JP2642071B2 - ヨモギ顆粒の製造方法 - Google Patents

ヨモギ顆粒の製造方法

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  • Preparation Of Fruits And Vegetables (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヨモギを乾燥顆粒状に
して医療、食品その他の分野に提供できるよもぎ顆粒の
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ヨモギを乾燥させて食品等に使用
する方法としては、ヨモギの葉を刻んで天日等で乾燥さ
せてよもぎ茶として利用したり、ヨモギの葉や茎を刻ん
で煮詰めて濃縮エキスを作り、それを熱湯で薄めて飲料
として用いたり、ヨモギの粉末を饅頭に入れて用いた
り、乾燥したヨモギを布袋に入れて浴剤として用いたり
していた。
【0003】ヨモギには解熱、利尿作用や収斂、止血作
用があり、またミネラルとしてカリウムを多く含み、摂
り過ぎた体内のナトリウムを排泄して動脈硬化を予防し
たり、ヨモギの結晶から虫下し薬を抽出したり、浴料と
して常用すると肌を滑らかにして美容に良いといった多
くの効果がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
製造方法では、ヨモギの葉や茎を乾燥させたものを直接
砕いて粉末にしたり、熱処理(水分蒸発)後に添加剤を
加えて色・味・香りの安定化を図ったりする必要があっ
た。また、ヨモギの粉末等を冷凍保存しても色・味・香
りの劣化が早く、保存にも多くの手間や費用がかかっ
た。さらに、粉末を湯で溶解した際に澱み(沈殿物)を
生じる問題があり、多用途には適さなかった。
【0005】本発明は、上記した点に鑑み、ヨモギの色
や味や香り、すなわち品質が安定し、しかも品質の劣化
の極めて少ないヨモギ顆粒の製造方法を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ヨモギを粉砕して煮沸し、圧搾してヨモ
ギエキスを得て、該ヨモギエキスを加熱して濃縮エキス
を得る製造方法において、前記ヨモギエキスを蒸気釜で
200゜Cにて加熱滅菌して前記濃縮エキスを得て、該
濃縮エキスに加水して溶解液を得て、該溶解液をスプレ
ードライヤで200゜Cにて加熱滅菌しつつ顆粒化する
ヨモギ顆粒の製造方法を基本とする。 前記ヨモギを10
0゜Cにて煮沸して得たエキスと、煮沸したヨモギを圧
搾して得たエキスとを混合させて前記ヨモギエキスを得
ることも可能である。また、前記濃縮エキスを、加水す
るまでの間において−5゜C〜−20゜Cで冷凍保存
し、この冷凍保存品を100゜Cの湯水で溶解して前記
溶解液を得ることも可能である。また、顆粒化したヨモ
ギ顆粒を攪拌して品質を均一化させることも有効であ
る。
【0007】
【作用】ヨモギエキスは煮詰工程において200゜Cで
完全に滅菌される。また、濃縮エキスは加水され、顆粒
化工程において200゜Cで完全に滅菌される。また、
ヨモギの粉砕品は煮沸工程において100゜Cで完全に
滅菌される。また、濃縮エキスを冷凍保存することで、
顆粒化工程までの間で濃縮エキスが腐敗菌から保護され
る。このように各工程において滅菌、防菌が行われる。
濃縮エキスは加水されることでスプレードライヤによる
顆粒化が可能となる。また、ヨモギ顆粒は攪拌が容易で
あり、攪拌することで、ヨモギの採取時期の差異に起因
する品質変動が均一化される。
【0008】
【実施例】図1に本発明のヨモギ顆粒の製造方法の一実
施例を示す。すなわち、先ず工程1の原材料(ヨモギの
葉と茎)を工程2で水洗し、ごみや破損した葉や茎を取
り除いた後、工程3で粉砕機にかけて500ミクロン未
満の大きさに粉砕する。この粉砕機はマキノ製のスーパ
ーインパクトミルやジェットミル等を使用可能である。
【0009】次いで粉砕されたヨモギを工程4で煮沸滅
菌する。煮沸は100°Cの湯中で行い、煮沸時間は6
時間、使用材料は50Kg程度である。さらに、煮沸し
たヨモギを工程5で圧搾・濾過する。圧搾は例えば清酒
等の圧搾濾過に使用されるマキノ製の圧搾機を用いて行
う。
【0010】次いで煮沸工程4で抽出されたエキスと圧
搾工程5で搾り出された搾り汁とを合わせて工程6で同
時に煮詰めて滅菌する。この煮詰め作業は蒸気釜を用い
て200°Cの温度で6時間行う。この煮詰め工程で前
記搾り汁を濃縮エキスに凝縮する。
【0011】次いでヨモギの濃縮エキスを工程7で−5
°C〜−20°Cで冷蔵保存する。この冷蔵保存は濃縮
エキスを使用するまでの間、腐敗菌から保護するもので
ある。この濃縮エキスは工程8で加水され、溶解され
る。加水は100°Cの湯水を用いて行い、濃縮エキス
と湯水の割合は1対10である。
【0012】次いで溶解したエキス(溶解液)を工程9
で顆粒処理する。この顆粒処理はアトマイザ滅菌工程と
も呼ばれ、スプレードライヤを用いて溶解液を粒状化さ
せるものである。スプレードライヤの入口温度すなわち
溶解液の温度は200°C、出口温度すなわちヨモギ顆
粒の温度は70°である。
【0013】スプレードライヤは内部でヨモギ溶解液を
噴霧して溶解液の水分を熱で瞬時に蒸発させて顆粒化す
るものであり、例えばマキノ製のスプレードライヤを使
用可能である。顆粒状のヨモギは球状となるため流動性
が良く、また粒状化するため蒸発表面積が大きくなり、
ヨモギ溶解液と熱風との接触時間が短かく、そのために
ヨモギ顆粒の熱変質が極めて少ない。
【0014】工程9で顆粒化したヨモギは工程10で攪
拌して、色・味・香りを均一化させる。すなわち原料の
採取時期等によってヨモギの色・味・香りに多少の変化
があるので、それらを均一化させるのである。この攪拌
による均一化は顆粒状であるからこそ簡単且つ確実に行
うことができる。
【0015】攪拌されたヨモギ顆粒は工程11で製品タ
ンクに収納され、工程12で袋詰めされる。袋詰めは密
封式容器にヨモギ顆粒とチッ素ガスを封入して行われ
る。蓬顆粒は袋詰めの後、出荷される。
【0016】なお、ヨモギは煮沸等しても四訂日本食品
成分や脂肪酸、酵素類を損なうことがないので、本発明
によるヨモギ顆粒は健康のための自然食品として十分価
値のあるものである。表1に四訂日本食品成分表のヨモ
ギ(葉)の生と茹で品の成分比較を示す。
【表1】
【0017】
【発明の効果】以上の如くに、本発明の請求項1によれ
ば、ヨモギエキスが煮詰工程において200゜Cで完全
に滅菌され、さらに濃縮エキスが加水され、顆粒化工程
において200゜Cで完全に滅菌されるから、品質劣化
の極めて少なく、且つ長期間に渡って品質の安定したヨ
モギ顆粒を得ることができる。また、請求項2によれ
ば、ヨモギの粉砕品が煮沸工程において100゜Cで完
全に滅菌され、請求項3によれば、濃縮エキスが顆粒化
工程までの間で冷凍保存により腐敗菌から保護され、こ
のように各工程毎に滅菌、防菌が行われるから、上記品
質劣化の防止と品質の安定化が促進される。また、請求
項4によれば、顆粒状であるから攪拌が簡単且つ確実に
行われ、採取時期によって異なるヨモギの色・味・香り
が均一化されて、品質ばらつきのないヨモギ顆粒が得ら
れる。
【0018】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るヨモギ顆粒の製造方法を示す工程
説明図である。
【符号の説明】
3 粉砕 4 煮沸 5 圧搾 6 煮詰 7 冷蔵 8 加水 9 顆粒化 10 攪拌

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヨモギを粉砕して煮沸し、圧搾してヨモ
    ギエキスを得て、該ヨモギエキスを加熱して濃縮エキス
    を得る製造方法において、前記ヨモギエキスを蒸気釜で
    200゜Cにて加熱滅菌して前記濃縮エキスを得て、該
    濃縮エキスに加水して溶解液を得て、該溶解液をスプレ
    ードライヤで200゜Cにて加熱滅菌しつつ顆粒化する
    ことを特徴とするヨモギ顆粒の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記ヨモギを100゜Cにて煮沸して得
    たエキスと、煮沸したヨモギを圧搾して得たエキスとを
    混合させて前記ヨモギエキスを得ることを特徴とする請
    求項1記載のヨモギ顆粒の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記濃縮エキスを、加水するまでの間に
    おいて−5゜C〜−20゜Cで冷凍保存し、この冷凍保
    存品を100゜Cの湯水で溶解して前記溶解液を得るこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載のヨモギ顆粒の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 顆粒化したヨモギ顆粒を攪拌して品質を
    均一化させることを特徴とする請求項1〜3の何れかに
    記載のヨモギ顆粒の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
大久保 忍著「民間療法」株式会社 講談社(昭和60年6月1日)第188,202,314−315頁

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