JP2836976B2 - 溶融金属めっき装置 - Google Patents
溶融金属めっき装置Info
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- JP2836976B2 JP2836976B2 JP1442491A JP1442491A JP2836976B2 JP 2836976 B2 JP2836976 B2 JP 2836976B2 JP 1442491 A JP1442491 A JP 1442491A JP 1442491 A JP1442491 A JP 1442491A JP 2836976 B2 JP2836976 B2 JP 2836976B2
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- Coating With Molten Metal (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、連続溶融金属めっき設
備の改良に関する。
備の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】図４は従来の連続溶融金属めっき装置の
代表的な例を示す概念図である。ストリップ１は、溶融
金属２の中をロール３を介して上方に引上げられる。液
面７の上方には、めっき厚さを調整するために、ストリ
ップ１の両側にガス４を吹き付けるノズル５が配置され
ている。
代表的な例を示す概念図である。ストリップ１は、溶融
金属２の中をロール３を介して上方に引上げられる。液
面７の上方には、めっき厚さを調整するために、ストリ
ップ１の両側にガス４を吹き付けるノズル５が配置され
ている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の連続溶融金
属めっき装置の基本形が発明された当時は、ライン速度
が約２０ｍ／ｍｉｎであったが、現在ではこれが２００
ｍ／ｍｉｎにまで高速化され、さらに３００ｍ／ｍｉｎ
の要請もある。ところが図４により説明したガス・ワイ
ピング方式は、ライン速度を２００ｍ／ｍｉｎ以上に高
速化すると、次のような問題が生じる。 （１）ストリップの上昇に伴う溶融金属の持ち上り量
が、著しく増大する。 （２）溶融金属の持ち上り量の増加に対応してワイピン
グ・ガス圧を増大すると、溶融金属の飛沫が多量に発生
する。そうすると、これが製品表面に付着して品質低下
をまねくとともに、ノズルの目づまりを起こしてめっき
作業を不能にする。 （３）ワイピング・ガス圧を増大に伴い、騒音が大きく
なり安全作業に支障をきたす。
属めっき装置の基本形が発明された当時は、ライン速度
が約２０ｍ／ｍｉｎであったが、現在ではこれが２００
ｍ／ｍｉｎにまで高速化され、さらに３００ｍ／ｍｉｎ
の要請もある。ところが図４により説明したガス・ワイ
ピング方式は、ライン速度を２００ｍ／ｍｉｎ以上に高
速化すると、次のような問題が生じる。 （１）ストリップの上昇に伴う溶融金属の持ち上り量
が、著しく増大する。 （２）溶融金属の持ち上り量の増加に対応してワイピン
グ・ガス圧を増大すると、溶融金属の飛沫が多量に発生
する。そうすると、これが製品表面に付着して品質低下
をまねくとともに、ノズルの目づまりを起こしてめっき
作業を不能にする。 （３）ワイピング・ガス圧を増大に伴い、騒音が大きく
なり安全作業に支障をきたす。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記従来の課
題を解決するために、溶融金属めっき浴槽のストリップ
出側のめっき液自由表面を下方に圧縮させる交流磁場発
生手段を設けたことを特徴とする溶融金属めっき装置を
提案するものである。
題を解決するために、溶融金属めっき浴槽のストリップ
出側のめっき液自由表面を下方に圧縮させる交流磁場発
生手段を設けたことを特徴とする溶融金属めっき装置を
提案するものである。
【０００５】
【作用】本発明においては、水平方向の交流磁場によ
り、溶融金属の自由表面にその交流磁場に直交する方向
の誘導電流が流れる。そうすると、溶融金属の自由表面
を圧縮する方向、すなわち、重力と同方向にローレンツ
力が作用し、見掛上、重力加速度を増加させるのと同等
の効果が得られる。したがって、溶融金属の持ち上り
量、すなわちめっき厚さを制御（減少）することができ
る。
り、溶融金属の自由表面にその交流磁場に直交する方向
の誘導電流が流れる。そうすると、溶融金属の自由表面
を圧縮する方向、すなわち、重力と同方向にローレンツ
力が作用し、見掛上、重力加速度を増加させるのと同等
の効果が得られる。したがって、溶融金属の持ち上り
量、すなわちめっき厚さを制御（減少）することができ
る。
【０００６】
【実施例】図１は本発明の溶融金属めっき装置の一実施
例を示す概念図である。溶融金属の自由表面７の近傍
に、水平方向の交流磁場Ｍを発生するコイル８を配し、
そのコイル８間のギャップにストリップ１を通す構造と
なっている。したがって、上記交流磁場Ｍは、ストリッ
プ１の面を垂直に横切ることになる。
例を示す概念図である。溶融金属の自由表面７の近傍
に、水平方向の交流磁場Ｍを発生するコイル８を配し、
そのコイル８間のギャップにストリップ１を通す構造と
なっている。したがって、上記交流磁場Ｍは、ストリッ
プ１の面を垂直に横切ることになる。
【０００７】ライン速度が増大することによって溶融金
属の持ち上り量が増大することは、前述したとおりであ
るが、本実施例はこの持ち上り量自体を制御して、前記
従来の問題点を根本的に解決するものである。
属の持ち上り量が増大することは、前述したとおりであ
るが、本実施例はこの持ち上り量自体を制御して、前記
従来の問題点を根本的に解決するものである。
【０００８】持ち上り量を、図３に示すようにめっき厚
さｈで表わすと、ｈは実験的に次の方程式の解として表
わされる。
さｈで表わすと、ｈは実験的に次の方程式の解として表
わされる。
【０００９】
【数１】
【００１０】ただしρ：溶融金属の密度 μ：溶融金属の粘度 Ｕ：ライン速度 σ：溶融金属の表面張力 ｈ：めっき厚さ（持ち上り量に相当） ｇ：重力加速度 これにより、めっき厚さｈは、Ｕ，μが増加すると増
え、逆にρ，ｇ，σが増加すると減ることがわかる。
え、逆にρ，ｇ，σが増加すると減ることがわかる。
【００１１】本実施例では、重力加速度ｇを増加させる
のと同等の効果（即ち体積力の増加）を電磁力によって
得ようとするものである。すなわち、前記のように水平
でかつストリップ１の面を横切る交流磁場Ｍを発生させ
たので、図２に示されるように、その水平方向の交流磁
場Ｍによって、溶融金属の表面７には、磁場Ｍに直交す
る方向に誘導電流Ｉが流れ、溶融金属表面７を圧縮する
方向にローレンツ力Ｆが作用する。ローレンツ力Ｆは、
表面で最大となり液の深さ方向に減少する，いわゆる表
皮効果を有する。しかし、溶融金属表面７の近傍では、
ローレンツ力Ｆは重力Ｇと同方向に作用し、見掛上、重
力加速度ｇを増加させるのと同等の効果が得られる。こ
のため、持ち上り量すなわちめっき厚さｈを制御（減
少）することができる。
のと同等の効果（即ち体積力の増加）を電磁力によって
得ようとするものである。すなわち、前記のように水平
でかつストリップ１の面を横切る交流磁場Ｍを発生させ
たので、図２に示されるように、その水平方向の交流磁
場Ｍによって、溶融金属の表面７には、磁場Ｍに直交す
る方向に誘導電流Ｉが流れ、溶融金属表面７を圧縮する
方向にローレンツ力Ｆが作用する。ローレンツ力Ｆは、
表面で最大となり液の深さ方向に減少する，いわゆる表
皮効果を有する。しかし、溶融金属表面７の近傍では、
ローレンツ力Ｆは重力Ｇと同方向に作用し、見掛上、重
力加速度ｇを増加させるのと同等の効果が得られる。こ
のため、持ち上り量すなわちめっき厚さｈを制御（減
少）することができる。
【００１２】
【発明の効果】本発明においては、水平方向の交流磁場
によって、溶融金属の自由表面にローレンツ力が重力と
同方向に作用し、見掛上の重力加速度を増加させたと同
等の効果が得られるから、ストリップのライン速度を増
加しても、めっき厚さを制御することができる。この場
合、持ち上り量そのものを減少させるのであるから、従
来のガス・ワイピングで生じていた種々の問題は生じな
い。
によって、溶融金属の自由表面にローレンツ力が重力と
同方向に作用し、見掛上の重力加速度を増加させたと同
等の効果が得られるから、ストリップのライン速度を増
加しても、めっき厚さを制御することができる。この場
合、持ち上り量そのものを減少させるのであるから、従
来のガス・ワイピングで生じていた種々の問題は生じな
い。
【図１】本発明の溶融金属めっき装置の一実施例を示す
概念図である。
概念図である。
【図２】本発明の作用を示す図である。
【図３】溶融金属めっきにおける持ち上り量の説明図で
ある。
ある。
【図４】従来の溶融金属めっき装置の一例を示す概念図
である。
である。
１ ストリップ ２ 溶融金属 ３ ロール ４ ガス ５ ノズル ７ 溶融金属の自由表面 ８ コイル Ｆ ローレンツ力 Ｇ 重力 Ｍ 交流磁場 Ｉ 誘導電流
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三原 一正 広島市西区観音新町四丁目６番22号 三 菱重工業株式会社広島製作所内 (56)参考文献 特開 昭61−177362（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−136954（ＪＰ，Ａ) 実開 昭64−7261（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) C23C 2/00 - 2/40
Claims (1)
- 【請求項１】 溶融金属めっき浴槽のストリップ出側の
めっき液自由表面を下方に圧縮させる交流磁場発生手段
を設けたことを特徴とする溶融金属めっき装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1442491A JP2836976B2 (ja) | 1991-02-05 | 1991-02-05 | 溶融金属めっき装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1442491A JP2836976B2 (ja) | 1991-02-05 | 1991-02-05 | 溶融金属めっき装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04254564A JPH04254564A (ja) | 1992-09-09 |
| JP2836976B2 true JP2836976B2 (ja) | 1998-12-14 |
Family
ID=11860639
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1442491A Expired - Fee Related JP2836976B2 (ja) | 1991-02-05 | 1991-02-05 | 溶融金属めっき装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2836976B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1215300B1 (de) * | 2000-12-12 | 2006-05-10 | Betriebsforschungsinstitut VDEh Institut für angewandte Forschung GmbH | Abstreifer für Schmelztauchverfahren |
| JP5228653B2 (ja) * | 2008-07-04 | 2013-07-03 | Ｊｆｅスチール株式会社 | 溶融金属浴の制御装置および溶融めっき金属帯の製造方法 |
-
1991
- 1991-02-05 JP JP1442491A patent/JP2836976B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04254564A (ja) | 1992-09-09 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980901 |
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