
に基づき1つのゲームを行なわせ、そのゲーム結果に応
じて“大当り”や“中当り”の発生確率を変化させるよ
うにするとともにその変化した発生確率の下で発生した
“大当り”や“中当り”の遊技内容をその発生確率に応
じて異ならせることとしたので、権利の発生確率の変化
とその発生確率に応じた遊技内容にしたこととが相俟っ
て遊技内容が多様で変化に富み遊技者の遊技に対する興
趣が一層高まり、しかも、遊技者と遊技店との間の利益
バランスがとれるものとなる。
[発明の効果] この発明によれば、確率変更決定手段により特別遊技
状態の発生確率が第1の確率値から第2の確率値に変更
されたときには、その特別遊技状態の発生確率の変更さ
れた状態が、可変表示装置の可変表示に関する表示の色
彩の変更によって知らされ、遊技者は、それによって、
特別遊技状態の発生確率が第2の確率値に変更されたこ
とを知ることができる。従って、特別遊技状態の発生確
率が高い第2の確率値に変更されていることを知らない
で、遊技を止めて損をするようなことがなくなり、もっ
て、より一層遊技に対する興趣が高められる遊技機を提
供することができる。
同遊技機における特別遊技状態の発生確率の変更を知
らせる可変表示に関する表示の色彩の変更が識別情報の
色彩の変更であれば、遊技者は、特別遊技状態の発生確
率が変更したことを識別情報の色彩的な変更として知る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第47図はこの発明に係るパチンコ遊技機の第1
実施例を示すもので、それらのうち、 第1図はパチンコ遊技機の正面図、 第2図はパチンコ遊技機の遊技盤の正面図、 第3図は可変表示装置の部分分解前面側斜視図、 第4図は可変表示装置の分解背面側斜視図、 第5図は可変表示装置を遊技盤に取り付けた状態を示す
縦断側面図、 第6図は可変表示装置の権利発生表示部の部分斜視図、 第7図はその権利発生表示部の部分縦断側面図、 第8図は特定入賞記憶表示ランプのリード端子へのスペ
ーサの取付け状態を示す説明的な分解斜視図、 第9図は特定入賞記憶表示ランプのランプ取付け板への
取付け状態を示す部分分解斜視図、 第10図は可変表示装置への特定入賞記憶表示ランプの取
付け状態を示す部分縦断側面図、 第11図は可変表示器の斜視図、 第12図は可変表示器の分解斜視図、 第13図は可変表示器本体の正面図、 第14図は遊技領域を流下する打球が可変表示装置により
流下方向を変換される状態を示す説明図、 第15図は変動入賞装置の斜視図、 第16図は変動入賞装置の分解背面側斜視図、 第17図は変動入賞装置の右側面図、 第18図は変動入賞装置の平面図、 第19図は変動入賞装置の遊技盤への取付け状態を示す縦
断側面図、 第20図は変動入賞装置の集合流路枠部分の分解背面側斜
視図、 第21図はサイドランプ装置の分解斜視図、 第22図はサイドランプ装置本体へのカバーの取付け状態
を示す部分縦断面図、 第23図は始動入賞装置の分解背面側斜視図、 第24図は裏面の構成を示す背面図、 第25図は裏機構盤の部分断面背面図、 第26図は賞品球排出装置の構成を示す斜視図、 第27図は賞品球排出装置への駆動力伝達機構を示す斜視
図、 第28図は集合樋の背部へ取付けられる裏機構の一部を示
す分解斜視図、 第29図はクランクカムと連チャンカムの構成を示す説明
図、 第30図(A)はクランクカムと連チャンカムの噛合中、
賞球排出前の初期状態を示す動作説明図、 第30図(B)は、クランクカムと連チャンカムの噛合
中、賞球排出時の状態を示す動作説明図、 第31図(A)は入賞球処理装置および連チャンレバーが
定常状態(初期状態)に復帰している状態を示す動作説
明図、 第31図(B)は連チャンレバーが初期状態のままで入賞
球処理装置のみ1段階傾動した状態を示す動作説明図、 第31図(C)は連チャンレバーの傾動に伴い入賞球処理
装置が2段階傾動した状態を示す動作説明図、 第32図(A)は賞球排出前の球鞘ケースとそれを動かす
作動レバーとの関係を示す動作説明図、 第32図(B)は賞球排出時の球鞘ケースとそれを動かす
作動レバーとの連動関係を示す動作説明図、 第33図(A)は賞球排出前の球鞘ケースと流下阻止レバ
ーとの関係を示す動作説明図、 第33図(B)は賞球排出時における球鞘ケースと流下阻
止レバーとの関係を示す動作説明図、 第34図はパチンコ遊技機の背面図、 第35図はパチンコ遊技機の配線関係図、 第36図はパチンコ遊技機の制御ブロック図、 第37図は賞球排出用モータの制御ブロック図、 第38図はパチンコ遊技機の不正監視およびゲーム処理等
の制御手順を示すフローチャート、 第39図は上記第38図のステップR12におけるゲーム処理
のうち、始動入賞装置への入賞の記憶処理手順を示すフ
ローチャート、 第40図は上記第38図のステップR12におけるゲーム処理
のうち、可変表示装置の作動処理とその作動結果の判定
処理制御手順の一例を示すフローチャート、 第41図は役物制御装置によって行なわれる“大当り”の
遊技の制御手順の一例を示すフローチャート、 第42図は役物制御装置によって行なわれる“中当り”の
遊技の制御手順の一例を示すフローチャート、 第43図は役物制御装置によって行なわれる2系統の賞球
排出処理の制御手順の一例を示すフローチャート、 第44図は2系統の賞球排出を行なうときのタイミングを
示すタイミングチャート、 第45図は集中管理室の中央管理装置によって行なわれる
不正処理の制御手順の概要を示すフローチャート、 第46図は不正処理のより詳しい制御手順を示すフローチ
ャート、 第47図(A),(B),(C),(D)はそれぞれ可変
表示部への表示の仕方のバリエーションを示す説明図、 また、第48図は第2実施例におけるパチンコ遊技機の可
変表示装置の作動処理とその作動結果の一例を示すフロ
ーチャート、 また、第49図〜第51図はこの発明のパチンコ遊技機の第
3実施例を示すもので、 第49図はパチンコ遊技機の遊技盤の正面図、 第50図は始動入賞装置への入賞の記憶処理手順示すフロ
ーチャート、 第51図は可変表示装置の作動処理とその作動結果の判定
処理の制御手順の一例を示すフローチャート、 また、第52図は第4実施例におけるパチンコ遊技機の可
変表示装置の作動処理とその作動結果の判定処理の制御
手順の一例を示すフローチャートである。 4……可変表示装置(可変表示部A,B,C:報知手段)、61
2……CPU(表示制御手段、特別遊技起生手段、確率変更
決定手段)。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の識別情報を可変表示可能な表示部を
    複数備えた可変表示装置と、 前記可変表示装置における可変表示の開始及び停止の制
    御を行う表示制御手段と、 遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利な
    第2状態とに変換可能な変動入賞装置と、 前記可変表示装置の可変表示の停止結果としての前記識
    別情報の組み合わせが特定表示態様となることを条件に
    前記変動入賞装置を予め定めた所定回数繰り返すサイク
    ル遊技を行う特別遊技状態を起生する特別遊技起生手段
    と、 を有する遊技機において、 前記表示制御手段は、前記可変表示装置の可変表示にお
    ける特別遊技状態の発生確率を、択一的に選択決定が可
    能に、少なくとも、第1の確率値と該第1の確率値より
    高い第2の確率値とに設定して、所定の遊技結果態様に
    基づいて前記第1の確率値か第2の確率値かを選択決定
    する確率変更決定手段を含み、 前記可変表示装置の可変表示における特別遊技状態の発
    生確率が前記第1の確率値から第2の確率値に変更され
    た場合に、該第2の確率値に変更されている状態を、前
    記可変表示装置の可変表示に関連する表示の色彩の変更
    によって遊技者に報知する報知手段を備えていることを
    特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】前記可変表示に関連する表示の色彩の変更
    は識別情報の色彩の変更であることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の遊技機。
JP63075169A 1988-03-28 1988-03-28 遊技機 Expired - Lifetime JP2647680B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63075169A JP2647680B2 (ja) 1988-03-28 1988-03-28 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63075169A JP2647680B2 (ja) 1988-03-28 1988-03-28 遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01244775A JPH01244775A (ja) 1989-09-29
JP2647680B2 true JP2647680B2 (ja) 1997-08-27

Family

ID=13568428

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63075169A Expired - Lifetime JP2647680B2 (ja) 1988-03-28 1988-03-28 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2647680B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003305204A (ja) * 2002-04-15 2003-10-28 Ace Denken:Kk 遊技機
JP5572930B2 (ja) * 2008-06-25 2014-08-20 株式会社三洋物産 遊技機

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0229345B2 (ja) * 1982-02-23 1990-06-28 Kenkichi Nakajima Pachinkoki

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01244775A (ja) 1989-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4124418B2 (ja) 遊技機
JP2010131277A (ja) 弾球遊技機
US20070213115A1 (en) Gaming machine
JP4270467B2 (ja) 遊技機
JPH11216237A (ja) 遊技機
JP2006026020A (ja) 遊技機
JP2647680B2 (ja) 遊技機
JP2651184B2 (ja) 遊技機
JP5261649B2 (ja) 遊技機
JP2836747B2 (ja) 弾球遊技機
JPH11267273A (ja) パチンコ機
JP2768659B2 (ja) 弾球遊技機
JPH04200577A (ja) 弾球遊技機
JP6547029B2 (ja) 遊技機
JP6547030B2 (ja) 遊技機
JP6547028B2 (ja) 遊技機
JP2582824B2 (ja) 弾球遊技機
JP2007098151A (ja) 遊技機
JP2007159766A (ja) 遊技機
JP5314407B2 (ja) パチンコ遊技機
JPH08238364A (ja) 弾球遊技機
JP2024023818A (ja) 遊技機
JP4489546B2 (ja) 遊技機
JP2007090092A (ja) 遊技機
JP2000084238A (ja) ゲーム機

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term