JP2635671B2 - 板状触媒の製造装置 - Google Patents
板状触媒の製造装置Info
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Landscapes
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- Catalysts (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は板状触媒の製造装置に係り、特に窒素酸化物
除去用板状触媒を連続的に製造するのに好適な板状触媒
の製造装置に関する。
除去用板状触媒を連続的に製造するのに好適な板状触媒
の製造装置に関する。
公害防止の観点から、各種燃焼設備から発生する排ガ
スを浄化することが行われており、排ガス中の窒素酸化
物(NOx)を除去する方法としては、例えばアンモニア
などの還元剤を排ガス中に混合したのち、脱硝触媒が内
蔵された脱硝装置に導入し、排ガス中のNOxを選択的に
還元する方法が知られている。
スを浄化することが行われており、排ガス中の窒素酸化
物(NOx)を除去する方法としては、例えばアンモニア
などの還元剤を排ガス中に混合したのち、脱硝触媒が内
蔵された脱硝装置に導入し、排ガス中のNOxを選択的に
還元する方法が知られている。
前記脱硝装置としては、所定の厚さの粒状触媒層を設
けてこれに排ガスを通過させるものが知られているが、
このような装置では、排ガス中に煤塵を含む場合は、ダ
ストが触媒層に堆積して流動抵抗が増加し、触媒機能を
低下させる問題がある。
けてこれに排ガスを通過させるものが知られているが、
このような装置では、排ガス中に煤塵を含む場合は、ダ
ストが触媒層に堆積して流動抵抗が増加し、触媒機能を
低下させる問題がある。
上記問題の解決のため、排ガスの流れに対して平行な
触媒面をもつハニカム型脱硝触媒や板状触媒が検討され
ているが、ハニカム型触媒では、大型の装置を作る場合
には、製造技術上の問題や脱硝触媒そのものの機能的強
度上の問題がある。また板状触媒では、強度を持たせる
ために基板上に脱硝触媒成分を塗布して製造されるた
め、触媒成分と基板上との付着力が弱く、また排ガスの
温度変化によって触媒成分層と基板が膨張、収縮を繰り
返し、触媒層に亀裂が生じるため、触媒成分の剥離や脱
落が生じ易いという問題があった。
触媒面をもつハニカム型脱硝触媒や板状触媒が検討され
ているが、ハニカム型触媒では、大型の装置を作る場合
には、製造技術上の問題や脱硝触媒そのものの機能的強
度上の問題がある。また板状触媒では、強度を持たせる
ために基板上に脱硝触媒成分を塗布して製造されるた
め、触媒成分と基板上との付着力が弱く、また排ガスの
温度変化によって触媒成分層と基板が膨張、収縮を繰り
返し、触媒層に亀裂が生じるため、触媒成分の剥離や脱
落が生じ易いという問題があった。
本発明者等は、充分な強度と耐蝕性を有する板状触媒
用基板として、エキスパンドメタルに加工したステンレ
ス鋼に、アルミニウムを溶射した基板を提案した。これ
らの基板は、脱硝装置の反応温度である250〜450℃にお
いて充分な使用強度を持ち、さらに耐硫黄酸化物(SO
x)性にも優れたものである。
用基板として、エキスパンドメタルに加工したステンレ
ス鋼に、アルミニウムを溶射した基板を提案した。これ
らの基板は、脱硝装置の反応温度である250〜450℃にお
いて充分な使用強度を持ち、さらに耐硫黄酸化物(SO
x)性にも優れたものである。
これらのエキスパンドメタル状基板に触媒成分を塗布
するには、混練した触媒成分を前記基板上に散布し、該
基板の上下面に平滑なフィルム状物や紙などの付着防止
シートを介在させて一対の圧着ローラで圧縮力をかけな
がら通過させて行われる。しかし、エキスパンドメタル
加工は、基板の表面を切断して押し広げる加工であるた
め、例えば上下切断刃の間隔が左右で1μmm異なると基
板の長さが1000刻みで1mmの差となって表れ、1mの長さ
のエキスパンドメタル状基板で左右の長さが5mm以上異
なった基板を、圧着ロールに通過させて触媒成分を圧着
塗布すると、基板がロールの左右どちらかに曲がって蛇
行し、作業が困難となる。特に基板を連続的に圧着ロー
ルに導く場合は、しだいに基板がロールからはみ出して
連続的塗布ができなくなり、作業能率が低下する問題が
あった。
するには、混練した触媒成分を前記基板上に散布し、該
基板の上下面に平滑なフィルム状物や紙などの付着防止
シートを介在させて一対の圧着ローラで圧縮力をかけな
がら通過させて行われる。しかし、エキスパンドメタル
加工は、基板の表面を切断して押し広げる加工であるた
め、例えば上下切断刃の間隔が左右で1μmm異なると基
板の長さが1000刻みで1mmの差となって表れ、1mの長さ
のエキスパンドメタル状基板で左右の長さが5mm以上異
なった基板を、圧着ロールに通過させて触媒成分を圧着
塗布すると、基板がロールの左右どちらかに曲がって蛇
行し、作業が困難となる。特に基板を連続的に圧着ロー
ルに導く場合は、しだいに基板がロールからはみ出して
連続的塗布ができなくなり、作業能率が低下する問題が
あった。
本発明の目的は、前記技術の問題点を解決し、帯状の
エキスパンドメタル状基板を一対のロールに導いて触媒
成分を連続的に圧着塗布することができる板状触媒の製
造装置を提供することにある。
エキスパンドメタル状基板を一対のロールに導いて触媒
成分を連続的に圧着塗布することができる板状触媒の製
造装置を提供することにある。
本発明の第1は、帯状のエキスパンドメタルからなる
基板が巻回されたロールと、該ロールから引き出された
基板上に触媒成分を供給する手段と、該触媒成分の供給
された基板を挟んで引き取る一対の圧着ロールおよびそ
の駆動手段と、該圧着ロールと前記基板との間に介在さ
せる触媒付着防止用シートの供給および引き取り手段と
を有する板状触媒の製造装置において、前記基板が巻回
されたロールの両側部にブレーキロール手段を設けたこ
とを特徴とする。
基板が巻回されたロールと、該ロールから引き出された
基板上に触媒成分を供給する手段と、該触媒成分の供給
された基板を挟んで引き取る一対の圧着ロールおよびそ
の駆動手段と、該圧着ロールと前記基板との間に介在さ
せる触媒付着防止用シートの供給および引き取り手段と
を有する板状触媒の製造装置において、前記基板が巻回
されたロールの両側部にブレーキロール手段を設けたこ
とを特徴とする。
本発明の第2は、帯状のエキスパンドメタルからなる
基板に触媒成分を供給し、これを平滑なシート状物で被
覆したのち、一対の圧着ロール間に通過させて前記基板
に触媒成分を塗布するに当たり、前記基板の側部にその
進行方向と逆向きの引張力を与えることを特徴とする。
基板に触媒成分を供給し、これを平滑なシート状物で被
覆したのち、一対の圧着ロール間に通過させて前記基板
に触媒成分を塗布するに当たり、前記基板の側部にその
進行方向と逆向きの引張力を与えることを特徴とする。
本発明におけるエキスパンドメタル状基板としては、
ステンレス鋼の薄板で作られたエキスパンドメタル上に
アルミニウムを溶射して得られる基板が好ましく用いら
れる。
ステンレス鋼の薄板で作られたエキスパンドメタル上に
アルミニウムを溶射して得られる基板が好ましく用いら
れる。
以下、本発明を実施例により詳細に説明する。
第1図は、本発明の一実施例を示す板状触媒の製造装
置の一部概略図である。この装置は、帯状のエキスパン
ドメタル状基板2が巻回されたエキスパンドロール12
と、一対の圧着ロール9、9Aと、該圧着ロール9、9Aと
前記基板2との間に介在させる付着防止シート8、8A
と、前記エキスパンドロール12の側部に当接して設けら
れたブレーキロール1a、1bとからなる。
置の一部概略図である。この装置は、帯状のエキスパン
ドメタル状基板2が巻回されたエキスパンドロール12
と、一対の圧着ロール9、9Aと、該圧着ロール9、9Aと
前記基板2との間に介在させる付着防止シート8、8A
と、前記エキスパンドロール12の側部に当接して設けら
れたブレーキロール1a、1bとからなる。
第2図は、第1図のエキスパンドロール12を載置する
台の斜視図、第3図は、第2図の台4の側面図、第4図
は、第2図の矢印B方向の正面図である。第2図におい
て、台4には、エキスパンドロール12の芯棒3を載置す
る芯棒受7と、エキスパンドロール12の両側部に当接さ
れるとともに、該エキスパンドロール側部にロールを接
触させ、ブレーキを働かせるための締付ボルト5a、5bを
有するブレーキロール1a、1が設けられている。該ブレ
ーキロール1a、1bは締付ボルト5a、5bによって台4に保
持されており、該締付ボルト5a、5bの先端にはハンドル
6a、6bが設けられている。
台の斜視図、第3図は、第2図の台4の側面図、第4図
は、第2図の矢印B方向の正面図である。第2図におい
て、台4には、エキスパンドロール12の芯棒3を載置す
る芯棒受7と、エキスパンドロール12の両側部に当接さ
れるとともに、該エキスパンドロール側部にロールを接
触させ、ブレーキを働かせるための締付ボルト5a、5bを
有するブレーキロール1a、1が設けられている。該ブレ
ーキロール1a、1bは締付ボルト5a、5bによって台4に保
持されており、該締付ボルト5a、5bの先端にはハンドル
6a、6bが設けられている。
このような構成において、エキスパンドロール12に巻
回されたエキスパンドメタル状基板2は、その左右端部
がブレーキロール1a、1bhと接触してすべりながら回転
して巻戻され、矢印A方向に回転する圧着ロール9、9A
に導かれ、該圧着ロール9、9Aの前段で触媒成分10が前
記基板2の上面に供給され、前記圧着ロールを通過し、
板状触媒体11とされる。該基板2が圧着ロール9、9Aを
通過する際には、平滑なフィルム状物や紙などの付着防
止シート8、8Aがそれぞれの圧着ロール9、9Aに介在さ
れ、圧着ロールに前記触媒成分10が付着するのを防止す
る。
回されたエキスパンドメタル状基板2は、その左右端部
がブレーキロール1a、1bhと接触してすべりながら回転
して巻戻され、矢印A方向に回転する圧着ロール9、9A
に導かれ、該圧着ロール9、9Aの前段で触媒成分10が前
記基板2の上面に供給され、前記圧着ロールを通過し、
板状触媒体11とされる。該基板2が圧着ロール9、9Aを
通過する際には、平滑なフィルム状物や紙などの付着防
止シート8、8Aがそれぞれの圧着ロール9、9Aに介在さ
れ、圧着ロールに前記触媒成分10が付着するのを防止す
る。
前記圧着ロール9、9Aに連続的に導かれた基板2が、
進行方向に向かって左側に偏向した場合は、ハンドル6b
を時計方向に回転させ、締付ボルト5bを介してブレーキ
8ロール1bをエキスパンドロール12側に移動させ、エキ
スパンドロール12右側部に対するブレーキロール1bの押
圧力が強められる。その結果、基板2の右端の移動速度
が遅くなり、基板2の偏向が修正される。基板の偏向が
修正されたのちは、ハンドル6bを反時計方向に回転さ
せ、締付ボルト5bを介してブレーキロール1bを元の位置
に戻し、エキスパンドロール12へのブレーキロール1bの
押圧力が弱められる。基板が右側に偏向した場合は、ハ
ンドル6a、締付ボルト5aおよびブレーキロール1aによっ
て前記と同様にして修正される。
進行方向に向かって左側に偏向した場合は、ハンドル6b
を時計方向に回転させ、締付ボルト5bを介してブレーキ
8ロール1bをエキスパンドロール12側に移動させ、エキ
スパンドロール12右側部に対するブレーキロール1bの押
圧力が強められる。その結果、基板2の右端の移動速度
が遅くなり、基板2の偏向が修正される。基板の偏向が
修正されたのちは、ハンドル6bを反時計方向に回転さ
せ、締付ボルト5bを介してブレーキロール1bを元の位置
に戻し、エキスパンドロール12へのブレーキロール1bの
押圧力が弱められる。基板が右側に偏向した場合は、ハ
ンドル6a、締付ボルト5aおよびブレーキロール1aによっ
て前記と同様にして修正される。
このようにエキスパンドメタル状基板2に、巻戻され
る進行方向と逆方向の引張力を与えることによって、基
板の左右寸法差による蛇行が著しく軽減され、連続的に
板状触媒体11を製造することが可能となった。
る進行方向と逆方向の引張力を与えることによって、基
板の左右寸法差による蛇行が著しく軽減され、連続的に
板状触媒体11を製造することが可能となった。
本発明によれば、金属基板の蛇行が著しく軽減される
ため、該金属基板に連続的に触媒成分を圧着塗布するこ
とが可能となる。従って、蛇行修正のために圧着ロール
を解放する必要がなくなり、作業能率が向上する。
ため、該金属基板に連続的に触媒成分を圧着塗布するこ
とが可能となる。従って、蛇行修正のために圧着ロール
を解放する必要がなくなり、作業能率が向上する。
第1図は、本発明の一実施例を示す板状触媒の製造装置
の一部概略図、第2図は、第1図のエキスパンドロール
を載置する台の斜視図、第3図は、第2図の台の側面
図、第4図は、第2図の矢印B方向の正面図である。 1a、1b……ブレーキロール、2……エキスパンドメタル
状基板、3……芯棒、4……台、5a、5b……締付ボル
ト、6a、6b……ハンドル、7……芯棒受、8、8A……付
着防止シート、9、9A……圧着ロール、10……触媒成
分、11……板状触媒体、12……エキスパンドロール。
の一部概略図、第2図は、第1図のエキスパンドロール
を載置する台の斜視図、第3図は、第2図の台の側面
図、第4図は、第2図の矢印B方向の正面図である。 1a、1b……ブレーキロール、2……エキスパンドメタル
状基板、3……芯棒、4……台、5a、5b……締付ボル
ト、6a、6b……ハンドル、7……芯棒受、8、8A……付
着防止シート、9、9A……圧着ロール、10……触媒成
分、11……板状触媒体、12……エキスパンドロール。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉野 昇 広島県豊田郡安芸津町風早3300番地 バ ブコック日立株式会社安芸津分工場内 (56)参考文献 特開 昭63−175641(JP,A) 特開 昭63−190649(JP,A)
Claims (2)
- 【請求項1】帯状のエキスパンドメタルからなる基板が
巻回されたロールと、該ロールから引き出された基板上
に触媒成分を供給する手段と、該触媒成分の供給された
基板を挟んで引き取る一対の圧着ロールおよびその駆動
手段と、該圧着ロールと前記基板との間に介在させる触
媒付着防止用シートの供給および引き取り手段とを有す
る板状触媒の製造装置において、前記基板が巻回された
ロールの両側部にブレーキロール手段を設けたことを特
徴とする触媒板状の製造装置。 - 【請求項2】帯状のエキスパンドメタルからなる基板に
触媒成分を供給し、これを平滑なシート状物で被覆した
のち、一対の圧着ロール間に通過させて前記基板に触媒
成分を塗布するに当たり、前記基板の側部にその進行方
向と逆向きの引張力を与えることを特徴とする板状触媒
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63083737A JP2635671B2 (ja) | 1988-04-05 | 1988-04-05 | 板状触媒の製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63083737A JP2635671B2 (ja) | 1988-04-05 | 1988-04-05 | 板状触媒の製造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01258745A JPH01258745A (ja) | 1989-10-16 |
JP2635671B2 true JP2635671B2 (ja) | 1997-07-30 |
Family
ID=13810840
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63083737A Expired - Lifetime JP2635671B2 (ja) | 1988-04-05 | 1988-04-05 | 板状触媒の製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2635671B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100704870B1 (ko) * | 2006-09-08 | 2007-04-09 | (주) 동양구조안전기술 | Pc기둥과 pc보의 압착식 접합구조 및 그 방법 |
JP2015050023A (ja) * | 2013-08-30 | 2015-03-16 | 東芝燃料電池システム株式会社 | 燃料電池触媒層の製造方法および燃料電池触媒層の製造装置 |
-
1988
- 1988-04-05 JP JP63083737A patent/JP2635671B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01258745A (ja) | 1989-10-16 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |