JP2636458B2 - シリンダブロックのホーニング加工方法 - Google Patents

シリンダブロックのホーニング加工方法

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JP2636458B2
JP2636458B2 JP2045130A JP4513090A JP2636458B2 JP 2636458 B2 JP2636458 B2 JP 2636458B2 JP 2045130 A JP2045130 A JP 2045130A JP 4513090 A JP4513090 A JP 4513090A JP 2636458 B2 JP2636458 B2 JP 2636458B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、アルミニウム合金製のシリンダブロックの
シリンダボア部に対してホーニング加工を施す方法に関
する。
従来の技術 内燃期間のシリンダブロックのボアホーニング方法と
しては、第3図に示すように加工対象となるアルミニウ
ム合金製のシリンダブロック1を治具テーブル2に位置
決め固定した上、ノズル3から工作液であるクーラント
4を供給する一方、棒状の砥石5を放射状に配置したホ
ーニングヘッド6をシリンダボア部7の中に入れ、この
ホーニングヘッダ6を回転させつつ軸心方向に往復移動
させていわゆる内面ホーニング方式でシリンダボア部7
を仕上げるのが一般的である。
発明が解決しようとする課題 従来のホーニング加工方法においては、アルミニウム
合金製のシリンダブロック1の熱膨張率が鋳鉄製のもの
に比べておよそ2〜3倍と大きいためにノズル3からク
ーラント4を供給するだけでは必ずしも十分でない。そ
の結果、ホーニング加工に伴う発熱のためにシリンダボ
ア部7が熱膨張していわゆる歪んだ状態で加工が行われ
ることから真円度や加工径寸法などの形状および寸法精
度の向上が望めない。
また、シリンダボア部7表面と砥石5との間にクーラ
ント4が十分にゆきわたらないことがあり、それにより
研削性の劣化や砥石5の早期寿命を招くほか、加工変質
層の発生のために良好な仕上面が得られないという問題
がある。
本発明は以上のような問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、とりわけ発熱によるシリ
ンダボア部の変形を防ぎ、形状および加工精度の向上と
併せて良好な仕上面が得られるようにしたホーニング加
工方法を提供することにある。
課題を解決するための手段 本発明は、加工対象となるアルミニウム合金製のシリ
ンダブロックをタンク内の工作液中に浸漬し、この工作
液中においてシリンダブロックのシリンダボア部にホー
ニング加工を施す一方、ホーニング加工中のホーニング
ヘッドに対して工作液を吐出し続けるとともに、タンク
内の工作液をフィルターおよび温度調節装置を通して循
環させることを特徴とする。
作用 このように実質的にシリンダブロックが工作液中に埋
没した状態でホーニング加工を行うことによってシリン
ダブロックの見かけ上の熱容量が増大することから、発
熱によるシリンダボア部の変形が大幅に抑制され、シリ
ンダボア部表面と砥石との間に工作液が十二分に供給さ
れるようになる。
実施例 第1図および第2図は本発明の一実施例を示す図で、
治具テーブル2の外周にカバー8を立設してこのカバー
8と治具テーブル2とによりクーラント4を貯留するた
めのタンク9を形成する一方、このタンク9内に吐出ノ
ズル10から工作液としてのクーラント4を一気に吐出し
て、シリンダブロック1をタンク9内のクーラント4中
に浸漬するべく治具テーブル2に固定されたシリンダブ
ロック1をタンク9内のクーラント4内に完全に埋没さ
せる。
そして、シリンダブロック1がクーラント4内に埋没
した状態でシリンダボア部7の中にホーニングヘッド6
を入れ、このホーニングヘッド6を回転させつつその軸
心方向に往復移動させることでシリンダボア部7の内径
が所定の寸法になるまでホーニング加工を施す。
この時、ホーニング加工中は従来と同様にノズル3か
らホーニングヘッド6に対してクーラント4を吐出し続
ける。
また、加工中にタンク9からクーラント4がオーバー
フローすることがないようにタンク9内のクーラント4
を所定量づつ図示外の回収タンクに回収し、フィルター
のほか冷却器等の温度調節装置を通した上で循環再使用
する。
発明の効果 このように本発明によれば、シリンダブロックを実質
的に工作液中に埋没させた状態でホーニング加工を行う
ことにより、たとえシリンダブロックが熱膨張率の高い
アルミニウム合金製のものであっても、加工中のシリン
ダブロックの見かけ上の熱容量が増大することから発熱
によるシリンダボア部の変形が大幅に抑制され、シリン
ダボア部の真円度や加工径寸法など形状,寸法精度が著
しく向上して品質の向上に寄与できる。
また、従来の方法と比べてシリンダボア表面と砥石と
の間に十二分に工作液がゆきわたるため、研削性ならび
に砥石の寿命が向上するほか、加工変質層のない良好な
仕上面が得られる。
さらに、ホーニング加工中は常にそのホーニングヘッ
ドに対して工作液が吐出されているので、とりわけホー
ニングヘッドのシャンク部を冷却することによりホーニ
ングヘッドの温度上昇を防止できると同時に、ホーニン
グヘッドが上昇した際にはホーニングヘッドの直接的な
冷却と砥石の洗浄とを行えるほか、タンク内の工作液は
温度調節装置を通した上で循環しているので、工作液自
体の無用な温度上昇も防止できるともとともに工作液が
タンクからオーバーフローすることもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す図で第2図のA−A線
に沿う断面説明図、第2図は同じくホーニング加工時の
説明図、第3図は従来のホーニング加工方法の説明図で
ある。 1……シリンダブロック、2……治具テーブル、4……
工作液としてのクーラント、5……砥石、6……ホーニ
ングヘッド、7……シリンダボア部、9……タンク。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加工対象となるアルミニウム合金製のシリ
    ンダブロックをタンク内の工作液中に浸漬し、この工作
    液中においてシリンダブロックのシリンダボア部にホー
    ニング加工を施す一方、ホーニング加工中のホーニング
    ヘッドに対して工作液を吐出し続けるとともに、タンク
    内の工作液をフィルターおよび温度調節装置を通して循
    環させることを特徴とするシリンダブロックのホーニン
    グ加工方法。
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