JP2632277B2 - トリポードジョイント - Google Patents

トリポードジョイント

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JP2632277B2
JP2632277B2 JP4267829A JP26782992A JP2632277B2 JP 2632277 B2 JP2632277 B2 JP 2632277B2 JP 4267829 A JP4267829 A JP 4267829A JP 26782992 A JP26782992 A JP 26782992A JP 2632277 B2 JP2632277 B2 JP 2632277B2
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rollers
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ヴェルナー・クルーデ
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ペーター・ハルツ
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D3/00Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
    • F16D3/16Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts
    • F16D3/20Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members
    • F16D3/202Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members one coupling part having radially projecting pins, e.g. tripod joints
    • F16D3/205Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members one coupling part having radially projecting pins, e.g. tripod joints the pins extending radially outwardly from the coupling part
    • F16D3/2055Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members one coupling part having radially projecting pins, e.g. tripod joints the pins extending radially outwardly from the coupling part having three pins, i.e. true tripod joints
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D3/00Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
    • F16D3/16Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts
    • F16D3/20Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members
    • F16D3/202Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members one coupling part having radially projecting pins, e.g. tripod joints
    • F16D2003/2026Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members one coupling part having radially projecting pins, e.g. tripod joints with trunnion rings, i.e. with tripod joints having rollers supported by a ring on the trunnion
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T403/00Joints and connections
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    • Y10T403/32057Angular and linear

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  • Orthopedics, Nursing, And Contraception (AREA)
  • Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、周方向で分配配設され
且つ相互の軸線が平行な3つの凹部を有し、且つ、各凹
部内には軌道が形成されたアウタジョイントと、周方向
で分配配設され且つ各々該アウタジョイントの3つの凹
部と係合する3つのジャーナルを有するインナジョイン
トと、該ジャーナルの軸線に対し摺動可能且つ回動可能
に配置されたローラと、該ローラを支持するローラ支持
体とを有しているとともに、該ジャーナル上に支持され
て前記軌道内を転動するローラ組立体とを具備するトリ
ポードジョイントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のトリポードジョイントはさまざ
まな構成で知られており、その例としてDE 28 31 044
(本田)、DE 39 36 601(GKN)、DE 37 16 962(NTN)を
挙げることができる。インナジョイントに対して屈曲し
た状態でトリポードジョイントが回転駆動される場合に
は、インナジョイントのジャーナル上でのローラの旋回
運動と、インナジョイントの軸線に対して半径方向でロ
ーラの往復運動が起きる。そして同時にアウタジョイン
トに対して屈曲した状態でトリポードジョイントが回転
駆動される場合には、アウタジョイントに設けられた軌
道内で該軌道の長手方向に沿ってローラの往復運動が起
きる。前者のローラの旋回運動と半径方向の往復運動
は、摺動による摩擦を伴うものであるのに対し、後者の
長手方向に沿ったローラの往復運動は主に回転接触移動
を伴うものである。
【0003】上述のようなトリポードジョイント内で発
生する内部的な摩擦力に起因して、従来のトリポードジ
ョイントでは、屈曲角度が増大すると、ジョイントの初
期状態から動き始めるまでに要する最小の力(以下、励
起力と言う)、即ちジョイント運転中にはジョイント内
で発生して駆動系統に伝達される周期的な力、が著しい
増加を示すものとなる。このような力は、駆動系統内で
の摩滅や騒音の発生の原因となる極めて望ましくないも
のである。
【0004】さらにそれと平行して、時として、ジョイ
ントごとにその励起力の大きさにばらつきが現れたり、
稀にはジョイント運転中に個々のジョイントにおいても
その励起力の大きさのばらつきが現れるという問題があ
った。この励起力の大きさのばらつきの原因は、ジョイ
ントが屈曲状態で回転される際に、ジョイントの軌道内
でのローラが不安定な挙動をとるためと考えられる。こ
のローラの不安定な挙動は、ジョイントの軌道内の凹部
に対するローラの当接面が変化し、その接触状態及び摩
擦状態を異なるものとなるからである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
従来のジョイントを改良することにあり、ジョイント内
の摩擦状態を向上させ、それによりジョイントの励起力
を低減且つ設定可能とすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記課
題は、周方向で分配配設され且つ相互の軸線が平行な3
つの凹部(14,34,54)を有するアウタジョイント(13,33,5
3)と、該凹部内に形成された軌道(22 、42、62) と、周
方向で分配配設され且つ各々該アウタジョイントの3つ
の凹部と係合する3つのジャーナル(12,32,52)を有する
インナジョイント(11,31,51)と、該ジャーナル上に支持
されたローラ組立体とを具備し、該ローラ組立体が各1
個のローラ支持体(16,36,56)と1個のローラ(18,38,58)
とを有し、該ローラがジャーナル軸線に対し摺動可能且
つジャーナル軸線に対し回動可能に配置されているトリ
ポードジョイントにおいて、一対の第1当接表面部が、
前記ジャーナル(12,32,52)もしくは前記ローラ組立体の
構成部品(15,56) に設けられた球形状の第1表面と、前
記ローラ組立体の構成部品(16, 36)もしくは該ローラ(5
8)に設けられた球形もしくは円筒形をした該第1表面と
当接する第2表面とで画成されており、前記ジャーナル
(12,32,52)の軸線と直角な半径方向において前記一対の
第1当接表面部の外側に配設された一対の第2当接表面
部が、前記ローラ(18,38,58)の外表面と該外表面に当接
する前記軌道(22 、42、62) の表面とで画成されてお
り、前記トリポードジョイントが屈曲しない状態で該ト
リポードジョイント内にトルクが伝達される場合に、該
一対の第1当接表面部の表面間を介して伝達される該イ
ンナジョイント(11,31,51)から該ローラ(18,38,58)に加
わる力の合力の作用線K1のジョイント軸線に対する垂直
距離は、該一対の第2当接表面部の表面間を介して伝達
される該アウタジョイント(13,33,53)からローラ(18,3
8,58)に加わる該第1合力K1に抗する反力の合力の作用
線K2のジョイント軸線に対する垂直距離よりも小さく設
定されており、それによって、前記トリポードジョイン
トが屈曲した状態で該トリポードジョイント内にトルク
が導入されると、該トリポードジョイントの動作範囲内
のどの屈曲角度でも、前記ローラ(18,38,58)が傾動モー
メントを受け、該傾動モーメントにより該ローラ(18,3
8,58)が、前記第2当接表面部を中心にしてジョイント
軸線に向かった内方側へ傾動されることを特徴とするト
リポードジョイントにより解決することができる。
【0007】本発明の上記構成によれば、基本的には、
インナジョイントのジャーナルからローラの内面に加わ
る力の合力の作用線K1のジョイント軸線に対する垂直距
離を、アウタジョイントの軌道の表面からローラの外面
に加わる力の合力の作用線K2のジョイント軸線に対する
垂直距離よりも小さく設定して、すなわち該作用線K2
対して該作用線K1をジョイント軸線の半径方向内側にず
らして設けて、ローラの傾動モーメントを生成している
ので、ジョイントの軌道内の凹部に対するローラの当接
面が安定したものとなり、その接触状態及び摩擦状態を
安定させることができる。それによって、ジョイントの
励起力を低減且つ設定することが可能となる。なお、上
記構成において、ジャーナルからローラの内面に直接的
ではなく間接的に力を伝達するように、ローラ組立体の
部品をジャーナルとローラとの間に設けるよう変更する
ことが可能であることは言うまでもない。
【0008】本発明の上記構成において、場合によって
はジョイントが初期状態において既に屈曲した状態で取
付されることも考慮して、2つの力の該作用線K1と該作
用線K2との間のアウタジョイントの軸線に対する半径方
向における垂直距離、すなわち該作用線間のずれ(オフ
セット)量は、ジョイントの運転中にジョイントがいか
なる運転屈曲角度をとってもローラに加わる傾動モーメ
ントの回転方向が常に正の値を維持できるような大きさ
に設定するのがよい。即ち、取付け時の屈曲角度と運転
時の屈曲角度の双方の和を考慮して、該ずれ(オフセッ
ト)量を設定するのが好ましい。
【0009】上述の如く、本発明の上記構成によれば、
ジョイント内にトルクが導入されると回転数及び屈曲角
度に拘りなくアウタジョイントの凹部に対するローラ組
立体の安定した当接状態が維持できる。したがって、い
かなる屈曲運転状態のもとでも、ジョイントの励起力を
決定する摩擦状態を示す予見可能な当接状態が存在する
ことになる。同時に、該摩擦状態は、各摺動面の位置や
形状を適宜選択することにより調節可能である。この調
節は、ローラ組立体及び凹部の形状、特に半径方向外側
及び内側に支持面の形状を適宜設定することや、ローラ
組立体と支持面との間の半径方向における隙間の大きさ
を適宜設定することによって、行なうことができる。
【0010】本発明の上記構成において、ローラ組立体
に対してジョイント軸線を基準に半径方向外側及び半径
方向内側の位置するアウタジョイントの一部に、ローラ
組立体の傾動範囲を規制する支持面を設けることも可能
である。この場合、発生する摩擦力を考慮して、ローラ
組立体の部品、特にローラ支持体、と該支持面との接触
を、ジャーナル軸線を基準にローラに加わる力の合力の
該作用線K1と該作用線K2間のジョイント軸線に対する半
径方向距離aよりも大きな直径上で行うのが好ましい。
【0011】なお、ローラ組立体の傾動に対抗する該支
持は、該アウタジョイントの軌道とローラとを相互に異
なる横断面形状とすることにより行うことができる。例
えば該軌道を横断面で見て尖頭形状(ゴシック式アー
チ)にするのに対し、該ローラを横断面で見て円弧形の
外面を有する形状にすることのがよい。また、本発明の
上記構成において、後述する支持面をアウタジョイント
の2つの半片よりなる凹部に設け、また、後述する肩面
をローラ組立体の要素に設けることが可能である。すな
わち、傾動モーメントによって変位したローラ組立体
は、ジョイントにトルクが導入され負荷を受けるアウタ
ジョイントの凹部の一方の半片に設けられ且つジョイン
ト軸線に対してローラ組立体の半径方向外側に位置する
該支持面と、ジョイントにトルクが導入され負荷を受け
ないアウタジョイントの凹部の他方の半片に設けられ且
つジョイント軸線に対してローラ組立体の半径方向内側
に位置する該肩部とで、支えるよう構成することも可能
ある。
【0012】更に、本発明の上記構成において、ローラ
組立体が変位していない状態で、ローラ組立体の要素と
凹部の支持面との間にジョイント軸線に対して半径方向
において隙間を設けるよう構成することも可能である。
また、それと代わって、支持面と肩部との両方を凹部の
軌道内に形成し、該軌道の横断面をローラ外面の横断面
形状と相違させるよう構成することも可能である。
【0013】さらにまた、本発明によれば上記課題は、
周方向で分配配設され且つ相互の軸線が平行な3つの凹
部(114,134,154,174,194) を有するアウタジョイント(1
13,133,153,173,193) と、該凹部内に形成された軌道
と、周方向で分配配設され且つ各々該アウタジョイント
の3つの凹部と係合する3つのジャーナル(112,132,15
2,172,192) を有するインナジョイント(111,131,151,17
1,191) と、該ジャーナル上に支持されたローラ組立体
とを具備し、該ローラ組立体が各1個のローラ支持体(1
16,136,156,176,196) と1個のローラ(118,138,158,17
8,198) とを有し、該ローラがジャーナル軸線に対し摺
動可能且つ回動可能に配置されているトリポードジョイ
ントにおいて、一対の第1当接表面部が、前記ジャーナ
ル(112,132,152) もしくは前記ローラ組立体の構成部品
(175,196) に設けられた球形状の第1表面と、前記ロー
ラ組立体の構成部品(116,136,156,176) もしくは該ロー
ラ(198) に設けられた球形もしくは円筒形をした該第1
表面と当接する第2表面とで画成されており、前記ジャ
ーナル(112,132,152) の軸線と直角な半径方向において
前記一対の第1当接表面部の外側に配設された一対の第
2当接表面部が、前記ローラ(118,138,158,178,198) の
外表面と該外表面に当接する該軌道の表面とで画成され
ており、前記トリポードジョイントが屈曲しない状態で
該トリポードジョイント内にトルクが伝達される場合
に、該一対の第1当接表面部の表面間を介して伝達され
る該インナジョイント(111,131,151,171,191) から該ロ
ーラ(118,138,158,178,198) に加わる力の第1合力の作
用線K1のジョイント軸線に対する垂直距離は、前記一対
の第2当接表面部の表面間を介して該アウタジョイント
(113,133,153,173,193) から該ローラ(118,138,158,17
8,198) に加わる該第1合力に抗する反力の第2合力の
作用線K2のジョイント軸線に対する垂直距離よりも大き
く設定されており、それによって、前記トリポードジョ
イントが屈曲した状態で該トリポードジョイント内にト
ルクが導入されると、該トリポードジョイントの動作範
囲内のどの屈曲角度でも、前記ローラ(118,138,158,17
8,198) が傾動モーメントを受け、該傾斜モーメントに
より該ローラ(118,138,158,178,198) が、前記第2当接
表面部を中心に外方へ傾動されることを特徴とする特徴
とするトリポードジョイントによっても解決することが
できる。
【0014】本発明の上記構成によれば、基本的には、
インナジョイントのジャーナルからローラの内面に加わ
る力の作用線K1のジョイント軸線に対する垂直距離を、
アウタジョイントの軌道の表面からローラの外面に加わ
る力の作用線K2のジョイント軸線に対する垂直距離より
も大きく設定して、すなわち該作用線K2に対して該作用
線K1をジョイント軸線の半径方向外側にずらして設け
て、ローラの傾動モーメントを生成しているので、ジョ
イントの軌道内の凹部に対するローラの当接面が安定
し、その接触状態及び摩擦状態を安定させることができ
る。それによって、ジョイントの励起力を低減且つ設定
することが可能となる。なお、上記構成において、ジャ
ーナルからローラの内面に間接的に力を伝達するよう
に、ローラ組立体の部品をジャーナルとローラとの間に
設けるよう変更することが可能である。本発明の上記構
成において、場合によってはジョイントが初期状態にお
いて既に屈曲した状態で取付されることも考慮して、2
つの力の該作用線K1と該作用線K2との間のアウタジョイ
ントの軸線に対する半径方向における垂直距離、すなわ
ち該作用線間のずれ(オフセット)量は、ジョイントの
運転中にジョイントがいかなる運転屈曲角度をとっても
ローラに加わる傾動モーメントの回転方向が常に正の値
を維持できるような大きさに設定するのがよい。即ち、
取付け時の屈曲角度と運転時の屈曲角度の双方の和を設
計上考慮するのがよい。
【0015】上述の如く、本発明の上記構成によれば、
ジョイント内にゼロ以外のトルクが導入されると回転数
及び屈曲角度に拘りなくアウタジョイントの凹部に対す
るローラ組立体の安定した当接状態が維持できる。した
がって、いかなる屈曲運転状態のもとでも、ジョイント
の励起力を決定する摩擦状態を示す予見可能な当接状態
が存在することになる。同時に、該摩擦状態は、各摺動
面の位置や形状を適宜選択することにより調節可能であ
る。この調節は、ローラ組立体及び凹部の形状、特に半
径方向の支持面の形状を適宜設定することや、ローラ組
立体と凹部との間の半径方向における隙間の大きさを適
宜設定することによって、行なわれる。
【0016】好ましい1構成によればローラ組立体の要
素の一つに支持面が形成してあり、該支持面はローラに
加わる傾動モーメントを捕捉する相手モーメントを、凹
部のトルク導入時未負荷の半片に設けた面と、半径方向
外側にあるローラ組立体での支持力によって生成する。
頭面とも呼ばれるかかる支持面は有利には或る直径上に
形成することができ、この直径は凹部のトルク伝達時負
荷される半片上でローラ組立体の半径方向内側に考えら
れる支持面よりも小さく、後者は肩面と呼ぶこともでき
又この支持面で、半径方向隙間を適宜に選定し又ローラ
での合力の本発明による位置とにより接触が防止され
る。
【0017】他方、ローラ組立体の要素の一つに対し凹
部に設けた別の支持面は、別の支持力により、ローラに
加わる傾動モーメントを捕捉する相手モーメントに寄与
し、ローラ支持体配置の半径方向内側で凹部のトルク導
入時負荷される半片に設けておくことができる。
【0018】
【実施例】本発明は冒頭指摘した各種のジョイント構造
態様に適用することができ、以下それらを図面に基づき
詳しく説明する。その際やはり図面を基に機能及び作用
様式をなお詳細に説明する。図1と図4には、それぞ
れ、1個のほぼ環状のインナジョイント11と、周方向で
分配して配設され且つ半径方向に伸びる複数の円筒形ジ
ャーナル12と、1個のアウタジョイント13と、ジャーナ
ル12が係合し且つ周方向で分配して配設されたアウタジ
ョイント13の凹部14が図示されている。各ジャーナル12
上には、ローラ組立体が設けられている。
【0019】各ローラ組立体は、内面が内部円筒形で且
つ外面が外部球形である内ローラ15を1個有する。内ロ
ーラ15は、それぞれジャーナル12上でジョイント軸線に
対して半径方向に往復動作可能である。内ローラ15上に
は、ローラ支持体16が支持されている。このローラ支持
体16は、内側に球形状の凹部を有しており、この凹部を
介して、内ローラ15の外側に設けられた球形状の外面に
揺動可能に嵌着されている。ローラ支持体16上には、ニ
ードル軸受17を介し、ローラ18が回転可能に保持されて
いる。ニードル軸受17とローラ18は、ジョイント軸線に
対して半径方向内側にある1個のカラー19と各1個の半
径方向外側にある円板20及び1個の止め輪21とにより保
持されている。ローラ18は、外表面が球形になってい
る。
【0020】ジョイントにトルクが導入されるとき、ロ
ーラ18は、アウタジョイント13の凹部14内に設けられた
軌道22内を転動する。軌道22内に各1個の潤滑剤溝23が
設けられている。ローラ組立体の半径方向内側におい
て、アウタジョイント13の凹部14がその両半片にそれぞ
れ肩部24を有している。凹部のトルク導入時負荷される
半片上にある肩部24は、いづれの部材に対しても非接触
に保持される。それに対し凹部14のトルク導入時負荷さ
れる半片側ではローラ支持体19が、ローラ組立体の半径
方向外側にある支持面25で支えられている。支持面25
は、凹部14の各半片側で半径方向に拡張する拡張部26に
よりジャーナル12の軸線近傍の範囲に限定してある。
【0021】図4において、ジャーナル12から内ローラ
15に、従って間接的にローラ18に加わる合力の力の作用
線K1(半径方向内側)と軌道22から直接ローラ18に加わ
る合力の力の作用線K2(半径方向外側)が2本の一点鎖
線により示してあり、両者はいかなる屈曲角度において
も相互に半径方向で正の距離aを有しなければならな
い。この結果として、ジョイントにトルクが導入される
と、ローラ18は、負荷された軌道22とのローラ18の接触
面を中心にローラを内方に傾動させる傾動モーメントTR
を受けることとなる。
【0022】図2と図5に各1個のほぼ環状のインナジ
ョイント31と周方向で分配配置された半径方向に伸びる
外形が球形状のジャーナル32が図示されている。該ジャ
ーナル33は、周方向に分配配置された凹部34を有するア
ウタジョイント33に嵌入してある。ジャーナル32と凹部
34との間には、後述するローラ組立体が設けてある。ロ
ーラ組立体は、1個のローラ支持体36を含み、該ローラ
支持体36が内部側に円筒形の内穴を有し、該ローラ支持
体36がジャーナル32上でジョイント軸線に対して半径方
向に摺動可能且つジャーナル軸線に対して揺動可能に保
持してある。ローラ支持体36の内穴の内面の境界部に
は、摩耗挿入材48が設けてある。
【0023】ローラ支持体36上には、ニードル軸受37に
よりローラ38が支承してある。ニードル軸受37とローラ
38はローラ支持体36上でジョイント軸線に対して半径方
向内側にあるカラー39を介し、そして各1個の外側にあ
る円板40及び止め輪41を介し保持してある。アウタジョ
イント33の凹部34の両半片はそれぞれ内部が円筒形状の
軌道42と半径方向内側にある肩部44とを相反する側に有
する。凹部34は更に半径方向外側にある支持面45を有
し、該支持面45はジョイントにトルクが導入されると片
側がローラ支持体36に当接することができる。ローラ支
持体36のカラー39は凹部34のトルク導入時負荷される半
片側ではいかなる屈曲角度の下でもいづれの部材に対し
ても非接触になっている。ローラ支持体36は、凹部34の
トルク導入時負荷される半片側では、専ら支持面45の範
囲において、カラー39よりかなり小さい直径の周上でか
つ支持面45の領域内で支えられている。
【0024】これは、トルクの導入で生成した傾動モー
メントTRがローラ38に加わることにより、ジャーナル32
からローラ支持体36に、従って間接的にローラ38に加わ
る合力の力の作用線K1(半径方向内側)とトルクで負荷
された軌道42からローラに直接加わる合力の力の作用線
K2(半径方向外側)との間の正の距離aが設けられた結
果として達成される。
【0025】前記力の2本の作用線の間の正の距離a
は、いずれの屈曲角度においても維持されなけらばなら
ない。この距離によりローラ支持面36上で支持面45に低
摩擦力が加わることを確実なものとする。したがって、
外形が球形状のジャーナル32に対し、回転運動が起き
ず、さらに、ローラ支持面36と支持面45との実質的に線
状の接触面において摩耗が発生することを防止できる。
【0026】図3と図6には各1個のほぼ環状のインナ
ジョイント51と、周方向で分配配置された半径方向に伸
びるジャーナル52と、1個のアウタジョイント53と、ア
ウタジョイント53の周方向で分配配設された凹部54とが
図示されている。該凹部54内にはジャーナル53が係合し
ている。ジャーナル53と凹部54との間には、トルクを伝
達するローラ組立体が設けてあり、これを以下説明す
る。円筒形ジャーナル52上でニードル軸受57を介し内ロ
ーラ56が回転可能に支承してあり、これが球形の外面を
有する。内ローラ56上で内部に円筒形の内面を有するロ
ーラ58がジョイント軸線に対して半径方向で摺動可能、
又ジャーナル軸線に対して揺動可能に保持してある。ロ
ーラ58は、凹部54の両半片に設けた軌道62内を移動す
る。ニードル軸受57と内ローラ56は円板60及び止め輪61
を介し軸方向でジャーナル上で固定してある。インナジ
ョイント51から内ローラ56を介し間接的にローラ58に加
わる合力の力の作用線K1とアウタジョイント53からロー
ラ58に加わる合力の力の作用線K2がそれぞれ一点鎖線で
示してある。この時作用線K1は半径方向内側、作用線K2
は半径方向外側に位置している。いずれの運転状態で
も、即ちあらゆる屈曲角度のときにも、ジョイントにト
ルクが導入されると傾動モーメントTRがローラ58に加わ
ってローラ58が凹部45内の支持面65で支えられるよう2
本の力の作用線間に正の距離aが維持されている。
【0027】図4〜図6にそれぞれ示したジョイントは
トルク導入時に作用する力を受けている。従ってインナ
ジョイントが駆動部品、アウタジョイントが被動部品で
あると仮定するならジョイント内に導入されるトルクは
右まわりであると前提されよう。これによりジャーナル
からローラ組立体にその右側で作用する力は符号F、軌
道からローラ組立体に作用する力は符号−Fである。両
力の作用線間の距離に基づき、これにより、回転矢印で
示唆した傾動モーメントTRがローラ組立体に加わり、該
モーメントはまず第一に半径方向外側にある支持面の支
持力Fsaによって捕捉されねばならない。
【0028】図7〜図9には各1個の一部示しただけの
インナジョイント111 と周方向で分配配設してこれに半
径方向で伸びる3個の外部球形状のジャーナル112 が図
示してある。該ジャーナル112 はインナジョイント113
の周方向で分配配設した3個の凹部114 内に挿入してあ
る。ジャーナル112 と凹部113 との間に以下詳しく説明
するローラ組立体が設けてある。ローラ組立体は、1個
のローラ支持体116 を具備している。該支持体116 は内
部が円筒形の内穴を有し、これでもってジャーナル112
上でジョイント軸線に対して半径方向に摺動可能、又ジ
ャーナル軸線に対して揺動可能に保持してある。ローラ
支持体116 上でニードル軸受117 によりローラ118 が支
承してある。ニードル軸受117 とローラ118 はローラ支
持体116上でジョイント軸線に対して半径方向で内側に
あるカラー119 を介し、そして各1個の外側にある円板
120 と1個の止め輪121 とを介し保持されている。凹部
114 の両半片はそれぞれ内部が円筒形の軌道122 と半径
方向の内側にある肩部124とを相反する側に有する。凹
部114 は更に外側にある支持面125 を有する。
【0029】図7に示したジョイントはトルク導入開始
の瞬間であり、この場合インナジョイントが駆動部品、
アウタジョイントが被動部品であると仮定するとトルク
の導入は右まわりであると前提される。右側に示した軌
道122 はこの場合ローラと接触している。図8に同じ図
示で示したローラに加わる傾動モーメントTRはジャーナ
ル112 からローラ支持体116 に、従って間接的にローラ
118 に加わる合力Fの力の作用線(半径方向外側)とト
ルクで負荷された右側の軌道122 からローラ118 に直接
加わる合力−Fの力の作用線(半径方向内側)との間の
正の距離"OFF" の結果である。
【0030】図9は、ローラに加わる傾動モーメントTR
の結果としてローラがジョイント軸線に平行な軸線を中
心に軌道内で傾動した位置をどのように占めるかを示
す。この場合カラー119 は凹部114 の負荷された半片に
設けてある肩部124 で支えてあり、他方ローラ支持体11
6 は半径方向の外側にあるその頭面が軌道の外側にある
支持面125 で支えてある。傾動モーメントTRに対抗して
働く支持モーメントは支持力FSにより応力中心距離"RR"
で生成される。
【0031】前記力F、−Fの2本の力の作用線間の距
離"OFF" は、いづれの屈曲角度においても正の値に維持
されることとなる。そして、この距離によりローラ支持
面116 上で支持面125 に低摩擦力が加わることを確実な
ものとする。したがって、外形が球形状のジャーナル11
2 に対し、回転運動が起きず、さらに、ローラ支持面12
6 と支持面125 との実質的に線状の接触面において摩耗
が発生することを防止できる。
【0032】図10〜図12では、図7〜図9の細部に相当
する部品にそれぞれ数20を加えた符号が付けてある。図
7 〜図9 に示したジョイントとは異なり軌道142 は、中
心軸が互いにずれた各2つの円筒形部分147, 148を有
し、該部分は横断面で見ていわゆるゴシック式アーチで
ある。両アーチ部品の曲率半径は図示断面図でローラ13
8 の曲率半径よりも大きい。このジョイントで相違する
点として、更にローラ138 はローラ支持体136 上で半径
方向外側が円板及び止め輪140, 141によって、又半径方
向内側でも円板及び止め輪149, 150によって固定してあ
る。この軌道142の形状により、力Fの作用点に拘りな
く力−Fの作用点が僅かに変化するだけということが確
実となる。
【0033】図13〜図15では相対応した細部にやはり図
10〜図12より数20を加えた符号が付けてある。図10〜図
12に示したジョイントと相違する点として軌道162 及び
ローラ158 の形状がある。軌道162 は横断面で見て中央
範囲が凸面状で、2つの肩部167, 168を形成しているの
に対し、ローラ158 は中央範囲が外部円筒形で、相手肩
部を備えており、相手肩部が軌道162 の肩部167, 168に
衝突する。この軌道形状も、力Fの作用点が半径方向で
変化するときでも、力−Fがほぼ同じ作用点を維持する
ということを確実とする。
【0034】図16には、一部示しただけのインナジョイ
ント171 と周方向で分配配設した3個の半径方向に伸び
る円筒形のジャーナル172 の一つ、そしてアウタジョイ
ント173 と周方向分配配設された3個の凹部174 の一つ
を部分断面図を示した。この場合、ジャーナル172 が凹
部174 内で係合し、ジャーナル172 上には個々に後述す
るローラ組立体が設けてある。ローラ組立体は内面が内
部円筒形、外面が外部球形の内輪175 を有する。内輪17
5 はジャーナル172 上でジョイント軸線を基準に半径方
向に発振可能である。内輪175 上で保持されたローラ支
持体176 は内部球形凹部でもって揺動可能に内輪175 の
外部球形外面に嵌着してある。ローラ支持体176 上でニ
ードル軸受177 を介しローラ178 が回転可能に保持して
ある。ニードル軸受とローラは詳細にはジョイント軸線
を基準に半径方向内側にあるカラー179 と各1個の半径
方向外側にある円板180 及び1個の止め輪181 とにより
保持される。
【0035】外部球形ローラ178 はトルクが導入される
とその都度凹部174 に設けた軌道182 内で転動する。ロ
ーラ組立体の半径方向の内側で凹部174 はその両半片に
それぞれ肩部184 を有し、そのうち凹部のトルク導入時
未負荷の半片に設けた肩部は非接触保持されている。そ
れに対しローラ支持体179 は凹部174 のトルク導入時未
負荷の半片側ではローラ組立体の半径方向外側にある支
持面185 でその頭面を支えられている。支持面185 は凹
部174 の各半片上で半径方向に拡張する拡張部186 によ
りジャーナル軸線近傍の範囲に限定されている。ジャー
ナル172 から内輪175 に、従って間接的にローラ178 に
加わる合力の力の作用線(半径方向外側)と軌道182 か
ら直接ローラ178 に加わる合力の力の作用線(半径方向
内側)が2本の一点鎖線により示してあり、両者はいか
なる屈曲角度でも相互に半径方向において正の距離を有
している。これにより、右側にある軌道がトルクの導入
で負荷されると前提するなら、この軌道を中心に時計回
りの傾動モーメントが外向きにローラ178 に加わる。
【0036】図17には一部示しただけのインナジョイン
ト191 と周方向で分配配設した3個の半径方向に伸びる
円筒形ジャーナル192 の一つと、アウタジョイント193
と、周方向で分配配設された3個の凹部194 の一つが図
示されている。該凹部194 内にジャーナル192 が係合す
る。ジャーナル192 と凹部194 との間にはトルクを伝達
するローラ組立体が設けてある。円筒形ジャーナル192
上でニードル軸受197を介し内ローラ196 が回転可能に
支承してあり、これが球形の外面を有する。内ローラ19
6 上で内部が円筒形の内面を有するローラ198 がジョイ
ント軸線に対して半径方向に摺動可能、又ジャーナル軸
線に対して揺動可能に保持してある。ローラ196 は凹部
194 の両半片に設けた軌道202 内を移動する。ニードル
軸受197と内ローラ196 は外側では円板100 と止め輪101
を介し軸方向でジャーナル上で固定してある。内側で
はスラスト輪103 がジャーナル上に設けてある。インナ
ジョイント191 から内ローラ196 を介し間接的にローラ
198 に加わる合力の力の作用線とアウタジョイント193
からローラ198 に加わる合力の力の作用線がそれぞれ一
点鎖線で示してあり、その際前者は半径方向外側、後者
は半径方向内側にある。いずれの運転状態でも、即ちあ
らゆる屈曲角度の下でも、右側にある軌道がトルクの導
入で負荷されると前提するときこの軌道を中心に右まわ
りの傾動モーメントが外向きにローラに加わるよう2本
の力の作用線間に正の距離が維持されている。これによ
りローラ198 の傾動が生じると該ローラは凹部194 の支
持面206 で支えることができる。
【0037】以下、本発明の好適な実施態様を例示す
る。 1.凹部(14,34,54)内に、そしてローラ組立体の要素の
一つにそれぞれ支持面(25,45,65)が形成してあり、傾動
モーメントにより変位したローラ組立体は、ジョイント
軸線を基準にローラ組立体の半径方向外側にある面に設
けた凹部(14,34,54)のトルク導入時に負荷される半片と
ジョイント軸線を基準にローラ組立体の半径方向内側に
ある面(24,44,62)に設けた凹部(14,34,54)のトルク導入
時未負荷の半片とで支えられることを特徴とする請求項
1記載のトリポードジョイント。
【0038】2.ローラ組立体が変位していないときロ
ーラ組立体の要素と凹部の支持面(25,45,65,24,44)との
間に各1個の半径方向自由空間が設けてあることを特徴
とする請求項1記載のトリポードジョイント。 3.支持面と相手面が凹部内の軌道自体により形成さ
れ、該軌道が横断面で見てジョイントによりローラ外面
の横断面形状と相違していることを特徴とする前項1又
は前項2記載のトリポードジョイント。
【0039】4.それぞれ円筒形ジャーナル(12)上で内
部円筒面を有する内輪(15)が、相対的に見てジャーナル
軸線に対し軸方向に摺動可能に案内してあり、該内輪が
球形外面を有し、該外面がローラ支持体(16)の少なくと
も部分的に球形の内面内に係合し、該支持体が内輪(15)
上でジャーナル軸線に対し揺動可能に保持してあり、そ
れぞれローラ支持体(16)上でローラ(18)が回転可能に保
持してあることを特徴とする請求項1、前項1〜前項3
のいずれか1項記載のトリポードジョイント(図1)。
【0040】5.それぞれローラ支持体(16)とローラ(1
8)との間にニードル軸受(17)を設けたことを特徴とする
前項4に記載のトリポードジョイント。 6.各1個のジャーナル(32)が部分球形頭部を有し、該
頭部上で円筒形内穴を有するローラ支持体(36)が、相対
的に見て軸方向にジャーナル軸線に対し摺動可能、又ジ
ャーナル軸線に対し揺動可能に保持してあり、それぞれ
ローラ支持体(36)上でローラ(38)が回転可能に保持して
あることを特徴とする請求項1、前項1〜前項3のいず
れか1項記載のトリポードジョイント(図2)。
【0041】7.それぞれローラ支持体(36)とローラ(3
8)との間にニードル軸受(37)を配置したことを特徴とす
る前項6記載のトリポードジョイント。 8.それぞれ円筒形ジャーナル(52)上で外部球形面を有
する内部円筒形内輪(56)が回転可能に保持してあり、内
部円筒形内面を有するローラ(58)が相対的に見て、内輪
(56)上で軸方向にジャーナル軸線に対し変位可能、又ジ
ャーナル軸線に対し揺動可能に案内してあることを特徴
とする請求項1、前項1〜前項3のいずれか1項記載の
トリポードジョイント(図3)。
【0042】9.それぞれジャーナル(52)と内輪(56)と
の間にニードル軸受(57)を配置したことを特徴とする前
項8記載のトリポードジョイント。 10.凹部内に、そしてローラ組立体の要素のいつにそれ
ぞれ支持面が形成してあり、傾動モーメントにより変位
したローラは、それぞれジョイント軸線を基準にローラ
組立体の半径方向内側にある面(124,148,168,184) に設
けた凹部のトルク導入時負荷される半片とローラ組立体
の半径方向外側にある面(125,145,165,185) に設けた凹
部のトルク導入時未負荷の半片とで支えられることを特
徴とする請求項2記載のトリポードジョイント。
【0043】11.ローラ組立体の要素と凹部の支持面と
の間に各1個の半径方向自由空間が形成してあり、傾動
モーメントの作用でローラが傾動するとローラ組立体
と、それぞれジョイント軸線を基準にローラ組立体の半
径方向外側にある凹部のトルク導入時負荷される半片と
の間の接触、そしてローラ組立体とローラ組立体の半径
方向内側にある凹部のトルク導入時未負荷の半片との間
の接触が排除されることを特徴とする前項10記載のトリ
ポードジョイント。
【0044】12.ローラ組立体の部品に設けた支持面が
それぞれ傾動モーメントの影響で各凹部と接触し、それ
ぞれジャーナル軸線を基準に軌道との接触範囲ではロー
ラ表面よりも直径が小さいことを特徴とする請求項2、
前項10、及び前項11のいずれか1項記載のトリポードジ
ョイント。 13.各ジャーナル(112,132,152) が部分球形頭部を有
し、該頭部上で円筒形内穴を有するローラ支持体(116,1
36,156) が、相対的に見てジャーナル軸線に対し軸方向
に摺動可能、又ジャーナル軸線に対し揺動可能に保持し
てあり、それぞれローラ支持体上でローラ(118,138,15
8) が回転可能に保持してあることを特徴とする請求項
2、前項10〜前項12のいずれか1項記載のトリポードジ
ョイント(図7〜図15)。
【0045】14. ローラ支持体(116,136,156) とロー
ラ(118,138,158) との間にそれぞれニードル軸受(117,1
37,157) を配置したことを特徴とする前項13記載のトリ
ポードジョイント。 15.それぞれジャーナル(172) 上で内部円筒面を有する
内輪(175) が、相対的に見てジャーナル軸線に対し軸方
向に摺動可能に案内してあり、該内輪が球形外面を有
し、該外面がローラ支持体(176) の少なくとも部分的に
球形の内面内に係合し、該支持体が内輪(175) 上でジャ
ーナル軸線に対し揺動可能に保持してあり、それぞれロ
ーラ支持体(176) 上でローラ(178) が回転可能に保持し
てあることを特徴とする請求項2、前項10〜前項12のい
ずれか1項記載のトリポードジョイント(図16)。
【0046】16.ローラ支持体(176) とローラ(178) と
の間にそれぞれニードル軸受(177)を設けたことを特徴
とする前項15記載のトリポードジョイント。 17.それぞれ円筒形ジャーナル(192) 上で外部球面を有
する内部円筒形内輪(196) が回転可能に保持してあり、
内部円筒形内面を有するローラ(198)が内輪(196) 上で
相対的に見てジャーナル軸線に対し軸方向に変位可能、
又ジャーナル軸線に対し揺動可能に案内してあることを
特徴とする請求項2、前項10〜前項12のいずれか1項記
載のトリポードジョイント(図17)。
【0047】18.ジャーナル(192) と内輪(196) との間
にそれぞれニードル軸受(197) を配置したことを特徴と
する前項17記載のトリポードジョイント。
【図面の簡単な説明】
【図1】円筒形ジャーナルと、揺動可能なローラ支持体
とローラとの間にニードル軸受とを有するジョイントの
軸方向部分断面図である。
【図2】部分球形ジャーナルと、揺動可能なローラ支持
体とローラとの間にニードル軸受とを有するジョイント
の軸方向部分断面図である。
【図3】円筒形ジャーナルと、ジャーナルと外部球形内
ローラとの間にニードル軸受とを有するジョイントの軸
方向部分断面図である。
【図4】図1の細部拡大図である。
【図5】図2の細部拡大図である。
【図6】図3の細部拡大図である。
【図7】部分球形ジャーナルと、揺動可能なローラ支持
体とローラとの間にニードル軸受とを有するジョイント
をトルク導入の瞬間において示す部分断面図である。
【図8】ローラに作用する力を示した図7のジョイント
である。
【図9】図8に示した力の作用でローラが傾動した図7
のジョイントである。
【図10】部分球形ジャーナルと、揺動可能なローラ支
持体とローラとの間にニードル軸受とを有する別のジョ
イントをトルク導入の瞬間において示す部分断面図であ
る。
【図11】ローラに作用する力を示した図10のジョイン
トである。
【図12】図11に示した力の作用でローラが傾動した図
10のジョイントである。
【図13】部分球形ジャーナルと、揺動可能なローラ支
持体とローラとの間にニードル軸受とを有する第三のジ
ョイントをトルク導入の瞬間において示す部分断面図で
ある。
【図14】ローラに作用する力を示した図13のジョイン
トである。
【図15】図14に示した力の作用でローラが傾動した図
13のジョイントである。
【図16】円筒形ジャーナルと、揺動可能なローラ支持
体とローラとの間にニードル軸受とを有するジョイント
の部分断面図である。
【図17】円筒形ジャーナルと、ジャーナルと外部球形
内ローラとの間にニードル軸受とを有するジョイントの
部分断面図である。
【符号の説明】
11、31、51 インナジョイント 12、32、52 ジャーナル 13、33、53 アウタジョイント 14、34、54 凹部 15 内ローラ 16、36、56 ローラ支持体、内ローラ 17、37、57 ニードル軸受 18、38、58 ローラ 19、39 カラー 20、40、60 円板 21、41、61 止め輪 22、42、62 軌道 23 潤滑剤溝 24、44 肩部 25、45、65 支持面 26 拡張部 48 摩耗挿入材 111,131,151,171,191 インナジョイント 112,132,152,172,192 ジャーナル 113,133,153,173,193 アウタジョイント 114,134,154,174,194 凹部 175 内輪 116,136,156,176,196 ローラ支持体、内ローラ 186 拡張部 117,137,157,177,197 ニードル軸受 118,138,158,178,198 ローラ 119,139,179 カラー 120,140,160,180,200 円板 121,141,161,181,201 止め輪 122,142,162,182,202 軌道 124,184 肩部 125,145,165,185 支持面 147 部分 148 部分 149 円板 150 止め輪 167 肩部 168 肩部 169 円板 170 止め輪 203 スラスト輪 206 支持面
フロントページの続き (73)特許権者 591040801 レール・ウント・ブロンカンプ・ゲゼル シャフト・ミット・ベシュレンクテル・ ハフツング LOEHR & BROMKAMP G ESELLSCHAFT MIT BE SCHRANKTER HAFTUNG ドイツ連邦共和国 オッフェンバッハ /マイン 1、カール・レギーン・シュ トラーセ 10 (72)発明者 ミカエル・リクス ドイツ連邦共和国 バート・フィルベ ル、フリードリッヒ・エベルト・シュト ラーセ 10 (72)発明者 ノルベルト・ホフマン ドイツ連邦共和国 ロトガウ 6、シュ レズィーンシュトラーセ 3 (72)発明者 フリートヘルム・ヨーン ドイツ連邦共和国 ハナウ・シュタイン ハイム、メッレンゼーシュトラーセ 33 ツェー (72)発明者 ヴェルナー・クルーデ ドイツ連邦共和国 ノインキルヒェン− ヴォルペラート、プファラー−シュタウ フ−シュトラーセ 32 (72)発明者 ディーター・ヨースト ドイツ連邦共和国 トロイスドルフ、マ リーンシュトラーセ 3 (72)発明者 ペーター・ハルツ ドイツ連邦共和国 ヘネフ 41、シュタ インブルウフシュトラーセ 14 (72)発明者 イェルク・ベンズィンガー ドイツ連邦共和国 ヘネフ 1、ラウタ ウゼナーシュトラーセ 42

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周方向で分配配設され且つ相互の軸線が
    平行な3つの凹部(14,34,54)を有し、且つ、各凹部内に
    は軌道(22 、42、62) が形成されたアウタジョイント(1
    3,33,53)と、 周方向で分配配設され且つ各々該アウタジョイントの3
    つの凹部と係合する3つのジャーナル(12,32,52)を有す
    るインナジョイント(11,31,51)と、 該ジャーナルの軸線に対し摺動可能且つ回動可能に配置
    されたローラ(18,38,58)と、該ローラを支持するローラ
    支持体(16,36,56)とを有しているとともに、該ジャーナ
    ル上に支持されて前記軌道内を転動するローラ組立体
    と、を具備するトリポードジョイントにおいて、 一対の第1当接表面部が、前記ジャーナル(12,32,52)も
    しくは前記ローラ組立体の構成部品(15,56) に設けられ
    た球形状の第1表面と、前記ローラ組立体の構成部品(1
    6, 36)もしくは該ローラ(58)に設けられた球形もしくは
    円筒形をした該第1表面と当接する第2表面とで画成さ
    れており、 前記ジャーナル(12,32,52)の軸線と直角な半径方向にお
    いて前記一対の第1当接表面部の外側に配設された一対
    の第2当接表面部が、前記ローラ(18,38,58)の外表面と
    該外表面に当接する前記軌道(22 、42、62) の表面とで
    画成されており、 前記トリポードジョイントが屈曲しない状態で該トリポ
    ードジョイント内にトルクが伝達される場合に、該一対
    の第1当接表面部の表面間を介して伝達される該インナ
    ジョイント(11,31,51)から該ローラ(18,38,58)に加わる
    力の合力の作用線K 1 のジョイント軸線に対する垂直距離
    は、該一対の第2当接表面部の表面間を介して伝達され
    る該アウタジョイント(13,33,53)からローラ(18,38,58)
    に加わる該第1合力K 1 に抗する反力の合力の作用線K 2
    ジョイント軸線に対する垂直距離よりも小さく設定され
    ており、 それによって、前記トリポードジョイントが屈曲した状
    態で該トリポードジョイント内にトルクが導入される
    と、該トリポードジョイントの動作範囲内のどの屈曲角
    度でも、前記ローラ(18,38,58)が傾動モーメントを受
    け、該傾動モーメントにより該ローラ(18,38,58)が、前
    記第2当接表面部を中心にしてジョイント軸 線に向かっ
    た内方へ傾動されることを特徴とするトリポードジョイ
    ント。
  2. 【請求項2】 周方向で分配配設され且つ相互の軸線が
    平行な3つの凹部(114,134,154,174,194) を有し、且
    つ、各凹部内には軌道が形成されたアウタジョイント(1
    13,133,153,173,193) と、 周方向で分配配設され且つ各々該アウタジョイントの3
    つの凹部と係合する3つのジャーナル(112,132,152,17
    2,192) を有するインナジョイント(111,131,151,171,19
    1) と、 該ジャーナルの軸線に対し摺動可能且つ回動可能に配置
    されたローラ(118,138,158,178,198) と、該ローラを支
    持するローラ支持体(116,136,156,176,196) とを有して
    いるとともに、該ジャーナル上に支持されて前記軌道内
    を転動するローラ組立体と、を具備するトリポードジョ
    イントにおいて、 一対の第1当接表面部が、前記ジャーナル(112,132,15
    2) もしくは前記ローラ組立体の構成部品(175,196) に
    設けられた球形状の第1表面と、前記ローラ組立体の構
    成部品(116,136,156,176) もしくは該ローラ(198) に設
    けられた球形もしくは円筒形をした該第1表面と当接す
    る第2表面とで画成されており、 前記ジャーナル(112,132,152 )の軸線と直角な半径方向
    において前記一対の第1当接表面部の外側に配設された
    一対の第2当接表面部が、前記ローラ(118,138,158,17
    8,198) の外表面と該外表面に当接する該軌道の表面と
    で画成されており、 前記トリポードジョイントが屈曲しない状態で該トリポ
    ードジョイント内にトルクが伝達される場合に、該一対
    の第1当接表面部の表面間を介して伝達される該インナ
    ジョイント(111,131,151,171,191) から該ローラ(118,1
    38,158,178,198) に加わる力の第1合力の作用線K 1 のジ
    ョイント軸線に対する垂直距離は、前記一対の第2当接
    表面部の表面間を介して該アウタジョイント(113,133,1
    53,173,193) から該ローラ(118,138,158,178,198) に加
    わる該第1合力に抗する反力の第2合力の作用線K 2 のジ
    ョイント軸線に対する垂直距離よりも大きく設定されて
    おり、 それによって、前記トリポードジョイントが屈曲した状
    態で該トリポードジョイント内にトルクが導入される
    と、該トリポードジョイントの動作範囲内のどの 屈曲角
    度でも、前記ローラ(118,138,158,178,198) が傾動モー
    メントを受け、該傾斜モーメントにより該ローラ(118,1
    38,158,178,198) が、前記第2当接表面部を中心に外方
    へ傾動されることを特徴とするトリポードジョイント。
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