JP2638384B2 - ワイドアスペクトテレビジョン受信機 - Google Patents
ワイドアスペクトテレビジョン受信機Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アスペクト比4:3の
現行テレビジョン信号との両立性を保ちつつ、アスペク
ト比16:9のワイドアスペクト画像を伝送するために
付加情報が多重化されたテレビジョン信号を受信するた
めのワイドアスペクトテレビジョン受信機に関する。
現行テレビジョン信号との両立性を保ちつつ、アスペク
ト比16:9のワイドアスペクト画像を伝送するために
付加情報が多重化されたテレビジョン信号を受信するた
めのワイドアスペクトテレビジョン受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】現行テレビジョン放送におけるNTSC
方式はアスペクト比が4:3であるが、次世代のテレビ
ジョン方式として、アスペクト比が16:9のワイドア
スペクト方式が検討されている。そして、現行テレビジ
ョン受信機との両立性を保ちながら、ワイドアスペクト
画像を伝送するために、図5に示すように、走査線48
0本で構成されるアスペクト比4:3の画面の中央部の
走査線360本に、アスペクト比16:9のワイドアス
ペクト画像を割り当て、上下残りの走査線120本及び
垂直帰線期間に付加情報を多重化して伝送する方式が考
えられている。この場合、付加情報は、前述の走査線3
60本で構成されるワイドアスペクト画像をワイドアス
ペクト(例えば、アスペクト比16:9)の表示部(C
RT等)にワイドアスペクト表示した場合に不足する水
平解像度や垂直解像度を補うための信号であって、一例
としては、水平補強信号や垂直補強信号、また、それら
の復調動作や表示形式を制御するための識別制御信号が
含まれる。
方式はアスペクト比が4:3であるが、次世代のテレビ
ジョン方式として、アスペクト比が16:9のワイドア
スペクト方式が検討されている。そして、現行テレビジ
ョン受信機との両立性を保ちながら、ワイドアスペクト
画像を伝送するために、図5に示すように、走査線48
0本で構成されるアスペクト比4:3の画面の中央部の
走査線360本に、アスペクト比16:9のワイドアス
ペクト画像を割り当て、上下残りの走査線120本及び
垂直帰線期間に付加情報を多重化して伝送する方式が考
えられている。この場合、付加情報は、前述の走査線3
60本で構成されるワイドアスペクト画像をワイドアス
ペクト(例えば、アスペクト比16:9)の表示部(C
RT等)にワイドアスペクト表示した場合に不足する水
平解像度や垂直解像度を補うための信号であって、一例
としては、水平補強信号や垂直補強信号、また、それら
の復調動作や表示形式を制御するための識別制御信号が
含まれる。
【0003】図3は、このような付加情報が多重化され
たテレビジョン信号を受信してワイドアスペクト画像を
表示するための従来のワイドアスペクトテレビジョン受
信機の構成を示すブロック図である。図3において、受
信したテレビジョン信号は映像信号復調部1によって復
調され、複合映像信号aが出力される。複合映像信号a
はライン分割部10によって走査線360本で構成され
る中央部画像信号a1と走査線120本及び垂直帰線期
間で構成される上下部の付加情報a2とに分割される。
この中央部画像信号a1はYC分離色復調部11によっ
て輝度信号(Y)と色信号(C)とに分離された後、色
信号は色差信号に復調され、YC分離色復調部11から
は輝度・色差信号mが出力される。この輝度・色差信号
mは走査線変換部12によって走査線数が360本から
480本に変換されて主画面信号nとなり、加算部14
に供給される。
たテレビジョン信号を受信してワイドアスペクト画像を
表示するための従来のワイドアスペクトテレビジョン受
信機の構成を示すブロック図である。図3において、受
信したテレビジョン信号は映像信号復調部1によって復
調され、複合映像信号aが出力される。複合映像信号a
はライン分割部10によって走査線360本で構成され
る中央部画像信号a1と走査線120本及び垂直帰線期
間で構成される上下部の付加情報a2とに分割される。
この中央部画像信号a1はYC分離色復調部11によっ
て輝度信号(Y)と色信号(C)とに分離された後、色
信号は色差信号に復調され、YC分離色復調部11から
は輝度・色差信号mが出力される。この輝度・色差信号
mは走査線変換部12によって走査線数が360本から
480本に変換されて主画面信号nとなり、加算部14
に供給される。
【0004】一方、付加情報a2は付加情報処理部13
に入力され、この付加情報処理部13によって水平補強
信号及び垂直補強信号が復調されて補強信号kとなり、
加算部14に供給される。図4を用いて付加情報処理部
13の構成及び動作についてさらに説明する。図4にお
いて、付加情報処理部13は付加情報a2に含まれる識
別制御信号を識別制御信号処理部131で検出し、この
信号に基づき制御される垂直補強信号復調部132及び
水平補強信号復調部133において、付加情報a2に含
まれる垂直補強信号及び水平補強信号を復調し、走査線
数を120本から480本に変換後、加算部134にて
加算して補強信号kを出力する。
に入力され、この付加情報処理部13によって水平補強
信号及び垂直補強信号が復調されて補強信号kとなり、
加算部14に供給される。図4を用いて付加情報処理部
13の構成及び動作についてさらに説明する。図4にお
いて、付加情報処理部13は付加情報a2に含まれる識
別制御信号を識別制御信号処理部131で検出し、この
信号に基づき制御される垂直補強信号復調部132及び
水平補強信号復調部133において、付加情報a2に含
まれる垂直補強信号及び水平補強信号を復調し、走査線
数を120本から480本に変換後、加算部134にて
加算して補強信号kを出力する。
【0005】このように生成された主画面信号nと補強
信号kとが加算部14によって加算され、解像度の向上
した高解像度信号pとなり、走査線変換部15に供給さ
れる。走査線変換部15は高解像度信号pを飛び越し走
査から順次走査へと変換して順次信号qとし、ワイドア
スペクトの表示部8に供給する。これにより、表示部8
にはアスペクト比16:9のワイドアスペクト画像が表
示される。
信号kとが加算部14によって加算され、解像度の向上
した高解像度信号pとなり、走査線変換部15に供給さ
れる。走査線変換部15は高解像度信号pを飛び越し走
査から順次走査へと変換して順次信号qとし、ワイドア
スペクトの表示部8に供給する。これにより、表示部8
にはアスペクト比16:9のワイドアスペクト画像が表
示される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のワイドアスペクトテレビジョン受信機においては、
以下のような問題点がある。即ち、図3及び図4におい
て、加算部14は走査線変換部12から供給される主画
面信号nと付加情報処理部13から供給される補強信号
kとを加算しているが、両信号n,k共に走査線数を増
加させるような変換を行っている。このような変換は、
周知のように元の信号を画像メモリに一時蓄積し、読み
出した信号を補間フィルタに通して補間することにより
走査線を増やすことにより達成される。つまり、走査線
変換部12によって走査線を360本から480本に変
換するためには走査線360本分を一時蓄積するための
画像メモリを必要とし、また、付加情報処理部13中の
垂直補強信号復調部132及び水平補強信号復調部13
3においては、復調後の垂直補強信号及び水平補強信号
をそれぞれ走査線120本から480本へ走査変換する
ために、それぞれ走査線120本分を一時蓄積するため
の画像メモリを必要とする。このように大量のメモリを
必要とすることは、これを実現するために構成の複雑化
と費用の増大を免れることはできない。
来のワイドアスペクトテレビジョン受信機においては、
以下のような問題点がある。即ち、図3及び図4におい
て、加算部14は走査線変換部12から供給される主画
面信号nと付加情報処理部13から供給される補強信号
kとを加算しているが、両信号n,k共に走査線数を増
加させるような変換を行っている。このような変換は、
周知のように元の信号を画像メモリに一時蓄積し、読み
出した信号を補間フィルタに通して補間することにより
走査線を増やすことにより達成される。つまり、走査線
変換部12によって走査線を360本から480本に変
換するためには走査線360本分を一時蓄積するための
画像メモリを必要とし、また、付加情報処理部13中の
垂直補強信号復調部132及び水平補強信号復調部13
3においては、復調後の垂直補強信号及び水平補強信号
をそれぞれ走査線120本から480本へ走査変換する
ために、それぞれ走査線120本分を一時蓄積するため
の画像メモリを必要とする。このように大量のメモリを
必要とすることは、これを実現するために構成の複雑化
と費用の増大を免れることはできない。
【0007】また、垂直補強信号復調部132で得られ
る垂直補強信号は、主画面信号nだけで得られる垂直解
像度360本を480本に改善するために必要とされる
が、表示部8の表示画面が家庭用テレビジョン受信機の
ように比較的小型の場合、その改善効果が少ないことも
よく知られている。図3に示す構成においては、付加情
報を処理する機能はライン分割部10から加算部14ま
での回路によってなされており、テレビジョン受信機に
必須機能であるYC分離色復調部11が含まれるため、
この付加情報を処理する部分を他の部分と切り離して独
立させることができない。さらに、加算部14より出力
される高解像度信号pはベースバンド信号であるため、
このままでは現行家庭用ビデオテープレコーダ(VT
R)に記録することができず、記録するためにはエンコ
ーダを介して複合映像信号またはYC分離信号に変換す
ることが必要となり、構成の複雑化と費用の増大を免れ
ることはできない。
る垂直補強信号は、主画面信号nだけで得られる垂直解
像度360本を480本に改善するために必要とされる
が、表示部8の表示画面が家庭用テレビジョン受信機の
ように比較的小型の場合、その改善効果が少ないことも
よく知られている。図3に示す構成においては、付加情
報を処理する機能はライン分割部10から加算部14ま
での回路によってなされており、テレビジョン受信機に
必須機能であるYC分離色復調部11が含まれるため、
この付加情報を処理する部分を他の部分と切り離して独
立させることができない。さらに、加算部14より出力
される高解像度信号pはベースバンド信号であるため、
このままでは現行家庭用ビデオテープレコーダ(VT
R)に記録することができず、記録するためにはエンコ
ーダを介して複合映像信号またはYC分離信号に変換す
ることが必要となり、構成の複雑化と費用の増大を免れ
ることはできない。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、(1) ワイドアスペクト画
像を伝送するために付加情報が多重化されたテレビジョ
ン信号を受信するためのワイドアスペクトテレビジョン
受信機であって、(a)前記付加情報が多重化されたテ
レビジョン信号を復調して複合映像信号を出力する映像
信号復調部と、(b)前記複合映像信号を輝度信号と色
信号とに分離して輝度・色分離信号を出力する輝度信号
・色信号分離部と、(c)前記複合映像信号に含まれる
付加情報を復調して補強信号を出力する補強信号復調部
と、前記複合映像信号に含まれる識別制御信号を検出し
て前記補強信号復調部を制御すると共に識別情報を出力
する識別情報処理部と、前記輝度・色分離信号と前記補
強信号復調部によって復調された前記補強信号とを加算
して高解像度信号を出力する加算部とを備える付加情報
処理部と、(d)前記輝度・色分離信号と前記高解像度
信号とを切り換えて出力する切換部と、(e)前記切換
部より出力された信号を色復調して輝度・色差信号を出
力する色復調部と、(f)前記輝度・色差信号に含まれ
る付加情報をブランキングしてワイドアスペクト画像信
号を出力する走査変換部と、(g)前記ワイドアスペク
ト画像信号を表示する表示部と、(h)前記識別情報が
供給され、前記切換部,前記走査変換部,前記表示部を
制御するシステム制御部と、を有して構成されることを
特徴とするワイドアスペクトテレビジョン受信機を提供
し、(2) 前記付加情報処理部を、前記映像信号復調部,
前記輝度信号・色信号分離部,前記切換部,前記色復調
部,前記走査変換部,前記システム制御部を含んで構成
される本体部から分離すると共に、前記本体部に、前記
複合映像信号を出力する複合映像信号出力端子と、前記
輝度・色分離信号を出力する輝度・色分離信号出力端子
と、前記付加情報処理部より出力された前記高解像度信
号を入力する高解像度信号入力端子と、前記付加情報処
理部より出力された前記識別情報を入力する制御入力端
子とを設け、前記本体部と前記付加情報処理部とを接続
して構成することを特徴とする(1) 記載のワイドアスペ
クトテレビジョン受信機を提供し、(3) 前記本体部に、
前記切換部より出力される信号を出力する出力端子を設
けたことを特徴とする(2) 記載のワイドアスペクトテレ
ビジョン受信機を提供するものである。
の技術の課題を解決するため、(1) ワイドアスペクト画
像を伝送するために付加情報が多重化されたテレビジョ
ン信号を受信するためのワイドアスペクトテレビジョン
受信機であって、(a)前記付加情報が多重化されたテ
レビジョン信号を復調して複合映像信号を出力する映像
信号復調部と、(b)前記複合映像信号を輝度信号と色
信号とに分離して輝度・色分離信号を出力する輝度信号
・色信号分離部と、(c)前記複合映像信号に含まれる
付加情報を復調して補強信号を出力する補強信号復調部
と、前記複合映像信号に含まれる識別制御信号を検出し
て前記補強信号復調部を制御すると共に識別情報を出力
する識別情報処理部と、前記輝度・色分離信号と前記補
強信号復調部によって復調された前記補強信号とを加算
して高解像度信号を出力する加算部とを備える付加情報
処理部と、(d)前記輝度・色分離信号と前記高解像度
信号とを切り換えて出力する切換部と、(e)前記切換
部より出力された信号を色復調して輝度・色差信号を出
力する色復調部と、(f)前記輝度・色差信号に含まれ
る付加情報をブランキングしてワイドアスペクト画像信
号を出力する走査変換部と、(g)前記ワイドアスペク
ト画像信号を表示する表示部と、(h)前記識別情報が
供給され、前記切換部,前記走査変換部,前記表示部を
制御するシステム制御部と、を有して構成されることを
特徴とするワイドアスペクトテレビジョン受信機を提供
し、(2) 前記付加情報処理部を、前記映像信号復調部,
前記輝度信号・色信号分離部,前記切換部,前記色復調
部,前記走査変換部,前記システム制御部を含んで構成
される本体部から分離すると共に、前記本体部に、前記
複合映像信号を出力する複合映像信号出力端子と、前記
輝度・色分離信号を出力する輝度・色分離信号出力端子
と、前記付加情報処理部より出力された前記高解像度信
号を入力する高解像度信号入力端子と、前記付加情報処
理部より出力された前記識別情報を入力する制御入力端
子とを設け、前記本体部と前記付加情報処理部とを接続
して構成することを特徴とする(1) 記載のワイドアスペ
クトテレビジョン受信機を提供し、(3) 前記本体部に、
前記切換部より出力される信号を出力する出力端子を設
けたことを特徴とする(2) 記載のワイドアスペクトテレ
ビジョン受信機を提供するものである。
【0009】
【実施例】以下、本発明のワイドアスペクトテレビジョ
ン受信機について、添付図面を参照して説明する。図1
は本発明のワイドアスペクトテレビジョン受信機の一実
施例を示すブロック図、図2は本発明のワイドアスペク
トテレビジョン受信機の他の実施例を示すブロック図で
ある。なお、図1及び図2において、図3と同一部分に
は同一符号を付している。
ン受信機について、添付図面を参照して説明する。図1
は本発明のワイドアスペクトテレビジョン受信機の一実
施例を示すブロック図、図2は本発明のワイドアスペク
トテレビジョン受信機の他の実施例を示すブロック図で
ある。なお、図1及び図2において、図3と同一部分に
は同一符号を付している。
【0010】まず、図1に示す実施例について説明す
る。図1において、受信した付加情報が多重化されたテ
レビジョン信号は映像信号復調部1によって復調され、
複合映像信号aが出力される。この複合映像信号aは輝
度信号・色信号分離部2(以下、YC分離部と略す)及
び付加情報処理部7に供給される。YC分離部2は複合
映像信号aを輝度信号と色信号とに分離し、輝度・色
(YC)分離信号bを切換部3及び付加情報処理部7へ
供給する。そして、付加情報処理部7は補強信号復調部
71,加算部72,識別制御信号処理部73より構成さ
れ、補強信号復調部71は、入力した複合映像信号a中
の上下部の付加情報(走査線120本)を選択的に復調
した後、走査線を120本から360本に変換して補強
信号cとし、加算部72に供給する。さらに、加算部7
2は、補強信号cとYC分離部2から供給されるYC分
離信号bの中央部画像信号(走査線360本)とを加算
して高解像度信号dとし、切換部3に供給する。
る。図1において、受信した付加情報が多重化されたテ
レビジョン信号は映像信号復調部1によって復調され、
複合映像信号aが出力される。この複合映像信号aは輝
度信号・色信号分離部2(以下、YC分離部と略す)及
び付加情報処理部7に供給される。YC分離部2は複合
映像信号aを輝度信号と色信号とに分離し、輝度・色
(YC)分離信号bを切換部3及び付加情報処理部7へ
供給する。そして、付加情報処理部7は補強信号復調部
71,加算部72,識別制御信号処理部73より構成さ
れ、補強信号復調部71は、入力した複合映像信号a中
の上下部の付加情報(走査線120本)を選択的に復調
した後、走査線を120本から360本に変換して補強
信号cとし、加算部72に供給する。さらに、加算部7
2は、補強信号cとYC分離部2から供給されるYC分
離信号bの中央部画像信号(走査線360本)とを加算
して高解像度信号dとし、切換部3に供給する。
【0011】この場合、有効な走査線は360本に制限
されるので、垂直解像度を360本以上に改善するため
の垂直補強信号は無効でありその処理は行わない。これ
により、従来のワイドアスペクトテレビジョン受信機よ
りも走査線120本分の画像メモリを削減することがで
きる。
されるので、垂直解像度を360本以上に改善するため
の垂直補強信号は無効でありその処理は行わない。これ
により、従来のワイドアスペクトテレビジョン受信機よ
りも走査線120本分の画像メモリを削減することがで
きる。
【0012】また、複合映像信号aに含まれる識別制御
信号は付加情報処理部7中の識別制御信号処理部73に
よって検出され、制御信号eが補強信号復調部71に供
給されて補強信号復調部71の動作を制御すると共に、
識別情報fがシステム制御部6に供給される。システム
制御部6はこの識別情報fに基づき受信しているテレビ
ジョン信号のアスペクト比を判断し、表示部8に表示す
るアスペクト比に適合するように、制御信号gによって
切換部3,走査変換部5,表示部8を後述する如く制御
する。
信号は付加情報処理部7中の識別制御信号処理部73に
よって検出され、制御信号eが補強信号復調部71に供
給されて補強信号復調部71の動作を制御すると共に、
識別情報fがシステム制御部6に供給される。システム
制御部6はこの識別情報fに基づき受信しているテレビ
ジョン信号のアスペクト比を判断し、表示部8に表示す
るアスペクト比に適合するように、制御信号gによって
切換部3,走査変換部5,表示部8を後述する如く制御
する。
【0013】システム制御部6が識別情報fにより2種
類のアスペクト比を判断した場合の制御動作を以下に説
明する。受信したテレビジョン信号がワイドアスペクト
画像の場合には、システム制御部6が切換部3を制御
し、切換部3は出力信号hとして付加情報処理部7から
出力される高解像度信号dを出力するように切り換え
る。この出力信号h(高解像度信号d)は色復調部4に
よって色信号が復調され、輝度・色差信号iが走査変換
部5に供給される。そして、システム制御部6が走査変
換部5を制御し、走査変換部5は輝度・色差信号iの上
下部の付加情報(走査線120本)をブランキング(消
去)してワイドアスペクト画像信号jを出力する。さら
に、システム制御部6が表示部8を制御(偏向電流等の
制御)し、表示部8は走査線360本でワイドアスペク
ト画像を表示する。
類のアスペクト比を判断した場合の制御動作を以下に説
明する。受信したテレビジョン信号がワイドアスペクト
画像の場合には、システム制御部6が切換部3を制御
し、切換部3は出力信号hとして付加情報処理部7から
出力される高解像度信号dを出力するように切り換え
る。この出力信号h(高解像度信号d)は色復調部4に
よって色信号が復調され、輝度・色差信号iが走査変換
部5に供給される。そして、システム制御部6が走査変
換部5を制御し、走査変換部5は輝度・色差信号iの上
下部の付加情報(走査線120本)をブランキング(消
去)してワイドアスペクト画像信号jを出力する。さら
に、システム制御部6が表示部8を制御(偏向電流等の
制御)し、表示部8は走査線360本でワイドアスペク
ト画像を表示する。
【0014】これにより、走査線360本から480本
への走査線変換を行わないので、従来のワイドアスペク
トテレビジョン受信機よりも走査線360本分の画像メ
モリを削減することができる。ただし、走査変換部5に
おいて、必要に応じて従来と同様に走査線を360本か
ら480本に変換する走査線変換や、飛び越し走査から
順次走査への変換を行うことも可能ではあるが、このた
めに画像メモリが必要となることは言うまでもない。
への走査線変換を行わないので、従来のワイドアスペク
トテレビジョン受信機よりも走査線360本分の画像メ
モリを削減することができる。ただし、走査変換部5に
おいて、必要に応じて従来と同様に走査線を360本か
ら480本に変換する走査線変換や、飛び越し走査から
順次走査への変換を行うことも可能ではあるが、このた
めに画像メモリが必要となることは言うまでもない。
【0015】また、受信したテレビジョン信号が現行の
アスペクト比4:3の画像の場合には、システム制御部
6が切換部3を制御し、切換部3は出力信号hとしてY
C分離部2から出力されるYC分離信号bを出力するよ
うに切り換える。この出力信号h(YC分離信号b)は
色復調部4によって色信号が復調され、輝度・色差信号
iが走査変換部5に供給される。そして、ワイドアスペ
クトの表示部8に適合させるために、システム制御部6
は、走査変換部5が水平方向に3/4に時間圧縮しアス
ペクト変換を行うように制御し、さらに、表示部8にお
いて走査線480本でアスペクト比4:3の画像を表示
するように制御する。ただし、走査変換部5において、
従来と同様に飛び越し走査から順次走査への変換を行う
ことも可能である。
アスペクト比4:3の画像の場合には、システム制御部
6が切換部3を制御し、切換部3は出力信号hとしてY
C分離部2から出力されるYC分離信号bを出力するよ
うに切り換える。この出力信号h(YC分離信号b)は
色復調部4によって色信号が復調され、輝度・色差信号
iが走査変換部5に供給される。そして、ワイドアスペ
クトの表示部8に適合させるために、システム制御部6
は、走査変換部5が水平方向に3/4に時間圧縮しアス
ペクト変換を行うように制御し、さらに、表示部8にお
いて走査線480本でアスペクト比4:3の画像を表示
するように制御する。ただし、走査変換部5において、
従来と同様に飛び越し走査から順次走査への変換を行う
ことも可能である。
【0016】次に、図2を用いて他の実施例について説
明する。図2に示す実施例は、付加情報処理部7と、そ
れ以外の少なくとも映像信号復調部1,YC分離部2,
切換部3,色復調部4,走査変換部5,システム制御部
6,表示部8を含む本体部9とを分離した構成である。
本体部9には複合映像信号aを出力する複合映像信号出
力端子91,YC分離信号bを出力するYC分離信号出
力端子92,高解像度信号dを入力する高解像度信号入
力端子93,切換部出力信号hを出力する録画用出力端
子94,識別情報fを入力する制御入力端子95を少な
くとも備えており、付加情報処理部7をこれらの端子9
1,92,93,95を介して接続し、一体として動作
できるように構成している。これにより、表示部8にワ
イドアスペクト画像を表示可能とし、また、家庭用ビデ
オテープレコーダ(VTR)等の記録装置を端子94を
介して接続することにより、高解像度信号dを記録でき
るようにしている。
明する。図2に示す実施例は、付加情報処理部7と、そ
れ以外の少なくとも映像信号復調部1,YC分離部2,
切換部3,色復調部4,走査変換部5,システム制御部
6,表示部8を含む本体部9とを分離した構成である。
本体部9には複合映像信号aを出力する複合映像信号出
力端子91,YC分離信号bを出力するYC分離信号出
力端子92,高解像度信号dを入力する高解像度信号入
力端子93,切換部出力信号hを出力する録画用出力端
子94,識別情報fを入力する制御入力端子95を少な
くとも備えており、付加情報処理部7をこれらの端子9
1,92,93,95を介して接続し、一体として動作
できるように構成している。これにより、表示部8にワ
イドアスペクト画像を表示可能とし、また、家庭用ビデ
オテープレコーダ(VTR)等の記録装置を端子94を
介して接続することにより、高解像度信号dを記録でき
るようにしている。
【0017】この構成において、本体部9に付加情報処
理部7を接続しない場合、システム制御部6は識別情報
入力端子95からの入力がないことを判断し、切換部3
がYC分離信号bを出力するよう制御することにより、
本体部9だけで通常のワイドアスペクトテレビジョン受
信機の機能を備えて、ワイドアスペクト表示または4:
3表示をすることが可能である。ただし、この場合の表
示の切り換えは、手動で行う必要がある。この構成によ
り、本体部9のみでも動作すると共に、必要に応じて性
能向上のため後から付加信号処理部7を追加することが
でき、使用者に利便がある。また、付加情報処理部7が
本体部9に接続されていれば、録画用出力端子94には
受信するテレビジョン信号に対応して、現行4:3アス
ペクト信号の場合には通常のYC分離出力bが出力さ
れ、付加情報が多重化されたワイドアスペクト信号の場
合には高解像度信号dが出力されるので、現行家庭用V
TR等を端子94に接続して高解像度信号dをそのまま
容易に記録することができる。
理部7を接続しない場合、システム制御部6は識別情報
入力端子95からの入力がないことを判断し、切換部3
がYC分離信号bを出力するよう制御することにより、
本体部9だけで通常のワイドアスペクトテレビジョン受
信機の機能を備えて、ワイドアスペクト表示または4:
3表示をすることが可能である。ただし、この場合の表
示の切り換えは、手動で行う必要がある。この構成によ
り、本体部9のみでも動作すると共に、必要に応じて性
能向上のため後から付加信号処理部7を追加することが
でき、使用者に利便がある。また、付加情報処理部7が
本体部9に接続されていれば、録画用出力端子94には
受信するテレビジョン信号に対応して、現行4:3アス
ペクト信号の場合には通常のYC分離出力bが出力さ
れ、付加情報が多重化されたワイドアスペクト信号の場
合には高解像度信号dが出力されるので、現行家庭用V
TR等を端子94に接続して高解像度信号dをそのまま
容易に記録することができる。
【0018】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のワ
イドアスペクトテレビジョン受信機は、付加情報処理部
による付加情報の処理を効果の高い処理に限定すること
により垂直解像度を改善するための処理を行わず、ま
た、走査線を増大させる走査線変換を行わず、輝度・色
差信号の上下部の付加情報をブランキングしてワイドア
スペクト画像信号を得るよう構成しているので、画像メ
モリが削減できて構成が簡素になり費用の増大を抑制で
きる。さらに、付加情報処理部を、映像信号復調部,輝
度信号・色信号分離部,切換部,色復調部,走査変換
部,システム制御部を含んで構成される本体部から分離
して構成すれば、使用者は必要に応じて付加情報処理部
を追加することができ、使用者には選択の利便が生じ
る。また、その本体部に切換部より出力される信号を出
力する出力端子を設ければ、現行家庭用VTR等での記
録も容易にできる等の優れた効果がある。
イドアスペクトテレビジョン受信機は、付加情報処理部
による付加情報の処理を効果の高い処理に限定すること
により垂直解像度を改善するための処理を行わず、ま
た、走査線を増大させる走査線変換を行わず、輝度・色
差信号の上下部の付加情報をブランキングしてワイドア
スペクト画像信号を得るよう構成しているので、画像メ
モリが削減できて構成が簡素になり費用の増大を抑制で
きる。さらに、付加情報処理部を、映像信号復調部,輝
度信号・色信号分離部,切換部,色復調部,走査変換
部,システム制御部を含んで構成される本体部から分離
して構成すれば、使用者は必要に応じて付加情報処理部
を追加することができ、使用者には選択の利便が生じ
る。また、その本体部に切換部より出力される信号を出
力する出力端子を設ければ、現行家庭用VTR等での記
録も容易にできる等の優れた効果がある。
【図1】一実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】他の実施例の構成を示すブロック図である。
【図3】従来例の構成を示すブロック図である。
【図4】図3中の付加情報処理部13の具体的構成を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図5】付加情報が多重化されたテレビジョン信号を説
明するための図である。
明するための図である。
1 映像信号処理部 2 輝度信号・色信号(YC)分離部 3 切換部 4 色復調部 5 走査変換部 6 システム制御部 7 付加情報処理部 8 表示部 9 本体部 91 複合映像信号出力端子 92 YC分離信号出力端子 93 高解像度信号入力端子 94 録画用出力端子 95 制御入力端子
Claims (3)
- 【請求項1】ワイドアスペクト画像を伝送するために付
加情報が多重化されたテレビジョン信号を受信するため
のワイドアスペクトテレビジョン受信機であって、 (a)前記付加情報が多重化されたテレビジョン信号を
復調して複合映像信号を出力する映像信号復調部と、 (b)前記複合映像信号を輝度信号と色信号とに分離し
て輝度・色分離信号を出力する輝度信号・色信号分離部
と、 (c)前記複合映像信号に含まれる付加情報を復調して
補強信号を出力する補強信号復調部と、前記複合映像信
号に含まれる識別制御信号を検出して前記補強信号復調
部を制御すると共に識別情報を出力する識別情報処理部
と、前記輝度・色分離信号と前記補強信号復調部によっ
て復調された前記補強信号とを加算して高解像度信号を
出力する加算部とを備える付加情報処理部と、 (d)前記輝度・色分離信号と前記高解像度信号とを切
り換えて出力する切換部と、 (e)前記切換部より出力された信号を色復調して輝度
・色差信号を出力する色復調部と、 (f)前記輝度・色差信号に含まれる付加情報をブラン
キングしてワイドアスペクト画像信号を出力する走査変
換部と、 (g)前記ワイドアスペクト画像信号を表示する表示部
と、 (h)前記識別情報が供給され、前記切換部,前記走査
変換部,前記表示部を制御するシステム制御部と、 を有して構成されることを特徴とするワイドアスペクト
テレビジョン受信機。 - 【請求項2】前記付加情報処理部を、前記映像信号復調
部,前記輝度信号・色信号分離部,前記切換部,前記色
復調部,前記走査変換部,前記システム制御部を含んで
構成される本体部から分離すると共に、 前記本体部に、前記複合映像信号を出力する複合映像信
号出力端子と、前記輝度・色分離信号を出力する輝度・
色分離信号出力端子と、前記付加情報処理部より出力さ
れた前記高解像度信号を入力する高解像度信号入力端子
と、前記付加情報処理部より出力された前記識別情報を
入力する制御入力端子とを設け、 前記本体部と前記付加情報処理部とを接続して構成する
ことを特徴とする請求項1記載のワイドアスペクトテレ
ビジョン受信機。 - 【請求項3】前記本体部に、前記切換部より出力される
信号を出力する出力端子を設けたことを特徴とする請求
項2記載のワイドアスペクトテレビジョン受信機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4134191A JP2638384B2 (ja) | 1992-04-27 | 1992-04-27 | ワイドアスペクトテレビジョン受信機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4134191A JP2638384B2 (ja) | 1992-04-27 | 1992-04-27 | ワイドアスペクトテレビジョン受信機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06189346A JPH06189346A (ja) | 1994-07-08 |
JP2638384B2 true JP2638384B2 (ja) | 1997-08-06 |
Family
ID=15122568
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4134191A Expired - Lifetime JP2638384B2 (ja) | 1992-04-27 | 1992-04-27 | ワイドアスペクトテレビジョン受信機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2638384B2 (ja) |
-
1992
- 1992-04-27 JP JP4134191A patent/JP2638384B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06189346A (ja) | 1994-07-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 9 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080924 |
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FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080924 Year of fee payment: 9 |
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FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
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