JP2647508B2 - コントロール信号分離装置 - Google Patents

コントロール信号分離装置

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JP2647508B2
JP2647508B2 JP1243296A JP24329689A JP2647508B2 JP 2647508 B2 JP2647508 B2 JP 2647508B2 JP 1243296 A JP1243296 A JP 1243296A JP 24329689 A JP24329689 A JP 24329689A JP 2647508 B2 JP2647508 B2 JP 2647508B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、磁気テープの長手方向に形成されたコント
ロールトラツクに記録された複数種のコントロール信号
を再生し、夫々を分離,抽出する磁気記録再生装置のコ
ントロール信号分離装置に関する。
[従来の技術] 放送局用のVTRでは、高画質化,ダビング性能の向
上,使い勝手性の良さなどの点から、従来のアナログVT
Rに代わつてデイジタルVTRへの移行が進められている。
このデイジタルVTRにおいては、映像信号の1フイール
ドが3本のトラツクに記録され、したがつて、1ビデオ
フレーム(=2フイールド)が6本のトラツクに、ま
た、1カラーフレーム(=2ビデオフレーム)が12本の
トラツクに夫々記録される。
かかるデイジタルVTRの規格としては、「Proposed Am
erican National Standard」V16.87−441(1 April 198
8)に記載されているように、D2フオーマツト コンポ
ジツトデイジタルVTRの規格が提案されている。このD2
規格では、コントロールトラツクに3種類のコントロー
ル信号を記録することが提案されている。これら3種類
のコントロール信号を、以下、第5図により説明する。
同図(a)において、これら3種類のコントロール信
号は、180Hz(5.561m sec周期)のサーボリフアレンス
パルスCTL180,30Hz(3.3367m sec周期)のビデオフレー
ムパルスCTL30および15Hz(66.733m sec周期)のカラー
フレームパルスCTL15である。これらコントロール信号
(以下、総称してCTLという)は再生時に用いれられ、
サーボリフアレンスパルスCTL180はテープ走行制御(速
度制御および位相制御)に、ビデオフレームパルスCTL3
0はフレーム同時に、そして、カラーフレームパルスCTL
15はカラーフレームの同期に夫々用いられる。
サーボリフアレンスパルスCTL180を基準とすると、ビ
デオフレームパルスCTL30の1周期はサーボリフアレン
スパルスCTL180の6周期分であり、カラーフレームパル
スCTL15の1周期分はサーボリフアレンスパルスCTL180
の12周期分であるから、サーボリフアレンスパルスCTL1
80の12周期毎にサーボリフアレンスパルスCTL180に近接
してビデオフレームパルスCTL30とカラーフレームパル
スCTL15とが配置され、これら3種類のパルスが配置さ
れている領域(以下、A領域という)からサーボリフア
レンスパルスCTL180の6周期目に、このサーボリフアレ
ンスパルスCTL180に近接してビデオフレームパルスCTL3
0が配置されている。この領域を、以下、B領域とい
う。
これら3種類のパルスCTL180,CTL30,CTL15は、第5図
(b)に示すように、パルス幅Tの正極性パルスとこれ
に続く同じパルス幅Tの負極性パルスとからなつてい
る。但し、Tは104μsecである。また、これら正極性パ
ルスと負極性パルスとの境界点を、以下、基準タイミン
グ点という。
第5図(b)は第5図(a)におけるA領域の拡大図
であつて、このA領域でのサーボリフアレンスパルスCT
L180とカラーフレームパルスCTL15とのパルス間隔(基
準タイミング点の間隔)は4T(416μsec)に設定され、
カラーフレームパルスCTL15とビデオフレームパルスCTL
30とのパルス間隔も同様に4Tに設定されている。このた
めに、A領域におけるビデオフレームパルスCTL30と次
のサーボリフアレンスパルスCTL180とのパルス間隔は、
第5図(a)に示すように、5.561m sec−(416μsec×
2)=4.729μsecである。また、第5図(c)は第5図
(a)におけるB領域の拡大図であり、第5図(b)と
同様に、サーボリフアレンスパルスCTL180とビデオフレ
ームパルスCTL30とのパルス間隔は8Tである。
第5図(d)はサーボリフアレンスパルスCTL180とビ
デオフレームパルスCTL30とカラーフレームパルスCTL15
とを、第5図(a)に示したタイミングで、夫々別々の
時間軸上に示したものである。
[発明が解決しようとする課題] 上記各コントロールパルスは、同一コントロールトラ
ツク上に記録されており、再生時には、同一波形のパル
ス信号として再生されるため、このコントロールトラツ
クからの再生コントロール信号CTLをそのままテープ走
行制御やフレームの同期に使用することはできず、再生
されたコントロール信号CTLから、第5図(d)に示す
ように、まず、夫々のパルスCTL180,CTL30,CTL15に分離
する必要がある。
本発明の目的は、以上のように周波数が異なる3種類
のコントロールパルスからなる再生複合コントロールパ
ルスから、小規模な回路構成でもつて、これらコントロ
ールパルスを安定に抽出,分離することができるように
した磁気記録再生装置のコントロール信号分離装置を提
供することにある。
[課題を解決するための手段] ここで、再生複合コントロールパルスにおいては、そ
の第1,第2,第3のコントロールパルスの周期を夫々T,n
T,2nT(但し、nは1より大きい整数)とし、該第1の
コントロールパルス2n周期毎に第1,第3,第2のコントロ
ールパルスの順に時間間隔ΔT(但し、ΔTは周期Tよ
りも充分小さい)で配列される第1の近接個所(第5図
(a)におけるA領域に相当する)と、該第1の近接個
所より該第1のコントロールパルスのn周期遅れた個所
で第1,第2のコントロールパルスが時間間隔2ΔTで配
列される第2の近接個所(第5図(a)のB領域に相当
する)とがあるものとする。
そこで、上記目的を達成するために、本発明は、
(1)再生複合コントロールパルスの2ΔTを越える間
隔の順次のコントロールパルス毎に期間T1(但し、ΔT
<T1<2ΔT)だけオンして再生複合コントロールパル
スを通過させる第1のゲート手段と、 該第1のゲート手段のオフ期間オンして再生複合コン
トロールパルスを通過させる第2のゲート手段と、 該第1のゲート手段のオフ開始時点から期間T2(但
し、2ΔT<T1+T2<T)オンし再生複合コントロール
パルスを通過させて近接個所検出信号を出力する第3の
ゲート手段と、 再生複合コントロールパルスの2ΔTを越える間隔の
前記順次のコントロールパルスをクロツクとして抽出す
る第4のゲート手段と、 磁気テープの順方向走行時には近接個所検出信号によ
つてクリアされて該クロツクをアツプカウントし、磁気
テープの逆方向走行時には近接個所検出信号によつて所
定値にロードされて該クロツクをダウンカウントするア
ツプ/ダウンカウント手段と、 該アツプ/ダウンカウント手段のカウント値に応じて
第2のゲート手段の出力から異なるコントロールパルス
を振り分ける第5のゲート手段とで構成する。
また、本発明は、 (2)T−ΔT>2q×2ΔT(但し、qは自然数とする
ものであつて、 再生複合コントロールパルスの2パルス間隔TQを順次
計測する第1の計測手段と、 計測開始時点が第1の計数手段よりも再生複合コント
ロールパルスの1パルス間隔分ずれて再生複合コントロ
ールパルスの2パルス間隔TQ′を順次計測する第2の計
測手段と、 計測結果からTQと2q×TQ′もしくはTQ′と2q×TQの大
小を比較し、TQ>2q×TQ′もしくはTQ′>2q×TQとなる
期間の開始時点を表わすエツジパルスを発生するエツジ
パルス発生手段と、 磁気テープの順方向走行時該エツジパルスでクリアさ
れて再生複合コントロールパルスの順次のコントロール
パルスをアツプカウントし、磁気テープの逆方向走行時
該エツジルスで所定値にロードされて再生複合コントロ
ールパルスの順次のコントロールパルスをダウンカウン
トするアツプ/ダウンカウント手段と、 このアツプ/ダウンカウント手段のカウント値に応じ
て再生複合コントロールパルスから第1,第2,第3のコン
トロールパルスを振り分けるセレクト手段 とで構成する。
さらに、本発明は、 (3)上記(1)もしくは(2)において、 基準クロツクを分周し、磁気テープの走行速度に対し
て周波数が異なる分周クロツクを発生する分周手段と、 磁気テープの走行速度を検出し、検出された走行速度
に対応した周波数の該分周クロツクを選択する分周クロ
ツク選択手段 とを設け、選択された該分周クロツクを再生複合コント
ロールパルスの上記所望パルス間隔の計測に用いる。
[作用] 上記(1)の発明: 上記期間T1は再生複合コントロールパルスの第1,第2
の近接個所における第1,第2のコントロールパルス間の
期間であり、このため、第1のゲート手段では、再生複
合コントロールパルスから2nTの周期の第3のコントロ
ールパルスが、第2のゲート手段では、残りの第1,第2
のコントロールパルスが夫々抽出される。
また、磁気テープの順方向走行時では、第1の近接個
所でコントロールパルスは第1,第3,第2のコントロール
パルスの順、第2の近接個所で第1,第2のコントロール
パルスの順となる。磁気テープの逆方向走行時では、第
1,第2の近接個所でコントロールパルスの順が上記とは
逆となる。このために、上記期間T2には、第1,第2の近
接個所において、磁気テープの順方向走行時で第2のコ
ントロールパルスのみが存在し、磁気テープの逆方向走
行時で第1のコントロールパルスのみが存在する。第1,
第2の近接個所以外では、この期間T2にはいずれのコン
トロールパルスも存在しない。したがつて、第3のゲー
ト手段から得られる近接個所検出信号は、再生複合コン
トロールパルスにおける第1,第2の近接個所のタイミン
グを表わしている。
アップ/ダウンカウント手段がこの近接個所検出信号
でクリアもしくはロードされ、かつ第4のゲート手段か
らの再生複合コントロールパルスの上記コントロールパ
ルスであるクロツクをアツプカウントもしくはダウンカ
ウントすることにより、磁気テープの順,逆方向走行時
でアツプ/ダウンカウント手段のカウント値を、第2の
ゲート手段からの第1,第2のコントロールパルスの出力
タイミングに対応させている。この対応関係により、第
5のゲート手段は、第2のゲート手段の出力から第1,第
2のコントロールパルスを振り分けることができる。
上記(2)の発明: 再生複合コントロールパルスの第1の近接個所では、
第1,第2,第3のコントロールパルスが時間間隔ΔTで存
在するから、このときの2パルス間隔TQもしくはTQ′は
2ΔTである。そこで、第1,第2の計測手段の一方でこ
の2パルス間隔が2ΔTと計測されたときには、他方で
の計測値はT+ΔTもしくはT−ΔTである。これ以外
では、TQ=TQ′=Tとなる。したがつて、再生複合コン
トロールパルスの第1の近接個所でのみ、TQ>2q×TQ
もしくはTQ′>2q×TQが成立し、このとき、エツジパル
ス発生手段でのエツジパルスの発生タイミングは、再生
複合コントロールパルスの第1の近接個所での第3番の
コントロールパルス(磁気テープの順方向走行時では第
2のコントロールパルス。また、磁気テープの逆方向走
行時では第1のコントロールパルス)のタイミングとな
る。
すなわち、このエツジパルスは、再生複合コントロー
ルパルスの第1の近接個所のタイミングを表わしてい
る。
アツプ/ダウンカウント手段は、このエツジパルス、
したがつて、再生複合コントロールパルスの第1の近接
個所を時間基準とし、再生複合コントロールパルスの各
コントロールパルスを順にカウントする。
これにより、アツプ/ダウンカウント手段のカウント
値を再生複合コントロールパルスの各コントロールパル
スと対応させることができ、この対応により、セレクト
手段でこれらコントロールパルスを振り分けることがで
きる。
上記(3)の発明: 再生複合コントロールパルスの上記所望パルス間隔の
計測は、該所望パルス間隔毎に計測手段がクロツクをカ
ウントすることによつて行なわれる。このカウントされ
るクロツクが上記の分周クロツク選択手段で選択された
分周クロツクである。
磁気テープの走行速度設定可能範囲は複数に区分さ
れ、上記分周手段は夫々の区分に対応した分周クロツク
を発生する。この場合、一方の区分に対して他方の区分
の磁気テープの走行速度が2p倍であるとすると、該一方
の区分に対応した分周クロツクに対して該他方の区分に
対応した分周クロツクの周波数が2p倍となるように、該
区分と分周クロツクとが対応づけられている。
このために、磁気テープの走行速度が変わつて再生複
合コントロールパルスの周期が変化しても、この周期の
変化に対応して計数手段がカウントする分周クロツクの
周期も変化し、計測手段による再生複合コントロールパ
ルスの上記所望パルス間隔の計測結果であるカウント値
はほぼ同じ範囲内にあり、計測手段のビツト数を必要最
小限度とすることができる。
[実施例] まず、第6図により、本発明を用いた磁気記録再生装
置のコントロール信号再生系について説明する。なお、
同図において、3は入力端子、4〜6は出力端子、37は
磁気テープ、38はコントロールトラツク、39はコントロ
ールヘツド、40は増幅器、41は波形整形回路、42は本発
明によるコントロール信号分離装置、43はクロツク発生
回路、44は水晶発振子である。
磁気テープ37上のコントロールトラツク38には、第5
図に示したコントロール信号CTLが記録されている。再
生時には、このコントロールトラツク38から磁気ヘツド
39でこのコントロール信号CTLが再生される。この再生
コントロール信号PBCTLは、増幅器40で増幅され、波形
整形回路41で波形整形された後、コントロール信号分離
装置42に供給される。このコントロール信号分離装置42
は、水晶発振子44を有するクロツク発生回路43からの高
精度で安定な基準クロツクECKを用い、波形整形回路41
から出力されるコントロール信号LCTLからそのビデオフ
レームパルスCTL30のエツジパルスECTL30,サーボリフア
レンスパルスCTL180のエツジパルスECTL180,カラーフレ
ームパルスCTL15のエツジパルスECTL15を分離,抽出
し、夫々出力端子5,6,4に出力する。
なお、入力端子3からの磁気テープ37の走行方向を示
す信号(以下、テープ走行方向信号という)FRが入力さ
れ、これにより、波形整形回路41とコントロール信号分
離装置42とが磁気テープ37の走行方向に応じた処理動作
を行なう。
ここで、波形整形回路41の一具体例を第7図によつて
説明する。但し、同図において、45は増幅器40(第3
図)からの再生コントロール信号PBCTLの入力端子、46
は波形整形されたコントロール信号LCTLの出力端子、4
7,48はコンパレータ、49,50は基準電圧源、51,52はアン
ドゲート、53はインバータ、54はオア回路であり、第6
図に対応する部分には同一符号をつけている。
また、第8図は第7の各部の信号を示す波形図であつ
て、第7図に対する信号には同一符号をつけている。
第7図および第8図において、入力端子45から入力さ
れた再生コントロール信号PBCTLは、コンパレータ47の
+端子とコンパレータ48の−端子とに供給される。ま
た、コンパレータ47の−端子には基準電圧源49から基準
電圧VPが供給され、コンパレータ48の+端子には基準電
圧源50から基準電圧VNが供給される。
ここで、基準電圧VPは再生コントロール信号PBCTLの
正極性パルス側のレベルであつて、この正極性パルスの
振幅レベルよりも低レベルであり、また、基準電圧VN
同じく負極性パルス側のレベルであつて、この負極性パ
ルスの振幅レベルよりも高レベルである。このために、
コンパレータ47では、再生コントロール信号PBCTLにお
けるサーボリフアレンスパルスCTL180、ビデオフレーム
パルスCTL30、カラーフレームパルスCTL15夫々の正極性
パルスが検出されてこれらを表わす“H"(高レベル)の
パルスaとされ、コンパレータ48では、これらパルスCT
L180,CTL30,CTL15夫々の負極性パルスが検出されてこれ
らを表わす“H"のパルスbが出力される。
ここで、第8図(A)は磁気テープ37が順方向に走行
している場合を示し、再生コントロール信号PBCTLの各
パルスCTL180,CTL30,CTL15では正極性パルスが先行して
いる。このために、コンパレータ47の出力パルスaの立
下りエツジ(後縁),コンパレータ48の出力パルスbの
立上りエツジ(前縁)夫々がこれらパルスCTL180,CTL3
0,CTL15の基準タイミング点とほとんど一致している。
これに対し、第8図(B)は磁気テープが逆方向に走行
する場合を示している。この場合には、上記とは逆に、
コンパレータ47の出力パルスaの立上りエツジ、コンパ
レータ48の出力パルスbの立下りエツジ夫々が、再生コ
ントロール信号PBCTLの各パルスCTL180,CTL30,CTL15夫
々の基準タイミング点とほとんど一致している。
一方、入力端子3から入力されるテープ走行方向信号
FRは、磁気テープ37が順方向に走行するときには“L"
(低レベル)、逆方向に走行するときには“H"である。
このテープ走行方向信号FRは、コンパレータ48の出力パ
ルスbとともにアンドゲート52に供給され、また、イン
バータ53でレベル反転され、コンパレータ47の出力パル
スaとともにアンドゲート51に供給される。
そこで、磁気テープ37の順方向走行時では、コンパレ
ータ47の出力パルスaがアンドゲート51を通り、また、
磁気テープ37の逆方向走行時には、コンパレータ48の出
力パルスbがアンドゲート52を通る。これらアンドゲー
ト51,52の出力パルスc,dは、オア回路54を通り、波形整
形されたコントロール信号LCTLとして、出力端子46から
第6図のコントロール信号分離装置42に供給される。
以上のようにして、出力端子46からコントロール信号
分離装置42に供給されるコントロール信号LCTLは、再生
コントロール信号PBCTLの各パルスCTL180,CTL30,CTL15
の基準タイミング点を表わす立下りエツジを有するパル
スからなつている。
第6図における本発明によるコントロール信号分離装
置42はかかるコントロール信号LCTLからパルスCTL180,C
TL30,CTL15のエツジパルスECTL180,ECTL30,ECTL15を形
成するのであるが、ここで、本発明によるコントロール
信号分離装置の動作原理を第2図によつて説明する。
第2図(a)は実際には波形整形回路41から出力され
るコントロール信号LCTLであるが、説明を簡単にするた
めに、第5図におけるサーボリフアレンスパルスCTL18
0,ビデオフレームパルスCTL30,カラーフレームパルスCT
L15夫々基準タイミング点に一致したパルスCTL180,CTL3
0,CTL15からなるコントロール信号CTLとする。
ここでは、コントロール信号CTLから、まず、パルスC
TL15を分離し、その後、パルスCTL180とパルスCTL30と
を分離するものである。
まず、カラーフレームパルスCTL15の分離動作の原理
を説明する。
磁気テープの順方向走行時では、第2図(a)におい
て、各パルスCTL180,CTL30,CTL15は図示の左側から順に
再生され、パルスCTL15はパルスCTL180の直後に4Tの時
間間隔で再生される。そこで、このパルスCTL180からこ
のパルスCTL15を含み、かつ次のパルスCTL30までは伸延
しないパルス幅のゲート信号を作成することにより、コ
ントロール信号CTL(第2図(a))からパルスCTL15を
抽出することができる。
ここで、パルスCTL180からパルスCTL15,CTL30までの
時間間隔は夫々4T,8T(但し、T=104μsec)であり、
パルスCTL180の周期をTF(=5.561m sec)とすると、TF
≒53.3Tであるから、上記ゲート信号を、第2図(b)
に示すように、パルスCTL180で立上がる のパルス幅のパルスGTF1とする。但し、 である。
かかるゲート信号GTF1の作成方法としては、コントロ
ール信号CTL(第2図(a))のパルスが検出される毎
にカウンタで基準クロツクのカウントを開始させ、次の
パルスが検出されるまでカウントする。このとき、この
カウンタが8Tの期間以上カウントするまでは検出される
パルスに応答しないようにする。これにより、このカウ
ンタはコントロール信号CTLにおけるパルスCTL180の周
期TFを計測する。そして、カウンタが基準クロツクをカ
ウント開始すると同時に、この計測開始時点からTF/8の
期間のゲート信号GTF1(第2図(b))を形成する。
このゲート信号GTF1により、コントロール信号CTLか
らパルスCTL15(第2図(d))が抽出される。
磁気テープの逆方向走行時には、パルスCTL180,CTL3
0,CTL15の再生順序は順方向走行時とは逆であつて、第
2図(a)で右側から順に再生され、パルスCTL15はパ
ルスCTL30の直後に4Tの時間間隔で再生される。そこ
で、このパルスCTL30からこのパルスCTL15を含み、かつ
次のパルスCTL180までは伸延しないパルス幅のゲート信
号を作成することにより、コントロール信号CTL(第2
図(a))からパルスCTL15を抽出することができる。
ここで、パルスCTL30からパルスCTL15,CTL30までの時
間間隔は夫々4T,8Tであり、パルスCTL180から次のパル
スCTL30までの期間をTR≒45.5Tであるから、上記ゲート
信号を、第2図(c)に示すように、パルスCTL30で立
上がる のパルス幅のパルスGTR1とする。但し、 である。
かかるゲート信号GTR1の作成方法としては、コントロ
ール信号CTL(第2図(a))のパルスが検出される毎
にカウンタで基準クロツクのカウントを開始させ、次の
パルスが検出されるまでカウントする。このとき、この
カウンタが8Tの期間以上カウントするまでは検出される
パルスに応答しないようにする。これにより、このカウ
ンタは、通常、コントロール信号CTLにおけるパルスCTL
180の周期TFを計測するが、第2図(a)に示すよう
に、パルスCTL180の次にパルスCTL30が検出されると、
これらパルスCTL180,CTL30間の期間TRをカウントする。
そして、カウンタが基準クロツクを開始すると同時に、
この計測した期間TRの1/8倍の周期のゲート信号GTR1
(第2図(c))を形成するが、パルスCTL30が検出さ
れたときには、このパルスCTL30の検出によるカウンタ
のカウント開始と同時に、計測された期間TRからTR/8の
周期のゲート信号GTR1が形成される。
このゲート信号GTR1により、コントロール信号CTLか
らパルスCTL15(第2図(d))が抽出される。
次に、パルスCTL180,CTL30の抽出動作の原理について
説明する。
磁気テープの順方向走行時では、第2図(a)のパル
スCTL180の検出点Bを基準にしてTF/8の時点、すなわ
ち、上記形成されたゲート信号GTF1の立下りエツジから
TF/2あるいはTF/4の時点までのゲート信号GTF2(第2図
(e))を形成し、このゲート信号GTF2によつてコント
ロール信号CTL(第2図(a))からパルスCTL30を抽出
する(第2図(f))。また、磁気テープの逆方向走行
時では、第2図(a)のパルスCTL30の検出点Cを基準
にして、TR/8の時点、すなわち、上記形成されたゲート
信号GTR1の立上りエツジからTR/2あるいはTR/4の時点ま
でのゲート信号GTR2(第2図(g))を形成し、このゲ
ート信号GTR2によつてコントロール信号CTLからパルスC
TL180(第2図(h))を抽出する。
以上のようにして抽出されたパルスCTL30(第2図
(f))とパルスCTL180(第2図(h))は、それぞれ
磁気テープの順方向走行時と逆方向走行時とでのパルス
CTL30とパルスCTL180とが近接する期間(第5図のA領
域とB領域)に検出される信号であり、これらが検出さ
れることにより、コントロール信号CTLのこれらA領域,
B領域であることが判定できる。以下、これら領域を近
接個所といい、第2図(f),(h)に示す信号を近接
個所検出信号という。
この近接個所検出信号によつてクリアあるいはプリセ
ツトされた、パルスCTL15を除いたコントロール信号CTL
をクロツクとし、磁気テープの順方向走行時にはアツプ
カウント、逆方向走行時にはダウンカウントするアツプ
ダウンカウンタを設ける。そして、パルスCTL180とパル
スCTL30毎にこのアツプダウンカウンタのカウント値を
割り当て、この割り当てられたカウント値により、この
コントロール信号CTLからパルスCTL30とパルスCTL180を
分離する。
以上のようにして、コントロール信号CTL(第2図
(a))において、磁気テープの走行方向に応じてパル
スCTL180,CTL30,CTL15の再生順序が異なつても、これら
を夫々分離,抽出することができる。
次に、以上の動作原理による本発明の実施例を図面に
よつて説明する。
第1図は本発明による(すなわち、第3図における)
コントロール信号分離装置の一実施例を示すブロツク図
であつて、1は第6図における波形整形回路41から出力
されるコントロール信号LCTL(第8図)の入力端子、7
は立下りエツジ検出回路、8は遅延回路、9はカウン
タ、10はラツチ回路、11,12はコンパレータ、13,14はリ
セツト−セツトフリツプフロツプ(以下、RS−F.F.とい
う)、15はD型フリツプフロツプ(以下、D−F.F.とい
う)、16はロード・クリア付アツプ/ダウンカウンタ
(以下、U/Dカウンタという)、17はデコーダ、18〜31
はアンドゲート、32,33はナンドゲート、34,35はオア回
路、36はインバータであり、第6図に対応する部分には
同一符号をつけている。
まず、磁気テープの順方向走行時でのこの実施例の動
作を、各部の信号を示す第3図を用いて説明する。
第1図および第3図において、入力端子1より入力さ
れたコントロール信号LCTLはエツジ検出回路7に供給さ
れ、入力端子2からの基準クロツクECKで同期微分され
て基準タイミング点情報を有する立下りエツジパルスEC
TLが検出される。この立下りエツジパルスECTLは遅延回
路8に供給され、クロツクECKによつてタイムシフトさ
れて、立下りエツジパルスECTLから順次クロツクECKの
周期分ずつ遅れた3種の遅延エツジパルスDE1,DE2,DE3
が形成される。
遅延エツジパルスDE1はアンドゲート19を介してラツ
チ回路10にラツチクロツクとして供給され、遅延エツジ
パルスDE2はアンドゲート20を介してカウンタ9にリセ
ツトパルスとして供給される。
カウンタ9は基準クロツクECKを順次カウントしてお
り、その順次のカウントデータNhをラツチ回路10に供給
する。ラツチ回路10は、遅延回路8からアンドゲート19
を介して供給される遅延エツジパルスDE1により、カウ
ンタ9がリセツトされる直前のこのカウントデータNh
値(カウント値)N0をラツチする。ラツチ回路10にラツ
チされたカウント値N0は、コンパレータ11,12に一方の
入力データとして供給される。コンパレータ11の他方の
入力データは、カウンタ9のカウントデータのうち、ラ
ツチ回路10へ供給されるカウントデータNhより3ビツト
分LSB(最下位ビツト)側へシフトしたカウントデータN
lである。具体的に言えば、カウンタ9が11ビツト(Q0
〜Q10)カウンタであつて、ラツチ回路10に供給される
カウントデータNhが上位8ビツトQ3〜Q10のデータとす
ると、コンパレータ11に供給されるカウントデータNl
下位8ビツトQ0〜Q7のデータである。従つて、コンパレ
ータ11に供給されるカウントデータNeは、ラツチ回路10
に供給されるカウントデータNhに比べ、第3図に示すよ
うに、急速に増加し、そのスピード比率は3ビツト分の
8倍である。このために、コンパレータ11からは、カウ
ンタ9のカウントデータNhがカウント値N0に達するまで
の時間の1/8倍の時点で一致信号CMP1が出力される。こ
の一致信号CMP1はRS−F.F.13にセツト入力Sとして供給
される。
一方、ラツチ回路10でラツチされたカウント値N0が供
給されるコンパレータ12の他方の入力データは、カウン
タ9のカウントデータのうち、ラツチ回路10に供給され
るカウントデータNhより1ビツト分LSB側へシフトした
カウントデータNm、すなわち、8ビツトQ2〜Q9のデータ
である。従つて、このカウントデータNmは、カウントデ
ータNhに比べ、第3図に示すように、急速に増加し、そ
のスピード比率は1ビツト分の2倍である。これによ
り、コンパレータ12からは、カウンタ9のカウントデー
タNhがカウント値N0に達するまでの時間の1/2倍の時点
で一致信号CMP2が出力される。この一致信号CMP2は、RS
−F.F.14にセツト入力Sとして供給される。
なお、これらRS−F.F.13,14には、アンドゲート21を
介して、遅延回路8から遅延エツジパルスDE3がリセツ
ト入力Rとして供給される。
RS−F.F.14のQ出力であるゲート信号GT2はアンドゲ
ート19,21に供給される。このゲート信号GT2は、カウン
タ9からのカウントデータNmがカウント値N0に達した時
点で“H"となり、その後、遅延エツジパルスDE3がアン
ドゲート21を通過してRS−F.F.14がリセツトされた時点
で“L"となる。
そこで、第5図におけるA領域やB領域でサーボリフ
アレンスパルスCTL180の直ぐ後にカラーフレームパルス
CTL15やビデオフレームパルスCTL30が続く場合には、最
先行するサーボリフアレンスパルスCTL180の立下りエツ
ジパルスECTL180から得られる遅延エツジパルスDE3のタ
イミングでゲート信号GT2は立下り、アンドゲート19はO
FFする。これにより、これに直ちに続く立下りエツジパ
ルスECTL15,ECTL30の遅延エツジパルスDE1はアンドゲー
ト19によつて阻止され、ラツチ回路10はラツチしない。
同様にして、RS−F.F.14のQ出力であるゲート信号GT
2はアンドゲート20にも供給され、これにより、立下り
エツジパルスECTL180に続く立下りエツジパルスECTL15,
ECTL30の遅延エツジパルスDE2によつてはカウンタ9は
リセツトされない。
以上のように、ラツチ回路10では、立下りエツジパル
スECTL180の遅延エツジパルスDE1によつてラツチが行な
われ、カウンタ9は、この立下りエツジパルスECTL180
の遅延エツジパルスDE2によつてリセットされる。した
がつて、カウンタ9は立下りエツジパルスECTL180、し
たがつて、サーボリフアレンスパルスCTL180の周期毎に
基準クロツクECKをカウントし、この周期を表わすカウ
ント値N0がラツチ回路10にラツチされる。
RS−F.F.13は、カウンタ9が立下りエツジパルスECTL
180の遅延エツジパルスDE2でリセツトされた直後、この
立下りエツジパルスECTL180の遅延エツジパルスDE3によ
つてリセツトされ、コンパレータ11からの一致信号CMP1
によつてセツトされる。この一致信号CMP1は、先に説明
したように、カウンタ9がリセツトされてからそのカウ
ントデータNhが遅延エツジパルスECTL180の1周期分を
表わすカウント値N0となるまでの時間の1/8倍の時点で
発生するから、RS−F.F.13の端子からは、立下りエツ
ジパルスECTL180の遅延エツジパルスDE3のタイミングで
立上り、その直前に計測された立下りエツジパルスECTL
180の周期の1/8倍のパルス幅のゲート信号▲▼が
出力される。このゲート信号▲▼は第2図(b)
に示したゲート信号GTF1に対応する。このゲート信号▲
▼と立下りエツジ検出回路7から出力される立下
りエツジルスECTLとがアンドゲート22に供給され、これ
により、この立下りエツジパルスECTLから立下りエツジ
パルスECTL15が抽出され、出力端子4から出力される。
以上は、立下りエツジパルスECTL15の抽出動作であつ
たが、次に、立下りエツジパルスECTL180,ECTL30の抽出
動作について説明する。
RS−F.F.13のQ出力であるゲート信号QT1と立下りエ
ツジ検出回路7から出力される立下りエツジパルスECTL
はアンドゲート23に供給され、この立下りエツジパルス
ECTLから立下りエツジパルスECTL30,ECTL180が抽出され
る。このアンドゲートの出力パルスECTL30,180はアンド
ゲート24,25に供給される。
また、RS−F.F.14の出力であるゲート信号▲
▼とRS−F.F.13のQ出力であるゲート信号GT1とはアン
ドゲート28に供給され、コンパレータ11から出力される
一致信号CMP1のタイミングで立上り、コンパレータ12か
ら出力される一致信号CMP2のタイミングで立下がる“H"
のゲート信号GT3が発生する。このゲート信号GT3は第2
図(e)に示したゲート信号GTF2に対応しており、アン
ドゲート31に供給される。アンドゲート31には、また、
遅延回路8から遅延エツジパルスDE2が供給されてお
り、ゲート信号GT3により、アンドゲート31で立下りエ
ツジパルスECTL30の遅延パルスDE2が抽出される。この
アンドゲート31の出力パルスCP2が、第2図(f)に示
した近接個所検出信号に対応する。この近接個所検出信
号CP2はアンドゲート29,30に供給される。
一方、入力端子3からのテープ走行方向信号FRがD−
F.F.15にD入力として供給され、立下りエツジパルスEC
TLをクロツクとしてサンプルホールドされる。ここで、
磁気テープは順方向に走行しているから、テープ走行方
向信号FRは“L"であり、したがつて、D−F.F.15の端
子から出力される順方向走行信号FRDは“H"、Q端子か
ら出力される逆方向走行信号RFVは“L"となる。
この順方向走行信号FRDはアンドゲート26,30とナンド
ゲート32に供給され、逆方向走行信号REVはアンドゲー
ト27,29とナンドゲート33に供給される。したがつて、
このとき、アンドゲート26,30がONして、アンドゲート2
7,29はOFFしており、ナンドゲート33の出力は“H"に固
定されている。
U/Dカウンタ16はアンドゲート31からアンドゲート30
を通して供給される近接個所検出信号CP2によつて零に
クリアされる。また、アンドゲート18では、RS−F.F.14
のQ端子から出力されるゲート信号GT2により、立下り
エツジパルスECTL180からの遅延エツジパルスDE1がクロ
ツクCP1として抽出され、ナンドゲート32を介してU/Dカ
ウンタ16に供給される。U/Dカウンタ16は、ナンドゲー
ト32からクロツクCP1が供給されるときには、アツプカ
ウントモードに設定されてこのクロツクCP1をアツプカ
ウントする。
以上のようにして、磁気テープの順方向走行時には、
U/Dカウンタ16は、アツプカウントモードに設定され、
ビデオフレームパルスCTL30に応じて零リセツトされた
後、サーボリフアレンスパルスCTL180毎に1ずつカウン
トアツプする。
第5図から明らかなように、U/Dカウンタ16が値6ま
でカウントすると、入力端子1にビデオフレームパルス
CTL30が供給され、その立下りエツジパルスECTL30から
の遅延エツジパルスDE2のタイミングでアンドゲート31
から近接個所検出信号CP2が発生し、これによつてU/Dカ
ウンタ16は零にクリアされる。
U/Dカウンタ16のカウントデータNU/Dはデコーダ17へ
供給される。デコーダ18は、このカウントデータNU/D
のカウント値が6あるいは7のとき、オア回路34を介し
てアンドゲート26に“H"の信号を出力し、このカウント
値が零のとき、アンドゲート27に“H"の信号を出力す
る。アンドゲート26,27の出力信号はオア回路35に供給
される。磁気テープの順方向走行時には、上記のよう
に、アンドゲート26がONしているから、U/Dカウンタ16
のカウント値が6あるいは7である期間、オア回路35か
ら“H"のセレクト信号SELが出力される。このセレクト
信号SELはアンドゲート25に供給され、また、インバー
タ36でレベル反転されてアンドゲート24に供給される。
ここで、アンドゲート24,25では、アンドゲート23か
ら立下りエツジパルスECTL30,ECTL180が供給されてお
り、また、セレクト信号SELはU/Dカウンタ16のカウント
値が6となる第5図(a)に示したA領域,B領域での立
下りエツジパルスECTL180の遅延エツジパルスDE1から立
下りエツジパルスECTL30の遅延エツジパルスDE2までの
期間“H"となるパルスである。したがつて、アンドゲー
ト25では、アンドゲート23の出力から立下りエツジパル
スECTL30が抽出され、アンドゲート24では、アンドゲー
ト23の出力から立下りエツジパルスECTL180が抽出され
る。
以上のようにして、出力端子5には立下りエツジパル
スECTL30が得られ、出力端子6には立下りエツジパルス
ECTL180が得られる。
次に、磁気テープの逆方向走行時でのこの実施例の動
作を、第1図の各部の信号を示す第4図を用いて説明す
る。
なお、第4図(a)のRCTLは磁気テープ上に記録され
ているコントロール信号であつて、,,,……
はこのコントロール信号中の順番に記録されているパル
スを示している。但し、パルス,,,〜はサ
ーボリフアレンスパルスであり、パルスはビデオフレ
ームパルスである。したがつて、サーボリフアレンスパ
ルスとビデオフレームパルスは第5図(a)に示し
たB領域にある。
いま、第4図(a)のコントロール信号RCTLの下の矢
印で示すように、磁気テープがパルス,,……の順
に再生される順方向に走行し、パルスが再生された直
後に磁気テープの走行方向が逆転して逆方向走行状態と
なつたとする。
この場合、第1図において、立下りエツジ検出回路7
から出力される立下りエツジパルスECTLは、コントロー
ル信号RCTLと同一番号を用いると、第4図に示すよう
に、磁気テープの順方向走行時では、,,,……
の順となるが、立下りエツジパルスECTLが出力されて
磁気テープが逆方向に走行するようになると、立下りエ
ツジ検出回路7からは,,,……の順で立下りエ
ツジパルスECTLが出力されるようになる。
磁気テープの順方向走行時には、上記のようにして出
力端子4,5,6にカラーフレームパルスの立下りエツジパ
ルスECTL15,ビデオフレームパルスの立下りエツジパル
スECTL30,サーボリフアレンスパルスの立下りエツジパ
ルスECTL180が夫々得られるが、磁気テープの逆方向走
行時には、これら立下りエツジパルスが次のように分離
される。
立下りエツジパルスECTLが立下りエツジ検出回路7
から出力された後、磁気テープが逆方向走行状態になる
と(時刻tFR)、入力端子3からのテープ走行方向信号F
Rが“L"から“H"に反転し、その直後の立下りエツジパ
ルスからD−F.F.15の出力である順方向走行信号FR
Dが“L"、Q出力である逆方向走行信号REVが“H"とな
る。これにより、アンドゲート27,29がONし、アンドゲ
ート26,30がOFFする。また、ナンドゲート32の出力信号
が“H"に固定される。
一方、磁気テープの逆方向走行状態となつても、磁気
テープの順方向走行状態から続いて、立下りエツジパル
スECTL,,の遅延エツジパルスDE1でラツチ回路1
0がカウンタ9のカウント値N0をラツチし、また、それ
らの遅延エツジパルスDE2でカウンタ9がリセツトされ
る。このときのラツチ回路10でラツチされるカウント値
N0は、立下りエツジパルスECTL,,がサーボリフ
アレンスパルスCTL180の立下りエツジパルスECTL180で
あるから、このサーボリフアレンスパルスCTL180の周期
を表わしている。このために、コンパレータ11,12から
は、立下りエツジパルスECTL,,に対し、第3図
の場合と同一タイミングで一致信号CMP1,CMP2が出力さ
れ、同様にRS−F.F.13からはゲート信号GT1,▲▼
が、RS−F.F.14からはゲート信号GT2,▲▼が夫々
出力される。
次に、立下りエツジ検出回路7からはビデオフレーム
パルスCTL30の立下りエツジパルスECTLが出力され、
これより8T遅れてサーボリフアレンスパルスCTL180の立
下りエツジパルスECTLが出力される。このときのゲー
ト信号GT1,▲▼,GT2,▲▼などの発生動作
について、立下りエツジパルスECTLの発生タイミング
から示した第4図(b)により説明する。
カウンタ9は立下りエツジパルスECTLの遅延エツジ
パルスDE2の時点からカウントを開始する。そして、次
に立下りエツジ検出回路7から立下りエツジパルスECTL
が出力されると、その遅延エツジパルスDE1により、
そのときのカウンタ9のカウント値N0がラツチ回路10に
ラツチされ、その遅延エツジパルスDE2によつてカウン
タ9がリセツトされる。
このとき、ラツチ回路10にラツチされるカウント値N0
は、サーボリフアレンスパルスCTL180の周期を表わすも
のではなく、その立下りエツジパルスECTLから次のビ
デオフレームパルスCTL30の立下りエツジパルスECTL
までの期間を表わしている(第5図で示すように、この
期間は4.729m secである)。これにより、RS−F.F.13の
端子から出力されるゲート信号▲▼は、立下り
エツジパルスECTLの遅延エツジパルスDE3の時点で立
上り、カウンタ9のカウントデータNlがラツチ回路10で
ラツチされた上記カウント値N0に達した時点で立下がる
パルス幅が4.729/8m secのパルスである。これが、第2
図(c)のゲート信号GTR1に相当する。
このゲート信号▲▼は、磁気テープの逆方向走
行時においても、立下りエツジパルスECTL30,ECTL180か
らタイミングがずれており、これにより、アンドゲート
23で立下りエツジパルスECTLから立下りエツジパルスEC
TL30,EDTL180が分離される。
なお、立下りエツジパルス,がA領域(第5図
(a))にあつて、これら間に、破線で示すように、カ
ラーフレームパルスCTL15の立下りエツジパルスECTL15
があるものとすると、このゲート信号▲▼によ
り、アンドゲート22で立下りエツジパルスECTLから立下
りエツジパルスECTL15が抽出されることはいうまでもな
い。
また、アンドゲート28から出力されるゲート信号GT3
は、カウンタ9のカウントデータNlがラツチ回路10にラ
ツチされているカウント値N0に達する時点で立上り、カ
ウントデータNmがこのカウント値N0に達する時点で立下
がるパルスであるが、立下りエツジパルスECTLの遅延
エツジパルスDE1によつてラツチ回路10にラツチされた
カウント値N0は45.5T(=4.729m sec)を表わしている
から、カウントデータNlがこのカウント値N0に達するま
での時間は45.5T/8≒5.7Tであつて、立下りエツジパル
スECTL,ECTL間の時間8Tよりも充分短く、また、カ
ウントデータNmがこのカウント値N0に達するまでの時間
は45.5T/2≒22.8Tであつて、立下りエツジパルスECTL
,ECTL間の時間8Tよりも充分長い。したがつて、こ
のゲート信号GT3により、アンドゲート31で立下りエツ
ジパルスECTLに続く立下りエツジパルスECTLの遅延
エツジパルスDE2が、近接個所検出信号CP2として抽出さ
れる。ゲート信号GT3は第2図(g)に示したゲート信
号GTR2に対応し、この近接個所検出信号CP2は第2図
(h)に示した近接個所検出信号に対応する。
さらに、RS−F.F.14のQ端子から出力されるゲート信
号GT2は、カウンタ9のカウントデータNlがラツチ回路1
0にラツチされているカウント値N0に達した時点で立上
り、その後の最初の遅延エツジパルスDE3の発生時点で
立下がるパルスである。したがつて、アンドゲート18で
は、このゲート信号GT2により、通常(すなわち、第5
図のA領域,B領域以外では)、立下りエツジパルスECTL
180の遅延エツジパルスDE1がクロツクCP1として抽出さ
れるが、ビデオフレームパルスCTL30の立下りエツジパ
ルスである立下りエツジパルスECTLが立下りエツジ検
出回路7から出力されると、その遅延エツジパルスDE1
がクロツクCP1として抽出され、これに続く立下りエツ
ジパルスの遅延エツジパルスDE1は阻止される。
以上のようにして、アンドゲート18からクロツクCP1
が出力され、アンドゲート31から立下りエツジパルス
による近接個所検出信号CP2が出力される。
第4図(a)に戻つて、アンドゲート18から出力され
るクロツクCP1は、ナンドゲート33を介してU/Dカウンタ
16に供給される。U/Dカウンタ16は、ナンドゲート33か
らクロツクCP1が供給されることにより、ダウンカウン
トモードに設定され、クロツクCP1が1ずつダウンカウ
ントする。また、近接個所検出信号CP2は、アンドゲー
ト29を通り、ロード信号としてU/Dカウンタ16に供給さ
れる。U/Dカウンタ16は、このロード信号CP2により、値
5にロードされ、これからクロツクCP1を1ずつカウン
トダウンする。
ところで、磁気テープの順方向走行時では、立下りエ
ツジパルスECTLの発生とともに、U/Dカウンタ16は零
にクリアされ、立下りエツジパルスECTLの発生によつ
てU/Dカウンタ16のカウント値NU/Dが3となるととも
に、磁気テープが逆方向走行状態となる。このために、
U/Dカウンタ16のカウント値NU/Dは、次に立下りエツジ
パルスECTLの発生とともに2となり、以下順次1ずつ
少なくなつて立下りエツジパルスECTLの発生とともに
零となる。この零の期間デコーダ17は“H"の信号を出力
する。この信号はアンドゲート27、オア回路35を通り、
セレクト信号SELとして、アンドゲート25に供給され、
また、インバータ36でレベル反転されてアンドゲート24
に供給される。
このU/Dカウンタ16のカウント値NU/Dの零期間(した
がつて、セレクト信号SELのパルス期間)は、第4図
(b)でのアンドゲート18によるクロツクCP1の発生タ
イミングから明らかなように、立下りエツジパルスECTL
の遅延エツジパルスDE1から次の立下りエツジパルスE
CTLの遅延エツジパルスDE1までの期間である。したが
つて、アンドゲート25では、アンドゲート23の出力信号
から立下りエツジパルスECTL(立下りエツジパルスEC
TL30)が抽出される。
U/Dカウンタ16のカウント値NU/Dは、次の立下りエツ
ジパルスECTLの遅延エツジパルスDE1によつて7とな
るが、さらに次の立下りエツジパルスECTLの遅延エツ
ジパルスDE2である近接個所検出信号CP2によつて5とな
る。
以下、U/Dカウンタ16のカウント値NU/Dは、近接個所
検出信号CP2毎に5となつてクロツクCP1毎に1ずつ少な
くなるが、第5図から明らかなように、必ず、立下りエ
ツジ検出回路7から立下りエツジパルスECTL30が出力さ
れるときには零となり、立下りエツジパルスECTL180が
出力されるときには零以外となる。これにより、アンド
ゲート25では立下りエツジパルスECTL30が抽出され、ア
ンドゲート24からは立下りエツジパルスECTL180が抽出
される。
なお、上記のように磁気テープの順方向走行時、デコ
ーダ17により、U/Dカウンタ16のカウント値NU/Dが6あ
るいは7のときにセレクト信号SELを“H"にするのは、
次の理由によるものである。
まず、カウント値NU/Dが6のときにセレクト信号SEL
を“H"にするのは、立下りエツジパルスECTL30の遅延パ
ルスDE2によつてU/Dカウンタ16にアツプカウントのクロ
ツクCP1が6個供給される(もちろん、この6個のクロ
ツクCP1は立下りエツジパルスECTL180の遅延パルスDE1
である)。したがつて、磁気テープの順方向走行時に
は、U/Dカウンタ16のカウント値NU/Dが6である期間に
立下りエツジパルスECTL30が検出されることになり、こ
の期間にセレクト信号SELを“H"にとれば、立下りエツ
ジパルスECTL30と立下りエツジパルスECTL180との分離
が可能となる。
U/Dカウンタ16のカウント値NU/Dが7のときにセレク
ト信号SELを“H"にするのは、非常に稀な場合である
が、次のようなことが起こるからである。
すなわち、第4図(a)において、破線矢印で示すよ
うに、逆方向走行している磁気テープが、コントロール
信号RCTLのパルスが再生されてからパルスが再生さ
れる前に、順方向走行状態に切り換えられた場合をみる
と、磁気テープの逆方向走行時では、立下りエツジパル
スECTLに応じてU/Dカウンタ16のカウント値NU/Dが7
となるが、その直後磁気テープが順方向走行状態となつ
て立下りエツジパルスECTLが再び発生することにな
る。すなわち、第4図(c)に示すように、立下りエツ
ジパルスECTLの次に立下りエツジパルスECTL,ECTL
が続くこととなる。この場合、U/Dカウンタ16のカウ
ント値NU/Dは、先行する立下りエツジパルスECTLの
遅延エツジパルスDE1で7となり、次の立下りエツジパ
ルスECTLの遅延エツジパルスDE2である近接個所検出
信号CP2により、零となる。したがつて、2番目に発生
される立下りエツジパルスECTLは、U/Dカウンタ16の
カウント値NU/Dが7である期間内にある。
ところで、磁気テープが上記のように逆方向走行状態
から順方向走行状態に切り換わつたときには、順方向走
行状態に切り換わつて最初に再生されるコントロール信
号の立下りエツジパルスECTLはビデオフレームパルス
CTL30であつて、これの立下りエツジパルスECTLは立
上りエツジパルスECTL30として分離されなければならな
い。これを可能とするために、デコーダ17はU/Dカウン
タ16のカウント値NU/Dが7のときも“H"の信号を出力
するようにし、この信号がアンドゲート26,オア回路35
を通ることができるようにして、アンドゲート23の出力
信号から立下りエツジパルスECTLをアンドゲート25で
抽出するためのセレクト信号SELを形成するようにして
いる。
以上説明したように、この実施例によれば、磁気テー
プの走行方向が順,逆いずれの方向であつても、また、
走行方向が切り換わる過渡的な時点においても、再生コ
ントロール信号からカラーフレームパルス,ビデオフレ
ームパルス,サーボリフアレンスパルスを正確に分離・
抽出できる。しかも、これらコントロールパルスを抽出
するためのゲート信号の発生タイミングをカウントデー
タのビツトシフト処理によつて決定しているから、これ
を掛算器等の回路を用いて処理する場合に比べ、はるか
に小規模な回路構成で実現できる。
なお、この実施例においては、カウンタ9から直接コ
ンパレータ12に供給されるカウントデータNmを、カウン
タ9からラツチ回路10に供給されるカウントデータNh
2倍とした。これにより、コンパレータ12からの一致信
号CMP2の発生タイミングをA領域,B領域(第5図)での
最後の立下りエツジパルス(第3図においては、立下り
エツジパルスECTL30)よりも遅れ、アンドゲート31でこ
の立下りエツジパルスを近接個所検出信号CP2として抽
出することができるようにした。これが、第2図(e)
における点Bから時間TF/2遅れた時点を一致信号CMP2の
発生タイミングとしたことに対応する。
しかし、この一致信号CMP2の発生タイミングとして
は、第2図(e)に示すように、上記の1/2倍の時点
(すなわち、TF/4の時点)としても、同様に近接個所検
出信号CP2をアンドゲート31で抽出することができる。
したがつて、カウンタ9からコンパレータ12に直接供給
されるカウントデータNmを、カウントデータNhの4倍、
すなわち、カウントデータNhより2ビツト分LSB側へシ
フトしたカウントデータQ1〜Q8としてもよい。
第9図は本発明によるコントロール信号分離装置の他
の実施例を示すブロツク図であつて、55はテープ走行速
度データVDの入力端子、56は分周器、57はマルチプレク
サ、58はラツチ回路、59はコンパレータ、60はラツチ回
路、61はシフトクロツク発生回路、62はラツチ/シフト
回路、63はオア回路、64は立下りエツジパルス抽出ブロ
ツクであり、第1図に対応する部分には同一符号をつけ
ている。
この実施例は、例えば、高速サーチ再生やスロー再生
の場合のように、再生時の磁気テープの走行速度が記録
時とは大きく異なり、再生コントロール信号の周波数が
大幅に変化する場合に好適なものである。
磁気テープの走行速度が記録時の64倍となる(64倍
速)高速サーチ再生や1/32倍速までの低速スロー再生に
対応させる場合、磁気テープの走行速度に応じて再生コ
ントロール信号の周期は64×32=2048倍変化する。した
がつて、64倍速時の再生コントロール信号の周期計測用
クロツクと1/32倍速時の再生コントロール信号の周期計
測用クロツクとを同じ周期とすると、第1図におけるカ
ウンタ9,ラツチ回路10およびコンパレータ11,12では、1
1ビツト分ビツト数が増大することになる。
第9図に示すこの実施例では、磁気テープの走行速
度、即ち再生コントロール信号の周期に応じて周期計測
用クロツクの周期を切り換え、カウンタ9,ラツチ回路1
0,コンパレータ11,12のビツト数を最小限にして回路規
模の小形化を実現するものである。
第9図における立下りエツジパルス抽出ブロツク64
は、基本的には第1図に示した構成と同一であるが、第
1図におけるラツチ回路10の代りにラツチ/シフト回路
62を用い、また、このラツチ/シフト回路62のラツチク
ロツクをアンドゲート19からオア回路63を介して供給す
るようにした点が第1図での構成と異なつている。この
立下りエツジパルス抽出プロツク64では、この実施例の
特徴を説明する部分のみが表示されており、U/Dカウン
タ16などの第1図のときと同じ動作をなす部分について
は、表示を省略している。
第9図において、入力端子2より供給された基準クロ
ツクECKは複数の分周比が設定されている分周回路56で
分周され、異なる周波数の複数の基準クロツクCKDが生
成される。これら基準クロツクCKDはマルチプレクサ57
に供給され、ラツチ回路58にラツチされた磁気テープの
走行速度を表わすデータ(以下、テープ速度データとい
う)LVDに応じた周波数の基準クロツクCKDが基準クロツ
クDCKとして選択される。この基準クロツクDCKが、立下
りエツジパルス抽出ブロツク64における立下りエツジ検
出回路7,遅延回路8および図示しないカウンタ9に、第
1図での基準クロツクECKの代りに供給される。このテ
ープ速度データLVDは、図示しない磁気テープの速度制
御系から入力端子55を介して供給されるリアルタイムの
テープ速度データVDがラツチ回路58にラツチされたもの
である。
また、ここで、このラツチ回路58のラツチパルスは、
アンドゲート20から供給されるカラーフレームパルスCT
L15の立下りエツジパルスECTL15を除いた立下りエツジ
パルスECTLの遅延エツジパルスDE2である。これは、立
下りエツジパルス抽出ブロツク64におけるカウンタ9
(第1図)において、コントロールパルスの周期計測の
途中で基準クロツクDCKの周波数が切り換わつたときで
も、周期計測の結果が信頼できるようにするためであ
り、これにより、このカウンタ9がリセツトされるタイ
ミングで基準クロツクDCKの周波数が切り換わるように
している。
ここでは、上記のように、対応できる磁気テープの走
行速度変化範囲として、1/32倍速から64倍速までとして
いる。第10図に磁気テープの走行速度に対するテープ速
度データVDと選択される基準クロツクDCKとの関係の一
例を示す。同図では、磁気テープの走行速度を2倍変化
毎に区分し、この区分毎に基準クロツクDCKの周波数も
2倍変化するように設定している。但し、第10図におい
て、テープ速度欄の( )内の倍速値は、磁気テープの
速度が高速から低速に移行する場合のテープ速度データ
VDが変化する閾値速度を表わしている。
このように、磁気テープの速度が低速から高速へ移行
する場合と、高速から低速へ移行する場合とで閾値を異
ならせているのは、例えば2倍速を設定した場合に、テ
ープ速度データVDが“0100"と“0101"との間で連続的に
切り換わるのを防ぐためである。
第9図において、ラツチ回路58にラツチされたテープ
速度データLVDと入力端子55から入力されるテープ速度
データVDとはコンパレータ59に供給され、それらの大小
比較が行なわれてその比較結果がアンドゲート20からの
ラツチパルスによつてラツチ回路60にラツチされる。ラ
ツチ回路60からは、VD<LVDのとき“H"なるRD信号とVD
>LVDのとき“H"となるLDが出力され、これらはシフト
クロツク発生回路61に供給されるとともに、ラツチ/シ
フト回路62に信号RDが右シフト制御信号RSとして、ま
た、信号LDが左シフト制御信号LSとして供給される。シ
フトクロツク発生回路61は遅延回路8からの遅延エツジ
パルスDE2を信号RDまたはLDに応じた方向にシフトし、
ビツトシフトクロツクCP4としてオア回路63を介し、ラ
ツチ/シフト回路62に供給する。
ラツチ/シフト回路62は、ラツチ回路60から信号RD,L
Dいずれも供給されていないときには、オア回路63の出
力パルスCP5をラツチクロツクとするラツチ回路として
機能し、ラツチ回路60から信号RD,LDいずれかが供給さ
れる期間では、オア回路63の出力パルスCP5をシフトク
ロツクとするシフト回路として機能する。ここでは、信
号RDが供給される期間では、ラツチ/シフト回路62にラ
ツチされているカウント値N0は、シフトクロツクCP5に
よつて1ビツト分上位ビツト側にシフトされ、信号LDが
供給される期間では、シフトクロツクCP5によつて1ビ
ツト分下位ビツト側にシフトされる。
次に、磁気テープの走行速度が2倍速域から4倍速域
に変化する(すなわち、第10図でのNo.6の領域からNo.5
の領域に変化する)場合を例とし、第11図のタイムチヤ
ートを用いてこの実施例の動作を説明する。なお、第11
図において、第9図に対応する信号には同一符号をつけ
ている。但し、VD−LSBは入力端子55からのリアルタイ
ムのテープ速度データVDのLSB(最下位ビツト)であ
り、LVD−LSBはラツチ回路58にラツチされたテープ速度
データLVDのLSBである。
いま、第11図に示すように、立下りエツジパルスECTL
15,ECTL30が続く立下りエツジパルスECTL180の直前(時
点t1)で磁気テープの走行速度が2倍速域から4倍速域
に変化したものとする。この場合には、入力端子55から
供給されるテープ速度データVDは、第10図により、“01
01"から“0100"に変化する。テープ速度データVDはラツ
チ回路58に遅延エツジパルスDE2のタイミングでラツチ
されてテープ速度データLVDとなるが、このテープ速度
データLVDは、時点t1後の最初の立下りエツジパルスECT
L180の遅延エツジパルスDE2のタイミング(時点t2)で
“0101"から“0100"に変化する。このために、VD−LSB
は時点t1で“1"(“H")から“0"(“L")に変化し、LV
D−LSBは時点t2で同様に変化する。
また、ラツチ回路58のテープ速度データLVDの変化と
ともに、マルチプレクサ57からの基準クロツクDCKの周
波数は、第10図により、時点t2でfECK/32からfECK/16に
切り換えられる。このため、時点t2以降では、基準クロ
ツクDCKの周波数がこれまでの2倍となり、立下りエツ
ジパルス抽出ブロツク64での周期計測用のカウンタ9
(図示せず)のカウント速度は、第11図に示すように、
時点t2以降では、それ以前の2倍となる。
第11図に示すカウンタ9のカウントデータNl,Nmは時
点t2以降の4倍速領域でのコンパレータ11,12に供給さ
れるカウンタ9のカウントデータであり、点線で示すカ
ウントデータ(Nl-1,(Nm-1は、時点t2以前の基準
クロツクDCKが2倍になる2倍速領域でのカウンタ9の
カウントデータである。従つて、4倍速領域において、
第1図の場合と同様に、立下りエツジパルスECTL180の
遅延エツジパルスDE1のタイミングでのカウンタ9のカ
ウント値N0がそのままコンパレータ11,12に供給される
と、かれらからの一致信号CMP1,CMP2は、本来必要とす
る時点の半分の時点で発生することになり、必要とする
パルス幅やタイミングのゲート信号GT1,▲▼,GT
2,▲▼が得られなくなる。
そこで、この実施例では、リアルタイムのテープ速度
データVDとラツチ回路58でラツチされたテープ速度デー
タLVDをコンパレータ59で大小比較し、その大小比較結
果に応じてラツチ/シフト回路62にラツチされた1周期
前の周期を表わすカウント値N0を上位ビツト側(右側)
あるいは下位ビツト側(左側)へビツトシフトして2倍
もしくは1/2倍とし、カウントデータNl,Nmがラツチ/シ
フト回路62にラツチされている値に達するまでの時間
を、上記のようにシフトされなかつた場合よりも、2倍
もしくは1/2倍となるようにしている。
磁気テープの走行速度が2倍速域から4倍速域に変化
する場合には、まず、コンパレータ59は大小比較信号VD
<LVDをラルチ回路60へ出力してラツチさせる。これに
よつて“H"となつたラツチ回路60の出力信号RDは、ラツ
チ/シフト回路62に右シフト制御信号RSとして供給され
ると共に、シフトクロツク発生回路61にも供給される。
シフトクロツク発生回路61では、ラツチ回路60の出力信
号RDにより、ビツトシフトクロツクCP4を発生し、オア
回路63を介してラツチシフト回路62のラツチクロツク端
子のCKに供給する。
ラツチ/シフト回路62では、アンドゲート19からオア
ゲート63を介して供給されるラツチクロツクCP3によ
り、カウンタ9からのカウントデータNhがラツチされ、
次いでラツチ回路60から大小比較信号RDが供給されて、
その信号期間にシフトクロツク発生回路61からオア回路
63を介して供給されるビツトシフトクロツクCP4によ
り、ラツチされたカウント値N0が上位ビツト側へ1ビツ
トシフトされる。したがつて、ラツチ/シフト回路62か
らコンパレータ11,12に供給されるカウント値N0はラツ
チクロツクCP3でラツチされたカウント値の2倍とな
る。これにより、コンパレータ11,12からは、カウンタ
9がリセツトされてから計測された立下りエツジパルス
ECTL180の周期の1/8倍の期間、1/4倍の期間夫々経過し
た時点で一致信号CMP1,CMP2が発生し、第1図と同様に
して、立下りエツジパルスECTLから立下りエツジパルス
を抽出するためのゲート信号▲▼や立下りエツジ
パルスECTL180,ECTL30の分離するためのセレクト信号SE
Lを形成することができる。
なお、上記例は磁気テープの走行速度が増加する場合
についての説明であつたが、磁気テープの走行速度が減
少する場合には、コンパレータ59から大小比較信号VD>
LVDがラツチ回路60に供給され、ラツチされた大小比較
信号LDが左シフト制御信号LSとしてラツチ/シフト回路
62に、また、シフトクロツク発生回路61に夫々供給され
る。そして、ラツチ/シフト回路61では、ラツチクロツ
クCP3でラツチされたカウンタ9(図示せず)のカウン
ト値N0がこの大小比較信号LDによつて1ビツト下位ビツ
ト側にシフトされる。これにより、コンパレータ11,12
の一致信号CMP1,CMP2は、磁気テープの走行速度が増加
する場合と同様にして、所望のタイミングで発生され
る。
以上説明したように、本実施例によれば、磁気テープ
の走行速度が大幅に変化して再生コントロール信号の周
期が大幅に変化した場合においても、再生コントロール
信号からカラーフレームパルス,ビデオフレームパルス
およびサーボリフアレンスパルスを正確に分離・抽出で
きる。しかも、再生コントロール信号の周期の変化には
基準クロツクの周波数を切り換えることで対応している
ため、同期・タイミング処理データのビツト数を何ら増
加させることがなく、小規模な回路構成で実現できる。
次に、本発明によるコントロール信号分離装置のさら
に他の実施例を説明するが、まず、この実施例の動作原
理を第13図によつて説明する。
第13図はコントロール信号CTLのA領域(第5図
(a))を中心とした領域を示している。
同図において、サーボリフアレンスパルスCTL180の2
周期をT0(第2図により、これは2TF)、カラーフレー
ムパルスCTL15とこれより2つ前のサーボリフアレンス
パルスCTL180との間の期間をT1(第2図,第5図によ
り、これは(TF+4T))、A領域でのサーボリフアレン
スパルスCTL180からビデオフレームパルスCTL30までの
期間をT2(第5図により、これは8T)、カラーフレーム
パルスCTL15から次のサーボリフアレンスパルスCTL180
までの期間をT3(第2図,第5図により、これは(4T+
TR))、ビデオフレームパルスCTL30からこれより2つ
後のサーボリフアレンスパルスCTL180までの期間をT
4(第2図により、これは(TR+TF))とすると、先に
説明したように、 TF≒53.3T,TR≒45.5T であるから、 T0=2TF≒106.6T T1=TF+4T≒57.3T T2=8T T3=4T+TR≒49.5T T4=TR+TF≒98.8T であつて、 T1>4T2,T3>4T2 となる。
この動作原理は、以上の点を利用するものである。す
なわち、コントロール信号CTLのパルス毎にこれより2
つ後のパルスまでの期間(以下、これを2周期期間とい
う)を計測する。いま、コントロール信号CTLのn番目
のパルスCTL(n)からこれより2つ後のパルスCTL(n
+2)までの期間を計測し、この2周期期間をTnとする
と、次に、(n+1)番目のパルスCTL(n+1)が得
られると、これらから2つ後のパルスCTL(n+3)ま
での期間Tn+1を計数する。
そして、計測された2周期期間Tnと4Tn+1の大小関係
を比較するのであるが、 サーボリフアレンスパルスCTL180のみが連なる期間で
は、Tn=Tn+1=T0であるから、 Tn<4Tn+1 であり、また、 カラーフレームパルスCTL15が得られたときには、Tn=T
0,Tn+1=T1であるから、 Tn<4Tn+1 であるが、 ビデオフレームパルスCTL30が得られたときには、Tn=T
1,Tn+1=T2であるから、 Tn>4Tn+1 となる。さらに、 次のサーボリフアレンスパルスCTL180が得られたとき
には、Tn=T2,Tn+1=T3であるから、 Tn+1>4Tn となる。
以上のことから、A領域の最後のパルスCTL30が得ら
れてからこれより2つ遅れたパルスCTL180が得られるま
での期間、2つの隣り合う2周期期間の一方が他方の4
倍よりも大きくなることがわかる。
以上は磁気テープが順方向に走行する場合であつた
が、磁気テープが逆方向に走行する場合には、A領域で
の各パルスCTL180,CTL15,CTL30の配列は図示とは逆にな
る。しかし、この場合でも、ビデオフレームパルスCTL1
5の次のサーボリフアレンスパルスCTL180が得られたと
きからこれより2つ遅れたサーボリフアレンスパルスCT
L180が得られる期間、Tn=T3,Tn+1=T2または、Tn=T2,
Tn+1=T3であつて、Tn>4Tn+1または、Tn+1>4Tnとな
り、これ以外では、必ずTn<4Tn+1となる。
このようにして、コントロール信号CTLのA領域を検
出することができ、このA領域でのカラーフレームパル
スCTL15の再生タイミングを検出することができる。そ
して、このカラーフレームパルスCTL15の検出信号によ
つてクリアあるいはプリセツトされ、コントロール信号
CTLをクロツクとして、磁気テープの順方向走行時には
アツプカウント、逆方向走行時にはダウンカウントする
U/Dカウンタを用い、このU/Dカウンタのカウント値によ
り、サーボリフアレンスパルスCTL180,ビデオフレーム
パルスCTL30,カラーフレームパルスCTL15を分離・出力
する。
以下、第12図により、かかる動作原理に基づく本発明
によるコントロール信号分離回路の実施例を説明する。
なお、第12図において、65,70はD−F.F.、66は立上り
エツジ検出回路、67は立下りエツジ検出回路、68,69は
遅延回路、70はD−F.F.71,72はカウンタ、73,74はラツ
チ回路、75,76は4倍化回路、77,78はコンパレータ、79
は立上りエツジ検出回路、80はU/Dカウンタ、81はデコ
ーダ、82はセレクタ、83,84はナンドゲート、85,86はア
ンドゲート、87,88はオア回路であり、第1図に対応す
る部分には同一符号をつけている。
また、第14図は第12図の各部の信号を示す波形図であ
る。
第12図および第14図において、第6図の波形整形回路
41から入力端子1に入力されたコントロール信号LCTL
は、そのパルス毎にレベル反転するD−F.F.65に供給さ
れて分周される。この分周コントロールパルスCTLDは立
上りエツジ検出回路66と立下りエツジ検出回路67とに供
給され、立上りエツジ検出回路66では、分周コントロー
ルパルスCTLDの立上りエツジが入力端子2からの基準ク
ロツクECKによつて検出されて立上りエツジパルスPEが
生成され、立下りエツジ検出回路67では、分周コントロ
ールパルスCTLDの立下りエツジが基準クロツクECKによ
つて検出されて、立下りエツジパルスNEが生成される。
立上りエツジパルスPEは遅延回路68に供給され、この立
上りエツジパルスPEから基準クロツクECKの1周期分お
よび2周期分遅れた遅延立上りエツジパルスPE1,PE2が
生成される。また、立下りエツジパルスNEは、遅延回路
69に供給され、この立下りエツジパルスNEから基準クロ
ツクECKの1周期分、及び2周期分遅れた遅延立下りエ
ツジパルスNE1,NE2が生成される。
遅延回路68から出力される遅延立上りエツジパルスPE
2は、リセツトパルスとして、基準クロツクECKをカウン
トするカウンタ71に供給され、これよりも基準クロツク
ECKの1周期分進んだ遅延立上りエツジパルスPE1はラツ
チパルスとして、カウンタ71のカウントデータNhAが供
給されるラツチ回路73に供給される。また、遅延回路69
から出力される遅延立下りエツジパルスNE2は、リセツ
トパルスとして、基準クロツクECKをカウントするカウ
ンタ72に供給され、これよりも基準クロツクECKの1周
期分進んだ遅延立下りエツジパルスNE1は、ラツチパル
スとして、カウンタ72のカウントデータNhBが供給され
るラツチ回路74に供給される。
したがつて、カウンタ71は分周コントロールパルスCT
LDの隣り合う立上りエツジ間に等しいコントロールパル
スLCTLの順次の2周期期間毎に基準クロツクECKをカウ
ントし、ラツチ回路73にこの2周期期間の長さを表わす
カウント値LAがラツチされる。また、カウンタ72は分周
コントロールパルスCTLDの隣り合う立下りエツジ間に等
しいコントロールパルスLCTLの順次の2周期期間毎に、
すなわち、カウンタ71が計測する2周期期間よりもコン
トロールパルスLCTLの1パルス分だけ遅れた2周期期間
毎に基準クロツクECKをカウントし、ラツチ回路74にこ
の2周期期間の長さを表わすカウント値LBがラツチされ
る。
ここで、第14図に示すように、遅延立上りエツジパル
スPE2の順次の周期を……,T0,T2,T4,T6,T8,……とする
と、ラツチ回路73では、これらを表わすカウント値LAが
……,N0,N2,N4,N6,N8,……として順番にラツチされ、ま
た、遅延立下りエツジパルスNE1の順次の周期を……,T
-1,T1,T3,T5,T7,……とすると、ラツチ回路74では、こ
れらを表わすカウント値LBが……,N-1,N1,N3,N5,N7,…
…として順番にラツチされる。
ラツチ回路73にラツチされたコントロールパルスLCTL
の一方の2周期期間T2i(但し、iは整数)のカウント
値LAは、コンパレータ77にP入力として供給されるとと
もに、4倍化回路75で4倍されてコンパレータ78にQ入
力として供給される。また、ラツチ回路74にラツチされ
たコントロールパルスLCTLの他方の2周期期間T2i+1
カウント値LBは、コンパレータ78にP入力として供給さ
れるとともに、4倍化回路76で4倍されてコンパレータ
77にQ入力として供給される。これらコンパレータ77,7
8は、いずれもP入力>Q入力のとき、“H"の比較検出
信号CMP3,CMP4を出力する。
ここで、コントロールパルスLCTLを左側から順番に
,,,……とすると、コントロールパルスLCTL
,,を含む領域が前記のA領域である。そこで、
第13図で説明した動作原理により、コントロールパルス
LCTLが入力されると、T1>4T2であつてN1>4N2とな
り、また、次のコントロールパルスLCTLが入力される
と、T3>4T2であつてN3>4N2となるから、コンパレータ
78でP入力>Q入力となり、ラツチ回路73が2周期期間
T2に対するカウント値N2をラツチしている期間、すなわ
ち、コントロールパルスLCTLに対する遅延立上りエツ
ジパルスPE1からコントロールパルスに対する遅延立
上りエツジパルスPE1までの期間の“H"の比較検出信号C
MP4がコンパレータ78から出力される。
なお、コンパレータ77からは比較検出信号CMP3は出力
されない。
この比較検出信号CMP4はオア回路87を介し、信号CMP5
として、立上りエツジ検出回路79に供給され、基準クロ
ツクECKにより、その立上りエツジを表わす立上りエツ
ジパルスREGが生成される。この立上りエツジパルスREG
はコントロールパルスLCTL(すなわち、A領域でのビ
デオフレームパルスCTL30)の遅延立上りエツジパルスP
E1の発生タイミングを表わしており、アンドゲート85,8
6に供給される。
一方、遅延回路68が出力する遅延立上りエツジパルス
PE1と遅延回路69が出力する遅延立下りエツジパルスNE1
とはオア回路88を通り、パルスPNE1としてナンドゲート
83,84に供給されるとともに、クロツクとしてD−F.F.7
0に供給される。このD−F.F.70は、第1図におけるD
−F.F.15と同様に、磁気テープの順方向走行時には、
“H"の順方向走行信号FRDを出力し、逆方向走行時に
は、“H"の逆方向走行信号REVを出力する。この順方向
走行信号FRDはナンドゲート83,アンドゲート86およびセ
レクタ82に供給され、逆方向走行信号REVはナンドゲー
ト84,アンドゲート85およびセレクタ82に供給される。
そこで、磁気テープが順方向に走行する状態にあると
すると、ナンドゲート84の出力“H"に固定され、アンド
ゲート86はON、アンドゲート85はOFFしている。
そこで、U/Dカウンタ80は、立上りエツジ検出回路79
からアンドゲート86を通して立上りエツジパルスREGが
クリアパルスとして供給されることにより、零にクリア
され、また、オア回路88の出力パルスPNE1がナンドゲー
ト83を介して、クロツクとして、U/Dカウンタ80に供給
される。U/Dカウンタ80は、ナンドゲート83からクロツ
クパルスPNE1が供給されるときには、アツプカウントモ
ードに設定されてこのクロツクパルスPNE1をアツプカウ
ントする。
以上のようにして、磁気テープの順方向走行時には、
U/Dカウンタ80は、アツプカウントモードに設定され、
A領域でのビデオフレームパルスCTL30に応じて零にリ
セツトされた後、コントロールパルスCTL毎に1ずつカ
ウントアツプする。
第5図から明らかなように、コントロール信号CTLに
おいては、A領域でのビデオフレームパルスCTL30の
後、次のA領域でのビデオフレームパルスCTL30までに
は、14個のパルスが存在する。したがつて、U/Dカウン
タ86のカウント値NU/Dは、コントロールパルスLCTLの
A領域でのパルスのときに13、ルスのときに114で
ある。
以下、磁気テープの順方向走行時でのコントロールパ
ルスLCTLの各パルスの時点でのU/Dカウンタ80のカウン
ト値NU/Dを示すと、第15図における上側の○で囲んだ
値となる。これによると、コントロールパルスLCTLのカ
ラーフレームパルスLCTL15の発生時点では、U/Dカウン
タ80のカウント値NU/Dは13であつて、ビデオフレーム
パルスLCTL30の発生時点では6と14であり、これ以外の
カウント値NU/Dのとき、サーボリフアレンスパルスLCT
L180が発生する。
そこで、U/Dカウンタ80のカウント値NU/Dがデコーダ
81でデコードされ、このデコーダ81の出力により、セレ
クタ82は、カウント値NU/Dが13のとき、ゲート信号GT4
を形成して入力端子1からのコントロールパルスLCTLを
出力端子4に供給し、このカウント値NU/Dが6,14のと
き、ゲート信号GT5を形成してコントロールパルスLCTL
を出力端子5に供給し、このカウント値NU/Dがこれら
以外の値のとき、ゲート信号GT6を形成してコントロー
ルパルスLCTLを出力端子6に供給する。これにより、出
力端子4にはコントロールパルスLCTL中のカラーフレー
ムパルスLCTL15が得られ、また、出力端子5,6に夫々ビ
デオフレームパルスLCTL30,LCTL180が得られる。
以上は磁気テープの順方向走行時の動作であつたが、
逆方向走行時の動作は次のとおりである。
この場合、第14図に示すコントロールパルスLCTLにお
いては、LCTLはビデオフレームパルスLCTL30、LCTL
はカラーフレームパルスLCTL15、LCTLはサーボリフア
レンスパルスLCTL180であり、上記と同様にして立上り
エツジ検出回路79から得られる立上りエツジパルスREG
は、A領域中のサーボリフアレンスパルスLCTL180の遅
延立上りエツジパルスPE1の発生タイミングを表わして
いる。
一方、磁気テープの逆方向走行時では、D−F.F.70か
ら“H"の逆方向走行信号REVが出力されるので、立上り
エツジパルスREGは、アンドゲート85を介し、ロード信
号としてU/Dカウンタ80に供給される。また、オア回路8
8の出力パルスPNE1はナンドゲート84を介し、クロツク
として、U/Dカウンタ80に供給される。U/Dカウンタ80
は、ナンドゲート84からクロツクが供給されるときに
は、ダウンカウントモードに設定されてこのクロツクパ
ルスPNE1をダウンカウントする。
ここで、U/Dカウンタ80は、立上りエツジパルスREGに
より、値12にロードされる。このために、U/Dカウンタ8
0のカウント値NU/Dは、第15図における下側の○で囲ん
だ値となる。これによると、コントロールパルスLCTLの
カラーフレームパルスLCTL15の発生時点では、U/Dカウ
ンタ80のカウント値NU/Dは14であつて、ビデオフレー
ムパルムLCTL30の発生時点では7と0であり、これ以外
のカウント値NU/Dのとき、サーボリフアレンスパルスL
CTL180が発生する。
そこで、U/Dカウンタ80のカウント値NU/Dをデコード
するこのデコーダ81の出力により、セレクタ82は、カウ
ント値NU/Dが14のとき、入力端子1からのコントロー
ルパルスLCTLを出力端子4に供給し、このカウント値N
U/Dが0,7のとき、コントロールパルスLCTLを出力端子5
に供給し、このカウント値NU/Dがこれ以外の値のと
き、コントロールパルスLCTLを出力端子6に供給する。
これにより、出力端子4にはコントロールパルスLCTL中
のカラーフレームパルスLCTL15が得られ、また、出力端
子5,6に夫々ビデオフレームパルスLCTL30,LCTL180が得
られる。
なお、第14図においては、コントロールパルスLCTL
,,,,,……で分周コントロールパルスCT
LDが立上り、コントロールパルスLCTL,,,,
,……で分周コントロールパルスCTLDが立下がるもの
としたが、これの逆の場合でも同様である。但し、この
場合には、立上りエツジ検出回路79の入力信号CMP5は第
14図と同じタイミングでコンパレータ77から発生され、
この立上りエツジ検出回路79から出力される立上りエツ
ジパルスREGは、コントロールパルスLCTL(この場
合、これはサーボリフアレンスパルスLCTL180である)
の遅延立下りエツジパルスNE1のタイミングを表わして
いる。
以上説明したように、この実施例によれば、磁気テー
プの走行方向が順・逆いずれの方向であつても、コント
ロールパルスCTLにおけるサーボリフアレンスパルスCTL
180,カラーフレームパルスCTL15およびビデオフレーム
パルスCTL30が互いに近接しているA領域を安定に検出
でき、これにより、コントロールパルスLCTLからこれら
夫々のパルスを正確に分離・抽出することができる。
なお、上記第12図に示した実施例においては、4倍化
回路75,76を個別ブロツクとして示しているが、4倍化
は2ビツトシフトすることによつて簡単に実現できるの
で、コンパレータ77,78のQ入力として、ラツチ回路73,
74の出力カウント値LA,LBを夫々2ビツト上位側へシフ
トしたものとすることにより、4倍化回路75,76を削減
することができる。
また、第12図において、第9図に示したクロツク分周
回路56,マルチプレクサ57,ラツチ回路58などを設け、磁
気テープの走行速度に応じて基準クロツクECKの周波数
を切り換えるようにすることにより、カウンタ71,72、
ラツチ回路73,74、コンパレータ77,78のデータビツト数
が少ないままで磁気テープの走行速度の大幅な変化に対
応させることができる。
さらに、この実施例では、コントロールパルスLCTLの
2周期期間の最小個所を検出することにより、3種のコ
ントロールパルスLCTL180,LCTL30,LCTL15の近接個所
(A領域)を検出し、この近接個所検出信号により、U/
Dカウンタ80をリセツトあるいはプリセツトするように
したが、この近接個所検出信号としては、第1図に示し
たゲート信号▲▼によつて、抽出されたカラーフ
レームパルスあるいはその遅延エツジパルスであつても
よい。かかるカラーフレームパルスあるいはその遅延エ
ツジパルスを上記近接個所検出信号とし、これによつ
て、U/Dカウンタ80をプリセツトあるいはクリアして
も、コントロールパルスLCTLのパルスLCTL180,LCTL30,L
CTL15夫々に対してU/Dカウンタ80のカウント値を割り当
てることができ、したがつて、U/Dカウンタ80のカウン
ト値を用いることにより、コントロールパルスLCTLから
夫々のパルスLCTL180,LCTL30,LCTL15を分離することが
できる。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、異なる周期の
サーボリフアレンスパルス,ビデオフレームパルス,カ
ラーフレームパルスからなるコントロール信号が記録さ
れた磁気テープから該コントロール信号を再生するに際
し、磁気テープの走行方向が順,逆いずれの方向であつ
ても、また、磁気テープの走行速度が記録時と大幅に異
なつても、小規模な回路構成でもつて、再生された該コ
ントロール信号からこれらサーボリフアンレンスパル
ス,カラーフレームパルス,ビデオフレームパルスを夫
々正確に分離することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるコントロール信号分離装置の一実
施例を示すブロツク図、第2図はこの実施例の動作原理
説明図、第3図は磁気テープの順方向走行時での第1図
の各部の信号を示すタイミングチヤート、第4図は磁気
テープの逆方向走行時での第1図の各部の信号を示すタ
イミングチヤート、第5図はデイジタルVTRでの磁気テ
ープ上に記録されるコントロール信号を示す図、第6図
は本発明によるコントロール信号分離装置を用いたVTR
のコントロール信号再生系を示す図、第7図は第6図に
おける波形整形回路の一例を示す構成図、第8図はこの
波形整形回路の動作説明図、第9図は本発明によるコン
トロール信号分離装置の他の実施例を示すブロツク図、
第10図は第9図における磁気テープの走行速度と基準ク
ロツクの周波数との関係の一例を示す図、第11図は磁気
テープの走行速度が変化したときの第9図に示した実施
例の動作を示すタイミングチヤート、第12図は本発明に
よるコントロール信号分離装置のさらに他の実施例を示
すブロツク図、第13図はこの実施例の動作原理説明図、
第14図は第12図の各部の信号を示すタイミングチヤー
ト、第15図は磁気テープの順,逆方向走行時での第12図
におけるアツプ/ダウンカウンタのコントロールパルス
毎のカウント値を示す図である。 1……コントロールパルスの入力端子、2……基準クロ
ツクの入力端子、3……テープ走行方向信号の入力端
子、4……カラーフレームエツジパルスの出力端子、5
……ビデオフレームエツジパルスの出力端子、6……サ
ーボリフアレンスエツジパルスの出力端子、7……立下
りエツジ検出回路、8……遅延回路、9……カウンタ、
10……ラツチ回路、11,12……コンパレータ、16……ア
ツプ/ダウンカウンタ、17……デコーダ、37……磁気テ
ープ、38……コントロールトラツク、39……コントロー
ルヘツド、41……波形整形回路、42……コントロール信
号分離装置、55……テープ走行速度データの入力端子、
56……分周回路、57……マルチプレクサ、58……ラツチ
回路、59……コンパレータ、60……ラツチ回路、61……
シフトクロツク発生回路、62……ラツチ/シフト回路、
66……立上りエツジ検出回路、67……立下りエツジ検出
回路、68.69……遅延回路、71,72……カウンタ、73,74
……ラッチ回路、75,76……4倍化回路、77,78……コン
パレータ,79……立上りエツジ検出回路、80……アツプ
/ダウンカウンタ、81……デコーダ、82……セレクタ。

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】周期Tのコントロールパルスと該周期Tの
    整数倍の周期のコントロールパルスとの周期が異なるN
    種類(但し、Nは2以上の整数)のコントロールパルス
    を含み、かつ該周期Tのコントロールパルスに対して該
    周期Tの整数倍の周期のコントロールパルスが近接した
    タイミングで配置されてなる複合コントロール信号が磁
    気テープの長手方向に伸延したコントロールトラックに
    記録されており、該磁気テープから該複合コントロール
    信号を再生し、波形成形して再生複合コントロールパル
    スとし、該磁気テープに記録されている情報信号の再生
    のためのコントロールに用いるようにした磁気記録再生
    装置において、 前記再生複合コントロールパルスのパルス間隔を計測す
    る計測手段と、 該計測手段の所定の計測値を検出して、前記再生複合コ
    ントロールパルスにおける前記N種類のコントロールパ
    ルスのうちの所定のコントロールパルスのみを含む期間
    のゲートパルスを発生するゲートパルス発生手段と、 該ゲートパルスにより、前記再生複合コントロールパル
    スから該所定周期のコントロールパルスを抽出するゲー
    ト手段と を備え、該計測手段は、 前記周期Tのコントロールパルスに対して前記周期Tの
    整数倍の周期のコントロールパルスが近接した前記再生
    複合コントロールパルスの近接個所以外では、前記再生
    複合コントロールパルスのパルス毎に次のパルスまでの
    前記パルス間隔の計測を開始し、該近接個所では、該近
    接個所での最初に配列されるパルスのみにより前記パル
    ス間隔の計測を開始する ことを特徴とするコントロール信号分離装置。
  2. 【請求項2】周期Tの第1のコントロールパルスと周期
    nT(但し、nは1よりも大きい整数)の第2のコントロ
    ールパルスと周期2nTの第3のコントロールパルスとか
    らなり、該第1のコントロールパルスの2n周期毎の第1
    の近接個所で該第3のコントロールパルスが該第1のコ
    ントロールパルスから時間ΔT(但し、ΔTは周期Tよ
    りも充分小さい)遅れて配置され、該第1の近接個所か
    ら該第1のコントロールパルスのn周期分遅れた第2の
    近接個所と該第1の近接個所とで該第2のコントロール
    パルスが該第1のコントロールパルスから時間2ΔT遅
    れて配置された複合コントロール信号が磁気テープの長
    手方向のコントロールトラックに記録されており、該磁
    気テープから該複合コントロール信号を再生し波形整形
    して複合コントロールパルスとし、該磁気テープに記録
    されている情報信号の再生のためのコントロールに用い
    るようにした磁気記録再生装置において、 前記再生複合パルスの2ΔTを越える間隔の順次のコン
    トロールパルス毎に第1の期間T1(但し、ΔT<T1<2
    ΔT)オンし前記再生複合コントロールパルスから前記
    第3のコントロールパルスを抽出する第1のゲート手段
    と、 該第1のゲート手段のオフ期間オンし前記再生複合コン
    トロールパルスから前記第1,第2のコントロールパルス
    を抽出する第2のゲート手段と、 前記再生複合コントロールパルスの2ΔTを越える間隔
    の順次のパルス毎に該第1の期間T1の終了時点から第2
    の期間T2(但し、2ΔT<T1+T2<T)オンし前記再生
    複合コントロールパルスにおける前記第1,第2の近接個
    所から最後に再生されるコントロールパルスを近接個所
    検出信号として抽出する第3のゲート手段と、 前記再生複合コントロールパルスの2ΔTを越える間隔
    の前記順次のパルスをクロックとして抽出する第4のゲ
    ート手段と、 前記磁気テープの順方向走行時、前記近接個所検出信号
    によってクリアされて該クロックをアップカウントし、
    前記磁気テープの逆方向走行時、前記近接個所検出信号
    によって所定値にロードされて該クロックをダウンカウ
    ントするアップ/ダウンカウント手段と、 該アップ/ダウンカウント手段のカウント値に応じて前
    記第2のゲート手段の出力パルスを前記第1のコントロ
    ールパルスと前記第2のコントロールパルスとに振り分
    ける第5のゲート手段と からなり、前記再生複合コントロールパルスから前記第
    1,第2,第3のコントロールパルスを分離可能に構成した
    ことを特徴とするコントロール信号分離装置。
  3. 【請求項3】請求項2において、 前記再生複合コントロールルスの2ΔTを越える間隔の
    前記順次のパルスのパルス間隔Tpを計測する計測手段
    と、 該計測手段の該パルス間隔Tpの計測毎に前記第1の期間
    T1に等しい Tp/2l(但し、lは自然数)のパルス幅の互いにレベル
    が異なる第1,第2のゲート信号を生成する第1のゲート
    信号生成手段と、 該計測手段の該パルス間隔Tpの計測毎に前記再生複合コ
    ントロール信号の2ΔTを越える間の前記順次のパルス
    からTp/2m(但し、mは自然数であって、m<l)のパ
    ルス幅の互いにレベルが異なる第3,第4のゲート信号を
    生成する第2のゲート信号生成手段と、 該第1,第4のゲート信号により該第1,第2のゲート信号
    の後縁から始まりパルス幅が前記第2の期間T2に等しい
    第5のゲート信号を生成する第3のゲート信号生成手段
    と を有し、該第2のゲート信号を前記第1のゲート手段の
    ゲート信号とし、該第1のゲート信号を前記第2のゲー
    ト手段のゲート信号とし、該第5のゲート信号を前記第
    3のゲート手段のゲート信号とし、前記第3のゲート信
    号を前記第4のゲート手段のゲート信号とすることを特
    徴とするコントロール信号分離装置。
  4. 【請求項4】請求項3において、 前記第1のコントロールパルスの周波数は略180Hz、前
    記第2のコントロールパルスの周波数は略30Hz、前記第
    3のコントロールパルスの周波数は略15Hzであり、か
    つ、前記時間ΔTは略416μsecであって、 l=3,m=2 もしくは、l=3,m=1 であることを特徴とするコントロール信号分離装置。
  5. 【請求項5】周期Tの第1のコントロールパルスと周期
    nT(但し、nは1よりも大きい整数)の第2のコントロ
    ールパルスと周期2nTの第3のコントロールパルスとか
    らなり、該第1のコントロールパルスの2n周期毎の第1
    の近接個所で該第3のコントロールパルスが該第1のコ
    ントロールパルスから時間ΔT(但し、T−ΔT>2q×
    2ΔT、qは自然数)遅れて配置され、該第1の近接個
    所から該第1のコントロールパルスのn周期分遅れた第
    2の近接個所と該第1の近接個所とで該第2のコントロ
    ールパルスが該第1のコントロールパルスから時間2Δ
    T遅れて配置された複合コントロール信号が磁気テープ
    の長手方向のコントロールトラックに記録されており、
    該磁気テープから該複合コントロール信号を再生し波形
    整形して複合コントロールパルスとし、該磁気テープに
    記録された情報信号の再生のためのコントロールに用い
    るようにした磁気記録再生装置において、 前記再生複合コントロールパルスの2パルス間隔TQを順
    次計測第1の計測手段と、 計測開始が該第1の計測手段よりも前記再生複合コント
    ロールパルスの1パルス間隔分ずれて前記再生複合コン
    トロールパルスの2パルス間隔TQ′を順次計測する第2
    の計測手段と、 計測された該2パルス間隔TQと2q×TQ′計測された該2
    パルス間隔TQ′と2q×TQを夫々大小比較し、TQ>2q×
    TQ′もしくはTQ′>2q×TQを満足する期間の開始時点を
    表わすエッジパルスを発生するエッジパルス発生手段
    と、 前記磁気テープの順方向走行時、該エッジパルスによっ
    てクリアされて前記再生複合コントロールパルスをアッ
    プカウントし、前記磁気テープの逆方向走行時、該エッ
    ジパルスによって所定値にロードされて前記再生複合コ
    ントロールパルスをダウンカウントするアップ/ダウン
    カウント手段と、 該アップ/ダウンカウント手段のカウント値に応じて前
    記再生複合コントロールパルスを前記第1,第2,第3のコ
    ントロールパルスに振り分けるセレクト手段と からなり、前記再生複合コントロールパルスから前記第
    1,第2,第3のコントロールパルスを分離可能に構成した
    ことを特徴とするコントロール信号分離装置。
  6. 【請求項6】請求項5において、 前記自然数qが2であることを特徴とするコントロール
    信号分離装置。
  7. 【請求項7】請求項5または6において、 前記第1のコントロールパルスの周波数は180Hz、前記
    第2のコントロールパルスの周波数は30Hz、前記第3の
    コントロールパルスの周波数は15Hzであることを特徴と
    するコントロール信号分離装置。
  8. 【請求項8】請求項3,4,5,6または7において、 前記計測手段は、基準クロックをカウントし、 前記再生複合コントロールパルスの2ΔTを越える間隔
    の前記順次のパルスよりも少なくとも該基準クロックの
    2周期分遅れたリセットパルスでリセットされるカウン
    タと、 該順次のパルス後の該リセットパルスよりも該基準クロ
    ックの2周期分進んだラッチパルスで該カウンタのカウ
    ント値をラッチするラッチ回路と からなることを特徴とするコントロール信号分離装置。
  9. 【請求項9】請求項3,4,5,6または7において、 周波数がfsの基準クロックを分周し、fs/21+j(但し、
    i,jは0または正,負の整数)の周波数が異なるk個
    (但し、kは正数数)の分周クロックを発生する分周手
    段と、 前記磁気テープの走行速度の設定可能範囲をk個に区分
    して夫々の区分に異なる周波数の分周クロックを対応さ
    せ、前記磁気テープの設定された走行速度に対応した該
    分周クロックを選択するクロック選択手段と、 前記磁気テープの走行速度の設定変更に伴う該設定可能
    範囲の区分が該走行速度が増加する方向に変更したか減
    少する方向に変更したかを判定する区分変更方向判定手
    段と、 該区分変更方向判定手段が該区分の変更を判定したとき
    にシフトクロックを発生するシフトクロック発生手段と を設けるとともに、前記計測手段は、 該クロック選択手段で選択された該分周クロックをカウ
    ントし、前記再生複合コントロールパルスの2ΔTを越
    える間隔の前記順次のパルスよりも少なくとも該クロッ
    ク選択手段で選択された該分周クロックの少なくとも2
    周期分遅れたリセットパルスでリセットされるカウンタ
    と、 該順次のパルス後の該リセットパルスよりも該クロック
    選択手段で選択された該分周クロックの1周期分進んだ
    ラッチパルスで該カウンタのカウント値をラッチし、し
    かる後、区分変更方向判定手段の判定結果に応じた方向
    に該シフトクロックパルスによってラッチした該カウン
    ト値を1ピット分シフトするラッチ/シフト回路と からなることを特徴とするコントロール信号分離装置。
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