JP2640188B2 - 頭上弁水冷エンジンの冷却装置 - Google Patents

頭上弁水冷エンジンの冷却装置

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JP2640188B2
JP2640188B2 JP22885091A JP22885091A JP2640188B2 JP 2640188 B2 JP2640188 B2 JP 2640188B2 JP 22885091 A JP22885091 A JP 22885091A JP 22885091 A JP22885091 A JP 22885091A JP 2640188 B2 JP2640188 B2 JP 2640188B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水冷エンジンの冷却装
置、具体的にはエンジン始動時に速やかに冷却水温を上
げるためにサーモスタットでエンジンのウォータジャケ
ット内に冷却水を循環させる装置に関し、サーモスタッ
トをエンジンに簡便に組み付けられるとともに、部品点
数を削減して安価に実施できるものを提供する。
【0002】
【従来の技術】本発明の対象となる水冷エンジンの冷却
装置の基本構造は、図3又は図9に示すように、頭上弁
水冷エンジンEにウォータジャケット1、サーモスタッ
ト室2、ウォータポンプ室3及びラジエータ4を設け、
サーモスタット室2をサーモスタット7を介してラジエ
ータ側水路5と短絡水路6とに水路切り替え可能に分岐
し、サーモスタット7は弁体を収めた弁函10にフラン
ジ8を突設して構成され、ウォータジャケット1の出口
1bをサーモスタット室2、ラジエータ側水路5、ラジ
エータ4及びウォータポンプ室3を介してウォータジャ
ケット1の入口1aに連通し、サーモスタット室2を短
絡水路6を介してウォータポンプ室3に連通し、冷却水
温が設定水温以下に下がると、サーモスタット7が閉弁
して冷却水がサーモスタット室2からウォータポンプ室
3に短絡水路6を介して短絡してウォータジャケット1
に循環するとともに、冷却水温が設定水温より上昇する
と、サーモスタット7が開弁して冷却水がサーモスタッ
ト室2からラジエータ4を経てウォータジャケット1に
循環するように構成した形式のものである。
【0003】この形式の従来技術としては、図9及び図
10に示すように、縦型水冷エンジンEのシリンダヘッ
ド12にエルボ管状のウォータフランジ50を縦向きに
固定し、ウォータフランジ50内に設けたサーモスタッ
ト室2にサーモスタット7を縦向きに収容し、サーモス
タット蓋51をガスケット52を介してウォータフラン
ジ50に套嵌したものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、シ
リンダヘッド12にウォータフランジ50を固定し、ウ
ォータフランジ50にサーモスタット7及びガスケット
52を介してサーモスタット蓋51を固定しなければな
らず、サーモスタット7の組み付け作業が煩雑になる。
【0005】また、サーモスタット7の取り付け構造と
しては、サーモスタット7を収容するためのウォータフ
ランジ50と、ウォータフランジ50に被せ付けるサー
モスタット蓋51と、この両部材を密封固定する締結具
53及びガスケット52と、ウォータフランジ50をシ
リンダヘッド12に密封固定する締結具55及びガスケ
ット54などを必要とし、部品点数が多くなる。本発明
は、サーモスタットをエンジンに簡便に組み付けるとと
もに、組み付けに要する部品点数を削減することを技術
的課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
の手段を、実施例を示す図面により以下に説明する。即
ち、本発明1は、前記基本構造の水冷エンジンの冷却装
置において、頭上弁エンジンEのシリンダヘッド12の
受け止め端壁13に横向きにサーモスタット室2を開口
し、サーモスタット室2にサーモスタット蓋14を横か
ら固定し、サーモスタット室2とサーモスタット蓋14
との間にバネガスケット20を介してサーモスタット7
を収容し、上記サーモスタット蓋14の押し当て端壁1
5に係合口16を開口し、係合口16の奥端部を受け止
め面17に形成し、上記バネガスケット20は中空平滑
面状の機密部22と、機密部22から立ち上げ形成され
て中空口21の外径方向に作用する弾圧部23と、弾圧
部23の先端に設けたフランジ押え部24とから構成さ
れ、バネガスケット20の機密部22をサーモスタット
蓋14の押し当て端壁15とシリンダヘッド12の受け
止め端壁13とに密着接当し、バネガスケット20の弾
圧部23をサーモスタット蓋14の係合口16の内壁1
6aに弾圧接当し、バネガスケット20のフランジ押え
部24でサーモスタット7のフランジ8をサーモスタッ
ト蓋14の受け止め面17に係止するように構成したこ
とを特徴とするものである。
【0007】本発明2は、前記基本構造の水冷エンジン
の冷却装置において、頭上弁エンジンEのシリンダヘッ
ド12の受け止め端壁13に横向きにサーモスタット室
2を開口し、サーモスタット室2にサーモスタット蓋1
4を横から固定し、サーモスタット室2とサーモスタッ
ト蓋14との間にバネガスケット20を介してサーモス
タット7を収容し、上記バネガスケット20は中空平滑
面状の機密部22と、機密部22から立ち上げて中空の
外径方向に作用する弾圧部23とから構成され、バネガ
スケット20の機密部22をサーモスタット蓋14の押
し当て端壁15とシリンダヘッド12の受け止め端壁1
3とに密着接当し、バネガスケット20の弾圧部23を
サーモスタット室2の内壁2aに弾圧接当するととも
に、当該弾圧部23でサーモスタット7の弁函10を係
止するように構成したことを特徴とするものである。
【0008】本発明3は、前記基本構造の水冷エンジン
の冷却装置において、頭上弁エンジンEのシリンダヘッ
ド12の受け止め端壁13に横向きにサーモスタット室
2を開口し、サーモスタット室2にサーモスタット蓋1
4を横から固定し、サーモスタット室2とサーモスタッ
ト蓋14との間にバネガスケット20を介してサーモス
タット7を収容し、上記シリンダヘッド12の受け止め
端壁13からサーモスタット室2に向けて係合口16を
開口し、係合口16の奥端部を受け止め面17に形成
し、上記バネガスケット20は中空平滑面状の機密部2
2と、機密部22から立ち上げ形成されて中空口21の
外径方向に作用する弾圧部23と、弾圧部23の先端に
設けたフランジ押え部24とから構成され、バネガスケ
ット20の機密部22をサーモスタット蓋14の押し当
て端壁15とシリンダヘッド12の受け止め端壁13と
に密着接当し、バネガスケット20の弾圧部23をサー
モスタット室2の係合口16の内壁16aに弾圧接当
し、バネガスケット20のフランジ押え部24でサーモ
スタット7のフランジ8をサーモスタット室2の受け止
め面17に係止するように構成したことを特徴とするで
ある。
【0009】
【作用】
(1)本発明1では、サーモスタット7の取り付け手順は
次の通りである。 サーモスタット7をサーモスタット蓋14の係合口1
6に嵌入し、フランジ8を受け止め面17に押し当て
る。 バネガスケット20をサーモスタット蓋14の係合口
16に装填し、バネガスケット20の弾圧部23を係合
口16の内壁16aに弾圧接当し、フランジ押え部24
でサーモスタット7のフランジ8を押える。 サーモスタット7を弾圧仮止めしたサーモスタット蓋
14をそのままシリンダヘッド12のサーモスタット室
2に向けて押し当て、サーモスタット7をサーモスタッ
ト室2に横向きに収容するとともに、サーモスタット蓋
14の押し当て端壁15とシリンダヘッド12の受け止
め端壁13をバネガスケット20の機密部22で密封す
る。 即ち、サーモスタット7をバネガスケット20でサーモ
スタット蓋14に弾圧仮止めし、当該サーモスタット蓋
14をシリンダヘッド12に固定するだけで良い。
【0010】(2)本発明2では、サーモスタット7をサ
ーモスタット室2の側にバネガスケット20でフランジ
8を介さずに仮止めし、サーモスタット蓋14をシリン
ダヘッド12に固定する。
【0011】(3)本発明3では、横向きにしたサーモス
タット7をシリンダヘッド12のサーモスタット室2に
バネガスケット20でフランジ8を介して仮止めし、サ
ーモスタット蓋14をシリンダヘッド12に固定する。
【0012】
【発明の効果】本発明1〜3では、サーモスタットをバ
ネガスケットで横向きに仮止めし、サーモスタット蓋を
シリンダヘッドに固定するだけで速やかにサーモスタッ
トを横向きのサーモスタット室に収容できるので、サー
モスタットをエンジンに簡便に組み付けられる。
【0013】また、サーモスタットの取り付けには、サ
ーモスタット蓋と所定形状のバネガスケットとの二つの
部品だけで足りるので、前記従来技術のようにサーモス
タット室を縦向きに形成したウォータフランジやウォー
タフランジをシリンダヘッドに固定する締結具などを省
略でき、部品点数を削減して安価に実施できる。さら
に、部品点数の減少により組み付け工数を減らせるの
で、サーモスタットを迅速に組み付けられる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて述べ
る。図1は実施例1を示す縦型頭上弁水冷エンジンのサ
ーモスタット室周辺の要部縦断面図、図2は同エンジン
の要部分解斜視図、図3は同エンジンの概略説明図であ
る。
【0015】図3に示すように、縦型頭上弁水冷エンジ
ンEの前方にラジエータ4を配置し、エンジンEのシリ
ンダ11及びシリンダヘッド12にウォータジャケット
1を形成し、ウォータジャケット1の入口1a側にウォ
ータポンプ室3を設け、ウォータジャケット1の出口1
b側にサーモスタット室2を設ける。上記サーモスタッ
ト室2をサーモスタット7を介してラジエータ側水路5
と短絡水路6とに水路切り替え可能に分岐し、サーモス
タット7は弁体を収めた弁函10にフランジ8を突設し
て構成され、ウォータジャケット1の出口1bをサーモ
スタット室2、ラジエータ側水路5、ラジエータ4及び
ウォータポンプ室3を介してウォータジャケット1の入
口1aに連通するとともに、サーモスタット室2を短絡
水路6を介してウォータポンプ室3に連通する。
【0016】この場合、(1)冷却水温が設定水温以下に
なると(例えば、エンジン始動時などでは)、サーモスタ
ット7が閉弁して冷却水はサーモスタット室2→短絡水
路6→ウォータポンプ室3→ウォータジャケット1に短
絡的に流れ、エンジン本体内を循環する。 (2)冷却水温が設定水温より上昇すると(即ち、通常運転
時では)、サーモスタット7が開弁して冷却水はサーモ
スタット室2→ラジエータ側水路5→ラジエータ4→ウ
ォータポンプ室3→ウォータジャケット1に循環し、ラ
ジエータ4で放熱される。
【0017】図1及び図2に示すように、上記頭上弁エ
ンジンEのシリンダヘッド12の受け止め端壁13に横
向きにサーモスタット室2を開口し、サーモスタット室
2にサーモスタット蓋14を横から固定し、サーモスタ
ット室2とサーモスタット蓋14との間にバネガスケッ
ト20を介してサーモスタット7を収容する。上記サー
モスタット蓋14を横向きの中空椀状の蓋本体14aと
縦向きの筒状通水路14aとを一体連出して構成し、蓋
本体14aの押し当て端壁15に係合口16を開口し、
係合口16の奥端部を段差状の受け止め面17に形成す
る。
【0018】上記バネガスケット20は、図4〜図6に
示すように、中空平滑面状の機密部22と、機密部22
から直交方向に立ち上げ形成されて中空口21の外径方
向に作用する弾圧部23と、弾圧部23の先端に設けた
フランジ押え部24とから構成される。即ち、図6に示
すように、SPCCの芯材25の表裏にゴム膜26を被覆し
て上記バネガスケット20を構成し、円状の中空口21
を4等分する位置に弾圧部23を断面波形で対向状に立
設する。図1及び図2に示すように、上記バネガスケッ
ト20の機密部22をサーモスタット蓋14の押し当て
端壁15とシリンダヘッド12の受け止め端壁13とに
密着接当し、バネガスケット20の弾圧部23をサーモ
スタット蓋14の係合口16の内壁16aに弾圧接当
し、バネガスケット20のフランジ押え部24でサーモ
スタット7のフランジ8をサーモスタット蓋14の受け
止め面17に係止する。
【0019】そこで、サーモスタット7のサーモスタッ
ト室2の取り付け手順を述べる。 (1)サーモスタット7をサーモスタット蓋14の係合口
16に嵌入し、フランジ8を受け止め面17に押し当て
る。 (2)弾圧部23をサーモスタット蓋14に向けてバネガ
スケット20を係合口16内に装填し、バネガスケット
20の4個の弾圧部23を係合口16の内壁16aに弾
圧接当し、弾圧部23の先端のフランジ押え部24でサ
ーモスタット7のフランジ8を押え、サーモスタット7
をサーモスタット蓋14に仮止めする。 (3)サーモスタット7を弾圧仮止めしたサーモスタット
蓋14を、通水路14bを上に向けてそのままシリンダ
ヘッド12のサーモスタット室2に押し当て、サーモス
タット7をサーモスタット室2に横向きに収容する。 (4)このとき、サーモスタット蓋14の押し当て端壁1
5とシリンダヘッド12の受け止め端壁13との間隙に
バネガスケット20の機密部22を密着し、当該間隙を
密封する。
【0020】本実施例1では、サーモスタット7をバネ
ガスケット20でサーモスタット蓋14に弾圧仮止め
し、当該サーモスタット蓋14をシリンダヘッド12に
締結具27で固定するだけで良いので、簡便、迅速にサ
ーモスタット7を横向きのサーモスタット室12に収容
できる。また、サーモスタット蓋12と所定形状のバネ
ガスケット20との二つの部品だけでサーモスタット7
を取り付けられるので、冒述の従来技術のようにウォー
タフランジ50や、ウォータフランジ50をシリンダヘ
ッド12に固定する締結具55及びガスケット54を省
略でき、部品点数を削減して安価に実施できる。
【0021】図7は本発明の実施例2を示し、バネガス
ケット20をシリンダヘッド12の側に係止し、サーモ
スタット7をサーモスタット室2に仮止めした点で上記
実施例1と異なる。
【0022】即ち、上記バネガスケット20を機密部2
2と弾圧部23とから構成するとともに、バネガスケッ
ト20の機密部22をサーモスタット蓋14の押し当て
端壁15とシリンダヘッド12の受け止め端壁13とに
密着接当し、バネガスケット20の弾圧部23をサーモ
スタット室2の内壁2aに弾圧接当し、当該弾圧部23
でサーモスタット7の弁函10を係止するように構成し
たものである。尚、符号28はサーモスタット7のフラ
ンジ8をサーモスタット蓋14の係合口16に位置決め
するリテーナである。
【0023】本実施例2では、サーモスタット7をサー
モスタット室2にバネガスケット20でフランジ8を介
さずに仮止めし、サーモスタット蓋14をシリンダヘッ
ド12に固定するだけで良い。また、リテーナ28を省
略して、サーモスタット7のフランジ8をサーモスタッ
ト蓋14の押し当て端壁15とシリンダヘッド12の受
け止め端壁13との間に挟持するように構成しても差し
支えない。
【0024】図8は本発明の実施例3を示し、バネガス
ケット20をシリンダヘッド12の側に係止する点で上
記実施例2と同様であるが、サーモスタット7のフラン
ジ8を介してサーモスタット室2に仮止めする点では異
なり、いわば、前記実施例1の仮止め構造をサーモスタ
ット蓋14の側からサーモスタット室2に置き換えたも
のである。
【0025】即ち、シリンダヘッド12の受け止め端壁
13からサーモスタット室2に向けて係合口16を開口
し、係合口16の奥端部を受け止め面17に形成し、バ
ネガスケット20を機密部22と弾圧部23と弾圧部2
3の先端に設けたフランジ押え部24とから構成し、バ
ネガスケット20の機密部22をサーモスタット蓋14
の押し当て端壁15とシリンダヘッド12の受け止め端
壁13とに密着接当し、バネガスケット20の弾圧部2
3をサーモスタット室2の係合口16の内壁16aに弾
圧接当し、バネガスケット20のフランジ押え部24で
サーモスタット7のフランジ8をサーモスタット室2の
受け止め面17に係止するように構成ものである。
【0026】本実施例3では、横向きにしたサーモスタ
ット7をシリンダヘッド12のサーモスタット室2にバ
ネガスケット20でフランジ8を介して仮止めし、サー
モスタット蓋14をシリンダヘッド12に固定するだけ
で良いので、やはり、簡便、迅速にサーモスタット7を
サーモスタット室2に収容できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を示す縦型頭上弁水冷エンジンのサー
モスタット室周辺の要部縦断面図である。
【図2】同エンジンの要部分解斜視図である。
【図3】同エンジンの概略説明図である。
【図4】バネガスケットの正面図である。
【図5】図4のV―V線断面図である。
【図6】同バネガスケットの要部拡大縦断面図である。
【図7】実施例2を示す図1の相当図である。
【図8】実施例3を示す図1の相当図である。
【図9】従来技術を示す図3の相当図である。
【図10】同従来技術を示す図2の相当図である。
【符号の説明】
1 ウォータジャケット 1a 1の入口 1b 1の出口 2 サーモスタット室 2a 2の内壁 3 ウォータポンプ室 4 ラジエータ 5 ラジエータ側水路 6 短絡水路 7 サーモスタット 8 7のフランジ 10 7の弁函 12 シリンダヘッド 13 12の受け止め端壁 14 サーモスタット室 15 14の押し当て端壁 16 係合口 16a 16の内壁 17 受け止め面 20 バネガスケット 21 20の中空口 22 20の機密部 23 20の弾圧部 24 20のフランジ押え部 E 頭上弁水冷エンジン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭59−107017(JP,U) 実開 昭60−87336(JP,U)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頭上弁水冷エンジン(E)にウォータジャ
    ケット(1)、サーモスタット室(2)、ウォータポンプ室
    (3)及びラジエータ(4)を設け、サーモスタット室(2)
    をサーモスタット(7)を介してラジエータ側水路(5)と
    短絡水路(6)とに水路切り替え可能に分岐し、サーモス
    タット(7)は弁体を収めた弁函(10)にフランジ(8)を
    突設して構成され、ウォータジャケット(1)の出口(1
    b)をサーモスタット室(2)、ラジエータ側水路(5)、
    ラジエータ(4)及びウォータポンプ室(3)を介してウォ
    ータジャケット(1)の入口(1a)に連通し、サーモスタ
    ット室(2)を短絡水路(6)を介してウォータポンプ室
    (3)に連通し、 冷却水温が設定水温以下に下がると、サーモスタット
    (7)が閉弁して冷却水がサーモスタット室(2)からウォ
    ータポンプ室(3)に短絡水路(6)を介して短絡してウォ
    ータジャケット(1)に循環するとともに、 冷却水温が設定水温より上昇すると、サーモスタット
    (7)が開弁して冷却水がサーモスタット室(2)からラジ
    エータ(4)を経てウォータジャケット(1)に循環するよ
    うに構成した水冷エンジンの冷却装置において、 頭上弁エンジン(E)のシリンダヘッド(12)の受け止め
    端壁(13)に横向きにサーモスタット室(2)を開口し、
    サーモスタット室(2)にサーモスタット蓋(14)を横か
    ら固定し、サーモスタット室(2)とサーモスタット蓋
    (14)との間にバネガスケット(20)を介してサーモス
    タット(7)を収容し、 上記サーモスタット蓋(14)の押し当て端壁(15)に係
    合口(16)を開口し、係合口(16)の奥端部を受け止め
    面(17)に形成し、 上記バネガスケット(20)は中空平滑面状の機密部(2
    2)と、機密部(22)から立ち上げ形成されて中空口(2
    1)の外径方向に作用する弾圧部(23)と、弾圧部(2
    3)の先端に設けたフランジ押え部(24)とから構成さ
    れ、 バネガスケット(20)の機密部(22)をサーモスタット
    蓋(14)の押し当て端壁(15)とシリンダヘッド(12)
    の受け止め端壁(13)とに密着接当し、バネガスケット
    (20)の弾圧部(23)をサーモスタット蓋(14)の係合
    口(16)の内壁(16a)に弾圧接当し、バネガスケット
    (20)のフランジ押え部(24)でサーモスタット(7)の
    フランジ(8)をサーモスタット蓋(14)の受け止め面
    (17)に係止するように構成したことを特徴とする水冷
    エンジンの冷却装置。
  2. 【請求項2】 頭上弁水冷エンジン(E)にウォータジャ
    ケット(1)、サーモスタット室(2)、ウォータポンプ室
    (3)及びラジエータ(4)を設け、サーモスタット室(2)
    をサーモスタット(7)を介してラジエータ側水路(5)と
    短絡水路(6)とに水路切り替え可能に分岐し、サーモス
    タット(7)は弁体を収めた弁函(10)にフランジ(8)を
    突設して構成され、ウォータジャケット(1)の出口(1
    b)をサーモスタット室(2)、ラジエータ側水路(5)、
    ラジエータ(4)及びウォータポンプ室(3)を介してウォ
    ータジャケット(1)の入口(1a)に連通し、サーモスタ
    ット室(2)を短絡水路(6)を介してウォータポンプ室
    (3)に連通し、 冷却水温が設定水温以下に下がると、サーモスタット
    (7)が閉弁して冷却水がサーモスタット室(2)からウォ
    ータポンプ室(3)に短絡水路(6)を介して短絡してウォ
    ータジャケット(1)に循環するとともに、 冷却水温が設定水温より上昇すると、サーモスタット
    (7)が開弁して冷却水がサーモスタット室(2)からラジ
    エータ(4)を経てウォータジャケット(1)に循環するよ
    うに構成した水冷エンジンの冷却装置において、 頭上弁エンジン(E)のシリンダヘッド(12)の受け止め
    端壁(13)に横向きにサーモスタット室(2)を開口し、
    サーモスタット室(2)にサーモスタット蓋(14)を横か
    ら固定し、サーモスタット室(2)とサーモスタット蓋
    (14)との間にバネガスケット(20)を介してサーモス
    タット(7)を収容し、 上記バネガスケット(20)は中空平滑面状の機密部(2
    2)と、機密部(22)から立ち上げて中空の外径方向に
    作用する弾圧部(23)とから構成され、 バネガスケット(20)の機密部(22)をサーモスタット
    蓋(14)の押し当て端壁(15)とシリンダヘッド(12)
    の受け止め端壁(13)とに密着接当し、バネガスケット
    (20)の弾圧部(23)をサーモスタット室(2)の内壁
    (2a)に弾圧接当するとともに、当該弾圧部(23)でサ
    ーモスタット(7)の弁函(10)を係止するように構成し
    たことを特徴とする水冷エンジンの冷却装置。
  3. 【請求項3】 頭上弁水冷エンジン(E)にウォータジャ
    ケット(1)、サーモスタット室(2)、ウォータポンプ室
    (3)及びラジエータ(4)を設け、サーモスタット室(2)
    をサーモスタット(7)を介してラジエータ側水路(5)と
    短絡水路(6)とに水路切り替え可能に分岐し、サーモス
    タット(7)は弁体を収めた弁函(10)にフランジ(8)を
    突設して構成され、ウォータジャケット(1)の出口(1
    b)をサーモスタット室(2)、ラジエータ側水路(5)、
    ラジエータ(4)及びウォータポンプ室(3)を介してウォ
    ータジャケット(1)の入口(1a)に連通し、サーモスタ
    ット室(2)を短絡水路(6)を介してウォータポンプ室
    (3)に連通し、 冷却水温が設定水温以下に下がると、サーモスタット
    (7)が閉弁して冷却水がサーモスタット室(2)からウォ
    ータポンプ室(3)に短絡水路(6)を介して短絡してウォ
    ータジャケット(1)に循環するとともに、 冷却水温が設定水温より上昇すると、サーモスタット
    (7)が開弁して冷却水がサーモスタット室(2)からラジ
    エータ(4)を経てウォータジャケット(1)に循環するよ
    うに構成した水冷エンジンの冷却装置において、 頭上弁エンジン(E)のシリンダヘッド(12)の受け止め
    端壁(13)に横向きにサーモスタット室(2)を開口し、
    サーモスタット室(2)にサーモスタット蓋(14)を横か
    ら固定し、サーモスタット室(2)とサーモスタット蓋
    (14)との間にバネガスケット(20)を介してサーモス
    タット(7)を収容し、 上記シリンダヘッド(12)の受け止め端壁(13)からサ
    ーモスタット室(2)に向けて係合口(16)を開口し、係
    合口(16)の奥端部を受け止め面(17)に形成し、 上記バネガスケット(20)は中空平滑面状の機密部(2
    2)と、機密部(22)から立ち上げ形成されて中空口(2
    1)の外径方向に作用する弾圧部(23)と、弾圧部(2
    3)の先端に設けたフランジ押え部(24)とから構成さ
    れ、 バネガスケット(20)の機密部(22)をサーモスタット
    蓋(14)の押し当て端壁(15)とシリンダヘッド(12)
    の受け止め端壁(13)とに密着接当し、バネガスケット
    (20)の弾圧部(23)をサーモスタット室(2)の係合口
    (16)の内壁(16a)に弾圧接当し、バネガスケット
    (20)のフランジ押え部(24)でサーモスタット(7)の
    フランジ(8)をサーモスタット室(2)の受け止め面(1
    7)に係止するように構成したことを特徴とする水冷エ
    ンジンの冷却装置。
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