JP2637592C - - Google Patents
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Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、焼肉、ステーキ等の加熱調理した肉類の薬味として使用する、ペー
スト状の西洋わさび加工品に関する。 (従来の技術) この種加工品に関わる従来の技術としては、特開昭57−71373号がある
。この技術は、マスタードないしホースラディッシュを加圧容器に入れ、温度8
0〜200℃、圧力0.5〜5kg/cm2で1〜60分加熱処理してなることを特
徴とする辛味のない香辛製品に関する。 ホースラディッシュを、上記の技術に於る条件で加熱処理した場合は、辛味が
略完全に失われる。したがって、上記のホースラディッシュを、焼肉、ステーキ
等の薬味として使用した場合は、風味に於て全く物足らないものとなる。 一方、従来の粉末のホースラディッシュを水で溶いたものや、単にホースラデ
ィッシュを磨砕したものでは、辛味が強すぎて、この場合も風味が よくない。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明の目的は、上記の点に鑑み、特に焼肉、ステーキ等の加熱調理した肉類
の薬味として使用する場合に、風味に於て優れたホースラディッシュ加工品の提
供にある。 (問題点を解決するための手段) 本発明は、上記の目的を達成したもので、その要旨は、焼肉、ステーキ等の加
熱調理した肉類の薬味として使用するホースラディッシュ加工品であり、粒径1
00〜3000μmの生のホースラディッシュの細断物(該細断物の含有水分を
除いて水分調整したものを除く)を30重量%以上含み、かつ水分含量30〜6
5重量%、アリル芥子油を加えて、喫食時における辛味成分の含量が0.01〜
0.25重量%でペースト状となるように調製されたことを特徴とする該加工品
、である。 本発明の加工品は、生のホースラディッシュの細断物(該細断物の含有水分を
除いて水分調整したものを除く)を含んで構成する。上記の細断物を得る場合は
、常法によって行えばよい。上記の細断物は、加工品中に30重量%(以下単に
%という)以上含む。上記の添加量により、加工品に好ましいホースラディッシ
ュの風味を付与できる。尚、上記原料の添加量は、常温保存が可能な(6カ月程
度)加工品を得る場合は通常80%以下、冷蔵保存が可能な(1 〜5日程度)加工品を得る場合は通常95%以下とするのがよい。 ホースラディッシュの細断物は、粒径100〜3000μm、好ましくは粒径
250〜2000μmのものを30%以上用いる。上記の態様により、ホースラ
ディッシュの風味が豊かで、粒状感のある食感の、天然志向の加工品を得ること
ができる。尚、該細断物の添加量及び粒径が上記の範囲に満たない場合は、加工
品の食感に於る粒状感が乏しくなる。一方、粒径が上記の範囲を越えると、加工
品の外観に違和感が出やすい。 次に、ホースラディッシュ加工品は、水分含量30〜65%、好ましくは40
〜50%、喫食時に於る辛味成分の含量が0.01〜0.25%、好ましくは0
.05〜0.15%となるように調製する。 上記の水分含量により、加工品を舌触り等にお於て食感がよく、取扱いの容易
なペースト状の形態に仕上げることができる。 辛味成分(アリル芥子油)の含量については、従来のホースラディッシュの乾
燥粉末を水で溶いたもので1%程度、単にホースラディッシュを磨砕したもので
0.1%程度となる。しかし、何れ の場合も、加熱調理した肉類の薬味に用いた場合は、辛味が強すぎて風味がよく
ない。また、保存時に辛味成分が過分解して風味低下を来し、喫食時には辛味が
直ぐ消失する。 本発明者らは、研究の結果として、上記の辛味成分の含量により、肉類の薬味
として最もふさわしい風味となること明らかにした。これに基づいて、加工品の
喫食時に於る辛味成分の含量をこの範囲となるように調製する。辛味成分が0.
25%を越えると、前記の問題が残り、また0.01%に満たないと、ホースラ
ディッシュの香辛味が欠け風味不良となる。したがって、前記の辛味成分の数値
範囲により、加熱調理した肉類の薬味に用いた場合に、適度のホースラディッシ
ュの香辛味があって、スッキリした風味を付与することができ、また、この風味
は喫食時を通して安定に保持される。 本発明の加工品の基本構成は、以上の通りであるが、次に、該加工品に含まれ
る辛味成分を、前記の範囲に調整するための手段、及び加工品に保 存性を付与するための手段について述べる。 [常温保存が可能な加工品を得る場合の具体例] 原料としてホースラディッシュの細断物30〜80%(好ましくは30〜62
%)及びアリル芥子油0.01〜0.3%(好ましくは0.05〜0.15%)
を含み、加工品のpHを3〜5、塩分を0.5〜8.0%とする。 つまり、アリル芥子油は、ホースラディッシュの辛味成分であり、これとホー
スラディッシュ原料とを、各々上記の添加量用いて加工品を調製することによっ
て、保存後(1週間〜6カ月後)の加工品に含まれる辛味成分を、前記本発明の
範囲に調整することが可能となる。また、この場合は、保存中の辛味成分の変質
による加工品の品質劣化を可及的に防ぐことができる。 そして、前記範囲のpH、塩分により、別途加熱処理等を要しないで、常温保
存が可能で風味の良好な加工品を得ることができる。 [冷蔵保存が可能な加工品を得る場合の具体例] 原料としてホースラディッシュの細断物30〜95 %及びアリル芥子油0.01〜0.25%(好ましくは0.05〜0.15%)
を含み、加工品のpHを3〜5、塩分を0.5〜8,0%とする。 上記のホースラディッシュ原料及びアリル芥子油を、前記の添加量で用いるこ
とにより、1〜5日程度保存後の加工品に含まれる辛味成分を、前記本発明の範
囲に調整することが可能となり、保存中の辛味成分の変質も防ぐことができる。
また、前記範囲のpH、塩分により、別途加熱処理等を要しないで、保存が可能
で風味の良好な加工品を得ることができる。 尚、加工品に含まれる辛味成分を、前記の範囲に調整するための手段としては
、上記のものに限らず、ホースラディッシュ原料を加熱処理する等を採用しても
よい。 本発明の加工品には、以上述べた原料の他に、水、油脂、ガム類、酸味剤(酢
酸、クエン酸、リンゴ酸等)、食塩、糖類、澱粉、醤油、ソース、ケチャップ、
マヨネーズ、乳原料(牛乳、クリーム、ヨーグルト等)、他の香辛料(沢わさび
、マ スタード等)、果汁、卵類、香料、乳化剤、化学調味料等を、本発明の目的を損
なわない限り任意に添加することができる。 (発明の効果) 本発明のホースラディッシュ加工品は、特に焼肉、焼鳥、焼豚、ステーキ、ハ
ンバーグ等の加熱調理した肉類の薬味として使用し、これらに適度のホースラデ
ィッシュの香辛味があって、スッキリした風味を付与することができる。 特定の粒径のホースラディッシュの細断物を使用すれば、粒状感があり、更に
食感の優れたものとなる。 また、特定量のアリル芥子油の添加で、辛味の品質の安定な加工品を得ること
ができる。 [実施例1] ホースラディッシュの根茎を粉砕機で粉砕して250〜2000μmの細断物
40kgを得た。これに水15kg、油脂10kg、食塩5kg、砂糖20kg
、クエン酸0.1kg、澱粉9.74kg及びアリル芥子油0.16kgを添加
して 混合、攪拌し、ペースト状のホースラディッシュを得た。上記のホースラディッ
シュは、水分45%、辛味成分の含量0.2%、pH4.5、塩分5%のもので
あった。上記のホースラディッシュを合成樹脂製のチューブ容器に充填、密封し
てホースラディッシュ加工品を得た。 この加工品を、常温で6カ月間保存後に、焼肉のタレに入れて使用し、これを
付けて焼肉を喫食したところ、適度のホースラディッシュの香辛味があって、ス
ッキリした風味が付与され、焼肉は非常に美味であった。尚、上記保存後の喫食
時に於て、加工品の辛味成分の含量は0.11%であった。 [実施例2] 250〜1000μmのホースラディッシュ根茎の細断物70kg、水13k
g、油脂3kg、食塩1kg、クエン酸0.2kg、澱粉12.72kg及びア
リル芥子油0.08kgを混合、攪拌して、ペースト状のホースラディッシュを
得た。上記のホースラディッシュは、水分70%、辛味 成分の含量0.15%、pH4.2、塩分1%のものであった。上記のホースラ
ディッシュを合成樹脂製の袋状容器に充填、密封してホースラディッシュ加工品
を得た。 この加工品を、温度5℃で4日間保存後に、ステーキのソースに入れて使用し
、これを付けて肉を喫食したところ、適度のホースラディッシュの香辛味があっ
て、スッキリした風味が付与され、肉は非常に美味であった。尚、上記保存後の
喫食時に於て、加工品の辛味成分の含量は0.13%であった。
スト状の西洋わさび加工品に関する。 (従来の技術) この種加工品に関わる従来の技術としては、特開昭57−71373号がある
。この技術は、マスタードないしホースラディッシュを加圧容器に入れ、温度8
0〜200℃、圧力0.5〜5kg/cm2で1〜60分加熱処理してなることを特
徴とする辛味のない香辛製品に関する。 ホースラディッシュを、上記の技術に於る条件で加熱処理した場合は、辛味が
略完全に失われる。したがって、上記のホースラディッシュを、焼肉、ステーキ
等の薬味として使用した場合は、風味に於て全く物足らないものとなる。 一方、従来の粉末のホースラディッシュを水で溶いたものや、単にホースラデ
ィッシュを磨砕したものでは、辛味が強すぎて、この場合も風味が よくない。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明の目的は、上記の点に鑑み、特に焼肉、ステーキ等の加熱調理した肉類
の薬味として使用する場合に、風味に於て優れたホースラディッシュ加工品の提
供にある。 (問題点を解決するための手段) 本発明は、上記の目的を達成したもので、その要旨は、焼肉、ステーキ等の加
熱調理した肉類の薬味として使用するホースラディッシュ加工品であり、粒径1
00〜3000μmの生のホースラディッシュの細断物(該細断物の含有水分を
除いて水分調整したものを除く)を30重量%以上含み、かつ水分含量30〜6
5重量%、アリル芥子油を加えて、喫食時における辛味成分の含量が0.01〜
0.25重量%でペースト状となるように調製されたことを特徴とする該加工品
、である。 本発明の加工品は、生のホースラディッシュの細断物(該細断物の含有水分を
除いて水分調整したものを除く)を含んで構成する。上記の細断物を得る場合は
、常法によって行えばよい。上記の細断物は、加工品中に30重量%(以下単に
%という)以上含む。上記の添加量により、加工品に好ましいホースラディッシ
ュの風味を付与できる。尚、上記原料の添加量は、常温保存が可能な(6カ月程
度)加工品を得る場合は通常80%以下、冷蔵保存が可能な(1 〜5日程度)加工品を得る場合は通常95%以下とするのがよい。 ホースラディッシュの細断物は、粒径100〜3000μm、好ましくは粒径
250〜2000μmのものを30%以上用いる。上記の態様により、ホースラ
ディッシュの風味が豊かで、粒状感のある食感の、天然志向の加工品を得ること
ができる。尚、該細断物の添加量及び粒径が上記の範囲に満たない場合は、加工
品の食感に於る粒状感が乏しくなる。一方、粒径が上記の範囲を越えると、加工
品の外観に違和感が出やすい。 次に、ホースラディッシュ加工品は、水分含量30〜65%、好ましくは40
〜50%、喫食時に於る辛味成分の含量が0.01〜0.25%、好ましくは0
.05〜0.15%となるように調製する。 上記の水分含量により、加工品を舌触り等にお於て食感がよく、取扱いの容易
なペースト状の形態に仕上げることができる。 辛味成分(アリル芥子油)の含量については、従来のホースラディッシュの乾
燥粉末を水で溶いたもので1%程度、単にホースラディッシュを磨砕したもので
0.1%程度となる。しかし、何れ の場合も、加熱調理した肉類の薬味に用いた場合は、辛味が強すぎて風味がよく
ない。また、保存時に辛味成分が過分解して風味低下を来し、喫食時には辛味が
直ぐ消失する。 本発明者らは、研究の結果として、上記の辛味成分の含量により、肉類の薬味
として最もふさわしい風味となること明らかにした。これに基づいて、加工品の
喫食時に於る辛味成分の含量をこの範囲となるように調製する。辛味成分が0.
25%を越えると、前記の問題が残り、また0.01%に満たないと、ホースラ
ディッシュの香辛味が欠け風味不良となる。したがって、前記の辛味成分の数値
範囲により、加熱調理した肉類の薬味に用いた場合に、適度のホースラディッシ
ュの香辛味があって、スッキリした風味を付与することができ、また、この風味
は喫食時を通して安定に保持される。 本発明の加工品の基本構成は、以上の通りであるが、次に、該加工品に含まれ
る辛味成分を、前記の範囲に調整するための手段、及び加工品に保 存性を付与するための手段について述べる。 [常温保存が可能な加工品を得る場合の具体例] 原料としてホースラディッシュの細断物30〜80%(好ましくは30〜62
%)及びアリル芥子油0.01〜0.3%(好ましくは0.05〜0.15%)
を含み、加工品のpHを3〜5、塩分を0.5〜8.0%とする。 つまり、アリル芥子油は、ホースラディッシュの辛味成分であり、これとホー
スラディッシュ原料とを、各々上記の添加量用いて加工品を調製することによっ
て、保存後(1週間〜6カ月後)の加工品に含まれる辛味成分を、前記本発明の
範囲に調整することが可能となる。また、この場合は、保存中の辛味成分の変質
による加工品の品質劣化を可及的に防ぐことができる。 そして、前記範囲のpH、塩分により、別途加熱処理等を要しないで、常温保
存が可能で風味の良好な加工品を得ることができる。 [冷蔵保存が可能な加工品を得る場合の具体例] 原料としてホースラディッシュの細断物30〜95 %及びアリル芥子油0.01〜0.25%(好ましくは0.05〜0.15%)
を含み、加工品のpHを3〜5、塩分を0.5〜8,0%とする。 上記のホースラディッシュ原料及びアリル芥子油を、前記の添加量で用いるこ
とにより、1〜5日程度保存後の加工品に含まれる辛味成分を、前記本発明の範
囲に調整することが可能となり、保存中の辛味成分の変質も防ぐことができる。
また、前記範囲のpH、塩分により、別途加熱処理等を要しないで、保存が可能
で風味の良好な加工品を得ることができる。 尚、加工品に含まれる辛味成分を、前記の範囲に調整するための手段としては
、上記のものに限らず、ホースラディッシュ原料を加熱処理する等を採用しても
よい。 本発明の加工品には、以上述べた原料の他に、水、油脂、ガム類、酸味剤(酢
酸、クエン酸、リンゴ酸等)、食塩、糖類、澱粉、醤油、ソース、ケチャップ、
マヨネーズ、乳原料(牛乳、クリーム、ヨーグルト等)、他の香辛料(沢わさび
、マ スタード等)、果汁、卵類、香料、乳化剤、化学調味料等を、本発明の目的を損
なわない限り任意に添加することができる。 (発明の効果) 本発明のホースラディッシュ加工品は、特に焼肉、焼鳥、焼豚、ステーキ、ハ
ンバーグ等の加熱調理した肉類の薬味として使用し、これらに適度のホースラデ
ィッシュの香辛味があって、スッキリした風味を付与することができる。 特定の粒径のホースラディッシュの細断物を使用すれば、粒状感があり、更に
食感の優れたものとなる。 また、特定量のアリル芥子油の添加で、辛味の品質の安定な加工品を得ること
ができる。 [実施例1] ホースラディッシュの根茎を粉砕機で粉砕して250〜2000μmの細断物
40kgを得た。これに水15kg、油脂10kg、食塩5kg、砂糖20kg
、クエン酸0.1kg、澱粉9.74kg及びアリル芥子油0.16kgを添加
して 混合、攪拌し、ペースト状のホースラディッシュを得た。上記のホースラディッ
シュは、水分45%、辛味成分の含量0.2%、pH4.5、塩分5%のもので
あった。上記のホースラディッシュを合成樹脂製のチューブ容器に充填、密封し
てホースラディッシュ加工品を得た。 この加工品を、常温で6カ月間保存後に、焼肉のタレに入れて使用し、これを
付けて焼肉を喫食したところ、適度のホースラディッシュの香辛味があって、ス
ッキリした風味が付与され、焼肉は非常に美味であった。尚、上記保存後の喫食
時に於て、加工品の辛味成分の含量は0.11%であった。 [実施例2] 250〜1000μmのホースラディッシュ根茎の細断物70kg、水13k
g、油脂3kg、食塩1kg、クエン酸0.2kg、澱粉12.72kg及びア
リル芥子油0.08kgを混合、攪拌して、ペースト状のホースラディッシュを
得た。上記のホースラディッシュは、水分70%、辛味 成分の含量0.15%、pH4.2、塩分1%のものであった。上記のホースラ
ディッシュを合成樹脂製の袋状容器に充填、密封してホースラディッシュ加工品
を得た。 この加工品を、温度5℃で4日間保存後に、ステーキのソースに入れて使用し
、これを付けて肉を喫食したところ、適度のホースラディッシュの香辛味があっ
て、スッキリした風味が付与され、肉は非常に美味であった。尚、上記保存後の
喫食時に於て、加工品の辛味成分の含量は0.13%であった。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】焼肉、ステーキ等の加熱処理した肉類の薬味として使用するホー
スラディッシュ加工品であり、粒径100〜3000μmの生のホースラディッ
シュの細断物(該細断物の含有水分を除いて水分調整したものを除く)を30重
量%以上含み、かつ水分含量30〜65重量%、アリル芥子油を加えて、喫食時
における辛味成分の含量が0.01〜0.25重量%でペースト状となるように
調製されたことを特徴とする該加工品。 【請求項2】生のホースラディッシュの細断物を30〜80重量%含み、かつ
アリル芥子油を0.01〜0.3重量%含んだ請求項1記載の加工品。 【請求項3】生のホースラディッシュの細断物を30〜95重量%含み、かつ
アリル芥子油を0.01〜0.25重量%含んだ請求項1記載の加工品。
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