JP2643820B2 - 固定パターンノイズ補償方法及びそれを用いた赤外線撮像装置 - Google Patents

固定パターンノイズ補償方法及びそれを用いた赤外線撮像装置

Info

Publication number
JP2643820B2
JP2643820B2 JP5346047A JP34604793A JP2643820B2 JP 2643820 B2 JP2643820 B2 JP 2643820B2 JP 5346047 A JP5346047 A JP 5346047A JP 34604793 A JP34604793 A JP 34604793A JP 2643820 B2 JP2643820 B2 JP 2643820B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
imaging
pattern noise
fixed pattern
imaging unit
vertical direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5346047A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07193753A (ja
Inventor
正弘 尾崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
Nippon Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Co Ltd filed Critical Nippon Electric Co Ltd
Priority to JP5346047A priority Critical patent/JP2643820B2/ja
Publication of JPH07193753A publication Critical patent/JPH07193753A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2643820B2 publication Critical patent/JP2643820B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Radiation Pyrometers (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は赤外線撮像装置に係り、
特に赤外線撮像部の固定パターンノイズを補償する方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】赤外線センサは資源探査や気象観測等で
現在広く利用されているが、最近では更に信号レベルの
低い赤外光を画像としてとらえたいという要求が高まっ
ている。このために赤外線撮像装置自体の固定パターン
ノイズ(以下、適宜「FPN」と略記する。)を除去し
ようとする試みが多く提案されている。
【0003】図3は、従来の赤外線撮像装置の一例を示
すブロック図である。同図において、赤外線撮像素子を
組み込んだ撮像部本体101はジンバル機構102に固
定され、ジンバル制御部103によって撮像部本体10
1の撮像方向が制御される。FPN補償データ演算・記
憶部104は、演算制御部106に従ってFPN補償デ
ータを算出し記憶する。そして減算器105によって、
撮像部本体101の画像データEoからFPN補償デー
タが差し引かれ、固定パターンノイズが除去された画像
データが出力される。
【0004】FPN補償データは次のように算出され
る。先ず均一温度の被撮像板107を画面全体で撮像
し、その時に得られる画像データEoの輝度分布を撮像
素子の固定パターンノイズとし、それを補正するように
FPN補償データを算出する。このようなFPN補償方
法は特開平2−107074号公報に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の赤外線撮像装置では、FPN補償データを取得する
際に均一温度の被写体を画面全体で撮像する必要がある
ために、FPN補償用の被撮像板107を常に装備して
おかなければならず、機器の規模が大きくなってしまう
という問題があった。
【0006】また、赤外線センサの感度直線性のばらつ
き等のために、被撮像物の温度によって固定パターンノ
イズのパターン自体が変化する場合がある。特に、FP
N補償用被撮像板と実際の目標物体との温度差が大きい
ときには、算出したFPN補償データの有効性が損なわ
れ、正しい撮像ができなくなるという問題もあった。
【0007】本発明では、固定パターンノイズの主な成
分がライン間のオフセット誤差であることに注目し、赤
外線撮像装置において特別の装備を必要とせず、且つ常
に有効な固定パターンノイズ補償を実現できる固定パタ
ーンノイズ補償方法を提供することを目的とする。
【0008】本発明による固定パターンノイズ補償方法
は、複数の画素が配列された赤外線撮像部の固定パター
ンノイズを除去するものであり、実動作に先立って、外
界の任意の撮像空間を前記赤外線撮像部の撮像画面の全
てのラインが通過するように前記撮像画面を垂直方向に
機械的に移動させる移動ステップと、前記赤外線撮像部
の撮像画面の各ラインが前記撮像空間を垂直方向に通過
する間に出力する各ライン画像データの輝度信号を平均
し、その輝度平均の差として前記ライン間に存する固定
パターンノイズを算出する演算ステップと、前記固定パ
ターンノイズを用いて、実動作時に前記赤外線撮像部か
ら出力される画像データを補正する補償ステップと、か
らなることを特徴とする。
【0009】本発明による赤外線撮像装置は、撮像空間
を前記撮像部の水平ラインが全て通過するように前記撮
像部の撮像画面を垂直方向に機械的に移動させる移動制
御手段と、前記垂直方向の機械的移動に同期して、前記
撮像部の各ラインが前記撮像空間を垂直方向に通過する
間に出力する各ライン画像データの輝度平均をライン毎
に比較し、ライン間の輝度平均の差を算出する演算手段
と、前記ライン間の輝度平均差を固定パターンノイズの
補償データとして記憶する記憶手段と、実動作時に前記
撮像部の画像データから前記記憶手段に記憶された前記
補償データを減算する減算手段と、からなることを特徴
とする。
【0010】
【作用】実動作に先立つ補償データ取得動作時に、赤外
線撮像部の撮像方向を縦方向に移動させ、それによる撮
像空間の移動に同期して、ある一定の撮像空間で各ライ
ン画素列から出力される画像データを取り出し、それら
画像データ間の輝度平均の差を固定パターンノイズ補償
データとして算出し、それを用いて実動作時の画像デー
タから固定パターンノイズを除去する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
詳細に説明する。
【0012】図1は本発明による赤外線撮像装置の一実
施例を示すブロック図である。同図において、撮像部本
体1はジンバル機構2に固定され、ジンバル制御部3に
よって撮像方向が垂直方向及び/又は水平方向に制御さ
れる。
【0013】撮像部本体1から出力された画像データE
oは、補償データ取得時にFPN補償部4に入力し、そ
こでFPN補償データCdが生成される。実際の撮像が
行われる実動作時では、補償用減算器5において画像デ
ータEoから補償データCdが差し引かれ、FPN補償
された画像データが出力される。
【0014】補償データ取得時には、FPN補償データ
取得シーケンス制御部6がジンバル制御部3及びFPN
補償部4を制御し、撮像部本体1を縦方向(ピッチ方
向)に一定速度で回動させる。その回動のタイミングに
同期して、後述するように一定の撮像空間での画像デー
タEoを取り出し、それを用いてFPN補償部4が補償
データCdを生成する。
【0015】
【0016】ジンバル機構2は撮像部本体1を前後左右
の各支点で支持し、撮像部本体1を縦方向及び/又は横
方向に回動させることができる。
【0017】FPN補償部4は、画像データEoから補
償データを算出する演算部41と、その補償データを格
納するメモリ42とを有する。更に、演算部41での演
算に必要なメモリ(図示せず)も含まれている。
【0018】次に、本実施例の動作を説明する。本実施
例は、補償データ取得動作と実際の撮像を行う実動作と
の2つの動作モードを有する。
【0019】補償データ取得動作 補償データ取得動作は、FPN補償データ取得シーケン
ス制御部6がジンバル制御部3及びFPN補償部4の動
作タイミングを制御することにより行われる。
【0020】図2は本実施例における補償データ取得動
作を説明するための模式図である。ここで、撮像部本体
1の撮像画面はmラインで構成され、その撮像空間の位
置はf1からf2まで垂直方向に一定の速度で移動する
ものとする。移動開始位置f1における第mラインから
移動終了位置f2における第1ラインまでの間に少なく
とも全ラインが収まる撮像空間が存在し、その撮像空間
が平均輝度演算区間に相当する。平均輝度演算区間にあ
る撮像素子のライン画素列はライン毎に画像データを順
次出力し、FPN補償部4において輝度平均演算が行わ
れる。以下、具体的に説明する。
【0021】まず、FPN補償データ取得シーケンス制
御部6はジンバル駆動コマンドを出力し、これによって
ジンバル制御部3は撮像部本体1がピッチ方向に一定速
度で回動するようにジンバル機構2を制御する。これに
従って撮像空間も位置f1から位置f2へ向けて一定速
度で移動する。この移動開始時点をt0とする。
【0022】撮像素子における第1ラインから第mライ
ンまでの各ライン画素列は、移動開始位置f1から移動
終了位置f2まで画像データを出力するが、このうち演
算部41の演算処理で用いられる画像データは平均輝度
演算区間に出力されたものだけである。このような画像
データだけを取り込むように、FPN補償データ取得シ
ーケンス制御部6はFPN補償部4のタイミングを制御
する。
【0023】例えば、図2に示すように、ボトムライン
である第mラインは移動開始時点t0から時点t2まで
の期間Ym、中央に位置する第i(1<i<m)ライン
は時点t1から時点t3までの期間Yi、そしてトップ
ラインである第1ラインは時点t2から移動終了時点t
4までの期間Y1、における各々の画像データが演算部
41で演算処理される。従って、演算部41で用いられ
る画像データは各ライン画素列が同一画像を同一時間撮
像したデータとなるために、ライン毎のオフセット誤差
を固定パターンノイズとみなすことができる。
【0024】このような各ライン画素列の画像データを
入力し、演算部41は所定フレームにわたってライン毎
に平均輝度を算出する。即ち、各ライン画素列が平均輝
度演算区間にある間に出力した画像データの輝度信号を
所定フレーム間で平均する。こうして算出された各ライ
ン画素列の輝度平均の差をFPN補償データCdとして
メモリ42に格納する。
【0025】実動作 実際に目標物体を撮像する場合は、メモリ42に格納さ
れた補償データCdを用いて画像データの補正を行う。
撮像部本体1から出力された画像データEoは補償用減
算器5に入力し、補償用減算器5はメモリ42から読み
出された補償データCdを画像データEoから減算す
る。例えば、オフセット値の大きいライン画素列の画像
データからは対応する値の補償データCdが差し引かれ
る。従って、減算器5によって固定パターンノイズが除
去された画像データが得られる。
【0026】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
る固定パターンノイズ補償方法は、赤外線撮像部の撮像
空間を垂直方向に移動させ、その中の一撮像空間におけ
る各ライン画素列の画像データを取り出し、各輝度平均
を算出して補償データを生成する。
【0027】このために、従来のような均一温度の基準
板を使用することなく、任意の撮像対象によって固定パ
ターンノイズ補償データを得ることができる。
【0028】更に、実目標を撮像することで補償データ
を取得することができるために、従来のような補償デー
タ取得時と実動作時とで被撮像物体の温度差が生じるこ
とがなく、生成した補償データの有効性が損なわれな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による赤外線撮像装置の一実施例を示す
ブロック図である。
【図2】本実施例における補償データ取得動作を説明す
るための模式図である。
【図3】従来の赤外線撮像装置の一例を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1 撮像部本体 2 ジンバル機構 3 ジンバル制御部 4 FPN補償部 5 補償用減算器 6 FPN補償データ取得シーケンス制御部 41 演算部 42 補償データメモリ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の画素が配列された赤外線撮像部の
    固定パターンノイズ補償方法において、 実動作に先立って、外界の任意の撮像空間を前記赤外線
    撮像部の撮像画面の全てのラインが通過するように前記
    撮像画面を垂直方向に機械的に移動させる移動ステップ
    と、 前記赤外線撮像部の撮像画面の各ラインが前記撮像空間
    を垂直方向に通過する間に出力する各ライン画像データ
    の輝度信号を平均し、その輝度平均の差として前記ライ
    ン間に存する固定パターンノイズを算出する演算ステッ
    プと、 前記固定パターンノイズを用いて、実動作時に前記赤外
    線撮像部から出力される画像データを補正する補償ステ
    ップと、 からなることを特徴とする固定パターンノイズ補償方
    法。
  2. 【請求項2】 複数の画素が配列された撮像部によって
    外界の赤外線画像を取り込む赤外線撮像装置において、 外界の任意の撮像空間を前記撮像部の水平ラインが全て
    通過するように前記撮像部の撮像画面を垂直方向に機械
    的に移動させる移動制御手段と、 前記垂直方向の機械的移動に同期して、前記撮像部の各
    ラインが前記撮像空間を垂直方向に通過する間に出力す
    る各ライン画像データの輝度平均をライン毎に比較し、
    ライン間の輝度平均の差を算出する演算手段と、 前記ライン間の輝度平均差を固定パターンノイズの補償
    データとして記憶する記憶手段と、 実動作時に前記撮像部の画像データから前記記憶手段に
    記憶された前記補償データを減算する減算手段と、 からなることを特徴とする赤外線撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記移動制御手段は、前記撮像部を搭載
    した撮像部本体が固定されたジンバル機構と、前記撮像
    部が垂直方向に回動するように前記ジンバル機構を制御
    する制御手段と、からなることを特徴とする請求項2記
    載の赤外線撮像装置。
JP5346047A 1993-12-24 1993-12-24 固定パターンノイズ補償方法及びそれを用いた赤外線撮像装置 Expired - Lifetime JP2643820B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5346047A JP2643820B2 (ja) 1993-12-24 1993-12-24 固定パターンノイズ補償方法及びそれを用いた赤外線撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5346047A JP2643820B2 (ja) 1993-12-24 1993-12-24 固定パターンノイズ補償方法及びそれを用いた赤外線撮像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07193753A JPH07193753A (ja) 1995-07-28
JP2643820B2 true JP2643820B2 (ja) 1997-08-20

Family

ID=18380782

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5346047A Expired - Lifetime JP2643820B2 (ja) 1993-12-24 1993-12-24 固定パターンノイズ補償方法及びそれを用いた赤外線撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2643820B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4900283B2 (ja) * 2008-02-29 2012-03-21 日本電気株式会社 赤外線撮像装置および固定パターンノイズ補正方法
JP5073615B2 (ja) * 2008-08-25 2012-11-14 株式会社ミツトヨ 押込み深さ計測機構及び材料試験機
US9843742B2 (en) * 2009-03-02 2017-12-12 Flir Systems, Inc. Thermal image frame capture using de-aligned sensor array

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57105734A (en) * 1980-12-24 1982-07-01 Fujitsu Ltd Image pickup system by infrared rays

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07193753A (ja) 1995-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4646655B2 (ja) 固体撮像装置及びその駆動方法並びに撮像システム
EP0574228B1 (en) Image stabiliser for video camera
US5734441A (en) Apparatus for detecting a movement vector or an image by detecting a change amount of an image density value
US6307393B1 (en) Device for detecting defects in solid-state image sensor
JP2010056795A (ja) 撮像装置及びその制御方法
KR20060049870A (ko) 촬상 장치 및 신호 처리 방법
JP7118893B2 (ja) 撮像素子および撮像方法、並びに電子機器
KR20070088836A (ko) 영상 신호의 떨림 보정 장치와 그를 포함하는 영상 시스템및 그 방법
JP4363308B2 (ja) 固体撮像素子の信号処理装置及び方法並びに撮像装置
JP2006135424A (ja) 固体撮像素子の信号処理装置及び方法並びに撮像装置
US20020047909A1 (en) Method of controlling transmission light amount and television camera apparatus using the method
US6011584A (en) Method and apparatus for correcting offsets of two detectors using respective functions of a difference
JP2001086411A (ja) 固体撮像装置
JP2643820B2 (ja) 固定パターンノイズ補償方法及びそれを用いた赤外線撮像装置
US5978021A (en) Apparatus producing a high definition picture and method thereof
US6700608B1 (en) Image pickup apparatus
JPH1175105A (ja) 静止画カメラ
JPH0865567A (ja) 撮像装置
JP4661168B2 (ja) 固体撮像素子の信号処理装置及び方法並びに撮像装置
JP3238968B2 (ja) 固体撮像装置
JP2808814B2 (ja) 欠陥画素の位置検出装置
JP4329677B2 (ja) 動き検出装置
JP5341536B2 (ja) 撮像装置
JP3089508B2 (ja) 固体撮像装置
JP3796421B2 (ja) 撮像装置及び撮像方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19970401