JP2642766B2 - 多層シュリンク包装用フイルム - Google Patents
多層シュリンク包装用フイルムInfo
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- JP2642766B2 JP2642766B2 JP2117413A JP11741390A JP2642766B2 JP 2642766 B2 JP2642766 B2 JP 2642766B2 JP 2117413 A JP2117413 A JP 2117413A JP 11741390 A JP11741390 A JP 11741390A JP 2642766 B2 JP2642766 B2 JP 2642766B2
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- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は軟質で、低温シュリンク性、耐ブロッキング
性、引裂性に優れた多層シュリンク包装用フィルムに関
する。
性、引裂性に優れた多層シュリンク包装用フィルムに関
する。
[従来の技術] 現在シュリンク包装用フィルムとして、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニール等が工業的に提供
されており、それぞれ長所、短所があり、その点を熟知
して使い分けしているのが現状でもあり、全ての面で充
分に満足すべきものは得られていない。
ン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニール等が工業的に提供
されており、それぞれ長所、短所があり、その点を熟知
して使い分けしているのが現状でもあり、全ての面で充
分に満足すべきものは得られていない。
例えば、ポリプロピレンは透明性、耐融着性に優れる
反面、シュリンク温度が高いので、比較的低い温度で高
シュリンクが得られるように、更には耐引裂性等の改善
を狙ってエチレン、その他αオレフィン系化合物等の分
岐促進物質を数%程度共重合させて融点降下をはかった
低温収縮フィルムが種々開示されているが、かような変
性ポリプロピレンはシュリンク性が不充分であり、耐ブ
ロッキング性も劣る。更には包装使用後に引裂うとした
ときに、特定の方向にだけ切裂うとするナイフやハサミ
等の道具を使わずに簡単に手によって裂こうとしても思
うように切れてない。
反面、シュリンク温度が高いので、比較的低い温度で高
シュリンクが得られるように、更には耐引裂性等の改善
を狙ってエチレン、その他αオレフィン系化合物等の分
岐促進物質を数%程度共重合させて融点降下をはかった
低温収縮フィルムが種々開示されているが、かような変
性ポリプロピレンはシュリンク性が不充分であり、耐ブ
ロッキング性も劣る。更には包装使用後に引裂うとした
ときに、特定の方向にだけ切裂うとするナイフやハサミ
等の道具を使わずに簡単に手によって裂こうとしても思
うように切れてない。
かような単層フィルムの長短両特性をより一層補完す
る方法として、芯層に低密度中密度、直鎖状低密度等の
ポリエチレン系及びその変性ポリマー、両表面層にポリ
プロピレン系及びその変性ポリマー等を適用した3層及
びそれ以上の多層のシュリンクフィルムが知られてい
る。他にこれらポリエチレンとポリプロピレンとを2層
構造にしたシュリンクフィルムも知られている。
る方法として、芯層に低密度中密度、直鎖状低密度等の
ポリエチレン系及びその変性ポリマー、両表面層にポリ
プロピレン系及びその変性ポリマー等を適用した3層及
びそれ以上の多層のシュリンクフィルムが知られてい
る。他にこれらポリエチレンとポリプロピレンとを2層
構造にしたシュリンクフィルムも知られている。
しかし、本発明者の知る限り、これらの開示技術を駆
使することだけでは本発明の目的とするところの切裁方
向性をそなえたシュリンクフィルムは得られない。
使することだけでは本発明の目的とするところの切裁方
向性をそなえたシュリンクフィルムは得られない。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は斯様な状況に鑑み、耐ブロッキング性があっ
て、引裂方向性のあるシュリンク包装用フィルムを提供
しようとするものである。
て、引裂方向性のあるシュリンク包装用フィルムを提供
しようとするものである。
[問題点を解決するための手段] 本発明者は、直鎖状低密度ポリエチレンと特定限定化
した割合でのポリスチレンとの混融層を芯層として用
い、両最外層にポリプロピレン系ポリマーを用いて多層
構造のフィルムをつくることにより、シュリンク性でか
つ引裂方向性を合せ持つシュリンク包装用フィルムを提
供するものである。
した割合でのポリスチレンとの混融層を芯層として用
い、両最外層にポリプロピレン系ポリマーを用いて多層
構造のフィルムをつくることにより、シュリンク性でか
つ引裂方向性を合せ持つシュリンク包装用フィルムを提
供するものである。
以下本発明について、さらに説明する。
本発明に係両る最外層に適用するポリプロピレンはポ
リプロピレン系のものであれば、いずれも適用可能であ
るが、引裂方向性の視点からはホモグレードに近いもの
が好ましく、低温シュリンク性の点からはαオレフィン
を適量共重合させたものが好ましい。どのグレードを選
択するかは、用途に応じて決める。
リプロピレン系のものであれば、いずれも適用可能であ
るが、引裂方向性の視点からはホモグレードに近いもの
が好ましく、低温シュリンク性の点からはαオレフィン
を適量共重合させたものが好ましい。どのグレードを選
択するかは、用途に応じて決める。
次に芯層について述べる。芯層として用いるポリマー
は、両外層に比べ一層融点が低く特に低温収縮性を発揮
するとともに、引裂き方向性を備えることが必要であ
り、そのためにはMI(メルトインデックス)の小さい
(重合度の大きい、溶融粘性の大きい、フィルム成形時
に内部歪の蓄積されやすい)ポリマーが不可欠であり、
MI.10以下、0.1以上で、密度0.93以下、0.90以上の中低
密度ポリエチレン、MI.3以下0.5以上、密度0.910〜0.92
5の直鎖状密度ポリエチレンが適している。しかし、こ
の種のポリエチレンは溶融流れが悪く連続したフィルム
成形ができないだけでなく、本発明の狙いとするところ
の引裂方向性が得られない。ところが、本発明者は試行
錯誤を繰り返した結果、上記直鎖状低密度ポリエチレン
97〜85部に対しポリスチレン2〜15部、最も好ましくは
3〜10部の割合でブレンドし渾然一体に溶融混練して芯
層に用いて、既に述べた両最外層と組合せた2種3層の
フィルムをつくることによって、フィルム成形方向(縦
方向)に切れ易くかつ、シュリンク包装性に優れたもの
を完成することができた。
は、両外層に比べ一層融点が低く特に低温収縮性を発揮
するとともに、引裂き方向性を備えることが必要であ
り、そのためにはMI(メルトインデックス)の小さい
(重合度の大きい、溶融粘性の大きい、フィルム成形時
に内部歪の蓄積されやすい)ポリマーが不可欠であり、
MI.10以下、0.1以上で、密度0.93以下、0.90以上の中低
密度ポリエチレン、MI.3以下0.5以上、密度0.910〜0.92
5の直鎖状密度ポリエチレンが適している。しかし、こ
の種のポリエチレンは溶融流れが悪く連続したフィルム
成形ができないだけでなく、本発明の狙いとするところ
の引裂方向性が得られない。ところが、本発明者は試行
錯誤を繰り返した結果、上記直鎖状低密度ポリエチレン
97〜85部に対しポリスチレン2〜15部、最も好ましくは
3〜10部の割合でブレンドし渾然一体に溶融混練して芯
層に用いて、既に述べた両最外層と組合せた2種3層の
フィルムをつくることによって、フィルム成形方向(縦
方向)に切れ易くかつ、シュリンク包装性に優れたもの
を完成することができた。
ここでポリスチレンが2部以下の場合には引裂方向性
が特化できないので、本発明の目的とするところではな
く、15部以上ではフィルムが硬く、また突き刺しに対
し、破れ易いので包装フィルムとして不適切である。
が特化できないので、本発明の目的とするところではな
く、15部以上ではフィルムが硬く、また突き刺しに対
し、破れ易いので包装フィルムとして不適切である。
なお、さらには高密度ポリエチレンを15部以内で追加
することで方向性はより一層強まることもわかった。こ
の場合風合が硬くなることを付記する。
することで方向性はより一層強まることもわかった。こ
の場合風合が硬くなることを付記する。
以下本発明を実施例により、さらに説明するがこの実
施例に限定されるものではない。
施例に限定されるものではない。
[実 施 例] ホモグレードのポリプロピレンを両最外層に用い、直
鎖状低密度ポリエチレン(MI.2.3密度0.923)90部/ポ
リスチレン10部の混練ポリマーを芯層とする2種3層構
造のチューブ状共押し出しフィルムを得た。
鎖状低密度ポリエチレン(MI.2.3密度0.923)90部/ポ
リスチレン10部の混練ポリマーを芯層とする2種3層構
造のチューブ状共押し出しフィルムを得た。
上記から得られたフィルムの厚みは18μで各層の厚み
は外層/芯層/外層i 1/3/1であって、フィルム成形
に際し、水冷却方式を行ない、通常のインフレーション
方式によりブロー比3倍に伸ばし同時に縦方向に3倍に
伸ばして、厚み18μのポリプロピレン系シュリンクフィ
ルムを得た。
は外層/芯層/外層i 1/3/1であって、フィルム成形
に際し、水冷却方式を行ない、通常のインフレーション
方式によりブロー比3倍に伸ばし同時に縦方向に3倍に
伸ばして、厚み18μのポリプロピレン系シュリンクフィ
ルムを得た。
[効果] 上述のように、これより得られたフィルムは引張強度
縦1.6kg/10mm、横0.95kg/10mm、伸度縦48%、横25%、
熱収縮率(100℃において縦14%、横25%、120℃におい
て縦55%、横64%)の物性を示し、耐ブロッキング性が
あり、特に縦方向への引裂方向性が得られ、実際に包装
してみても内容物と熱融着を起してブロッキングした
り、又フィルムの破れ等も起すことなく、すばらしいフ
ィットネス包装ができた。
縦1.6kg/10mm、横0.95kg/10mm、伸度縦48%、横25%、
熱収縮率(100℃において縦14%、横25%、120℃におい
て縦55%、横64%)の物性を示し、耐ブロッキング性が
あり、特に縦方向への引裂方向性が得られ、実際に包装
してみても内容物と熱融着を起してブロッキングした
り、又フィルムの破れ等も起すことなく、すばらしいフ
ィットネス包装ができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 23:00 105:02 B29L 9:00
Claims (1)
- 【請求項1】直鎖状低密度ポリエチレンとポリスチレン
とのブレンド混融層を芯層とし、その両最外層にポリプ
ロピレン系ポリマーを用いた事を特徴としたシュリンク
包装用フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2117413A JP2642766B2 (ja) | 1990-05-07 | 1990-05-07 | 多層シュリンク包装用フイルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2117413A JP2642766B2 (ja) | 1990-05-07 | 1990-05-07 | 多層シュリンク包装用フイルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0414444A JPH0414444A (ja) | 1992-01-20 |
JP2642766B2 true JP2642766B2 (ja) | 1997-08-20 |
Family
ID=14711035
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2117413A Expired - Fee Related JP2642766B2 (ja) | 1990-05-07 | 1990-05-07 | 多層シュリンク包装用フイルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2642766B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
SG96626A1 (en) * | 2000-06-29 | 2003-06-16 | Rexam Med Packaging Ltd | Polymeric films and packages produced therefrom |
WO2014173423A1 (de) * | 2013-04-25 | 2014-10-30 | Huhtamaki Films Germany Gmbh & Co. Kg | EINE LINEAR WEITERREIßBARE MEHRSCHICHTFOLIE |
JP7213079B2 (ja) * | 2018-12-17 | 2023-01-26 | タキロンシーアイ株式会社 | 熱収縮性フィルム |
-
1990
- 1990-05-07 JP JP2117413A patent/JP2642766B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0414444A (ja) | 1992-01-20 |
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