JP2631495B2 - スクリーン印刷版の製造法 - Google Patents
スクリーン印刷版の製造法Info
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- JP2631495B2 JP2631495B2 JP63054938A JP5493888A JP2631495B2 JP 2631495 B2 JP2631495 B2 JP 2631495B2 JP 63054938 A JP63054938 A JP 63054938A JP 5493888 A JP5493888 A JP 5493888A JP 2631495 B2 JP2631495 B2 JP 2631495B2
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- Japan
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- film
- group
- water
- photosensitive
- phosphate
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、水現像が可能であり、かつ耐水性の優れた
性能を有する感光性樹脂組成物を用いてスクリーン版に
被膜を形成させ、光架橋後水現像を行なって、スクリー
ン印刷版を製造する方法に関する。
性能を有する感光性樹脂組成物を用いてスクリーン版に
被膜を形成させ、光架橋後水現像を行なって、スクリー
ン印刷版を製造する方法に関する。
従来の技術 スチルバゾリウム基を付加したポリビニルアルコール
系重合体（以下スチルバゾリウム付加重合体と略称す
る）は光架橋性を有する水溶性の重合体で、きわめて高
感度、高解像性を有する上に保存安定性が優れているの
で、水現像できるスクリーン印刷版の写真製版用感光性
樹脂として有用であることは、特公昭56−0814号公報に
詳しく記載されている。しかるに、このスチルバゾリウ
ム付加重合体は光架橋により水に不溶性となつても、分
子内に多数の水酸基を保有するため親水性で、ポリエス
テル・スクリーン等の疎水性スクリーン基材との接着が
不完全であつたり、印刷に際しては水性インキの使用が
できないばかりでなく、有機溶剤系のインキでも、高湿
度時における耐刷力が著しく低下するという難点を有し
ている。
系重合体（以下スチルバゾリウム付加重合体と略称す
る）は光架橋性を有する水溶性の重合体で、きわめて高
感度、高解像性を有する上に保存安定性が優れているの
で、水現像できるスクリーン印刷版の写真製版用感光性
樹脂として有用であることは、特公昭56−0814号公報に
詳しく記載されている。しかるに、このスチルバゾリウ
ム付加重合体は光架橋により水に不溶性となつても、分
子内に多数の水酸基を保有するため親水性で、ポリエス
テル・スクリーン等の疎水性スクリーン基材との接着が
不完全であつたり、印刷に際しては水性インキの使用が
できないばかりでなく、有機溶剤系のインキでも、高湿
度時における耐刷力が著しく低下するという難点を有し
ている。
上述のような欠点を改善するため、スチルバゾリウム
付加重合体の水溶液にワツクスエマルジョンやアルコオ
キシシランカップリング剤と高分子量の無水珪酸のコロ
イド溶液を加えた組成物が特開昭59−185332号公報に、
また、ポリ−ε−カプラミド構造のα位の水素原子が40
〜70％の置換率でもつてジアルキルアミノ基で置換され
ている水溶性化ナイロン６を含む組成物が特開昭59−21
1037号公報に記載されているが、いずれの場合もその効
果は不十分である。さらに、特開昭60−10243号公報に
は、スチルバゾリウム基付加重合体と水不溶性あるいは
難溶性で、光活性なエチレン性不飽和基を少くとも１個
有する化合物と光重合開始剤を含む水性エマルジョンか
らなる感光性樹脂組成物が提案されているが、この組成
物では耐水性の向上は見られるが、水現像性が低下した
り、光硬化した皮膜が固く脆くなつてスクリーン基材か
ら脱落を起しやすく、版膜の接着が不十分で耐刷力が低
下するという欠陥を生ずる。
付加重合体の水溶液にワツクスエマルジョンやアルコオ
キシシランカップリング剤と高分子量の無水珪酸のコロ
イド溶液を加えた組成物が特開昭59−185332号公報に、
また、ポリ−ε−カプラミド構造のα位の水素原子が40
〜70％の置換率でもつてジアルキルアミノ基で置換され
ている水溶性化ナイロン６を含む組成物が特開昭59−21
1037号公報に記載されているが、いずれの場合もその効
果は不十分である。さらに、特開昭60−10243号公報に
は、スチルバゾリウム基付加重合体と水不溶性あるいは
難溶性で、光活性なエチレン性不飽和基を少くとも１個
有する化合物と光重合開始剤を含む水性エマルジョンか
らなる感光性樹脂組成物が提案されているが、この組成
物では耐水性の向上は見られるが、水現像性が低下した
り、光硬化した皮膜が固く脆くなつてスクリーン基材か
ら脱落を起しやすく、版膜の接着が不十分で耐刷力が低
下するという欠陥を生ずる。
発明が解決しようとする課題 本発明は上述した欠点に鑑み、水現像性の重合体であ
つても、光架橋物は吸水膨潤性が少なく、優れた解像性
を示すと共に、良好な耐水性、耐溶剤性を有し、且つポ
リエステルスクリーンなどの版基材と強力な接着性を賦
与し得る感光性樹脂組成物を用いてスクリーン印刷版を
製造することを課題とする。
つても、光架橋物は吸水膨潤性が少なく、優れた解像性
を示すと共に、良好な耐水性、耐溶剤性を有し、且つポ
リエステルスクリーンなどの版基材と強力な接着性を賦
与し得る感光性樹脂組成物を用いてスクリーン印刷版を
製造することを課題とする。
本発明はスクリーン印刷版製造において使用するスチ
ルバゾリウム付加重合体を主体とする感光性樹脂組成物
について検討した結果、該樹脂組成物に正りん酸化合物
及び／又は亜りん酸化合物を含有させることにより、そ
の塗布皮膜は本来の水溶性や感光性能を少しも損なうこ
となく、光架橋により優れた耐水性および基材との接着
性を示す感光皮膜の得られることを見出し本発明をなす
に至つた。
ルバゾリウム付加重合体を主体とする感光性樹脂組成物
について検討した結果、該樹脂組成物に正りん酸化合物
及び／又は亜りん酸化合物を含有させることにより、そ
の塗布皮膜は本来の水溶性や感光性能を少しも損なうこ
となく、光架橋により優れた耐水性および基材との接着
性を示す感光皮膜の得られることを見出し本発明をなす
に至つた。
以下本発明を詳しく説明する。
課題を解決するための手段 本発明で使用する感光性樹脂組成物の感光要素として
のスチルバリウム付加重合体は、けん化度70モル％以上
のポリビニルアルコールのほか、酢酸ビニルを主体とし
てα−オレフィン、不飽和カルボン酸のような共重合可
能な単量体との共重合体のけん化物、および、これらポ
リビニルアルコールとその誘導体の部分アセタール化
物、部分ウレタン化物等水溶性を有し、分子内のアルコ
ール性水酸基を利用して、アセタール化によりスチルバ
ゾリウム基を付加することにより得られるものであり、
下記一般式で表わされるものである。
のスチルバリウム付加重合体は、けん化度70モル％以上
のポリビニルアルコールのほか、酢酸ビニルを主体とし
てα−オレフィン、不飽和カルボン酸のような共重合可
能な単量体との共重合体のけん化物、および、これらポ
リビニルアルコールとその誘導体の部分アセタール化
物、部分ウレタン化物等水溶性を有し、分子内のアルコ
ール性水酸基を利用して、アセタール化によりスチルバ
ゾリウム基を付加することにより得られるものであり、
下記一般式で表わされるものである。
（式中のR1は、水素原子、アルキル基、アラルキル基を
示し、ヒドロキシル基、カルバモイル基、エーテル結
合、不飽和結合を含んでも良く、R2は水素原子、低級ア
ルキル基を示す。X-はハロゲンイオン、リン酸イオン、
硫酸イオン、メト硫酸イオン、ｐ−トルエンスルホン酸
イオン、または、これら陰イオンの混合物を示しｍは０
または１、ｎは１から６までの整数を示す） 上記のスチルバゾリウム付加重合体とその製造法につ
いては特公昭56−5761号公報および特公昭56−5762号公
報に詳しく記載されており、良好な水溶性を有するの
で、一般的に水溶液として用いられる。
示し、ヒドロキシル基、カルバモイル基、エーテル結
合、不飽和結合を含んでも良く、R2は水素原子、低級ア
ルキル基を示す。X-はハロゲンイオン、リン酸イオン、
硫酸イオン、メト硫酸イオン、ｐ−トルエンスルホン酸
イオン、または、これら陰イオンの混合物を示しｍは０
または１、ｎは１から６までの整数を示す） 上記のスチルバゾリウム付加重合体とその製造法につ
いては特公昭56−5761号公報および特公昭56−5762号公
報に詳しく記載されており、良好な水溶性を有するの
で、一般的に水溶液として用いられる。
次に、本発明で使用する感光性樹脂組成物に必須成分
として含有される正りん酸化合物を一般式（Ａ）で示
し、亜りん酸化合物を一般式（Ｂ）で示す。
として含有される正りん酸化合物を一般式（Ａ）で示
し、亜りん酸化合物を一般式（Ｂ）で示す。
（RO）nPO（OH）3-n （Ａ） （RO）nP（OH）3-n （Ｂ） （式中ｎは１または２であり、Ｒはアルキル基、フェニ
ル基、アラルキル基、アリル基、アクリロイルオキシア
ルキル基、メタクリロイルオキシアルキル基および、こ
れらの各基の誘導体を示す。） すなわち、正りん酸化合物としてはエチルホスフェー
ト、２−クロロエチルホスフェート、ブチルホスフェー
ト、２−ブトキシエチルホスフェート、２−エチルヘキ
シルホスフェート、フェニルホスフェート、２−アクリ
ロイルオキシエチルホスフェート、２−メタクリロイル
オキシエチルホスフェート、２−メタクリロイルオキシ
プロピルホスフェート、２−アクリロイルオキシ−３−
クロロプロピルホスフェート、２−メタクリロイルオキ
シ−３−クロロプロピルホスフェート、ビス（２−アク
リロイルオキシエチル）ホスフェート、ビス（２−メタ
クリロイルオキシエチル）ホスフェエート、ビス（２−
アクリロイルオキシプロピル）ホスフェート、ビス（２
−メタクリロイルオキシプロピル）ホスフェート、ジフ
ェニルホスフェート、ポリオキシエチレンラウリルホス
フェート、ポリオキシエチレンオレイルホスフェート等
が挙げられる。また、亜りん酸化合物としては、ジエチ
ルホスファイト、ジフェニルホスファイト、ジラウリル
ホスファイト、ジステアリルファイト、ジベンジルホス
ファイト、ジアリルホスファイト等が挙げられる。
ル基、アラルキル基、アリル基、アクリロイルオキシア
ルキル基、メタクリロイルオキシアルキル基および、こ
れらの各基の誘導体を示す。） すなわち、正りん酸化合物としてはエチルホスフェー
ト、２−クロロエチルホスフェート、ブチルホスフェー
ト、２−ブトキシエチルホスフェート、２−エチルヘキ
シルホスフェート、フェニルホスフェート、２−アクリ
ロイルオキシエチルホスフェート、２−メタクリロイル
オキシエチルホスフェート、２−メタクリロイルオキシ
プロピルホスフェート、２−アクリロイルオキシ−３−
クロロプロピルホスフェート、２−メタクリロイルオキ
シ−３−クロロプロピルホスフェート、ビス（２−アク
リロイルオキシエチル）ホスフェート、ビス（２−メタ
クリロイルオキシエチル）ホスフェエート、ビス（２−
アクリロイルオキシプロピル）ホスフェート、ビス（２
−メタクリロイルオキシプロピル）ホスフェート、ジフ
ェニルホスフェート、ポリオキシエチレンラウリルホス
フェート、ポリオキシエチレンオレイルホスフェート等
が挙げられる。また、亜りん酸化合物としては、ジエチ
ルホスファイト、ジフェニルホスファイト、ジラウリル
ホスファイト、ジステアリルファイト、ジベンジルホス
ファイト、ジアリルホスファイト等が挙げられる。
正りん酸化合物及び／又は亜りん酸化合物の含有量は
スチルバゾリウム付加重合体に対する添加量として１〜
20重量％であり、好ましくは２〜10重量％である。
スチルバゾリウム付加重合体に対する添加量として１〜
20重量％であり、好ましくは２〜10重量％である。
本発明で使用する感光性樹脂組成物は前述の必須成分
以外にも、通常用いられる種々の公知の添加剤を適宜用
いることができる。すなわち、スチルバゾリウム付加重
合体水溶液と高分子エマルジョンを混合して乾燥した皮
膜を光照射すると、不溶化した重合体がエマルジョン粒
子を包括、結着することにより、強度、耐水性など種々
の性質が改良される。この目的のために用いられる高分
子エマルジョンとしてポリ酢酸ビニルエマルジョン、エ
チレン−酢酸ビニルエマルジョン、アクリル系エマルジ
ョン、エチレン−アクリルエマルジョン、塩化ビニルエ
マルジョン、塩化ビリデンエマルジョン、シリコン樹脂
エマルジョン、スチレン−ブタジエンラバーラテツクス
などを用いることができる。
以外にも、通常用いられる種々の公知の添加剤を適宜用
いることができる。すなわち、スチルバゾリウム付加重
合体水溶液と高分子エマルジョンを混合して乾燥した皮
膜を光照射すると、不溶化した重合体がエマルジョン粒
子を包括、結着することにより、強度、耐水性など種々
の性質が改良される。この目的のために用いられる高分
子エマルジョンとしてポリ酢酸ビニルエマルジョン、エ
チレン−酢酸ビニルエマルジョン、アクリル系エマルジ
ョン、エチレン−アクリルエマルジョン、塩化ビニルエ
マルジョン、塩化ビリデンエマルジョン、シリコン樹脂
エマルジョン、スチレン−ブタジエンラバーラテツクス
などを用いることができる。
さらに塗膜の平滑性を向上するための界面活性剤、塗
膜の粘着性を防止するためのシリカ、アルミナなどの無
機微粉末や着色剤、消泡剤、防かび剤なども使用するこ
とができる。
膜の粘着性を防止するためのシリカ、アルミナなどの無
機微粉末や着色剤、消泡剤、防かび剤なども使用するこ
とができる。
上述のようにして得られる感光性樹脂組成物は、水溶
液または水性分散液の形態で用いられ、スクリーン版上
に所望の厚さに塗布乾燥等の手段で感光性皮膜を形成し
て使用される。また、この感光性皮膜の形成手段とし
て、該感光性樹脂組成物をポリエステル等のフイルムに
塗布乾燥等の手段で被膜を形成して感光層のある積層フ
イルムを作製し、このフイルムをスクリーン版に貼り着
け、スクリーン版上に感光性皮膜を形成させてもよい。
そして、これらの感光性皮膜面と画像ポジティブフイル
ムとを密着させ、露光して光架橋硬化する、このさいの
光架橋硬化のための活性光は、主として350〜450nmの紫
外線を照射露光するとよい。露光後に水現像によって、
未露光部を洗い出し除去し、乾燥を行なうと硬化した画
像膜をもつスクリーン印刷版を得ることができる。
液または水性分散液の形態で用いられ、スクリーン版上
に所望の厚さに塗布乾燥等の手段で感光性皮膜を形成し
て使用される。また、この感光性皮膜の形成手段とし
て、該感光性樹脂組成物をポリエステル等のフイルムに
塗布乾燥等の手段で被膜を形成して感光層のある積層フ
イルムを作製し、このフイルムをスクリーン版に貼り着
け、スクリーン版上に感光性皮膜を形成させてもよい。
そして、これらの感光性皮膜面と画像ポジティブフイル
ムとを密着させ、露光して光架橋硬化する、このさいの
光架橋硬化のための活性光は、主として350〜450nmの紫
外線を照射露光するとよい。露光後に水現像によって、
未露光部を洗い出し除去し、乾燥を行なうと硬化した画
像膜をもつスクリーン印刷版を得ることができる。
以下、実施例を示して本発明のスクリーン印刷版の製
造法およびその利用を具体的に説明する。なお、実施例
中に示す「部」および「％」は特記しない限り重量部お
よび重量％を示す。
造法およびその利用を具体的に説明する。なお、実施例
中に示す「部」および「％」は特記しない限り重量部お
よび重量％を示す。
実施例１ 平均重合度1800、けん化度88モル％ポリビニルアルコ
ール（信越化学工業製PA−18）に、アセタール化反応に
よりＮ−メチル−γ−（ｐ−ホスミルスチリル）ピリジ
ニウムｐ−トルエンスルホン酸塩1.4モル％を付加して
得たスチルバゾリウム付加重合体の15％水溶液300部
に、濃度45％ポリ酢酸ビニルエマルジョン（ヘキスト合
成製モビニールＭ−50）120部、エマルジョンフェート
３部、水分散性青色顔料0.22部、ポリオキシエチレンラ
ウリルフェニルエーテル非イオン界面活性剤１部を添加
混合して感光液を調製した。この感光液を300メッシュ
の黄色に染色したポリエステルスクリーン版に、バケッ
トを用いて塗布、乾燥を３回くり返して、厚さ10μｍの
感光皮膜を形成した。
ール（信越化学工業製PA−18）に、アセタール化反応に
よりＮ−メチル−γ−（ｐ−ホスミルスチリル）ピリジ
ニウムｐ−トルエンスルホン酸塩1.4モル％を付加して
得たスチルバゾリウム付加重合体の15％水溶液300部
に、濃度45％ポリ酢酸ビニルエマルジョン（ヘキスト合
成製モビニールＭ−50）120部、エマルジョンフェート
３部、水分散性青色顔料0.22部、ポリオキシエチレンラ
ウリルフェニルエーテル非イオン界面活性剤１部を添加
混合して感光液を調製した。この感光液を300メッシュ
の黄色に染色したポリエステルスクリーン版に、バケッ
トを用いて塗布、乾燥を３回くり返して、厚さ10μｍの
感光皮膜を形成した。
このスクリーン版の感光膜面に、100線／インチで60
％網点で構成された写真画像のボジティブフィルムを、
真空焼枠により密着させ、3KWメタハライドランプで1m
の距離より40秒間露光した。現像流い出しは、20℃の水
に約２分間浸漬して未露光部を溶出させ、細部を空気圧
5kg/cm2のスプレーガンで水を噴射して残存膜を完全に
溶出除去し、40℃の温風で20分間乾燥してスクリーン印
刷版を作製した。
％網点で構成された写真画像のボジティブフィルムを、
真空焼枠により密着させ、3KWメタハライドランプで1m
の距離より40秒間露光した。現像流い出しは、20℃の水
に約２分間浸漬して未露光部を溶出させ、細部を空気圧
5kg/cm2のスプレーガンで水を噴射して残存膜を完全に
溶出除去し、40℃の温風で20分間乾燥してスクリーン印
刷版を作製した。
このスクリーン印刷版により、水性uv硬化型インキ
（藤田孔版製Monocure W）を用いて上質紙に印刷したと
ころ、2000枚印刷した後でも微細な網点の欠落がなく、
優れた耐水、耐刷力を有することがわかった。
（藤田孔版製Monocure W）を用いて上質紙に印刷したと
ころ、2000枚印刷した後でも微細な網点の欠落がなく、
優れた耐水、耐刷力を有することがわかった。
実施例２ 実施例１の感光液を厚さ75μｍのポリエステルフィル
ムに塗布し、温度60℃の熱風で乾燥して、感光層の膜厚
が30μｍの積層フィルムを作製した。
ムに塗布し、温度60℃の熱風で乾燥して、感光層の膜厚
が30μｍの積層フィルムを作製した。
この積層フィルムを用いて、スクリーン印刷版を製版
するに当つては、平板上に積層フィルムの感光膜面を上
にして置き、この上にスクリーン版を載せ、水を含ませ
たスポンジでスクリーン面に水を塗布し、約１分程度放
置した後、余剰の水をゴムスキージでかき取り、40℃の
温風で乾燥して、300メッシュの黄色に染色したポリエ
ステルススリーン版に積層フィルムを貼り付け、厚さ10
μｍの感光皮膜を形成した。このスクリーン版を露光す
るに際しては、表面のポリエステルフィルムを剥離除去
した感光膜面に、線巾75〜150μｍ線で構成されている
プリント配線板用のポジティブフィルムを密着させ、実
施例１と同様な操作により、露光、水現像を行つてスク
リーン印刷版を作製した。
するに当つては、平板上に積層フィルムの感光膜面を上
にして置き、この上にスクリーン版を載せ、水を含ませ
たスポンジでスクリーン面に水を塗布し、約１分程度放
置した後、余剰の水をゴムスキージでかき取り、40℃の
温風で乾燥して、300メッシュの黄色に染色したポリエ
ステルススリーン版に積層フィルムを貼り付け、厚さ10
μｍの感光皮膜を形成した。このスクリーン版を露光す
るに際しては、表面のポリエステルフィルムを剥離除去
した感光膜面に、線巾75〜150μｍ線で構成されている
プリント配線板用のポジティブフィルムを密着させ、実
施例１と同様な操作により、露光、水現像を行つてスク
リーン印刷版を作製した。
この印刷版を使用して、エポキシ銅張積層板にパター
ンエッチングレジストインキ（大陽インキ製AS−400）
により印刷したところ、5000枚印刷後でも、細線部の欠
落や溶剤による劣化もなく、優れた耐刷力を示した。
ンエッチングレジストインキ（大陽インキ製AS−400）
により印刷したところ、5000枚印刷後でも、細線部の欠
落や溶剤による劣化もなく、優れた耐刷力を示した。
比較例１ 実施例１に示した感光液の成分から、本発明の必須成
分のエチルホスフェートを除いた外は、実施例１と同様
にして感光液を調製し、同一条件で製版して、印刷試験
を行つたところ、150枚の印刷によつて、微細な網点の
欠落を生じ、以後の印刷は不良となつた。
分のエチルホスフェートを除いた外は、実施例１と同様
にして感光液を調製し、同一条件で製版して、印刷試験
を行つたところ、150枚の印刷によつて、微細な網点の
欠落を生じ、以後の印刷は不良となつた。
比較例２ 実施例１に示した感光液の成分から、本発明の必須成
分のエチルホスフェートを除いた外は、実施例１と同様
にして感光液を調製し、実施例２と同様にして感光性の
積層フィルムを作製し、同一条件で製版して、印刷試験
を行つたところ、約350枚で細線部が欠落を生じ、以後
の印刷は不良となつた。
分のエチルホスフェートを除いた外は、実施例１と同様
にして感光液を調製し、実施例２と同様にして感光性の
積層フィルムを作製し、同一条件で製版して、印刷試験
を行つたところ、約350枚で細線部が欠落を生じ、以後
の印刷は不良となつた。
実施例３ 平均重合度2000、けん化度88モル％ポリビニルアルコ
ール（信越化学工業製PA−20）に、アセタール化反応に
よりＮ−メチル−γ−（ｐ−ホスミルスチリル）−ピリ
ジニウムメトサルフェートを1.2モル％付加して得たス
チルバゾリウム付加重合体の13％水溶液300部に、濃度5
0％エチレン−酢酸ビニルエマルジョン（昭和高分子製E
VA AD−５）120部、２−アクリロイルオキシエチルホス
フェート５部、界面活性剤としてポリオキシエチレンラ
ウリルフェートエーテル１部を添加混合して感光液を調
製した。この感光液を実施例２と同様に厚さ75μｍの感
光層を有する積層フィルムを作製した。
ール（信越化学工業製PA−20）に、アセタール化反応に
よりＮ−メチル−γ−（ｐ−ホスミルスチリル）−ピリ
ジニウムメトサルフェートを1.2モル％付加して得たス
チルバゾリウム付加重合体の13％水溶液300部に、濃度5
0％エチレン−酢酸ビニルエマルジョン（昭和高分子製E
VA AD−５）120部、２−アクリロイルオキシエチルホス
フェート５部、界面活性剤としてポリオキシエチレンラ
ウリルフェートエーテル１部を添加混合して感光液を調
製した。この感光液を実施例２と同様に厚さ75μｍの感
光層を有する積層フィルムを作製した。
この積層フィルムを用いて、250メッシュのポリエス
テルスクリーン版にメンベレンスイッチのための印刷回
路を製版し、導電性銀ペーストインキ（米国アチソン社
製Electroday427SS）を用いてポリエステルフィルム基
板を印刷したところ、版膜の摩耗や損傷がなく優れた耐
刷力を示した。
テルスクリーン版にメンベレンスイッチのための印刷回
路を製版し、導電性銀ペーストインキ（米国アチソン社
製Electroday427SS）を用いてポリエステルフィルム基
板を印刷したところ、版膜の摩耗や損傷がなく優れた耐
刷力を示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 合議体 審判長 小澤 菊雄 審判官 多喜 鉄雄 審判官 中田 とし子 (56)参考文献 特開 昭50−130502（ＪＰ，Ａ) 特開 昭52−143012（ＪＰ，Ａ) 特開 昭53−67751（ＪＰ，Ａ) 特開 昭55−62446（ＪＰ，Ａ)
Claims (1)
- 【請求項１】スチルバゾリウム基を付加したポリビニル
アルコール系重合体に対して、耐水化剤として下記式
（Ａ）及び／又は式（Ｂ）に示される化合物 （RO）nPO（OH）3-n （Ａ） （RO）nP（OH）3-n （Ｂ） （ただし、式中Ｒはアルキル基、フェニル基、アラルキ
ル基、アリル基、アクリロイルオキシアルキル基、メタ
クリロイルオキシアルキル基及びそれらの基の誘導体よ
りなる群から選択される基を示す。またｎは１または２
の整数を示す）。 を１〜20重量％添加してなる感光性樹脂組成物でスクリ
ーン版に感光皮膜を形成させるかあるいは該感光性樹脂
組成物でフイルムに感光皮膜を形成させた積層フイルム
を作製してこのフイルムをスクリーン版に貼り着けるか
し、これらの感光皮膜面に、画像ポジティブフイルムを
密着させ、露光して光架橋硬化後、水現像し、未露光の
残存皮膜を水洗いし、乾燥することを特徴とするスクリ
ーン印刷版の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63054938A JP2631495B2 (ja) | 1988-03-10 | 1988-03-10 | スクリーン印刷版の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63054938A JP2631495B2 (ja) | 1988-03-10 | 1988-03-10 | スクリーン印刷版の製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01229005A JPH01229005A (ja) | 1989-09-12 |
| JP2631495B2 true JP2631495B2 (ja) | 1997-07-16 |
Family
ID=12984580
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63054938A Expired - Lifetime JP2631495B2 (ja) | 1988-03-10 | 1988-03-10 | スクリーン印刷版の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2631495B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2019128A4 (en) | 2006-05-17 | 2009-04-29 | Murakami Co Ltd | PHOTOSENSITIVE RESIN COMPOSITION FOR MANUFACTURING PHOTOSENSITIVE FILM AND STENCIL FOR SCREEN PRINTING |
| SG184460A1 (en) * | 2010-04-12 | 2012-11-29 | Ikonics Corp | Photoresist film and methods for abrasive etching and cutting |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4621341Y1 (ja) * | 1968-06-27 | 1971-07-23 | ||
| JPH0353489Y2 (ja) * | 1986-09-08 | 1991-11-22 |
-
1988
- 1988-03-10 JP JP63054938A patent/JP2631495B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01229005A (ja) | 1989-09-12 |
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