JP2636700B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2636700B2 JP24784393A JP24784393A JP2636700B2 JP 2636700 B2 JP2636700 B2 JP 2636700B2 JP 24784393 A JP24784393 A JP 24784393A JP 24784393 A JP24784393 A JP 24784393A JP 2636700 B2 JP2636700 B2 JP 2636700B2
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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の製造方法
に関し、特に、レジストパターンの形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置の製造方法において、
特に、リソグラフィ技術によるレジストパターン寸法線
幅の微細化が強く要求されている。この微細化及びこれ
に伴うプロセスマージンの低下を改善する方法として、
特にステップ アンド リピータにおけるレジストパタ
ーン寸法線幅の微細化のために、位相シフトマスクを用
いたレジストパターンの形成方法の検討が進められてい
る。
【0003】この従来の位相シフトマスクを用いたレジ
ストパターンの形成方法として、GaAsショットキ障
壁ゲート型電界効果トランジスタ(以下、GaAs M
ESFETと呼ぶ)のマイクロ波及びミリ波帯での増幅
素子のゲート電極パターン形成方法が、特開平4−33
7732号公報に示されている。
【0004】以下、この文献に述べられているゲート電
極パターン形成方法について図面を参照して説明する。
【0005】図18〜図20は、従来例のゲート電極パ
ターン形成方法における平面パターンを示すための平面
図であり、図18はフォトマスクを示す平面図であり、
図19及び図20は半導体基板上での平面パターンを示
す平面図である。また、図21は、図19,図20に示
したゲート電極パターンを形成する場合の通常のフォト
マスク(遮光部はすべてCr層で作成する)を示す平面
図である。なお、以下の説明においては、平面パターン
のうち微細パターンは、図20に示すようにゲート電極
パターンの中でゲートフィンガー部141となり、微細
パターンを接続する部分(端縁パターン)は、ゲートパ
ッド部142となる。また、ゲートパッド部142とは
反対側にゲートフィンガー端部143が形成される。
【0006】特開平4−337732号公報に示されて
いる位相シフトマスクは、エッジ透過型と呼ばれてお
り、図21に示したようなゲートフィンガー部141に
孤立した微細線幅を形成する場合に適する位相シフト露
光法のものである。このマスクは、通常のフォトマスク
(図21)のゲートフィンガー部141に相当する部分
に、位相シフターの層(露光波長に対し位相角が180
°であるような膜厚を有する)で位相シフター111部
を作成した第1のフォトマスク(図18)を用いて、ス
テップ アンド リピータによる第1の露光を行うこと
により、図18の位相シフター111部の輪郭位置に第
1の未露光部122aを形成させる(図19)。この未
露光部122aは、ネガ型レジストを使用した場合に
は、0.2μm程度の開口線幅をもつレジスト開口パタ
ーンとなる。
【0007】このとき、図19に示した第1の未露光部
122aには、図21に示した通常のフォトマスクにな
いパターン(不要線と呼ばれている)122bが発生す
るが、特開平4−337732号公報に示されている方
法においては、この不要線のみを露光するために、第1
の露光を行った後、図18に示した第2の遮光部102
を有する第2のフォトマスクを用いて第2の露光を行
い、図20に示すように第1及び第2の露光による未露
光部121と同じ位置に第3の未露光部123をもつ平
面パターンを得ている。この平面パターンは、通常のフ
ォトマスク(図21)によるものと同じ形状である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の位相シフト
マスクを用いたレジストパターンの形成方法において
は、フォトマスク上に作成する位相シフターの配置及び
発生する不要線の消去を簡便に行うことが実用化するた
めの課題となっている。
【0009】上述した特開平4−337732号公報に
説明されている多重露光を用いた従来技術の方法では、
図20のゲートフィンガー部141に対応して配置した
個々の位相シフター部111をもつ第1のフォトマスク
と、第2の遮光部102をもつ第2のフォトマスクをそ
れぞれ作成する必要があり、マスクの作成が煩雑であ
る。
【0010】また、従来の特開平4−337732号公
報に示された第1のフォトマスク及び第2のフォトマス
クは、パターン形状が異なる製品毎に、パターン作成が
必要である。このことは、フォトマスクのパターン作成
が煩雑になるだけでなく、第1のフォトマスクである位
相シフトマスクは、製品毎に作成が必要になり、位相シ
フトマスクは、通常のフォトマスク(遮光部をCr層で
作成する)に比較して少なくとも位相シフター部のパタ
ーンを作成する工程が増加するために、通常のフォトマ
スクに比較して製造時間は長くなり、フォトマスク製造
時の期間が増加するという問題もある。
【0011】本発明の目的は、位相シフトマスクにおけ
るパターン配置設計を容易にし、かつマスク作成期間を
短縮する半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る半導体装置の製造方法は、微細パター
ン形成工程と、微細パターン選択工程とを有し、微細線
幅の微細パターンと幅広の端縁パターンとの組合せから
なる平面パターンを基板のレジスト上に多重露光により
形成する半導体装置の製造方法であって、多重露光用の
第1のフォトマスクと第2のフォトマスクとを備えてお
り、第1のフォトマスクは、微細パターン形成工程に用
いられるものであり、位相シフタ部と遮光部とを有し、
位相シフタ部は、レジスト上に形成される微細線幅の微
細パターンの形状に露光光を整形するものであり、形成
すべき微細パターンのピッチに対応して並列に複数配置
されており、遮光部は、レジスト上の微細パターンの少
なくとも一側に確保すべき面積をもつ未露光領域の形状
に整形されて位相シフタ部に接続して配置されたもので
あり、第2のフォトマスクは、微細パターン選択工程に
用いられるものであり、2つの遮光部を有し、第1の遮
光部は、前記平面パターンのうち微細パターンを覆って
遮光する形状に整形されたものであり、第2の遮光部
は、前記平面パターンのうち端縁パターンの形状に倣っ
て整形されたものであり、微細パターン形成工程は、基
板のレジスト上に第1のフォトマスクを通して露光光を
照射し、該基板のレジスト上に微細線幅の微細パターン
を並列に複数形成するとともに、該微細パターンに接続
された未露光領域を確保する工程であり、微細パターン
選択工程は、微細パターン形成工程を経た基板のレジス
ト上の使用すべき特定の微細パターンのみを第2のフォ
トマスクの第1の遮光部で選択的に被覆し、かつ該基板
のレジスト上に確保された未露光領域の一部を第2のフ
ォトマスクの第2の遮光部で被覆して露光を行い、第2
のフォトマスクで遮光された領域を前記平面パターンと
して残し、その他の領域のレジストパターンを消失させ
る工程である。
【0013】また、前記第1のフォトマスクの位相シフ
タ部は、その輪郭位置で微細線幅の微細パターンを形成
するエッジ透過型の構造のものを含んでいるものであ
る。
【0014】また、前記第1のフォトマスクの位相シフ
タ部の長さを異ならせ、その位相シフタ部を用い、長さ
の異なる微細線幅の微細パターンを基板のレジスト上に
形成するものである。
【0015】
【作用】微細線幅の微細パターンは、製品の種類に拘ら
ず、規則正しく配列されていることに着目し、この微細
パターンを第1のフォトマスクにより必要本数以上に形
成することにより、第1のフォトマスクの共通化を図っ
ている。
【0016】一方、第2のフォトマスクは、製品のパタ
ーンに合わせてパターン形成を行い、第2のフォトマス
クを使って、第1のフォトマスクによる露出パターンを
必要とするパターンに整形する。このことにより、製品
のパターンが変更になった場合に、第2のフォトマスク
の変更のみによって対処するようにしている。
【0017】
【実施例】次に本発明の実施例についてGaAs ME
SFETのゲート電極パターン形成を例にして、図面を
参照して説明する。
【0018】(実施例1)図1は、本発明の実施例1に
おけるゲート電極形成方法におけるフォトマスクを示す
平面図であり、図2及び図3は半導体基板のレジストパ
ターンを示す平面図である。また、図4,図5はゲート
電極パターン形成工程を説明するための図1のA−A’
線断面図である。
【0019】なお以下の各実施例の説明においては、微
細パターンは、ゲート電極パターンの中でゲートフィン
ガー部141となり、微細パターンを接続する端縁パタ
ーンは、ゲートパッド部142となる。また、本発明に
おける平面パターンの寸法は、すべて半導体基板上の値
で説明する(縮小倍率5倍とすると、各フォトマスク上
での寸法は各説明の値の5倍である)。
【0020】本発明に係る半導体装置の製造方法は、微
細パターン形成工程と、微細パターン選択工程とを有
し、図3に示すような微細線幅の微細パターン(ゲート
フィンガー部141)と幅広の端縁パターン(ゲートパ
ッド部142)との組合せからなる平面パターンを基板
のレジスト上に多重露光により形成するものである。
【0021】図1に示すように本発明は、多重露光用の
第1のフォトマスク(実線による斜線部分)と第2のフ
ォトマスク(破線による斜線部分)とを備えている。
【0022】第1のフォトマスクは、微細パターンの形
成工程に用いられるものであり、位相シフタ部111と
遮光部101とを有しており、位相シフタ部111は、
露光光を微細線幅の微細パターン141の形状に整形す
るものであり、形成すべき微細パターン141のピッチ
に対応して並列に複数配置されており、遮光部101
は、レジスト上の微細パターンの少なくとも一側に確保
すべき面積をもつ未露光領域の形状に整形されて位相シ
フタ部111に接続して配置されたものである。
【0023】第2のフォトマスクは、微細パターン選択
工程に用いられるものであり、2つの遮光部を有してお
り、第1の遮光部102aは、前記平面パターンのうち
微細パターン141を覆って遮光する形状に整形された
ものであり、第2の遮光部102bは、前記平面パター
ンのうち端縁パターン142の形状に倣って整形された
ものである。
【0024】微細パターン形成工程は、基板のレジスト
上に第1のフォトマスクを通して露光光を照射し、該基
板のレジスト上に微細線幅の微細パターンを並列に複数
形成するとともに、該微細パターンに接続された未露光
領域を確保する工程である。微細パターン選択工程は、
微細パターン形成工程を経た基板のレジスト上の使用す
べき特定の微細パターンを第2のフォトマスクの第1の
遮光部で被覆し、かつ該基板のレジスト上に確保された
未露光領域の一部を第2のフォトマスクの第2の遮光部
で被覆して露光を行い、第2のフォトマスクで遮光され
た領域を前記平面パターンとして残し、その他の領域の
レジストパターンを消失させる工程である。
【0025】また、前記第1のフォトマスクの位相シフ
タ部111は、その輪郭位置で微細線幅の微細パターン
を形成するエッジ透過型の構造のものである。
【0026】本実施例におけるゲート電極パターン形成
工程は、先ず、GaAs基板上に分子線エピタキシャル
法により動作層(図示しない)及びコンタクト層(図示
しない)を成長させ、ステップ アンド リピータ用の
目合わせマーク(図示しない)を形成し、更に、ウェッ
トエッチングにより幅1.3μm,深さ100nm程度
にコンタクト層の選択エッチングを行った半導体基板1
上に、誘電体膜2(LP−CVD法によるSiO2膜を
500nm程度)を堆積し、フォトレジスト膜3(化学
増幅型i線ネガ型レジスト;THMR−iN100(膜
厚500nm程度),東京応化社)を通常のスピン塗布
法により形成する(図4(a))。
【0027】次に、遮光部101とエッジ透過型と呼ば
れる位相シフタ部111をもつ第1のフォトマスクを用
いて、目合わせクークを用いたステップ アンド リピ
ータ(i線(波長365nm)ステッパー;NSR−1
775i7A,ニコン社)による、第1の露光を行う。
【0028】この第1のフォトマスクを用いた第1の露
光により形成される平面パターンは図2の実線部分であ
り、その断面が図4(b)であり、遮光部101による
未露光領域121aと位相シフタ部111による長さの
異なる未露光部(微細パターンに相当する)121aと
をフォトレジスト膜3に形成する。
【0029】次に、2つの遮光部102a,102bを
もつ第2のフォトマスクを用いて、目合わせマークを用
いたステップ アンド リピータ(i線(波長365n
m)ステッパー;NSR−1775i7A,ニコン社)
による、第2の露光を行う。
【0030】この第2のフォトマスクを用いた第2の露
光により形成される平面パターンは図2の破線部分であ
り、図2に示すように第1の遮光部102aで覆われた
未露光部(使用すべき微細パターン)121bと、第2
の遮光部102bで覆われた未露光部(端縁パターン)
122aとが未露光のまま残留し、それ以外のパターン
は露光光に晒されて露光され、平面パターンは図2にお
いて実線による斜線部分と破線による斜線部分とが重な
り合った部分の形状、すなわち図3に示す形状でフォト
レジスト膜3上に形成されることとなる。
【0031】この第2の露光を行った後の未露光部12
3は、第1の露光による第1の未露光部121a,12
1bと第2の露光による第2の未露光部122,122
a,122bが重なる部分となる。従って、フォトレジ
スト膜3での未露光部123(図4(c))は、図3に
示したような平面パターンとなる。
【0032】次に、PEBと呼ばれる露光後ベークを行
い、通常のアルカリ現像液(NMD−3(濃度2.38
%),東京応化社)による現像(60秒程度)を行い、
未露光部123の一部にレジスト開口部131を形成す
る(図4(d))。なお、本実施例では、フォトレジス
ト膜3に(化学増幅型の)ネガ型レジストを用いること
により、未露光部123がレジスト開口部131とな
る。
【0033】さらに、フォトレジスト膜3をマスクとし
て、開口部の下に露出した部分の誘電体膜2をエッチン
グにより選択的に除去し、フォトレジスト膜3の除去を
行い(図5(e))、半導体基板1の上方より全面に誘
電体膜4を堆積し(図5(f))、通常のフォトリソグ
ラフィ技術によりフォトレジストパターンを形成し(図
示しない)、これをマスクとして誘電体膜4を選択的に
除去し、フォトレジストパターンを除去し、誘電体膜2
を除去して所望のゲート電極パターンを形成する(図5
(g))。
【0034】上述した本実施例のパターン配置では、図
3に示したゲートフィンガー部141の間隔は20μm
であり、図1に示した第1のフォトマスクの位相シフタ
部111も20μm間隔で周期的に配置している(各位
相シフタ部は、幅が5μm,間隔が5μm間隔で配置し
ている)。本実施例では第1のフォトマスクによるエッ
ジ透過型位相シフト法を用いており、これを用いた第1
の露光により位相シフタ部111の輪郭部分で未露光部
121bが形成されるため、ゲートフィンガー部141
として形成される未露光部121b(図2)の微細線幅
パターンは、5μm間隔となる(この微細寸法パターン
の線幅は、レジスト開口寸法の線幅で0.2μm程度で
ある)。
【0035】さらに、第2の露光時に用いる第2のフォ
トマスクのゲートフィンガー部141を覆う遮光部部1
02aは、幅2μm程度で20μm周期毎に配置する
(図1)。従って、ゲートフィンガー部141の未露光
部は、図2に示した第1の未露光部121bの微細線幅
パターンを、20μm周期毎に選択した配置となる(図
3)。
【0036】また、図3に示したゲートパッド部142
及びゲートフィンガー端部143に相当する領域は、第
1の露光時に用いる第1のフォトマスクの遮光部101
と、第2の露光時に用いる第2のフォトマスクに形成す
る遮光部102a,102bとの多重露光により形成さ
れる。
【0037】以上のようなパターン配置により、第1の
フォトマスクで形成されるゲートフィンガー部141と
しての所望の微細線幅パターンを、第2のフォトマスク
により選択的に露光することが可能となり、また、選択
した微細線幅パターンは、第2のフォトマスクによる露
光時にゲートパッド部142により接続することが可能
となる。
【0038】(実施例2)次に本発明の実施例2につい
て実施例1で用いた第1のフォトマスクを使用して実施
例1とは異なる平面パターン形状を形成する方法を、図
面を参照して説明する。図6は、本発明の実施例2にお
けるゲート電極形成方法におけるフォトマスクの平面図
であり、図7及び図8は半導体基板の平面図である。な
お、実施例2でのゲート電極の形成工程は実施例1と同
一である。
【0039】実施例1で用いた第1のフォトマスク(図
1)には、ゲートフィンガー部141を形成する位相シ
フタ部111が、幅が5μm,間隔が5μm間隔で、長
さの異なる(例えば実効的な長さで、150μm及び7
5μm)2種類を20μm周期的に配置しており、実施
例1では、このうち150μmの位相シフタ部111を
選択露光する例を示したが、実施例2では75μmのパ
ターンを選択露光する。
【0040】本発明を用いてこの75μmのパターンを
選択露光するためには、図2の未露光部122a,12
2bを未露光領域121a,121bに対して相対的に
微細線幅パターン2本分(10μm)だけ右方に移動さ
せ、図7に示すように露光すればよい。
【0041】図7に示した未露光部122a,122b
を未露光部121a,121bに対して相対的に微細線
幅パターン2本分(10μm)だけ右方に移動させる方
法の1つに図7に示したように、10μmだけ右方にパ
ターンを移動させた第2のフォトマスクを作成し、これ
を用いて第2の露光を行う方法がある。
【0042】さらにもう一つの方法には、実施例1と同
一の第1及び第2のフォトマスクを使用し(位置関係も
図1と同じ)、ステップ アンド リピータの目合わせ
機能を用いて、基準となる半導体基板上の目合わせマー
ク(図示しない)に対してあらかじめオフセット値を与
えて露光し、目合わせマーク(図示しない)に対して露
光位置を移動させ、図7に示す位置関係の未露光部12
2a,122b及び未露光部121a,121bを得る
方法がある。
【0043】この方法では、第1のフォトマスクを用い
た第1の露光あるいは第2のフォトマスクを用いた第2
の露光のいずれかの露光位置を移動すれば、図7の位置
関係になるが、通常は前後の工程に対して露光位置を同
じにするために、第1のフォトマスクを用いた第1の露
光において10μm左方に移動させた露光を行い、図7
の位置関係の未露光部122a,122b及び未露光部
121a,121bを得て、図8に示す実施例1(図
3)と異なる平面パターンを得る。
【0044】(実施例3)次に本発明の実施例3につい
て実施例1で用いた第1のフォトマスクを使用してさら
に実施例1と異なる平面パターン形状を形成する方法
を、図面を参照して説明する。図9は、本発明の実施例
3におけるゲート電極形成方法におけるフォトマスクの
平面図であり、図10及び図11は半導体基板の平面図
である。なお、実施例3でのゲート電極の形成工程は実
施例1と同一である。
【0045】実施例3では、ゲートパッド部142を実
施例1(図1)に対し、図9に示すように変更した第2
のフォトマスクを用いて第2の露光を行うことにより、
実施例1(図3)とは異なる平面パターンである未露光
部123(図11)が得られる。
【0046】これは、第1のフォトマスクのゲートパッ
ド部142を遮光部とすることにより(図9)、第1の
フォトマスクを用いた第1の露光により、ゲートパッド
部142は未露光部となり(図10)、第2のフォトマ
スクを用いた第2の露光においてゲートパッド部142
のパターニングを可能にしたことによる。
【0047】(実施例4)次に本発明の実施例4につい
て実施例1で用いた第1のフォトマスクとは異なるフォ
トマスクを使用して第1の実施例とは異なる平面パター
ン形状を形成する方法を、図面を参照して説明する。図
12は、本発明の実施例4におけるゲート電極形成方法
におけるフォトマスクの上面図であり、図13及び図1
4は半導体基板の上面図である。なお、実施例4でのゲ
ート電極の形成工程は、実施例1と同一である。
【0048】実施例1で用いたフォトマスクのゲートフ
ィンガー部141が、すべて、エッジ透過型の位相シフ
ト法を用いて位相シフタ部111が形成される例を示し
たが(図1)、実施例4では、図1に示したエッジ透過
型の位相シフタ部111a(幅は5μm)と、透過型の
位相シフタ部111b(幅は0.3μm)及び通常の遮
光部111c(幅は0.6μm)を、各10・5・5μ
mの間隔に、20μm周期で配置した例を説明する。こ
の例では、図18に示す未露光部121b,121c,
121dの微細線幅は、レジスト開口寸法で各々0.
2,0.3及び0.6μmに相当する。
【0049】本実施例においても、この第1のフォトマ
スクを用いて第1の露光を行い、図12に示した第2の
フォトマスクを用いた第2の露光を行って、図14に示
す未露光部123を得る。
【0050】このように、実施例4では、露光方法やレ
ジスト開口寸法幅の異なる微細線幅パターンを第1の露
光に用いる第1のフォトマスクのゲートフィンガー部1
41に相当する部分に配置することにより、同一の第1
のフォトマスクからレジスト開口寸法幅の異なるゲート
フィンガー部141を持つ平面パターンを形成すること
が可能となる。
【0051】(実施例5)以上の実施例1,2,3及び
4では、個々のGaAs MESFETのゲート電極パ
ターン形成について説明を行ったが、実施例5では平面
パターン全体の形成に関して図面を参照して説明する。
図15は、本発明の実施例5におけるゲート電極の平面
パターン全体の形成を示すための第1のフォトマスクの
平面図であり、図16及び図17は半導体基板の平面図
である。なお、実施例5でのゲート電極の形成工程は実
施例1と同一である。
【0052】実施例5では、第1のフォトマスクは、図
15に示したようにゲートフィンガー部141及びゲー
トパッド部142を形成する位相シフタ部(111)と
遮光部(101)とを上下方向に交互に配置する(この
とき、ゲートフィンガー端部143はゲートパッド部1
42に含まれる)。また、図示しないが、ゲートフィン
ガー部141に相当する部分には、上述した実施例1,
2,3及び4で示した微細寸法パターンを形成する位相
シフタ部が複数並列に配置する。
【0053】この図15に示した第1のフォトマスクを
第1の露光に用い、第2のフォトマスク(図示しない)
を第2の露光に用いて、ゲートフィンガー部141の選
択露光及びゲートパッド部142とゲートフィンガー端
部143の露光を行い、図16に示したような平面パタ
ーンの未露光部123が形成でき、これと同一のレジス
ト開口パターンが形成できる。
【0054】上述した実施例で説明したように、この第
2の露光に用いる第2のフォトマスクにおいて選択する
ゲートフィンガー部141及びゲートパッド部142と
を変更することにより、図16に示した平面パターンの
未露光部123を変更し、異なるレジスト開口パターン
が形成できる。
【0055】なお、実施例1で説明した工程の導電体膜
4の加工工程において、図17に示すように、配線パタ
ーン151のフォトレジストのパターニングを行うこと
により導電体膜4を残し、図17に示した配線パターン
151を導電体膜4で接続することも可能である。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、微細寸
法パターンを配置した第1のフォトマスクを用いて第1
の露光を行い、更に第2のフォトマスクによる第2の露
光を行い、第2の露光で微細寸法パターンを選択し、か
つ、端縁パターンを露光することにより、選択した微細
寸法パターンを接続した平面パターンを形成することが
でき、しかも位相シフトマスクである1枚の第1のフォ
トマスクを共通に用いて複数の製品パターンが作成でき
る。
【0057】また、個々の製品毎にパターン作成及びマ
スク製造が必要な第2のフォトマスクは、微細線幅パタ
ーンを使用せず、通常のフォトマスクで作成でき、かつ
不要線の消去のためのパターン設計を行う必要がないた
め、位相シフトマスクによるレジストパターン形成を実
用化する場合に、パターン配置設計を容易にし、マスク
作成期間を短縮できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるフォトマスクを示す
平面図である。
【図2】実施例1における半導体基板のレジストパター
ンを示す平面図である。
【図3】実施例1における半導体基板に形成される平面
パターンを示す平面図である。
【図4】本発明の実施例1を工程順に示す断面図であ
る。
【図5】本発明の実施例1を工程順に示す断面図であ
る。
【図6】本発明の実施例2におけるフォトマスクを示す
平面図である。
【図7】実施例2における半導体基板のレジストパター
ンを示す平面図である。
【図8】実施例2における半導体基板に形成される平面
パターンを示す平面図である。
【図9】本発明の実施例3におけるフォトマスクを示す
平面図である。
【図10】実施例3における半導体基板のレジストパタ
ーンを示す平面図である。
【図11】実施例3における半導体基板に形成される平
面パターンを示す平面図である。
【図12】本発明の実施例4におけるフォトマスクを示
す平面図である。
【図13】実施例4における半導体基板のレジストパタ
ーンを示す平面図である。
【図14】実施例4における半導体基板に形成される平
面パターンを示す平面図である。
【図15】本発明の実施例5における第1のフォトマス
クを示す平面図である。
【図16】実施例5における半導体基板のレジストパタ
ーンを示す平面図である。
【図17】実施例5における半導体基板に形成される平
面パターンを示す平面図である。
【図18】従来技術におけるフォトマスクを示す平面図
である。
【図19】従来技術における半導体基板のレジストパタ
ーンを示す平面図である。
【図20】従来技術における半導体基板に形成される平
面パターンを示す平面図である。
【図21】従来技術における通常のフォトマスクのパタ
ーンを示す平面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 誘電体膜 3 フォトレジスト膜 4 誘電体膜 101 遮光部 102a 第1の遮光部 102b 第2の遮光部 111 位相シフタ部 121a 未露光領域 122a,122b 未露光部 123 未露光部 131 レジスト開口部 141 ゲートフィンガー部 142 ゲートパッド部 143 ゲートフィンガー端部 151 配線パターン

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微細パターン形成工程と、微細パターン
    選択工程とを有し、微細線幅の微細パターンと幅広の端
    縁パターンとの組合せからなる平面パターンを基板のレ
    ジスト上に多重露光により形成する半導体装置の製造方
    法であって、 多重露光用の第1のフォトマスクと第2のフォトマスク
    とを備えており、 第1のフォトマスクは、微細パターン形成工程に用いら
    れるものであり、位相シフタ部と遮光部とを有し、 位相シフタ部は、レジスト上に形成される微細線幅の微
    細パターンの形状に露光光を整形するものであり、形成
    すべき微細パターンのピッチに対応して並列に複数配置
    されており、 遮光部は、レジスト上の微細パターンの少なくとも一側
    に確保すべき面積をもつ未露光領域の形状に整形されて
    位相シフタ部に接続して配置されたものであり、 第2のフォトマスクは、微細パターン選択工程に用いら
    れるものであり、2つの遮光部を有し、 第1の遮光部は、前記平面パターンのうち微細パターン
    を覆って遮光する形状に整形されたものであり、 第2の遮光部は、前記平面パターンのうち端縁パターン
    の形状に倣って整形されたものであり、 微細パターン形成工程は、基板のレジスト上に第1のフ
    ォトマスクを通して露光光を照射し、該基板のレジスト
    上に微細線幅の微細パターンを並列に複数形成するとと
    もに、該微細パターンに接続された未露光領域を確保す
    る工程であり、微細パターン選択工程は、微細パターン
    形成工程を経た基板のレジスト上の使用すべき特定の微
    細パターンのみを第2のフォトマスクの第1の遮光部で
    選択的に被覆し、かつ該基板のレジスト上に確保された
    未露光領域の一部を第2のフォトマスクの第2の遮光部
    で被覆して露光を行い、第2のフォトマスクで遮光され
    た領域を前記平面パターンとして残し、その他の領域の
    レジストパターンを消失させる工程であることを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第1のフォトマスクの位相シフタ部
    は、その輪郭位置で微細線幅の微細パターンを形成する
    エッジ透過型の構造のものを含んでいることを特徴とす
    る請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第1のフォトマスクの位相シフタ部
    の長さを異ならせ、その位相シフタ部を用いて長さの異
    なる微細線幅の微細パターンを基板のレジスト上に形成
    することを特徴とする請求項1、又は2に記載の半導体
    装置の製造方法。
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