JP2646020B2 - 静電気除去方法及びその装置 - Google Patents

静電気除去方法及びその装置

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JP2646020B2 JP30926288A JP30926288A JP2646020B2 JP 2646020 B2 JP2646020 B2 JP 2646020B2 JP 30926288 A JP30926288 A JP 30926288A JP 30926288 A JP30926288 A JP 30926288A JP 2646020 B2 JP2646020 B2 JP 2646020B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は静電気障害の防止に使用される静電気除去方
法及びその装置に関する。
[従来の技術] 従来、この種の静電気除去装置としては、例えば、AC
100Vの電源を交流高電圧に変換出力するコンバータと、
このコンバータから出力される交流高電圧を印加して正
および負のコロナイオンを交互に発生させる一対のコロ
ナ放電針と、一対のコロナ放電針を軸方向に指向させて
支持する筒状の支持体とを備えた交流式のものがある。
このような交流式の装置による静電気除去方法につい
ては、まず、帯電体にコロナ放電針が対向するように装
置をセットする。次いで、各コロナ放電針にコンバータ
から出力される交流高電圧を印加すると、各コロナ放電
針から正および負のコロナイオンが前方に向って交互に
発生し、帯電体を静電気はコロナイオンの一部と電気的
に中和し、除去される。
[発明が解決しようとする課題] 従来の交流式の静電気除去方法及びその装置は、通常
経済性を考慮して商用周波数50〜60Hzの交流電圧を用い
ている。この電圧を昇圧して交流高電圧としてコロナ放
電針に導き正及び負のコロナイオンを発生させている。
つまり同じコロナ放電針で正および負のコロナイオンを
発生させているので、コロナイオンはコロナ放電針の付
近で電気的に中和されやすい傾向にある。
また、交流式の静電気除去方法およびその装置では、
その周波数を高くするほどコロナイオンが互いに干渉し
合って除電効果がなくなり、周波数を低くするほど除電
むらが生じて除電効果が期待できない。
さらに、交流電圧がサイクルごとに電位変化するの
で、コロナイオンは間欠的に発生し、イオン量の不足に
より、除電効果が低下するという問題があった。
本発明は前記問題点に着目してなされたもので、その
目的とするところは、正および負の直流高電圧を使用
し、これに対応した正および負のコロナ放電針を独立さ
せて流量あるいは圧力調整可能な2系のエア通路内に設
けることにより低空気圧および低電圧で高速除電でき、
しかも正および負のイオンバランスの調整を容易にする
ことのできる静電気除去方法及びその装置を提供するこ
とにある。
[課題を解決するための手段] 前記目的を達成する本発明の静電気除去方法は、コン
バータから正および負の直流高電圧を独立に出力させ、
正の直流高電圧を正のコロナ放電針に、負の直流高電圧
を負のコロナ放電針に夫々印加して2系のエア通路内に
正および負のコロナイオンを独立に発生させて流量ある
いは圧力調整されたエアにより正および負のイオンバラ
ンスを調整することを特徴とする。
また、前記目的を達成する本発明の静電気除去装置
は、正および負の直流高電圧を出力するコンバータと、
前端に噴射ノズルを接続し後端にエアホースを接続する
2系のエア通路と、2系のエア通路内に夫々独立して設
けられる正および負のコロナ放電針と、2系のエア通路
内の流量あるいは圧力を調整する調整手段とを備え、正
および負のイオンバランスの調整を可能にしたことを特
徴とする。
さらに、前記噴射ノズルに噴射エアの広がりを調整す
るエアチョークを設けたことを特徴とする。
[作 用] 帯電体の静電気を除去する場合、まず、コンバータか
ら出力される正および負の直流高電圧を夫々対応した正
および負のコロナ放電針に印加すると、正のコロナ放電
針から正のコロナイオンが発生し、負のコロナ放電針か
ら負のコロナイオンが発生する。次いで、発生した正お
よび負のコロナイオンを流量あるいは圧力を調整したエ
アとともに帯電体に噴射させると、コロナイオンはイオ
ンバランスの状態で遠く離れた帯電体に到達し、帯電体
の静電気は極性の混在に拘らず正または負のコロナイオ
ンと電気的に中和し、除去される。
このように2系のエア通路内の流量あるいは圧力を調
整することにより正および負のイオンバランスの調整を
容易にすることができる。また、低空気圧および低電圧
で高速除電することができる。したがって、前記問題点
が除去される。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図は本発明の一実施例に係る静電気除去装置を示
す正面図、第2図は同装置を示す側面図、第3図は同装
置を示す平面図、第4図は同装置を示す背面図、第5図
は同装置の内部構造を示す分解側面図、第6図は第5図
中のエアチョークを示す拡大正面図、第7図および第8
図はエアチョークの変形例を示す拡大正面図、第9図は
第5図中の端子板を示す正面図である。
この静電気除去装置はコンバータ収納体1を有し、こ
のコンバータ収納体1にAC100Vの交流電源から2〜5KV
の正および負の直流高電圧に変換出力するコンバータ2
が収納されている。コンバータ収納体の後部にAC100Vの
交流電源を接続するコネクタと、正および負の直流高電
圧を調整する調整部4a、4bとが設けられている。また、
コンバータ収納体1の上部には仕切板5を介在させて装
置本体6が取外可能に取付けられている。
この装置本体6は前後方向に平行に延びる2系のエア
通路7a、7bを有している。各エア通路7a、7bの先端には
噴射ノズル9a、9bが螺合により装着され、各エア通路7
a、7bの後端にはホース取付部を介してエアホース28が
接続され、これに流量調整弁29a、29bが配置されてい
る。また各エア通路7a、7bの前方寄りの位置に端子板収
納部27a、27bが形成され、これに端子板12a、12bが嵌合
にて収納されている。この端子板12a、12bは中央に互い
に対向する略半円状の一対のエア孔13a、13bを有し、こ
の一対のエア孔13a、13bの間にコロナ放電針14a、14bを
圧接して電気的に導通させる導通部15が形成されてい
る。
また、端子板12a、12bは上下方向に延びるリード線接
続孔25を有し、これにコンバータ2側から延びるリード
線が接続されるようになっている。
前記噴射ノズル9a、9bは中心にノズル口16a、16bを有
し、このノズル口16a、16bの前端部に直交して連通する
エア孔17が周方向に等間隔で形成され、ノズル口16a、1
6bの孔端部に段付の拡径穴18が形成され、これに円板状
のエアチョーク19a、19bが取替可能に収納されている。
このエアチョーク19a、19bは中心にコロナ放電針14a、1
4bを貫通させて装着する放電針装着孔20を有し、この放
電針装着孔20の周囲に絞り孔21が4個等間隔で形成さ
れ、噴射エアの広がりを最大に調整できるようになって
いる。また、第7図に示すエアチョーク30a、30bは噴射
エアの広がりを中程度に調整する絞り弁で、前記第6図
に示すエアチョーク19a、19bと略同様の構成を有し、放
電針装着孔20の両側に絞り孔31が形成されている。さら
に第8図に示すエアチョーク32a、32bは噴射エアの広が
りを最少に調整する絞り弁で、放電針装着孔20の一側に
絞り孔33が形成されている。
前記コロナ放電針14a、14bは先端に先鋭部22を有する
小径部23と大径部24とからなる段付構造を有し、小径部
23がエアチョーク19a、19bの放電針総着孔20に貫通して
装着され、大径部24が端子板12a、13bの導通部15に圧接
されて電気的に導通するようになっている。
次に、静電気除去装置の静電気除去方法を説明する。
前記構成の装置を使って帯電体の静電気を除去する場
合、まず、帯電体に応じてエアチョーク19a,19b、30a、
30b、32a、32bを選定してセットし、エアコンプレッサ
からのエアホース28をホース取付部を介してエア通路7
a、7bに接続するとともに、遠く離れた位置にある帯電
体に噴射ノズル9a、9bが指向するように装置をセットす
る。
次いで、調整部4a、4bにより2本のリード線のうち、
一方に正の直流高電圧を、他方に負の直流高電圧を調整
して印加するとともに流量調整弁29a、29bによりエア通
路7a、7bに所定の流量でエアを送ると、正のコロナ放電
針14aから正のコロナイオンが発生し、負のコロナ放電
針14bから負のコロナイオンが発生する。発生した正お
よび負のコロナイオンは流量調整弁29a、29bで流量調整
されたエアにより正および負のイオンバランスが調整さ
れて、エアチョーク19a、19b、30a、30b、32a、32bによ
り所望の広がりをもつ噴射エアとともに噴射ノズル9a、
9bを経て遠く離れた位置にある帯電体に向って噴射す
る。その結果、帯電体の静電気は極性の混在に拘らず正
または負のコロナイオンと電気的に中和し、除去され
る。
このように正および負のコロナ放電針14a、14bが独立
して設けられているため、正および負のコロナイオンの
互いの干渉が少なく、また、この装置は正および負のコ
ロナ放電針14a、14b間の電位差を利用した構造のため、
DC2〜5KVの比較的低電圧の印加により有効に除電でき
る。また、正および負のコロナ放電針14a、14bが独立し
て設けられているので、それぞれの直流高電圧を調節す
ることにより正および負のイオンバランスの調整が容易
である。その結果、有効除電距離が増大し、遠く離れた
帯電体に対しても除電することができる。
また、コロナ放電針14a、14bが流量調整可能なエア通
路7a、7bに設けられているので、前記作用効果に加えて
エアの流量あるいは圧力を調整することにより正および
負のイオンバランスの調整をいっそう容易にし、有効除
電距離をいっそう増大させることができる。したがっ
て、さらに低い空気圧および直流低電圧で高速除電する
ことができ、経済性および安全性を向上させることがで
きる。
さらに、エアチョーク19a、19bはその簡単な取替えに
より噴射エアの広がりを容易に調整することができるば
かりでなく、中心にコロナ放電針14a、14bを固定支持で
きる機能をも併せて有し、部品点数を減少させることが
できる。
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではな
い。例えば、この実施例では、2系のエア通路が平行に
延びて一体的に形成された場合について説明したが、こ
れに限らず、正のコロナ放電針用の装置本体と、負のコ
ロナ放電針用の装置本体とを回動可能に別体に設けて夫
々のエア噴射方向を調整することによって正および負の
イオンバランスを調整することもできる。
また流量調整弁に代えて各エアホースに圧力調整弁を
介在して設け、この圧力調整弁によってエアの圧力を調
整してイオンバランスを調整することもできる。
さらに、2系のエア通路の後端部を集合させて接続す
る集合路を設け、これに一本のエアホースを接続し、こ
のエアホースに圧力調整弁または流量調整弁を配置する
こともできる。
また、2系のエア通路を対とし、これを用途に応じて
複数等ピッチで並設したものあるいは点対称に配設した
もの、あるいは円弧状に配設したものに対して本発明を
適用することもできる。エアチョークの絞り孔の形状は
円形に限らず、リング状のものであってもよい。
[発明の効果] 本発明によれば、コンバータから正および負の直流高
電圧を独立に出力させ、正の直流高電圧を正のコロナ放
電針に、負の直流高電圧を負のコロナ放電針に夫々印加
して2系のエア通路内に正および負のコロナイオンを独
立に発生させて流量あるいは圧力調整されたエアととも
に噴射する構成としたので、低空気圧および低電圧で高
速除電でき、経済性および安全性を向上させることがで
きる。また、エアの流量または圧力を調整することによ
って正および負のイオンバランスを容易に調整すること
ができる。さらに、エアチョークにより噴射エアの広が
りを容易に調整することができるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る静電気除去装置を示す
正面図、第2図は同装置を示す側面図、第3図は同装置
を示す平面図、第4図は同装置を示す背面図、第5図は
同装置の内部構造を示す分解側面図、第6図は第5図中
のエアチョークを示す拡大正面図、第7図および第8図
はエアチョークの変形例を示す拡大正面図、第9図は第
5図中の端子板を示す正面図である。 2:コンバータ 6:装置本体 7a,7b:エア通路 9a,9b:噴射ノズル 12a,12b:端子板 14a,14b:コロナ放電針 19a,19b:エアチョーク

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンバータから正および負の直流高電圧を
    出力させ、正の直流高電圧を正のコロナ放電針に、負の
    直流高電圧を負のコロナ放電針に夫々印加して2系のエ
    ア通路内に正および負のコロナイオンを独立に発生させ
    て流量あるいは圧力調整されたエアにより正および負の
    イオンバランスを調整することを特徴とする静電気除去
    方法。
  2. 【請求項2】正および負の直流高電圧を出力するコンバ
    ータと、前端に噴射ノズルを接続し後端にエアホースを
    接続する2系のエア通路と、2系のエア通路内に夫々独
    立して設けられる正および負のコロナ放電針と、2系の
    エア通路内の流量あるいは圧力を調整する調整手段とを
    備え、正および負のイオンバランスの調整を可能にした
    ことを特徴とする静電気除去装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の噴射ノズルに噴射エアの広
    がりを調整するエアチョークを設けたことを特徴とする
    静電気除去装置。
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JP6004645B2 (ja) * 2011-12-26 2016-10-12 春日電機株式会社 ノズル除電装置

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