JP2643096B2 - 溶融金属めっき装置 - Google Patents
溶融金属めっき装置Info
- Publication number
- JP2643096B2 JP2643096B2 JP27877694A JP27877694A JP2643096B2 JP 2643096 B2 JP2643096 B2 JP 2643096B2 JP 27877694 A JP27877694 A JP 27877694A JP 27877694 A JP27877694 A JP 27877694A JP 2643096 B2 JP2643096 B2 JP 2643096B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hot
- liquid level
- molten metal
- metal plating
- coil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Coating With Molten Metal (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は溶融金属めっき装置に関
する。
する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の連続溶融金属めっき装置の
例を示す概念図であり,溶融金属8の自由表面4a近傍
にコイル2を設け,ストリップ1の面を横切る交番磁場
を発生させることにより,磁場に垂直な誘導電流が自由
表面4aに流れ,重力方向にローレンツ力が作用して,
溶融金属8の持ち上り量すなわちめっき厚さを制御する
ことができるものである。
例を示す概念図であり,溶融金属8の自由表面4a近傍
にコイル2を設け,ストリップ1の面を横切る交番磁場
を発生させることにより,磁場に垂直な誘導電流が自由
表面4aに流れ,重力方向にローレンツ力が作用して,
溶融金属8の持ち上り量すなわちめっき厚さを制御する
ことができるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の連続溶融金
属めっき装置における問題点を図3を用いて説明する。
コイル2によって交番磁場を発生させると,ローレンツ
力による磁気圧の作用によって,コイル間ギャップ内で
液面が押し下げられコイル外の液面4´が上昇する。ギ
ャップ内液面との高低差Δhに見合うローレンツ力によ
る磁気圧(見掛けの重力加速度で代表する)と液面低下
量Δhは(1)式の関係がある。
属めっき装置における問題点を図3を用いて説明する。
コイル2によって交番磁場を発生させると,ローレンツ
力による磁気圧の作用によって,コイル間ギャップ内で
液面が押し下げられコイル外の液面4´が上昇する。ギ
ャップ内液面との高低差Δhに見合うローレンツ力によ
る磁気圧(見掛けの重力加速度で代表する)と液面低下
量Δhは(1)式の関係がある。
【0004】
【数1】 Δh:液面低下量 d:表皮深さ(浸透深さ) α:ローレンツ力による磁気圧(見掛けの重力加速度) μ:真空透磁率 σ:電気伝導度 f:周波数
【0005】液面低下量(Δh)はコイル2の高さによ
って制限されるため、めっき厚さを支配する見掛けの重
力加速度αが制限される。すなわち、めっき厚さを制御
するためにコイル間ギャップ内で交流磁場を発生させる
と、液面が押し下げられることによって磁気圧が低下
し、再び液面が上昇するといった不安定な状態になり、
めっき厚さ制御が困難になる。
って制限されるため、めっき厚さを支配する見掛けの重
力加速度αが制限される。すなわち、めっき厚さを制御
するためにコイル間ギャップ内で交流磁場を発生させる
と、液面が押し下げられることによって磁気圧が低下
し、再び液面が上昇するといった不安定な状態になり、
めっき厚さ制御が困難になる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、溶融金属めっ
き浴槽のストリップ出側のめっき液表面近傍にストリッ
プ面を横切る交流磁場を発生させるコイルを設けるとと
もにコイルの間にある溶融金属を包囲し、その上端部が
めっき液面に位置するヘッダーと、該ヘッダー内に浴槽
からの溶融金属を圧送するポンプとを備え上記コイル間
の液面高さを一定に保つことを特徴とする溶融金属めっ
き装置を要旨とする。
き浴槽のストリップ出側のめっき液表面近傍にストリッ
プ面を横切る交流磁場を発生させるコイルを設けるとと
もにコイルの間にある溶融金属を包囲し、その上端部が
めっき液面に位置するヘッダーと、該ヘッダー内に浴槽
からの溶融金属を圧送するポンプとを備え上記コイル間
の液面高さを一定に保つことを特徴とする溶融金属めっ
き装置を要旨とする。
【0007】
【作用】本発明においては,ヘッダの上部からオーバー
フローする溶融金属及び通板用ギャップから漏れる溶融
金属量をポンプで圧送することにより,ローレンツ力に
よる見掛けの重力加速度αの増加,即ち磁気圧の増加に
対してはポンプの圧力で対抗することが出来る。このた
め液面高さは一定に保たれ,ポンプ圧力に見合うだけの
見掛けの重力加速度αを任意に大きくすることができ,
めっき厚さ制御が制約を受けることはない。
フローする溶融金属及び通板用ギャップから漏れる溶融
金属量をポンプで圧送することにより,ローレンツ力に
よる見掛けの重力加速度αの増加,即ち磁気圧の増加に
対してはポンプの圧力で対抗することが出来る。このた
め液面高さは一定に保たれ,ポンプ圧力に見合うだけの
見掛けの重力加速度αを任意に大きくすることができ,
めっき厚さ制御が制約を受けることはない。
【0008】
【実施例】図1は本発明の溶融金属のめっき装置の一実
施例を示す溶融亜鉛めっき装置の概念図であり、図2は
図1におけるヘッダ部II−II断面を示す図である。
図示において、1はストリップ、2は高周波コイル、3
はロール、4は亜鉛めっき浴槽、5はヘッダ、6はポン
プ、7はポンプ駆動用モータ、8は溶融亜鉛を示す。し
かして、亜鉛めっき浴槽4のストリップ1出側のめっき
液表面4aの近傍のストリップ表裏面にそれぞれストリ
ップ1面を横切る交流磁場を発生させるコイル2を設け
ている。又、コイル2の間にある溶融亜鉛8を包囲する
ヘッダー5とこのヘッダー5内に溶融亜鉛を圧送するポ
ンプ6を設けている。そして、ホンプ6で溶融亜鉛8を
強制的にヘッダ5内に圧送し、コイル間ギャップ内の所
定の高さからオーバフローAさせることによってコイル
2間での液面高さを一定に保つ。
施例を示す溶融亜鉛めっき装置の概念図であり、図2は
図1におけるヘッダ部II−II断面を示す図である。
図示において、1はストリップ、2は高周波コイル、3
はロール、4は亜鉛めっき浴槽、5はヘッダ、6はポン
プ、7はポンプ駆動用モータ、8は溶融亜鉛を示す。し
かして、亜鉛めっき浴槽4のストリップ1出側のめっき
液表面4aの近傍のストリップ表裏面にそれぞれストリ
ップ1面を横切る交流磁場を発生させるコイル2を設け
ている。又、コイル2の間にある溶融亜鉛8を包囲する
ヘッダー5とこのヘッダー5内に溶融亜鉛を圧送するポ
ンプ6を設けている。そして、ホンプ6で溶融亜鉛8を
強制的にヘッダ5内に圧送し、コイル間ギャップ内の所
定の高さからオーバフローAさせることによってコイル
2間での液面高さを一定に保つ。
【0009】従って電磁気圧が作用してもポンプ圧力に
よって対抗でき,溶融亜鉛8めっきの液面が低下するこ
とはない。また前記見掛けの重力加速度αはコイル2に
流す電流,あるいは電圧,あるいは周波数を変化させる
ことにより,めっき厚さを自由に調節することができ
る。
よって対抗でき,溶融亜鉛8めっきの液面が低下するこ
とはない。また前記見掛けの重力加速度αはコイル2に
流す電流,あるいは電圧,あるいは周波数を変化させる
ことにより,めっき厚さを自由に調節することができ
る。
【0010】
【発明の効果】本発明においては,コイル間ギャップを
含むヘッダに強制的に溶融金属を送ることによって,コ
イル間ギャップの液面を一定に保つことができる。した
がって,従来の溶融金属めっき装置の様にコイル間ギャ
ップの液面低下が生ずることなく,電場が不安定となら
ず,ローレンツ力による見掛けの重力が加速度αを任意
に大きくすることが出来るため,めっき厚さ制御調整が
確実に行い得る。
含むヘッダに強制的に溶融金属を送ることによって,コ
イル間ギャップの液面を一定に保つことができる。した
がって,従来の溶融金属めっき装置の様にコイル間ギャ
ップの液面低下が生ずることなく,電場が不安定となら
ず,ローレンツ力による見掛けの重力が加速度αを任意
に大きくすることが出来るため,めっき厚さ制御調整が
確実に行い得る。
【図1】本発明の第1実施例に係る溶融金属めっき装置
の概念図である。
の概念図である。
【図2】図1のII−II矢視に沿う側面断面図である。
【図3】従来の溶融金属めっき装置の説明図である。
【図4】従来の溶融金属めっき装置を示す概念図であ
る。
る。
1 ストリップ 2 コイル 5 ヘッダ 6 ポンプ 8 溶融金属
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 光雄 広島県西区観音新町四丁目6番22号 三 菱重工業株式会社 広島研究所内 (72)発明者 三原 一正 広島県西区観音新町四丁目6番22号 三 菱重工業株式会社 広島製作所内 (56)参考文献 特開 平5−255830(JP,A) 特開 平5−86450(JP,A) 特開 平4−254564(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】 溶融金属めっき浴槽のストリップ出側の
めっき液表面近傍にストリップ面を横切る交流磁場を発
生させるコイルを設けるとともにコイルの間にある溶融
金属を包囲し、その上端部がめっき液面に位置するヘッ
ダーと、該ヘッダー内に浴槽からの溶融金属を圧送する
ポンプとを備え上記コイル間の液面高さを一定に保つこ
とを特徴とする溶融金属めっき装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27877694A JP2643096B2 (ja) | 1994-11-14 | 1994-11-14 | 溶融金属めっき装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27877694A JP2643096B2 (ja) | 1994-11-14 | 1994-11-14 | 溶融金属めっき装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08134617A JPH08134617A (ja) | 1996-05-28 |
JP2643096B2 true JP2643096B2 (ja) | 1997-08-20 |
Family
ID=17602025
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27877694A Expired - Lifetime JP2643096B2 (ja) | 1994-11-14 | 1994-11-14 | 溶融金属めっき装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2643096B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE50109747D1 (de) * | 2000-12-12 | 2006-06-14 | Bfi Vdeh Inst Angewandte Forschung Gmbh | Abstreifer für Schmelztauchverfahren |
JP5228653B2 (ja) * | 2008-07-04 | 2013-07-03 | Jfeスチール株式会社 | 溶融金属浴の制御装置および溶融めっき金属帯の製造方法 |
-
1994
- 1994-11-14 JP JP27877694A patent/JP2643096B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08134617A (ja) | 1996-05-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2799586A1 (en) | Electromagnetic wiping device, steel sheet wiping device including same, and method for manufacturing steel sheet | |
JP3377528B2 (ja) | 連鋳材の表面の被覆方法及び装置 | |
WO2012118396A1 (ru) | Способ и устройство непрерывной разливки алюминиевых сплавов | |
JP2643096B2 (ja) | 溶融金属めっき装置 | |
KR100536174B1 (ko) | 전자기장을 이용한 금속의 수직 연속 주조 방법 및 이를 위한 주조 장치 | |
JPH10305353A (ja) | 鋼の連続鋳造方法 | |
EP0803586A1 (en) | Method and apparatus for holding molten metal | |
JP2837037B2 (ja) | 溶融金属めっき装置 | |
JP2836976B2 (ja) | 溶融金属めっき装置 | |
JP2006083472A (ja) | 金属ストリップの連続溶融メッキのための溶融金属浮揚装置及び溶融金属浮揚方法 | |
Fautrelle et al. | Free surface controlled by magnetic fields | |
JP2018119188A (ja) | 鋼帯の溶融亜鉛めっき装置 | |
JP3504649B2 (ja) | 連続鋳造鋳型内の電磁攪拌方法および装置 | |
JP2837059B2 (ja) | 溶融金属めっき装置 | |
JP2792807B2 (ja) | 溶融金属めっき装置 | |
JP2005238276A (ja) | 電磁攪拌鋳造装置 | |
JP3887200B2 (ja) | 鋼の連続鋳造方法および装置 | |
JP2885824B2 (ja) | 金属の連続鋳造方法 | |
KR100234004B1 (ko) | 용융 도금 나이프 장치 | |
KR100544649B1 (ko) | 용융도금 공정을 위한 용융금속 부양 방법 및 그 장치 | |
JP3937961B2 (ja) | 鋼の連続鋳造方法 | |
JP3745730B2 (ja) | 美麗な表面外観を有する溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 | |
JP5228653B2 (ja) | 溶融金属浴の制御装置および溶融めっき金属帯の製造方法 | |
JPH1046311A (ja) | 電磁シール機構を備えた溶融めっき装置 | |
JP2940942B2 (ja) | 溶融金属の電磁鋳造法とその装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970318 |