JP2643319B2 - 半導体光増幅器 - Google Patents

半導体光増幅器

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JP2643319B2 JP15561088A JP15561088A JP2643319B2 JP 2643319 B2 JP2643319 B2 JP 2643319B2 JP 15561088 A JP15561088 A JP 15561088A JP 15561088 A JP15561088 A JP 15561088A JP 2643319 B2 JP2643319 B2 JP 2643319B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、端面反射率の抑制によって、入力光波長変
動に対して、信号利得の変動が少なく、かつ、シングル
モードファイバとの結合損失も小さい半導体光増幅器に
関する。
〔従来の技術〕
半導体光増幅器は、長距離伝送系での中継器として用
いることによって、中継器の小型化、再生中継間隔の拡
大を可能にする。また、光検出器の直前で、光前置増幅
器として用いることによって、直接検波方式に比べて受
光レベルを改善できる。さらに、光変換における変換器
の損失補償器として用いることによって、OE,EO変換を
施すことなく、多チャネルの変換システムを実現できる
など多くの利点を有することから盛んに研究開発が進め
られている。
従来の半導体光増幅器は半導体レーザをしきい値以下
にバイアスして用いる共振型と半導体レーザの両端面の
端面反射率をARコーティング、窓端面構造などの手段を
用いて抑制した進行波型に分けられる。入力光波長変動
に対する利得変動および入力光強度増加に対する利得飽
和が小さいことなどの点から、進行波型光増幅器は、共
振型半導体光増幅器に比べて有利である。しかし、この
ような特性のよい進行波型半導体光増幅器を得るために
は、端面反射率0.1%以下に抑える必要がある。しか
し、従来用いられてきたARコーティング技術のみで、所
望の端面反射率を再現性よく得ることは非常に困難であ
る。従って、端面反射率の抑制は、窓端面構造を有する
半導体光増幅器が有望である。第2図に従来例である窓
端面構造を持つ半導体光増幅器を示す。第2図の半導体
光増幅器の作製工程を次に説明する。
まず、n−InP基板1の上面にノンドープInGaAsP活性
層2、アンチメルトバック層(AMB層)3、p−InPクラ
ッド層4を液相成長(LPE)法によりそれぞれ厚さ0.1μ
m、0.01μm、1μmの順に結晶成長した後、この多層
半導体結晶の活性領域15に相当する部分において、〔11
0〕方向に、深さ1.5μm、幅4μmの2本の平行な円形
の溝12,13とそれによって挾まれる幅1.2μmのメサスト
ライブ14を形成する。また、窓領域16に相当する部分に
おいて、溝12,13から連続し、メサストライプが存在し
ない幅4μm深さ1.5μmの円形の溝10を形成する。窓
領域16の長さは50μmである。次に上記半導体多層結晶
の上にメサストライプ14の上部を除いて、p−InP電流
ブロック層5、n−InP電流ブロック層6を、そして全
面にp−InP埋め込み層7、波長組成1.2μmのp+−InGa
AsPコンタクト層8をそれぞれ、平坦部での厚さ1μ
m、0.5μm、2μm、0.5μmの順にLPE法により結晶
成長する。コンタクト層8の上には、CVD法により、厚
さ3000ÅのSiO2膜9を形成し、メサストライブ14の直上
部に相当する部分のSiO2膜9に窓を開ける。さらに、Si
O2膜9及びSiO2膜9の窓部を覆うようにCr/Auからなる
電極19を、n−InP基板1の下にAuGeNiからなる電極11
を形成する。最後に、活性領域側15および窓領域側16の
端面にプラズマCVD法により、厚さ2200ÅのSiN膜17,18
を形成する。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、従来の窓端面構造を有する半導体光増幅器
は、窓領域の長さ50μmに対して、p−InP埋め込み層
7の厚さが2μm程度と薄いから、第3図のように、窓
領域部分の電極によって、光が散乱され、シングルモー
ドファイバとの結合効率が悪い。従来の半導体光増幅器
にはこのような解決すべき課題があった。本発明の目的
は、その従来の課題を解決し、製作が容易で、シングル
モードファイバとの結合効率もよい、特性の優れた進行
液型半導体光増幅器を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
前述の課題を解決するために本発明が提供する手段
は、信号光に対して閉じ込め効果を有する活性領域を持
つ半導体光増幅器の活性領域が一方または両方の端面近
傍で途切れることによって形成された窓領域を有する半
導体光増幅器であって、前記信号光の波長をλ、前記活
性領域の途切れ部分から前記端面までの前記窓領域の長
さをlw、円周率をπ、前記活性領域の途切れ部分から前
記端面までの前記窓領域の屈折率をn、前記活性領域の
途切れ部分における活性層厚方向の前記信号光ビーム径
をW0とするとき、前記活性領域から電極までの距離がλ
lw/2πnW0より大きいことを特徴とする。
〔作用〕
第4図は窓端面構造の反射率の一計算例(IEEEジャー
ナル・オブ・コンタムエレクトロニクス、(IEEE Journ
al of Quantum Electron.,QE−20(3),1984,236))
であり、縦軸には窓端面による有効反射率(Reff)、横
軸には窓領域長(lw)を取っている。実線は方形導波路
についての計算例であり、点線はスラブ導波路による計
算例である。波長(λ)は1.55μm、窓領域を構成する
InPの屈折率(n)は3.17としてある。活性層厚を0.1μ
m程度とすると、活性層端での活性層厚方向のビーム径
(W0)は0.28μm程度となるが、第4図から、窓領域長
20μm程度でも端面反射率は1%以下にできる。窓側端
面での活性層厚方向のビーム径(W1)は、 W1=λlw/πnW0 で与えられるが、上述の数値を用いると、W1=11μmが
得られる。従って、前記透明部分の直径を11μm以上に
設定し、活性層から電極までの距離をW1/2にすればよ
い。
〔実施例〕
第1図は本発明の一実施例である窓端面構造を持つ半
導体光増幅器を示す斜視図、第3図はこの実施例の端面
部を示す断面図である。この実施例の作製工程を次に説
明する。
まず、n−InP基板1の上面にノンドープInGaAsP活性
層2、アンチメルトバック層(AMB層)3、p−InPクラ
ッド層4を液相成長(LPE)法によりそれぞれ厚さ0.1μ
m、0.01μm、1μmの順に結晶成長した後、この多層
半導体結晶の活性領域15に相当する部分において、〔11
0〕方向に、深さ1.5μm、幅4μmの2本の溝12,13と
それによって挾まれる幅1.2μmのメサストライプ14を
形成する。また、窓領域16に相当する部分において、溝
12,13から連続し、メサストライブが存在しない幅4μ
m深さ1.5μmの溝10を形成する。窓領域16の長さは30
μmである。次に上記半導体多層結晶の上にメサストラ
イプ14の上部を除いて、p−InP電流ブロック層5、n
−InP電流ブロック層6を、そして全面にp−InP埋め込
み層7、波長組成1.2μmのp+−InGaAsPコンタクト層8
をそれぞれ、平坦部での厚さ1μm、0.5μm、6μ
m、0.5μmの順にLPE法により結晶成長した。p−InP
埋め込み層7の厚さは端面でビーム径が11μmとなるこ
とを考え、その半径5.5μm以上の6μmとした。コン
タクト層8の上には、CVD法により、厚さ3000ÅのSiO2
膜9を形成し、メサストライプ14の直上部に相当する部
分のSiO2膜9に窓を開ける。さらに、SiO2膜9及び、Si
O2膜9の窓部を覆うようにCr/Auからなる電流19を、n
−InP基板1の下にAuGeNiからなる電極11を形成する。
最後に、両端面にECRプラズマCVD法により、厚さ2200Å
のSiON膜17,18を形成する。
このようにして作製した半導体光増幅器では、p−In
P埋め込み層7の厚さがビームの半径より大きいので、
窓端面付近での電極による散乱がなくなり、セルフォッ
クレンズを用いた結合において結合効率3dBと良好な結
果が得られた。また、波長1.55μm強度−35dBmの入射
光に対して注入電流70mA時に18dBのファイバ間光増幅利
得を得た。さらに、このとき、入射光波長15Å(ファブ
リペローモードに対する自由スペクトルレンジ以上)掃
引した時の増幅率変化は2dBと非常に小さかった。これ
は、窓端面構造の採用によって、光増幅器の平均端面反
射率が0.1%以下に抑制された結果である。
なお、上記実施例においては、DC−PBH構造を用いて
作製した例を示したが、他の構造例えばBH構造などを用
いて構成しても良い。また用いる半導体材料もInP系に
限るものではない。さらに、上記実施例では、窓領域長
20μmに対する例として6μmの埋め込み層を採用した
が、更に反射率を低減するために窓領域長を例えば50μ
m程度と長くした場合にはそれに対応した埋め込み層厚
を採用すれば良いことは明かである。また、上記実施例
においては、活性層幅と活性層厚の比が大きく、増幅利
得に入力偏波依存性があるが、これを軽減するために活
性層厚を厚くした場合にも同様にして、窓端面付近での
散乱がないように、設計できることは明かである。
〔発明の効果〕
半導体光増幅器において、最も基本的で、かつ、重要
な問題である端面反射率抑制の点で窓端面構造が有利で
あるが、従来の窓端面構造はシングルモードファイバの
結合効率が低くかった。本発明は、この点の改善して、
その結合効率を飛躍的に改善した窓端面構造の半導体光
増幅器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はそれぞれ本発明の実施例及び従来例
である窓端面構造を有する進行波型半導体光増幅器の斜
視図であり、第3図は従来例の問題点を説明する図、第
4図は窓端面構造による反射率の計算例を示す図であ
る。 図において、1……n−InP基板、2……ノンドープInG
aAsP活性層、3……アンチメルトバック層、4……p−
InPクラッド層、5……p−InP電流ブロック層、6……
n−InP電流ブロック層、7……p−InP埋め込み層、8
……p+−InGaAsPコンタクト層、9……SiO2膜、10,12,1
3……溝、11,19……電極、14……メサストライプ、15…
…活性領域、16……窓領域、17,18……無反射コーティ
ング膜、20……信号光である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】信号光に対して閉じ込め効果を有する活性
    領域を持つ半導体光増幅器の活性領域が一方または両方
    の端面近傍で途切れることによって形成された窓領域を
    有する半導体光増幅器において、前記信号光の波長を
    λ、前記活性領域の途切れ部分から前記端面までの前記
    窓領域の長さをlw、円周率をπ、前記活性領域の途切れ
    部分から前記端面までの前記窓領域の屈折率をn、前記
    活性領域の途切れ部分における活性層厚方向の前記信号
    光ビーム径をW0とするとき、前記活性領域から電極まで
    の距離がλlw/2πnW0より大きいことを特徴とする半導
    体光増幅器。
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