JP2637163B2 - サンプル返却パイプ付コーティング装置 - Google Patents
サンプル返却パイプ付コーティング装置Info
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- JP2637163B2 JP2637163B2 JP11554488A JP11554488A JP2637163B2 JP 2637163 B2 JP2637163 B2 JP 2637163B2 JP 11554488 A JP11554488 A JP 11554488A JP 11554488 A JP11554488 A JP 11554488A JP 2637163 B2 JP2637163 B2 JP 2637163B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sample
- return pipe
- coating
- coating pan
- sample return
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- Coating Apparatus (AREA)
- Glanulating (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はサンプル返却パイプ付コーティング装置に関
する。さらに詳しくは、コーティングパンから取り出さ
れたサンプルを返却することのできるサンプル返却パイ
プ付コーティング装置に関する。
する。さらに詳しくは、コーティングパンから取り出さ
れたサンプルを返却することのできるサンプル返却パイ
プ付コーティング装置に関する。
[従来の技術] 一般にコーティングパンには、その正面に開口が形成
されており、コーティングパンと共回りしない蓋が設け
られてコーティングパン内が外気にさらされないように
なっている。前記蓋は全錠剤の投入あるいは排出のとき
に開閉され、またパンコーティングの製造工程におい
て、錠剤の成長過程を観察するためのサンプリング時に
おいて開閉される。そして、開閉の都度コーティングパ
ン内は外気にさらされる。
されており、コーティングパンと共回りしない蓋が設け
られてコーティングパン内が外気にさらされないように
なっている。前記蓋は全錠剤の投入あるいは排出のとき
に開閉され、またパンコーティングの製造工程におい
て、錠剤の成長過程を観察するためのサンプリング時に
おいて開閉される。そして、開閉の都度コーティングパ
ン内は外気にさらされる。
糖衣工程は一般にスプレー工程、ポーズ工程、ドライ
工程の3工程がくり返して行なわれ、サンプリングは、
通常ドライ工程の終了に近いときに重量、外観などを評
価するために行なわれる。この際、異物混入防止などの
点から蓋を開閉することは好ましくないが、蓋の開閉が
ドライ工程中であるばあいには、品質への影響は比較的
少ない。
工程の3工程がくり返して行なわれ、サンプリングは、
通常ドライ工程の終了に近いときに重量、外観などを評
価するために行なわれる。この際、異物混入防止などの
点から蓋を開閉することは好ましくないが、蓋の開閉が
ドライ工程中であるばあいには、品質への影響は比較的
少ない。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、サンプルの重量、外径、コーティング
厚さおよび外観などを測定し、評価したあとサンプルを
返却する際には通常次工程であるスプレー工程などに移
行しているばあいが多く、スプレー工程時に蓋が開くと
外気中の異物が錠剤に付着するなどの問題がある。
厚さおよび外観などを測定し、評価したあとサンプルを
返却する際には通常次工程であるスプレー工程などに移
行しているばあいが多く、スプレー工程時に蓋が開くと
外気中の異物が錠剤に付着するなどの問題がある。
一方、糖衣コーティング以外のフィルムコーティング
においても、サンプリングは通常スプレーを止めた状態
で蓋を開閉して行なっているが、外観などを評価したの
ちに、再度蓋を開閉してサンプルを返却するときには通
常スプレーが再開されているため糖衣コーティングのば
あいと同様に外気中の異物が錠剤に付着するなどの問題
がある。
においても、サンプリングは通常スプレーを止めた状態
で蓋を開閉して行なっているが、外観などを評価したの
ちに、再度蓋を開閉してサンプルを返却するときには通
常スプレーが再開されているため糖衣コーティングのば
あいと同様に外気中の異物が錠剤に付着するなどの問題
がある。
本発明は叙上の点に鑑み、蓋を開けずにコーティング
パン内にサンプルを返却することができるコーティング
装置を提供すること目的とする。
パン内にサンプルを返却することができるコーティング
装置を提供すること目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、(a)正面に円形開口部が形成されてお
り、回転軸上を回転させられるコーティングパンと、
(b)前記開口部に対し相対回転可能であり、かつ静止
部材に固定されている円筒部材と、(c)前記円筒部材
を貫通して取りつけられたサンプル返却用のパイプとか
らなることを特徴とする。
り、回転軸上を回転させられるコーティングパンと、
(b)前記開口部に対し相対回転可能であり、かつ静止
部材に固定されている円筒部材と、(c)前記円筒部材
を貫通して取りつけられたサンプル返却用のパイプとか
らなることを特徴とする。
[作用] 本発明では、サンプルを返却用パイプから返却するこ
とができるので、蓋を開けることなく返却することがで
きる。そのために、サンプル返却時に、外気の異物が錠
剤に付着することがない。
とができるので、蓋を開けることなく返却することがで
きる。そのために、サンプル返却時に、外気の異物が錠
剤に付着することがない。
[実施例] つぎに本発明の実施例を説明する。
第1図は本発明の一実施例にかかわるコーティング装
置の一部断面側面図、第2図は第1図に示されたコーテ
ィング装置の正面図である。
置の一部断面側面図、第2図は第1図に示されたコーテ
ィング装置の正面図である。
第1〜2図において、(1)は横置通気型のコーティ
ングパン、(3)は円筒部材、(4)はサンプル返却パ
イプである。
ングパン、(3)は円筒部材、(4)はサンプル返却パ
イプである。
コーティングパン(1)は回転軸に軸支されており、
矢印(A)方向に回転する。そして、内部に錠剤が入れ
られる。コーティングパン(1)の側胴部には円形の開
口部(5)が形成されている。開口部(5)内には円筒
部材(3)が入れられており、円筒部材(3)は静止部
材(図示されていない)に固定されている。
矢印(A)方向に回転する。そして、内部に錠剤が入れ
られる。コーティングパン(1)の側胴部には円形の開
口部(5)が形成されている。開口部(5)内には円筒
部材(3)が入れられており、円筒部材(3)は静止部
材(図示されていない)に固定されている。
円筒部材(3)の外側開口部には蓋(6)がヒンジ
(7)により開閉自在に取りつけられている。蓋(6)
を開けるとコーティングパン(1)内の錠剤をサンプリ
ングなどのために取り出すことができる。蓋(6)は適
宜のロック手段により閉鎖状態を保持できるようになっ
ている。
(7)により開閉自在に取りつけられている。蓋(6)
を開けるとコーティングパン(1)内の錠剤をサンプリ
ングなどのために取り出すことができる。蓋(6)は適
宜のロック手段により閉鎖状態を保持できるようになっ
ている。
本発明においては、第1〜2図に示されるように円筒
部材(3)の側面にサンプル返却パイプ(4)が挿入固
定されていることを特徴としている。すなわち、サンプ
ルの返却はこのサンプル返却パイプ(4)内をサンプル
が通過し、コーティングパン(1)内に落下することに
より行なわれる。
部材(3)の側面にサンプル返却パイプ(4)が挿入固
定されていることを特徴としている。すなわち、サンプ
ルの返却はこのサンプル返却パイプ(4)内をサンプル
が通過し、コーティングパン(1)内に落下することに
より行なわれる。
サプル返却パイプ(4)の内径としては錠剤を通過さ
せるのに適当な内径を有し、通常直径が20mm〜200mmの
範囲である。
せるのに適当な内径を有し、通常直径が20mm〜200mmの
範囲である。
また、安全性の点から回転しているコーティングパン
(1)より離れたところからサンプルを返却できるよう
にするために、サンプル返却パイプ(4)はその先端が
コーティングパン(1)の外に出るような適当な長さを
有しているのが好ましい。
(1)より離れたところからサンプルを返却できるよう
にするために、サンプル返却パイプ(4)はその先端が
コーティングパン(1)の外に出るような適当な長さを
有しているのが好ましい。
さらに、錠剤がその中をころがってコーティングパン
(1)内に入っていくようにサンプル返却パイプ(4)
と水平面との角度θが20〜65°の範囲となるようにサン
プル返却パイプ(4)を固定するのが好ましい。
(1)内に入っていくようにサンプル返却パイプ(4)
と水平面との角度θが20〜65°の範囲となるようにサン
プル返却パイプ(4)を固定するのが好ましい。
サンプル返却パイプ(4)の適当な場所にはエアシリ
ンダーで作動するシャッタ(8)が設けられている。そ
のためにコーティングパン(1)内と外気とがより一層
遮断されうる。
ンダーで作動するシャッタ(8)が設けられている。そ
のためにコーティングパン(1)内と外気とがより一層
遮断されうる。
サンプル返却口(9)がサンプルの返却を容易ならし
めるために、サンプル返却パイプ(4)の先端部に設け
られている。そのためにサンプルの返却は、サンプルを
サンプル返却口(9)に入れ、そしてシャッタ(8)を
開閉するだけで行なうことができる。
めるために、サンプル返却パイプ(4)の先端部に設け
られている。そのためにサンプルの返却は、サンプルを
サンプル返却口(9)に入れ、そしてシャッタ(8)を
開閉するだけで行なうことができる。
さらに返却されたサンプルがコーティングパン(1)
内に戻りやすくするために案内パイプまたは案内板(図
示されていない)などを設けるのが好ましい。
内に戻りやすくするために案内パイプまたは案内板(図
示されていない)などを設けるのが好ましい。
つぎに本実施例の確認試験を説明する。
直径1500mmの横置通気型コーティングパン(1)の円
筒部材(3)の側面に直径50mmの孔をあけ、この孔を最
低位置として、内径45mm、長さ150mmのステンレス製の
サンプル返却パイプ(4)を差し込んで固定した。この
際に、錠剤が前記パイプ(4)内をころがりコーティン
グパン(1)内に入るようにθ=30°でサンプル返却パ
イプ(4)を挿入固定した。
筒部材(3)の側面に直径50mmの孔をあけ、この孔を最
低位置として、内径45mm、長さ150mmのステンレス製の
サンプル返却パイプ(4)を差し込んで固定した。この
際に、錠剤が前記パイプ(4)内をころがりコーティン
グパン(1)内に入るようにθ=30°でサンプル返却パ
イプ(4)を挿入固定した。
さらに、このコーティングパン(1)に直径7mm、1
錠145mgの錠剤を1,000,000錠を仕込んでコーティング実
験を行なった。コーティングの過程を観察するためにド
ライ工程の後半にサンプリングを行なった。サンプリン
グされた錠剤の重量、厚さなどを測定し、さらに外観を
確認したのちサンプル返却口(9)にサンプル錠を入れ
た。
錠145mgの錠剤を1,000,000錠を仕込んでコーティング実
験を行なった。コーティングの過程を観察するためにド
ライ工程の後半にサンプリングを行なった。サンプリン
グされた錠剤の重量、厚さなどを測定し、さらに外観を
確認したのちサンプル返却口(9)にサンプル錠を入れ
た。
このときすでにスプレー工程となっていたが、シャッ
タ(8)を開閉するだけでサンプル錠剤はコーティング
パン(1)に返却することができた。この際、錠剤の外
観の滑らかさに影響を与えるコーティングパン(1)内
の雰囲気、すなわち給気圧、排気圧などの変動は計器で
は観測されなかった。また、錠剤の表面は滑らかであ
り、大気中の異物などの付着も生じていなかった。
タ(8)を開閉するだけでサンプル錠剤はコーティング
パン(1)に返却することができた。この際、錠剤の外
観の滑らかさに影響を与えるコーティングパン(1)内
の雰囲気、すなわち給気圧、排気圧などの変動は計器で
は観測されなかった。また、錠剤の表面は滑らかであ
り、大気中の異物などの付着も生じていなかった。
以上説明したサンプリングにおいてはコーティングパ
ン(1)の蓋(6)を開閉することなくサンプル返却パ
イプ(4)に設けられたシャッタ(8)を開閉するだけ
で行なうことができた。
ン(1)の蓋(6)を開閉することなくサンプル返却パ
イプ(4)に設けられたシャッタ(8)を開閉するだけ
で行なうことができた。
以上本発明のコーティング装置の一実施例を説明した
が、もとよりこれに限定されるものではない。
が、もとよりこれに限定されるものではない。
[発明の効果] 本発明のサンプル返却パイプ付コーティングパンを用
いることによりサンプリングされた錠剤をコーティング
パン内に返却する際に、コーティングパンの蓋をあける
必要がないのでコーティングパン内の雰囲気が変化せ
ず、また大気圧中の異物などが錠剤に付着することがな
い。
いることによりサンプリングされた錠剤をコーティング
パン内に返却する際に、コーティングパンの蓋をあける
必要がないのでコーティングパン内の雰囲気が変化せ
ず、また大気圧中の異物などが錠剤に付着することがな
い。
第1図は本発明の一実施例にかかわるコーティング装置
の一部断面側面図、第2図は第1図に示されるコーティ
ングパンの正面図である。 (図面の主要符号) (1):コーティングパン (3):円筒部材 (4):サンプル返却パイプ (6):蓋 (8):シャッタ (9):サンプル返却口
の一部断面側面図、第2図は第1図に示されるコーティ
ングパンの正面図である。 (図面の主要符号) (1):コーティングパン (3):円筒部材 (4):サンプル返却パイプ (6):蓋 (8):シャッタ (9):サンプル返却口
フロントページの続き (72)発明者 村井 滋一 滋賀県大津市逢坂2丁目5番6号 (72)発明者 中島 正美 滋賀県大津市北山田町728番地2 (72)発明者 村山 和夫 滋賀県大津市打出浜8番7―103 (72)発明者 橋村 典男 京都府京都市西京区川島尻堀町52番地 (56)参考文献 特開 昭61−50626(JP,A)
Claims (2)
- 【請求項1】(a)正面に円形開口部が形成されてお
り、回転軸上を回転させられるコーティングパンと、 (b)前記開口部に対し相対回転可能であり、かつ静止
部材に固定されている円筒部材と、 (c)前記円筒部材を貫通して取りつけられたサンプル
返却用のパイプとからなるサンプル返却パイプ付コーテ
ィング装置 - 【請求項2】前記サンプル返却パイプに開閉自在のシャ
ッタが取りつけられてなる請求項1記載のコーティング
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11554488A JP2637163B2 (ja) | 1988-05-12 | 1988-05-12 | サンプル返却パイプ付コーティング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11554488A JP2637163B2 (ja) | 1988-05-12 | 1988-05-12 | サンプル返却パイプ付コーティング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01288326A JPH01288326A (ja) | 1989-11-20 |
JP2637163B2 true JP2637163B2 (ja) | 1997-08-06 |
Family
ID=14665159
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11554488A Expired - Lifetime JP2637163B2 (ja) | 1988-05-12 | 1988-05-12 | サンプル返却パイプ付コーティング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2637163B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ITBO20030050A1 (it) * | 2003-02-06 | 2004-08-07 | Ima Spa | Macchina per il trattamento di prodotti farmaceutici. |
-
1988
- 1988-05-12 JP JP11554488A patent/JP2637163B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01288326A (ja) | 1989-11-20 |
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