JP2641728B2 - トイレの換気方法 - Google Patents
トイレの換気方法Info
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- JP2641728B2 JP2641728B2 JP63057803A JP5780388A JP2641728B2 JP 2641728 B2 JP2641728 B2 JP 2641728B2 JP 63057803 A JP63057803 A JP 63057803A JP 5780388 A JP5780388 A JP 5780388A JP 2641728 B2 JP2641728 B2 JP 2641728B2
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Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はトイレの臭気を考慮に入れた換気方法に関す
る。
る。
（従来の技術） トイレの換気を行なう場合、内部の臭気を外方に逃散
させないようにする工夫が必要とされ、普通は、所与の
トイレスペースに設置された配管ユニットやあるいは天
井に換気口を設け、これを強制の引込通風口とすること
により室内を室外に対し負圧となし、以って、換気に際
し生じる気流が室外へ向かうことを防止するようにして
いる。
させないようにする工夫が必要とされ、普通は、所与の
トイレスペースに設置された配管ユニットやあるいは天
井に換気口を設け、これを強制の引込通風口とすること
により室内を室外に対し負圧となし、以って、換気に際
し生じる気流が室外へ向かうことを防止するようにして
いる。
斯かる換気方式を採用するに当り、従来、トイレスペ
ースの内部は、これを実質的に一様な連結空間とみな
し、全体を略々同じ圧力で換気するようにしていた。
ースの内部は、これを実質的に一様な連結空間とみな
し、全体を略々同じ圧力で換気するようにしていた。
（発明が解決しようとする課題） この為、トイレスペース内での気流の方向が、各換気
口の近傍を除けば、流動的で定まらず、悪臭或いは異臭
発生源としての衛生機器の種類やレイアウトそれに芳香
源の存在等により実際には大きく異なる臭気の通常時の
分布状態を換気時に無分別にかき乱す結果となり、例え
ば、掃除用流し場の鼻につく臭いが水洗便所や手洗場の
方へ強制的に誘導拡散される等して好ましくなかった
し、また、手洗場の芳潤な香りを便所側に導こうとして
も思うにまかせなかった。
口の近傍を除けば、流動的で定まらず、悪臭或いは異臭
発生源としての衛生機器の種類やレイアウトそれに芳香
源の存在等により実際には大きく異なる臭気の通常時の
分布状態を換気時に無分別にかき乱す結果となり、例え
ば、掃除用流し場の鼻につく臭いが水洗便所や手洗場の
方へ強制的に誘導拡散される等して好ましくなかった
し、また、手洗場の芳潤な香りを便所側に導こうとして
も思うにまかせなかった。
本発明は斯かる従来のトイレの換気方法における問題
点を有効に解決すべく為されたもので、その目的とする
処は、トイレスペース内での臭気の分布状態を換気時に
安定して制御することのできるトイレの換気方法を提供
するにある。
点を有効に解決すべく為されたもので、その目的とする
処は、トイレスペース内での臭気の分布状態を換気時に
安定して制御することのできるトイレの換気方法を提供
するにある。
（課題を解決するための手段） 上記目的を達成すべく本発明の請求項１は、種類の異
なる複数の臭気発生源のうち、臭気の強い臭気発生源を
設置したスペースほど負圧が大きくなるように各臭気発
生源のスペース毎の負圧を設定して、トイレスペース内
に臭気のない方から強い方へ流れる気流を発生させるこ
とで、臭気の流れを制御した。
なる複数の臭気発生源のうち、臭気の強い臭気発生源を
設置したスペースほど負圧が大きくなるように各臭気発
生源のスペース毎の負圧を設定して、トイレスペース内
に臭気のない方から強い方へ流れる気流を発生させるこ
とで、臭気の流れを制御した。
請求項２は、請求項１において、臭気発生源のスペー
ス毎に強制換気口を設け、臭気の強い臭気発生源のスペ
ースほど強制換気口の吸入圧を大きく設定することで、
臭気発生源のスペース毎の負圧を設定した。
ス毎に強制換気口を設け、臭気の強い臭気発生源のスペ
ースほど強制換気口の吸入圧を大きく設定することで、
臭気発生源のスペース毎の負圧を設定した。
請求項３は、請求項２において、強制換気口を連結す
る排気路の流路抵抗により吸入圧を異ならせた。
る排気路の流路抵抗により吸入圧を異ならせた。
請求項４は、請求項３において、トイレスペースを画
成する壁面沿いに配管ユニットを連設し、この配管ユニ
ットに排気路を通した。
成する壁面沿いに配管ユニットを連設し、この配管ユニ
ットに排気路を通した。
請求項５は、請求項１において、臭気発生源のスペー
ス毎に強制排気口を設け、臭気の強い臭気発生源のスペ
ースほど強制排気口の排出量を多く設定することで、臭
気発生源のスペース毎の負圧を設定した。
ス毎に強制排気口を設け、臭気の強い臭気発生源のスペ
ースほど強制排気口の排出量を多く設定することで、臭
気発生源のスペース毎の負圧を設定した。
請求項６は、トイレスペース内での負圧の大きさを、
臭気の発生源の種類に応じて、場所により異ならせて気
流に方向性を持たせることにより臭気の広がりを制御す
るようにしたものであって、トイレスペースに水洗式便
所と掃除用流し場とを設け、掃除用流し場を水洗式便所
より負圧にした。
臭気の発生源の種類に応じて、場所により異ならせて気
流に方向性を持たせることにより臭気の広がりを制御す
るようにしたものであって、トイレスペースに水洗式便
所と掃除用流し場とを設け、掃除用流し場を水洗式便所
より負圧にした。
請求項７は、請求項１において、臭気の最も強い領域
に強制換気口を配置した。
に強制換気口を配置した。
（作用） 請求項１では、トイレスペース内の臭気、特に悪臭又
は異臭のない方から強い方へ流れる気流により、悪臭又
は異臭の流れを制御でき、トイレスペース内の好適な換
気を得ることができる。
は異臭のない方から強い方へ流れる気流により、悪臭又
は異臭の流れを制御でき、トイレスペース内の好適な換
気を得ることができる。
請求項２では、容易に計測できる吸入圧で負圧を異な
らせるので、負圧の管理が簡単になる。
らせるので、負圧の管理が簡単になる。
請求項３では、排気路の流路抵抗によって吸入圧を異
ならせるので、吸入圧の設定が容易にできる。
ならせるので、吸入圧の設定が容易にできる。
請求項４では、配管ユニットに排気路を通したので、
排気路が露出せず、外観性を向上させることができる。
排気路が露出せず、外観性を向上させることができる。
請求項５では、容易に計測できる吸入量で負圧を異な
らせるので、負圧の管理が簡単になる。
らせるので、負圧の管理が簡単になる。
請求項６では、トイレスペース内の臭気の広がりを制
御することができ、掃除用流し場の臭気が水洗式便所へ
流れずに済み、水洗式便所を快適に使用することができ
る。
御することができ、掃除用流し場の臭気が水洗式便所へ
流れずに済み、水洗式便所を快適に使用することができ
る。
請求項７では、臭気の最も強い領域に強制換気口を配
置したので、臭気発生源の臭気をほとんど換気すること
ができる。
置したので、臭気発生源の臭気をほとんど換気すること
ができる。
（実施例） 以下、添付図面に基き、本発明の好適実施例を幾つか
説明する。
説明する。
先ず、第１図及び第２図を参照して、最初の実施例に
係る換気方法が適用されたトイレの全体構成を説明して
おく。
係る換気方法が適用されたトイレの全体構成を説明して
おく。
第１図はトイレの伏図、第２図は第１図の２−２線断
面図である。
面図である。
図中、Ｔはトイレの全体を表し、トイレＴは、所与の
屋内空間Sbの中に更に壁パネルを建巡らして周壁Wsを形
成し、防水構造の床Ftを設けると共に、不図示のシステ
ム天井を吊設して所要のトイレスペースStを画成した所
謂プレファブタイプのもので、第１図中央の平間仕切壁
Wp及び通路Cp付箱型間仕切ユニットUpにより、トイレス
ペースStが左方の手洗場S1と右方の水洗式便所S2及び掃
除用流し場S3とに仕切られ、更にブースパネルB1〜B7に
より、水洗便所S2が小便所S2aと三連の大便所S2b,S2c,S
2dに分けられている。図中、Dr…はドア、EpはトイレＴ
の出入口通路、Wp′は出入口通路Epと手洗場S1の間を区
画する仕切壁である。
屋内空間Sbの中に更に壁パネルを建巡らして周壁Wsを形
成し、防水構造の床Ftを設けると共に、不図示のシステ
ム天井を吊設して所要のトイレスペースStを画成した所
謂プレファブタイプのもので、第１図中央の平間仕切壁
Wp及び通路Cp付箱型間仕切ユニットUpにより、トイレス
ペースStが左方の手洗場S1と右方の水洗式便所S2及び掃
除用流し場S3とに仕切られ、更にブースパネルB1〜B7に
より、水洗便所S2が小便所S2aと三連の大便所S2b,S2c,S
2dに分けられている。図中、Dr…はドア、EpはトイレＴ
の出入口通路、Wp′は出入口通路Epと手洗場S1の間を区
画する仕切壁である。
上記手洗場S1、小便所S2a、大便所S2b〜S2d及び掃除
用流し場S3には、これを画成する周壁Wsの壁面沿いに、
夫々、カウンタータイプの洗面器Bw付配管ユニット10、
小便器Bs付配管ユニット11、大便器Bd付配管ユニット1
2,13、大便器Bd及び洗面器Bw′付Ｌ型配管ユニット14、
掃除用流しSk付配管ユニット15が設置され、管路連絡用
の適宜な配管ユニット16,17,18で連結されており、不図
示の常用配管系、例えば、上水管、中水管、通気管、汚
水管等が通されている。図中、19は香料を忍ばせた花器
つまり芳香源である。
用流し場S3には、これを画成する周壁Wsの壁面沿いに、
夫々、カウンタータイプの洗面器Bw付配管ユニット10、
小便器Bs付配管ユニット11、大便器Bd付配管ユニット1
2,13、大便器Bd及び洗面器Bw′付Ｌ型配管ユニット14、
掃除用流しSk付配管ユニット15が設置され、管路連絡用
の適宜な配管ユニット16,17,18で連結されており、不図
示の常用配管系、例えば、上水管、中水管、通気管、汚
水管等が通されている。図中、19は香料を忍ばせた花器
つまり芳香源である。
尚、上記洗面器Bw,Bw′、小便器Bs、大便器Bd及び掃
除用流しSkを悪臭（若しくは異臭）の発生源としてラン
ク付けすると、次の順序になり： Sk＞Bd＞Bs＞Bw,Bw′ 従って、対応する手洗場S1、水洗式便所S2（小便所S2
a,大便所S2b,S2c,S2d），掃除用流し場S3を、通常時そ
こに篭る悪臭の強さ順に並べると、次のようになる： S3＞S2（S2d≧S2c＝S2b＞S2a）＞S1 以上において、本実施例では、各配管ユニット10〜18
を通して、トイレ周壁Ws沿いに、配管ユニット10〜15ま
で排気路１を延設し、ユニット10〜15の各一において対
応する悪臭発生源である洗面器Bw…，小便器Bs…，大便
器Bd…，掃除用流しSk下方の換気い口Ｖ…に枝路２…,3
…,4,5,6,7を出すと共に、配管ユニット15においてトイ
レスペースStの外部である室内空間Sbにある負圧源８
（サクション圧p1）と取合せることにより、トイレＴの
トイレスペースStを室内空間Sbより負圧の状態にして換
気を行なう強制換気系を排気路１、枝路２〜７、負圧源
８から構成し、更に、各配管ユニット10〜18を通る排気
路１の配管1a〜1iの内、連絡配管ユニット16〜18中のも
の1g〜1iの流路抵抗を比較的大き目に設定して、枝路２
〜７のサクション圧p2〜p7（＝p1）の間に次の関係が成
り立つようにしている： p7＞p6＝p5＝p4＞p3＞p2 ∴−p7（＝−p1）＜−p6＝−p5＝−p4＜−p3＜−p2 以って、これらのサクション圧p2〜p7と室外圧力（大
気圧p0）によりトイレスペースSt内の出入口通路Ep、手
洗場S1、水洗式便所S2（小便所S2a、大便所S2b〜S2
d）、掃除用流し場S3で生じる平均圧力Pe,P1,P2（Pa〜P
d）,P3に略々次の関係を満たさせ： （p0＞）Pe＞P1 ＞P2（Pa＞Pb＝Pc＝Pd）＞P3 つまり、室外圧力p0に対する出入口通路Ep、手洗場S
1、水洗式便所S2（小便所S2a、大便所S2b〜S2d）、掃除
用流し場S3での負圧 −Ne＝Pe−p0, −N1＝P1−p0, −N2＝P2−p0 （−Na＝Pa−p0,−Nb＝Pb−p0, −Nc＝Pc−p0,−Nd＝Pd−p0） −Ｎ＝P3−p0 の大きさを次の関数におき： Ne＜N1＜N2（Na＜Nb＝Nc＝Nd）＜N3 これにより、第１図に破線矢印で略示する如く、各換
気口Ｖ…の近傍ではこれに向かう気流f3〜f5,f11〜f13,
f17〜f19,f23を生ぜしめ、その他の位置では悪臭のない
方から次第に強くなる方へと安定して流れて行く気流f0
〜f2,f6〜f10,f14〜f16,f20〜f22を得るようにしてい
る。即ち、気流f3〜f5は手洗場S1の換気口Ｖへ向い、気
流f11〜f13は小便所S2aの換気口Ｖへ向い、気流f17〜f1
9は各大便所S2b,S2c,S2dの換気口Ｖへ向い、気流f23は
掃除用流し場S23の換気口Ｖへ向うものである。
除用流しSkを悪臭（若しくは異臭）の発生源としてラン
ク付けすると、次の順序になり： Sk＞Bd＞Bs＞Bw,Bw′ 従って、対応する手洗場S1、水洗式便所S2（小便所S2
a,大便所S2b,S2c,S2d），掃除用流し場S3を、通常時そ
こに篭る悪臭の強さ順に並べると、次のようになる： S3＞S2（S2d≧S2c＝S2b＞S2a）＞S1 以上において、本実施例では、各配管ユニット10〜18
を通して、トイレ周壁Ws沿いに、配管ユニット10〜15ま
で排気路１を延設し、ユニット10〜15の各一において対
応する悪臭発生源である洗面器Bw…，小便器Bs…，大便
器Bd…，掃除用流しSk下方の換気い口Ｖ…に枝路２…,3
…,4,5,6,7を出すと共に、配管ユニット15においてトイ
レスペースStの外部である室内空間Sbにある負圧源８
（サクション圧p1）と取合せることにより、トイレＴの
トイレスペースStを室内空間Sbより負圧の状態にして換
気を行なう強制換気系を排気路１、枝路２〜７、負圧源
８から構成し、更に、各配管ユニット10〜18を通る排気
路１の配管1a〜1iの内、連絡配管ユニット16〜18中のも
の1g〜1iの流路抵抗を比較的大き目に設定して、枝路２
〜７のサクション圧p2〜p7（＝p1）の間に次の関係が成
り立つようにしている： p7＞p6＝p5＝p4＞p3＞p2 ∴−p7（＝−p1）＜−p6＝−p5＝−p4＜−p3＜−p2 以って、これらのサクション圧p2〜p7と室外圧力（大
気圧p0）によりトイレスペースSt内の出入口通路Ep、手
洗場S1、水洗式便所S2（小便所S2a、大便所S2b〜S2
d）、掃除用流し場S3で生じる平均圧力Pe,P1,P2（Pa〜P
d）,P3に略々次の関係を満たさせ： （p0＞）Pe＞P1 ＞P2（Pa＞Pb＝Pc＝Pd）＞P3 つまり、室外圧力p0に対する出入口通路Ep、手洗場S
1、水洗式便所S2（小便所S2a、大便所S2b〜S2d）、掃除
用流し場S3での負圧 −Ne＝Pe−p0, −N1＝P1−p0, −N2＝P2−p0 （−Na＝Pa−p0,−Nb＝Pb−p0, −Nc＝Pc−p0,−Nd＝Pd−p0） −Ｎ＝P3−p0 の大きさを次の関数におき： Ne＜N1＜N2（Na＜Nb＝Nc＝Nd）＜N3 これにより、第１図に破線矢印で略示する如く、各換
気口Ｖ…の近傍ではこれに向かう気流f3〜f5,f11〜f13,
f17〜f19,f23を生ぜしめ、その他の位置では悪臭のない
方から次第に強くなる方へと安定して流れて行く気流f0
〜f2,f6〜f10,f14〜f16,f20〜f22を得るようにしてい
る。即ち、気流f3〜f5は手洗場S1の換気口Ｖへ向い、気
流f11〜f13は小便所S2aの換気口Ｖへ向い、気流f17〜f1
9は各大便所S2b,S2c,S2dの換気口Ｖへ向い、気流f23は
掃除用流し場S23の換気口Ｖへ向うものである。
また、気流f0〜f2は屋内空間SbからトイレスペースSt
へ向い、気流f6〜f10は手洗場S1から小便所S2aへ向い、
気流f14〜f16は小便所S2aから大便所S2b,S2c,S2dへ向っ
たり、手洗場S1から大便所S2b,S2c,S2dへ向い、気流f20
〜f22は大便所S2b,S2c,S2dから掃除用流し場S3へ向うも
のである。
へ向い、気流f6〜f10は手洗場S1から小便所S2aへ向い、
気流f14〜f16は小便所S2aから大便所S2b,S2c,S2dへ向っ
たり、手洗場S1から大便所S2b,S2c,S2dへ向い、気流f20
〜f22は大便所S2b,S2c,S2dから掃除用流し場S3へ向うも
のである。
このように、種類の異なる複数の臭気発生源である洗
面器Bw…，小便器Bs…，大便器Bd…，掃除用流しSkのう
ち、臭気の強い臭気発生源を設置したスペースほど負圧
が大きくなるように各臭気発生源Bw…,Bs…,Bd…,Skの
スペースである手洗場S1,水洗式便所S2（小便所S2a,大
便所S2b,S2c,S2d），掃除用流し場S3毎の負圧N1,N2（N
a,Nb,Nc,Nd）,N3を設定して、トイレスペースSt内に臭
気のない方から強い方へ流れる気流f0〜f23を発生させ
ることで、臭気の流れを制御したので、各スペースS1,S
2（S2a,S2b,S2c,S2d）,S3近傍の気流f3〜f5,f11〜f13,f
17〜f19,f23及び各スペースS1,S2（S2a,S2b,S2c,S2d）,
S3の間の気流f6〜f10,f14〜f16,f20〜f22を細かく制御
することができ、トイレスペースSt内の好適な換気を得
ることができる。
面器Bw…，小便器Bs…，大便器Bd…，掃除用流しSkのう
ち、臭気の強い臭気発生源を設置したスペースほど負圧
が大きくなるように各臭気発生源Bw…,Bs…,Bd…,Skの
スペースである手洗場S1,水洗式便所S2（小便所S2a,大
便所S2b,S2c,S2d），掃除用流し場S3毎の負圧N1,N2（N
a,Nb,Nc,Nd）,N3を設定して、トイレスペースSt内に臭
気のない方から強い方へ流れる気流f0〜f23を発生させ
ることで、臭気の流れを制御したので、各スペースS1,S
2（S2a,S2b,S2c,S2d）,S3近傍の気流f3〜f5,f11〜f13,f
17〜f19,f23及び各スペースS1,S2（S2a,S2b,S2c,S2d）,
S3の間の気流f6〜f10,f14〜f16,f20〜f22を細かく制御
することができ、トイレスペースSt内の好適な換気を得
ることができる。
本実施例によれば、悪臭が、より強い方から弱い方へ
随伴されることがない。
随伴されることがない。
しかも、花器19からの芳香を悪臭のより強い方向へ効
果的に導入拡散させることができる。
果的に導入拡散させることができる。
上記実施例では、換気口Ｖのサクション圧p2〜p7を調
整することにより所望の負圧勾配を有する圧力場を得る
ようにしているが、斯かる圧力場の形成は別の仕方によ
ることもでき、その具体例を第３図及び第４図に基き以
下に説明する。
整することにより所望の負圧勾配を有する圧力場を得る
ようにしているが、斯かる圧力場の形成は別の仕方によ
ることもでき、その具体例を第３図及び第４図に基き以
下に説明する。
第３図及び第４図は夫々別実施例に係る第１図と同様
な図で、前記実施例と同じものは同じ参照符号で表され
ている。
な図で、前記実施例と同じものは同じ参照符号で表され
ている。
第３図のトイレＴ′は、手洗場S1、小便所S2a、大便
所S2b〜S2d及び掃除用流し場S3に夫々排気路20,21,22,2
3を設けて枝路２…,3…,4〜6,7と取合せると共に、別個
のファン24,25,26,27を取付け、その守備範囲とする各
場所に付いての単位床面積当りの排出量（吸入量に等し
い）v1,va,vb,v3が次の関係を満たすように調整し： v1＜va＜vb＜v3 これにより、前記圧力場である平均圧力 Pe,P1,P2（Pa〜Pd）,P3 及び負圧関係 Ne＜N1＜N2（Na＜Nb＝Nc＝Nd）＜N3 を得るようにしている。
所S2b〜S2d及び掃除用流し場S3に夫々排気路20,21,22,2
3を設けて枝路２…,3…,4〜6,7と取合せると共に、別個
のファン24,25,26,27を取付け、その守備範囲とする各
場所に付いての単位床面積当りの排出量（吸入量に等し
い）v1,va,vb,v3が次の関係を満たすように調整し： v1＜va＜vb＜v3 これにより、前記圧力場である平均圧力 Pe,P1,P2（Pa〜Pd）,P3 及び負圧関係 Ne＜N1＜N2（Na＜Nb＝Nc＝Nd）＜N3 を得るようにしている。
一方、第４図のトイレT"は、最も悪臭の強い掃除用流
し場S3の強制換気系を構成する枝路７、排気路23、ファ
ン27だけを残し、その排出量（吸入量に等しい）v4を比
較的大きく設定することにより、前記同様の負圧関係 Ne′＜N1′＜Na′ ＜Nb′＝Nc′＝Nd′＜N3 を樹立するようにしたものである。
し場S3の強制換気系を構成する枝路７、排気路23、ファ
ン27だけを残し、その排出量（吸入量に等しい）v4を比
較的大きく設定することにより、前記同様の負圧関係 Ne′＜N1′＜Na′ ＜Nb′＝Nc′＝Nd′＜N3 を樹立するようにしたものである。
上記トイレＴ′,T″のいずれにおいても、前記同様の
効果が得られること明らかであろう。
効果が得られること明らかであろう。
尚、以上において、換気口Ｖを天井、床、側壁その他
適宜な場所に配設することは差支えない。
適宜な場所に配設することは差支えない。
また、好ましくは、小便所S2aにも芳香源を置き、こ
れを手洗場S1の芳香源よりハードな香りのものとする。
れを手洗場S1の芳香源よりハードな香りのものとする。
（発明の効果） 以上の説明により明らかな如く、請求項１のトイレの
換気方法は、種類の異なる複数の臭気発生源のうち、臭
気の強い臭気発生源を設置したスペースほど負圧が大き
くなるように各臭気発生源のスペース毎の負圧を設定し
て、トイレスペース内に臭気のない方から強い方へ流れ
る気流を発生させることで、臭気の流れを制御したの
で、トイレスペース内の臭気、特に悪臭又は異臭のない
方から強い方へ流れる気流により、悪臭又は異臭の流れ
を制御でき、トイレスペース内の好適な換気を得ること
ができる。
換気方法は、種類の異なる複数の臭気発生源のうち、臭
気の強い臭気発生源を設置したスペースほど負圧が大き
くなるように各臭気発生源のスペース毎の負圧を設定し
て、トイレスペース内に臭気のない方から強い方へ流れ
る気流を発生させることで、臭気の流れを制御したの
で、トイレスペース内の臭気、特に悪臭又は異臭のない
方から強い方へ流れる気流により、悪臭又は異臭の流れ
を制御でき、トイレスペース内の好適な換気を得ること
ができる。
請求項２のトイレの換気方法は、請求項１において、
臭気発生源のスペース毎に強制換気口を設け、臭気の強
い臭気発生源のスペースほど強制換気口の吸入圧を大き
く設定することで、臭気発生源のスペース毎の負圧を設
定したので、トイレスペース内の好適な換気を得ること
ができるとともに、容易に計測できる吸入圧で負圧を異
ならせるため、負圧の管理が簡単になる。
臭気発生源のスペース毎に強制換気口を設け、臭気の強
い臭気発生源のスペースほど強制換気口の吸入圧を大き
く設定することで、臭気発生源のスペース毎の負圧を設
定したので、トイレスペース内の好適な換気を得ること
ができるとともに、容易に計測できる吸入圧で負圧を異
ならせるため、負圧の管理が簡単になる。
請求項３のトイレの換気方法は、請求項２において、
強制換気口を連結する排気路の流路抵抗により吸入圧を
異ならせたので、排気路の流路抵抗によって吸入圧を異
ならせるため、吸入圧の設定が容易にできる。
強制換気口を連結する排気路の流路抵抗により吸入圧を
異ならせたので、排気路の流路抵抗によって吸入圧を異
ならせるため、吸入圧の設定が容易にできる。
請求項４のトイレの換気方法は、請求項３において、
トイレスペースを画成する壁面沿いに配管ユニットを連
設し、この配管ユニットに排気路を通したので、排気路
が露出せず、外観性を向上させることができる。
トイレスペースを画成する壁面沿いに配管ユニットを連
設し、この配管ユニットに排気路を通したので、排気路
が露出せず、外観性を向上させることができる。
請求項５のトイレの換気方法は、請求項１において、
臭気発生源のスペース毎の強制排気口を設け、臭気の強
い臭気発生源のスペースほど強制排気口の排出量を多く
設定することで、臭気発生源のスペース毎の負圧を設定
したので、トイレスペース内の好適な換気を得ることが
できるとともに、容易に計測できる吸入量で負圧を異な
らせるため、負圧の管理が簡単になる。
臭気発生源のスペース毎の強制排気口を設け、臭気の強
い臭気発生源のスペースほど強制排気口の排出量を多く
設定することで、臭気発生源のスペース毎の負圧を設定
したので、トイレスペース内の好適な換気を得ることが
できるとともに、容易に計測できる吸入量で負圧を異な
らせるため、負圧の管理が簡単になる。
請求項６のトイレの換気方法は、トイレスペース内で
の負圧を大きさを、臭気の発生源の種類に応じて、場所
により異ならせて気流に方向性を持たせることにより臭
気の広がりを制御するようにし、しかも、トイレスペー
スに水洗式便所と掃除用流し場とを設け、掃除用流し場
を水洗式便所よりも負圧にしたので、トイレスペース内
の臭気の広がりを制御することができ、掃除用流し場の
臭気が水洗式便所へ流れずに済み、水洗式便所を快適に
使用することができる。
の負圧を大きさを、臭気の発生源の種類に応じて、場所
により異ならせて気流に方向性を持たせることにより臭
気の広がりを制御するようにし、しかも、トイレスペー
スに水洗式便所と掃除用流し場とを設け、掃除用流し場
を水洗式便所よりも負圧にしたので、トイレスペース内
の臭気の広がりを制御することができ、掃除用流し場の
臭気が水洗式便所へ流れずに済み、水洗式便所を快適に
使用することができる。
請求項７のトイレの換気方法は、請求項１において、
臭気の最も強い領域に強制換気口を配置したので、臭気
発生源の臭気をほとんど換気することができる。
臭気の最も強い領域に強制換気口を配置したので、臭気
発生源の臭気をほとんど換気することができる。
図面は本発明の実施例が適用されたトイレに付き示した
もので、第１図はトイレの伏図、第２図は第１図の２−
２線断面図、第３図及び第４図は夫々別実施例に係る第
１図と同様な図である。 尚、図中、1,20〜23は排気路、２〜７は枝路、８は負圧
源、10〜18は配管ユニット、19は花器、24〜27はファ
ン、Bd,Bs,Bw,Bw′,Skは臭気発生源（大便器、小便器、
洗面器、洗面器、掃除用流し）、f0〜f23は気流、Epは
出入口通路、N1〜N3,Na〜Neは負圧、P1〜P3,Pa〜Peは平
均圧力、p0は大気圧、p1〜p7は吸入圧（サクション
圧）、S1は手洗場、S2は水洗式便所、S2aは小便所、S2b
〜S2dは大便所、S3は掃除用流し場、Sbは外部（室内空
間）、Stはトイレスペース、T,T′,T″はプレファブタ
イプのトイレ、Ｖは強制換気口（換気口）、v1,v3,v4,v
a,vbは吸入量、Wsは壁面（周壁）を表している。
もので、第１図はトイレの伏図、第２図は第１図の２−
２線断面図、第３図及び第４図は夫々別実施例に係る第
１図と同様な図である。 尚、図中、1,20〜23は排気路、２〜７は枝路、８は負圧
源、10〜18は配管ユニット、19は花器、24〜27はファ
ン、Bd,Bs,Bw,Bw′,Skは臭気発生源（大便器、小便器、
洗面器、洗面器、掃除用流し）、f0〜f23は気流、Epは
出入口通路、N1〜N3,Na〜Neは負圧、P1〜P3,Pa〜Peは平
均圧力、p0は大気圧、p1〜p7は吸入圧（サクション
圧）、S1は手洗場、S2は水洗式便所、S2aは小便所、S2b
〜S2dは大便所、S3は掃除用流し場、Sbは外部（室内空
間）、Stはトイレスペース、T,T′,T″はプレファブタ
イプのトイレ、Ｖは強制換気口（換気口）、v1,v3,v4,v
a,vbは吸入量、Wsは壁面（周壁）を表している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−288434（ＪＰ，Ａ) 特開 昭59−215529（ＪＰ，Ａ) 実開 昭61−23359（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭51−161766（ＪＰ，Ｕ)
Claims (7)
- 【請求項１】複数の臭気発生源を有するトイレスペース
内を外部よりも負圧にして前記臭気へ外部は拡散するの
を防ぐとともに換気を行なうトイレの換気方法におい
て、種類の異なる複数の前記臭気発生源のうち、臭気の
強い臭気発生源を設置したスペースほど負圧が大きくな
るように各臭気発生源のスペース毎の負圧を設定して、
トイレスペース内に臭気のない方から強い方へ流れる気
流を発生させることで、臭気の流れを制御したことを特
徴とするトイレの換気方法。 - 【請求項２】前記臭気発生源のスペース毎に強制換気口
を設け、臭気の強い臭気発生源のスペースほど前記強制
換気口の吸入圧を大きく設定することで、前記臭気発生
源のスペース毎の負圧を設定したことを特徴とする請求
項１記載のトイレの換気方法。 - 【請求項３】前記強制換気口を連結する排気路の流路抵
抗により前記吸入圧を異ならせたことを特徴とする請求
項２記載のトイレの換気方法。 - 【請求項４】前記トイレスペースを画成する壁面沿いに
配管ユニットを連設し、この配管ユニットに前記排気路
を通したことを特徴とする請求項３記載のトイレの換気
方法。 - 【請求項５】前記臭気発生源のスペース毎に強制排気口
を設け、臭気の強い臭気発生源のスペースほど前記強制
排気口の排出量を多く設定することで、前記臭気発生源
のスペース毎の負圧を設定したことを特徴とする請求項
１記載のトイレの換気方法。 - 【請求項６】トイレスペースの中を外より負圧にして臭
気の外方への逃散を防止しつつ換気を行なうようにした
トイレの換気方法において、前記トイレスペース内での
負圧の大きさを、前記臭気の発生源の種類に応じて、場
所により異ならせて気流に方向性を持たせることにより
前記臭気の広がりを制御するようにし、しかも、前記ト
イレスペースに水洗式便所と掃除用流し場とを設け、前
記掃除用流し場を前記水洗式便所よりも負圧にしたこと
を特徴とするトイレの換気方法。 - 【請求項７】前記臭気の最も強い領域に強制換気口を配
置したことを特徴とする請求項１記載のトイレの換気方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63057803A JP2641728B2 (ja) | 1988-03-11 | 1988-03-11 | トイレの換気方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63057803A JP2641728B2 (ja) | 1988-03-11 | 1988-03-11 | トイレの換気方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01234738A JPH01234738A (ja) | 1989-09-20 |
| JP2641728B2 true JP2641728B2 (ja) | 1997-08-20 |
Family
ID=13066072
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63057803A Expired - Lifetime JP2641728B2 (ja) | 1988-03-11 | 1988-03-11 | トイレの換気方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2641728B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6382377B1 (ja) * | 2017-02-27 | 2018-08-29 | 新日本空調株式会社 | トイレの換気構造 |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS51161766U (ja) * | 1975-06-18 | 1976-12-23 | ||
| JPS59215529A (ja) * | 1983-05-23 | 1984-12-05 | Takashi Kitagawa | 水洗トイレの換気装置 |
| JPS6123359U (ja) * | 1984-07-19 | 1986-02-12 | 株式会社イナックス | 排気ダクトを組み込んだ配管ユニツト |
| JP2558098B2 (ja) * | 1986-06-04 | 1996-11-27 | 清水建設株式会社 | 無臭換気システム |
-
1988
- 1988-03-11 JP JP63057803A patent/JP2641728B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01234738A (ja) | 1989-09-20 |
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