JP2640639B2 - パイプ用窓形成機 - Google Patents

パイプ用窓形成機

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JP2640639B2 JP8325195A JP8325195A JP2640639B2 JP 2640639 B2 JP2640639 B2 JP 2640639B2 JP 8325195 A JP8325195 A JP 8325195A JP 8325195 A JP8325195 A JP 8325195A JP 2640639 B2 JP2640639 B2 JP 2640639B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特にプラスチックパイ
プに方形の窓を形成するのに適した、パイプ用窓形成機
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばプラスチックパイプ内にケーブル
を引き込んだ管路において、電線路の変更等の理由で当
該プラスチックパイプを切断し、内部に収納されている
前記ケーブルをπ形に引き出さねばならない必要があ
る。この場合、当該プラスチックパイプに、方形の窓を
形成する作業が行われている。本発明はその際の窓開け
を行うための装置であるが、この種の装置について出願
人は従来のディスクサンダー方式を大きく改善した「パ
イプの窓あけ機」を、先に実開平5−24215号にお
いて提案している。
【0003】前記「パイプの窓あけ機」は、パイプの外
周に沿って回転自在なホルダーを有する固定枠に、電気
ドリルホルダーを差し込み自在な移動枠をパイプの軸方
向に摺動自在に設けてあり、エンドミルを装着した電気
ドリルを前記移動枠に差し込み、固定枠の円周方向の移
動と移動枠の軸方向の移動とを組み合わせることによっ
て、エンドミルが方形に穿設軌跡をたどるようにして、
パイプに方形の窓を形成するようになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記「パイプの窓あけ
機」によれば、簡易、迅速に窓開け作業が行え、しかも
輻輳している他のパイプを傷つけることはないといった
効果が得られていたが、移動枠が固定枠に装着された構
成であるため、エンドミルの軸方向の移動範囲が移動枠
の移動範囲に限られていた。従って、軸方向の穿設長さ
もその範囲に限定されていた。
【0005】このような限定を外すためには、エンドミ
ルを装着した電気ドリル部分と、パイプ側に装着する部
分とを別体にすればよいが、そうするとエンドミルの回
転によって、進行方向の斜め方向に移動しようとする力
を何らかの形で制御する必要がある。
【0006】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、パイプに窓を形成する場合、その軸方向の長さが
制限されず、しかも周方向、軸方向共まっすぐに切削で
きるパイプ用窓形成機を提供することを目的とするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1では、パイプに窓を形成する機具であっ
て、下面が円弧形をなす2つの平行なガイドフレーム
と、前記2つのガイドフレームの略端部近傍間に、該ガ
イドフレームと直角方向となるように設けられた少なく
とも2つの平行な無限軌道と、前記2つのガイドフレー
ム間に配され、ガイドフレームに沿って円弧状にスライ
ド自在な移動フレームとを有し、前記無限軌道の軌道面
表面には滑り止め部材が設けられると共に、少なくとも
当該滑り止め部材はガイドフレームの下面よりも突出
し、前記移動フレームには、外部の駆動源によって回転
する穿孔部材が装着されたことを特徴とする、パイプ用
窓形成機が提供される。本発明に使用する滑り止め部材
としては、弾性を有するゴム材等が適しており、また穿
孔部材としては、例えばエンドミルが挙げられる。
【0008】請求項2では、前記移動フレームの両側
に、ガイドフレーム側へと付勢される突子が設けられる
と共に、ガイドフレームにおける前記突子の接触軌道上
には、この突子を受容する凹部が形成されたことを特徴
とするパイプ用窓形成機が提供される。
【0009】
【作用】対象となるパイプに窓を形成する場合、ガイド
フレームの下面をパイプ表面に押しつけるようにし、穿
孔部材を回転させつつ移動フレームをガイドフレームに
沿ってスライドさせると、パイプには周方向の貫通溝が
形成される。このとき、ガイドフレームは円弧形であ
り、また無限軌道の軌道面表面には滑り止め部材が設け
られているので、ガイドフレームは、穿孔部材の回転力
によってもズレることはない。そしてそのように周方向
の穿設が形成すれば、次にガイドフレームをパイプ側に
押しつけながら、今度はパイプ用窓形成機全体をパイプ
の軸方向に移動させる。
【0010】そうすると結局パイプ用窓形成機を無限軌
道の軌道面に沿って移動させることになるので、軸方向
の移動は円滑であり、他方ガイドフレーム自体の下面
は、円弧形に成形されているので、やはりガイドフレー
ムは穿孔部材の回転によってズレることはない。しかも
所望の長さ分、パイプ用窓形成機全体を移動させること
により、窓における軸方向の貫通溝をパイプに形成する
ことができる。そして所望の長さ分移動させて所望の長
さの軸方向の長さの貫通溝を形成した後、今度は再び移
動フレーム自体をガイドフレームに沿って周方向に沿っ
て移動させ、その後今度はパイプ用窓形成機全体を、先
ほどの方向とは逆の方向へと軸方向に移動させることに
より、パイプに窓が形成される。
【0011】請求項2によれば、移動フレームをガイド
フレームに沿ってスライドさせていくと、凹部に達した
時点で、移動フレームの突子がこの凹部に入り込み、移
動フレームは、その位置でガイドフレームにロックされ
る。従って、周方向の穿設が完了した時点で、軸方向へ
移動させる場合、作業がしやすく、また直進性にも優れ
ている。
【0012】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図1は、本実施例にかかるパイプ用窓形成機1の
概観を示しており、本実施例におけるガイドフレーム
2、3は、全体として略扇形をなし、各ガイドフレーム
2、3の各下面2a、3aは、窓を形成しようとするプ
ラスチックパイプPの外周にほぼ沿った円弧形を呈して
いる。なおこのプラスチックパイプPは、その内部に電
力ケーブルを収蔵する埋設管であり、その内径は130
mmである。前記各ガイドフレーム2、3の対向する各内
側上部には、図2に示した夫々ガイドレール4、4が、
例えばボルト等の固着手段によって夫々固着されてい
る。
【0013】このガイドレール4は、前記ガイドフレー
ム2、3の上部の円弧に沿った形状をなし、その本体4
aの上端部には突出部4b、下端部には突出部4cが夫
々形成されている。また本体4aの両端部近傍には、ガ
イドフレーム2、3に穿設された孔2b、2c並びに孔
3b、3cに対応するように、孔4d、4eが夫々穿設
されている。
【0014】前記ガイドフレーム2、3は、その両端部
間に固着したフレーム5、6によって一体化されてお
り、これらガイドフレーム2、3の上部に対向して固着
された前記ガイドレール4、4間には、図3に示した移
動フレーム11が、スライド自在となるように設けられ
ている。
【0015】前記移動フレーム11は、その両端部にブ
ラケット12、13がボルト14等で固着されており、
各ブラケット12、13には、前記ガイドレール4、4
の本体4aへと付勢される突子15を有する突子収納部
材16が夫々固定されている。この突子収納部材16
は、略筒状のハウジング16a、16bを組み合わせた
構成を有し、これらハウジング16a、16b内に、前
記突子15の本体が摺動自在に貫装され、さらに突子1
5の本体15a外周に設けたストッパ15bとハウジン
グ16bの端壁との間には、コイルスプリング17が設
けられている。従って、このコイルスプリング17の弾
性によって、ハウジング16aから突出した突子15
は、ガイドレール4の本体4aへと付勢されている。ま
たハウジング16aの先端部は、前出ガイドレール4の
突出部4b、4c間に納まる形状となっており、ガイド
レール4の本体4aに沿ってスライド自在である。
【0016】一方、突子15の本体15aの後端部は、
ハウジング16bの後端から突出し、当該突出部分に
は、側面略L形のレバー18が固着されている。従っ
て、コイルスプリング17の付勢力に抗してこのレバー
18を引っ張ることにより、突子15は、ハウジング1
6a内に収納されるようになっている。
【0017】前記移動フレーム11の中央内部には、エ
ンドミル21が垂直方向に配されると共に回転自在に保
持され、その先端部21aは、移動フレーム11の下面
から突出している。なお該突出長は、図3に示したよう
に、ガイド材34、35がプラスチックパイプPの表面
に当接した際、先端部21aがプラスチックパイプPの
管壁を僅かに突き抜ける程度となるように設定されてい
る。一方移動フレーム11の一側内部には、シャフト2
2が水平方向に配され、回転自在に保持されている。そ
してこのシャフト22の一端部(エンドミル21側)に
は、ベベルギヤ23が固着され、このベベルギヤ23と
歯合するベベルギヤ24が前記エンドミル21の略中央
部分に固着されている。従って、このシャフト22の回
転によって、前記エンドミル21は回転する。
【0018】移動フレーム11の上面中央には、前記エ
ンドミル21の押え板25が固定されており、さらにこ
の押え板25に設けられたネジ棒25aには、略円柱状
のハンドル26が螺着されている。なおこのハンドル2
6の表面は、滑り止め防止用に、ロレット加工が施され
ている。
【0019】前出シャフト22の他端部には、外部の駆
動源、例えば電気ドリルの駆動シャフト(図示せず)と
接続されたフレキシブルシャフト27のシャフト部27
aが、止めネジ28によって接続されている。なおこの
接続は、略筒状の接続カバー29内で行われており、接
続カバー29自体は、移動フレーム11の側面に固着さ
れている。そして接続カバー29は、ガイドフレーム3
に形成された略円弧形状の長孔30内を摺動自在となっ
ている。なおフレキシブルシャフト27は、接続カバー
29の端部に止めネジ31で固定されたソケット32内
で、蝶ボルト33によって固定支持されている。
【0020】なお移動フレーム11の下面における、エ
ンドミル21を挟んだ両側には、プラスチックパイプP
と当接するガイド材34、35が<夫々ボルト止めされ
ている。
【0021】前出ガイドフレーム2、3間には、その両
端部近傍相互に位置する無限軌道機構41、42が、ガ
イドフレーム2、3と直角になるように、設けられてい
る。これら無限軌道機構41、42は、基本的に構成を
同じくした左右対称構成であるので、無限軌道機構42
について図4、図5、図6に基づいて説明する。
【0022】ガイドフレーム2、3の端部間に固着され
たフレーム6の内側には、その一端部(ガイドフレーム
3側)近傍に、スプロケット受軸43が固着されてお
り、このスプロケット受軸43には、スプロケット44
が回転自在に装着されている。一方ガイドフレーム2の
内側には、ブラケット45が固着されており、このブラ
ケット45には、スプロケット受軸46が固定されてお
り、さらにこのスプロケット受軸46には、スプロケッ
ト47が回転自在に装着されている。
【0023】スプロケット44、47は、外周に歯を有
するチェーン歯車の構成をなし、これらスプロケット4
4、47間には、チェーン48が掛け渡されている。な
おチェーン48における中央部(スプロケット44、4
7間における中央部)が撓まないように、フレーム6に
は、ガイドレール49が設けられている。
【0024】前記チェーン48を構成する各コマ51に
は、夫々その表面側に、ゴム材からなる滑り止め部材5
2が固着されている。そしてこの滑り止め部材52の表
面は、略V形にくぼんでおり、図6に示したように、プ
ラスチックパイプPの表面との接触面積の増大が図られ
ている。また図5に示したように、下側に位置する各滑
り止め部材52の下面が、ガイドフレーム2、3の下面
よりも突出するように、無限軌道機構42は、その取付
位置が調整されている。なお前記ガイドレール49に
は、防塵カバー53が、着脱自在に設けられている。従
って、エンドミル21による切削屑が無限軌道機構42
内に侵入することを防止できる。
【0025】本実施例に係るパイプ用窓形成機1は、以
上のように構成されており、プラスチックパイプPに窓
を形成する場合には、まず油性フェルトペンなどで形成
しようとする窓を印しておく(図7における破線)。そ
してそのいずれかの角部に、まずストッパ付の電気ドリ
ルで孔Hを穿設する。次に当該孔にエンドミル21の先
端21aを差し込みむようにして、パイプ用窓形成機1
をプラスチックパイプPに密着させる。その後エンドミ
ル21を回転させた状態でハンドル26を手で把持し、
パイプ用窓形成機1を、プラスチックパイプPに押しつ
けながら、ガイドフレーム2、3に沿って、手前方向に
スライドさせる(図7における矢印A)。そうすると、
エンドミル21がプラスチックパイプPの管壁を周方向
に連続して穿設していき、そのたどる軌跡状にプラスチ
ックパイプPが切削されていく。
【0026】この場合、ガイドフレーム2、3の下面よ
りも無限軌道機構41、42の滑り止め部材52の方が
突出しているので、滑り止め部材52は、プラスチック
パイプP表面に押しつけられている。そして滑り止め部
材52はゴム材からなり、しかも無限軌道機構41、4
2の軌道方向は、プラスチックパイプPの軸方向である
から、プラスチックパイプP表面に圧接している多数の
滑り止め部材52によって、大きな摩擦力が働き、エン
ドミル21の回転でパイプ用窓形成機1が振られようと
する力が抑えられる。またガイドフレーム2、3の下面
は円弧形状をなしているので、両者が相俟って、パイプ
用窓形成機1が振られることが抑制される。
【0027】そして周方向の穿設が終了すると、次に軸
方向の穿設を開始するのであるが、周方向の穿設完了地
点とガイドレール4、4の孔4dとが対応するように、
予め設定しておけば、周方向の穿設完了地点で突子15
がこの孔4d(ガイドフレーム3側は孔4e)及びガイ
ドフレーム2、3の孔2b、3b内に突出して、移動フ
レーム11は自動的にガイドフレーム2、3にロックさ
れ、周方向にスライドしない。
【0028】そしてそのように突子15によって移動フ
レーム11をガイドフレーム2、3にロックさせた状態
で今度はパイプ用窓形成機1を軸方向に移動させる(図
7中の矢印B)。この場合、移動フレーム11は、突子
15がガイドレール4、4の孔4d(ガイドフレーム3
側は孔4e)、及びガイドフレーム2、3の孔2b、3
b内に突出してロックされているので、パイプ用窓形成
機1全体をプラスチックパイプPに押しつけて軸方向へ
移動させるのが容易である。
【0029】しかも無限軌道機構41、42の軌道面は
軸方向に沿っているから、パイプ用窓形成機1を軸方向
に移動させる場合、これら無限軌道機構41、42が作
用して、軸方向への移動は円滑なものとなっている。ま
た滑り止め部材52の方がガイドフレーム2、3の下面
よりも突出しているので、プラスチックパイプP表面と
の圧接によって周方向には大きな摩擦力が働き、エンド
ミル21の回転でパイプ用窓形成機1が振られようとす
る力が抑えられる。またガイドフレーム2、3の下面は
円弧形状をなしているので、前記滑り止め部材52の摩
擦力とが相俟って、パイプ用窓形成機1が周方向振られ
ることが抑制され、直線状に切削することができる。し
かもこの場合、軸方向の切削長さは任意のものとするこ
とができる。
【0030】そして前記のようにして軸方向の切削が完
了すると、その地点で、2つのレバー18、18をハン
ドル26側へと引っ張ると、突子15、15が、ガイド
レール4、4の孔4d(ガイドフレーム3側は孔4
e)、及びガイドフレーム2、3の孔2b、3bから抜
けでるので、移動フレーム11のロック状態は解除され
る。後はそのままハンドル26を持って移動フレーム1
1を、前出矢印Aとは逆の方向にガイドレール4、4に
沿ってスライドさせていく(図7の矢印C)と、エンド
ミル21がプラスチックパイプPを周方向に切削してい
く。そして周方向の切削が完了させると、今度は突子1
5をガイドレール4、4の孔4e(ガイドフレーム3側
は孔4d)、及びガイドフレーム2、3の孔2c、3c
内に突出させて、再び移動フレーム11をガイドレール
2、3にロックさせる。この場合も、事前に周方向の切
削完了地点と、ロック状態の地点とを一致させるように
設定しておくと便利である。後は、再びパイプ用窓形成
機1全体をプラスチックパイプPに押しつけながら軸方
向へ移動させていくことにより(図7の矢印D)、プラ
スチックパイプPに方形の窓が形成されるのである。
【0031】このように本実施例にかかるパイプ用窓形
成機1を用いれば、プラスチックパイプPに窓を形成す
る作業が極めて簡単に行え、しかも当該窓の軸方向の長
さは任意のものとすることができる。さらに周方向、軸
方向共まっすぐに切削することができ、切削によって形
成される窓の形状を良好なものとすることができる。さ
らにプラスチックパイプPに窓を形成する場合、該プラ
スチックパイプPの上面側にパイプ用窓形成機1を沿わ
しめて作業をおこなえるので、複数のパイプが近接して
輻輳されているケースであっても、そのうちの任意のパ
イプのみに窓を形成することも容易であり、作業スペー
スが狭隘であっても作業がしやすい。
【0032】しかも本実施例では、突子15の軌道上に
位置するガイドレール4、4に孔4d、4e、ガイドフ
レーム2、3に孔2b、2c、及び孔3b、3cを形成
したので、突子15がこれら孔内に入ったときに、移動
フレーム11は、ガイドフレーム2、3にロックされ
る。従って、パイプ用窓形成機1を軸方向に移動させる
際に、作業がしやすくなっており、また周方向への移動
がロックされているので、直進性も向上している。
【0033】なお移動フレーム11を周方向へ移動させ
て、エンドミル21でプラスチックパイプPを周方向に
切削する場合、図8に示したアダプタプレート61を使
用すると便利である。このアダプタプレート61は、裏
面がプラスチックパイプPの外周に密着する湾曲形状を
なしており、さらに平面形態は細幅部61aと、太幅部
61bからなっており、細幅部61aの中央表面には、
前出パイプ用窓形成機1のガイドフレーム2、3の下面
と嵌合する溝62aを有する突状部62を周方向に形成
した構造を有している。そして細幅部61aの中央に
は、前記突条部62を挟んで孔63、64、65、66
が穿設され、太幅部61bの四隅近傍には孔67、6
8、69、70がそれぞれ穿設されている。但し、孔6
3、64は螺孔であり、ボルト71、71が予め仮螺着
されている。
【0034】このアダプタプレート61を使用する場
合、例えばプラスチックパイプPの表面に押しつけてス
トッパ付ドリルで、まず前記各孔64、66、及び孔6
7、68、69、70を通して、プラスチックパイプP
に孔を穿設する。ついでアダプタプレート61を逆向き
にして、ボルト71、71を外して、孔64、66を通
して穿設した孔にねじ込み、アダプタプレート61をプ
ラスチックパイプPに固着する。後はパイプ用窓形成機
1のガイドフレーム2の下面を、突条部62の溝62a
内に嵌合させて、パイプ用窓形成機1を装着する。そし
てエンドミル21を、アダプタプレート61の孔68又
は69を通して事前に穿設した孔内に差し込む。
【0035】後はエンドミル21を回転させながらその
まま移動フレーム11をスライドさせれば、ガイドフレ
ーム2はアダプタプレート61の突条部62の溝62a
内に嵌合しているから、エンドミル21の回転によって
ガイドフレーム2、3が振られることは全くなく、周方
向に直線状に切削していくことができる。そしてそのま
ま孔69又は68を通して穿設した孔の個所まで移動フ
レーム11をスライドさせればよい。この場合、アダプ
タプレート61の孔68と69の間隔を、前出ガイドレ
ール4、4の孔4d、4eとに対応させるように設定し
ておけば、周方向の切削終了地点(孔69又は68を通
して穿設した孔)とロック地点が一致するので、極めて
作業性がよい。
【0036】
【発明の効果】請求項1によれば、ガイドフレームの下
面側、即ちパイプ表面側が円弧形をなし、また無限軌道
における滑り止め部材がガイドフレームの下面から突出
しているので、穿孔部材を装着した移動フレームが周方
向、及び軸方向に移動する場合も、穿孔部材の回転によ
ってガイドフレームがブレることはなく、周方向、軸方
向共まっすぐに切削できる。しかも形成する窓の軸方向
の長さを任意のものとすることができる。請求項2によ
れば、移動フレームの突子がガイドフレームの凹部に入
った時点で移動フレームがロックされるので、軸方向へ
移動させる場合、作業がしやすく、また直進性にも優れ
ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかるパイプ用窓形成機の概
観を示す斜視図である。
【図2】図1のパイプ用窓形成機に使用したガイドレー
ルの正面図である。
【図3】図1のパイプ用窓形成機の駆動機構を示す縦断
面図である。
【図4】図1のパイプ用窓形成機の無限軌道の平面説明
図である。
【図5】図1のパイプ用窓形成機の無限軌道の側面説明
図である。
【図6】図1のパイプ用窓形成機の無限軌道の正面説明
図である。
【図7】図1のパイプ用窓形成機を用いてパイプに窓を
形成する場合の作業手順を示す説明図である。
【図8】図1のパイプ用窓形成機と併用するアダプタプ
レートの概観を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 パイプ用窓形成機 2、3 ガイドフレーム 2b、2c、3b、3c 孔 4 ガイドレール 15 突子 21 エンドミル 41、42 無限軌道機構 52 滑り止め部材 P パイプ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイプに窓を形成する機具であって、下
    面が円弧形をなす2つの平行なガイドフレームと前記2
    つのガイドフレームの略端部近傍間に、該ガイドフレー
    ムと直角方向となるように設けられた少なくとも2つの
    平行な無限軌道と前記2つのガイドフレーム間に配さ
    れ、ガイドフレームに沿って円弧状にスライド自在な移
    動フレームとを有し、前記無限軌道の軌道面表面には滑
    り止め部材が設けられると共に、少なくとも当該滑り止
    め部材はガイドフレームの下面よりも突出し、前記移動
    フレームには、外部の駆動源によって回転する穿孔部材
    が装着されたことを特徴とする、パイプ用窓形成機。
  2. 【請求項2】 前記移動フレームの両側にはガイドフレ
    ーム側へと付勢される突子が設けられると共に、ガイド
    フレームにおける前記突子の接触軌道上には、当該突子
    を受容する凹部が形成されたことを特徴とする、請求項
    1に記載のパイプ用窓形成機。
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