JP2641154B2 - パチンコ遊技店の集中管理装置 - Google Patents

パチンコ遊技店の集中管理装置

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JP2641154B2
JP2641154B2 JP7140939A JP14093995A JP2641154B2 JP 2641154 B2 JP2641154 B2 JP 2641154B2 JP 7140939 A JP7140939 A JP 7140939A JP 14093995 A JP14093995 A JP 14093995A JP 2641154 B2 JP2641154 B2 JP 2641154B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はパチンコ遊技店の集中
管理装置に関し,詳しくはパチンコ遊技に付随して別遊
技を行う様にしたパチンコ遊技機から伝送される損益関
連情報や,別遊技に関連して発生する別遊技関連情報等
を,可視表示したり或いは,書込・読出の可能な記憶媒
体に蓄積記憶させる記憶媒体処理手段とを具備し,損益
関連情報や別遊技関連情報等を複数台宛機別データとし
て抽出表示可能とするとともに,複数日分の情報を記憶
媒体に蓄積記憶させ,この積日分情報として前記記憶媒
体に蓄積された情報を,前記視覚的表示手段に適宜呼び
出し表示し得る様にした新規なパチンコ遊技店の集中管
理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知の通り近年のパチンコ遊技店ではパ
チンコ遊技機や玉貸し機等の端末装置を伝送回線を介し
てコンピュータシステムと接続し,このコンピュータシ
ステムは各端末装置から売上球数・入賞球数・補給球数
・アウト球数等を示す情報を収集し,各端末装置に対す
る補給指示や打止め指示等の所謂全店システムの集中管
理をしたり,営業集計処理等をしている。そして遊技店
としてはこのようにして集計された稼働情報に基づいて
釘調整等の営業方針の決定を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで,近年のパチ
ンコ遊技機には,遊技客に対するサービスの向上を図る
ため,大型電動役物に代表されるように多くの役物が取
り入れられている。この種の役物を具備するパチンコ遊
技機は役物が所謂大当たりという特定遊技状態にあるの
か,或いは大当たり以外の状態にあるのかで稼働単位時
間当たりの入賞率の変化が大きく,極めて射倖性の高い
ものとなっているので,多くの遊技客の支持を得ている
ことも事実であるが,その反面遊技店としては,入賞球
数・アウト球数・補給球数等から得られる損益計算のみ
によっては釘調整等による営業方針の決定が,次のよう
な理由により,困難になってきていることも事実であ
る。
【0004】即ち,この種の電動役物付き遊技機は,別
遊技の作動に対してある種の確率で所謂大当たりに相当
する特定遊技状態が発生するように制御されているが,
この確率は月単位・年単位というような長期的サイクル
で考えた場合に得られるものであり,一日の営業時間内
というような短いサイクルで考えた場合かなりの偏差を
持っている。しかしながら,従来のように損益計算に関
与する情報のみを集計するシステムでは,大当たりの発
生等の遊技状態の変化に関与する要因を把握出来ないの
で,大当たりの発生確率は一義的に定まるという前提の
もとで営業方針を定め,或いは調整者の全くの勘に頼っ
て営業方針を定めざるを得ない。
【0005】その為,例えば打止め台の釘調整を例とし
て考えた場合でも,大当たりの発生により打止めが発生
した場合と,大当たりの発生とは無関係に打止めが発生
した場合では釘調整の方法は全く異なるにもかかわら
ず,従来のような損益計算のみの集計ではこの区別は全
くできないので,大当たりの発生とは無関係に打止めが
発生した台に対しても大当たりが発生しすぎたという判
断のもとに釘調整をしてしまうことも十分に考えられ
る。又,ピアノ線等により変動入賞装置を人為的に開く
等の不正手段により打止めが発生した場合を考えてみて
も,従来のシステムでは不正手段の発見すらできないば
かりでなく,釘があいているという判断のもとに釘を更
に締めてしまうこともあり得る。
【0006】又,特に近年の大型役物を有するパチンコ
遊技機の場合,個々の役物は所定の確率で大当たり(特
定遊技状態)が発生する様に予め調整がなされている
が,この予め設定されている固有確率は機種やタイプに
よる個性や癖を有しており,特に短期間では偏差が大き
く,各パチンコ遊技機毎或いは機種別の傾向を正確に把
握するためには,複数日分の損益関連情報や別遊技関連
情報の履歴データを順次蓄積しておき,適宜呼び出し表
示比較したいという要望がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような現状
に鑑みてなされたものであり,その目的とするところ
は,例えば電動役物を有するパチンコ遊技機のように,
別遊技手段による別遊技の結果として特定遊技状態にな
ると遊技客の利益が急激に変動し,しかも大当たりが発
生する確率の偏向が大きなパチンコ遊技機を前提とし
て,損益状態を把握可能な損益関連情報に加えて,特別
遊技状態の発生率を把握可能な別遊技の起動回数情報及
び特別遊技状態の発生回数情報からなる別遊技関連情報
とを,視覚的表示手段に出力可能とするとともに,これ
らの情報を書込・読出可能な記憶媒体に順次蓄積記憶せ
しめ,この記憶媒体に蓄積記憶された情報を前記計数記
憶手段に記憶された情報に変えて適宜呼び出し表示可能
とした新規な遊技店の集中管理装置を提供することをに
ある。
【0008】そこで,本発明のパチンコ遊技店の集中管
理装置は,複数のパチンコ遊技機の動作状態を管理する
パチンコ遊技店の集中管理装置を前提として:前記パチ
ンコ遊技機は,少なくとも,遊技者にとって不利な第1
状態と遊技者にとって有利な第2状態とに変換可能な変
動入賞装置(例えば,変動入賞装置440)と,特定領
域に流入したパチンコ球を検出して特定球検出信号を発
生する特定球検出手段(例えば,特定球検出器421a
〜421c)と,該特定球検出信号に基づいて別遊技を
起動させる別遊技起動手段(例えば,ゲーム装置起動手
段422)と、該別遊技起動手段からの起動信号に基づ
いて所定の別遊技を行う別遊技制御手段(例えば,乱数
発生手段,LED表示部411a〜411c)と,該別
遊制御手段による別遊技の遊技結果が予め設定された特
定遊技状態になったことを検出する特定遊技状態検出手
段(例えばアンド論理425)と,該特定遊技状態検出
手段の検出出力があることを必要条件に,前記変動入賞
装置の前記第2状態を予め定められた規定に基づき繰り
返すことにより所定の最大利益を付与可能な最大利益付
与手段(例えば最大利益付与手段454)とを具備し:
前記集中管理装置は:営業に伴って複数の端末装置から
伝送される各種情報を収集し,管理データとして各種デ
ータを作成する営業集計処理手段(例えば,制御システ
ム100)として:少なくとも:各パチンコ遊技機毎の
遊技に伴って発生する損益関連情報を各々積算記憶する
損益関連計数記憶手段(例えば,積算メモリ160)
と,各パチンコ遊技機毎の前記別遊技起動信号及び前記
特定遊技状態検出手段からの検出信号を各々積算記憶す
る別遊技関連計数記憶手段(例えば,積算メモリ16
0)と,前記各々の計数記憶手段に記憶された諸情報を
所定の各種データとして出力処理するデータ出力処理手
段(例えばCPU130,ROM140,RAM150
等)と,前記データ出力処理手段から出力される所望の
各種データを可視表示可能な視覚的表示手段(例えばC
RT311,プリンタ321)と,この所望の各種デー
タを書込・読出可能な記憶媒体(例えば,磁気ディスク
331)に蓄積記憶させる記憶媒体処理手段とを具備
し:各パチンコ遊技機毎の損益情報を把握可能な各種損
益関連情報と,各パチンコ遊技機毎の前記特別遊技状態
の発生率を把握可能な別遊技の起動回数情報及び特定遊
技状態の発生回数情報からなる別遊技関連情報とを,前
記視覚的表示手段に出力可能とするとともに前記書込・
読出可能な記憶媒体に順次蓄積記憶させて,別遊技との
関連においてパチンコ遊技機の遊技経過を把握し得る情
報として前記記憶媒体に蓄積された情報を,前記視覚的
表示手段に前記計数記憶手段に記憶された諸情報に変え
適宜呼び出し表示可能とすることにより上記目的を達
成するものである。
【0009】
【作用】本発明において想定されるパチンコ遊技機は,
特定球検出手段の検出信号に応答して別遊技制御手段が
別遊技を開始させ,別遊技の遊技結果として特定遊技状
態検出手段が予め設定された特定遊技状態になったこと
を検出すると,最大利益付与手段が特定遊技検出手段の
検出出力があることを必要条件に変動入賞装置の第2状
態を予め定められた規定に基づき繰り返して,短期間に
遊技者に対して所定の最大利益を付与可能とする。集中
管理装置側では,損益関連計数記憶手段が損益関連情報
を積算記憶し,別遊技関連計数記憶手段が別遊技関連情
報を積算記憶する。そして,これらの積算情報は記憶媒
に蓄積記憶され,そのデータが視覚的表示手段に適宜
呼び出し表示されるので,損益関連情報や別遊技関連情
報や複数台宛機別情報の履歴データを容易に随時把握す
ることが可能となる。
【0010】
【実施例】以下図面を参照して本発明の一実施例を詳細
に説明する。図1は本発明の一実施例に係る集中管理装
置を原理的に示すブロック図であり,図中100は制御
システムであり,この制御システム100には伝送回線
200を介して複数のパチンコ遊技機P1〜Pnが接続
される。そして,この各パチンコ遊技機P1〜Pnは入
賞球数・アウト球数・補給数等を示す情報を伝送回線2
00を介して制御システム100に伝送し,伝送回線2
00を介して制御システム100から伝送される制御情
報により玉不足台に対する補給や打止め台に対する補給
停止等の制御を行い,又,各パチンコ遊技機P1〜Pn
は,役物の種類により具体的な情報こそ異なるが,役物
の状態に関連付けられた情報を伝送回線200を介して
制御システム100に伝送する。このようにして制御シ
ステム100に伝送された情報は,先ず,伝送制御装置
110に加えられ,伝送制御装置110はこの情報を情
報の種類毎・パチンコ遊技機P1〜Pnの識別符合毎に
損益関連計数記憶手段或いは別遊技関連計数記憶手段と
して作用する積算メモリ160a・b・c・dに積算し
て記憶する。
【0011】そして,営業集計処理手段としての制御シ
ステム100全体をコントロールするCPU130はR
OM140内に予め書き込まれているプログラム或いは
システムのイニシャル時にRAM150内にロードした
プログラムに従って,積算メモリ160a・b・c・d
に積算して記憶された情報を伝送制御装置110を介し
て読み込み,I/Oポート310を介してCRTディス
プレー311に表示したり,I/Oポート320を介し
てプリンタ321からプリントアウトする。このように
して得られた情報により,オペレータは各パチンコ遊技
機P1〜Pnの役物がどのような状態にあるのかを把握
して,翌日の釘調整や不正行為発見の資料とする。
【0012】上述の通り,各パチンコ遊技機P1〜Pn
が送出する情報の具体的な内容は各パチンコ遊技機P1
〜Pnの具備する役物の構成により当然に異なるので,
図2に電動役物付きのパチンコ遊技機の一例を示す。即
ち,図2は電動役物付きのパチンコ遊技機の遊技盤に形
成された遊技領域を含む遊技盤面400の一例を示した
ものであり,図示する遊技機は所謂スロットゲームのゲ
ーム結果により遊技者にとって不利な第1状態と遊技者
にとって有利な第2状態とに変換可能な変動入賞装置を
開閉するタイプのものである。
【0013】図示する通り,遊技盤面400の略中央に
は別遊技手段の一構成要素としての所謂可変表示装置の
一例である7セグメントLEDが3桁配列されたゲーム
装置410が配設され,このゲーム装置410が複数の
識別情報を可変表示して停止した時の別遊技の結果とし
ての表示態様に対応して後述の変動入賞装置の開成態様
が制御され,それにより遊技客の利益状態が大きく変動
する。そして本実施例では別遊技手段としてのゲーム装
置410の作動に係わる別遊技制御信号や別遊技結果と
しての特定遊技状態を検出する特定遊技状態検出手段の
検出出力をも伝送回線200を介して制御システム10
0側に伝送するようになされている。
【0014】即ち,本実施例の遊技盤面400には,入
賞球に対して賞品球の払い戻しのみを約束する通常の入
賞球装置401・402・403やアウト球を回収する
アウト孔の他に,ゲーム開始の切っ掛けとなる特定領域
としての特定球入賞領域420a・420b・420c
が設けられ,この特定球入賞領域420a・420b・
420cにパチンコ球が入賞すると,ゲーム装置410
が作動し,その表示態様が連続的に変動する。そして遊
技機の前面に設けられた停止スイッチ430を遊技客が
押下した時,或いはゲーム装置410が作動した後所定
時間経過しても遊技客が停止スイッチ430を押下しな
い時にゲーム装置410はその作動を停止して,その時
のゲーム装置410の表示態様により変動入賞装置44
0の開成態様を制御する。具体的には,ゲーム装置41
0の表示態様が〔7.7.7〕となってゲームが終了し
た時には変動入賞装置440は30秒間開成し,それ以
外の表示態様でゲームが終了した時には変動入賞装置4
40は0.6秒間開成する。
【0015】又,本実施例では中央の変動入賞領域44
0aは特別球入賞領域と定義されており,上記のように
して変動入賞装置440が30秒間開成されている時
に,変動入賞装置440a(特別球入賞領域)に入賞す
ると,その30秒の開成が終了した後変動入賞装置44
0は更に続けて30秒間開成する。尚,図2では変動入
賞装置440の一例として所謂チューリップタイプのも
のを示すが,変動入賞装置としては,これ以外でも閉成
時には内部への入賞確率が極めて低いか或いは全く入賞
せず,開成時には入賞確率が向上するような形式のもの
であれば本発明を適用することが可能である。
【0016】このようなパチンコ遊技機の動作を制御す
る制御系統を示したのが図3であり,図面を参照してそ
の動作を作用とともに詳述すると,遊技を開始後特定球
入賞領域420a・420b・420cの何れかにパチ
ンコ球が入賞すると,例えば光電センサやマイクロスイ
ッチ等により構成され,特定球入賞領域420a・42
0b・420c内に設けられた特定球検出手段としての
特定球検出器421a・421b・421cが特定球検
出信号を発生し,この特定球検出信号はゲーム装置起動
手段422に加えられる。
【0017】このゲーム装置起動手段422は乱数発生
部423に対して起動信号と停止信号を加えるものであ
る。ゲーム装置起動手段422は特定球検出信号を連続
して最大4発まで計数記憶することができるカウンタを
内蔵しており,このカウンタがオーバーフローしていな
い限り,特定球検出信号が加えられる毎に乱数発生部4
23に対して起動信号を加えて,ゲーム装置410が作
動することになる。
【0018】このようにして起動信号が加えられると,
乱数発生部423はソフトウエアにより0から9までの
乱数を3系列発生し,この乱数は系列毎に各々デコーダ
/ドライバ424a・424b・424cに加えられ
る。そしてデコーダ/ドライバ424a・424b・4
24cは各々乱数を解読してゲーム装置410の対応す
るLED表示部411a・411b・411cを駆動す
る。従って,特定球検出信号を受けつけたゲーム装置起
動手段422が乱数発生部423に起動信号を加えるの
と同時にゲーム装置410の表示態様は連続的に変動
し,スロットゲームが開始されることになる。この意味
でゲーム装置起動手段422や乱数発生部423やLE
D表示部411a・411b・411c等は別遊技制御
手段となる。
【0019】このようにしてスロットゲームが開始され
た後遊技客が任意のタイミングで停止スイッチ430を
押下すると,停止スイッチ430から停止信号が出力さ
れ,この停止信号はオアゲート432を経由して乱数発
生部423に加えられる。そして乱数発生部423はこ
の停止信号を受けつけると乱数の発生を停止するので,
ゲーム装置410のLED表示部411a・411b・
411cの表示内容はその時点で固定し,スロットゲー
ムは終了する。又,ゲーム装置起動手段422はタイマ
機能をも備えており,遊技客が停止スイッチ430を押
し忘れた場合でも乱数発生手段423に起動信号を出力
後例えば4秒間経過すると,停止信号を発生し,この停
止信号はオアゲート432を経由して乱数発生部423
に加えられる。従って,遊技客が停止スイッチ430を
押し忘れた場合でもスロットゲーム開始後4秒間が経過
すると自動的にスロットゲームは終了する。又,このよ
うにしてスロットゲームが終了すると,乱数発生部42
3からゲームの終了を示すゲーム終了信号が特定遊技状
態検出手段たるアンド論理425と変動入賞装置制御手
段441に加えられる。
【0020】先ず,アンド論理425にはデコーダ/ド
ライバ424に加えられる乱数と等価の数値情報が乱数
発生部423から加えられており,アンド論理425は
ゲーム終了信号を受けつけると,その時点で乱数発生部
423が出力している3系列の乱数の論理判別をし,全
ての乱数が〔7〕を示している時はその出力を正論理に
し,3系列の乱数が上記以外の組み合わせの時はその出
力を負論理にする。
【0021】一方,変動入賞装置制御手段441はゲー
ム終了信号を受けつけるとアンド論理425の出力論理
を調べ,その出力論理が負であると0.6秒タイマ44
2にトリガを加え,アンド論理425の出力論理が正で
あると30秒タイマ443にトリガを加える。
【0022】先ず,0.6秒タイマ442にトリガが加
えられると,0.6秒タイマ442は0.6秒間発信し
て,その出力である駆動信号は正になる。そして,この
駆動信号はオアゲート444を介してドライバ445で
増幅され,変動入賞装置440a・440b・440c
を駆動するためのソレノイド446a・446b・44
6cはその間励起され,変動入賞装置440a・440
b・440cは0.6秒間開成する。そして,0.6秒
タイマが出力する駆動信号の立ち下がりエッジはオアゲ
ート447を介してゲーム装置起動手段422に加えら
れ,ゲーム装置起動手段422内のカウンタを減算す
る。従って,このゲーム装置起動手段422内のカウン
タを例えば4カウントでオーバーフローするように調整
すれば,特定球検出信号を4回までは連続して受けつけ
るが,それ以上の特定球検出信号はスロットゲームが1
回終了しそのゲーム結果が現れない限り受けつけないこ
とになる。
【0023】一方,30秒タイマ443にトリガが加え
られると,30秒タイマ443は30秒間発信して,そ
の出力である駆動信号は正になる。そして,この駆動信
号はオアゲート444を介してドライバ445で増幅さ
れ,変動入賞装置440a・440b・440cを駆動
するためのソレノイド446a・446b・446cは
その間励起され,変動入賞装置440a・440b・4
40cは30秒間開成する。又,30秒タイマ443の
出力はアンドゲート451の一方の制御入力端子に加え
られているので,変動入賞装置440が30秒間開成し
ている時はアンドゲート451の一方の制御入力端子の
論理は正になっている。又,アンドゲート451の他方
の制御入力端子には回数設定手段452のオーバーフロ
ー出力が加えられているが,回数設定手段452のオー
バーフロー出力は初期状態ではHレベルにあるので,こ
の状態で特別球入賞領域と定義されている変動入賞装置
440aにパチンコ球が入賞すると,特別球検出器45
3が発生する特別球検出信号はアンドゲート451を介
して最大利益付与手段454に加えられる。そして,例
えばアンドゲート451,特別球検出器453等が継続
条件検出手段として機能する。
【0024】この最大利益付与手段454は一定の条件
を充たすと変動入賞装置440を再度30秒間開成して
遊技客に対して極めて大きな利益を付与するものであ
る。具体的にはこの最大利益付与手段454はアンドゲ
ート451を介して特別球検出信号が加えられることに
より作動を開始するように論理構成されており,作動開
始すると30秒タイマ443の出力を監視して,その出
力が終了した後に1回だけオアゲート448を経由して
30秒タイマ443にトリガを加える。従って,変動入
賞装置440が30秒間開成している時間に変動入賞装
置440aに入賞すると,変動入賞装置440は再度3
0秒間開成することになる。そして,このようにして変
動入賞装置440が30秒間開成している時はアンドゲ
ート451も開いているので,このままでは変動入賞装
置440が30秒の開成をしている時に変動入賞装置4
40a内に入賞する限り,変動入賞装置440は30秒
の開成を際限なく繰り返すことになる。
【0025】そこで,本実施例では回数設定手段452
に内蔵されるカウンタによって30秒タイマ443の出
力の立ち下がりエッジをカウントし,このカウンタが設
定数,例えば10カウントすると回数設定手段452の
オーバーフロー出力がLレベルに落ちるようにしてあ
る。その結果アンドゲート451は閉じるために,それ
以後に発生した特別球検出信号は最大利益付与手段45
4には加えられず,従って,変動入賞装置440が10
回目の30秒間の開成を終了すると,最大利益付与手段
454は30秒タイマ443に駆動信号を出力する代わ
りにリセット信号を発生し,このリセット信号はオアゲ
ート447を介して回数設定手段452をリセットする
とともに,ゲーム装置起動手段422が内蔵するカウン
タを減算する。尚,変動入賞装置440が30秒間の開
成中に変動入賞装置440aに入賞しなかった場合も最
大利益付与手段454には特別球検出信号は加えられな
いので,変動入賞装置440の30秒の開成終了後,装
置は初期化される。そして,例えばオアゲート448,
30秒タイマ443等が繰返駆動制御手段として機能す
る。
【0026】ところで変動入賞装置440は,上述のよ
うに開成することにより内部への入賞効率が著しく向上
する様に構成されているので,遊技の過程における変動
入賞装置440の態様の変動は遊技客の利益に重大な関
係を持つとともに,遊技店の経営状態に重大な関係を持
つものである。従って,遊技客に対して公平で適切なき
め細かいサービスを図るとともに,遊技店がその地域性
や立地条件を考慮した健全な経営を営むためには,特定
遊技状態検出手段からの検出出力及び別遊技手段の作動
に係わる別遊技制御信号を含む変動入賞装置440の態
様の変動に関与する稼働情報を正確に把握していること
が望ましい。
【0027】例えば,図2に示すパチンコ遊技機の場合
であれば,変動入賞装置440の態様の変動に関与する
因子としては,(a).単位時間内において,ゲーム装
置410の表示が〔7・7・7〕という,所謂大当たり
の表示態様になった回数,(b).単位時間内におい
て,スロットゲームが行われた回数,(c).単位時間
内において,特定球入賞領域420に入賞した球数,
(d).単位時間内において,特別球検出信号の指令に
より,変動入賞装置が30秒の開成を繰り返した回数,
等を考えることができる。尚,ここに単位時間とは,所
望により1日の営業時間を単位時間としたり,或いは個
々のパチンコ遊技機が実際に稼働している所定の時間を
単位時間としたり,適宜設定することができる。
【0028】そこで,本実施例では別遊技に関連する諸
情報の一例として変動入賞装置440の態様の変動に関
与する情報を制御システム100が認識するために図3
に示す各点における信号を制御システム100に伝送
し,制御システム100側で伝送された信号を積算して
記憶する。具体的には,(a).単位時間内において,
ゲーム装置410の表示が大当たりの表示態様になった
回数を把握するために変動入賞装置441が30秒タイ
マ443に加えたトリガを伝送し,(b).単位時間内
において,スロットゲームが行われた回数を把握するた
めにゲーム装置起動手段422が乱数発生手段423に
加えた起動信号を伝送し,(c).単位時間内におい
て,特定球入賞領域420に入賞した球数を把握するた
めに特定球検出信号を伝送し,(d).単位時間内にお
いて,特別球検出信号の指令により,変動入賞装置が3
0秒の開成を繰り返した回数を把握するために最大利益
付与手段454が30秒タイマ443に加えた駆動信号
を伝送する。
【0029】図3における端子点ABCDはこれらの信
号の取出口の一例を示したものであり,具体的な伝送系
及び伝送システムの構成例は図4に詳細に示されてい
る。図4に示す伝送方式を概説すれば,伝送制御装置1
10側のデコーダ111によってスキャンされたパチン
コ遊技機Pi(iは0からnの自然数)内のA点・B点
・C点・D点に発生した信号が各信号に対応した伝送ラ
イン202a・202b・202c・202dを経由し
て伝送制御装置110側のラッチ回路112にラッチさ
れ,各々の情報に対応した積算メモリ160a・160
b・160c・160dに積算して記憶される。そして
図示する実施例ではデコーダ111による端末指定アド
レスと各積算メモリ160a・160b・160c・1
60dのアドレスをハードウエア的に一致させているの
で,本実施例では情報の収集が極めて迅速に行われる。
【0030】次に,図4に示す伝送システムの詳細な構
成をその作用とともに説明すれば,伝送システムの基本
動作速度を決定する発振器113が発振する基本クロッ
クは0から7までの計数値をとるリングカウンタ114
のクロック入力端子に加えられ,この基本クロックに同
調して加算されるリングカウンタ114の計数値はタイ
ミングを制御するためのデコーダ115に加えられ,デ
コーダ115はこのリングカウンタ114の計数値を解
読して0から7までの各種制御信号を発生する。そして
このデコーダ115が発生する0から7までの各種制御
信号が一巡する間に一回の伝送サイクルが終了する。
又,リングカウンタ114の最上位桁はリングカウンタ
116のクロック入力端子に加えられ,このリングカウ
ンタ116の計数値は端末となるパチンコ遊技機のアド
レス指定をするため及び積算メモリ160a・b・cの
アドレス指定をするために使用される。
【0031】即ち,リングカウンタ116の計数値は端
末装置のアドレスを指定するためのデコーダ111に加
えられ,デコーダ111はこれを解読して第1番台から
第n番台の端末装置を指定する。そしてリングカウンタ
116の計数値が1加算される間にリングカウンタ11
4の計数値は一巡するのであるから,デコーダ111が
或るパチンコ遊技機を指定している間にそのパチンコ遊
技機とのデータの伝送サイクルが終了することになる。
【0032】例えば,今第1番台のパチンコ遊技機にお
いてスロットゲームが行われた結果として,ゲーム装置
410の表示態様が〔7・7・7〕(即ち,大当たり)
になったとしよう。ゲーム装置410の表示態様が〔7
・7・7〕になると変動入賞装置制御手段441はオア
ゲート448を介して30秒タイマ443にトリガを加
え,このトリガはA点に導出される。(図3参照)そし
て,図4を参照すると,A点に導出されたトリガにより
ドライバ回路Daに駆動電流が流れ,パチンコ遊技機に
設けられた出力端子盤としての配電盤210内のリレー
211aは閉成する。尚,この配電盤210はパチンコ
遊技機の裏側の所定部分に設けておき,パチンコ遊技店
において集中管理装置と接続される。
【0033】一方,或るタイミングでリングカウンタ1
14の計数値が1になると,デコーダ111はその1番
出力をオンにして掃引ドライバDR1をオンにすること
により第1番台を指定する。このようにし掃引ドライバ
DR1がオンすると,電源VからフォトカプラPa・伝
送回線202a・リレー211a・端末指定回線201
という経路で電流が流れ,フォトカプラPaを構成する
フォトトランジスタがオンする。
【0034】又,ラッチ回路112はLaからLdまで
の4つの記憶箇所を持ち,その記憶箇所は各々図3のA
点・B点・C点・D点の信号に対して割り当てられてお
り,このラッチ回路112はデコーダ115からその0
番出力であるロード信号が加えられたタイミングで入力
信号をラッチする。従って,上記のようにしてフォトカ
プラPaを構成するフォトトランジスタがオンしている
とデコーダ115がロード信号を立ち上げたタイミング
でラッチ回路112の記憶箇所Laは大当たりの発生を
記憶し,その出力は積算メモリ160a内のメモリ制御
手段161に加えられる。
【0035】このメモリ制御手段161にはラッチ回路
112の出力の他にデコーダ115からはロード・カウ
ント・ライトの各制御信号が加えられ,又,アドレスバ
スADからはメモリアドレスが加えられている。そして
このメモリ制御手段161はデコーダ115からロード
信号が加えられるとプリセットカウンタ162に対して
プリセットイネーブル信号PEを加え,プリセットカウ
ンタ162はメモリ163の出力ラインに導出された数
値をプリセットする。尚,デコーダ115がその0番・
1番・2番・7番の各出力を立ち上げている時はバッフ
アゲート117が能動化されているので,メモリ制御手
段161にはバッフアゲート117を介してリングカウ
ンタ116の計数値(即ち,1番台の台アドレス)が加
えられており,メモリ制御手段161はこのアドレスを
そのままメモリ163に与える。従って,この時メモリ
163の出力ラインにはメモリ163の第1番台に対し
て割り当てられた番地の記憶内容が導出されていること
になる。そしてメモリ163の第1番台に対して割り当
てられた番地の記憶内容は直前の動作サイクルまでに第
1番台において発生した大当たりの回数の積算値を示し
ているので,プリセットカウンタ162には直前の動作
サイクルまでに第1番台において発生した大当たりの回
数の積算値がプリセットされることになる。
【0036】続いて,デコーダ115がカウント信号を
立ち上げると,このカウント信号はメモリ制御手段16
1に加えられ,メモリ制御手段161はこのカウント信
号を加えられた時にラッチ回路112の記憶箇所Laが
大当たりの発生を記憶しているとプリセットカウンタ1
62に対してカウントアップクロックckを出力する。
従って,現在の動作例ではプリセットカウンタ162に
対してカウントアップクロックckが加えられるので,
プリセットカウンタ162は直前の動作サイクルまでに
第1番台において発生した大当たりの回数の積算値を1
カウントアップすることになる。
【0037】続いて,デコーダ115がライト信号を立
ち上げると,このライト信号はメモリ制御手段161に
加えられ,メモリ制御手段161はこのライト信号を加
えられると,メモリ163に対して書込み制御信号Wを
加える。その結果,メモリ163はプリセットカウンタ
162の出力ラインに導出された値(即ち,直前の動作
サイクルまでに第1番台において発生した大当たりの回
数の積算値に今回の動作サイクルにおいて1番台におい
て発生した大当たりを積算した値)を記憶する。以上と
同様の動作をデコーダ111の出力信号が各パチンコ遊
技機P1〜Pnを指定する毎に実行することにより,各
パチンコ遊技機P1〜Pnにおいて発生した大当たりの
積算回数が積算メモリ160a内のメモリ163に記憶
される。又,積算メモリ160b・c・dも積算メモリ
160aと同様に構成されており,リレー211b・c
・dもリレー211aと同様に構成されているので,以
上と同様の動作を行うことにより,スロットゲームの回
数の積算値が積算メモリ160bに,特定球入賞領域へ
の入賞回数の積算値が特定球数計数記憶手段たる積算メ
モリ160cに,特別球入賞領域への入賞により変動入
賞装置が30秒間の開成を繰り返した回数の積算値が積
算メモリ160dに,各々記憶される。
【0038】このようにして各積算メモリ160a・b
・c・dに必要な情報の積算値が記憶され,一方CPU
130はデコーダ115によりアドレスバスADの占有
を許可されたタイミングで各積算メモリ160a・b・
c・dに記憶された情報を読み込む。
【0039】即ち,デコーダ115の3番〜6番出力が
Hレベルの時はバッファゲート117は否能動化され,
バッファゲート118は能動化される。従って,CPU
130はデータを収集しようとするパチンコ遊技機の台
アドレスをシステムバスSBを介してラッチ回路119
に書き込めば,バッファゲート118が能動化されたタ
イミングでこのアドレスはアドレスバスADに送出さ
れ,この台アドレスはメモリ制御手段161を介してメ
モリ163に与えられる。そしてメモリ163のアドレ
ス指定された番地から指定されたパチンコ遊技機の情報
が読み出され,出力バッファ164を介してシステムバ
スSBに送出される。
【0040】尚,各パチンコ遊技機P1〜Pnにおいて
発生した大当たりの積算回数を収集する時は積算メモリ
160aから,スロットゲームの回数の積算値を収集す
る時は積算メモリ160bから,特定球入賞領域への入
賞回数の積算値を収集する時は積算メモリ160cか
ら,特別球入賞領域への入賞により変動入賞装置が30
秒間の開成を繰り返した回数の積算値を収集する時は積
算メモリ160dからデータを収集することはいうまで
もない。又,オアゲートOR2はCPU130がアドレ
スバスADを占有している時に,不用意に伝送系が作動
することを防止するためのものであり,オアゲートOR
2の出力がHレベルの時に(即ち,デコーダ115がロ
ード・カウント・ライトの各制御信号を出力していない
時に)デコーダ111は能動化される。
【0041】このようにして収集した情報をCPU13
0は所定の演算処理を行い,損益関連情報及び別遊技関
連情報としてデータ出力処理(例えば,I/Oポート3
10を介してCRT311に表示.I/Oポート320
を介してプリンタ321からプリントアウト)を行うと
ともに,I/Oポート330を介して磁気ディスク33
1に蓄積保存する。
【0042】図5はこのようにして出力処理されたCR
T311の表示画面の例を示すものであり,各種のデー
タとして例えば各パチンコ遊技機P1〜Pn毎に,損益
関連情報として利益球数・損失球数・差数を表示すると
ともに,別遊技関連情報として大当回数・ゲーム回数・
特定球入賞回数・変動入賞装置変動回数等が表示され,
これらにより各パチンコ遊技機P1〜Pnにおける遊技
状態が別遊技との関連において把握できて,前記両情報
から抽出された複数の所望情報による複数台宛機別情報
が表示できることになる。尚,プリンタ321からプリ
ントアウトされるデータや磁気ディスク331に保存さ
れるデータも,上記のようにして表示されるデータと同
様であるので重複して図示はしないが,オペレータはこ
のようにして収集したデータを分析することにより,各
パチンコ遊技機P1〜Pnがどのような遊技経過に置か
れているのかを正確に判断することができ,又,磁気デ
ィスクに蓄積されたデータを適宜に呼び出し表示し分析
することにより各種履歴を把握することが出来る。
【0043】例えば,大当たり回数が低いのに打止めに
なっていれば,通常の入賞孔に対する障害釘が開いてい
ると判断することができるであろうし,又,ゲーム回数
と大当回数とが一定の確率を保ち且つ特定球入賞回数が
高い場合は特定球入賞領域に対する障害釘が開いている
と判断することができるであろう。又,ゲーム回数に対
して大当回数が平均よりも高い確率で発生する場合は不
確定な乱数要因の影響と判断することもできるであろう
し,更に,大当りの発生回数に対して,変動入賞装置変
動回数が著しく高い場合はなんらかの不正行為等がある
と判断できよう。
【0044】このようにして収集した各種データを用い
れば,従来のように打込球数と払い戻し球数とに基づき
演算処理を行って打止制御をする代わりに,大当回数
(この種のパチンコ遊技機では大当たりが発生すると通
常打止め数に達してしまう)に基づいて打止制御をして
もよい。
【0045】尚,上記では大当回数・特定球入賞回数・
ゲーム回数・変動入賞装置変動回数を別遊技関連情報と
して収集する場合の伝送系の例を示したが,入賞球数や
アウト球数或いは補給球数等を示す損益関連情報を収集
する場合には,各パチンコ遊技機の所定の箇所に入賞球
の発生やアウト球の発生を検出するためのマイクロスイ
ッチや光電センサ等を設けるとともに,伝送制御系とし
て各センサに対応した積算メモリ160やラッチ回路1
12の記憶箇所や伝送回線202等を設け,上記と同様
の動作を行う。図4におけるスイッチS1・S2はこれ
らのセンサの回路的な配設位置を示しており,スイッチ
S1・S2の開放された端子が図示せぬ伝送回線に接続
されることになる。
【0046】ところで,遊技客の利益が急激に上昇する
所定の遊技状態に関与する情報の種類はそのパチンコ遊
技機が備える役物の種類に対応して変化することはいう
までもない。そこで上記以外の役物を備えるパチンコ遊
技機の例を図6に示し,このような役物を持つパチンコ
遊技機の場合であればどのような情報を伝送すれば良い
のかを以下において考察する。
【0047】図6は上記以外の形態の役物を持つパチン
コ遊技機の遊技盤面400を示したものであり,その構
成と作用を概説すれば,図6に示すパチンコ遊技機も,
基本的には通常のパチンコ遊技機と同様に打ち込まれた
パチンコ球がアウト孔501に回収されれば遊技店の利
益となり,何れかの入賞球装置502・503・504
・505・506やチューリップ508・509や後述
するその他の入賞球装置に入賞すれば所定数の賞品球が
払い戻されるようにその裏機構が構成されている。そし
てその特徴的な点を説明すると,図6のパチンコ遊技機
の場合は,上記の様にして遊技を行う過程において特別
球入賞領域としての特別入賞孔520へ入賞すると変動
入賞装置530が例えば10秒間開成するように制御さ
れる。この変動入賞装置530は極めて大型の打球入賞
装置であるので,ひとたび開成されると遊技客に対して
多数の賞品球が還元されることになるので,変動入賞装
置530が開成する切っ掛けとなる特別入賞孔520に
対する入賞率の高低は遊技客の利益に重大な関係を持
ち,特別入賞孔520に対して入賞しやすい遊技状態に
あれば遊技客の利益は増進され,逆に特別入賞孔520
に入賞しにくい遊技状態にあれば遊技客の利益は低下す
る。そこで図6のパチンコ遊技機においては,打ち出さ
れたパチンコ球が特別入賞孔520に至る流路の途中に
設けられた打球入賞具540の状態に応じて特別入賞孔
520への入賞確率を調整できるようにしている。
【0048】図7は上記変動入賞装置530が開成する
切っ掛けとなる特別入賞孔520と,この特別入賞孔5
20への入賞確率を規制する打球入賞具540の関係を
拡大して示したものである。詳述すれば,打球入賞具5
40は自身をパチンコ遊技機の遊技盤面400に取り付
けるための基板の略中央部に縦長の入賞孔541が穿孔
され,この入賞孔541の両側に固定された支軸542
に三角形状の可動翼片543が各々揺動自在に軸支され
ている。又,この一対の可動翼片543の外側側辺の下
端には障害片544が可動翼片543と一体に形成され
るとともに,上記可動翼片543の内側側辺の下端には
振戻片545が可動翼片543と一体に形成されてい
る。
【0049】この可動翼片543は各々パチンコ球の自
重により支軸542を中心として左右に揺動し,打ち出
されたパチンコ球が遊技盤面400に沿って流下して両
側にある可動翼片543の内側に流入するとそのパチン
コ球の自重の影響で可動翼片543は支軸542を中心
として各々外側に揺動し概ね60度前後開成したところ
で停止する。又,このようして可動翼片543が左右に
開成している時に可動翼片543内にパチンコ球が入賞
すると,このパチンコ球が振戻片545に衝突した勢い
で可動翼片543が閉成する。
【0050】更に,この打球入賞具540の下方には,
打球入賞具540の下方に流入したパチンコ球を特別入
賞孔520に導くように,障害釘550がロート形状に
配列されている。
【0051】今,打球入賞具540が閉成した状態にあ
る場合,この打球入賞具540の側方に流下したパチン
コ球の大半は障害片544にはじかれてロート形状に配
列された障害釘550の外側に流下するので,特別入賞
孔520には殆ど入賞せず,従って,変動入賞装置53
0も滅多に開成しない。一方,打球入賞具540が開成
状態にある場合,この打球入賞具540の側方に流下し
たパチンコ球はかなりの確率で障害片544の外側にそ
ってロート形状に配列された障害釘555の内側に流入
し,このようにして障害釘555の内側に流入したパチ
ンコ球は特別入賞孔520に入賞し,変動入賞装置53
0も特別入賞孔520にパチンコ球が入賞する毎に例え
ば10秒間開成する。
【0052】従って,打球入賞具540への入賞確率が
極めて低くなるように釘調整すれば,打球入賞具540
が閉成している限り,変動入賞装置530は滅多に開成
しないが,ひとたび打球入賞具540が開成されればそ
の後は極めて高い確率で変動入賞装置530が開成する
ことになり,極めて射倖性の強いパチンコ遊技機となる
であろう。従って,この種のパチンコ遊技機の場合も単
に入賞球数やアウト球数,或いは補給球数のみを制御シ
ステム側に伝送するのではなく,これらの情報に加え
て,打球入賞具540の状態や変動入賞装置530の状
態を示す情報を伝送することができれは遊技店として
は,より正確な管理をすることができるであろう。そこ
でこの種の情報を検出するためにこの実施例では次のよ
うな手法を採用している。
【0053】周知のようにパチンコ遊技機においては何
れかの入賞球装置に入賞したパチンコ球は遊技機の裏面
において,最終的には図示せぬ入賞球集合樋に集めら
れ,この入賞球集合樋の出口付近に設けられた入賞球検
出器により計数される。又,その入賞球装置がなんらか
の役物である場合はその役物に入賞したパチンコ球を検
出するためには入賞したパチンコ球が入賞球集合樋に至
る迄に所定のセンサを通過するようにすればよい。
【0054】図6・図7に示すパチンコ遊技機の場合で
あれば,遊技客の利益が急激に変動する遊技状態の発生
に関与する因子を示す情報としては,打球入賞具540
が開成して特別入賞孔520に入賞しやすい遊技状態と
なった回数や変動入賞装置530の開成の切っ掛けとな
る特別入賞孔520への入賞回数等が列挙される。この
内変動入賞装置530の開成の切っ掛けとなる特別入賞
孔520への入賞回数を検出するためには図7に示すよ
うに,特別入賞孔520の内部にマイクロスイッチや光
電センサ等によって構成される検出器521を配設すれ
ばよい。
【0055】一方,打球入賞具540が開成して特別入
賞孔520に入賞しやすい遊技状態となった回数を検出
するためには,単に打球入賞具540内に入賞したパチ
ンコ球を検出するのみではなく,打球入賞具540が閉
成している時にこの打球入賞具540に入賞したパチン
コ球を検出する必要がある。そこで本実施例では打球入
賞具540に入賞したパチンコ球が図示せぬ入賞球集合
樋に至る流路を第1流路546と第2流路547とに分
岐し,この第1流路546に流下するパチンコ球を検出
するための遊技状態検出器548を設けるとともに,上
記可動翼片543と一体に揺動する分岐杵549を前記
可動翼片543が閉成している時は第2流路547を塞
ぐとともに前記可動翼片543が開成している時は第1
流路を塞ぐように前記縦長の入賞孔541内に突出させ
てある。
【0056】従って,可動翼片543が閉成している時
に打球入賞具540に入賞したパチンコ球は第1流路5
46を通過して遊技状態検出器548をオンするが,可
動翼片543が開成している時に打球入賞具540に入
賞したパチンコ球は第2流路547を通過するので遊技
状態検出器548には作用しない。従って,この遊技状
態検出器548がオンした回数を計数すれば可動翼片5
43が開成した回数を知ることができる。
【0057】尚,このようにして役物の近傍に配設され
たセンサ,即ち,検出器521や遊技状態検出器548
を伝送回路内に組み込むためには,例えば図4における
スイッチS1やスイッチS2の信号線を配電盤210に
結線すればよい。又,本実施例では入賞球数・アウト球
数・補給球数等従来のシステムにおいても収集している
情報を制御システム100に伝送する場合でも,各情報
毎にセンサを図4のセンサS1・S2と同様の箇所に追
加するとともに,各情報毎に伝送回線202とこれに対
応する積算メモリ160を追加すれば良い。又,積算メ
モリ160のアドレス数とデコーダ111の出力ビット
数に予め余裕を持たせておけばパチンコ遊技機の増設を
する場合でも単に端末指定回線201を追加するのみで
対応することができる。
【0058】又,上記では役物付きのパチンコ遊技機の
例を2つ示して説明を行ったが,本発明はパチンコ遊技
機の遊技状態の変動により遊技客の利益が大幅に変動す
るような種類のパチンコ遊技機に関しては広く適用でき
るものである。更に,本発明は営業集計処理手段の記憶
媒体処理手段など所定の構成要件を集中管理装置にオプ
ションとして設ける場合にも適用できることは言うまで
もない。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば,損
益関連情報や別遊技関連情報や複数台宛機別情報の履歴
データを積日分データとして蓄積記憶し,蓄積されたデ
ータを別遊技との関連状態を把握できる機別の対比デー
タとして或いは積日分の対比データとして記憶媒体から
適宜呼び出して可視的に出力処理することが可能となる
ので,特に電動役物を有するパチンコ遊技機の様に,短
期間では大当たり(特定遊技状態)が発生する確率の偏
差が大きなパチンコ遊技機であっても,長期間の傾向
や,随時行う釘調整によって個々のパチンコ遊技機の傾
向がどの様に変化するか等を,より正確に把握すること
が可能となるとともに,遊技店全体としての傾向把握も
容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概要を示すブロック図。
【図2】電動役物を有するパチンコ遊技機の一例を示す
表面図。
【図3】図2に示すパチンコ遊技機の制御回路のブロッ
ク図。
【図4】伝送システムの回路図。
【図5】CRT表示画面の説明図。
【図6】その他の役物を有するパチンコ遊技機の表面
図。
【図7】図6の要部拡大図。
【符号の説明】
100 制御システム 200 回線 160 積算メモリ 311 CRT 410 ゲーム装置 440 変動入賞装置 420 特定球入賞領域

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のパチンコ遊技機の動作状態を管理
    するパチンコ遊技店の集中管理装置において, 前記パチンコ遊技機は,少なくとも, 遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利な
    第2状態とに変換可能な変動入賞装置と,特定領域に流
    入したパチンコ球を検出して特定球検出信号を発生する
    特定球検出手段と,該特定球検出信号に基づいて別遊技
    起動させる別遊技起動手段と、該別遊技起動手段から
    の起動信号に基づいて所定の別遊技を行う別遊技制御手
    段と,該別遊技制御手段による別遊技の遊技結果が予め
    設定された特定遊技状態になったことを検出する特定遊
    技状態検出手段と,該特定遊技状態検出手段の検出出力
    があることを必要条件に,前記変動入賞装置の前記第2
    状態を予め定められた規定に基づき繰り返すことにより
    所定の最大利益を付与可能な最大利益付与手段とを具備
    し, 前記集中管理装置は, 営業に伴って複数の端末装置から伝送される各種情報を
    収集し,管理データとして各種データを作成する営業集
    計処理手段として,少なくとも, 各パチンコ遊技機毎の遊技に伴って発生する損益関連情
    報を各々積算記憶する損益関連計数記憶手段と,各パチ
    ンコ遊技機毎の前記別遊技起動信号及び前記特定遊技状
    態検出手段からの検出信号を各々積算記憶する別遊技関
    連計数記憶手段と,前記各々の計数記憶手段に記憶され
    た諸情報を所定の各種データとして出力処理するデータ
    出力処理手段と,前記データ出力処理手段から出力され
    る所望の各種データを可視表示可能な視覚的表示手段
    と,この所望の各種データを書込・読出可能な記憶媒体
    に蓄積記憶させる記憶媒体処理手段とを具備し, 各パチンコ遊技機毎の損益情報を把握可能な各種損益関
    連情報と,各パチンコ遊技機毎の前記特別遊技状態の発
    生率を把握可能な別遊技の起動回数情報及び特定遊技状
    態の発生回数情報からなる別遊技関連情報とを,前記視
    覚的表示手段に出力可能とするとともに前記書込・読出
    可能な記憶媒体に順次蓄積記憶させて,別遊技との関連
    においてパチンコ遊技機の遊技経過を把握し得る情報と
    して前記記憶媒体に蓄積された情報を,前記視覚的表示
    手段に前記計数記憶手段に記憶さ れた諸情報に変えて
    宜呼び出し表示可能としたことを特徴とするパチンコ遊
    技店の集中管理装置。
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