JP2647256B2 - 強誘電性液晶混合物 - Google Patents
強誘電性液晶混合物Info
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る構造を有する親油性化合物又は親油化化合物(以下、
親油性化合物という)を含む強誘電性液晶混合物及びこ
れを用いた電気工学的スイッチング素子、表示素子に関
する。
素子及び表示素子は、例えば、EP−B0032362(=US−A
4367924)等に例示され、良く知られている。液晶光バ
ルブは、入射光の反射強度を電気的な刺激によって変化
させることによって、光透過特性を変化させるデバイス
である。
部や、OA(オフィースオートメーション)やTV(テレビ
ジョン)の表示部として使われている。また、いわゆく
光シャッターとしてコピーや印刷機、サングラス、三次
元映像用の偏光メガネ等へも応用されている。
も注目されている。(液晶デバイスハンドブック、日刊
工業新聞出版、1989、ISBN 4−526−02590−9C3054に引
用文献あり。) 電気光学スイッチング・表示素子は、次のような構成
からなる。すなわち、少なくとも一つの電気絶縁層と電
極を含んだガラス等の基板とFLC(強誘電性液晶)層か
らなり、FLC層を上記基板により挟持する構造をとる。
そのほか、“ゲスト・ホスト”を使った“反射型ディス
プレイ”で使用する場合には、一枚の偏光子を、また、
複屈折性を利用したディスプレイには、二枚の偏光子が
含まれる。スイッチング素子、表示素子は、望ましい場
合には例えば拡散バリヤーまたは絶縁層のような補助層
を含みうる。
たはポリビニルアルコール)または無機物質(例えばSi
O)によって形成し、電極基板の間隔を充分に小さくな
るように選択すると、FLC分子は長軸方向に互いに平行
に並んだ配置をとり、スメクチック平面は配向膜に対し
て垂直または斜めに配置される。この配置において分子
は公知のように2種類の等価の配向を有し、パルス化電
場を与えることによってこれらの配向が切換えられる、
すなわちFLCディスプレイは2種類の双安定スイッチン
グが可能である。スイッチング時間はFLC混合物の自発
分極に逆比例し、マイクロ秒のオーダーである。
は、現在工業的に生産され、ほぼ入手可能なLCディスプ
レイと比較して、マルチプレックス容量、すなわち、時
分割マルチプレックス駆動においてアドレス指定できる
ターゲットの数が、従来のLCディスプレイよりもはるか
に多いということである。
るアドレス指定に基づいており、例えばSID 85 DIGEST
p.131(1985)に一つの例が記載されている。
明らかになった。すなわち、二つの安定な状態間で、再
現性のあるスイッチングをするのには、自発分極を十分
小さな値にした場合にのみ、通常、前述のパルス駆動が
使用できるという事である。
ちの一つに置かれていると(静止画)、高い電圧か、ま
たは、一定の印加電圧でパルス幅を十分長くするか、ま
たは、くりかえしパルスをかけるときのみ、もう一方の
状態へ反転させうる。この種の光学的とステリシスのこ
の挙動は、具体的には、次のような現象を生じる。すな
わち、長時間にわたって書き込まれた画像は、次に書き
込まれる画像の中で、ぼやけた“残像”として見分けら
れる。
分極が大きいほど、著しくまた、付加的に配向膜の種類
と厚さに依存している。
れる。特に大きな値において(Ps>35nC・cm-2)パルス
駆動では、ほとんどスイッチングしない。
よってのみ得られるので、このことは特に非常に迅速な
FLC混合物の使用を妨げる。光学的ヒステリシスの現象
の原因に対する仮説の一つは、FLC混合物中のイオン不
純物が原因であるという説である〔例えば、ビー・ジェ
イ・ジジョン(B.J.Dijon)等、SID会議、サンジェゴ19
88(SID conference,San Diego 1988)、2〜249頁〕。
今までに知られた解決法(a)FLC混合物と電極との直
接の接触および(b)複合洗浄(complex cleaning)は
まだ完全な成功をおさめてはいない、最初の方法は電極
の短絡を防止するような特別な手段を含める必要がある
ために非常に複雑であり、第二の方法は混合物の各成分
の特別な種類の洗浄とFLC混合物の複雑で費用のかかる
取扱いを必要とする。他の解決法もエム・ニッタ(M.Ni
tta)等によって提案されている〔日本応用物理学誌(J
apanese journal of Applied Physics)27巻(1988年)
1447頁〕、この方法では電荷駆動錯体(charge−transf
er complex)(CTCs)が光学的スイッチング挙動の改良
に用いられている。
レス状態(non−addressed state)においてダイレクタ
ー(すなわち分子の選択的方向)の(通常は)好ましく
ない不均一性と一つ以上のいわゆるツイスト状態を有す
ることである〔エム・エイ・ハンドシイ(M.A.Handsh
y)、エヌ・エイ.クラーク(N.A.Clark)、エス・ティ
・ラガーウォール(S.T.Lagerwall)、フイズ・レブ・
レット(Phys.Rev.Lett.)51巻、471頁(1983);エム
・グロガローバ(M.Glogarova)、ジェイ・パーヴェル
(J.Pavel)、ジェイ・フイズ(J.Phys)(フランス)4
5巻、143頁(1984);エヌ・ヒジ(N.Higi)、テイ・オ
ウチ(T.Ouchi)、エッチ・タケゾエ(H.Takezoe)、エ
イ・フクダ(A.Fukuda)、日本物理学誌27巻、8頁(19
88)参照〕。この不均一性によって、メモリー状態とマ
ルチブレックスモードとにおいて特に不透明な状態がか
なり弱い暗色(暗灰色状態)になるので、ディスプレイ
のコントラストはかなり低下する。コントラストは明暗
スイッチング状態における透過率の比である。ツイスト
状態の出現はさらに、しばしば波長分散を伴い、これは
ディスプレイに不正確なカラー(false color)を生ず
ることになる。現在、FLCディスプレイは5〜10の最大
コントラスト値を有している。例外はSiOを斜方蒸着し
た配向膜を用いた、高いコントラスト値を有するディス
プレイであるが、これはSiO層を形成するためにかなり
の費用がかかるのでめったに見られない。
ることが既に試みられているが、今までは不満足な結果
が得られたにすぎなかった。時には生ずる実際に均一な
状態(例えば、斜方蒸着したSiOを用いる場合)は非常
にしばしば、再び不安定な、ツイスト状態に後退するこ
とが実証されている。ツイスト状態の出現は、特に強誘
電性結晶混合物を用いる場合に、高い自発分極によって
促進されるように思われる〔これに関しては、エム・エ
イ・ハンドシーとエヌ・エイ・クラークのフエロエレク
トリックス(Ferroelectrics)59巻、69頁(1984)参
照〕。しかし、このような混合物は短いスイッチング時
間が得られるため、特に適切である。
ステリシスと関連ゴースト画像(ghost image)が無視
できるほど小さいまたはこれらを全く示さず、その代り
均一状態を示し、高度な光学的コントラストを生ずるFL
C混合物を形成することである。
うる構造を有する親油性又は親油化化合物、特にイオン
に対する錯体配位子を添加することが上記ゴースト画像
とツイスト状態とを抑制しうることが意外にも判明し
た。特に高い自発分極(Ps>35、特に>50nC・cm-2)を
有し、他の場合にはマルチブレックスモードでスイッチ
ングすることのできないFLC混合物の切換えを生ずるこ
とも可能である。本発明の他の利点はコントラストの急
激な改良である。他の本質的な利点は、比較的長いスト
レージ時間後にしばしば作用不能になるFLCディスプレ
イが本発明によって用いるFLC混合物によって比較的長
時間後も切換え可能であることである。イオン不純物が
ゴースト画像出現の原因であり、これらは過剰な錯体配
位子の添加によって除去されるので、その後に導入され
るまたは例えば配向膜からの拡散によって生ずるイオン
不純物が不利な結果をもたらさない。
それ自体環状であるかまたは環状もしくはかご状の構造
を形成しうる親油性または親油化化合物を含むことを特
徴とする強誘電性液晶混合物を提供する。該親油性また
は親油化化合物は、 a)一般式(I)の大環状化合物: 式中、 a、b、c、d、eおよびfは互いに独立的に、0〜4
の整数であり、a+b+c+d+e+fは7より大き
い; −A−、−B−、−C−、−D−、−E−および−F−
は、同一もしくは異なる基であり、 −CH2−,−CHR−,−CH=CH−,−CR=CR′−,−C≡
C−, −CO−,−COO−, −CONH−,−CONR−,−NR−, (式中、 Rは炭素数1〜12のアルキルであることができ、R′
は、−CH2−基が−O−、−COO−または−OCO−によっ
て置き換えられることができる炭素数1〜12のアルキル
であるか、またはフェニル、Cl、FもしくはCNであるこ
とができる)である; b)一般式(III)の化合物: 式中、 −Z−は−O−または−S−であり, mおよびnは0より大きい整数であり、m+nは2〜6
であり、 −X1−および−X2−は、同一もしくは異なる基であっ
て、 −Z−,−NR−, または −X1−および−X2−が一緒になって N−CH2(−CH2−Z−CH2)i−CH2−N または N−CO(−CH2−Z−CH2)i−CO−N (式中、 Rは炭素数1〜15のアルキルもしくはアルカノイル、フ
ェニル、ベンジルまたはベンゾイルであり、 iは1または2である)を表す; ただし、−X1−および−X2−は同時に−Z−ではない;
および c)一般式(IV)の化合物: 式中、 R1、R2、R3およびR4は、互いに独立的に、 −H,−CH3, であり、 p、q、rおよびsは、互いに独立的に、2〜4の整数
であり、p+q+r+sは8〜16である; からなる群より選択される。
は、前記それ自体環状であるかまたは環状もしくはかご
状の構造を形成しうる親油性または親油化化合物が、少
なくとも2つの窒素および/または酸素および/または
イオウのドナー中心を含むカチオン用錯体配位子であ
る。
する:本発明による液晶混合物、透明な電極(2電極)
によって被覆した外側プレート(例えばガラス製または
プラスチック製)、少なくとも一つの配向膜、スペーサ
ー、シーリング・フレーム、偏光子(polarizer)およ
び、カラーディスプレイ用に薄い着色フィルターシー
ト。他の可能な成分は反射防止層、不動態化層(passiv
ation layer)、レベリング層、バリヤー層および例え
ば薄膜トランジスター(TFT)と金属−絶縁体−金属(M
IM)要素のような電気的非線形要素である。液晶ディス
プレイの一般的構造は関連モノグラフに既に詳述されて
いる〔例えば、イー・カネコ(E.Kaneko)、「液晶TVデ
ィスプレイ:液晶ディスプレイの原理と応用(Liguid−
crystal TV Displays:Principles and Applications of
Liquid Crystal Displays)」KTK サイエンティフィ
ック パブリッシャーズ(KTK Scientific Publisher
s)1987、12〜30頁と163〜172頁〕 FLC光バルブでは、マルチプレックスモードでアドレ
スされたスイッチング装置が好ましい。特に、SSFLC
(表面安定化強誘電性液晶)モードで作用し、セルの厚
さ(すなわち外側プレート間の間隔)が1〜20μmであ
る液晶セルが好ましい。セルの厚さは1〜10μmである
ことが特に好ましく、複屈折モードでは1.2〜3μmで
あることが特に好ましい。
に寄与せず、FLCマトリックスに溶解した二色染料によ
る異方性吸収に寄与する。ゲスト−ホストモードでのSS
FLCディスプレイの作動中に有利に用いられる。
び/またはツイスト状態の出現を抑制する〔例えば、エ
ッチ・アール・デュバル(H.R.Dubal)等エレクトレッ
トに関する第6回国際会議会報(Proc.6th Intl.Symp.o
n Electrets)オックスフォード、イングランド、1988
参照〕。特に、このことはスメクチック層がシェブロン
形態(chevron geometry)を有するバージン液晶組織
に、およびスメクチック層がガラスプレートに対して垂
直すなわち実際に垂直であるブックシェルフ形態(book
shelf geometry)またはクワジーブックシェルフ形態
(quasi−bookshelf geometry)に該当する〔ワイ・サ
トウ(Y.Sato)等、日本応用物理学誌28巻、483頁(198
9)参照〕。このブックシェルフ形態の本発明によるFLC
混合物の使用は良好な暗状態を生ずるのみでなく、大き
い有効切換え角度のために明状態の高い透過率をも生ず
る。
一なクワジ−ブックシェルフ形態のフイールド誘導形成
(field−induced production)を促進することが判明
している〔ワイ・サトウ等、日本応用物理学誌28巻、48
3頁(1989)〕。
配位子を含めて2〜20、好ましくは2〜15成分を一般に
含む。他の成分はネマチックおよび/またはコレステリ
ックおよび/または傾斜スメクチック相を有する公知の
化合物から選択することが好ましい。これらには例えば
シッフ塩基(Sehiff's bass)、ビフェニル、テルフェ
ニル、フェニルシクロヘキサン、シクロヘキシルビフェ
ニル、ピリミジン、ジフルオロフェニルおよびp−アル
キル安息香酸エステルがある。この場合にフェニルピリ
ミジン、フェニルピリジンまたはフェニルチアジアゾー
ルの誘導体を含む混合物が特に好ましい。一般に、商業
的に入手可能な液晶混合物は、本発明による混合物の添
加前にも、種々な成分の混合物の形状であり、その中の
少なくとも1成分はメゾゲニックである、すなわち誘導
体形またはある一定の成分との混合物において液晶相を
示す化合物である。
が好ましく、冷却時の混合物の相配列はI→N*→SA *→S
C *またはI→N*→SC *である。
気的中性な化合物を使用する事が望ましい。
素を酸素−、そして、イオウ−、リン−ドナー中心を含
み、カチオンイオンに対する錯体である。
ycle)またはマクロ環式化合物(macrocycle)である
〔レンブス ケミー レキシコン(Lmpps Chemie Le
xikon)(Rompp's Lexicon of Chemistry)第8版、フ
ランクシエ出版社(Franksche Verlogsbuch handlung)
シュタットガルト、1898によると、メジオ環式化合物=
8〜12環要素、マクロ環式化合物=13環要素〕。
に基づいて好ましくは0.01〜10モル%の濃度で特にクリ
プタンド、コロナンドおよびポダンドである。16以上の
環要素を含む環式化合物が特に好ましい。クリプタンド
型の二環式配位子が好ましい。
(E.Weber)およびエフ・ヴェグトル(F.Vgtle);イ
ンオーガニカ チミカ アクタ(Ino-ganica Chimica A
cta)45巻、(1989)165−167頁が参考になる。これに
記載されている配位子トポロジーを以下に示す。
合する錯体配位子が特に好ましい。ドナー中心として少
なくとも2個の窒素原子および任意に5または6個の酸
素原子を有し、二環式または三環式構造を有する、好ま
しくは環サイズ18のマクロ環式化合物が特に適切である
と判明している。
含み、各々の錯体が、カチオンイオンを錯体化する。
1成分として一般式(I): 〔式中、a,b,c,d,e,fは互いに独立的に、0〜4の整数
であり、a+b+c+d+e+fは7より大きい; −A−,−B−,−C−,−D−,−E−,−F−は同
一もしくは異なる基であり、−CH2−,−CHR−,−CH=
CH−,−CR=CR′−,−C≡C−, −CO−,−COO−, −CONH−,−CONR−,−NR−, または であり、 Rは炭素数1〜12のアルキルであり、R′は、−CH2−
基が−O−,−COO−もしくは−OCO−によって置き換え
られていてもよい炭素数1〜12のアルキル基であるか、
又はフェニル、Cl、FもしくはCNであることができる〕 で示される少なくとも1種類の親油性化合物を含む強誘
電性液晶混合物を形成することによって達成される。
−,−E−,−F−は−CH2−基であり、−A−,−D
−は同一もしくは異なる基であり、 −CH2−,−CHR−,−CH=CH−,−CR=CR′−, −CO−,−COO−, −CONH−,−CONR−,−NR−, であるような大環状化合物を含む強誘電性液晶混合物を
用いることが好ましい。
数1〜12のアルキルまたはフェニルであるような式
(I)による親油性化合物を用いることが特に好まし
い。
モル%、特に0.1〜10モル%を含む。
り、イオノフォアとして作用する一般式(II): 〔式中、R1,R2,R3,R4は互いに独立的に、1つの−CH
2−基が−COO−,−COまたは−O−によって置換されう
る炭素数1〜15のアルキル、シクロヘキシル、フェニル
またはベンジルであり; Xは炭素数2〜9のアルキレンであり、1個もしくは2
個の非隣接−CH2−基が−O−によって置換され、2個
の隣接CH2基は1,2−フェニレンもしくは1,2−シクロヘ
キシレンによって置換され、2個の隣接−CH2−基はCH
(CH3)−CH(CH3)−によって置換され、CH2基の水素
原子がR5もしくはR6によって置換されることができ、R5
は炭素数1〜15のアルキル、R6は炭素数1〜15のアルキ
ルまたはCH2−O−CH2−CO−NR1R2である〕 で示される少なくとも1つのアミドを1成分として含む
液晶混合物を形成することによって達成される。
が−COO−,もしくは−O−によって置換されうる炭素
数1〜15のアルキル、シクロヘキシルまたはフェニルで
あり; Xが炭素数2〜9のアルキレンであり、1個または2個
の非隣接−CH2基が−O−によって置換され、2個の隣
接CH2基が1,2−フェニレンもしくは1,2−シクロヘキシ
レンによって置換され、2個の隣接−CH2−基が−CH(C
H3)−CH(CH3−によって置換することができ、CH2基の
水素原子がR5またはR6によって置換され、R5、R6が互い
に独立的に炭素数1〜15のアルキルであるような式(I
I)のアミドを含む強誘電性液晶混合物を用いることが
好ましい。
が−COO−によって置換されうる炭素数1〜15のアルキ
ル、またはシクロヘキシルであり; Xが炭素数2〜9のアルキレンであり、1個もしくは2
個の非隣接−CH2−基が−O−によって置換され、2個
の隣接CH2基が1,2−フェニレンによって置換され、2個
の隣接−CH2−基が−CH(CH3)−CH(CH3)−によって
置換されることができるような式(II)のアミドが特に
好ましい。
使用に適しているが、上記の式(II)のアミドがねじれ
状態の抑制に特に適している。
1〜10モル%、特に0.1〜10モル%を含むことが好まし
い。
成分として一般式(III)または(IV): 〔式中、−Z−は−O−または−S−であり; m,nは0より大きい整数であり、m+nは2〜6であ
る; −X1−,−X2−は同一もしくは異なる基であって、 −Z−,−NR−, または−X1−及び−X2−が一緒になって N−CH2(−CH2−Z−CH2)i−CH2−N−又は N−CO(−CH2−Z−CH2)i−CO−N−を表わす、 (式中、−Rは炭素数1〜15のアルキルもしくはアルカ
ノイル、フェニル、ベンジルまたはベンゾイルであり、
iは1または2である)〕 (式中、R1,R2,R3,R4は互いに独立的に、 −H,−CH3, であり、p,q,r,sは互いに独立的に、2〜4の整数であ
り、p+q+r+sは8〜16である〕 で示される化合物を含む強誘導性液晶混合物を形成する
ことによって達成される。
り、 −X1−,−X2−が同一もしくは異なる基であって、 −O−,−NR−, または−X1−及び−X2−が一緒になって N−CH2(−CH2−O−CH2)i−CH2−N を表す(式中、−Rが炭素数1〜15のアルキルもしくは
アルカノイル、フェニル、ベンジルまたはベンゾイルで
あり、iは1または2である) 式(III)の化合物を含む強誘電性液晶混合物を用いる
ことが好ましい。
いることも好ましい。
式(IV)の2種類以上の化合物を含むFLC混合物に関す
る。本発明によるFLC混合物は式(III)または(IV)の
化合物0.01〜10モル%、特に0.1〜10モル%を含むこと
が好ましい。
総量が0.01〜10モル%、好ましくは1〜10モル%であ
る。
上の親油性化合物〔例えばオー・エイ・ノイミラー(O.
A.Neumiiller)レンプス ケミー−レキシコン(Rompps
Chemie Lexikon)8版、フランク出版(Frankk' schs
Verlagsbuch handlung)シャタットガルト 1989参照〕
が液晶混合物への使用に適しているが、上記の式(I)
の親油性化合物はねじれ状態の抑制に特に適している。
本発明による化合物は式(I)の2種類以上の化合物を
含むこともできる。全体として0.01〜10モル%の大環状
化合物がFLC混合物に存在する。
要素を含み、その中の少なくとも1つが大環状化合物で
ある。他の要素は例えばシッフの塩基、ビフェニル、タ
ーフェニル、フェニルクシロヘキサン、シクロヘキシル
ビフェニル、ピリミジン、シナミン酸エステル、コレス
テリン酸エステル、極性末端基を有するp−アルキル安
息香酸の種々な架橋多核エステルを含むネマチック、コ
レステリック及び/または傾斜した(tilted)/スメク
チック相を有する公知化合物から選択することが好まし
い。
晶混合物は広範囲な要素の混合物として存在し、その中
の少なくとも1要素はメゾゲニック(mesogenic)であ
り、すなわち誘導体としてまたは共要素との混合物とし
て液晶相〔すなわち少なくとも1つのエナンチオトロピ
ック(明澄温度>溶融温度)またはモノトロピック(明
澄温度>溶融温度)中間相を形成すると予想される〕を
示す化合物である。
オキシランエステルおよび/またはジオキソラン誘導体
を含むFLC混合物に錯体配位子を用いることが好まし
い。キラル性の2中心を有するキラルドープの中で、シ
ス配置とトランス配置の両方の化合物が適する(ドイツ
公告公報第3633 968号および第37 18 174号参照)。本
発明によって用いる錯体配位子と共に用いるのに適した
他のドープは下記特許に述べられている: DE−A第39 07 601号、DE−A第38 32 502号、DE−A第
38 32 503号、DE−A第38 27 599号、DE−A第37 13 27
3号、DE−A第37 03 228号、DE−A第36 30 933号、DE
−A第36 18 213号、DE−A第36 17 826号、およびDE−
A第36 20 049号(DE−Aはドイツ公告公報である)。
用いられる。
す強誘電性液晶混合物の使用を可能にし、これらは特に
短いスイッチング時間を特徴とするので、錯体配位子は
例えばドイツ公告公報第39 09 354号に述べられている
ように、>30nC・cm-2の自発分極を有するFLC混合物に
用いるのが好ましい。
とが判明している。このことは用いる錯体配位子がクリ
プタンドである場合に特に顕著である。この場合に、光
学的ヒステリシスとツイスト状態とが特に効果的に除去
される。
れる場合に、線電圧と間隙電圧(データパルスレベル)
との間の比(=バイアス)は操作中のコントラストに対
して決定的な効果を有する重要なパラメーターである
〔テイ・ハラダ(T.Harada)等、日本ディスプレイ会議
(Japan Display Conference)1986参照〕。高いバイア
ス値がこの場合に特に好ましいことが実証されている。
本発明による錯体配位子の中で、クリプタンドが異常に
高いバイアス値を特に生ずる。
る錯体配位子を含み、種々な錯体配位子の各々がある一
定の陽イオンに優先的に結合することができる〔選択性
の問題に関しては、例えばエム・ヒラオカ(M.Hiraok
a)の「クラウン化合物−その特徴と応用(Crown Compo
unds−Their characteristics and applications)」講
談社、東京、1982、67頁以降参照〕。この場合のFLC混
合物も全体で0.01〜10モル%の錯体リガンドを含む。錯
体配位子の導入はしばしばFLC混合物への溶解度または
液晶相への影響の問題を伴うので、錯体配位子の問題の
ない使用のために、特にコロナンドおよびクリプタンド
の混合物を用いることが有利である。この場合にも、全
体で0.01〜10モル%が用いられる。
またはポリアミドを含む有機物質が一般に用いられる
〔これに関しては、モル・クリスト・リク・クリスト・
(Mol.Cryst.Lig.Cryst.)109,1(1984)参照〕。しか
し、SiO2を含む配向膜が本発明によるFLC混合物に特に
適していることが判明した。SiO2フィルムは有機ケイ素
化合物のスピンコーチングもしくは吹付けまたは有機ケ
イ素化合物中への浸せきの後、100〜400℃における熱処
理によって得ることが好ましい。SiO2フィルムの配向能
力(alignment capacity)はこのフィルムをラビングす
ることによって通常のやり方で得られる〔これに関して
は、ドイツ公告公報第28 52 395号、ヨーロッパ特許出
願第0,046,401号、ドイツ公告公報第27 22 900号参
照〕。ラビングされたSiO2フィルムの他の利点はポリイ
ミドに比べて有意に改良された絶縁能力と厚いセルにお
いても高い透明性を有することである。
般に次の方法によって製造することができる: (1)チーグラー希釈法〔チーグラー、「ホーベン−ウ
エイル(Houben−Weyl)4/2」738〜740頁、755〜764
頁〕による閉環によって、例えばα,ω−ジエステルか
らアルカリ金属を用いてアシロインを得る〔フインリー
(Finley)、ケム・レブ(Chem.Rev.)64,573〜589頁
(1964)〕、またはジエックマン(Dieckmann)の長鎖
α,ω−ジエステルまたはα,ω−ジニトリルのエステ
ル縮合による〔ブルームフィールド(Broomfield)、テ
トル・レット(Tetr.Lett.)591頁(1968)〕。
トン及び/またはオレフィンから出発する環拡大反応に
よって、例えば酸によって触媒されるジアゾメタン〔ミ
ーラー(Miiller)、ハイシュビール(Heischbiel)、
テトル・レット2809(1964)〕またはジアゾアセテート
〔モック(Mock)、ハートマン(Hartmann)、ジェイ
オルグ ケム(J.Org.Chem.)42、459、466頁(197
7)〕を用いたイー・ミーラー(E.Miiller)の方法によ
って、過酸を用いたバイエル−ヴイリゲル(Bayer−Vil
liger)反応によって、ラクトン〔クロ(Krow)、テト
ラヘドロン(Tetrahedron)37、2697(1981)〕、カー
ボネート〔バイレイ(Bailey)、シュリンク(Slin
k)、ジェイ・アム・ケム・ソク・(J.Am、Chem.Soc.)
104、1769(1982)〕またはエポキシドを得る、シュミ
ット(Schmidt)方法またはアジ化水素酸を用いた方法
によってラクトンを得る〔クロー、テトラヘドロン 3
7、1283(1981)〕。
B,Cおよび様々なドーパントを用い、ゲスト・ホスト方
式の場合には染料を含むFLC混合物を用いた。
した。
した。
調製した。
あった。
ロナンドを0.1〜3モル%の濃度で用いた。コロナンド
とクリプタンドの例は下記のK1〜K12である。
クタデカン(Kryptofix 22) K2. 4,13−ジデシル−1,7−10、16−テトラオキサ−4,
13−ジアザシクロオクタデカン(Kryptofix 22DD) K3. 5−デシル−4,7,13,16,21−ペンタオキサ−1,10
−ジアザビシクロ〔8.8.5〕−トリコサン−Kryptofix
221D) K4. 4,7,13,16,21−ペンタオキサ−1,10−ジアザビシ
クロ〔8.8.5〕−トリコサン(Kryptofix 221) K5. 2,5,8,15,18,21−ヘキサオキサトリシクロ〔20.4.
0.09.14〕−ヘキサコサン(ジシクロヘキシル−18−ク
ラウン−6) K6. 1,4,7,10,13−ペンタオキサ〔13〕−オルトシクロ
ファン〔ベンゾ−15−クラウン−5) K7. 1,4,7,10,13,16−ヘキサオキサ〔16〕−オルトシ
クロファン(ベンゾ−18−クラウン−6) K8. 4,7,13,16,21,24−ヘキサオキサ−1,10−ジアザビ
シクロ〔8.8.8〕−オクタコサン(Kryptofix 222) K9. 2,5,8,11,18,21,24,27−オクタオキサトリシクロ
〔26.4.0.012.17〕−ドトリア−コンタン(ジシクロヘ
キシル−24−クラウン−8) K10. N,N′−ジベンジル−1,4,10,13−テトラオキサ−
7,16−ジアザシクロオクタデカン K11. N−(4−カルボキシベンジル)−1,4,8,11−テ
トラアザテトラデカン K12. 1,4,7,10,13,16−ヘキサオキサシクロオクタデカ
ン 実施例1 使用したFLC混合物M1は以下の組成(モル%)を有す
る。
リシスを抑制するために1モル%の錯体配位子K8をFLC
混合物M1に添加した。添加後の相系列および相転移温度
は、 SC *58° SA *71° N*78° I であり、自発分極は36nC・cm-2であった。第1図は、セ
ルギャップ2.1μmのテストセル(EHC社製)を用い、FL
C混合物M1に錯体配位子が添加された場合とされていな
い場合について、偏光顕微鏡下で測定した光学的スイッ
チング応答を示す。テストセルのスイッチングは高速応
答フォトダイオードを用いて記録した。第1図において
は、スイッチング駆動パルス(CH1)および、FLC混合物
M1を充填したテストセルの、パルス間隔を変えた場合の
25℃における光学的透過(CH2)を示す。左側はFLC混合
物M1のみの場合、右側は1モル%の錯体配位子K4を添加
した場合を示す。
極パルスを25℃において印加した。パルス間隔はそれぞ
れ、a)1,000ms、b)100ms、c)20msとした。第1図
右側から明らかなように、クリプタンドK8を添加したFL
C混合物は改良されたスイッチング挙動を示し、また、
長いパルス間隔の場合でも応答可能であった。これらの
テストセルに対応する顕微鏡写真を第2図に示す。FLC
混合物の場合には応答しない領域が見られるが、錯体配
位子K8を添加するとこれは非常に微小な領域のみにしか
生じない。第2図には、FLC混合物M1を充填したテスト
セルの顕微鏡写真(左側)と1モル%の錯体配位子K8を
添加したFLC混合物M1を充填したテストセルの顕微鏡写
真(右側)を示す。a)は安定な暗状態を示し。b)は
安定な明状態を示す。測定条件は、電界強度4V/μm、
パルス幅200μs、パルス間隔50ms、温度25℃であっ
た。
る残像の出現量を測定するために、以下のような試験方
法を用いた。極性の順序の等しい、幅200μm、電界強
度4V/μmの双極パルスを使用した。パルス間隔は20ms
とし、パルスの極性の順序は5秒ごとに切り換えた。第
3図には、極性の順序の等しい双極パルスを5秒後に切
り換えた場合のスイッチング挙動を示す。
の特長、すなわち明から暗もしくは逆のスイッチング
が、スミアリング効果(smearing effects)と呼ばれる
厄介な現象を伴わずに非常に早く行われることが示され
た。第3図ではまた、FLC混合物M1を充填したテストセ
ルの、25℃における光学的透過を時間に対してプロット
しており、a)はFLC混合物M1、b)はFLC混合物M1に1
モル%の錯体配位子K8を添加した場合である。
る。
に種々の錯体配位子を添加した場合、および配位子添加
量を変えた場合について、コントラストを測定した。25
℃において、幅200μs、3V/μmの双極パルスを使用
し、パルス間隔は20msであった。その結果を表1、表2
に示す。表1は錯体配位子添加のコントラストに対する
効果を示す。コントラストは明状態の透過率と暗状態の
透過率の比で表される。透過率は偏光顕微鏡の鏡筒に取
り付けられたフォトダイオードを用いて測定した。
いることが証明された。表2には錯体配位子K8を異なる
濃度で添加した場合のコントラストを示す。K8の濃度を
増加させるとテストセル中の応答しない部分が減少し、
したがってコントラストの増加が確認された。
る。
に、錯体配位子K3を様々な濃度で添加した場合のコント
ラストを調べた。総パルス幅200μsの双極パルスを用
い、25℃において印加パルス波高(電界強度)に対する
コントラストを記録した。錯体配位子をそれぞれ、a)
0モル%、b)0.1モル%、c)0.5モル%、d)1.0モ
ル%の添加量でFLC混合物に添加したときの測定結果を
第4図に示す。錯体配位子を多く添加するほど、コント
ラストが上昇していることが示された。またコントラス
トカーブの急峻性が向上した。
ブの高電界側へのシフトが観察されるが、これは自発分
極の低下による。
る。
像の特性を測定したところ、第3図と同様に、第5図に
おいても本発明によるイオンに対する錯体配位子の添加
効果が示された。
学的透過を時間に対してプロットした。極性の順序の等
しい、幅200μs、波高12V/μmの双極パルスを使用し
た。パルス間隔は20msであり、パルスの極性の順序は、
5秒ごとに切り換えられた。a)はFLC混合物M4、b)
はFLC混合物M4に1モル%の錯体配位子K8を添加した場
合の結果を示す。
の混合物)2.0gを70%メタクロル過安息香酸6.0gととも
に50mlのジクロロメタン中で16時間還流した。冷却後、
沈降したメタクロロ安息香酸を濾過して除去し、濾液を
2N炭酸ナトリウム溶液および水で洗浄し、乾燥して濃縮
した(収量1.95g)。これをクロマトグラフィー(SiO/
ヘキサン/酢酸エチル、95:5)で精製し、粘度の高い透
明な液体1.1gを得た。この液体は放置すると結晶した。
NMRおよび質量分析によって上記の構造が確認された。
香酸4gから飽和ラクトン(2−オキサシクロヘプタデカ
ン−1−オン)のワックス様の軽い結晶質を得た。
を20℃においてクロロホルム10mlに溶解し、攪拌しなが
らアジ化ナトリウム0.5gを少しずつ加えた。この混合物
を1時間還流させ、氷上に注いだ。次にクロロホルム相
を分離して乾燥し、濃縮した。重量1.0g。クロマトグラ
フィー(SiO2/酢酸エチル)によって0.4gの結晶を得
た。融点120〜121℃。
ム構造を確認した。
元により調製した8−シクロヘキサデセン−1−オル2.
0gを、イソシアン酸フェニル1gとともにジクロロメタン
20ml中で3時間還流させた。この溶液を濃縮し、クロマ
トグラフィー(SiO2/ヘキサン:酢酸エチル=95:5)に
よって精製し、結晶800mgを得た。融点86〜87℃。分析
データによって、上記の構造を確認した。
lに溶解し、3フッ化ホウ素エーテル1mlを加えた。この
溶液に、エーテル325mlに溶解したジアゾメタン145mmol
を、氷冷、攪拌しながらすみやかに脱色するような速度
で滴下した。半量の溶液を加えた後、さらに3フッ化ホ
ウ素エーテル1mlを加えた。すべての溶液を加えた後、
この溶液をNa2CO3溶液および水で洗浄して乾燥し、濃縮
して粗生成物24gを得た。GC分析によれば、この生成物
はシクロヘキサデカノン、シクロヘプタデカノン、シク
ロオクタデカノン、シクロノナデカノンの混合物を含ん
でいた。スピニングバンド(spinning band)蒸留法に
よってこの物質を分離した。各化合物の沸点は約10℃違
い、C18ケトンの沸点は0.1mmにおいて145℃であった。
精製は分取クロマトグラフィーを用いて行った。
rg.CHem.36,3266(1971)等)によって公知の方法にし
たがって、上記化合物を合成した。
マクロ環状化合物を用いて以下の実施例に示すFLC混合
物を調製した。この混合物をテストセルに充填し、スイ
ッチング角、光透過特性、およびコントラストを測定し
てツイスト状態の抑制の判断基準とした。
示す。
クロ環状化合物を加えたFLC混合物について、それぞれ
スイッチング角(2θeff)、明状態と暗状態における
光透過性、および光学的コントラストを測定した。測定
は、測定セル(EHC社、東京)にそれぞれのFLC混合物を
充填し、このテストセルを回転台のついた偏光顕微鏡の
下に並べて行った。
を回転させることによって測定した。明状態と暗状態の
光透過性は、偏光顕微鏡の光軸上に設置したフォトダイ
オードによって測定した。光学的コントラストは、明状
態と暗状態の透過性の比から計算した。
合物を加えたFLC混合物は、対応する測定結果に表わさ
れているように、著しく改良された特性を示した。
れたマクロ環状化合物を含むFLC混合物のそれぞれにつ
いて、有効スイッチング角(2θeff)を測定した。
含まない)と比較して、スイッチング角が(したがって
ディスプレイのコントラストが)著しく向上した。
モル%用いた。イオノフォアの例は下記のV1およびV2で
ある。
レンジオキシジアセトアミド V2 (−)−(R,R)−N,N′−〔ビス(11−エトキシカ
ルボニル)ウンデシル〕−N,N′−4,5−テトラメチル−
3,6−ジオキサ−オクタンジアミド 実施例11に記載のものと同一の液晶基本混合物、ドー
パント(D1〜D3)、およびイオノフォア(V1またはV2)
を用いて、本発明による以下のFLC混合物を調製した。
示す。
V2)を添加したFLC混合物について、それぞれスイッチ
ング角(2θeff)、明状態と暗状態における光透過
性、および光学的コントラストを測定した。測定は、測
定セル(EHC社、東京)にそれぞれのFLC混合物を充填
し、このテストセルを回転台のついた偏光顕微鏡の下に
並べて行った。
を回転させることによって測定した。明状態と暗状態の
光透過性は、偏光顕微鏡の光軸上に設置したフォトダイ
オードによって測定した。光学的コントラストは、明状
態と暗状態の透過性の比から計算した。
C混合物は、下記の測定値を示した。
著しく改良された特性を示した。すなわち、スイッチン
グ角が非常に増加し、コントラストが著しく向上した。
FLC混合物は、下記の有効スイッチング角を示した。
スイッチング角が40%増加した。
ーパント(D1〜D5)および上記の添加物(K1〜K12)を
添加したFLC混合物について、テストセルの特性を測定
した。
イッチング角を増加させるために、液晶混合物Aに2モ
ル%のコロナンドK5を添加した。
イスト状態(液晶のダイレクターの捩れ)が生じやすい
ため一般的には15°であり、このため明状態における透
過性が低下する。透過はsin2(4θeff)に比例する。
液晶混合物AにコロナンドK5を含むものと含まないもの
のスイッチング角を表4にまとめて示す。コロナンドK5
の添加によって、有効スイッチング角が20°から28°に
増加した。
ドまたはコロナンドをそれぞれ添加したFLC混合物につ
いて、それぞれスイッチング角(2θeff)、明状態と
暗状態における光透過性、および光学的コントラストを
測定した。測定は、測定セル(EHC社、東京)にそれぞ
れのFLC混合物を充填し、このテストセルを回転台のつ
いた偏光顕微鏡の下に並べて行った。
を回転させることによって測定した。明状態と暗状態の
光透過性は、偏光顕微鏡の光軸上に設置したフォトダイ
オードによって測定した。光学的コントラストは、明状
態と暗状態の透過性の比から計算した。
ンドまたはコロナンドを添加したFLC混合物M2は、対応
する測定結果に表されているように、著しく改良された
特性を示した。
(1.5モル%)をFLC混合物M5に加え、FLC混合物M5′を
調製した。用いたテストセル(セルパターンは自社で設
計した)に、配向剤として通常のポリイミドおよび部分
フッ素化ポリイミドを塗布したテストセルを作製した。
および光学的コントラストによって、本発明による混合
物を評価した。
を示す。有効傾斜角と明状態の透過は明らかに増加し
た。同時に暗状態における透過も非常に減少し、全体と
して光学的コントラストが著しく増加した。
/μm)の交流電場を与えると、スメクチック層が変化
し(「ブックシェルフ構造」、デュバルら(Dubal et a
l,“Proceedings of the 6th Internationl Symposium
on Elektrets",Oxford、England 1988,Eds.D.K.Gas−Gy
pta and A.W.Pattullo)を参照のこと)、スイッチング
角が45°近くになる。このことは、この組織が明状態に
おいてほぼ100%の透過を可能にするということを意味
する。FLC混合物M5にコロナンドまたはクリプタンドを
含むものと含まないものについての結果を表7にまとめ
る。この場合にも、暗状態の透過の改良、したがって光
学的コントラストの実質的な改良が認められた。
した。このようにして得られた混合物と、コロナンドと
クリプタンドを含まない混合物を、2個の同じ、SiOx
(83°の角度において蒸着)の両側に配向膜を有する市
販の電極付きFLCセル(EHC社製)の中に注入した。
二極電気パルスを与えた。特定の臨界パルス振幅(電場
の強さ)以上では、本発明による混合物を充填したセル
は既知の双安定な、均一なスイッチング状態間で切り換
えられた。これと比較して、比較セル(M5のみ)では、
これらの振幅において2つのツイスト状態が生じ、これ
らの状態は光学的透過力においてほとんど変わらないた
め、改良なコントラストが得られなかった。
含まないFLC混合物M5)は2つの均一な状態間で切り換
えられ、高いコントラストを示した。しかしこの場合に
も、本発明による混合物ほどの高いコントラストには達
しなかった。第6図のグラフにコントラストの比較を示
す。コントラスト(CR)を電場の強さE(V/μm)に対
してプロットした。曲線aは本発明によるFLC混合物に
対応し、曲線bはクリプタンドとコロナンドを添加しな
いFLC混合物M5に対応する。
%)からなる。
ド配向膜を含むセル(シート間距離3.4μm)に注入
し、周波数10Hz、電場強度±10V/μmの方形パルス電場
を約3分間与えた。
て光の最小量が透過するように配向する(偏光子と分子
の好ましい配向とが交差する)。
この位置から47°回転した位置をとり、吸収される光は
低下する。
させるために、フィルター(ショット(schott)製、75
760 632nm)を用いた。このセルでは、フォトダイオー
ドを用いて測定したコントラスト、すなわち明状態と暗
状態の透過の比は24:1であった。
距離3.0μm)に、本発明による混合物とはコロナンド
またはクリプタンドを含まない点のみが異なる混合物を
充填した。
トは11:1であった。したがって、錯体化剤によってコン
トラストの118%の改良が得られた。
に用いる、染料を含む液晶混合物へのコロナンドまたは
クリプタンドの使用が、コントラストを著しく改良する
ことが実証された。
物の有利な性質を実証するために、我々自身のテストセ
ルを製作した。すなわち、4×4mm2の電極面積を有す
るインジウム・錫酸化物(ITO)電極で被覆したガラス
基板を界面活性剤水溶液、つづいてアルコールで洗浄
し、次に希薄有機ケイ素化合物で被覆した。この塗布は
スピンコーターを用いて行ったが、たとえば印刷あるい
は浸漬等の他の方法を用いることもできる。この厚さ約
20μmの層を約250℃の温度において状態調節し、次に
ベロア様の材料でラビングした。このようにして得られ
たガラス基板を接着させて、テストセルを製作した。配
向膜は、SiO2含有物質、例えばリクイコート(Liquicoa
tR、メルク社製(Merck,Darmstadt)、シラン−TPN(Si
lan−TPN,EHC社製、Munich)等を出発化合物とした。我
々の製作したテストセルを、ポリイミド配向膜を有する
通常のテストセル(EHC社製、東京)と比較した。この
試験は、1.5モル%のK8を添加したFLC試験混合物M5を用
いて実施した。本発明による混合物をSiO2配向膜と組み
合わせ、明状態と暗状態における透過率、スイッチング
角2θeffおよび最大に可能なバイアス(線電圧とデー
タ電圧との間の比)を用いて評価した。ヒェブロン構造
とブックシェルフ構造についての結果を表8に示す。
るFLC混合物との組み合わせは非常に良いコントラスト
を示した。本発明の他の利点は、SiO2層の良好な絶縁能
力であり、これは電気的短絡が重要視すべき問題である
ためである。
K12(FLC混合物6C)を各々1モル%を添加したFLC混合
物M5についてそれぞれ実験した。残像特性は実施例1に
述べた試験方法を用いて測定した。シェブロン構造にお
ける明から暗への切り換えは非常に迅速に、スミアリン
グ効果なしに行われた。錯体配位子を評価するための特
性量としては、暗から明へ切り換える際に明の静止状態
が生ずる時定数を用いることができる。表9は、試験混
合物M5における錯体配位子K5、K8、およびK12の効果
を、K8を用いた場合のスイッチングの時定数を1とする
相対値で示す。
ステリシスの回避に特に適していることが示された。
場合のFLC混合物の光学応答特性を示すグラフ、第1図
b−1〜b−3図は親油性化合物が添加された場合のFL
C混合物の光学応答特性を示すグラフ、 第2図はFLC混合物の粒子構造の125倍の電子顕微鏡写真
で、第2a図は暗状態親油性化合物無添加、第2b図は暗状
態の親油性化合物添加、第2c図は明状態親油性化合物無
添加、第2d図は明状態の親油性化合物添加である。 第3a図は親油性化合物無添加の場合のFLCの光学応答特
性を示し、第3b図は親油性化合物添加の場合のFLCの光
学応答特性を示す。 第4図は親油性化合物の添加量を変更した場合のFLCの
光学応答特性を示し、第4a図は0%、第4b図は0.1モル
%、第4c図は0.5モル%、第4d図は1.0モル%である。 第5a図は親水油性化合物無添加のFLCの光学応答特性、
第5b図は親油性化合物無添加のFLCの光学応答特性を示
す。 第6図は本発明の表示装置におけるパルス電界強度に対
するコントラストの変化を示すグラフである。
Claims (8)
- 【請求項1】少なくとも2成分からなり、1成分として
それ自体環状であるかまたは環状もしくはかご状の構造
を形成しうる親油性または親油化化合物を含む強誘電性
液晶混合物であって、該親油性または親油化化合物が、 a)一般式(I)の大環状化合物: 式中、 a、b、c、d、eおよびfは互いに独立的に、0〜4
の整数であり、a+b+c+d+e+fは7より大き
い; −A−、−B−、−C−、−D−、−E−および−F−
は、同一もしくは異なる基であり、 −CH2−,−CHR−,−CH=CH−,−CR=CR′−,−C≡
C−, −CO−,−COO−, −CONH−,−CONR−,−NR−, (式中、 Rは炭素数1〜12のアルキルであることができ、R′
は、−CH2−基が−O−、−COO−または−OCO−によっ
て置き換えられることができる炭素数1〜12のアルキル
であるか、またはフェニル、Cl、FもしくはCNであるこ
とができる)である; b)一般式(III)の化合物: 式中、 −Z−は−O−または−S−であり, mおよびnは0より大きい整数であり、m+nは2〜6
であり、 −X1−および−X2−は、同一もしくは異なる基であっ
て、 −Z−,−NR−, または −X1−および−X2−が一緒になって N−CH2(−CH2−Z−CH2)i−CH2−N または N−CO(−CH2−Z−CH2)i−CO−N (式中、 Rは炭素数1〜15のアルキルもしくはアルカノイル、フ
ェニル、ベンジルまたはベンゾイルであり、 iは1または2である)を表す; ただし、−X1−および−X2−は同時に−Z−ではない;
および c)一般式(IV)の化合物: 式中、 R1、R2、R3およびR4は、互いに独立的に、 −H,−CH3, であり、 p、q、rおよびsは、互いに独立的に、2〜4の整数
であり、p+q+r+sは8〜16である; からなる群より選択されることを特徴とする強誘電性液
晶混合物。 - 【請求項2】前記それ自体環状であるかまたは環状もし
くはかご状の構造を形成しうる親油性または親油化化合
物が、少なくとも2つの窒素および/または酸素および
/またはイオウのドナー中心を含むカチオン用錯体配位
子である、請求項1記載の強誘電性液晶混合物。 - 【請求項3】環状のまたは環状もしくはかご状の構造を
形成しうる親油性または親油化化合物0.01〜10モル%を
含む、請求項1または2に記載の強誘電性液晶混合物。 - 【請求項4】30〜55nC/cm2の自発分極を有する、請求項
1〜3のいずれかに記載の液晶混合物。 - 【請求項5】強誘電性液晶媒質、支持プレート、電極、
少なくとも1つの配向膜および任意の付加的な補助層を
含む液晶スイッチング素子、表示素子であって、強誘電
性液晶媒質が請求項1〜4のいずれかに記載の混合物で
ある素子。 - 【請求項6】液晶スイッチング素子、表示素子がFLCセ
ルの厚さ1〜20μmを有するSSFLCセルである、請求項
5記載の素子。 - 【請求項7】液晶スイッチング素子、表示素子がFLCセ
ルの厚さ1〜10μmを有するSSFLCセルである、請求項
5記載の素子。 - 【請求項8】前記配向膜がSiO2含有物質を含む、請求項
5〜7のいずれかに記載の素子。
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