JP6004645B2 - ノズル除電装置 - Google Patents
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Description
このようなノズル除電装置では、放電電極に高電圧を印加して、その周囲にイオンを生成しながら、ノズル内に圧縮エアを供給し、生成したイオンをノズルの噴出口から噴出させるようにしている。
そこで、放電電極の周囲に供給する圧縮エアの供給圧力を高くして、エア流を高速にし、放電電極で生成されたイオンを、ノズルの噴出口から遠く離れた除電対象まで搬送することが考えられる。
一方、エア流が全くなければ、放電電極の周囲に生成されたイオンがその場にとどまってしまうので、これもまた効率的にイオが生成される安定した放電状態ではない。
ところが、生成したイオンを遠方へ到達させるためには、エア流を高速にする必要がある。そしてエア流が高速になって放電が不安定になると、生成されるイオン量が少なくなってしまう。生成されるイオン量が少なくなれば、それが除電対象まで到達したとしても、結果として効率的な除電はできないことになる。つまり、エア供給圧力を調整することによって、特に放電電極から離れたところにある除電対象に対する除電の効率を上げるのには限界があった。
そして、第1の発明は、上記本体内に供給する圧縮エアの供給圧力を、放電が安定する所定の圧力に保つための圧力調整機構と、上記複数のメインノズル間のほぼ中央に設けられたサブエア噴出用の金属製のサブノズルと、このサブノズルに接続され、上記メインノズルに導く圧縮エアの供給流路とは別のサブエアのエア流路と、上記サブエアのエア流路に接続され、上記サブエアの供給圧力を調整するサブエアの圧力調整機構とを備え、上記サブノズルから噴出されたサブエアに、上記メインノズルから噴出されたイオン流を合流させる構成にしたことを特徴とする。
また、本体内に圧縮エアを供給することによって、メインノズル及び本体内を外部より高圧に保つことができる。従って、外部からメインノズル内へ金属片などの異物が侵入して放電電極に接触することを防止できる。
そのため、引火の危険性がある環境での使用も可能である。
また、直流電源はプラス・マイナスの切り換えがないため、常に一定の高電圧を出力してプラスあるいはマイナスのイオンを効率的に生成できるので、交流電源を用いる場合と比べて省エネになる。
この実施形態のノズル除電装置は、図1〜3に示すように、本体1に一対のメインノズル4,4と、サブノズル5とを備えている。
上記本体1は、一面を開口させた直方体状のケース部2と、開口を塞ぐ蓋部3とからなり、上記蓋部材3をケース部2にネジ部材6で固定した金属製の部材である。
なお、ケース部2と蓋部3との間には、隙間ができないようにしている。
さらに、上記蓋部3には、本体1内の圧力を検出するため、カバー10内に設けた圧力センサ11を取り付け、この圧力センサ11を上記電源制御回路9に接続している。
さらにまた、蓋部3には、本体1内に圧縮エアを供給するためのエア供給口12を形成し、このエア供給口12に、供給圧力を調整するための圧力調整機構13を介して図示しない圧縮エア供給源に連結した圧縮エアの供給流路14を接続している。
上記一対のメインノズル4,4は、上記ケース部2の一側面に所定の間隔を保って形成した一対の取付孔2aに取り付けられ、それぞれ取付孔2aを介してケース部2内と連通している。
上記メインノズル4,4はいずれも同じ構造をしているが、図3に示すように、中心に針状の放電電極17を保持する電極支持筒18、内周に雌ねじを形成した筒状の固定部材19及び先端をロート状にした口金20で構成される。
また、上記筒部18aの外周には雄ねじを形成している。そして、フランジ部18bをケース部2内に位置させて筒部18aを上記取付孔2aから突出させた状態で、上記雄ねじに上記固定部材19の雌ねじをねじ止めて、電極支持筒18をケース部2に固定している。
そして、上記エア供給口12から本体1内に供給された圧縮エアは、この貫通孔18cを介して噴出し、放電電極17で生成されたイオンを噴出口4aから噴出させる。
なお、図3中、符号23は上記放電電極17と上記高電圧発生回路7とを接続する配線である。この配線23中に電流制限抵抗を接続すれば、上記放電電極7に大電流が流れることを防止することができる。
そして、この実施形態では、上記サブノズル5の噴出口5bの位置を、このサブノズル5から噴出されるサブエアの流れ方向における上記メインノズル4の噴出口4aの位置よりも上流側に位置させるようにしている(図4参照)。
交流電圧を出力する場合には、上記一対のメインノズル4の各放電電極17には同時に同電圧を印加し、両メインノズル4,4から同様にプラスイオンとマイナスイオンとを交互に噴出することができる。
また、上記電源制御回路9には、上記圧力センサ11を接続しているが、この圧力センサ11が検出した本体1内の圧力が予め設定された圧力以上のときにのみ、上記高電圧発生回路7を制御して放電電極17に高電圧を印加するようにしている。上記設定圧力は、本体1外の圧力より高い圧力に設定し、上記供給通路14から供給される圧縮エアによって本体1内の圧力が外部圧力よりも高くなっているときにのみ、放電電極17に高電圧が印加されるようにしている。言い換えれば、放電電極17に高電圧が印加されている状態では、常に本体1内外部より高圧になり、上記噴出口4aからメインノズル4内に異物が侵入して火花が発生したり、周囲に引火したりすることを防止できる。
このノズル除電装置によって除電を行なう場合には、上記供給流路14に接続した図示しない圧縮エア源から本体1内、すなわちメインノズル4に圧縮エアを供給する。そして、この時の圧縮エアの供給圧力を上記圧力調整機構13によって調整し、メインノズル4の貫通孔18cを通過したエア流が上記放電電極17の安定な放電を維持でき、より効率的にイオンが生成される圧力を保持する。
そして、上記本体1内の圧力が外部圧力より高い圧力になったら、上記高電圧発生回路7から高電圧が放電電極17に印加され、イオンが生成される。このイオンは上記圧縮エアとともに噴出口4aからイオン流として噴出する。
このように、放電電極17に高電圧を印加しながら、メインノズル4とサブノズル5とにそれぞれ別々に供給圧力を調整した圧縮エアを導くと、メインノズル4から噴出するイオン流をサブエアに乗せて除電対象まで到達させることができる。
しかし、この実施形態のノズル除電装置は、放電の安定化に影響しないサブエアの供給圧力を調整して上記イオン流を目的の除電対象まで到達させることができるようにしている。
この図4に示すように、上記メインノズル4の噴出口4aから噴出したイオン流aは、サブノズル5の噴出口5bから噴出したサブエア流bと合流位置L1で合流し、一体となって流れる。
この検証実験では、メインノズル4内での放電が安定している状態として火花の発生が起こらない状態を目視で判断して、本体1に供給する供給圧力を設定し、サブノズル5への供給圧力を0[MPa]〜0.3[MPa]の間で変化させ、噴出口4aから1.5[m]離れた位置に設けた金属プレートに達したイオンを有効除電電流として計測した。
そして、この有効除電電流値の測定は、上記サブエアの供給圧力以外の条件は一定にして行った。
なお、実験に用いたメインノズル4の噴出口の開口直径は5[mm]、サブエアノズル5の開口直径は3.7[mm]、放電電極への印加電圧は11[kVp−p]である。
また、放電電極17の先端を上記噴出口4aから5.5[mm]内側に位置させるとともに、上記噴出口5bを、噴出口4aより約5[mm]上流側に位置させている。
このように、この実施形態ノズル除電装置は、サブエア流を用いることによって、メインノズル4内の案定した放電を維持しながら、イオンをより遠くへ到達させることができる。
なお、一般に、交流よりも直流の方が高電圧を効率的に出力きるので、直流の高電圧電源を用いた方が省エネになる。ところが、直流電源を用いた場合には、メインノズル4によって噴出されるイオン極性が異なるので、そのまま除電対象にイオンが照射されると除電対象上で部分的なイオン極性の偏りができてしまうこともある。しかし、この実施形態のようにサブエアを用いれば、そのような問題も起こらない。
2 ケース部
3 蓋部
4 メインノズル
4a 噴出口
5 サブノズル
5b 噴出口
7 高電圧発生回路
9 電源制御回路
12 エア供給口
14 供給流路
15 エア流路
18c 貫通孔
20 口金
25 口金
Claims (4)
- 内部に放電電極を備えた複数の金属製のメインノズルが、間隔を保って本体に設けられ、
各放電電極には高電圧を印加するための高電圧電源が接続されるとともに、
上記本体内に供給され、メインノズルに導かれた圧縮エアとともに、上記放電電極からの放電によって生成されるイオンをイオン流として噴出させる構成にしたノズル除電装置において、
上記本体内に供給する圧縮エアの供給圧力を、放電が安定する所定の圧力に保つための圧力調整機構と、
上記複数のメインノズル間のほぼ中央に設けられたサブエア噴出用の金属製のサブノズルと、
このサブノズルに接続され、上記メインノズルに導く圧縮エアの供給流路とは別のサブエアのエア流路と、
上記サブエアのエア流路に接続され、上記サブエアの供給圧力を調整するサブエアの圧力調整機構とを備え、
上記サブノズルから噴出されたサブエアに、上記メインノズルから噴出されたイオン流を合流させる構成にしたノズル除電装置。 - 上記サブエアの流れ方向におけるサブノズルの噴出口の位置を、上記サブエアの流れ方向における上記メインノズルの噴出口の位置と同レベルか、それよりも上流側に位置させた請求項1のノズル除電装置。
- 上記高電圧電源を交流電源とし、各放電電極に交流の高電圧印加する構成にした請求項1または2に記載のノズル除電装置。
- 上記高電圧電源を直流電源とし、正の高電圧と、負の高電圧とをそれぞれ別の放電電極に印加する構成にした請求項1または2に記載のノズル除電装置。
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