JP2646303B2 - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体の製造方法

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JP2646303B2 JP29388291A JP29388291A JP2646303B2 JP 2646303 B2 JP2646303 B2 JP 2646303B2 JP 29388291 A JP29388291 A JP 29388291A JP 29388291 A JP29388291 A JP 29388291A JP 2646303 B2 JP2646303 B2 JP 2646303B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気記録媒体、特に磁性
層の乾燥膜厚が1.0μm以下の非常に薄層な磁気記録
媒体の製造方法に関し、更に、詳しくは非常に配向に優
れ電磁変換特性の良好な磁気記録媒体の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ビデオテープ、オーディオテープ
等の磁気記録媒体は、一般に、帯状の非磁性支持体をそ
の長手方向に連続移送しながら該支持体上に、有機溶剤
により溶解された結合剤中に強磁性微粒子を分散させて
なる塗布液を塗着し、次いで上記塗布液を乾燥固化させ
た後、裁断して製造されている。
【0003】ところが磁気テープの製造においては、感
度を上昇させS/N比を良好にする手段として磁性粒子
を非磁性支持体の移送方向に揃え、磁性塗膜の角型比
(飽和磁化Bmで残留磁化Brを除した値)を増大させ
る必要がある。したがって従来より磁気テープ等を製造
する場合には、塗布液が未乾燥中に永久磁石もしくはソ
レノイドコイル等により非磁性支持体の移送方向の磁界
を作用させて、磁性粒子の磁化容易軸方向を前記移送方
向へ揃える(配向させる)方法がとられている。
【0004】近年、磁気的記憶装置に対してその記憶容
量を高めることが強く要望されている。前記記憶容量を
高めるためには、磁気記録媒体の単位面積当たりの情報
記録密度を高めることが必要であることは云うまでもな
く、該記録密度を高めるためには、磁気ヘッドから発生
する書き込み磁束を微小な面積に集中しなければならな
いので、磁気ヘッドが小形化され、発生磁束量も減少す
る。そこで、このように減ぜられた微少量の磁束で磁化
の方向を反転することができる磁気記録層の体積も減ぜ
られ、従って磁気記録層の厚みを減少しなければ完全な
磁化反転を生じさせることができない。
【0005】このような理由で、上記要望に応ずるため
には磁気記録層を薄層化することが必要となってきてい
る。しかしながら、乾燥膜厚が2μm以下の薄層磁性塗
膜になると、磁性塗布液の量(体積)に比較して磁性粒
子の表面積が大きいために、磁性塗布液中の溶剤の蒸発
による単位時間当たりの減少率が大となり、配向のため
の磁界を作用させる前に塗膜の粘性が増大し、磁性粒子
が動き難くなる。そこで、前記磁界を作用しても角型比
があまり改善されないことが判明し、更にまた、既乾燥
下層上に薄層磁性層を塗布する重層構造の磁気記録媒体
の製造においては、上記現象に加えて磁性塗布液中の溶
剤が前記下層に吸収されてさらに粘性が増大し、より一
層磁性粒子が動き難くくなることが判明した。
【0006】これらの問題点を解決する方法として、特
開昭62−92132号公報に記載されているように、
薄層磁性層を非磁性下塗層と共に同時重層塗布によって
設け、両層が未乾燥中に磁界を作用させる磁気記録媒体
の製造方法が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記磁気記
録媒体の製造方法に基づいて、乾燥膜厚が1μm以下の
薄層磁性層を非磁性下塗層と共に同時重層塗布によって
設け、両層が未乾燥中に磁界を作用させて配向しても、
前記薄層磁性層と非磁性下塗層との組み合わせによって
は角型比があまり改善されないことが判明した。
【0008】そこで、この原因を突き止めてみると、前
記薄層磁性層中の磁性粒子の比重と前記非磁性下塗層中
の非磁性粒子の比重が影響していることが判明した。即
ち、前記磁性粒子の比重が前記非磁性粒子の比重より大
きくなってくると、両層が未乾燥重層塗布状態である前
記磁界を作用する最中及び前後で、両層中の粒子が非常
に不安定な状態となり、結果として前記薄層磁性層中の
磁性粒子の配向が乱れることが判明した。
【0009】従って、本発明の目的は上記課題を解消す
ることにあり、乾燥膜厚が1.0μm以下の非常に薄層
な磁性層内の磁性粒子の配向を良好に行うことができ、
出力、C/N比等の電磁変換特性が良好な磁気記録媒体
を得ることができる磁気記録媒体の製造方法を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の如き
課題を解消すべく種々検討の結果、少なくとも直前に非
磁性支持体上に塗布された湿潤状態の非磁性下塗層上に
薄層磁性層を塗布する際に、前記非磁性下塗層中の非磁
性粒子の比重を前記薄層磁性層中の磁性粒子の比重以上
とし、かつ両層が未乾燥中に磁界を作用させることによ
り、前記磁性粒子の配向を良好に行うことができること
を見出した。
【0011】即ち、本発明の上記目的は、連続的に走行
する非磁性支持体上に非磁性粒子を分散させた分散液を
塗布して非磁性下塗層を設け、その上に前記非磁性下塗
層が湿潤状態のうちに磁性粒子を分散させた磁性塗布液
を逐次又は同時重層塗布して乾燥厚みが1.0μm以下
の磁性層を設ける磁気記録媒体の製造方法であって、前
記非磁性粒子の比重が前記磁性粒子の比重以上であり、
塗布後の両層が未乾燥中に磁界を作用させることにより
前記磁性粒子の配向を行うことを特徴とする磁気記録媒
体の製造方法により達成される。
【0012】尚、本発明に使用できる前記非磁性粒子
は、上層磁性層に用いられる前記磁性粒子の比重以上の
粉末であり、具体的には金属酸化物、金属炭酸塩、金属
硫酸塩、金属窒化物、金属炭化物、金属硫化物等の無機
質化合物粉末が挙げられる。磁性粒子にCo変成γ−酸
化鉄やバリウムフェライトの粉末を用いる場合は、γ−
酸化鉄の比重が約5であり、バリウムフェライトも同等
なので、比重5以上の非磁性粉末を挙げることができ
る。例えば、酸化セリウム、酸化スズ、酸化タングステ
ン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化銅、炭化タング
ステン、酸化銀などが単独または組み合わせて使用され
る。また、上層磁性層にFe−Ni合金強磁性粉末を用
いる場合は、合金強磁性粉末の表面酸化層を考慮すると
比重は約6であるので、比重6以上の非金属粉末、酸化
セリウム、酸化スズ、酸化タングステン、酸化銀、タン
グステンカーバイトなどを用いることができる。これら
非磁性粉末の粒子サイズは0.01〜0.1μmが好ま
しいが、必要に応じて粒子サイズの異なる非磁性粉末を
組み合わせたり、単独の非磁性粉末でも粒径分布を広く
して同様の効果をもたせることもできる。非磁性粉末と
しては、次のものが好ましい。タップ密度は0.05〜
2g/cc、好ましくは0.2〜1.5g/cc。含水
率は0.1〜5%、好ましくは0.2〜3%。pHは2
〜11。比表面積は1〜100m2 /g、好ましくは3
〜50m2/g、更に好ましくは5〜40m2 /gであ
る。結晶子サイズは0.01〜2μmが好ましい。DB
Pを用いた吸油量は5〜100ml/100g、好まし
くは10〜80ml/100g、更に好ましくは20〜
60ml/100gである。形状は針状、球状、サイコ
ロ状、のいずれでも良い。上記の非磁性粉末は必ずしも
100%純粋である必要はなく、目的に応じて表面を他
の化合物で処理してもよい。その際、純度は70%以上
であれば効果を減ずることにはならない。例えば、酸化
チタンを用いる場合、表面をアルミナで処理することが
一般的に用いられている。強熱減量は20%以下である
ことが好ましい。
【0013】これらの非磁性粉末は結合剤に対して重量
比率で20〜0.1、体積比率で10〜0.2の範囲で
用いられる。又、特開昭59−142741号、同61
−214127号、同63−140420号には下塗り
層にSnO2を含むことを規定している。これらは上層
磁性層に酸化鉄、もしくはBaFeを用いており、Sn
2 より比重は小さいものであるが、いずれも上層磁性
層の下塗処方であり、その厚みは上層磁性層に比べては
るかに薄いものであり、本発明とは別の発明である。
【0014】また、本発明の上層磁性層に使用する磁性
粒子としては、γ−FeOx(x=1.33〜1.
5)、Co変性γ−FeOx(x=1.33〜1.
5)、FeまたはNiまたはCoを主成分(75%以
上)とする強磁性合金微粉末、バリウムフエライト、ス
トロンチウムフエライトなど公知の強磁性粉末が使用で
きる。これらの強磁性粉末には所定の原子以外にAl、
Si、S、Sc、Ti、V、Cr、Cu、Y、Mo、R
h、Pd、Ag、Sn、Sb、Te、Ba、Ta、W、
Re、Au、Hg、Pb、Bi、La、Ce、Pr、N
d、P、Co、Mn、Zn、Ni、Sr、Bなどの原子
を含んでもかまわない。これらの強磁性微粉末にはあと
で述べる分散剤、潤滑剤、界面活性剤、帯電防止剤など
で分散前にあらかじめ処理を行ってもかまわない。具体
的には、特公昭44−14090号、同45−1837
2号、同47−22062号、同47−22513号、
同46−28466号、同46−38755号、同47
−4286号、同47−12422号、同47−172
84号、同47−18509号、同47−18573
号、同39−10307号、同48−39639号、米
国特許第3026215号、同3031341号、同3
100194号、同3242005号、同338901
4号などに記載されている。
【0015】上記強磁性粉末の中で強磁性合金微粉末に
ついては少量の水酸化物、または酸化物を含んでもよ
い。強磁性合金微粉末の公知の製造方法により得られた
ものを用いることができ、下記の方法をあげることがで
きる。複合有機酸塩(主としてシュウ酸塩)と水素など
の還元性気体で還元する方法、酸化鉄を水素などの還元
性気体で還元してFeあるいはFe−Co粒子などを得
る方法、金属カルボニル化合物を熱分解する方法、強磁
性金属の水溶液に水素化ホウ素ナトリウム、次亜リン酸
塩あるいはヒドラジンなどの還元剤を添加して還元する
方法、金属を低圧の不活性気体中で蒸発させて微粉末を
得る方法などである。このようにして得られた強磁性合
金粉末は公知の徐酸化処理、すなわち有機溶剤に浸漬し
たのち乾燥させる方法、有機溶剤に浸漬したのち酸素含
有ガスを送り込んで表面に酸化膜を形成したのち乾燥さ
せる方法、有機溶剤を用いず酸素ガスと不活性ガスの分
圧を調整して表面に酸化皮膜を形成する方法のいずれを
施したものでも用いることができる。
【0016】本発明の上層磁性層の強磁性粉末をBET
法による比表面積で表せば25〜80m2 /gであり、
好ましくは35〜60m2 /gである。25以下ではノ
イズが高くなり、80以上では表面性が得にくく好まし
くない。本発明の上層磁性層の強磁性粉末の結晶子サイ
ズは450〜100オングストロームであり、好ましく
は350〜150オングストロームである。酸化鉄磁性
粉末のσS は50emu/g以上、好ましくは70em
u/g以上であり、強磁性金属微粉末の場合は100e
mu/g以上が好ましい。
【0017】強磁性粉末のr1500は1.5以下であ
ることが好ましい。さらに好ましくはr1500は1.
0以下である。r1500とは磁気記録媒体を飽和磁化
したのち反対の向きに1500Oeの磁場をかけたとき反
転せずに残っている磁化量の%を示すものである。強磁
性粉末の含水率は0.01〜2%とするのが好ましい。
結合剤の種類によって強磁性粉末の含水率は最適化する
のが好ましい。γ酸化鉄のタップ密度は0.5g/cc
以上が好ましく、0.8g/cc以上がさらに好まし
い。
【0018】γ酸化鉄を用いる場合、2価の鉄の3価の
鉄に対する比は好ましくは0〜20%であり、さらに好
ましくは5〜10%である。また鉄原子に対するコバル
ト原子の量は0〜15%、好ましくは2〜8%である。
強磁性粉末のpHは用いる結合剤との組合せにより最適
化することが好ましい。その範囲は4〜12であるが、
好ましくは6〜10である。強磁性粉末は必要に応じ、
Al、Si、Pまたはこれらの酸化物などで表面処理を
施してもかまわない。その量は強磁性粉末に対し0.1
〜10%であり表面処理を施すと脂肪酸などの潤滑剤の
吸着が100mg/m2 以下になり好ましい。強磁性粉
末には可溶性のNa、Ca、Fe、Ni、Srなどの無
機イオンを含む場合があるが、500ppm以下であれ
ば特に特性に影響を与えない。
【0019】また、本発明に用いられる強磁性粉末は空
孔が少ないほうが好ましくその値は20容量%以下、さ
らに好ましくは5容量%以下である。また形状について
は先に示した粒子サイズについての特性を満足すれば針
状、粒状、米粒状、板状いずれでもかまわない。強磁性
粉末のSFD0.6以下を達成するためには、強磁性粉
末のHcの分布を小さくする必要がある。そのために
は、ゲータイトの粒度分布をよくする、γ−ヘマタイト
の焼結を防止する、コバルト変性の酸化鉄についてはコ
バルトの被着速度を従来より遅くするなどの方法があ
る。
【0020】本発明にはまた、板状六方晶フエライトと
してバリウムフエライト、ストロンチウムフエライト、
六方晶Co粉末が使用できる。バリウムフエライトを用
いる場合、その粒子サイズは0.001〜1μmの直径
で厚みが直径の1/2〜1/20である。比重は4〜6
g/ccで、比表面積は1〜60m2 /gである。
【0021】
【実施態様】以下、本発明の磁気記録媒体の製造方法に
基づく一実施態様を添付図面を参照しながら詳細に説明
する。図1は本発明の一実施態様における磁気記録媒体
の製造装置を示すものである。送り出しロール1に巻回
された長尺、帯状の非磁性支持体2は、パスローラー3
に支持されながら矢印A方向に連続移送され、巻取りロ
ール13に巻き取られるようになっている。移送される
前記非磁性支持体2の表面に近接する位置には、同時重
層塗布装置4が配設されており、この同時重層塗布装置
4には、非磁性下塗層及び磁性層用のそれぞれの給液系
7,8により非磁性粒子を分散させた分散液及び磁性粒
子を分散させた磁性塗布液が連続的にかつ一定の流量で
供給される。そこで、前記同時重層塗布装置4の各スロ
ット5,6から前記分散液及び前記磁性塗布液が吐出さ
れて前記非磁性支持体2上に同時重層塗布される。
【0022】更に、本発明に基づき前記非磁性下塗層用
の分散液に分散される非磁性粒子の比重が前記磁性塗布
液に分散される磁性粒子の比重以上となるように、両塗
布液中の非磁性粒子と磁性粒子が組み合わされ、分散さ
れている。上記同時重層塗布装置4から支持体移送方向
Aの下流側には、磁界を作用させて配向を行うための配
向装置9が配設され、そして更に下流側に乾燥装置12
が配設されている。前記配向装置9は、2極対向コバル
ト磁石10とソレノイドコイル11とにより構成されて
おり、前記非磁性支持体2上に層成された未乾燥2層中
の磁性層内の磁性粒子は、上記配向装置9内を未乾燥状
態で通過する際に非磁性支持体移送方向に配向される。
【0023】次いで前記乾燥装置12を通過すると、前
記未乾燥2層塗膜が乾燥、固化し、非磁性支持体2上に
前記磁性粒子層を含む重層磁気記録層が形成されてなる
シート状の磁気記録媒体が得られ、該磁気記録媒体は巻
き取りロール13に巻き取られて、磁性層のカレンダー
処理工程等の次工程に送られる。その後、前記磁気記録
媒体を裁断することにより磁気テープ等を形成すること
ができる。
【0024】即ち、前記非磁性下塗層及び磁性層が未乾
燥重層塗布状態である前記磁界を作用する最中及び前後
でも、前記非磁性粒子の比重が前記磁性粒子の比重より
大きく両層中の粒子が安定した状態となるので、前記磁
性層中の磁性粒子の配向が乱れることがない。尚、上記
非磁性下塗層及び磁性層に使用される結合剤としては、
従来公知の熱可塑系樹脂、熱硬化系樹脂、反応型樹脂や
これらの混合物が使用される。熱可塑系樹脂としては、
ガラス転移温度が−100〜150℃、数平均分子量が
1000〜200000、好ましくは10000〜10
0000、重合度が約50〜1000程度のものであ
る。このような例としては、塩化ビニル、酢酸ビニル、
ビニルアルコール、マレイン酸、アクリル酸、アクリル
酸エステル、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、メタ
クリル酸、メタクリル酸エステル、スチレン、ブタジエ
ン、エチレン、ビニルブチラール、ビニルアセタール、
ビニルエーテルなどを構成単位として含む重合体または
共重合体、ポリウレタン樹脂、各種ゴム系樹脂がある。
また、熱硬化性樹脂または反応型樹脂としてはフエノー
ル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン硬化型樹脂、尿素
樹脂、メラミン樹脂、アルキド樹脂、アクリル系反応樹
脂、ホルムアルデヒド樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ
−ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂とイソシアネート
プレポリマーの混合物、ポリエステルポリオールとポリ
イソシアネートの混合物、ポリウレタンとポリイソシア
ネートの混合物等があげられる。
【0025】これらの樹脂については朝倉書店発行の
「プラスチックハンドブック」に詳細に記載されてい
る。また、公知の電子線硬化型樹脂を前記非磁性下塗
層、または上層磁性層に使用することも可能である。こ
れらの例とその製造方法については特開昭62−256
219号に詳細に記載されている。以上の樹脂は単独ま
たは組合せて使用できるが、好ましいものとして塩化ビ
ニル樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル酢酸
ビニルビニルアルコール樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル無
水マレイン酸共重合体の群から選ばれる少なくとも1種
とポリウレタン樹脂の組合せ、またはこれらにポリイソ
シアネートを組合せたものがあげられる。
【0026】ポリウレタン樹脂の構造はポリエステルポ
リウレタン、ポリエーテルポリウレタン、ポリエーテル
ポリエステルポリウレタン、ポリカーボネートポリウレ
タン、ポリエステルポリカーボネートポリウレタン、ポ
リカプロラクトンポリウレタンなど公知のものが使用で
きる。ここに示したすべての結合剤について、より優れ
た分散性と耐久性を得るためには必要に応じ、COO
M、SO3 M、OSO3 M、P=O(OM)2 、O−P
=O(OM)2 、(以上につきMは水素原子、またはア
ルカリ金属塩基)、OH、NR2 、N+ 3 、Rは炭化
水素基)、エポキシ基、SH、CN、などから選ばれる
少なくとも一つ以上の極性基を共重合または付加反応で
導入したものを用いることが好ましい。このような極性
基の量は10-1〜10-8モル/gであり、好ましくは1
-2〜10-6モル/gである。
【0027】これらの結合剤の具体的な例としてはユニ
オンカーバイト社製:VAGH、VYHH、VMCH、
VAGF、VAGD、VROH、VYES、VYNC、
VMCC、XYHL、XYSG、PKHH、PKHJ、
PKHC、PKFE、日信化学工業社製:MPR−T
A、MPR−TA5、MPR−TAL、MPR−TS
N、MPR−TMF、MPR−TS、MPR−TM、電
気化学社製:1000W、DX80、DX81、DX8
2、DX83、日本ゼオン社製:MR110、MR10
0、400X110A、日本ポリウレタン社製:ニッポ
ランN2301、N2302、N2304、大日本イン
キ社製:パンデックスT−5105、T−R3080、
T−5201、バーノックD−400、D−210−8
0、クリスボン6109、7209、東洋紡社製:バイ
ロンUR8200、UR8300、RV530、RV2
80、大日精化社製:ダイフエラミン4020、502
0、5100、5300、9020、9022、702
0、三菱化成社製:MX5004、三洋化成社製:サン
プレンSP−150、旭化成社製:サランF310、F
210などがあげられる。
【0028】本発明の上層磁性層に用いられる結合剤は
強磁性粉末に対し、5〜50重量%の範囲、好ましくは
10〜30重量%の範囲で用いられる。塩化ビニル系樹
脂を用いる場合は、5〜30重量%、ポリウレタン樹脂
合を用いる場合は2〜20重量%、ポリイソシアネート
は2〜20重量%の範囲でこれらを組合せて用いるのが
好ましい。
【0029】本発明において、ポリウレタン樹脂を用い
る場合はガラス転移温度が−50〜100℃、破断伸び
が100〜2000%、破断応力は0.05〜10Kg
/cm2 、降伏点は0.05〜10Kg/cm2 が好ま
しい。本発明の磁気記録媒体は二層からなる。従って、
結合剤量、結合剤中に占める塩化ビニル系樹脂、ポリウ
レタン樹脂、ポリイソシアネート、あるいはそれ以外の
樹脂の量、磁性層を形成する各樹脂の分子量、極性基
量、あるいは先に述べた樹脂の物理特性などを必要に応
じ下層と上層磁性層とで変えることはもちろん可能であ
る。
【0030】本発明に用いるポリイソシアネートとして
は、トリレンジイソシアネート、4−4′−ジフエニル
メタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート、キシリレンジイソシアネート、ナフチレン−1,
5−ジイソシアネート、o−トルイジイソシアネート、
イソホロンジイソシアネート、トリフエニルメタントリ
イソシアネート等のイソシアネート類、また、これらの
イソシアネート類とポリアルコールとの生成物、また、
イソシアネート類の縮合によって生成したポリイソシア
ネート等を使用することができる。これらのイソシアネ
ート類の市販されている商品名としては、日本ポリウレ
タン社製:コロネートL、コロネートHL、コロネート
2030、コロネート2031、ミリオネートMR、ミ
リオネートMTL、武田薬品社製:タケネートD−10
2、タケネートD−110N、タケネートD−200、
タケネートD−202、住友バイエル社製:デスモジュ
ールL、デスモジュールIL、デスモジュールN、デス
モジュールHL等があり、これらを単独または硬化反応
性の差を利用して二つもしくはそれ以上の組合せで非磁
性下塗層、上層磁性層ともに用いることができる。
【0031】本発明の上層磁性層に使用されるカーボン
ブラックはゴム用フアーネス、ゴム用サーマル、カラー
用ブラック、アセチレンブラック等を用いることができ
る。比表面積は5〜500m2 /g、DBP吸油量は1
0〜400ml/100g、粒子径は5mμm〜300
mμm、pHは2〜10、含水率は0.1〜10%、タ
ップ密度は0.1〜1g/ccが好ましい。本発明に用
いられるカーボンブラックの具体的な例としてはキャボ
ット社製:BLACKPEARLS 2000、130
0、1000、900、800、700、VULCAN
XC−72、旭カーボン社製:♯80、♯60、♯5
5、♯50、♯35、三菱化成工業社製:♯2400
B、♯2300、♯900、♯1000、♯30、♯4
0、♯10B、コンロンビアカーボン社製:CONDU
CTEX SC、RAVEN 150、50,40,1
5などがあげられる。カーボンブラックを分散剤などで
表面処理したり、樹脂でグラフト化して使用しても、表
面の一部をグラフアイト化したものを使用してもかまわ
ない。また、カーボンブラックを磁性塗料に添加する前
にあらかじめ結合剤で分散してもかまわない。これらの
カーボンブラックは単独、または組合せで使用すること
ができる。カーボンブラックを使用する場合は強磁性粉
末に対する量の0.1〜30%で用いることが好まし
い。カーボンブラックは磁性層の帯電防止、摩擦係数低
減、遮光性付与、膜強度向上などの働きがあり、これら
は用いるカーボンブラックにより異なる。従って本発明
に使用されるこれらのカーボンブラックは前記非磁性下
塗層、上層磁性層でその種類、量、組合せを変え、粒子
サイズ、吸油量、電導度、pHなどの先に示した諸特性
をもとに目的に応じて使い分けることはもちろん可能で
ある。例えば、下層に導電性の高いカーボンブラックを
用いることにより帯電を防止し、前記上層磁性層に粒子
径の大きいカーボンブラックを用い摩擦係数を下げるな
どがあげられる。本発明の上層磁性層で使用できるカー
ボンブラックは例えば「カーボンブラック便覧」(カー
ボンブラック協会編)を参考にすることができる。
【0032】本発明の上層磁性層に用いられる研磨剤と
してはα化率90%以上のα−アルミナ、β−アルミ
ナ、炭化ケイ素、酸化クロム、酸化セリウム、α−酸化
鉄、コランダム、人造ダイアモンド、窒化珪素、炭化珪
素チタンカーバイト、酸化チタン、二酸化珪素、窒化ホ
ウ素など主としてモース硬度6以上の公知の材料が単独
または組合せで使用される。また、これらの研磨剤どう
しの複合体(研磨剤を他の研磨剤で表面処理したもの)
を使用してもよい。これらの研磨剤には主成分以外の化
合物または元素が含まれる場合もあるが主成分が90%
以上であれば効果にかわりはない。これら研磨剤の粒子
サイズは0.01〜2μmが好ましいが、必要に応じて
粒子サイズの異なる研磨剤を組合せたり、単独の研磨剤
でも粒径分布を広くして同様の効果をもたせることもで
きる。タップ密度は0.3〜2g/cc、含水率は0.
1〜5%、pHは2〜11、比表面積は1〜30m2
g、が好ましい。本発明に用いられる研磨剤の形状は針
状、球状、又はサイコロ状のいずれでも良いが、形状の
一部に角を有するものが研磨性が高く好ましい。
【0033】本発明に用いられる研磨剤の具体的な例と
しては、住友化学社製:AKP−20,AKP−30,
AKP−50,HIT−50、日本化学工業社製:G
5,G7,S−1、戸田工業社製:100ED,140
EDなどがあげられる。本発明に用いられる研磨剤は非
磁性下塗層、上層磁性層で種類、量および組合せを変
え、目的に応じて使い分けることはもちろん可能であ
る。これらの研磨剤はあらかじめ結合剤で分散処理した
のち磁性塗料中に添加してもかまわない。本発明の磁気
記録媒体の上層磁性層表面および上層磁性層端面に存在
する研磨剤は5個/100μm2 以上が好ましい。
【0034】本発明に使用される添加剤としては潤滑効
果、帯電防止効果、分散効果、可塑効果、などをもつも
のが使用される。二硫化モリブデン、二硫化タングステ
ングラフアイト、窒化ホウ素、フッ化黒鉛、シリコーン
オイル、極性基をもつシリコーン、脂肪酸変性シリコー
ン、フッ素含有シリコーン、フッ素含有アルコール、フ
ッ素含有エステル、ポリオレフイン、ポリグリコール、
アルキル燐酸エステルおよびそのアルカリ金属塩、アル
キル硫酸エステルおよびそのアルカリ金属塩、ポリフエ
ニルエーテル、フッ素含有アルキル硫酸エステルおよび
そのアルカリ金属塩、炭素数10〜24の一塩基性脂肪
酸(不飽和結合を含んでも、また分岐していてもかまわ
ない)、および、これらの金属塩(Li,Na,K,C
uなど)または、炭素数12〜22の一価、二価、三
価、四価、五価、六価アルコール(不飽和結合を含んで
も、また分岐していてもかまわない)、炭素数12〜2
2のアルコキシアルコール、炭素数10〜24の一塩基
性脂肪酸(不飽和結合を含んでも、また分岐していても
かまわない)と炭素数2〜12の一価、二価、三価、四
価、五価、六価アルコールのいずれか一つ(不飽和結合
を含んでも、また分岐していてもかまわない)とからな
るモノ脂肪酸エステルまたはジ脂肪酸エステルまたはト
リ脂肪酸エステル、アルキレンオキシド重合物のモノア
ルキルエーテルの脂肪酸エステル、炭素数8〜22の脂
肪酸アミド、炭素数8〜22の脂肪族アミンなどが使用
できる。これらの具体例としてはラウリン酸、ミリスチ
ン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ステア
リン酸ブチル、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、
エライジン酸、ステアリン酸オクチル、ステアリン酸ア
ミル、ステアリン酸イソオクチル、ミリスチン酸オクチ
ル、ステアリン酸ブトキシエチル、アンヒドロソルビタ
ンモノステアレート、アンヒドロソルビタンジステアレ
ート、アンヒドロソルビタントリステアレート、オレイ
ルアルコール、ラウリルアルコール、があげられる。
【0035】また、アルキレンオキサイド系、グリセリ
ン系、グリシドール系、アルキルフエノールエチレンオ
キサイド付加体等のノニオン界面活性剤、環状アミン、
エステルアミド、第四級アンモニウム塩類、ヒダントイ
ン誘導体、複素環類、ホスホニウムまたはスルホニウム
類、等のカチオン系界面活性剤、カルボン酸、スルフォ
ン酸、燐酸、硫酸エステル基、燐酸エステル基などの酸
性基を含むアニオン界面活性剤、アミノ酸類、アミノス
ルホン酸類、アミノアルコールの硫酸または燐酸エステ
ル類、アルキルベダイン型等の両性界面活性剤等も使用
できる。これらの界面活性剤については、「界面活性剤
便覧」(産業図書株式会社発行)に詳細に記載されてい
る。これらの潤滑剤、帯電防止剤等は必ずしも100%
純粋ではなく、主成分以外に異性体、未反応物、副反応
物、分解物、酸化物等の不純分が含まれてもかまわな
い。これらの不純分は30%以下が好ましく、さらに好
ましくは10%以下である。
【0036】本発明で使用されるこれらの潤滑剤、界面
活性剤は非磁性下塗層、上層磁性層でその種類、量を必
要に応じ使い分けることができる。例えば、非磁性下塗
層、上層磁性層で融点の異なる脂肪酸を用い表面へのに
じみ出しを制御する、沸点や極性の異なるエステル類を
用い表面へのにじみ出しを制御する、界面活性剤量を調
節することで塗布の安定性を向上させる、潤滑剤の添加
量を非磁性下塗層で多くして潤滑効果を向上させるなど
が考えられ、無論ここに示した例のみに限られるもので
はない。
【0037】また本発明で用いられる添加剤のすべてま
たはその一部は、磁性塗料製造のどの工程で添加しても
かまわない、例えば、混練工程前に強磁性粉末と混合す
る場合、強磁性粉末と結合剤と溶剤による混練工程で添
加する場合、分散工程で添加する場合、分散後に添加す
る場合、塗布直前に添加する場合などがある。本発明で
使用されるこれら潤滑剤の商品例としては、日本油脂社
製:NAA−102,NAA−415,NAA−31
2,NAA−160,NAA−180,NAA−17
4,NAA−175,NAA−222,NAA−34,
NAA−35,NAA−171,NAA−122,NA
A−142,NAA−160,NAA−173K,ヒマ
シ硬化脂肪酸,NAA−42,NAA−44,カチオン
SA,カチオンMA,カチオンAB,カチオンBB,ナ
イミーンL−201,ナイミーンL−202,ナイミー
ンS−202,ノニオンE−208,ノニオンP−20
8,ノニオンS−207,ノニオンK−204,ノニオ
ンNS−202,ノニオンNS−210,ノニオンHS
−206,ノニオンL−2,ノニオンS−2,ノニオン
S−4,ノニオンO−2,ノニオンLP−20R,ノニ
オンPP−40R,ノニオンSP−60R,ノニオンO
P−80R,ノニオンOP−85R,ノニオンLT−2
21,ノニオンST−221,ノニオンOT−221,
モノグリMB,ノニオンDS−60,アノンBF,アノ
ンLG,ブチルステアレート,ブチルラウレート,エル
カ酸、関東化学社製:オレイン酸、竹本油脂社製:FA
L−205,FAL−123、新日本理化社製:エヌジ
エルブLO,エヌジョルブIPM,サンソサイザーE4
030、信越化学社製:TA−3,KF−96,KF−
96L,KF−96H,KF410,KF420,KF
965,KF54,KF50,KF56,KF−90
7,KF−851,X−22−819,X−22−82
2,KF−905,KF−700,KF−393,KF
−857,KF−860,KF−865,X−22−9
80,KF−101,KF−102,KF−103,X
−22−3710,X−22−3715,KF−91
0,KF−3935、ライオンアーマー社製:アーマイ
ドP,アーマイドC,アーモスリップCP、ライオン油
脂社製:デュオミンTDO、日清製油社製:BA−41
G、三洋化成社製:プロフアン2012E,ニューポー
ルPE61,イオネットMS−400,イオネットMO
−200,イオネットDL−200,イオネットDS−
300,イオネットDS−1000,イオネットDO−
200などがあげられる。
【0038】本発明で用いられる有機溶媒は任意の比率
でアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケ
トン、ジイソブチルケトン、シクロヘキサノン、イソホ
ロン、テトラヒドロフラン、等のケトン類、メタノー
ル、エタノール、プロパノール、ブタノール、イソブチ
ルアルコール、イソプロピルアルコール、メチルシクロ
ヘキサノールなどのアルコール類、酢酸メチル、酢酸ブ
チル、酢酸イソブチル、酢酸イソプロピル、乳酸エチ
ル、酢酸グリコール等のエステル類、グリコールジメチ
ルエーテル、グリコールモノエチルエーテル、ジオキサ
ン、などのグリコールエーテル系、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、クレゾール、クロルベンゼン、などの芳
香族炭化水素類、メチレンクロライド、エチレンクロラ
イド、四塩化炭素、クロロホルム、エチレンクロルヒド
リン、ジクロルベンゼン等の塩素化炭化水素類、N,N
−ジメチルホルムアミド、ヘキサン等のものが使用でき
る。これら有機溶媒は必ずしも100%純粋ではなく、
主成分以外に異性体、未反応物、副反応物、分解物、酸
化物、水分等の不純分がふくまれてもかまわない。これ
らの不純分は30%以下が好ましく、さらに好ましくは
10%以下である。本発明で用いる有機溶媒は必要なら
ば上層磁性層と非磁性下塗層でその種類、量を変えても
かまわない。非磁性下塗層に揮発性の高い溶媒を用い表
面性を向上させる、上層磁性層に表面張力の高い溶媒
(シクロヘキサノン、ジオキサンなど)を用い塗布の安
定性をあげる、上層磁性層の溶解性パラメータの高い溶
媒を用い充填度を上げるなどがその例としてあげられる
がこれらの例に限られたものではないことは無論であ
る。
【0039】本発明の磁気記録媒体の厚み構成は非磁性
支持体が1〜100μm、好ましくは6〜20μm、非
磁性下塗層の乾燥厚みが0.5〜10μm、好ましくは
1〜5μm、上層磁性層の乾燥厚みは0.05μm以上
1.0μm以下、好ましくは0.05μm以上0.6μ
m以下、さらに好ましくは0.05μm以上、0.3μ
m以下である。上層磁性層と非磁性下塗層を合わせた乾
燥厚みは非磁性支持体の厚みの1/100〜2倍の範囲
で用いられる。また、非磁性支持体と下層の間に密着性
向上のための下塗り層を設けてもかまわない。これらの
厚みは0.01〜2μm、好ましくは0.05〜0.5
μmである。また、非磁性支持体の磁性層側と反対側に
バックコート層を設けてもかまわない。この厚みは0.
1〜2μm、好ましくは0.3〜1.0μmである。こ
れらの下塗り層、バックコート層は公知のものが使用で
きる。
【0040】本発明に用いられる非磁性支持体はポリエ
チレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、等
のポリエステル類、ポリオレフイン類、セルローストリ
アセテート、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミ
ド、ポリアミドイミド、ポリスルフオン、アラミド、芳
香族ポリアミドなどの公知のフイルムが使用できる。こ
れらの支持体にはあらかじめコロナ放電処理、プラズマ
処理、易接着処理、熱処理、除塵処理などをおこなって
も良い。本発明の目的を達成するには、非磁性支持体と
して中心線平均表面粗さが0.03μm以下、好ましく
は0.02μm以下、さらに好ましくは0.01μm以
下のものを使用する必要がある。また、これらの非磁性
支持体は単に中心線平均表面粗さが小さいだけではな
く、1μm以上の粗大突起がないことが好ましい。また
表面の粗さ形状は必要に応じて支持体に添加されるフィ
ラーの大きさと量により自由にコントロールされるもの
である。これらのフィラーとしては一例としてはCa,
Si,Tiなどの酸化物や炭酸塩の他、アクリル系など
の有機微粉末があげられる。本発明に用いられる非磁性
支持体のテープ走行方向のF−5値は好ましくは5〜5
0Kg/mm2 、テープ幅方向のF−5値は好ましくは
3〜30Kg/mm2 であり、テープ長手方向のF−5
値がテープ幅方向のF−5値より高いのが一般的である
が、特に幅方向の強度を高くする必要があるときはその
限りでない。
【0041】また、非磁性支持体のテープ走行方向およ
び幅方向の100℃30分での熱収縮率は好ましくは3
%以下、さらに好ましくは1.5%以下、80℃30分
での熱収縮率は好ましくは1%以下、さらに好ましくは
0.5%以下である。破断強度は両方向とも5〜100
Kg/mm2 、弾性率は100〜2000Kg/mm2
が好ましい。
【0042】本発明の磁気記録媒体の磁性塗料を製造す
る工程は、少なくとも混練工程、分散工程、およびこれ
らの工程の前後に必要に応じて設けた混合工程からな
る。個々の工程はそれぞれ2段階以上にわかれていても
かまわない。本発明に使用する強磁性粉末、結合剤、カ
ーボンブラック、研磨剤、帯電防止剤、潤滑剤、溶剤な
どすべての原料はどの工程の最初または途中で添加して
もかまわない。また、個々の原料を2つ以上の工程で分
割して添加してもかまわない。例えば、ポリウレタンを
混練工程、分散工程、分散後の粘度調整のための混合工
程で分割して投入してもよい。
【0043】本発明の目的を達成するためには、従来の
公知の製造技術を一部の工程として用いることができる
ことはもちろんであるが、混練工程では連続ニーダや加
圧ニーダなど強い混練力をもつものを使用することによ
り本発明の磁気記録媒体の高いBrを得ることができ
る。連続ニーダまたは加圧ニーダを用いる場合は強磁性
粉末と結合剤のすべてまたはその一部(ただし全結合剤
の30%以上が好ましい)および強磁性粉末100部に
対し15〜500部の範囲で混練処理される。これらの
混練処理の詳細については特願昭62−264722
号、同62−236872号に記載されている。
【0044】更に、本発明では、上記実施態様に示され
るような同時重層塗布方式を用いることにより、より効
率的に生産することができる。本発明のような重層構成
の磁気記録媒体を塗布する装置、方法の例として以下の
ような構成を提案できる。 1.磁性塗料の塗布で一般的に用いられるグラビア塗
布、ロール塗布、ブレード塗布、エクストルージョン塗
布装置等によってまず非磁性下塗層を塗布し、該非磁性
下塗層がウエット状態のうちに特公平1−46186号
や特開昭60−238179号、特開平2−26567
2号等に開示されている支持体加圧型エクストルージョ
ン塗布装置により上層磁性層を塗布する。 2.特開昭63−88080号、特開平2−17921
号、特開平2−265672号等に開示されているよう
な塗布液通液スリットを二つ内蔵する一つの塗布ヘッド
により上下層をほぼ同時に塗布する。 3.特開平2−174965号に開示されているバック
アップロール付きエキストルージョン塗布装置により上
下層をほぼ同時に塗布する。
【0045】なお、強磁性粉末の凝集による磁気記録媒
体の電磁変換特性等の低下を防止するため、特開昭62
−95174号や特開平1−236968号に開示され
ているような方法により塗布ヘッド内部の塗布液に剪断
を付与することが望ましい。さらに、磁性塗料の粘度に
ついては、特開平3−8471号に開示されている数値
範囲を満足することが好ましい。
【0046】また、本発明においては強力な配向を行う
必要がある。1000G以上のソレノイドと2000G
以上のコバルト磁石を併用することが好ましく、さらに
は乾燥後の配向性が最も高くなるように配向前に予め適
度の乾燥工程を設けることが好ましい。さらに、上記磁
気記録媒体の表面平滑化処理を行うカレンダ処理ロール
としては、エポキシ、ポリイミド、ポリアミド、ポリイ
ミドアミド等の耐熱性のあるプラスチックロールを使用
する。また、金属ロール同志で処理することもできる。
処理温度は、好ましくは70℃以上、さらに好ましくは
80℃以上である。線圧力は好ましくは200kg/c
m、さらに好ましくは300kg/cm以上であり、そ
の速度は20m/分以上700m/分以下の範囲であ
る。
【0047】本発明の磁気記録媒体の上層磁性層および
その反対面のSUS420Jに対する摩擦係数は好まし
くは0.5以下、さらに0.3以下、表面固有抵抗は好
ましくは10-5〜10-12 オーム/sq、上層磁性層の
0.5%伸びでの弾性率は走行方向、幅方向とも好まし
くは100〜2000Kg/mm2 、破断強度は好まし
くは1〜30Kg/cm2 、磁気記録媒体の弾性率は走
行方向、長手方向とも好ましくは100〜1500Kg
/mm2 、残留のびは好ましくは0.5%以下、100
℃以下のあらゆる温度での熱収縮率は好ましくは1%以
下、さらに好ましくは0.5%以下、もっとも好ましく
は0.1%以下である。
【0048】前記上層磁性層中に含まれる残留溶媒は好
ましくは100mg/m2 以下、さらに好ましくは10
mg/m2 以下であり、前記上層磁性層に含まれる残留
溶媒が前記非磁性下塗層に含まれる残留溶媒より少ない
ほうが好ましい。前記上層磁性層及び非磁性下塗層が有
する空隙率は、ともに好ましくは30容量%以下、さら
に好ましくは10容量%以下である。上層磁性層の空隙
率が非磁性下塗層の空隙率より大きいほうが好ましい
が、逆の場合でも非磁性下塗層の空隙率が20%以下で
あれば支障はない。
【0049】本発明の磁気記録媒体の磁気特性は磁場5
KOeで測定した場合、テープ走行方向の角形比は0.
70以上であり、好ましくは0.80以上さらに好まし
くは0.90以上である。テープ走行方向に直角な二つ
の方向の角型比は走行方向の角型比の80%以下となる
ことが好ましい。磁性層のSFDは0.6以下であるこ
とが好ましい。
【0050】
【発明の効果】本発明は、連続的に走行する非磁性支持
体上に非磁性粒子を分散させた分散液を塗布して非磁性
下塗層を設け、その上に前記非磁性下塗層が湿潤状態の
うちに磁性粒子を分散させた磁性塗布液を逐次又は同時
重層塗布して乾燥厚みが1.0μm以下の磁性層を設け
る磁気記録媒体の製造方法であって、前記非磁性粒子の
比重が前記磁性粒子の比重以上であり、塗布後の両層が
未乾燥中に磁界を作用させることにより前記磁性粒子の
配向を行うものである。
【0051】即ち、前記非磁性下塗層及び磁性層が未乾
燥重層塗布状態である前記磁界を作用する最中及び前後
でも、前記非磁性粒子の比重が前記磁性粒子の比重より
大きく両層中の粒子が安定した状態となるので、前記磁
性層中の磁性粒子の配向が乱れることがない。従って、
乾燥膜厚が1.0μm以下の非常に薄層な磁性層内の磁
性粒子の配向を良好に行うことができ、出力、C/N比
等の電磁変換特性が良好な磁気記録媒体を得ることがで
きる磁気記録媒体の製造方法を提供することができる。
【0052】
【実施例】以下、本発明の効果をより明確にするため、
具体的な実施例を説明するが、本発明はこれにより限定
されるものではない。 <下層非磁性塗布液>下記に示す組成成分の下層非磁性
塗布液を連続ニーダーで混練した後、サンドミルを用い
て分散させた。得られた分散液にポリイソシアネートを
6重量部加え、さらに酢酸ブチルを40重量部加えると
共に、1μmの平均孔径を有するフィルターを用いて濾
過し、5種類の下層非磁性塗布液を調製した。但し、前
記各下層非磁性塗布液は、それぞれ分散される非磁性粒
子として、平均粒径が0.10μmのSnO2 ,Zn
O,TiO2 ,Al2 3 ,SiO2 を用いた。
【0053】 組成 ・非磁性粒子 100重量部 ・塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体 12重量部 −N (CH3 ) 3 + Cl- の極性基を5×10-6eq/g含む 組成比 86:13:1、 重合度400 ・ポリエステルポリウレタン樹脂 5重量部 ネオペンチルグリコール/カプロラクトンポリオール/MDI =0.9/2.6/1 −SO3 Na基 1×10-4eq/g含有 ・ブチルステアレート 1重量部 ・ステアリン酸 1重量部 ・メチルエチルケトン 200重量部
【0054】<磁性層塗布液α>下記に示す組成成分の
磁性層塗布液αを連続ニーダーで混練した後、サンドミ
ルを用いて分散させた。得られた分散液にポリイソシア
ネートを3重量部加え、さらに酢酸ブチルを40重量部
加えると共に、1μmの平均孔径を有するフィルターを
用いて濾過し、磁性層塗布液αを調製した。
【0055】 組成 ・強磁性金属粉末(組成:Fe/Zn/Ni=92/4/4) 100重量部 Hc:1600 Oe、 BET法による比表面積:60m2 /g 結晶サイズ:195Å 粒子サイズ(長軸径):0.15μm、針状比:10 σS :130emu/g ・塩化ビニル系共重合体 12重量部 −SO3 Na基 1×10-4eq/g含有、重合度:300 ・ポリエステルポリウレタン樹脂 5重量部 ネオペンチルグリコール/カプロラクトンポリオール/MDI =0.9/2.6/1 −SO3 Na基 1×10-4eq/g含有 ・α−アルミナ(粒子サイズ0.3μm) 2重量部 ・カーボンブラック(粒子サイズ0.10μm) 0.5重量部 ・ブチルステアレート 1重量部 ・ステアリン酸 2重量部 ・メチルエチルケトン 200重量部
【0056】<磁性層塗布液β>下記に示す組成成分の
磁性層塗布液βを連続ニーダーで混練した後、サンドミ
ルを用いて分散させた。得られた分散液にポリイソシア
ネートを3重量部加え、さらに酢酸ブチルを40重量部
加えると共に、1μmの平均孔径を有するフィルターを
用いて濾過し、磁性層塗布液βを調製した。
【0057】 組成 ・強磁性粉末(Co変性γ−Fe2 3 ) 100重量部 Hc:950 Oe、 BET法による比表面積:56m2 /g 結晶サイズ:250Å 粒子サイズ(長軸径):0.23μm、針状比:10 ・塩化ビニル系共重合体 12重量部 −SO3 Na基 1×10-4eq/g含有、重合度:300 ・ポリエステルポリウレタン樹脂 5重量部 ネオペンチルグリコール/カプロラクトンポリオール/MDI =0.9/2.6/1 −SO3 Na基 1×10-4eq/g含有 ・α−アルミナ(粒子サイズ0.3μm) 2重量部 ・カーボンブラック(粒子サイズ0.10μm) 0.5重量部 ・ブチルステアレート 1重量部 ・ステアリン酸 2重量部 ・メチルエチルケトン 200重量部
【0058】〔実施例1〕前記各下層非磁性塗布液と前
記磁性層塗布液αとをそれぞれ上記実施態様の如き同時
重層塗布装置を用いて、厚さ7μmで中心線表面粗さが
0.01μmのポリエチレンテレフタレート支持体上に
同時重層塗布した。但し、それぞれ乾燥厚みは、非磁性
下塗層が2μm、磁性層が0.2μmとなるようにし
た。次に、両層がまだ湿潤状態にあるうちに3000ガ
ウスの磁場強度を有する2極対向コバルト磁石と150
0ガウスの磁場強度を有するソレノイドコイルにより磁
界を作用させて配向処理を行った後に乾燥し、金属ロー
ルのみから構成される7段のカレンダー装置で温度90
℃にてカレンダー処理を行い、裁断して磁気テープ試料
を作製した。そして、作製した前記磁気テープ試料の角
型比をそれぞれ測定し、下記表1に示した。但し、角型
比の測定には東英工業(株)製振動試料型磁力計VSM
を用い、磁場強度5kOeにて測定した。
【0059】〔実施例2〕上記実施例1における前記磁
性層塗布液αに代えて前記磁性層塗布液βを用いた以外
は全く同条件で磁気テープ試料を作製した。そして、上
記実施例1と同様に作製した前記磁気テープ試料の角型
比をそれぞれ測定し、下記表1に示した。
【0060】〔比較例1〕厚さ7μmで中心線表面粗さ
が0.01μmのポリエチレンテレフタレート支持体上
に、前記各下層非磁性塗布液を乾燥厚みが2μmとなる
ように塗布乾燥させて非磁性下塗層を形成し、この各非
磁性下塗層上に乾燥厚みが0.2μmの前記磁性層塗布
液αを塗布した。次に、前記磁性層塗布液αがまだ湿潤
状態にあるうちに3000ガウスの磁場強度を有する2
極対向コバルト磁石と1500ガウスの磁場強度を有す
るソレノイドコイルにより磁界を作用させて配向処理を
行った後に乾燥し、金属ロールのみから構成される7段
のカレンダー装置で温度90℃にてカレンダー処理を行
い、裁断して磁気テープ試料を作製した。そして、上記
実施例1と同様に作製した前記磁気テープ試料の角型比
をそれぞれ測定し、下記表1に示した。
【0061】〔比較例2〕上記比較例1における前記磁
性層塗布液αに代えて前記磁性層塗布液βを用いた以外
は全く同条件で磁気テープ試料を作製した。そして、上
記実施例1と同様に作製した前記磁気テープ試料の角型
比をそれぞれ測定し、下記表1に示した。
【0062】
【表1】
【0063】表1の結果より明らかな如く、磁性層の強
磁性粉末の比重よりも非磁性下塗層の非磁性粉末の比重
が小さくなるほど角型比が低下し、該非磁性粉末の比重
が前記強磁性粉末の比重よりも大きく、且つ前記非磁性
下塗層と磁性層の両層が湿潤状態のうちに配向処理を行
った場合に良好な角型比が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様に基づく磁気記録媒体の製
造装置を示す概略図である。
【符号の説明】
1 送り出しロール 2 非磁性支持体 3 パスローラー 4 同時重層塗布装置 5 スロット 6 スロット 7 給液系 8 給液系 9 配向装置 10 2極対向コバルト磁石 11 ソレノイドコイル 12 乾燥装置 13 巻き取りロール

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続的に走行する非磁性支持体上に非磁
    性粒子を分散させた分散液を塗布して非磁性下塗層を設
    け、その上に前記非磁性下塗層が湿潤状態のうちに磁性
    粒子を分散させた磁性塗布液を逐次又は同時重層塗布し
    て乾燥厚みが1.0μm以下の磁性層を設ける磁気記録
    媒体の製造方法であって、前記非磁性粒子の比重が前記
    磁性粒子の比重以上であり、塗布後の両層が未乾燥中に
    磁界を作用させることにより前記磁性粒子の配向を行う
    ことを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
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