JP2647456B2 - 網点領域分離装置 - Google Patents
網点領域分離装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔概 要〕 画像領域を網点領域とその他の領域とに分離する網点
領域分離装置において、注目画素とその周辺画素の濃度
データに応じて設定される閾値に基づいて注目画素を白
画素,灰画素および黒画素に動的3値化処理を行う3値
化処理手段と、注目画素を含む所定の画素ブロック内で
の前記3値化処理手段により識別された白画素あるいは
黒画素について領域数を求めるとともに、この領域数に
基づいてこの注目画素が網点画素であるか否かを判定す
る判定手段とを設ける。
領域分離装置において、注目画素とその周辺画素の濃度
データに応じて設定される閾値に基づいて注目画素を白
画素,灰画素および黒画素に動的3値化処理を行う3値
化処理手段と、注目画素を含む所定の画素ブロック内で
の前記3値化処理手段により識別された白画素あるいは
黒画素について領域数を求めるとともに、この領域数に
基づいてこの注目画素が網点画素であるか否かを判定す
る判定手段とを設ける。
網点で表現された画と文字などの線画とが混在してい
る画像をファクシミリあるいは複写機などで再生する場
合には、再生された画像の品質を向上するために網点で
表現された画の領域ではモアレ除去のための平滑化処理
を、また、文字などの線画の領域では鮮鋭化処理をそれ
ぞれ行なうことが望ましい。
る画像をファクシミリあるいは複写機などで再生する場
合には、再生された画像の品質を向上するために網点で
表現された画の領域ではモアレ除去のための平滑化処理
を、また、文字などの線画の領域では鮮鋭化処理をそれ
ぞれ行なうことが望ましい。
また、画像を伝送する場合においても、上記のような
それぞれの領域の特性に応じた符号化処理を適用するこ
とによってデータ圧縮の効率を改善することができる。
それぞれの領域の特性に応じた符号化処理を適用するこ
とによってデータ圧縮の効率を改善することができる。
本発明は、このような画像処理を行なうための前処理
として、網点で表現されている網点領域を文字領域など
の他の領域と分離するための網点領域分離方式に関す
る。
として、網点で表現されている網点領域を文字領域など
の他の領域と分離するための網点領域分離方式に関す
る。
特開昭60−80365号公報には、入力した画像データを
ある固定された閾値で画素ごとに2値化した後、注目画
素を含む例えば5×5画素の2値化画像を予め蓄積され
ている網点パターンと比較し、この網点パターンと一致
する画素の数が一定の値を超えることによって網点領域
として検出するするようにした領域分離方法が記載され
ている。
ある固定された閾値で画素ごとに2値化した後、注目画
素を含む例えば5×5画素の2値化画像を予め蓄積され
ている網点パターンと比較し、この網点パターンと一致
する画素の数が一定の値を超えることによって網点領域
として検出するするようにした領域分離方法が記載され
ている。
しかしながら、上記のような従来技術においては、2
値化する閾値が固定されているために網点領域の網点率
によっては網点パターンを識別することが困難であり、
また網点のパターンが蓄積されている網点パターンと異
なっていると網点領域として検出されないことから、多
くの種類の網点パターンを予め蓄積しておく必要があっ
た。
値化する閾値が固定されているために網点領域の網点率
によっては網点パターンを識別することが困難であり、
また網点のパターンが蓄積されている網点パターンと異
なっていると網点領域として検出されないことから、多
くの種類の網点パターンを予め蓄積しておく必要があっ
た。
また、別の網点領域分離方式として、注目画素を含む
予め定められた大きさのブロックに含まれるすべての画
素の濃度などの情報に基づいてこの注目画素が網点領域
に属する画素、すなわち網点画素であるか否かを判定す
る方式が提案されているが、一般に精度が低くまた処理
も複雑になるという問題があった。
予め定められた大きさのブロックに含まれるすべての画
素の濃度などの情報に基づいてこの注目画素が網点領域
に属する画素、すなわち網点画素であるか否かを判定す
る方式が提案されているが、一般に精度が低くまた処理
も複雑になるという問題があった。
本発明は、予め定められたブロック内の情報に基づい
て注目画素が網点領域に属するか否かの属性を判定する
網点領域分離装置において、比較的簡単な処理によって
精度の高い網点領域の分離を可能とする網点領域分離装
置を提供することを目的とする。
て注目画素が網点領域に属するか否かの属性を判定する
網点領域分離装置において、比較的簡単な処理によって
精度の高い網点領域の分離を可能とする網点領域分離装
置を提供することを目的とする。
画像領域を網点領域とその他の領域とに分離する網点
領域分離装置において、注目画素とその周辺画素の濃度
データに応じて設定される閾値に基づいて注目画素を白
画素,灰画素および黒画素に動的3値化処理を行う3値
化処理手段と、注目画素を含む所定の画素ブロック内で
の前記3値化処理手段により識別された白画素あるいは
黒画素について領域数を求めるとともに、この領域数に
基づいてこの注目画素が網点画素であるか否かを判定す
る判定手段とを設ける。
領域分離装置において、注目画素とその周辺画素の濃度
データに応じて設定される閾値に基づいて注目画素を白
画素,灰画素および黒画素に動的3値化処理を行う3値
化処理手段と、注目画素を含む所定の画素ブロック内で
の前記3値化処理手段により識別された白画素あるいは
黒画素について領域数を求めるとともに、この領域数に
基づいてこの注目画素が網点画素であるか否かを判定す
る判定手段とを設ける。
さらに、画素ブロック内の白画素および黒画素に基づ
いてそれぞれ領域数を求め、白画素に基づいて計測した
領域数と黒画素に基づいて計測した領域数との中で、大
きい方の領域数をこのブロックの領域数とすることがで
きる。
いてそれぞれ領域数を求め、白画素に基づいて計測した
領域数と黒画素に基づいて計測した領域数との中で、大
きい方の領域数をこのブロックの領域数とすることがで
きる。
また、画素ブロック内の白画素および黒画素に基づい
てそれぞれ領域数を求め、当該ブロックの平均濃度の大
小によって白画素に基づいて計測した領域数と黒画素に
基づいて計測した領域数との一方をこのブロックの領域
数とすることもできる。
てそれぞれ領域数を求め、当該ブロックの平均濃度の大
小によって白画素に基づいて計測した領域数と黒画素に
基づいて計測した領域数との一方をこのブロックの領域
数とすることもできる。
第4図(a),(b)は、注目画素を含むブロック内
の画素の濃度データとの関連によって、この注目画素を
動的に3値化する、本発明の3値化処理の原理を示すも
のである。
の画素の濃度データとの関連によって、この注目画素を
動的に3値化する、本発明の3値化処理の原理を示すも
のである。
この第4図(a)には、それぞれの画素を点線で区切
られた区画として示してあり、ハッチングして示した注
目画素を中心として実線で囲って示した範囲がこの注目
画素のデータを得るために処理の対象とするブロックで
あり、この注目画素が画像上のすべての画素を走査する
ようにこのブロックを順次移動しながら処理を実行する
ものである。
られた区画として示してあり、ハッチングして示した注
目画素を中心として実線で囲って示した範囲がこの注目
画素のデータを得るために処理の対象とするブロックで
あり、この注目画素が画像上のすべての画素を走査する
ようにこのブロックを順次移動しながら処理を実行する
ものである。
本発明による3値化は、第4図(a)に斜線でハッチ
ングして示した注目画素の周辺にあるi×i画素(図示
の例ではi=3)からなるブロックの平均濃度を求め、
横軸に平均濃度a、縦軸に注目画素の濃度bをとって、
縦軸、横軸とも原点に近い方が濃度が低い、すなわち明
るい画素として示した同図(b)に示すように、このブ
ロックの平均濃度の関数として閾値THwとTHbとを設定
し、注目画素の濃度をこの閾値と比較することによって
“白画素",“灰画素”および“黒画素”に3値化する。
ングして示した注目画素の周辺にあるi×i画素(図示
の例ではi=3)からなるブロックの平均濃度を求め、
横軸に平均濃度a、縦軸に注目画素の濃度bをとって、
縦軸、横軸とも原点に近い方が濃度が低い、すなわち明
るい画素として示した同図(b)に示すように、このブ
ロックの平均濃度の関数として閾値THwとTHbとを設定
し、注目画素の濃度をこの閾値と比較することによって
“白画素",“灰画素”および“黒画素”に3値化する。
仮に、このブロックの平均濃度aがa1であったとすれ
ば、注目画素の濃度bがb1より低ければ白画素と判定
し、また注目画素の濃度bがb2より高ければ黒画素と判
定し、さらにこの注目画素の濃度bがb1とb2の間の値で
あれば灰画素と判定する。
ば、注目画素の濃度bがb1より低ければ白画素と判定
し、また注目画素の濃度bがb2より高ければ黒画素と判
定し、さらにこの注目画素の濃度bがb1とb2の間の値で
あれば灰画素と判定する。
このようにして判定された白画素あるいは黒画素のみ
を用いて後述する網点領域の分離を行なうが、灰画素を
無視することによって、背景と白画素あるいは黒画素の
占める割合が中間程度の網点率のところで、近接してい
る黒画素同士あるいは白画素同士が連結してしまうのを
防ぎ、網点率のほぼ全域に亙って黒網点あるいは白網点
を正しく抽出することができる。
を用いて後述する網点領域の分離を行なうが、灰画素を
無視することによって、背景と白画素あるいは黒画素の
占める割合が中間程度の網点率のところで、近接してい
る黒画素同士あるいは白画素同士が連結してしまうのを
防ぎ、網点率のほぼ全域に亙って黒網点あるいは白網点
を正しく抽出することができる。
第1図は本発明における領域数を計測する例として、
予め定められたj×j画素(ここではj=5としてあ
る)からなるブロック内の黒網点または白網点の塊の数
に基づいて算出される領域数計測を説明したものであ
る。
予め定められたj×j画素(ここではj=5としてあ
る)からなるブロック内の黒網点または白網点の塊の数
に基づいて算出される領域数計測を説明したものであ
る。
この領域数は、例えば森 俊二、板倉栂子共著「画像
認識の基礎〔I〕」(昭和61年8月1日オーム社発行)
第51頁ないし第53頁に記載されているような「オイラ
数」に基づいて算出されるものであり、この「オイラ
数」はブロック内の第2図(a)に示す独立した黒画素
数、同図(b),(c)の縦あるいは横に2つ連続した
黒画素の組の数および同図(d)の2×2の黒画素の組
の数の総和で与えられる。
認識の基礎〔I〕」(昭和61年8月1日オーム社発行)
第51頁ないし第53頁に記載されているような「オイラ
数」に基づいて算出されるものであり、この「オイラ
数」はブロック内の第2図(a)に示す独立した黒画素
数、同図(b),(c)の縦あるいは横に2つ連続した
黒画素の組の数および同図(d)の2×2の黒画素の組
の数の総和で与えられる。
領域数はこのオイラ数から同図(e)に示すようにハ
ッチングして示した注目画素の斜めの4つの方向に接す
る×印を付して示した画素のいずれか1つが黒画素であ
り、かつ○印で示した画素がすべて白画素である画素の
数を減算した数値であって、第1図(a)の例ではブロ
ックの略中心にある2×2の黒画素の塊の左下の1つの
黒画素がこの減算される画素に相当し、実質的にこの2
×2の黒画素とともに1つの塊を構成している画素を別
個の塊として計測しないようにするための処理である。
ッチングして示した注目画素の斜めの4つの方向に接す
る×印を付して示した画素のいずれか1つが黒画素であ
り、かつ○印で示した画素がすべて白画素である画素の
数を減算した数値であって、第1図(a)の例ではブロ
ックの略中心にある2×2の黒画素の塊の左下の1つの
黒画素がこの減算される画素に相当し、実質的にこの2
×2の黒画素とともに1つの塊を構成している画素を別
個の塊として計測しないようにするための処理である。
また、第1図(a)の左上の3つの黒画素からなる塊
は、このブロックの範囲よい広い領域に広がっている場
合があるのでこのブロックについての塊として識別され
ない方が好ましく、そのため、このj×j画素のブロッ
クの領域数として計測されないようにするため、同図
(c)に示すように、等価的にこのブロックの周囲を◆
として示した黒画素で囲ったマスクを用いて領域数の計
測を行なうようにする。
は、このブロックの範囲よい広い領域に広がっている場
合があるのでこのブロックについての塊として識別され
ない方が好ましく、そのため、このj×j画素のブロッ
クの領域数として計測されないようにするため、同図
(c)に示すように、等価的にこのブロックの周囲を◆
として示した黒画素で囲ったマスクを用いて領域数の計
測を行なうようにする。
これによって同図(a)に示したブロックの領域数を
計測する場合には同図(b)の状態で計測が行なわれ、
そのオイラ数は2×2の4画素からなる塊とその左下に
独立している1画素とからなる“2"であり、領域数はこ
のオイラ数“2"から上記の独立している1画素による
“1"を減算した“1"となる。
計測する場合には同図(b)の状態で計測が行なわれ、
そのオイラ数は2×2の4画素からなる塊とその左下に
独立している1画素とからなる“2"であり、領域数はこ
のオイラ数“2"から上記の独立している1画素による
“1"を減算した“1"となる。
そして、このブロックの領域数が例えば“1"より大き
い場合に注目画素の属性を網点ないしは網点候補とする
ことができる。
い場合に注目画素の属性を網点ないしは網点候補とする
ことができる。
ところで、この領域数計測の際には網点領域が白網点
で構成されているのか、あるいは黒網点で構成されてい
るのかを予め知ることはできない。
で構成されているのか、あるいは黒網点で構成されてい
るのかを予め知ることはできない。
そこで、黒網点に基づく領域数の計測と白網点に基づ
く領域数の計測とを並行して行い、前述したように領域
数の多い方の領域数を採用することができる。
く領域数の計測とを並行して行い、前述したように領域
数の多い方の領域数を採用することができる。
しかしながら、さらに領域数の採用精度を高めるため
の方法として、当該ブロックの平均濃度Dが予め定めた
閾値TH1より小さければ黒網点による領域数を、また、
上記平均濃度Dが予め定めた閾値TH2より大きければ白
網点による領域数をそれぞれ採用し、上記濃度の平均値
DがTH1<D<TH2の範囲にあるときには、黒網点に基づ
く領域数と白網点に基づく領域数との多い方を領域数と
して採用することができる。
の方法として、当該ブロックの平均濃度Dが予め定めた
閾値TH1より小さければ黒網点による領域数を、また、
上記平均濃度Dが予め定めた閾値TH2より大きければ白
網点による領域数をそれぞれ採用し、上記濃度の平均値
DがTH1<D<TH2の範囲にあるときには、黒網点に基づ
く領域数と白網点に基づく領域数との多い方を領域数と
して採用することができる。
第3図は本発明を適用した実施例に係る網点分離方式
の全体的な処理の流れを示す図であって、それぞれのス
テップにおける処理については後に詳細に説明するの
で、これら処理の概略を予め簡単に説明する。なお、処
理する画像は網点領域、文字領域および写真領域からな
る白黒画像として説明する。
の全体的な処理の流れを示す図であって、それぞれのス
テップにおける処理については後に詳細に説明するの
で、これら処理の概略を予め簡単に説明する。なお、処
理する画像は網点領域、文字領域および写真領域からな
る白黒画像として説明する。
スキャナなどによって読取られたアナログ信号をA/D
変換によってディジタル化された画像データ(濃度デー
タ)を第1の処理ステップIとしてバッファメモリにス
トアする。なお、以下の説明では理解を容易ならしめる
ために、このディジタル化された画像データが紙面上の
画素配置に対応して配置されたメモリ素子にストアされ
るフレームメモリを上記バッファメモリとして用いたも
のとして説明する。
変換によってディジタル化された画像データ(濃度デー
タ)を第1の処理ステップIとしてバッファメモリにス
トアする。なお、以下の説明では理解を容易ならしめる
ために、このディジタル化された画像データが紙面上の
画素配置に対応して配置されたメモリ素子にストアされ
るフレームメモリを上記バッファメモリとして用いたも
のとして説明する。
第2の処理ステップIIにおいてはこのフレームメモリ
からの濃度データを用いて、注目画素の周囲の画素の濃
度データを参照して注目画素の濃度を黒/灰/白に3値
化する動的3値化を行う。なお、この処理においては写
真領域に属する画素を同時に識別することができる。
からの濃度データを用いて、注目画素の周囲の画素の濃
度データを参照して注目画素の濃度を黒/灰/白に3値
化する動的3値化を行う。なお、この処理においては写
真領域に属する画素を同時に識別することができる。
次の第3処理ステップIIIにおいては注目画素の周囲
の黒および白の画素を用いてこの注目画素を含む領域に
ついての黒の領域数および白の領域数をそれぞれ求め、
例えば領域数の多い方の領域数に基づいて、この注目画
素を網点領域に属する画素の仮の候補である仮網点候補
とするか否かを判定する。
の黒および白の画素を用いてこの注目画素を含む領域に
ついての黒の領域数および白の領域数をそれぞれ求め、
例えば領域数の多い方の領域数に基づいて、この注目画
素を網点領域に属する画素の仮の候補である仮網点候補
とするか否かを判定する。
続く第4の処理ステップIVにおいては、黒あるいは白
の領域の大きさに基づいて発生するステップIIIにおけ
る上記判定の誤りについての補正を行なって仮網点、す
なわち仮に網点領域に属する画素とする画素を判定す
る。
の領域の大きさに基づいて発生するステップIIIにおけ
る上記判定の誤りについての補正を行なって仮網点、す
なわち仮に網点領域に属する画素とする画素を判定す
る。
次の第5の処理ステップVにおいては注目画素の周囲
の領域における化網点の存在状況に基づいた周辺画素に
よる補正を行なうとともに、さらに第6の処理ステップ
VIにおいては注目画素と一定の位置関係を有する複数の
画素が仮網点として決定されているか否かに基づく領域
縁部の補正を行い、これによって注目画素が網点領域に
属する画素、すなわち網点画素であるか否かを識別する
ように構成される。
の領域における化網点の存在状況に基づいた周辺画素に
よる補正を行なうとともに、さらに第6の処理ステップ
VIにおいては注目画素と一定の位置関係を有する複数の
画素が仮網点として決定されているか否かに基づく領域
縁部の補正を行い、これによって注目画素が網点領域に
属する画素、すなわち網点画素であるか否かを識別する
ように構成される。
第5図は、上記第2の処理ステップIIに相当する、本
発明による動的3値化処理を行なう動的3値化手段の例
を示すもので、画像データ中の斜線で示した注目画素を
含むブロックの3×3画素(i=3)の平均濃度および
最大濃度と最小濃度との差Δdとを求め、これによって
得られた上記ブロックの濃度の平均値によって例えばテ
ーブルとして用意されている閾値生成手段を参照して上
記の閾値THwおよびTHbを求め、この閾値を用いて上述し
た3値化を行なうことによって当該注目画素に対して
“黒画素",“灰画素",“白画素”のいずれに属するもの
かを示すコードを付与する。
発明による動的3値化処理を行なう動的3値化手段の例
を示すもので、画像データ中の斜線で示した注目画素を
含むブロックの3×3画素(i=3)の平均濃度および
最大濃度と最小濃度との差Δdとを求め、これによって
得られた上記ブロックの濃度の平均値によって例えばテ
ーブルとして用意されている閾値生成手段を参照して上
記の閾値THwおよびTHbを求め、この閾値を用いて上述し
た3値化を行なうことによって当該注目画素に対して
“黒画素",“灰画素",“白画素”のいずれに属するもの
かを示すコードを付与する。
なお、写真領域判定のために、上記の濃度の最大値と
最小値の差Δdは予め定めた閾値THpと比較され、差が
この閾値以下であれば注目画素は写真領域に属するもの
として写真領域であることを示す写真コードを当該注目
画素に付与し、上記“黒画素",“灰画素",“白画素”の
いずれに属するものかを示すコードとコード合成を行う
ことによって、画像上のすべての画素に対して“白画
素",“黒画素",“灰画素”のいずれかを示すコードある
いは写真領域に属する画素であることを示す写真コード
の中の1つを付与する。
最小値の差Δdは予め定めた閾値THpと比較され、差が
この閾値以下であれば注目画素は写真領域に属するもの
として写真領域であることを示す写真コードを当該注目
画素に付与し、上記“黒画素",“灰画素",“白画素”の
いずれに属するものかを示すコードとコード合成を行う
ことによって、画像上のすべての画素に対して“白画
素",“黒画素",“灰画素”のいずれかを示すコードある
いは写真領域に属する画素であることを示す写真コード
の中の1つを付与する。
このように、写真領域に属する画素を網点領域分離処
理の対象外とすることによって、雑音などの影響による
各画素についての白黒判定や網点領域識別の誤りを防止
することができる。
理の対象外とすることによって、雑音などの影響による
各画素についての白黒判定や網点領域識別の誤りを防止
することができる。
先に作用の項で説明したような方法で領域数の計測を
行なった場合には、白画素あるいは黒画素からなる塊の
大きさによって隣接する注目画素相互間での計測結果が
異なるという問題を生じる。
行なった場合には、白画素あるいは黒画素からなる塊の
大きさによって隣接する注目画素相互間での計測結果が
異なるという問題を生じる。
第6図(a)はこの問題を説明するもので、仮に画像
上に独立した1つの黒画素のみが存在するとき、先に第
1図について説明したブロックの周囲を囲む仮想的な黒
画素(図に◆として示す)にこの1つの黒画素が接しな
いために領域数が“1"として計測されるのは注目画素が
1〜9の位置にある9つのブロックにおいてである。
上に独立した1つの黒画素のみが存在するとき、先に第
1図について説明したブロックの周囲を囲む仮想的な黒
画素(図に◆として示す)にこの1つの黒画素が接しな
いために領域数が“1"として計測されるのは注目画素が
1〜9の位置にある9つのブロックにおいてである。
これに対し、仮に画像上に独立した2×2の黒画素か
らなる塊が存在する場合には、この2×2の4つの黒画
素の中の1つでも等価的にブロックの周囲を囲む黒画素
に接すると領域数“1"として計測されなくなるため、こ
の4つの黒画素の塊が同図(a)の1〜9の範囲内に納
まる注目画素位置が1,2,4,5の4つのブロックについて
のみ領域数が“1"として計測されることになる。
らなる塊が存在する場合には、この2×2の4つの黒画
素の中の1つでも等価的にブロックの周囲を囲む黒画素
に接すると領域数“1"として計測されなくなるため、こ
の4つの黒画素の塊が同図(a)の1〜9の範囲内に納
まる注目画素位置が1,2,4,5の4つのブロックについて
のみ領域数が“1"として計測されることになる。
このような黒画素の塊の大きさの相違による仮網点候
補の画素数の相違を無くすために、同図(b)に示すよ
うに、注目画素の属する行の前方の(j−1)/2画素お
よびこの行の上方に位置する(j−1)/2行におけるこ
のブロックに属する画素、すなわち図に×印を付して示
した画素のすべてが仮網点候補とされていないことを条
件としてハッチングして示した注目画素に仮網点コード
を与えるようにする。
補の画素数の相違を無くすために、同図(b)に示すよ
うに、注目画素の属する行の前方の(j−1)/2画素お
よびこの行の上方に位置する(j−1)/2行におけるこ
のブロックに属する画素、すなわち図に×印を付して示
した画素のすべてが仮網点候補とされていないことを条
件としてハッチングして示した注目画素に仮網点コード
を与えるようにする。
この図(b)においては、ブロックの1辺の画素数j
=5としてあることから、注目画素の属する行の2つ前
からの画素とこの行より上の2行の画素がいずれも仮網
点でない場合にのみ仮網点とすることになる。
=5としてあることから、注目画素の属する行の2つ前
からの画素とこの行より上の2行の画素がいずれも仮網
点でない場合にのみ仮網点とすることになる。
このような処理を行えば、先に述べたように、画像上
に独立した1つの黒画素のみが存在するときに領域数が
“1"として計測されるのは注目画素が第6図(a)の1
の位置にある1つのブロックのみとなり、また、画像上
に独立した2×2の黒画素からなる塊が存在する場合に
も同様に注目画素が上記1の位置にある1つのブロック
についてのみ領域数が“1"として計測され、したがって
黒画素の塊の大きさによる影響を受けることがなくな
る。
に独立した1つの黒画素のみが存在するときに領域数が
“1"として計測されるのは注目画素が第6図(a)の1
の位置にある1つのブロックのみとなり、また、画像上
に独立した2×2の黒画素からなる塊が存在する場合に
も同様に注目画素が上記1の位置にある1つのブロック
についてのみ領域数が“1"として計測され、したがって
黒画素の塊の大きさによる影響を受けることがなくな
る。
第7図は前記の処理ステップIIIの領域数の計測およ
びステップIVの塊の大きさの補正を行う処理をj×j画
素(ここでj>iであり、ここではj=5とする)のブ
ロックについて示したものであり、黒網点に基づく領域
数の計測と白網点に基づく領域数の計測とを並行して行
い、前述したように領域数の多い方の領域数を採用する
ことができるが、さらに精度を高めるために、例えば前
述の処理ステップIIの動的3値化の際に求められたブロ
ックの平均濃度Dが予め定めた閾値TH1より小さければ
黒網点による領域数を、また、上記平均濃度Dが予め定
めた閾値TH2より大きければ白網点による領域数を、さ
らに、上記濃度の平均値DがTH1<D<TH2の範囲にある
ときには、黒網点に基づく領域数と白網点に基づく領域
数との多い方を領域数として採用するようにしてもよ
い。
びステップIVの塊の大きさの補正を行う処理をj×j画
素(ここでj>iであり、ここではj=5とする)のブ
ロックについて示したものであり、黒網点に基づく領域
数の計測と白網点に基づく領域数の計測とを並行して行
い、前述したように領域数の多い方の領域数を採用する
ことができるが、さらに精度を高めるために、例えば前
述の処理ステップIIの動的3値化の際に求められたブロ
ックの平均濃度Dが予め定めた閾値TH1より小さければ
黒網点による領域数を、また、上記平均濃度Dが予め定
めた閾値TH2より大きければ白網点による領域数を、さ
らに、上記濃度の平均値DがTH1<D<TH2の範囲にある
ときには、黒網点に基づく領域数と白網点に基づく領域
数との多い方を領域数として採用するようにしてもよ
い。
上記のように判定された仮網点あるいは非仮網点を周
辺の画素が網点である場合には注目画素も網点領域に属
する画素である確率が高いことに基づいて、注目画素が
写真領域に属する画素と判定されておらず、しかも周囲
のk×k画素の領域に仮網点として判定されている画素
が含まれている場合にはこの注目画素を網点領域に属す
る画素とする。このkの値はk≧jに選ぶものであり、
例えばk=j=9とすることができる。
辺の画素が網点である場合には注目画素も網点領域に属
する画素である確率が高いことに基づいて、注目画素が
写真領域に属する画素と判定されておらず、しかも周囲
のk×k画素の領域に仮網点として判定されている画素
が含まれている場合にはこの注目画素を網点領域に属す
る画素とする。このkの値はk≧jに選ぶものであり、
例えばk=j=9とすることができる。
第8図は縁部補正処理を説明するもので、一般に網点
領域は例えば矩形などの直線で区切られた領域を占める
ことから網点領域の周縁より内側に存在する画素である
にもかかわらず非網点画素とされている画素を網点領域
に属する画素として網点画素にその属性を補正する縁部
補正を説明するためのものであって、直線で区切られた
領域の辺の内部にあることを識別するために、同図にA
〜Dとして示した4つのパターンによって縦および横方
向にm個離れた画素の判定結果に基づいて補正を行な
う。
領域は例えば矩形などの直線で区切られた領域を占める
ことから網点領域の周縁より内側に存在する画素である
にもかかわらず非網点画素とされている画素を網点領域
に属する画素として網点画素にその属性を補正する縁部
補正を説明するためのものであって、直線で区切られた
領域の辺の内部にあることを識別するために、同図にA
〜Dとして示した4つのパターンによって縦および横方
向にm個離れた画素の判定結果に基づいて補正を行な
う。
同図にAとして示したパターンを例にとって説明する
と、このAのパターンは縁部にある画素が網点候補とさ
れていない場合であってもこの画素を網点領域に属する
網点画素として補正するためのパターンであり、ハッチ
ングして示した注目画素から縦方向あるいは横方向にm
個離れた3つの画素および注目画素から縦方向および横
方向にそれぞれm個離れた2つの画素の×印を付して示
した合計5個の画素に注目し、注目画素自身を含めた6
個の画素の中で予め定めた数の画素、例えば5つの画素
が網点領域に属する画素と判定されているときにはこの
注目画素を網点領域に属する画素として、また上記6個
の画素の中で網点領域に属する画素として判定されてい
る画素の数がこの予め定めた数以下の場合には網点領域
に属しない画素として判定する。
と、このAのパターンは縁部にある画素が網点候補とさ
れていない場合であってもこの画素を網点領域に属する
網点画素として補正するためのパターンであり、ハッチ
ングして示した注目画素から縦方向あるいは横方向にm
個離れた3つの画素および注目画素から縦方向および横
方向にそれぞれm個離れた2つの画素の×印を付して示
した合計5個の画素に注目し、注目画素自身を含めた6
個の画素の中で予め定めた数の画素、例えば5つの画素
が網点領域に属する画素と判定されているときにはこの
注目画素を網点領域に属する画素として、また上記6個
の画素の中で網点領域に属する画素として判定されてい
る画素の数がこの予め定めた数以下の場合には網点領域
に属しない画素として判定する。
なお、このmの値は、基本的には領域数を計測すると
きのブロックの大きさjと関連して定めるものであり、
m=jとすることができる。
きのブロックの大きさjと関連して定めるものであり、
m=jとすることができる。
同図にB〜Dとして示したパターンはそれぞれ左辺、
下辺および右辺について上記同様の判定を行なうための
パターンであり、したがって1つの注目画素についてこ
れら4つのパターンによる補正が行なわれ、そのいずれ
かの結果によって網点領域に属する画素であることが判
定されれば最終的に網点領域に属する画素として決定さ
れる。
下辺および右辺について上記同様の判定を行なうための
パターンであり、したがって1つの注目画素についてこ
れら4つのパターンによる補正が行なわれ、そのいずれ
かの結果によって網点領域に属する画素であることが判
定されれば最終的に網点領域に属する画素として決定さ
れる。
このとき、注目画素の前に位置する◎を付して示した
画素が網点領域に属する網点画素である場合には上記の
予め定めた画素の数を5とし、また前の画素が網点領域
に属しない画素である場合には上記の予め定めた画素の
数を6とするヒステリシス特性を持たせることによって
信頼度を向上させることができる。
画素が網点領域に属する網点画素である場合には上記の
予め定めた画素の数を5とし、また前の画素が網点領域
に属しない画素である場合には上記の予め定めた画素の
数を6とするヒステリシス特性を持たせることによって
信頼度を向上させることができる。
以上は網点領域が黒の網点によって構成されているも
のとして黒画素に注目した処理について説明したが、網
点領域が白の網点によって構成されている場合もあるの
で、白画素に注目して同様の処理を並行して行い、塊と
して識別された数の多い方、あるいは領域の平均濃度に
よって網点を構成するのが黒であるか白であるかを選択
するようにする。
のとして黒画素に注目した処理について説明したが、網
点領域が白の網点によって構成されている場合もあるの
で、白画素に注目して同様の処理を並行して行い、塊と
して識別された数の多い方、あるいは領域の平均濃度に
よって網点を構成するのが黒であるか白であるかを選択
するようにする。
また、白黒画像に限らずカラー画像についても同様の
処理を適用することができ、この場合には例えば黄、マ
ゼンタおよびシアンの3色に分解されたそれぞれの画像
について上記同様の処理を行なって、いずれかの色にお
いて網点領域と判定された場合には網点領域として例え
ば平滑化の処理を行なうようにする。
処理を適用することができ、この場合には例えば黄、マ
ゼンタおよびシアンの3色に分解されたそれぞれの画像
について上記同様の処理を行なって、いずれかの色にお
いて網点領域と判定された場合には網点領域として例え
ば平滑化の処理を行なうようにする。
本発明によれば、動的3値化によって灰画素を除外し
て白画素と黒画素のみを用いて網点領域の判定を行うた
めに、網点率のほぼ全域にわたって白画素および黒画素
を正しく抽出することができるという格別の効果が得ら
れる。
て白画素と黒画素のみを用いて網点領域の判定を行うた
めに、網点率のほぼ全域にわたって白画素および黒画素
を正しく抽出することができるという格別の効果が得ら
れる。
また、注目画素を含むブロック内の画素情報のみによ
って網点画素/非網点画素の判定が行われるので処理が
容易であり、網点領域とそれ以外の文字領域や写真領域
などとの分離が効率よく行われるという格別の効果が達
成される。
って網点画素/非網点画素の判定が行われるので処理が
容易であり、網点領域とそれ以外の文字領域や写真領域
などとの分離が効率よく行われるという格別の効果が達
成される。
第1図および第2図は領域数の計測処理を説明する図、 第3図は本発明を適用した網点分離装置の実施例、 第4図は本発明による動的3値化を説明するための図、 第5図は動的3値化処理を示す図、 第6図は塊の大きさによる補正を説明する図、 第7図は領域数の計測と塊の大きさの補正処理を示す
図、 第8図は領域縁部の補正原理を説明するための図であ
る。
図、 第8図は領域縁部の補正原理を説明するための図であ
る。
Claims (3)
- 【請求項1】画像領域を網点領域とその他の領域とに分
離する網点領域分離装置において、 注目画素とその周辺画素の濃度データに応じて設定され
る閾値に基づいて注目画素を白画素,灰画素および黒画
素に動的3値化処理を行う3値化処理手段と、 注目画素を含む所定の画素ブロック内での前記3値化処
理手段により識別された白画素あるいは黒画素について
領域数を求めるとともに、この領域数に基づいてこの注
目画素が網点画素であるか否かを判定する判定手段と、 を備えることを特徴とする網点領域分離装置。 - 【請求項2】画素ブロック内の白画素および黒画素に基
づいてそれぞれ領域数を求め、白画素に基づいて計測し
た領域数と黒画素に基づいて計測した領域数との中で、
大きい方の領域数をこのブロックの領域数とすることを
特徴とする請求項1記載の網点領域分離装置。 - 【請求項3】画素ブロック内の白画素および黒画素に基
づいてそれぞれ領域数を求め、白画素に基づいて計測し
た領域数と黒画素に基づいて計測した領域数との一方
を、当該ブロックの平均濃度の大小に応じて、このブロ
ックの領域数とすることを特徴とする請求項1記載の網
点領域分離装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63254854A JP2647456B2 (ja) | 1988-10-12 | 1988-10-12 | 網点領域分離装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63254854A JP2647456B2 (ja) | 1988-10-12 | 1988-10-12 | 網点領域分離装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02103685A JPH02103685A (ja) | 1990-04-16 |
JP2647456B2 true JP2647456B2 (ja) | 1997-08-27 |
Family
ID=17270769
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63254854A Expired - Fee Related JP2647456B2 (ja) | 1988-10-12 | 1988-10-12 | 網点領域分離装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2647456B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7609879B2 (en) | 2003-09-11 | 2009-10-27 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image processing device |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4649723B2 (ja) * | 2000-10-30 | 2011-03-16 | パナソニック株式会社 | 送風機及び送風機を備えた冷却機器 |
KR101728196B1 (ko) | 2013-04-26 | 2017-04-18 | 엘지전자 주식회사 | 냉장고 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62171274A (ja) * | 1986-01-22 | 1987-07-28 | Nec Corp | 像域分離装置 |
-
1988
- 1988-10-12 JP JP63254854A patent/JP2647456B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7609879B2 (en) | 2003-09-11 | 2009-10-27 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image processing device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02103685A (ja) | 1990-04-16 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |