JP2643059B2 - エスカレーターの安全装置 - Google Patents
エスカレーターの安全装置Info
- Publication number
- JP2643059B2 JP2643059B2 JP17649192A JP17649192A JP2643059B2 JP 2643059 B2 JP2643059 B2 JP 2643059B2 JP 17649192 A JP17649192 A JP 17649192A JP 17649192 A JP17649192 A JP 17649192A JP 2643059 B2 JP2643059 B2 JP 2643059B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- escalator
- guide rail
- roller
- shoe
- safety device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Escalators And Moving Walkways (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エスカレーターの安
全装置に関し、特に降り口側の曲部において、隣接踏段
間の段差が縮小する際に、この隣接踏段間に乗客の靴等
が喰い込んだときにエスカレーターを停止させる靴喰込
み検出装置を有するエスカレーターの安全装置に関する
ものである。
全装置に関し、特に降り口側の曲部において、隣接踏段
間の段差が縮小する際に、この隣接踏段間に乗客の靴等
が喰い込んだときにエスカレーターを停止させる靴喰込
み検出装置を有するエスカレーターの安全装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図7は例えば実公昭61−32949号
公報及び実公昭63−46457号公報などに示された
従来のエスカレーターを示す概略の構成図、図8は図7
のVIII−VIII線に沿う矢視断面図である。図におい
て、1はこのエスカレーターの主枠、2は踏段チェーン
(図示せず)により無端状に連結されている多数の踏段
であり、この踏段2は、前輪である一対の駆動ローラ3
と、後輪である一対の追従ローラ4とを有している。5
は上下階の踏段2の折り返し部に設けられ、踏段チェー
ンが巻き掛けられているスプロケット、6はスプロケッ
ト5を駆動する駆動機である。
公報及び実公昭63−46457号公報などに示された
従来のエスカレーターを示す概略の構成図、図8は図7
のVIII−VIII線に沿う矢視断面図である。図におい
て、1はこのエスカレーターの主枠、2は踏段チェーン
(図示せず)により無端状に連結されている多数の踏段
であり、この踏段2は、前輪である一対の駆動ローラ3
と、後輪である一対の追従ローラ4とを有している。5
は上下階の踏段2の折り返し部に設けられ、踏段チェー
ンが巻き掛けられているスプロケット、6はスプロケッ
ト5を駆動する駆動機である。
【0003】7は駆動ローラ3を案内する第1のガイド
レール、8は第1のガイドレール7に対向して設けられ
た押さえレール、9は追従ローラ4を案内する断面L字
状の第2のガイドレールである。
レール、8は第1のガイドレール7に対向して設けられ
た押さえレール、9は追従ローラ4を案内する断面L字
状の第2のガイドレールである。
【0004】次に、図9は図7のIX部における第2の
ガイドレール9を拡大して示す側面図である。図におい
て、10a,10bはそれぞれ第2のガイドレール9の
曲部の側面に取り付けられている支持部材、11は支持
部材10a,10bにそれぞれ取り付けられた断面L字
状の金具、12は金具11の水平片上に接離自在に設け
られた断面コ字状の連結部材、13は連結部材12の下
端部に連結され、金具11の水平片をスライド自在に貫
通しているボルト、14はボルト13を介して連結部材
12を金具11側に付勢するばねである。
ガイドレール9を拡大して示す側面図である。図におい
て、10a,10bはそれぞれ第2のガイドレール9の
曲部の側面に取り付けられている支持部材、11は支持
部材10a,10bにそれぞれ取り付けられた断面L字
状の金具、12は金具11の水平片上に接離自在に設け
られた断面コ字状の連結部材、13は連結部材12の下
端部に連結され、金具11の水平片をスライド自在に貫
通しているボルト、14はボルト13を介して連結部材
12を金具11側に付勢するばねである。
【0005】15は2個の連結部材12間に取り付けら
れている可動レール、16は可動レール15に取り付け
られている操作部材、17は支持部材10aに同様の金
具11を介して取り付けられ、操作部材16により操作
されるマイクロスイッチ、18は支持部材10a,10
b,金具11,連結部材12,ボルト13,ばね14,
可動レール15,操作部材16,マイクロスイッチ17
を有する靴喰込み検出装置である。
れている可動レール、16は可動レール15に取り付け
られている操作部材、17は支持部材10aに同様の金
具11を介して取り付けられ、操作部材16により操作
されるマイクロスイッチ、18は支持部材10a,10
b,金具11,連結部材12,ボルト13,ばね14,
可動レール15,操作部材16,マイクロスイッチ17
を有する靴喰込み検出装置である。
【0006】次に、動作について説明する。駆動機6に
よりスプロケット5を回転させると、踏段チエーンが循
環移動して踏段2も移動する。このとき、駆動ローラ3
は第1のガイドレール7に案内されて移動し、追従ロー
ラ4は第2のガイドレール9に案内されて移動する。
よりスプロケット5を回転させると、踏段チエーンが循
環移動して踏段2も移動する。このとき、駆動ローラ3
は第1のガイドレール7に案内されて移動し、追従ロー
ラ4は第2のガイドレール9に案内されて移動する。
【0007】ここで、踏段2が傾斜部から水平部へと移
行する降り口側の曲部では、互いに隣接する踏段2間の
段差が徐々に縮小するので、乗客の靴等が隣接踏段間に
喰い込んでしまう危険がある。このため、従来のエスカ
レーターでは、第2のガイドレール9の曲部に安全装置
として靴喰込み検出装置18を設けている。
行する降り口側の曲部では、互いに隣接する踏段2間の
段差が徐々に縮小するので、乗客の靴等が隣接踏段間に
喰い込んでしまう危険がある。このため、従来のエスカ
レーターでは、第2のガイドレール9の曲部に安全装置
として靴喰込み検出装置18を設けている。
【0008】即ち、曲部において隣接踏段間に靴等が喰
い込んだ状態で段差が縮小されると、先行する踏段2が
駆動ローラ3の軸を中心に僅かに回動し、追従ローラ4
が第2のガイドレール9から浮き上がる。これにより、
可動レール15が、追従ローラ4により押圧され、連結
部材12及びボルト13とともにばね14に逆らって上
動する。この可動レール15とともに操作部材16が上
動すると、マイクロスイッチ17が操作されエスカレー
ターの運転が停止される。
い込んだ状態で段差が縮小されると、先行する踏段2が
駆動ローラ3の軸を中心に僅かに回動し、追従ローラ4
が第2のガイドレール9から浮き上がる。これにより、
可動レール15が、追従ローラ4により押圧され、連結
部材12及びボルト13とともにばね14に逆らって上
動する。この可動レール15とともに操作部材16が上
動すると、マイクロスイッチ17が操作されエスカレー
ターの運転が停止される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
た従来のエスカレーターにおいては、例えば図10に示
すように、先行する踏段2の後端部を足等により故意に
浮き上がらせるといういたずらが頻発している。このよ
うないたずらによる浮上量bが、靴喰込み検出装置18
を動作させるのに必要な追従ローラ4の浮上量aより大
きい状態で、踏段2が曲部に進入すると、靴喰込み検出
装置18が誤動作してエスカレーターが停止してしま
う。従来の靴喰込み検出装置18では、このような誤動
作が正常動作に比べてかなり多く、エスカレーターの非
常停止による二次災害(乗客の転倒等)の発生が懸念さ
れるという問題点があった。
た従来のエスカレーターにおいては、例えば図10に示
すように、先行する踏段2の後端部を足等により故意に
浮き上がらせるといういたずらが頻発している。このよ
うないたずらによる浮上量bが、靴喰込み検出装置18
を動作させるのに必要な追従ローラ4の浮上量aより大
きい状態で、踏段2が曲部に進入すると、靴喰込み検出
装置18が誤動作してエスカレーターが停止してしま
う。従来の靴喰込み検出装置18では、このような誤動
作が正常動作に比べてかなり多く、エスカレーターの非
常停止による二次災害(乗客の転倒等)の発生が懸念さ
れるという問題点があった。
【0010】この発明は、上記のような問題点を解決す
ることを課題としてなされたものであり、いたずらによ
る靴喰込み検出装置の誤動作を防止して信頼性を向上さ
せることができるとともに、靴喰込み検出装置の誤動作
による非常停止をなくすことにより、エスカレーターの
安全性を一層向上させることができるエスカレーターの
安全装置を得ることを目的とする。
ることを課題としてなされたものであり、いたずらによ
る靴喰込み検出装置の誤動作を防止して信頼性を向上さ
せることができるとともに、靴喰込み検出装置の誤動作
による非常停止をなくすことにより、エスカレーターの
安全性を一層向上させることができるエスカレーターの
安全装置を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るエ
スカレーターの安全装置は、複数の凹凸が形成されてお
り、ガイドレールから浮き上がった状態の追従ローラ及
びその軸のいずれか一方が当接することにより踏段に振
動を与える加振部材を、追従ローラの軌道上方の靴喰込
み検出装置手前に配置したものである。
スカレーターの安全装置は、複数の凹凸が形成されてお
り、ガイドレールから浮き上がった状態の追従ローラ及
びその軸のいずれか一方が当接することにより踏段に振
動を与える加振部材を、追従ローラの軌道上方の靴喰込
み検出装置手前に配置したものである。
【0012】請求項2の発明に係るエスカレーターの安
全装置は、ガイドレールから浮き上がった状態の追従ロ
ーラ及びその軸のいずれか一方が当接することにより操
作されるスイッチを、追従ローラの軌道上方の靴喰込み
検出装置手前に配置し、かつ乗客に警告を発する警告手
段をスイッチに接続したものである。
全装置は、ガイドレールから浮き上がった状態の追従ロ
ーラ及びその軸のいずれか一方が当接することにより操
作されるスイッチを、追従ローラの軌道上方の靴喰込み
検出装置手前に配置し、かつ乗客に警告を発する警告手
段をスイッチに接続したものである。
【0013】請求項3の発明に係るエスカレーターの安
全装置は、ガイドレールから浮き上がった状態の追従ロ
ーラ及びその軸のいずれか一方が当接することにより操
作されるテープスイッチを、追従ローラの軌道上方の靴
喰込み検出装置手前に軌道に沿って配置し、かつ乗客に
警告を発する警告手段をテープスイッチに接続したもの
である。
全装置は、ガイドレールから浮き上がった状態の追従ロ
ーラ及びその軸のいずれか一方が当接することにより操
作されるテープスイッチを、追従ローラの軌道上方の靴
喰込み検出装置手前に軌道に沿って配置し、かつ乗客に
警告を発する警告手段をテープスイッチに接続したもの
である。
【0014】
【作用】請求項1の発明においては、いたずらされた踏
段に振動を与えることにより、靴喰込み検出装置の手前
でいたずらを止めさせる。
段に振動を与えることにより、靴喰込み検出装置の手前
でいたずらを止めさせる。
【0015】請求項2の発明においては、踏段がいたず
らされて追従ローラがガイドレールから浮き上がると、
スイッチが操作されて警告手段が警告を発し、靴喰込み
検出装置の手前でいたずらを止めさせる。
らされて追従ローラがガイドレールから浮き上がると、
スイッチが操作されて警告手段が警告を発し、靴喰込み
検出装置の手前でいたずらを止めさせる。
【0016】請求項3の発明においては、踏段がいたず
らされて追従ローラがテープスイッチの範囲内でガイド
レールから浮き上がると、テープスイッチが操作されて
警告手段が警告を発し、靴喰込み検出装置の手前でいた
ずらを止めさせる。
らされて追従ローラがテープスイッチの範囲内でガイド
レールから浮き上がると、テープスイッチが操作されて
警告手段が警告を発し、靴喰込み検出装置の手前でいた
ずらを止めさせる。
【0017】
【実施例】以下、この発明の実施例を図について説明す
る。 実施例1.図1は請求項1の発明の一実施例によるエス
カレーターの安全装置を示す側面図、図2は図1のエス
カレーターのII−II線に沿う矢視断面図であり、図8及
び図9と同一又は相当部分には同一符号を付し、その説
明を省略する。
る。 実施例1.図1は請求項1の発明の一実施例によるエス
カレーターの安全装置を示す側面図、図2は図1のエス
カレーターのII−II線に沿う矢視断面図であり、図8及
び図9と同一又は相当部分には同一符号を付し、その説
明を省略する。
【0018】図において、21は靴喰込み検出装置18
の手前に第2のガイドレール9に沿って固定されている
アングル材からなる固定部材、22は固定部材21の第
2のガイドレール9の底面に対向する面に固着され、多
数の凹凸が形成されているラック状の加振部材である。
この加振部材22と第2のガイドレール9の底面との間
の間隔Cは、少なくとも靴喰込み検出装置18を動作さ
せるのに必要な浮上量aだけ追従ローラ4が浮き上がっ
たときに、追従ローラ4が加振部材22に当接するよう
に設定されている。
の手前に第2のガイドレール9に沿って固定されている
アングル材からなる固定部材、22は固定部材21の第
2のガイドレール9の底面に対向する面に固着され、多
数の凹凸が形成されているラック状の加振部材である。
この加振部材22と第2のガイドレール9の底面との間
の間隔Cは、少なくとも靴喰込み検出装置18を動作さ
せるのに必要な浮上量aだけ追従ローラ4が浮き上がっ
たときに、追従ローラ4が加振部材22に当接するよう
に設定されている。
【0019】上記のように構成された安全装置では、図
10に示したようないたずらにより、靴等の喰込みが生
じるはずのない傾斜部で踏段2が異常な位相となった場
合、第2のガイドレール9からの浮上量がa以上であれ
ば、追従ローラ4が加振部材22の凹凸面に当接する。
そして、追従ローラ4が凹凸上を転動することにより、
いたずらされている踏段2に振動が与えられる。この振
動がいたずらをしている乗客に伝達されることにより、
その乗客は違和感を持ち、靴喰込み検出装置18に達す
る前にいたずらを止めることになる。
10に示したようないたずらにより、靴等の喰込みが生
じるはずのない傾斜部で踏段2が異常な位相となった場
合、第2のガイドレール9からの浮上量がa以上であれ
ば、追従ローラ4が加振部材22の凹凸面に当接する。
そして、追従ローラ4が凹凸上を転動することにより、
いたずらされている踏段2に振動が与えられる。この振
動がいたずらをしている乗客に伝達されることにより、
その乗客は違和感を持ち、靴喰込み検出装置18に達す
る前にいたずらを止めることになる。
【0020】従って、いたずら等による靴喰込み検出装
置18の誤動作が防止され、安全装置全体としての信頼
性が向上する。また、靴喰込み検出装置18の誤動作に
よるエスカレーターの非常停止が防止されるので、乗客
の転倒などの二次災害が防止され、エスカレーターの安
全性が一層向上する。
置18の誤動作が防止され、安全装置全体としての信頼
性が向上する。また、靴喰込み検出装置18の誤動作に
よるエスカレーターの非常停止が防止されるので、乗客
の転倒などの二次災害が防止され、エスカレーターの安
全性が一層向上する。
【0021】なお、加振部材22の長さは必要に応じて
自由に設定できるが、例えば靴喰込み検出装置18の手
前1〜1.5m程度が適当である。また、固定部材21
の固定方法や固定位置も上記実施例1に限定されるもの
ではなく、例えば主枠1に直接取り付けてもよい。
自由に設定できるが、例えば靴喰込み検出装置18の手
前1〜1.5m程度が適当である。また、固定部材21
の固定方法や固定位置も上記実施例1に限定されるもの
ではなく、例えば主枠1に直接取り付けてもよい。
【0022】さらに、加振部材22の凹凸形状は、踏段
2に振動を与えられればよく、例えば断面矩形波状や断
面鋸波状などでもよい。さらにまた、上記実施例1では
加振部材22に連続的な凹凸を形成したが、不連続な凹
凸を形成してもよい。
2に振動を与えられればよく、例えば断面矩形波状や断
面鋸波状などでもよい。さらにまた、上記実施例1では
加振部材22に連続的な凹凸を形成したが、不連続な凹
凸を形成してもよい。
【0023】実施例2.図3は請求項2の発明の一実施
例によるエスカレーターの安全装置を示す側面図であ
る。図において、21aは固定部材21の靴喰込み検出
装置18と反対の端部(前端部)に一体に設けられ、第
2のガイドレール9から浮上した追従ローラ4が当接す
ることにより弾性変形する変形部、23は変形部21a
の上面に接しているスイッチであり、このスイッチ23
は、警告手段であるアナウンス装置(図示せず)に接続
されている。
例によるエスカレーターの安全装置を示す側面図であ
る。図において、21aは固定部材21の靴喰込み検出
装置18と反対の端部(前端部)に一体に設けられ、第
2のガイドレール9から浮上した追従ローラ4が当接す
ることにより弾性変形する変形部、23は変形部21a
の上面に接しているスイッチであり、このスイッチ23
は、警告手段であるアナウンス装置(図示せず)に接続
されている。
【0024】この実施例2においては、許容できる浮上
量aを越えて追従ローラ4が第2のガイドレール9から
浮上した状態で、踏段2が移動してくると、追従ローラ
4が変形部21aに当接する。これにより、変形部21
aが押圧され弾性変形して、スイッチ23が操作され
る。このスイッチ23の操作により、アナウンス装置が
作動して、いたずらをしている乗客に対して警告が発せ
られる。従って、靴喰込み装置18の手前でいたずらを
止めさせることができ、靴喰込み検出装置18の誤動作
やその誤動作によるエスカレーターの非常停止が防止さ
れる。
量aを越えて追従ローラ4が第2のガイドレール9から
浮上した状態で、踏段2が移動してくると、追従ローラ
4が変形部21aに当接する。これにより、変形部21
aが押圧され弾性変形して、スイッチ23が操作され
る。このスイッチ23の操作により、アナウンス装置が
作動して、いたずらをしている乗客に対して警告が発せ
られる。従って、靴喰込み装置18の手前でいたずらを
止めさせることができ、靴喰込み検出装置18の誤動作
やその誤動作によるエスカレーターの非常停止が防止さ
れる。
【0025】また、アナウンス装置による警告は、上記
実施例1の加振部材22によるものよりも直接的である
ため、より確実にいたずらを止めさせることができる。
実施例1の加振部材22によるものよりも直接的である
ため、より確実にいたずらを止めさせることができる。
【0026】なお、警告手段はアナウンス装置に限定さ
れるものではなく、例えば表示装置などであってもよ
く、またアナウンス装置と表示装置の両方を同時に使用
するなどしてもよい。
れるものではなく、例えば表示装置などであってもよ
く、またアナウンス装置と表示装置の両方を同時に使用
するなどしてもよい。
【0027】また、上記実施例2ではスイッチ23を1
個だけ設けた場合を説明したが、固定部材21に複数の
変形部21aを設けて、スイッチ23を複数個配置して
もよい。この場合、複数箇所でいたずらを防止できると
ともに、1度の警告でいたずらを止めなかった場合に再
度警告を発することができる。
個だけ設けた場合を説明したが、固定部材21に複数の
変形部21aを設けて、スイッチ23を複数個配置して
もよい。この場合、複数箇所でいたずらを防止できると
ともに、1度の警告でいたずらを止めなかった場合に再
度警告を発することができる。
【0028】実施例3.図4は請求項3の発明の一実施
例によるエスカレーターの安全装置を示す側面図であ
る。図において、24は固定部材21の第2のガイドレ
ール9の底面に対向する面に全長に渡って固着されてい
るテープスイッチであり、このテープスイッチ24は、
警告手段であるアナウンス装置(図示せず)に接続され
ており、第2のガイドレール9から浮上した追従ローラ
4が当接することによりアナウンス装置を作動させる。
例によるエスカレーターの安全装置を示す側面図であ
る。図において、24は固定部材21の第2のガイドレ
ール9の底面に対向する面に全長に渡って固着されてい
るテープスイッチであり、このテープスイッチ24は、
警告手段であるアナウンス装置(図示せず)に接続され
ており、第2のガイドレール9から浮上した追従ローラ
4が当接することによりアナウンス装置を作動させる。
【0029】このような安全装置においては、靴喰込み
検出装置18の手前、テープスイッチ24を配置した範
囲内で、許容できる浮上量aを越えて追従ローラ4が浮
上すると、追従ローラ4がテープスイッチ24に当接す
る。これにより、テープスイッチ24が操作され、アナ
ウンス装置が作動して、いたずらをしている乗客に警告
が発せられる。従って、靴喰込み装置18の手前でいた
ずらを止めさせることができ、靴喰込み検出装置18の
誤動作やその誤動作によるエスカレーターの非常停止が
防止される。
検出装置18の手前、テープスイッチ24を配置した範
囲内で、許容できる浮上量aを越えて追従ローラ4が浮
上すると、追従ローラ4がテープスイッチ24に当接す
る。これにより、テープスイッチ24が操作され、アナ
ウンス装置が作動して、いたずらをしている乗客に警告
が発せられる。従って、靴喰込み装置18の手前でいた
ずらを止めさせることができ、靴喰込み検出装置18の
誤動作やその誤動作によるエスカレーターの非常停止が
防止される。
【0030】また、上記実施例2ではスイッチ23を過
ぎてからのいたずらを検出することができないが、この
実施例3によればテープスイッチ24を設けた範囲のど
こででもいたずらを検出することができる。
ぎてからのいたずらを検出することができないが、この
実施例3によればテープスイッチ24を設けた範囲のど
こででもいたずらを検出することができる。
【0031】なお、テープスイッチ24の長さは、特に
限定されないが、例えば1〜1.5m程度が適当であ
る。また、警告手段はアナウンス装置に限定されるもの
ではなく、例えば表示装置などであってもよく、またア
ナウンス装置と表示装置の両方を同時に使用するなどし
てもよい。
限定されないが、例えば1〜1.5m程度が適当であ
る。また、警告手段はアナウンス装置に限定されるもの
ではなく、例えば表示装置などであってもよく、またア
ナウンス装置と表示装置の両方を同時に使用するなどし
てもよい。
【0032】実施例4.図5は請求項1及び請求項3の
発明の他の実施例によるエスカレーターの安全装置を示
す側面図、図6は図5のエスカレーターのVI−VI線
に沿う矢視断面図である。図6のように、追従ローラ4
の軸4aを踏段2のブラケット2aに貫通させ、この軸
4aのブラケット2aから突出した部分の上方にギャッ
プaをおいて加振部材22又はテープスイッチ24を設
けても、上記実施例1,3と同様の効果が得られる。
発明の他の実施例によるエスカレーターの安全装置を示
す側面図、図6は図5のエスカレーターのVI−VI線
に沿う矢視断面図である。図6のように、追従ローラ4
の軸4aを踏段2のブラケット2aに貫通させ、この軸
4aのブラケット2aから突出した部分の上方にギャッ
プaをおいて加振部材22又はテープスイッチ24を設
けても、上記実施例1,3と同様の効果が得られる。
【0033】なお、上記実施例2の固定部材21及びス
イッチ23についても、実施例4と同様に追従ローラ4
の軸4a側に設けることができ、実施例2と同様の効果
が得られる。また、上記実施例1〜4では踏段2の両側
の追従ローラ4又はその軸4aに対して加振部材22,
スイッチ23及びテープスイッチ24を設けたが、例え
ば靴喰込み検出装置18を設けた側など、一方の側のみ
でもよい。さらに、上記各実施例では上曲部のみを示し
たが、この発明は下曲部にも適用でき、同様の効果を奏
する。
イッチ23についても、実施例4と同様に追従ローラ4
の軸4a側に設けることができ、実施例2と同様の効果
が得られる。また、上記実施例1〜4では踏段2の両側
の追従ローラ4又はその軸4aに対して加振部材22,
スイッチ23及びテープスイッチ24を設けたが、例え
ば靴喰込み検出装置18を設けた側など、一方の側のみ
でもよい。さらに、上記各実施例では上曲部のみを示し
たが、この発明は下曲部にも適用でき、同様の効果を奏
する。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
エスカレーターの安全装置は、複数の凹凸が形成されて
おり、ガイドレールから浮き上がった状態の追従ローラ
及びその軸のいずれか一方が当接することにより踏段に
振動を与える加振部材を、追従ローラの軌道上方の靴喰
込み検出装置手前に配置したので、いたずら等による靴
喰込み検出装置の誤動作を防止して信頼性を向上させる
ことができるとともに、靴喰込み検出装置の誤動作によ
る非常停止をなくすことにより、エスカレーターの安全
性を一層向上させることができるなどの効果を奏する。
エスカレーターの安全装置は、複数の凹凸が形成されて
おり、ガイドレールから浮き上がった状態の追従ローラ
及びその軸のいずれか一方が当接することにより踏段に
振動を与える加振部材を、追従ローラの軌道上方の靴喰
込み検出装置手前に配置したので、いたずら等による靴
喰込み検出装置の誤動作を防止して信頼性を向上させる
ことができるとともに、靴喰込み検出装置の誤動作によ
る非常停止をなくすことにより、エスカレーターの安全
性を一層向上させることができるなどの効果を奏する。
【0035】また、請求項2の発明のエスカレーターの
安全装置は、ガイドレールから浮き上がった状態の追従
ローラ及びその軸のいずれか一方が当接することにより
操作されるスイッチを、追従ローラの軌道上方の靴喰込
み検出装置手前に配置し、かつ乗客に警告を発する警告
手段をスイッチに接続したので、いたずら等による靴喰
込み検出装置の誤動作を防止して信頼性を向上させるこ
とができるとともに、靴喰込み検出装置の誤動作による
非常停止をなくすことにより、エスカレーターの安全性
を一層向上させることができるなどの効果を奏する。ま
た、警告手段により、より確実にいたずらを止めさせる
ことができるという効果も奏する。
安全装置は、ガイドレールから浮き上がった状態の追従
ローラ及びその軸のいずれか一方が当接することにより
操作されるスイッチを、追従ローラの軌道上方の靴喰込
み検出装置手前に配置し、かつ乗客に警告を発する警告
手段をスイッチに接続したので、いたずら等による靴喰
込み検出装置の誤動作を防止して信頼性を向上させるこ
とができるとともに、靴喰込み検出装置の誤動作による
非常停止をなくすことにより、エスカレーターの安全性
を一層向上させることができるなどの効果を奏する。ま
た、警告手段により、より確実にいたずらを止めさせる
ことができるという効果も奏する。
【0036】さらに、請求項3の発明に係るエスカレー
ターの安全装置は、ガイドレールから浮き上がった状態
の追従ローラ及びその軸のいずれか一方が当接すること
により作動するテープスイッチを、追従ローラの軌道上
方の靴喰込み検出装置手前に軌道に沿って配置し、かつ
乗客に警告を発する警告手段をテープスイッチに接続し
たので、上記請求項2の発明の効果に加えて、テープス
イッチの範囲内であればどこででもいたずらを検出する
ことができ、より確実にいたずらを止めさせることがで
きるという効果も奏する。
ターの安全装置は、ガイドレールから浮き上がった状態
の追従ローラ及びその軸のいずれか一方が当接すること
により作動するテープスイッチを、追従ローラの軌道上
方の靴喰込み検出装置手前に軌道に沿って配置し、かつ
乗客に警告を発する警告手段をテープスイッチに接続し
たので、上記請求項2の発明の効果に加えて、テープス
イッチの範囲内であればどこででもいたずらを検出する
ことができ、より確実にいたずらを止めさせることがで
きるという効果も奏する。
【図1】請求項1の発明の一実施例によるエスカレータ
ーの安全装置を示す側面図である。
ーの安全装置を示す側面図である。
【図2】図1のエスカレーターのII−II線に沿う矢視断
面図である。
面図である。
【図3】請求項2の発明の一実施例によるエスカレータ
ーの安全装置を示す側面図である。
ーの安全装置を示す側面図である。
【図4】請求項3の発明の一実施例によるエスカレータ
ーの安全装置を示す側面図である。
ーの安全装置を示す側面図である。
【図5】請求項1及び請求項3の発明の他の実施例によ
るエスカレーターの安全装置を示す側面図である。
るエスカレーターの安全装置を示す側面図である。
【図6】図5のエスカレーターのVI−VI線に沿う矢
視断面図である。
視断面図である。
【図7】従来のエスカレーターの一例を示す概略の構成
図である。
図である。
【図8】図7のVIII−VIII線に沿う矢視断面図であ
る。
る。
【図9】図7のIX部における第2のガイドレールを拡
大して示す側面図である。
大して示す側面図である。
【図10】図7のエスカレーターにおいて足によりいた
ずらをした状態を示す構成図である。
ずらをした状態を示す構成図である。
2 踏段 4 追従ローラ 4a 軸 9 第2のガイドレール 18 靴喰込み検出装置 22 加振部材 23 スイッチ 24 テープスイッチ
Claims (3)
- 【請求項1】 踏段に設けた追従ローラが上記追従ロー
ラを案内するガイドレールから浮き上がるのを検出し
て、エスカレーターの運転を停止させる靴喰込み検出装
置を上記ガイドレールの曲部に備えたエスカレーターの
安全装置において、上記追従ローラの軌道上方で、かつ
上記靴喰込み検出装置の手前に配置されて、複数の凹凸
が形成された加振部材を備え、上記加振部材に上記ガイ
ドレールから浮き上がった上記追従ローラ又はその支軸
が当接して上記踏段に振動を与えることを特徴とするエ
スカレーターの安全装置。 - 【請求項2】 踏段に設けた追従ローラが上記追従ロー
ラを案内するガイドレールから浮き上がるのを検出し
て、エスカレーターの運転を停止させる靴喰込み検出装
置を上記ガイドレールの曲部に備えたエスカレーターの
安全装置において、上記追従ローラの軌道上方で、かつ
上記靴喰込み検出装置の手前に配置され、上記ガイドレ
ールから浮き上がった上記追従ローラ又はその支軸が当
接して動作するスイッチと、上記スイッチの動作により
乗客に警告を発する警告手段とを備えたことを特徴とす
るエスカレーターの安全装置。 - 【請求項3】 踏段に設けた追従ローラが上記追従ロー
ラを案内するガイドレールから浮き上がるのを検出し
て、エスカレーターの運転を停止させる靴喰込み検出装
置を上記ガイドレールの曲部に備えたエスカレーターの
安全装置において、上記追従ローラの軌道上方で、かつ
上記靴喰込み検出装置の手前に上記軌道に沿って配置さ
れ、上記ガイドレールから浮き上がった上記追従ローラ
又はその支軸が当接して動作するテープスイッチと、上
記テープスイッチの動作により乗客に警告を発する警告
手段とを備えていることを特徴とするエスカレーターの
安全装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17649192A JP2643059B2 (ja) | 1992-07-03 | 1992-07-03 | エスカレーターの安全装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17649192A JP2643059B2 (ja) | 1992-07-03 | 1992-07-03 | エスカレーターの安全装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0616377A JPH0616377A (ja) | 1994-01-25 |
JP2643059B2 true JP2643059B2 (ja) | 1997-08-20 |
Family
ID=16014601
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17649192A Expired - Lifetime JP2643059B2 (ja) | 1992-07-03 | 1992-07-03 | エスカレーターの安全装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2643059B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5247039B2 (ja) * | 2007-02-02 | 2013-07-24 | 株式会社日立製作所 | エスカレーター装置 |
CN110104533A (zh) * | 2019-05-28 | 2019-08-09 | 上海交通大学 | 自动扶梯或自动人行道的故障识别系统及方法 |
-
1992
- 1992-07-03 JP JP17649192A patent/JP2643059B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0616377A (ja) | 1994-01-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1338548B1 (en) | Passenger conveyor device | |
EP1813566B1 (en) | Safety device for elevator | |
JP2643059B2 (ja) | エスカレーターの安全装置 | |
JP2009190863A (ja) | 乗客コンベア | |
JP3866607B2 (ja) | 免震建築物用エレベーター案内レールの支持装置 | |
JP5542362B2 (ja) | 乗客コンベアの手摺駆動装置及び乗客コンベアの異常検出装置 | |
JP2618087B2 (ja) | エスカレータのスカートガード安全装置 | |
JP3572569B2 (ja) | 昇降装置の索状体の検知装置 | |
JP5897523B2 (ja) | マンコンベア | |
JP2002104754A (ja) | エレベーターの案内レール装置 | |
KR20000039335A (ko) | 엘리베이터의 비상정지장치 | |
JP3340395B2 (ja) | エレベータ用ガイドレール | |
JP2003063765A (ja) | 乗客コンベアのステップ脱落検出装置 | |
JPH0430221Y2 (ja) | ||
JP7503937B2 (ja) | エスカレーター安全装置点検用ステップ | |
EP4328169A1 (en) | Passenger conveying device and method for safely operating a passenger conveying device | |
JPH02123092A (ja) | 乗客コンベアの安全装置 | |
JPH0398990A (ja) | マンコンベアの安全装置 | |
JP6076201B2 (ja) | 乗客コンベア | |
JPH07257853A (ja) | エレベーター装置 | |
JP4742568B2 (ja) | 乗客コンベヤーの移動手摺装置 | |
JPH0155194B2 (ja) | ||
JP2839748B2 (ja) | マンコンベアの欄干 | |
JPH08192980A (ja) | 乗客コンベアのハンドレール点検装置 | |
JPH05286681A (ja) | 乗客コンベアの制御装置 |