JP2646288B2 - レジスト組成物 - Google Patents

レジスト組成物

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JP2646288B2 JP2141658A JP14165890A JP2646288B2 JP 2646288 B2 JP2646288 B2 JP 2646288B2 JP 2141658 A JP2141658 A JP 2141658A JP 14165890 A JP14165890 A JP 14165890A JP 2646288 B2 JP2646288 B2 JP 2646288B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、半導体回路等の高精度な微細パターンを形
成して得る酸素プラズマ耐性の高いレジスト組成物に関
する。
[従来技術] LSIの加工プロセスの微細化が進む中で、リングラフ
ィー用のレジスト材料にも高解像力化が求めらている。
特に微細なパターンを形成する上では、短波長の光を用
いたり、開口数の大きなレンズを用いた光リンソグラフ
ィー、または電子線などの高エネルギーを用いたリソグ
ラフィーが有利とされる。
しかし、このようなリソグラフィー光源、光学系の高
解像力対応に伴って、光リソグラフィーでは焦点深度の
減少を、高エネルギー線リソグラフィーでは近接効果な
どの問題点を生ずる。この問題解決のためには、レジス
ト層を多層にしてこれを行う方法が考えられている。特
に多層レジストを実際に用いる場合には、上層にリソグ
ラフィーで形成したパターンをマスクとして、酸素プラ
ズマによる異方性エッチング(以下、O2−RIEと略記)
で下層にパターンを転写することにより、アスペクト比
の高いレジストパターンを得ることが行われる。[B.J.
Lin,Solid State Technol.,24,73(1981)] 特にここで、上層レジストにはO2−RIE耐性の高いも
のが必要となる。このために上層と下層の間にシリコン
含有ポリマー層を形成し中間マスクとしてこれを補う方
法があるが、より好ましい方法は上層レジストにシリコ
ンを含有せしめてO3−RIE耐性を高めることである。こ
のような目的に対し多くのレジスト材料の技術が公開さ
れている。中でも特に、特開昭63−239440号、同63−26
9150号、特開平1−201337号、同1−201653号、特開昭
64−44933号、同64−46746号、同64−46747号、特開平
1−222254号等の各公報に記載されたアセチル基及び/
または水酸基を含有するアルカリ可溶性ポリシルセスキ
オキサン(以下APSQと略記)をポリマー主成分として含
有するレジストが実用に供する上で最も有利な材料の一
つである。前記公報にも記載があるように、このAPSQは
ナフトキノンジアド化合物と共に用いてポジ型フォトレ
ジストとすることができ、通常のポジ型フォトレジスト
と同様にアルカリ現像で微細画像の形成が可能である。
またイメージリバーサル法によりネガ型のレジストパタ
ーンを形成するための材料とすることもできる。また高
エネルギー線で画像を形成することも可能であり、更に
配線パターン以外にも層間絶縁膜などの用途に用いるこ
ともできる。またAPSQはそのガラス転移点が高いため、
極めて高い耐熱性を有すると言う特徴もある。
[発明が解決しようとする課題] しかし、このAPSQを用いたレジストには、露光、現像
により除去されるべき部分に不溶解残渣(スカム)が発
生し易いという共通した欠点がある。
これは、ポジ画像形成の場合には抜きパターンの部分
に、イメージリバーサル法の場合には第2露光によって
除去されるべきパターンの部分に発生する。回路パター
ンにこのようなスカムが発生すると、このレジストパタ
ーンを用いて加工した半導体回路に配線の欠落や短絡を
生ずる原因となるので好ましくない。
同様なスカムはノボラック樹脂とナフトキノンジアジ
ド感光物とからなる通常の(非シリコン含有の)ポジ型
フォトレジストでも見出される現象であり、ここでは現
像液に添加剤を用いてスカムを防止する方法(特開昭63
−25650号公報等)やノボラック樹脂の組成、構造を最
適化させて防止する方法(特開昭63−2044号公報、同64
−11259号公報等)などが開示されている。しかし、ス
カムは如何なる理由によって発生するものか、一般的な
説明を見出すには至っていないし、更にベースポリマー
の異なるシリコン含有レジストに於いては、如何なる要
素がこのスカムをもたらしているのか全く理解されてい
なかった。それゆえ、APSQを利用したシリコン含有レジ
ストのスカムを取り除くことは容易ではなく、かかる問
題のないレジストの開発が強く望まれていた。
本発明な、スカムの発生しにくいシロキサンポリマー
を用いた、アルカリ現像用のシリコン含有レジスト組成
物を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明者らはある特定の物性値、即ちポリマーの平衡
pH値を一定の範囲に保てるよう製造したAPSQを用いてシ
リコン含有レジストを調製すると、何故か、このスカム
が顕著に減少するという新たな事実を見出して、本発明
をなすに至った。
これを具体的に説明するなら本発明は、下記一般式
〔I〕及び〔II〕 {但しXは同一または異なり、水素, (Rは水素,炭化水素あるいは置換炭化水素をしめ
す。),カルボキシル基の群から選ばれた一種であり、
R1は、水素、置換もしくは非置換の脂肪族および芳香族
炭化水素よりなる群から選ばれた一種であり、R2,R3.
R4,R5およびR6は同一または異なり、水素、水酸基、置
換もしくは非置換の脂肪族及び芳香族炭化水素よりなる
群から選ばれた一種であり、少なくとも一つは水酸基で
あり、l,m,nおよびpは0または正の整数を示し、lと
mが同時に0になることはない。}で表される単位の少
なくとも一つを分子中に含むアルカリ可溶性シロキサン
ポリマーを含有するレジスト組成物に於て、該シロキサ
ンポリマーの平衡pHが3.0〜6.0の間にあることを特徴と
するレジスト組成物からなる。
ここで、平衡pHとは次の方法で測定された値として定
義する。
即ち、シロキサンポリマーを酢酸エチルセロソルブ:
アセトン:純水=1:2:1(重量比)に溶解して5重量%
の均一溶液となし、この溶液の測定開始10分後のpHをも
って定義する。本発明に用いるシロキサンポリマーは、
その平衡pHが上記範囲内にあることが必須である。しか
るに、一般的なAPSQの製法については前記公報等に多く
の記載があるが、これらに記された実施例に基づいて合
成されたAPSQは、どれも前記平衡pHが3.0未満となるこ
とが判った。
本発明の要件を満たすAPSQを合成するには、一つに
は、製造過程で2種類以上の互いに混和し難い溶媒の必
要性分または不溶成分を抽出分離する工程を付加し、AP
SQの前記平衡pHが3.0〜6.0の間になるように精製する方
法が有利に用いられる。
他の製法としては、公知の方法で一旦APSQを製造し、
しかる後にこれを適当な溶媒に溶解して、固体の酸吸着
剤で処理することにより平衡pHを所定の範囲に入れるよ
うにする方法がある。以下本発明のレジスト組成物及び
それに使用するシロキサンポリマーの製法について詳細
に説明する。
本発明の組成物中のシロキサンポリマーはポリマーの
主鎖がポリシロキサン構造であることからO2−RIE耐性
が非常に高く微細で高アスペクト比のパターン形成に有
利である。
またポリシロキサン構造であるにもかかわらずフェニ
ル基が側鎖に多く存在するため、Tgが室温以上であり、
粘稠でなく、平滑な膜形成が可能である。
さらにフリーデルクラフツ反応などにより親水性のシ
ラノール基が導入されているためポリマーはアルカリ水
溶液に可溶である。
このためオルトナフトキノン系化合物を式〔I〕,
〔II〕で示される単位の少なくとも1つを分子中に含む
シロキサンポリマーに添加した組成物は紫外線照射によ
り照射部分のオルコナフトキノン系化合物が相応するイ
ンデンカルボン酸となってアルカリ可溶となり、アルカ
リ現像で除去され、ポジ型パターンを形成できる。(特
開昭63−239440号,特開昭64−44933号,特開昭64−467
46号,特開昭64−46747号,特開平1−106042号,特開
平1−222254号等の各公報) 一方、同組成物は電子線、X線、遠紫外線を照射する
と上記のアルカリ可溶性が減退する。すなわち高エネル
ギー線を照射後、全面に紫外線を露光しアルカリ現像す
ることにより、高エネルギー線照射部のみ膜を残存し、
ネガ形パターンを形成できる。この際高エネルギー線を
照射後加熱すると高エネルギー線照射により生ずる反応
が加速され、効果がより大きくなる。(特開昭63−2691
50号公報,特開平1−201337号公報) これらのパターンはいずれも、実質上現像時の膨潤が
無いため高い解像性を示す。
このレジスト組成物に於て、オルトナフトキノン系化
合物の添加量は、通常5〜40重量%の範囲とされる。5
重量%未満ではポリマー化合物のアルカリ現像液に対す
る溶解を抑制することができず、40重量%を超えるとレ
ジスト組成物のSi含有率が低下し、O2−RIE耐性が低下
して不都合を来す。
次に、一般式〔I〕で示される繰り返し単位を有する
シロキサンポリマーの1つの製造方法としては、オクタ
フェニルシクロテトラシロキサン、ヘキサフェニルシク
ロトリシロキサンなど環状フェニルシロキサンを水酸化
カリウムなどのアルカリ金属の水酸化物やブチルリチウ
ムなどのアルカリ金属のアルキル化物で開環重合させ、
得られたポリジフェニルシロキサンを変性する方法があ
る。
他の方法としては、環状フェニルシロキサン単独では
なく、テトラメチルテトラフェニルシクロテトラシロキ
サンやオクタメチルシクロテトラシロキサンなどと共重
合させてもよい。また、特に高解像度のパターンを形成
したい場合には、分子量のそろった単分散ポリマーが好
ましいが、シクロシロキサンは、ブチルリチウム等の触
媒でアニオンリビング重合をさせ、得られたポリマーを
変性することにより所望の単分散ポリマーを得ることが
できる。
一般式〔II〕で示される単位か、一般式〔I〕及び
〔II〕で示される単位を含むシロキサンポリマーの製造
方法としては、E−Si−Z3(EはPhまたはH等,ZはClま
たはOCH3)で表されるシラン化合物を加水分解すること
により容易に得られるフェニルシルセスキオキサンポリ
マーを変性する方法がある。
本発明に用いられる、シロキサンポリマーの変性法と
しては、フリーデルクラフツ反応後に加水分解するもの
と、ポリマー上のSiH基の酸化反応によるものとがあ
る。
これら変性されたシロキサンポリマーの平衡pHの好ま
しい範囲は、3.0〜6.0である。3.0未満では、露光・現
像により除去されるべき部分に不溶解残渣(スカム)が
発生し易く、6.0を超えると充分なアルカリ溶解性が得
られなくなる。
抽出分離する工程に用いられる互いに混和しにくい溶
剤の組合せとしては、例えばエチルエーテル/水、水/
クロロホルム、酢酸エチル/水、酢酸ブチル/水などが
ある。
本発明に用いられる酸吸着剤としては、例えば和光純
薬工業株式会社製活性アルミナ、協和化学工業株式会社
製キョーワード100系、キョーワード200系、キョーワー
ド300系、キョーワード400系、キョーワード500系、キ
ョーワード600系、キョーワード700系、キョーワード10
00系、キョーワード2000系などがあるがこれに限られた
ものではない。
また、酸吸着剤の代わりに塩基を添加して中和する方
法では、効果はあるものの充分ではない。以下製造例を
示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
製造例1 かき混ぜ機、温度計、滴下漏斗をつけた300mlのフラ
スコに無水塩化アルミニウム15g、塩化アセチル50mlを
とり撹拌した。つぎに分子量7800のポリフェニルシルセ
スキオキサン5gを塩化アセチル50mlに溶かした溶液を徐
々に滴下した。温度を25℃に保ち反応を進めた。反応の
進行とともに塩化水素が発生した。3時間反応後冷却し
て内容物を250gの氷水中に注いだ。よくかき混ぜて塩化
アルミニウムを分解し、50gのエチルエーテルを加え沈
澱物を溶解した。水層を除去した後、100gの水を加えエ
ーテル層とよく浸透させた。水層を除去した後、エーテ
ルを蒸発させ、最後に真空乾燥機で乾燥した。得られた
ポリマーの分子量は7900であり、元素分析法によりシリ
コン元素が23.6%含まれていた。
また、得られたポリマーの平衡pHを測定するために、
酢酸エチルセロソルブ/アセトン/純水=1/2/1(重量
比)の混合溶剤を用い、得られたポリマーの5重量%溶
液を調合した。ガラス電極pH計を用いて測定したとこ
ろ、10分後にこの溶液のpHは4.1だった。
製造例2 かき混ぜ機、温度計、滴下漏斗をつけた300mlのフラ
スコに塩化第二スズ25g、無水酢酸50mlをとり撹拌し
た。つぎにジフェニルシランジオール6gを無水酢酸50ml
に溶かした溶液を徐々に滴下した。以下製造例1と同様
な方法でシロキサンポリマーを得た。
得られたポリマーの分子量は1500であり、pHは4.0だ
った。
製造例3 かき混ぜ機、温度計、滴下漏斗をつけた300mlのフラ
スコに無水塩化アルミニウム15g、塩化アセチル50mlを
とり撹拌した。つぎに分子量1100のポリフェニルシルセ
スキオキサン5gを塩化アセチル50mlに溶かした溶液を徐
々に滴下した。温度を25℃に保ち反応を進めた。反応の
進行とともに塩化水素が発生した。3時間反応後冷却し
て内容物を氷水中に注いだ。よくかき混ぜて塩化アルミ
ニウムを分解し、沈殿したポリマーを濾別し、水でよく
洗い、真空乾燥機で乾燥した。得られたポリマーをメチ
ルエチルケトンに溶解し、ポリマーの3重量%のキョー
ワード200を添加して30分間撹拌した。キョーワードを
濾別後、メチルエチルケトンを蒸発させた。得られたポ
リマーのpHは、4.4であった。
製造例4 トリクロロヒドロシラン2.0gとフェルトリクロロシラ
ン3.0gのMIBK37ml及びTHF13mlの混合溶媒に溶解し0℃
に冷却した。この溶液を撹拌しながらこの中にトリエチ
ルアミン4.0gを5分間で滴下した。5分間撹拌した後、
水6.3gを20分間で滴下し、その後1時間撹拌した後加熱
して反応液の温度を85℃に保つた。4時間撹拌した後反
応液を室温まで冷却し、100gのエチルエーテルを加えよ
く浸透させた。水層を除去した後、100gの水を加えエー
テル層とよく浸透させた。水層を除去した後、有機層の
溶剤を蒸発させ、最後に真空乾燥器で乾燥しせた。得ら
れたポリマーの分子量は900であった。
かき混ぜ機をつけた200mlのフラスコに得られたポリ
マー3g、トルエン30mlをとり、撹拌溶解した。つぎに、
3.5gのm−クロル過安息香酸をトルエン90mlに溶かした
溶液を加えた。6時間反応後、分液ロートに移し、100g
の水を加え有機層とよく浸透させた。水層を除去した
後、有機層の溶剤を蒸発させ、最後に真空乾燥機で乾燥
した。
得られたポリマーの分子量は1000であった。1H−NMR
でδ=6.5付近にシラノール基のOH基のシグナルが、ま
た赤外吸収スペクトルでは3400cm-1付近にシラノール基
のOH基のシグナルがそれぞれ観測され、ポリマー中に水
酸基が導入されたことが確認された。
このポリマーのpHは4.6だった。
製造例5 かき混ぜ機、温度計、塩化水素ガス導入管をつけた20
0mlのフラスコに無水塩化アルミニウム2.7g、分子量110
0のポリフェニルシルセスキオキサン5g、トルエン130ml
をとり、窒素雰囲気下で撹拌溶解した。温度を25℃に保
ち塩化水素ガスの導入を開始した。反応の進行とともに
ベンゼンが生成した。8時間反応後冷却して内容物を25
0gの氷水中に注いだ。よくかき混ぜて塩化アルミニウム
を分解し、50gのエチルエーテルを加え沈澱物を溶解し
た。水層を除去した後、100gの水を加えエーテル層とよ
く浸透した。水層を除去した後、有機層の溶剤を蒸発さ
せ、最後に真空乾燥機で乾燥した。
得られたポリマーの分子量は1000であった。1H−NMR
でδ=6.5付近にシラノール基のOH基のシグナルが、ま
た赤外吸収スペクトルでは3400cm-1付近にシラノール基
のOH基のシグナルがそれぞれ観測され、ポリマー中に水
酸基が導入されたことが確認された。
このポリマーのpHは3.9だった。
製造例6 かき混ぜ機、温度計、滴下漏斗をつけた300mlのフラ
スコに無水塩化アルミニウム15g、塩化アセチル50mlを
とり撹拌した。つぎに分子量7800のポリフェニルシルセ
スキオキサン5gを塩化アセチル50mlに溶かした溶液を徐
々に滴下した。温度を25℃に保ち反応を進めた。反応の
進行とともに塩化水素が発生した。3時間反応後冷却し
て内容物を250gの氷水中に注いだ。よくかき混ぜて塩化
アルミニウムを分解し、50gのエチルエーテルを加え沈
澱物を溶解した。水層を除去した後、100gの1%NaHCO3
水溶液を加えエーテル層とよく浸透させた。水層を除去
した後、エーテルを蒸発させ、最後に真空乾燥機で乾燥
した。得られたポリマーのpHは、5.4であった。
製造例7 以下に比較のために実施した、本発明の特許請求範囲
外のアルカリ可溶性シリコンポリマーの製造例を示す。
かき混ぜ機、温度計、滴下漏斗をつけた300mlのフラス
コに無水塩化アルミニウム15g、塩化アセチル50mlをと
り撹拌した。つぎに分子量7800のポリフェニルシルセス
キオキサン5gを塩化アセチル50mlに溶かした溶液を徐々
に滴下した。温度を25℃に保ち反応を進める。反応の進
行とともに塩化水素が発生した。3時間反応後冷却して
内容物を氷水中に注いだ。よくかき混ぜて塩化アルミニ
ウムを分解し、沈澱したポリマーを濾別し、水でよく洗
い、真空乾燥機で乾燥した。得られたポリマーのpHは、
2.1であった。
実施例1〜6、比較例1 製造例1〜7で得られたシロキサンポリマーに で表されるナフトキノン化合物を20重量%添加したレジ
スト組成物を約0.3μm膜厚でシリコンウェーハに塗布
し、80℃で20分間プリベークした。
プリベーク後、高エネルギー線(電子線、X線、遠紫
外線)を照射した。照射後、110℃で30分間恒温槽で加
熱した。加熱後、Xeランプで500mJ/cm2の照射量で全面
照射した。照射したサンプルを現像液(テトラメチルア
ンモニウムテトラヒドロキシド2.38重量%水溶液)でそ
れそれ現像し、照射部の残膜が初期膜厚の50%となると
ころの照射量を感度とした。解像性は、ライン−スペー
スパターンで解像しうる最小パターン寸法を測定した。
スカム(不溶解残渣)の評価は、SEMを用いて0.7μm
パターンのスペース部を観察して行った。
評価結果を表1に示す。
実施例7〜12、比較例2 実施例1〜6、比較例1と同様のレジスト組成物を約
0.3μm膜厚でシリコンウェーハに塗布し、80℃で20分
間プリベークした。
プリベーク後、キャノン社製のマスクアライナー(PL
A−501F)を用いて紫外線露光した。露光後、現像液
(テトラメチルアンモニウムテトラヒドロキシド2.38重
量%水溶液)でそれぞれ現像し、露光部の残膜が0とな
るところの露光量を感度とした。
解像性は、ライン−スペースパターンで解像しうる最
小パターン寸法を測定した。
スカム(不溶解残渣)の評価は、SEMを用いて0.7μm
パターンのスペース部を観察して行った。
評価結果を表2に示す。
実施例13〜18、比較例3 製造例1〜7で得られたシロキサンポリマーに で表されるナフトキノン化合物を20重量%添加したレジ
スト組成物を実施例1と同様の方法で、感度と解像性及
びスカムについて、評価を行った。結果を表3に示す。
実施例19〜24、比較例4 実施例13〜18、比較例3と同様のレジスト組成物を実
施例7と同様の方法で、感度と解像性及びスカムについ
て、評価を行った。
結果を表4に示す。
(発明の効果) 以上説明したように、平衡pHを3.0〜6.0にしたアルカ
リ可溶性のシロキサンポリマーを用いたレジスト組成物
は電離放射線に対し高感度・高解像性 を有し、かつスカムを生成いないレジストとなる。
また、本発明のレジスト組成物は、シリコンを含有す
るため酸素プラズマ耐性が高く、従って、2層レジスト
の上層レジストとして使用できる。このため、従来のレ
ジスト材料では達成できなかった微細パターンが高アス
ペクト比で形成できる利点を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小久保 忠嘉 静岡県榛原郡吉田町川尻4000番地 富士 写真フイルム株式会社内 (72)発明者 田中 啓順 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)発明者 伴 弘司 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−220242(JP,A) 特開 昭56−57035(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式〔I〕及び〔II〕 {但しXは同一または異なり、水素, (Rは水素,炭化水素あるいは置換炭化水素をしめ
    す。),カルボキシル基の群から選ばれた一種であり、
    R1は、水素、置換もしくは非置換の脂肪族および芳香族
    炭化水素よりなる群から選ばれた一種であり、R2,R3,
    R4,R5およびR6は同一または異なり、水素、水酸基、置
    換もしくは非置換の脂肪族および芳香族炭化水素よりな
    る群から選ばれた一種であり、少なくとも一つは水酸基
    であり、l,m,nおよびpは0または正の整数を示し、l
    とmが同時に0になることはない。}で表される単位の
    少なくとも一つを分子中に含むアルカリ可溶性シロキサ
    ンポリマーを含有するレジスト組成物に於て、該シロキ
    サンポリマーの平衡pHが3.0〜6.0の間にあることを特徴
    とするレジスト組成物。 但し、平衡pHは以下の方法で測定した時の値として定義
    する。 該シロキサンポリマーを酢酸エチルセロソルブ:アセト
    ン:純水=1:2:1(重量比)に溶解して5重量%の均一
    溶液となし、この溶液の測定開始10分後のpH。
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JPS63220242A (ja) * 1987-03-10 1988-09-13 Fuji Photo Film Co Ltd フオトレジスト組成物

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JPH0436754A (ja) 1992-02-06

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