JP2640213B2 - ドレス圧設定装置を備えた抵抗溶接機 - Google Patents

ドレス圧設定装置を備えた抵抗溶接機

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JP2640213B2
JP2640213B2 JP6058986A JP5898694A JP2640213B2 JP 2640213 B2 JP2640213 B2 JP 2640213B2 JP 6058986 A JP6058986 A JP 6058986A JP 5898694 A JP5898694 A JP 5898694A JP 2640213 B2 JP2640213 B2 JP 2640213B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、チップドレス時に溶
接チップの押圧力を変化させてチップドレスを行うこと
のできるドレス圧設定装置を備えた抵抗溶接機に関し、
特に、前記抵抗溶接機とドレス圧設定装置とを別体に構
成して、ドレス圧設定装置に汎用性を持たせた抵抗溶接
機に関する。
【0002】
【従来の技術】抵抗溶接機の溶接チップをドレッシング
する際に、チップドレッサの刃具への溶接チップの押圧
力を変化させてドレッシングする方法および装置が、本
願出願人による特願平4−204701号で提案されて
いる。このドレッシングする方法および装置によれば、
前記チップドレッサに溶接チップをセットする時には比
較的弱い力で溶接チップを押圧し、溶接チップの側面を
切削する時には強い力で溶接チップを押圧して切削し、
溶接チップの端面と側面を切削する時には弱い力、すな
わち、側面を切削するときよりも弱い力で溶接チップを
押圧して、溶接チップを揺動させながら切削するように
したものである。このように、刃具への溶接チップの押
圧力を変化させて切削整形することにより、セット時に
よる刃具への衝撃力を弱めて刃具など装置への負荷を小
さくすることができるうえ、溶接チップのドレッシング
仕上が良好になるという特徴がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来は、この
ようなドレス圧設定装置が抵抗溶接機の各々に設けられ
ていたため、抵抗溶接機が大型になって占有床面積が大
きくなるばかりでなく、抵抗溶接機の単価も高くなると
いう問題があった。また、一つの駆動制御装置に溶接チ
ップを備えた複数台の抵抗溶接機本体が接続されている
ような場合において、一台の抵抗溶接機本体の溶接チッ
プをチップドレスする際には、他の抵抗溶接機本体の稼
働も停止させなければならず抵抗溶接機の稼働率が低下
するという不具合があった。本発明は上記の問題点に鑑
みてなされたもので、抵抗溶接機を大型にすることな
く、低廉な価格のチップドレス時におけるドレス圧設定
装置を備えた抵抗溶接機を提供するとともに、一台の駆
動制御装置に複数の抵抗溶接機本体が接続されているよ
うな場合においても、他の抵抗溶接機本体の稼働状態を
停止させることなく一台の抵抗溶接機本体についてのみ
チップドレスを行うことのできるドレス圧設定装置を備
えた抵抗溶接機を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の抵抗溶接機においては、ドレス圧設定をす
るドレス圧設定装置を抵抗溶接機とは別体にし、チップ
ドレス時にのみ抵抗溶接機に接続できるように構成し
た。具体的には、圧力流体供給装置(5) と、一対の溶接
チップ(2a,2b) と前記圧力流体供給装置(5) から供給さ
れる圧力流体により作動されて前記溶接チップをクラン
プ・アンクランプ動作させる加圧シリンダ(36)とを備え
る抵抗溶接機本体(1) と、前記圧力流体供給装置から供
給される圧力流体の流れを切換えて前記加圧シリンダ(3
6)の作動を制御する加圧用電磁弁(9) と、この加圧用電
磁弁の作動を制御するとともに前記溶接チップへの溶接
電流の供給を制御する駆動制御部(18)とを備える駆動制
御装置(21)と備える抵抗溶接機と、この抵抗溶接機とは
別体に設けられ、前記溶接チップのチップドレス時に、
溶接チップをチップドレッサ(34)の刃具へ押し付ける押
圧力を変化させて切削整形するように、前記圧力流体の
圧力を変化させて前記加圧シリンダ(36)の作動を制御す
るドレス圧設定装置(3)と、前記圧力流体供給装置と前
記加圧用電磁弁との間の圧力流体配管(10)に設けられた
継手(17a) と、前記ドレス圧設定装置側に設けられ前記
継手に着脱自在な継手(17b) とからなり、前記両継手を
係合させることにより前記ドレス圧設定装置にエアの供
給を可能にする第1接続手段と、前記加圧用電磁弁と前
記加圧シリンダの間の圧力流体配管(13,13))に設けら
れ、チップドレス時に前記加圧用電磁弁と前記加圧シリ
ンダとの間のエアの流通を規制する開閉弁(11,11) と、
この開閉弁と加圧シリンダとの間に設けられた継手(15
a,16a))と、前記ドレス圧設定装置側に設けられ前記継
手に着脱自在な継手(15b,16b) とからなり、前記ドレス
圧設定装置から前記加圧シリンダへのエアの供給を可能
にする第2接続手段とからなることを特徴とする。
【0005】また、前記ドレス圧設定装置においては、
圧力流体の入力側に供給された圧力流体をチップドレス
に必要な所定圧力に変換する電空比例弁を設け、出力側
に前記所定圧力に変換された圧力流体を加圧シリンダに
供給する加圧用電磁弁を設けるものとしてもよい。さら
に、前記駆動制御装置(21)で2台以上の前記抵抗溶接機
本体(1,1′) の作動を制御するようにした場合におい
て、加圧用電磁弁と前記加圧シリンダの間の圧力流体配
管(13,13) から分岐する分岐管のそれぞれに、チップド
レス時において前記他方の抵抗溶接機本体の加圧シリン
ダと前記加圧用電磁弁との間のエアの流通を規制する開
閉弁(12,12) を設けるとともに、この開閉弁と前記加圧
シリンダとを接続する圧力流体配管に前記ドレス圧設定
装置側に設けられ前記継手に着脱自在な継手を設けたも
のとして構成してもよい。
【0006】
【作用】コンプレッサやギヤポンプなどの圧力流体供給
装置から、圧力流体配管を経て抵抗溶接機本体の加圧用
電磁弁に供給されたエアやオイルなどの圧力流体は、駆
動制御装置の指令信号による加圧用電磁弁の圧力流体回
路切り換え動作により、抵抗溶接機本体の加圧シリンダ
を作動させる。この加圧用電磁弁と加圧シリンダとを連
通状に接続する圧力流体配管の途中には開閉弁が設けら
れているので、この開閉弁を閉じることにより加圧用電
磁弁からの圧力流体の供給を規制することができる。チ
ップドレス時には、前記開閉弁を閉じ、第1接続手段に
より圧力流体配管とドレス圧設定装置の圧力流体の入力
側とを接続する。これにより、圧力流体供給装置から供
給された圧力流体がドレス圧設定装置に供給できるよう
になる。一方、第2接続手段により加圧シリンダに連通
する圧力流体配管とドレス圧設定装置の圧力流体の出力
側とを接続する。開閉弁は閉じられているので、加圧シ
リンダはドレス圧設定装置から供給される所定圧力の圧
力流体により作動される。
【0007】この場合において、ドレス圧設定装置の圧
力流体の入力側に、供給された圧力流体を制御部からの
設定加圧電流に基づいて所定圧力に変換する電空比例弁
を設け、圧力流体の出力側に、前記電空比例弁により変
換されて所定圧力となった圧力流体を抵抗溶接機本体の
加圧用シリンダに供給する加圧用電磁弁を設けるものと
すれば、前記加圧用電磁弁は電空比例弁により減圧され
た低圧の圧力流体に対応することができる程度の小型の
ものにすることができるので、ドレス圧設定装置を小型
にすることができる。
【0008】チップドレスが終了すると、加圧シリンダ
を作動させて溶接チップをアンクランプ状態にし、第1
および第2接続手段を切り離してドレス圧設定装置との
接続を解除する。次に、開閉弁を開けば、抵抗溶接機に
よる所定の溶接作業が可能になる。一つの駆動制御装置
に2台以上の抵抗溶接機本体が接続されるような場合に
は、複数台の抵抗溶接機本体で一つの圧力流体供給装置
と加圧用電磁弁とを共有することができる。この場合、
それぞれの抵抗溶接機の各加圧シリンダに連通する分岐
管のそれぞれに、開閉弁と第2接続手段とを設ければよ
い。
【0009】
【実施例】図1はこの発明のドレス圧設定装置を備えた
抵抗溶接機の一実施例にかかり、エアー回路と制御回路
の概略図である。なお、この実施例においては、2台の
抵抗溶接機本体を一つの駆動制御装置で制御するものと
して説明する。抵抗溶接機本体1,1′は、先端に溶接
チップ2b,2b′を有し抵抗溶接機本体1,1′に固
定された固定アーム4b,4b′と、先端に溶接チップ
2a,2a′を有し抵抗溶接機本体1,1′に揺動自在
に設けられた揺動アーム4a,4a′と、揺動アーム4
a,4a′を揺動させるための加圧シリンダ36,3
6′とを備えている。そして、加圧シリンダ36,3
6′の作動により揺動アーム4a,4a′が揺動して、
溶接チップ2a,2bまたは溶接チップ2a′,2b′
で被溶接部材Wを挟持して溶接作業を行うようになって
いる。
【0010】符号5はコンプレッサなどの圧力流体供給
装置で、この圧力流体供給装置5で発生した圧力流体と
してのエアは、圧力流体供給装置5に接続された圧力流
体配管としてのエア配管10から、フィルタ6,レギュ
レタ7,ルプリケータ8を経て、加圧用電磁弁9に供給
される。この加圧用電磁弁9は、エア回路を切り換える
ことにより、2台の抵抗溶接機本体1,1′・・の加圧
シリンダ36,36′を作動させるもので、コントロー
ラ18からの指令により前記エア回路の切り換えが行わ
れる。符号19は、コントローラ18と加圧用電磁弁9
とを電気的に接続する導電線で、加圧用電磁弁9のソレ
ノイドに接続されている。また、コントローラ18は溶
接チップ2a,2b,2a′,2b′に溶接電流を供給
する溶接電流制御回路を内蔵していて、給電配線20,
21により2台の抵抗溶接機本体1,1′と接続されて
いる。上述したコントローラ18と加圧用電磁弁9と
で、2台の抵抗溶接機本体1,1′の作動を制御する1
つの駆動制御装置21が構成されている。そして、この
駆動制御装置21と2台の抵抗溶接機本体1,1′とで
抵抗溶接機が構成されている。また、符号22はコント
ローラ18に設けられた抵抗溶接機本体1,1′の始動
スイッチで、この始動スイッチ18をオンにすることに
より、2台の抵抗溶接機本体1,1′による溶接作業が
可能になる。
【0011】加圧用電磁弁9のエア出力口には一対のエ
ア配管13,13が接続されている。このエア配管1
3,13のうち一方は、揺動アーム4a,4a′を揺動
させて一対の溶接チップ2a,2b,2a′,2b′で
被溶接物Wを挟持するためのエアの供給用で、他方は、
加圧シリンダ36,36′を逆作動させて溶接チップ2
a,2b,2a′,2b′による被溶接物Wの挟持を解
除するためのエアの供給用である。エア配管13,13
の先端には、エアの流通を規制するための開閉弁11,
11が設けられている。この開閉弁11,11は、一方
の抵抗溶接機本体1の溶接チップ2a,2bをチップド
レッサ34によりチップドレスする際に手動により、ま
たは自動的に閉じられて加圧用電磁弁9から加圧シリン
ダ36にエアが流れないように規制する。開閉弁11,
11と一方の抵抗溶接機本体1の加圧シリンダ36と
は、エア配管13a,13aで接続されていて、このエ
ア配管13a,13aの途中に、雄型カプラー15a,
16aが設けられている。
【0012】エア配管13,13は途中で分岐して、他
方の抵抗溶接機本体1′にエアを供給するための分岐管
としてのエア配管14,14となっている。このエア配
管14,14の先端には、エア配管13,13と同様の
開閉弁12,12が設けられている。この開閉弁12,
12と他方の抵抗溶接機本体1′とはエア配管14a,
14aによって接続され、エア配管14a,14aに
も、エア配管13a,13aと同様に雄型カプラー15
a′,16a′が設けられている。前述した雄型カプラ
ー15a,16a,15a′,16a′は、後述するド
レス圧設定装置3に接続された別のエア配管30,31
の雌型カプラー15b,16bと着脱自在で、この雄型
カプラー15a,16a,15a′,16a′と雌型カ
プラー15b,16bとで、溶接チップ2a,2b,2
a′,2b′のチップドレス時にドレス圧設定装置3か
ら加圧シリンダ36(36′)に所定圧力のエアを供給
可能にする第1接続手段を構成している。なお、雄型カ
プラー15a,16a,15a′,16a′にはエアの
閉止機構が内蔵されていて、雌型カプラー15b,16
bと接続されていない状態においてはエア配管13a,
13a,14a,14aからエアが漏出しないようにな
っている。
【0013】次に、抵抗溶接機と別体に設けられ、チッ
プドレス時にこの抵抗溶接機と接続されて溶接チップ2
a,2b(2a′,2b′)を所定の圧力でチップドレ
ッサ34の刃具に押圧するようにするとともに、加圧シ
リンダ36(36′)へ供給するエアの圧力を時間の経
過とともに変化させて前記刃具への溶接チップ2a,2
b(2a′,2b′)の押圧力を変化させるドレス圧設
定装置3について説明する。ドレス圧設定装置3は、圧
力流体供給装置5から供給されたエアを減圧して所定圧
力のエアに変換する電空比例弁25と、この電空比例弁
25により前記所定圧力に変換されたエアを加圧シリン
ダ36(36′)に供給するとともに、エア回路を切り
換えることにより加圧シリンダ36(36′)の作動方
向を切り換える加圧用電磁弁30と、これら電空比例弁
25および加圧用電磁弁30の作動を電気的に制御する
制御部としてのコントローラ24とからなっている。
【0014】エア配管10の途中のルプリケータ8と加
圧用電磁弁9との間には雄型カプラー17aが設けら
れ、この雄型カプラー17aに着脱自在な雌型カプラー
17bを有するエア配管27が、電空比例弁25のエア
入力口に接続されている。雄型カプラー17aには前記
した雄型カプラー15a,16a,15a′,16a′
と同様にエアの閉止機構が内蔵されていて、雌型カプラ
ー17bと接続されていない状態においてはエア配管1
0からエアが漏出しないようになっている。一方、加圧
用電磁弁26のエア出力口には、前述したようにエア配
管30,31が接続されている。このように、エア入力
側に電空比例弁を、出力側に加圧用電磁弁を設けたの
は、ドレス圧設定装置3を小型にするためである。すな
わち、圧力流体供給装置5から供給される溶接時用のエ
アは高圧であるため、この高圧のエアに対応するために
加圧用電磁弁は必然的に大型のものになる。しかし、エ
ア入力側に電空比例弁25を設けて圧力流体供給装置5
から供給されるエアをチップドレスに必要な圧力まで減
圧し、低圧になったエアを加圧用電磁弁26に供給する
ようにすることにより加圧用電磁弁26を小型なものに
することができる。従って、ドレス圧設定装置3を小型
にすることができるようになり、他の抵抗溶接機本体の
溶接チップをチップドレスする際にも、持ち運びが便利
になる。なお、加圧用電磁弁26にエア配管30,31
が2本設けられているのは、加圧用電磁弁9に接続され
たエア配管13,13の場合と同じ理由による。また、
これらの接続用のエア配管27,30,31は、図に示
すように、それぞれカプラー17c,17d,28a,
28b,29a,29bによりドレス圧設定装置3に対
しても着脱自在とすれば、ドレス圧設定装置3の移動や
収納等に便利である。
【0015】コントローラ24と電空比例弁25および
加圧用電磁弁26とはそれぞれ電気的に接続されてい
て、チップドレス時に溶接チップ2a,2b(2a′,
2b′)に付与すべき加圧力に対応した設定加圧電流が
コントローラ24から出力され、電空比例弁25で所定
圧力のエアに変換されるとともに、ソレノイドを作動さ
せるための指令信号が加圧用電磁弁26に出力されて、
所定圧力のエアが加圧シリンダ36に供給可能になる。
また、符号32はドレス圧設定装置3を起動するための
手元スイッチで、接続用配線32aによりコントローラ
24と電気的に接続されている。作業者はこの手元スイ
ッチ32を操作することにより、常時チップドレッサ3
4を監視しながら作業を行うことができる。さらに本発
明では、ドレス圧設定装置3を抵抗溶接機と別体に構成
したことにより、この手元スイッチ32もドレス圧設定
装置3とともに抵抗溶接機から分離可能であるので、接
続用配線32aや手元スイッチ32を溶接作業中のスパ
ッタリングから保護する必要がなくなり、さらに長尺の
接続用配線32aが作業の邪魔になったりすることがな
いという特徴がある。
【0016】図2は、溶接チップ2a,2b(2a′,
2b′)に付加される圧力設定値と経過時間との関係を
示す圧力設定表である。この圧力設定表は横軸に時間T
(sec)、縦軸に加圧圧力 (Kg ・f)をとってある。先
ず、溶接チップセット時間T1において設定圧力はレベ
ル3と低くして(イ)(予加圧)を行い、溶接チップ2
a,2bと刃具の側面切刃が接触した時点から設定圧力
をレベル2に増加して(ロ)(粗加工圧)を行う。次
に、溶接チップ側面切削時間T2が終了するまでレベル
2を維持し、溶接チップ2a,2bの端面切削に入る前
に、レベル4に減圧して(ハ)(仕上げ加圧)を行い、
溶接チップ端面切削時間T3 が終了するまでレベル4を
維持する。そして、溶接チップ2a,2bの切削終了後
はレベル1に上げて(ニ)(溶接時加圧)にするように
なっている。なお、この圧力設定とチップドレッサとの
関係については、本願出願人が先に提案した特願平4−
204701号に開示されているので、ここではこれ以
上詳しくは説明しない。
【0017】次に上記のように構成された本発明の作用
を説明する。コンプレッサなどの圧力流体供給装置5か
ら供給されたエアは、エア配管10を経て加圧用電磁弁
9に流れる。加圧用電磁弁9では、コントローラ18の
制御信号に応じてエア回路を切り換え、エア配管13,
13aおよびエア配管14,14aを介して抵抗溶接機
本体1,1′の加圧シリンダ36,36′にエアを供給
し作動させる。溶接時には、揺動アーム4a,4a′が
揺動して被溶接物Wを溶接チップ2a,2b,2a′,
2b′で挟持し、コントローラ18からの指令信号に基
づいて溶接作業が行われる。溶接作業終了後は、コント
ローラ18の指令により加圧用電磁弁9がエア回路を切
り換え、加圧シリンダ36,36′を逆作動させて溶接
チップ2a,2b,2a′,2b′による被溶接物Wの
挟持を解除する。
【0018】一方の抵抗溶接機本体1の溶接チップ2
a,2bをチップドレスする際には、始動スイッチ22
をオフにして抵抗溶接機本体1,1′を非作動状態にす
るとともに、開閉弁11,11を閉じて加圧用電磁弁9
から加圧シリンダ36にエアが流れないようにする。ド
レス圧設定装置3を抵抗溶接機に接続するには、電空比
例弁25に接続されたエア配管27の雌型カプラー17
bをエア配管10の雄型カプラー17aに係合させて接
続するとともに、加圧用電磁弁26に接続されたエア配
管30,31の雌型カプラー15b,16bをエア配管
13a,13aの雄型カプラー15a,16aに係合さ
せて接続する。そして、チップドレッサ34の刃具を溶
接チップ2a,2bの間に配置し、手元スイッチ32を
オンにしてドレス圧設定装置3を作動させる。電空比例
弁25はコントローラ24からの設定加圧電流に応じて
エア配管10から供給されたエアを減圧し、所定圧力に
なったエアを加圧用電磁弁26に送る。加圧用電磁弁2
6はコントローラ24からの指令信号により前記所定圧
力のエアをエア配管13aを介して加圧シリンダ36に
供給する。これにより、揺動アーム4aが揺動して溶接
チップ2a,2bをチップドレッサ34の刃具に押し付
ける。この後は、コントローラ24から出力される前記
設定加圧電流の変化に応じて電空比例弁25がエアの圧
力を変換し、図2の表に基づく設定に従って溶接チップ
2a,2bの刃具への押圧力を変化させる。この場合、
開閉弁11,11が閉じられているので、加圧用電磁弁
26からのエアが加圧用電磁弁9や他方の抵抗溶接機本
体1′側に流れることはない。
【0019】チップドレス作業が終了すれば、手元スイ
ッチ32をオフにして接続用のエア配管27,30,3
1をエア配管10,13a,13aから外し、開閉弁1
1,11を開けばよい。そして、抵抗溶接機の始動スイ
ッチ22をオンにすると、抵抗溶接機本体1,1′は溶
接作業が可能な状態になる。他方の抵抗溶接機本体1′
の溶接チップ2a′,2b′をチップドレスする際に
は、開閉弁12,12を閉じて加圧用電磁弁9から加圧
シリンダ36′にエアが流れないようにし、雄型カプラ
ー15a′,16a′にエア配管30,31の雌型カプ
ラー15b,16bを係合させて接続して上記と同様の
操作を繰り返せばよい。なお、各抵抗溶接機本体1,
1′の手前に開閉弁11,12を設けたことにより、一
方の抵抗溶接機本体1(1′)のチップドレス作業を行
いながら他方の抵抗溶接機本体1′(1)で通常の溶接
作業を行うことができ、抵抗溶接機の稼働率を向上させ
ることも可能である。
【0020】上述の実施例では2台の抵抗溶接機本体
1,1′の作動を1台の駆動制御装置21で制御するも
のとして説明したが、抵抗溶接機本体が1台の場合には
エア配管13,13を分岐させる必要がなく、3台以上
の場合にはエア配管14,14またはエア配管13,1
3を抵抗溶接機本体の台数に応じて分岐させればよい。
本発明によれば、抵抗溶接機本体を3台以上にする場合
であっても、極めて簡単かつ安価な改良を施すだけでド
レス圧設定装置3を接続できるようになるという特徴が
ある。
【0021】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、以下のような効果を奏する。ドレス圧設定装置を抵
抗溶接機と別体に構成し、チップドレス時にのみ抵抗溶
接機本体に接続してチップドレスを行えるようにしたの
で、抵抗溶接機のそれぞれにドレス圧設定装置を設ける
必要がなくなって抵抗溶接機が小型,安価になるばかり
でなく、一台のドレス圧設定装置を汎用的に他の抵抗溶
接機にも使用することができるようになる。
【0022】また、前記ドレス圧設定装置の圧力流体の
入力側に電空比例弁を、出力側に加圧用電磁弁を設けた
ものは、ドレス圧設定装置を小型にすることができ、持
ち運びに便利である。さらに、一台の駆動制御装置に複
数台の抵抗溶接機を接続し、エアを分配する分岐管のそ
れぞれに開閉弁と第2接続手段を設けたものは、チップ
ドレス作業と溶接作業とを並行して行うことが可能にな
り、抵抗溶接機の稼働率の低下を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のドレス圧設定装置を備えた抵抗溶接
機の一実施例にかかり、エアー回路と制御回路の概略図
である。
【図2】溶接チップに付加される圧力設定値と経過時間
との関係を示す圧力設定表である。
【符号の説明】
1,1′ 抵抗溶接機本体 2a,2b,2a′,2b′ 溶接チップ 3 ドレス圧設定装置 5 圧力流体供給装置 9,26 加圧用電磁弁 10,19,27 エア配管(圧力流体配管) 11,12 開閉弁 13,14 エア配管(圧力流体配管) 15a,16a 雄型カプラー(第1接続手段) 15b,16b 雌型カプラー(第1接続手段) 17a 雄型カプラー(第2接続手段) 17b 雌型カプラー(第2接続手段) 18,24 コントローラ(制御部) 21 駆動制御装置 25 電空比例弁 26 加圧用電磁弁 30,31 エア配管 34 チップドレッサ 36,36′ 加圧シリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 星野 伸二 三重県鈴鹿市平田町1907番地 本田技研 工業株式会社鈴鹿製作所内 (72)発明者 大谷 広司 三重県鈴鹿市平田町1907番地 本田技研 工業株式会社鈴鹿製作所内 (56)参考文献 実開 平4−83485(JP,U)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力流体供給装置と、 一対の溶接チップと前記圧力流体供給装置から供給され
    る圧力流体により作動されて前記溶接チップをクランプ
    ・アンクランプ動作させる加圧シリンダとを備える抵抗
    溶接機本体と、前記圧力流体供給装置から供給される圧
    力流体の流れを切換えて前記加圧シリンダの作動を制御
    する加圧用電磁弁と、この加圧用電磁弁の作動を制御す
    るとともに前記溶接チップへの溶接電流の供給を制御す
    る駆動制御部とを備える駆動制御装置と備える抵抗溶接
    機と、 この抵抗溶接機とは別体に設けられ、前記溶接チップの
    チップドレス時に、溶接チップをチップドレッサの刃具
    へ押し付ける押圧力を変化させて切削整形するように、
    前記圧力流体の圧力を変化させて前記加圧シリンダの作
    動を制御するドレス圧設定装置と、 前記圧力流体供給装置と前記加圧用電磁弁との間の圧力
    流体配管に設けられた継手と、前記ドレス圧設定装置側
    に設けられ前記継手に着脱自在な継手とからなり、前記
    両継手を係合させることにより前記ドレス圧設定装置に
    エアの供給を可能にする第1接続手段と、 前記加圧用電磁弁と前記加圧シリンダの間の圧力流体配
    管に設けられ、チップドレス時に前記加圧用電磁弁と前
    記加圧シリンダとの間のエアの流通を規制する開閉弁
    と、 この開閉弁と加圧シリンダとの間に設けられた継手と、
    前記ドレス圧設定装置側に設けられ前記継手に着脱自在
    な継手とからなり、前記ドレス圧設定装置から前記加圧
    シリンダへのエアの供給を可能にする第2接続手段と、 からなることを特徴とするドレス圧設定装置を備えた抵
    抗溶接機。
  2. 【請求項2】 前記ドレス圧設定装置は、制御部と、こ
    の制御部からの設定加圧電流に基づいて供給された圧力
    流体を所定の圧力に変換する電空比例弁と、前記圧力流
    体の流れを切換えて前記加圧シリンダの作動を制御する
    加圧用電磁弁とを備え、前記第1接続手段を介しての圧
    力流体の入力側に前記電空比例弁を設け、前記第2接続
    手段を介して前記加圧シリンダへ供給する圧力流体の出
    力側に前記加圧用電磁弁を設け、前記電空比例弁により
    所定の圧力に変換された前記圧力流体を前記加圧用電磁
    弁に供給するようにしたことを特徴とする請求項1に記
    のドレス圧設定装置を備えた抵抗溶接機。
  3. 【請求項3】 前記開閉弁と前記加圧用電磁弁との間で
    前記圧力流体配管を分岐させ、各分岐管を他方の前記抵
    抗溶接機本体の加圧シリンダに接続して前記駆動制御装
    置で2台以上の前記抵抗溶接機本体の作動を制御するよ
    うにし、前記分岐管のそれぞれにチップドレス時におい
    て前記他方の抵抗溶接機本体の加圧シリンダと前記加圧
    用電磁弁との間のエアの流通を規制する開閉弁を設ける
    とともに、この開閉弁と前記加圧シリンダとを接続する
    圧力流体配管に前記ドレス圧設定装置側の前記継手に着
    脱自在な継手を設けたことを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載のドレス圧設定装置を備えた抵抗溶接
    機。
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