JP2633573B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は集積回路の内部配線のコンタクト部を改良す
るための半導体装置の製造方法に関するもので、特に1
μm以下の微細コンタクトの自己整合形成技術(Self A
ligned Contact略してSACという)に使用されるもので
ある。
(従来の技術) この種の従来の半導体装置の配線コンタクト部の工程
図を第2図に示す。図中1はシコン基板、2はフィール
ド絶縁膜、3はシリケートガラス層、4は拡散層、5は
拡散層4と同導電型のイオン注入層、6はコンタクト
孔、7はAl配線層、8は前記イオン注入後の活性化熱処
理により形成された再拡散層、9はシリケートガラス3
の不純物拡散のストッパ用のCVD−SiO2膜である。
ところでコンタクト孔6の開孔時、マスク合わせずれ
により例えばフィールド絶縁膜2側へずれて開孔6が形
成された場合、エッチング除去されたフィールド絶縁膜
2の下の基板(例えばP型)1とAl配線7が短絡してし
まう。そこで層間絶縁膜(シリケートガラス層3及びCV
D−SiO2膜9)にコンタクト孔6の開孔後、基板1内へ
拡散層(例えばN型)4と同導電型のイオン注入5によ
って再拡散層8を形成(この再拡散層をつくることがつ
まり上記SAC)していたが、コンタクト孔6の内周上縁
部にはそのプロセス自身ではテーパが形成されず、別工
程例えばコンタクトのラウンドエッチングによりテーパ
を形成していた。
(発明が解決しようとする問題点) 上記従来技術の問題点は次のとうりである。
(1) 拡散層4へのSACは実現できるものの、それ自
身コンタクトテーパ形成効果を有していないため、コン
タクトサイズの微細化に伴なってアスペクト比が増大
し、Al配線7のステップカバレッジが例えば部分10の如
く悪化する。
(2) 前記別工程でコンタクトテーパを形成する場
合、化学薬品処理或いはプラズマガスによるドライエッ
チングを用いるが、その時には必ず下に凸のテーパが形
成されるため、Al配線7のカバレッジにとっては好まし
くない上に、エッチングの制御性(これが悪いと例えば
Al配線と他線との短絡が生じたりする)が乏しいため、
原理的な解決策にはならない。
本発明は上記実情に鑑みてなされたもので、拡散層に
対するSACと、コンタクト孔の良好なテーパ形成を同一
プロセスで実現できる半導体装置の製造方法を提供しよ
うとするものである。
[発明の構成] (問題点を解決するための手段と作用) 本発明は、半導体基板内にN型或いはP型拡散層を形
成後、例えば高濃度のB,P元素を含み、高ドーズのAs,P,
B,BF2等のイオン注入により低温リフロー(平坦化)効
果(低温で流れて平坦化されやすいこと)を有するBPSG
(Boro−Phoaphosilicate glass)膜を含む層間絶縁膜
を堆積した後、これにコンタクト孔を開孔し、次にコン
タクト部下の拡散層と同導電型の不純物をイオン注入に
より導入し、コンタクト孔内シリコン基板へ再拡散層を
形成する。この時、層間絶縁膜中に導入された不純物に
よって、上記BPSG膜はリフロー温度が低温化され、不純
物活性化熱処理により、コンタクト孔の内周上縁部に良
好なテーパが形成されるものである。
(実施例) 以下図面を参照して本発明の一実施例を説明する。第
1図は同実施例の工程を示す断面図であるが、これは第
2図のものと対応する場合の例であるから、対応個所に
は同一符号を付しておき、特徴とする点の説明を行な
う。即ち通常のシリコンゲートMOSプロセスによりMOSFE
T形成後、第1図(a)の如く基板1上のCVD−SiO2膜9
を含む層間絶縁膜として、例えばB,P元素をそれぞれ〜
6×1021cm-3,〜3×1021cm-3程度含有する低融点シリ
ケートガラス膜11を堆積する。上記B,P元素はそれぞれ
1×1021cm-3以上ならば、他の値でもよい。次に所望の
拡散層4上にフォトリソグラフィ技術を用いて、上記層
間絶縁膜に配線コンタクト孔6を開孔するが、この時必
ずしも余裕をもって上記拡散層上にコンタクト孔を開孔
する必要はなく、フィールド絶縁膜2上へはずれて開孔
されてもかまわない。その後例えば75As+を加速電圧40k
eV、ドーズ量5×1015cm-2程度、31P+を40keV、5×10
14cm-2程度イオン注入し、低融点シリケートガラス膜11
の上部にイオン注入層(ダメージ層)51を形成すること
によりシリケートガラス膜11を低融点化した後、850℃,
30分程度の電気炉アニールを行なうことにより、基板1
中には前記イオン注入による層52で第1図(b)の如く
再拡散層8が形成され、またコンタクト孔6の内周上縁
部は、As,PドープトBPSG膜11が低融点でリフロー効果を
もち、上記イオン注入層の活性化熱処理で良好なテーパ
12が形成される。従ってこのテーパ12により、第1図
(c)の如く良好なAl配線層7が形成されるものであ
る。
上記実施例とは逆に、P+拡散層上へのコンタクト開孔
においては、イオン注入として、例えば11B+を加速電圧
20keV、ドーズ量1×1015cm-2程度、49BF2 +を40keV、1
×1015cm-2程度の条件で行ない、その後電気炉アニール
を行なうことにより、BドープトBPSG膜が形成され、や
はり良好な低温リフロー効果をもつものである。
[発明の効果] 本発明により次のような効果が得られる。
(1) 拡散層へのSACが実現される上、コンタクト孔
に良好なテーパが形成されるため、コンタクト配線のス
テップカバレッジが改善される。
(2) 拡散層に対するSACとコンタクトのテーパ形成
を同一プロセスで実現でき、かつ再拡散層形成のための
活性化熱処理がテーパ形成を兼ねるため、工程が簡単で
ある。
(3) コンタクト開孔後の層間膜リフローであるの
で、化学薬品処理やプラズマドライエッチングに比べ
て、テーパ形状もなめらかな上への凸形状であり、制御
性も良い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の工程図、第2図は従来装置
の工程図である。 1……シリコン基板(P型)、2……フィールド絶縁
膜、4……拡散層(N型)、51,52……イオン注入層、
6……コンタクト孔、7……Al配線、8……再拡散層
(N型)、9……CVD−SiO2膜、11……低温シリケート
ガラス膜、12……テーパ。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板内にN型不純物を含む拡散層を
    形成する工程と、 前記拡散層上にボロン(B)及びリン(P)をそれぞれ
    1×1021cm-3以上含むシリケートガラス膜を形成する工
    程と、 前記シリケートガラス膜の表面から前記拡散層まで達す
    るコンタクト孔を形成する工程と、 前記コンタクト孔の底部及び前記シリケートガラス膜の
    上部に、ヒ素(As+)を5×1015cm-2以上又はリン
    (P+)を5×1014cm-2以上それぞれイオン注入する工程
    と、 アニールを行い、前記コンタクト孔の底部において再拡
    散層を形成すると共に前記シリケートガラス膜をリフロ
    ーさせて前記コンタクト孔の上縁部にテーパを形成する
    工程と を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】半導体基板内にP型不純物を含む拡散層を
    形成する工程と、 前記拡散層上にボロン(B)及びリン(P)をそれぞれ
    1×1021cm-3以上含むシリケートガラス膜を形成する工
    程と、 前記シリケートガラス膜の表面から前記拡散層まで達す
    るコンタクト孔を形成する工程と、 前記コンタクト孔の底部及び前記シリケートガラス膜の
    上部に、ボロン(B+)を1×1015cm-2以上又は弗化硼素
    (BF2 +)を1×1015cm-2以上それぞれイオン注入する工
    程と、 アニールを行い、前記コンタクト孔の底部において再拡
    散層を形成すると共に前記シリケートガラス膜をリフロ
    ーさせて前記コンタクト孔の上縁部にテーパを形成する
    工程と を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】前記拡散層は、MOSFETのソース又はドレイ
    ンであることを特徴とする特許請求の範囲第1項又は第
    2項に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】前記コンタクト孔は、前記拡散層の位置か
    らはずれて形成され、そのはずれた部分に再拡散層が形
    成されることを特徴とする特許請求の範囲第1項又は第
    2項に記載の半導体装置の製造方法。
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