JP2642315B2 - 血液浄化装置 - Google Patents
血液浄化装置Info
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- JP2642315B2 JP2642315B2 JP6196995A JP19699594A JP2642315B2 JP 2642315 B2 JP2642315 B2 JP 2642315B2 JP 6196995 A JP6196995 A JP 6196995A JP 19699594 A JP19699594 A JP 19699594A JP 2642315 B2 JP2642315 B2 JP 2642315B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血液浄化装置に係り、
特にその血液浄化(透析、濾過、血漿分離)操作中にお
ける機器の状態を監視するように構成した血液浄化装置
に関する。
特にその血液浄化(透析、濾過、血漿分離)操作中にお
ける機器の状態を監視するように構成した血液浄化装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、血液浄化装置として、図3に示
すように、血液ポンプ12を備える動脈側回路10a
を、血液浄化器14を介して静脈側回路10bに接続す
ると共に、動脈側回路10aおよび静脈側回路10b内
に、それぞれ気液分離用ドリップチャンバ16、18を
配置した構成からなる血液透析装置が知られている。
すように、血液ポンプ12を備える動脈側回路10a
を、血液浄化器14を介して静脈側回路10bに接続す
ると共に、動脈側回路10aおよび静脈側回路10b内
に、それぞれ気液分離用ドリップチャンバ16、18を
配置した構成からなる血液透析装置が知られている。
【0003】このように構成した血液浄化装置は、血液
浄化器14内において、その血液室14a内の血液から
その老廃物を透析膜14bを介して透析液室14c内の
透析液へ浸透拡散させるよう構成されている。なお、図
中、コネクタ20a、20bを介して接続されている回
路は、プライミング回路22を示し、このプライミング
回路22は、貯槽24内のプライミング液(生理的食塩
水)を血液回路10(10a、10b)に対して適宜流
動、排出、充填することにより、血液透析療法に先立つ
血液回路10のいわゆるプライミング操作を達成するよ
うに構成されている。
浄化器14内において、その血液室14a内の血液から
その老廃物を透析膜14bを介して透析液室14c内の
透析液へ浸透拡散させるよう構成されている。なお、図
中、コネクタ20a、20bを介して接続されている回
路は、プライミング回路22を示し、このプライミング
回路22は、貯槽24内のプライミング液(生理的食塩
水)を血液回路10(10a、10b)に対して適宜流
動、排出、充填することにより、血液透析療法に先立つ
血液回路10のいわゆるプライミング操作を達成するよ
うに構成されている。
【0004】しかるに、このように構成される血液浄化
装置において、安全性を確保するためには、血液浄化操
作中における静脈圧、血液流量等に係る患者の状態管理
およびドリップチャンバ内の液面レベル、血液浄化器で
の凝血状態等に関する機器の監視が不可欠である。この
ため、これら血液浄化装置における管理もしくは監視
は、通常の場合に透析開始から終了までの間、1時間毎
にそれぞれ行なわれるように規定されている。
装置において、安全性を確保するためには、血液浄化操
作中における静脈圧、血液流量等に係る患者の状態管理
およびドリップチャンバ内の液面レベル、血液浄化器で
の凝血状態等に関する機器の監視が不可欠である。この
ため、これら血液浄化装置における管理もしくは監視
は、通常の場合に透析開始から終了までの間、1時間毎
にそれぞれ行なわれるように規定されている。
【0005】そこで、前記血液浄化装置における患者の
管理もしくは機器の監視において、特に前記ドリップチ
ャンバ内の液面レベルの監視、およびこの場合に必要と
なる調整操作(以下、液面レベル管理と略称する)は、
もしこれが完全に達成されないと、すなわち、例えば静
脈側ドリップチャンバ18において、その液面レベル1
8bがさらに下降すると、空気が直接静脈側回路10b
から患者の体内へ注入されて、いわゆる空気栓塞と称す
る重大事故が発生する。
管理もしくは機器の監視において、特に前記ドリップチ
ャンバ内の液面レベルの監視、およびこの場合に必要と
なる調整操作(以下、液面レベル管理と略称する)は、
もしこれが完全に達成されないと、すなわち、例えば静
脈側ドリップチャンバ18において、その液面レベル1
8bがさらに下降すると、空気が直接静脈側回路10b
から患者の体内へ注入されて、いわゆる空気栓塞と称す
る重大事故が発生する。
【0006】このため、この種の血液浄化装置における
前記各ドリップチャンバ16、18には、図示のよう
に、それぞれ鉗子16c、18cを備えたシリンジ16
d、18dが設けられている。そして、前記各液面レベ
ルの管理時に、前記シリンジ16d、18dを操作して
チャンバ内を陰圧に設定することにより、液面レベル1
6b、18bを所定のレベル16a、18aまで上昇さ
せ、適宜調整して、鉗子16c、18cを再びセットす
るように構成されている。
前記各ドリップチャンバ16、18には、図示のよう
に、それぞれ鉗子16c、18cを備えたシリンジ16
d、18dが設けられている。そして、前記各液面レベ
ルの管理時に、前記シリンジ16d、18dを操作して
チャンバ内を陰圧に設定することにより、液面レベル1
6b、18bを所定のレベル16a、18aまで上昇さ
せ、適宜調整して、鉗子16c、18cを再びセットす
るように構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の血液浄化装置においては、特にその血液浄化操作中
における機器の監視に関して、以下に述べるような難点
を有していた。
来の血液浄化装置においては、特にその血液浄化操作中
における機器の監視に関して、以下に述べるような難点
を有していた。
【0008】すなわち、前記従来の血液浄化装置は、そ
のドリップチャンバ内の液面レベルの監視に際して、前
述したようにシリンジおよび鉗子を手動操作する必要が
あることから、かなりの手間と熟練とを要し、このため
結果的に、全体の機器の監視作業が極めて繁雑かつ長時
間となる難点を有していた。
のドリップチャンバ内の液面レベルの監視に際して、前
述したようにシリンジおよび鉗子を手動操作する必要が
あることから、かなりの手間と熟練とを要し、このため
結果的に、全体の機器の監視作業が極めて繁雑かつ長時
間となる難点を有していた。
【0009】そこで、本発明の目的は、ドリップチャン
バ内の液面レベルの管理を自動的に達成することによ
り、血液浄化操作中における機器の監視作業を簡単かつ
短時間に行えるよう構成した血液浄化装置を提供するこ
とにある。
バ内の液面レベルの管理を自動的に達成することによ
り、血液浄化操作中における機器の監視作業を簡単かつ
短時間に行えるよう構成した血液浄化装置を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る血液浄化装置は、血液ポンプを備える
動脈側回路を、血液浄化器を介して静脈側回路に接続す
ると共に、前記動脈側回路および静脈側回路内にそれぞ
れ少なくとも1つの気液分離用ドリップチャンバを配置
してなる血液浄化装置において、前記ドリップチャンバ
の下流側にある血液回路および空気抜き管路にそれぞれ
回路開閉弁および空気抜き開閉弁を設けると共に、前記
ドリップチャンバに液面レベル検出器を設け、血液浄化
操作中における前記ドリップチャンバ内の液面レベル管
理時に、前記液面レベル検出器の検出信号により前記各
開閉弁および血液ポンプを駆動操作して、ドリップチャ
ンバ内の液面レベルを自動的に所定レベルに設定するよ
うに構成することを特徴とする。
め、本発明に係る血液浄化装置は、血液ポンプを備える
動脈側回路を、血液浄化器を介して静脈側回路に接続す
ると共に、前記動脈側回路および静脈側回路内にそれぞ
れ少なくとも1つの気液分離用ドリップチャンバを配置
してなる血液浄化装置において、前記ドリップチャンバ
の下流側にある血液回路および空気抜き管路にそれぞれ
回路開閉弁および空気抜き開閉弁を設けると共に、前記
ドリップチャンバに液面レベル検出器を設け、血液浄化
操作中における前記ドリップチャンバ内の液面レベル管
理時に、前記液面レベル検出器の検出信号により前記各
開閉弁および血液ポンプを駆動操作して、ドリップチャ
ンバ内の液面レベルを自動的に所定レベルに設定するよ
うに構成することを特徴とする。
【0011】この場合、液面レベル検出器は、予め設定
した上限レベルと下限レベルとを検出してそれぞれスイ
ッチ動作するよう構成され、下限レベルの検出により空
気抜き開閉弁を開くと共に回路開閉弁を閉じた状態で血
液ポンプを駆動させ、次いで上限レベルの検出により空
気抜き開閉弁を閉じると共に回路開閉弁を開いた状態で
血液ポンプを停止させることにより、ドリップチャンバ
内の液面レベルを下限レベルから上限レベルまで自動的
に上昇設定するように構成することができる。
した上限レベルと下限レベルとを検出してそれぞれスイ
ッチ動作するよう構成され、下限レベルの検出により空
気抜き開閉弁を開くと共に回路開閉弁を閉じた状態で血
液ポンプを駆動させ、次いで上限レベルの検出により空
気抜き開閉弁を閉じると共に回路開閉弁を開いた状態で
血液ポンプを停止させることにより、ドリップチャンバ
内の液面レベルを下限レベルから上限レベルまで自動的
に上昇設定するように構成することができる。
【0012】なお、血液浄化装置は、動脈側ドリップチ
ャンバと静脈側ドリップチャンバと血漿用ドリップチャ
ンバとをそれぞれ設けた血漿分離装置として構成し、こ
の血漿分離装置に対して本発明を有効に適用することが
できる。
ャンバと静脈側ドリップチャンバと血漿用ドリップチャ
ンバとをそれぞれ設けた血漿分離装置として構成し、こ
の血漿分離装置に対して本発明を有効に適用することが
できる。
【0013】
【作用】本発明によれば、ドリップチャンバに設けた回
路開閉弁および空気抜き開閉弁並びに血液ポンプを、該
ドリップチャンバに設けた液面レベル検出器を介してそ
れぞれ駆動操作することにより、ドリップチャンバ内の
液面レベル管理を、迅速かつ自動的に達成することがで
きる。すなわち、血液浄化操作中における機器の監視作
業を簡単かつ短時間に行うことができることは明らかで
ある。
路開閉弁および空気抜き開閉弁並びに血液ポンプを、該
ドリップチャンバに設けた液面レベル検出器を介してそ
れぞれ駆動操作することにより、ドリップチャンバ内の
液面レベル管理を、迅速かつ自動的に達成することがで
きる。すなわち、血液浄化操作中における機器の監視作
業を簡単かつ短時間に行うことができることは明らかで
ある。
【0014】
【実施例】次に、本発明に係る血液浄化装置の実施例に
つき、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。な
お、説明の便宜上、図3に示す従来の構成と同一の構成
部分には同一の参照符号を付し、詳細な説明は省略す
る。
つき、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。な
お、説明の便宜上、図3に示す従来の構成と同一の構成
部分には同一の参照符号を付し、詳細な説明は省略す
る。
【0015】図1は、本発明に係る血液浄化装置の一実
施例を示すものである。すなわち、図1に示す血液浄化
装置は、基本的に、血液ポンプ12を備える動脈側回路
10aを、血液浄化器15を介して静脈側回路10bに
接続すると共に、動脈側回路10aおよび静脈側回路1
0b内にはそれぞれ気液分離用ドリップチャンバ16、
18を配置して、血液浄化器15内において、その血液
室15a内の血液から、血漿を血漿分離膜15bを介し
て血漿液室15c内へ分離吸収するように構成されてい
る。
施例を示すものである。すなわち、図1に示す血液浄化
装置は、基本的に、血液ポンプ12を備える動脈側回路
10aを、血液浄化器15を介して静脈側回路10bに
接続すると共に、動脈側回路10aおよび静脈側回路1
0b内にはそれぞれ気液分離用ドリップチャンバ16、
18を配置して、血液浄化器15内において、その血液
室15a内の血液から、血漿を血漿分離膜15bを介し
て血漿液室15c内へ分離吸収するように構成されてい
る。
【0016】しかるに、前記血液浄化器15内におい
て、血液から分離された血漿は、血漿浄化装置25を介
して浄化した後、血漿用ドリップチャンバ26へ供給
し、そして静脈側回路10bへ返還するよう構成されて
いる。なお、図中の、コネクタ20a、20bを介して
接続されている回路は、プライミング回路22を示す。
また、参照符号24は、プライミング液を貯留するため
の貯槽を示す。
て、血液から分離された血漿は、血漿浄化装置25を介
して浄化した後、血漿用ドリップチャンバ26へ供給
し、そして静脈側回路10bへ返還するよう構成されて
いる。なお、図中の、コネクタ20a、20bを介して
接続されている回路は、プライミング回路22を示す。
また、参照符号24は、プライミング液を貯留するため
の貯槽を示す。
【0017】そこで、本実施例装置においては、前記動
脈側回路10aと静脈側回路10bとにそれぞれ設けた
各ドリップチャンバ16、18に対して、その回路の下
流側および空気抜き管路にそれぞれ回路開閉弁16e、
18eおよび空気抜き開閉弁16f、18fを設けると
共に、前記ドリップチャンバ16、18に対しそれぞれ
静電容量式の液面レベル検出器16g、18gを設け
る。そして、これら各弁および各検出器並びに血液ポン
プ12に対しては、それぞれ制御装置30および操作ス
イッチ32を設けた構成からなる。なお、前記液面レベ
ル検出器16g、18gは、それぞれ予め設定した上限
レベルと下限レベルとをそれぞれ検出してスイッチ動作
するように構成されている。
脈側回路10aと静脈側回路10bとにそれぞれ設けた
各ドリップチャンバ16、18に対して、その回路の下
流側および空気抜き管路にそれぞれ回路開閉弁16e、
18eおよび空気抜き開閉弁16f、18fを設けると
共に、前記ドリップチャンバ16、18に対しそれぞれ
静電容量式の液面レベル検出器16g、18gを設け
る。そして、これら各弁および各検出器並びに血液ポン
プ12に対しては、それぞれ制御装置30および操作ス
イッチ32を設けた構成からなる。なお、前記液面レベ
ル検出器16g、18gは、それぞれ予め設定した上限
レベルと下限レベルとをそれぞれ検出してスイッチ動作
するように構成されている。
【0018】従って、本実施例装置によれば、血液浄化
操作中におけるドリップチャンバ内の液面レベルに対す
る定時的なレベルチェックとその管理は、以下のように
動作ないし操作する。すなわち、図2を併せ参照して、
操作スイッチ32が作動(スタート)すると、先ず第1
ステップ40において、その作動が確認される。なお、
この時、各弁16e,16f,18e,18fは全て閉
じられており、また血液ポンプ12は停止している。
操作中におけるドリップチャンバ内の液面レベルに対す
る定時的なレベルチェックとその管理は、以下のように
動作ないし操作する。すなわち、図2を併せ参照して、
操作スイッチ32が作動(スタート)すると、先ず第1
ステップ40において、その作動が確認される。なお、
この時、各弁16e,16f,18e,18fは全て閉
じられており、また血液ポンプ12は停止している。
【0019】次いで、第2ステップ42において、動脈
側ドリップチャンバ16内の液面レベル16bの高・低
が液面レベル検出器16gを介して判断され、そしてこ
の液面レベルが低い場合(N)、すなわち予め設定した
下限レベルに至った際には、空気抜き開閉弁16fを開
くと共に、回路開閉弁16eを閉じた状態で血液ポンプ
12を所定時間駆動することにより、前記液面レベル1
6bを所定の適正レベル16a、すなわち予め設定した
上限レベルに至るまで上昇設定する。
側ドリップチャンバ16内の液面レベル16bの高・低
が液面レベル検出器16gを介して判断され、そしてこ
の液面レベルが低い場合(N)、すなわち予め設定した
下限レベルに至った際には、空気抜き開閉弁16fを開
くと共に、回路開閉弁16eを閉じた状態で血液ポンプ
12を所定時間駆動することにより、前記液面レベル1
6bを所定の適正レベル16a、すなわち予め設定した
上限レベルに至るまで上昇設定する。
【0020】その後、第3ステップ44(これに関して
は後述する)がある場合には、これを経過した後、第4
ステップ46において、静脈側ドリップチャンバ18内
の液面レベル18bの高・低が液面レベル検出器18g
を介して判断され、そしてこの液面レベルが低い場合
(N)、すなわち予め設定した下限レベルに至った際に
は、空気抜き開閉弁18f(および回路開閉弁16e)
を開くと共に、回路開閉弁18e(および空気抜き開閉
弁16f)を閉じた状態で血液ポンプ12を所定時間駆
動することにより、前記液面レベル18bを所定の適正
レベル18a、すなわち予め設定した上限レベルに至る
まで上昇設定する。このようにして、前記各ドリップチ
ャンバ内の液面レベル管理を迅速かつ自動的に完了する
ことができる。
は後述する)がある場合には、これを経過した後、第4
ステップ46において、静脈側ドリップチャンバ18内
の液面レベル18bの高・低が液面レベル検出器18g
を介して判断され、そしてこの液面レベルが低い場合
(N)、すなわち予め設定した下限レベルに至った際に
は、空気抜き開閉弁18f(および回路開閉弁16e)
を開くと共に、回路開閉弁18e(および空気抜き開閉
弁16f)を閉じた状態で血液ポンプ12を所定時間駆
動することにより、前記液面レベル18bを所定の適正
レベル18a、すなわち予め設定した上限レベルに至る
まで上昇設定する。このようにして、前記各ドリップチ
ャンバ内の液面レベル管理を迅速かつ自動的に完了する
ことができる。
【0021】なお、前記動作は、液面レベル検出器の上
限レベルを検出するスイッチ動作により停止させること
ができるが、前記液面レベル検出器の下限レベルを検出
するスイッチ動作に際して、液面低レベル警報を発生す
るように構成することもできる。また、前記動作に際し
て、もし液面レベル16bが最初から適正である場合に
は、第2ステップ42は通過し、さらに液面レベル18
bも適正である場合には、第4ステップ46も通過す
る。すなわち、何等の動作も生じない。
限レベルを検出するスイッチ動作により停止させること
ができるが、前記液面レベル検出器の下限レベルを検出
するスイッチ動作に際して、液面低レベル警報を発生す
るように構成することもできる。また、前記動作に際し
て、もし液面レベル16bが最初から適正である場合に
は、第2ステップ42は通過し、さらに液面レベル18
bも適正である場合には、第4ステップ46も通過す
る。すなわち、何等の動作も生じない。
【0022】さらに、前記第2ステップ42および第4
ステップ46は、互いにその順序を入れ替えても差し支
えない。また、前述した血漿用ドリップチャンバ26お
よびこれに関する第3ステップ44(液面レベル管理)
について説明すると、先ずドリップチャンバ26は、前
述と同様の回路開閉弁26eおよび空気抜き開閉弁26
f並びに液面レベル検出器26gが設けられることは明
らかである。一方、液面レベル管理(第3ステップ4
4)は、前述した第2ステップ42もしくは第4ステッ
プ46と全く同様であるので、詳細な説明は省略する。
ステップ46は、互いにその順序を入れ替えても差し支
えない。また、前述した血漿用ドリップチャンバ26お
よびこれに関する第3ステップ44(液面レベル管理)
について説明すると、先ずドリップチャンバ26は、前
述と同様の回路開閉弁26eおよび空気抜き開閉弁26
f並びに液面レベル検出器26gが設けられることは明
らかである。一方、液面レベル管理(第3ステップ4
4)は、前述した第2ステップ42もしくは第4ステッ
プ46と全く同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0023】このように、本発明によれば、各ドリップ
チャンバ内の液面レベル管理は、各ドリップチャンバに
設けた回路開閉弁および空気抜き開閉弁並びに血液ポン
プを、該ドリップチャンバに設けた液面レベル検出器を
介して駆動操作することにより、迅速かつ自動的に達成
することができる。従って、血液浄化操作中における機
器の監視作業を容易にかつ短時間に完了することができ
る。
チャンバ内の液面レベル管理は、各ドリップチャンバに
設けた回路開閉弁および空気抜き開閉弁並びに血液ポン
プを、該ドリップチャンバに設けた液面レベル検出器を
介して駆動操作することにより、迅速かつ自動的に達成
することができる。従って、血液浄化操作中における機
器の監視作業を容易にかつ短時間に完了することができ
る。
【0024】また、本発明の血液浄化装置は、それぞれ
のドリップチャンバ内の液面レベル検出器としては、通
常自動プライミング装置に組込まれているものをそのま
ま流用し、また制御装置および操作スイッチは、共通の
制御盤30aおよび操作盤32a(図1参照)に付設す
ることができるので、比較的簡単かつ廉価に提供し得る
利点を有する。
のドリップチャンバ内の液面レベル検出器としては、通
常自動プライミング装置に組込まれているものをそのま
ま流用し、また制御装置および操作スイッチは、共通の
制御盤30aおよび操作盤32a(図1参照)に付設す
ることができるので、比較的簡単かつ廉価に提供し得る
利点を有する。
【0025】以上、本発明の好適な実施例について説明
したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、本
発明の精神を逸脱しない範囲内において多くの設計変更
が可能である。
したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、本
発明の精神を逸脱しない範囲内において多くの設計変更
が可能である。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る血液
浄化装置は、血液ポンプを備える動脈側回路を、血液浄
化器を介して静脈側回路に接続すると共に、前記動脈側
回路および静脈側回路内にそれぞれ少なくとも1つの気
液分離用ドリップチャンバを配置してなる血液浄化装置
において、前記ドリップチャンバの下流側にある血液回
路および空気抜き管路にそれぞれ回路開閉弁および空気
抜き開閉弁を設けると共に、前記ドリップチャンバに液
面レベル検出器を設け、血液浄化操作中における前記ド
リップチャンバ内の液面レベル管理時に、前記液面レベ
ル検出器の検出信号により前記各開閉弁および血液ポン
プを駆動操作して、ドリップチャンバ内の液面レベルを
自動的に所定レベルに設定するように構成することによ
り、血液浄化操作中の機器の監視において、最も手間と
熟練とを要する前記ドリップチャンバ内の液面レベル管
理を、迅速かつ自動的に達成することができ、全体的な
機器の監視作業を容易かつ短時間に完了することができ
る。
浄化装置は、血液ポンプを備える動脈側回路を、血液浄
化器を介して静脈側回路に接続すると共に、前記動脈側
回路および静脈側回路内にそれぞれ少なくとも1つの気
液分離用ドリップチャンバを配置してなる血液浄化装置
において、前記ドリップチャンバの下流側にある血液回
路および空気抜き管路にそれぞれ回路開閉弁および空気
抜き開閉弁を設けると共に、前記ドリップチャンバに液
面レベル検出器を設け、血液浄化操作中における前記ド
リップチャンバ内の液面レベル管理時に、前記液面レベ
ル検出器の検出信号により前記各開閉弁および血液ポン
プを駆動操作して、ドリップチャンバ内の液面レベルを
自動的に所定レベルに設定するように構成することによ
り、血液浄化操作中の機器の監視において、最も手間と
熟練とを要する前記ドリップチャンバ内の液面レベル管
理を、迅速かつ自動的に達成することができ、全体的な
機器の監視作業を容易かつ短時間に完了することができ
る。
【0027】従って、本発明によれば、操作性および安
全性に優れた血液浄化装置を比較的簡単かつ安価に提供
することが可能である。
全性に優れた血液浄化装置を比較的簡単かつ安価に提供
することが可能である。
【図1】本発明に係る血液浄化装置の一実施例を示す系
統図である。
統図である。
【図2】図1に示す血液浄化装置の動作状態を示すフロ
ーチャート図である。
ーチャート図である。
【図3】従来の血液浄化装置の構成を示す系統図であ
る。
る。
10 血液回路 10a 動脈側回路 10b 静脈側回路 12 血液ポンプ 15 血液浄化器 15a 血液室 15b 血漿分離膜 15c 血漿液室 16、18、26 ドリップチャンバ 16a、18a、26a 液面レベル 16b、18b、26b 液面レベル 16e、18e、26e 回路開閉弁 16f、18f、26f 空気抜き開閉弁 16g、18g、26g 液面レベル検出器 20a、20b コネクタ 22 プライミング回路 24 貯槽 25 血漿浄化装置 30 制御装置 30a 制御盤 32 操作スイッチ 32a 操作盤
Claims (2)
- 【請求項1】 血液ポンプを備える動脈側回路を、血液
浄化器を介して静脈側回路に接続すると共に、前記動脈
側回路および静脈側回路内にそれぞれ少なくとも1つの
気液分離用ドリップチャンバを配置してなる血液浄化装
置において、 前記ドリップチャンバの下流側にある血液回路および空
気抜き管路にそれぞれ回路開閉弁および空気抜き開閉弁
を設けると共に、前記ドリップチャンバに液面レベル検
出器を設け、 血液浄化操作中における前記ドリップチャンバ内の液面
レベル管理時に、前記液面レベル検出器の検出信号によ
り前記各開閉弁および血液ポンプを駆動操作して、ドリ
ップチャンバ内の液面レベルを自動的に所定レベルに設
定するように構成することを特徴とする血液浄化装置。 - 【請求項2】 液面レベル検出器は、予め設定した上限
レベルと下限レベルとを検出してそれぞれスイッチ動作
するよう構成され、下限レベルの検出により空気抜き開
閉弁を開くと共に回路開閉弁を閉じた状態で血液ポンプ
を駆動させ、次いで上限レベルの検出により空気抜き開
閉弁を閉じると共に回路開閉弁を開いた状態で血液ポン
プを停止させることにより、ドリップチャンバ内の液面
レベルを下限レベルから上限レベルまで自動的に上昇設
定するよう構成してなる請求項1記載の血液浄化装置。
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---|---|---|---|
JP6196995A JP2642315B2 (ja) | 1994-08-22 | 1994-08-22 | 血液浄化装置 |
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ID=16367082
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JP6196995A Expired - Fee Related JP2642315B2 (ja) | 1994-08-22 | 1994-08-22 | 血液浄化装置 |
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1994
- 1994-08-22 JP JP6196995A patent/JP2642315B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0857043A (ja) | 1996-03-05 |
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