JP2646108B2 - 衝撃工具 - Google Patents

衝撃工具

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JP2646108B2
JP2646108B2 JP11926388A JP11926388A JP2646108B2 JP 2646108 B2 JP2646108 B2 JP 2646108B2 JP 11926388 A JP11926388 A JP 11926388A JP 11926388 A JP11926388 A JP 11926388A JP 2646108 B2 JP2646108 B2 JP 2646108B2
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JP
Japan
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bit
impact tool
thrust
hitting
vibration
Prior art date
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JP11926388A
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Inventor
宏忠 田中
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Shibaura Mechatronics Corp
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Shibaura Engineering Works Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ビットの後端部を打撃する衝撃工具に関す
る。
[従来の技術] ビットを打撃で打撃してコンクリート等の硬い部材を
穿孔、あるいは破砕する衝撃工具は、ビットの打撃によ
り、衝撃工具全体に激しい振動を生じるものである。
この衝撃工具の振動は、作業者の大きな負担となり、
労働安全衛生上好ましくなく、長時間の作業には注意が
必要であった。
このため、振動を緩和するために衝撃工具のハンドル
の取り付け部分にゴム等の緩衝部材を介在して作業者の
手に振動が伝わらないように構成している。
しかし、衝撃工具では、ビットが打撃子で打撃される
と、ビットがコンクリートなどの被削部材に当たって跳
ね返るため、その跳ね返りが衝撃工具の本体に当たるこ
とになり、ゴム等の緩衝部材では、満足な振動吸収がで
きないものであった。
また、振動吸収を満足する程度の緩衝部材をハンドル
に介在すると、ハンドルと本体との一体性が損なわれて
工具としての機能が損なわれることになった。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は、この様な事情に鑑みてなされたものであ
り、ビットの跳ね返りによる振動を低減し、振動の少な
くなる衝撃工具を提供することを目的としている。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、ビットの後端部側にビットの外周に沿って
長く配設される弾粘性部材を備え、この弾粘性部材によ
ってビットを保持したことによって問題点を解決してい
る。
[作用] 打撃子がビットの打撃部を打撃することにより、ビッ
トには、打撃方向の推力が発生してコンクリート等の被
削材を加工することができる。
そして、コンクリート等の被削材を打撃したことによ
り生じるビットの跳ね返りは、ビットに打撃とは反対の
方向への推力を発生させる。
しかし、この跳ね返りによる推力は、弾粘性部材が吸
収し、弾粘性部材が軸方向に長く形成されているため、
そのエネルギーが本体へ伝達されることなく弾粘性部材
で熱交換して吸収される。
[実施例] 本発明を図面に示された一実施例に基づいて説明する
と、第1図は、本発明の一実施例による衝撃工具の要部
縦断面図、第2図は、その動作を説明するための要部拡
大縦断面図である。
第1図において、衝撃工具は、ビット1を保持するビ
ット装着部2が形成されており、ビット1の先端部3
は、コンクリート等の被削部材を穿孔するようにキリ状
に形成されている。
そして、ビット1の後端部4は、打撃部5が形成され
ており、打撃子6が衝突するように構成されている。
さらに、打撃子6は、ポット式のピストン7の空気圧
の変動によっ往復動するように構成されており、ピスト
ン7は、往復動機構8によって往復動するように構成さ
れている。
ビット1には、打撃部5の位置から先端部3に向けて
長く形成された弾粘性部材9が備えられており、この弾
粘性部材9は、ビット1の後端部4側の径が小さく形成
されて嵌合されてる。
そして、弾粘性部材9は、ビット1と共に断面円形で
あり、ビット1に密着して取り付けられているものであ
り、比較的硬質のゴムなどの部材で構成されている。
さらに、軸方向の両端が夫々ビット1の段部10とビッ
ト装着部2に形成された保持部11に当接している。
第2図において、ビット1は、打撃子6によって打撃
されると図中の実線の矢印で示される推力12が発生し、
ビット1が跳ね返ることによって発生する推力13が図中
の点線で示されている。
この様な構成において、衝撃工具は、ピストン7が往
復動することによって打撃子6が稼動し、ビット1の打
撃部5を打撃する。
4 打撃部5が打撃されたビット1は、打撃方向の推力
12が発生し、図示されないがコンクリートなどの被削部
材に衝突して跳ね返り、図中の点線で示される推力13が
発生する。
そして、この推力13は、弾粘性部材9に加わり、ビッ
ト装着部2に伝達される。
しかし、この弾粘性部材9からビット装着部2へ推力
13が伝達される間、弾粘性部材9は、軸方向に長く形成
されており、推力13を大きく減衰させる。
この推力13の減衰は、弾粘性部材9に推力13が伝達さ
れた際、その弾性及び粘性による摩擦損失を生じて熱に
交換されるものであり、ビット装着部2に現れる推力13
は極めて小さいものとなる。
この様な作用を得るには、弾粘性部材9は、ビット1
とビット装着部2に対して全周が密着していると効果が
大きくなるが、密着していなくともビット1が跳ね返り
で揺動するため、部分的に密着することになり効果が得
られる。
従って、打撃の推力12は、ビット1を介してコンクリ
ート等の被削部材に破壊力として伝達され、ビット1の
跳ね返りの推力13は、ビット装着部2に伝達されること
なく弾粘性部材9によって減衰されることになる。
そして、ビット1の跳ね返りの推力13が減衰してビッ
ト装着部2に伝達されることによって、作業者に振動が
感じられなくなり、低振動の衝撃工具となる。
この様な推力12、13は、夫々一方向の振動であり、弾
粘性部材9は、比較的硬質のゴム等で構成されれば良
い。
また、弾粘性部材9は、ビット1に固定されても良い
が、ビット装着部2に固定されても良く、推力13の方向
へテーパー状に形成されて推力13によってビット1とビ
ット装着部2との間で密着する様に構成されても良い。
[発明の効果] 本発明によれば、ビットの跳ね返りによる振動を低減
し、振動の少なくなる衝撃工具を得ることができ、その
効果は極めて大きいものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例による衝撃工具の要部縦断
面図、第2図は、その動作を説明するための要部拡大縦
断面図である。 1……ビット、2……ビット装着部、5……打撃部、6
……打撃子、7……ピストン、9……弾粘性部材。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ビットの後端部を打撃する衝撃工具におい
    て、ビットの後端部側にビットの外周に沿って長く配設
    される弾粘性部材を備え、この弾粘性部材によってビッ
    トを保持したことを特徴とする衝撃工具。
JP11926388A 1988-05-18 1988-05-18 衝撃工具 Expired - Lifetime JP2646108B2 (ja)

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EP2199030A1 (en) 2008-12-19 2010-06-23 Makita Corporation Impact tool

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