JP2631472B2 - ブラシノステロイド誘導体及びその製造法 - Google Patents
ブラシノステロイド誘導体及びその製造法Info
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- JP2631472B2 JP2631472B2 JP62134924A JP13492487A JP2631472B2 JP 2631472 B2 JP2631472 B2 JP 2631472B2 JP 62134924 A JP62134924 A JP 62134924A JP 13492487 A JP13492487 A JP 13492487A JP 2631472 B2 JP2631472 B2 JP 2631472B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、植物生長調節剤として有用なブラシノステ
ロイド誘導体の新規な製造法に関する。
ロイド誘導体の新規な製造法に関する。
特公昭62−7195号にブラシノライドの類縁化合物であ
る(22S,23S)−28−ホモブラシノライドおよびその2,3
−ジアセテート誘導体の製造法が、特開昭58−90578号
には(22R,23R)−28−ホモブラシノライドの製造法が
記載されている。
る(22S,23S)−28−ホモブラシノライドおよびその2,3
−ジアセテート誘導体の製造法が、特開昭58−90578号
には(22R,23R)−28−ホモブラシノライドの製造法が
記載されている。
特公昭62−7195号により(22S,23S)−28−ホモブラ
シノライド2,3−ジアセテートがつるなし豆類の第二節
間伸長試験で、その母体化合物である(22S,23S)−28
−ホモブラシノライドよりも著しく伸長を促進する効果
のあることが知られている。
シノライド2,3−ジアセテートがつるなし豆類の第二節
間伸長試験で、その母体化合物である(22S,23S)−28
−ホモブラシノライドよりも著しく伸長を促進する効果
のあることが知られている。
また、M.J.Thompson et al.,Steroids,39,89(1982)
またはS.Takatsuto et an.,Phytochemistry 22,1393(1
983)では、(22S,23S)−28−ホモブラシノライドより
もその立体異性体である(22R,23R)−28−ホモブラシ
ノライドの方が、インゲン第二節間伸長試験やイネ葉身
屈曲試験においてより活性が強いことが述べられてい
る。従ってその誘導体である(22R,23R)−28−ホモブ
ラシノライド2,3−ジアシレートにはさらに強い植物生
長促進作用が期待されるため、そのよりよい新規な合成
法の開発が望まれている。
またはS.Takatsuto et an.,Phytochemistry 22,1393(1
983)では、(22S,23S)−28−ホモブラシノライドより
もその立体異性体である(22R,23R)−28−ホモブラシ
ノライドの方が、インゲン第二節間伸長試験やイネ葉身
屈曲試験においてより活性が強いことが述べられてい
る。従ってその誘導体である(22R,23R)−28−ホモブ
ラシノライド2,3−ジアシレートにはさらに強い植物生
長促進作用が期待されるため、そのよりよい新規な合成
法の開発が望まれている。
本発明は上記の問題点を解決するために種々合成法を
検討したところ、(22R,23R,24S)−22,23−ジヒドロキ
シ−5α−スティグマスト−2−エン−6−オンから4
工程で下記式で表される (式中、Rはアシル基を示し、Yは 又は を示すが、該 はA環に結合しているものとする。Xは を示す。R1はC1〜C2のアルキル基を示し、*は基Xのス
テロイド環への結合部位を示す。) (22R,23R)−28−ホモブラシノライド誘導体の新規
な製造法を見い出すことができたものである。
検討したところ、(22R,23R,24S)−22,23−ジヒドロキ
シ−5α−スティグマスト−2−エン−6−オンから4
工程で下記式で表される (式中、Rはアシル基を示し、Yは 又は を示すが、該 はA環に結合しているものとする。Xは を示す。R1はC1〜C2のアルキル基を示し、*は基Xのス
テロイド環への結合部位を示す。) (22R,23R)−28−ホモブラシノライド誘導体の新規
な製造法を見い出すことができたものである。
本発明の式(1)のブラシノステロイド誘導体は以下
の方法によって製造することができる。
の方法によって製造することができる。
式 (式中、R1はC1〜C2のアルキル基を示す) で示される化合物を酸化して式 (式中、R1は前記と同じものを意味する) で示される化合物を製造し、次いでこの化合物をアシル
化して、式 (式中、Rはアシル基を示す、R1は前記と同じものを意
味する) で示される化合物を製造し、次いでこの化合物をラクト
ン化して、式 (式中、R,R1は前記と同じものを意味する) で示される化合物を製造し、次いでこの化合物を酸で加
水分解してアセトナイド基をはずすことを特徴とする式 (式中、Rは前記と同じものを意味する) で示される化合物の製造法。
化して、式 (式中、Rはアシル基を示す、R1は前記と同じものを意
味する) で示される化合物を製造し、次いでこの化合物をラクト
ン化して、式 (式中、R,R1は前記と同じものを意味する) で示される化合物を製造し、次いでこの化合物を酸で加
水分解してアセトナイド基をはずすことを特徴とする式 (式中、Rは前記と同じものを意味する) で示される化合物の製造法。
式(2)の化合物を酸化して式(3)の化合物を製造
するには以下のように行うことができる。すなわち、式
(2)の化合物をエーテル、ピリジン、ベンゼン、t−
ブタノール、イソプロパノール、テトラヒドロフラン、
ジオキサン、水あるいはこれらの2以上の任意の割合の
混合溶媒であって、式(2)の化合物をよく溶解させる
溶媒中例えばテトラヒドロフラン−水系中、好ましくは
0℃〜室温で、好ましくはOsO4を触媒として酸化剤と反
応させて式(3)の化合物を得ることができる。酸化剤
としては例えばNMO(N−メチルモルホリン−N−オキ
シド)が好ましい。(NMOを用いる酸化は例えばV.Van R
heenen,R.C.Kelly,and D.Y.Cha Tetrahedron Lett.,197
6,1973の方法によって行うことができる。) 又80%t−BuOOH等を用いる酸化方法(K.B.Sharples
J.Am.Chem.Soc.,98,1986(1976))も又好ましい方法で
ある。
するには以下のように行うことができる。すなわち、式
(2)の化合物をエーテル、ピリジン、ベンゼン、t−
ブタノール、イソプロパノール、テトラヒドロフラン、
ジオキサン、水あるいはこれらの2以上の任意の割合の
混合溶媒であって、式(2)の化合物をよく溶解させる
溶媒中例えばテトラヒドロフラン−水系中、好ましくは
0℃〜室温で、好ましくはOsO4を触媒として酸化剤と反
応させて式(3)の化合物を得ることができる。酸化剤
としては例えばNMO(N−メチルモルホリン−N−オキ
シド)が好ましい。(NMOを用いる酸化は例えばV.Van R
heenen,R.C.Kelly,and D.Y.Cha Tetrahedron Lett.,197
6,1973の方法によって行うことができる。) 又80%t−BuOOH等を用いる酸化方法(K.B.Sharples
J.Am.Chem.Soc.,98,1986(1976))も又好ましい方法で
ある。
次に式(3)の化合物をアシル化して式(4)の化合
物を製造するには、不活性溶媒中、塩基の存在下、適当
なアシル化剤と反応させて以下のように行うことができ
る。
物を製造するには、不活性溶媒中、塩基の存在下、適当
なアシル化剤と反応させて以下のように行うことができ
る。
不活性溶媒、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、
モノクロロベンゼン等の芳香族炭化水素類、n−ヘキサ
ン、シクロヘキサン、四塩化炭素、クロロホルム、ジク
ロロメタン、1,2−ジクロロエタンなどの脂肪族炭化水
素類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、ジ
オキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル類をあげ
ることができる。
モノクロロベンゼン等の芳香族炭化水素類、n−ヘキサ
ン、シクロヘキサン、四塩化炭素、クロロホルム、ジク
ロロメタン、1,2−ジクロロエタンなどの脂肪族炭化水
素類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、ジ
オキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル類をあげ
ることができる。
塩基としては、ピリジン、ピコリン、トリエチルアミ
ン、トリメチルアミンなどの第3級アミン類、酢酸ソー
ダ、酢酸カリ、炭酸ソーダ、炭酸カリ、カセイソーダ、
カセイカリなどの無機・有機塩基類をあげることができ
る。なお、本発明においては不活性有機溶媒を用いずピ
リジン等の塩基を溶媒にしてアシル化することもでき
る。
ン、トリメチルアミンなどの第3級アミン類、酢酸ソー
ダ、酢酸カリ、炭酸ソーダ、炭酸カリ、カセイソーダ、
カセイカリなどの無機・有機塩基類をあげることができ
る。なお、本発明においては不活性有機溶媒を用いずピ
リジン等の塩基を溶媒にしてアシル化することもでき
る。
次にアシル化剤としては例えば、無水酢酸、塩化アセ
チル、無水プロピオン酸、塩化プロピオニル、臭化プロ
ピオニル、塩化ブチリル、塩化バレリル、塩化ベンゾイ
ル、臭化ベンゾイル、無水安息香酸などがあげられ、こ
れらのアシル化剤は式(3)の化合物1モルに対し2〜
4モル用いることができる。
チル、無水プロピオン酸、塩化プロピオニル、臭化プロ
ピオニル、塩化ブチリル、塩化バレリル、塩化ベンゾイ
ル、臭化ベンゾイル、無水安息香酸などがあげられ、こ
れらのアシル化剤は式(3)の化合物1モルに対し2〜
4モル用いることができる。
アシル化の反応温度は例えば0゜〜150℃で行うこと
ができるが好ましくは室温〜100℃である。
ができるが好ましくは室温〜100℃である。
次に式(4)の化合物をラクトン化して式(5)の化
合物を製造するには以下のように行うことができる。
合物を製造するには以下のように行うことができる。
式(4)の化合物を所望により酸化に安定な有機溶媒
中、有機過酸(例えばトリフルオロ過酢酸モノペルオキ
シフタル酸、メタクロロ過安息香酸(mCPBA)と反応さ
せるいわゆるバイヤー・ビリガー反応によって式(5)
の化合物を得ることができる。この場合、例えばmCPBA
かトリフルオロ過酢酸(CF3CO3H)を用いジクロロメタ
ン、パークロロエチレンなどの溶媒中、低温(好ましく
は−5〜10℃)で酸化する方法が好ましい。
中、有機過酸(例えばトリフルオロ過酢酸モノペルオキ
シフタル酸、メタクロロ過安息香酸(mCPBA)と反応さ
せるいわゆるバイヤー・ビリガー反応によって式(5)
の化合物を得ることができる。この場合、例えばmCPBA
かトリフルオロ過酢酸(CF3CO3H)を用いジクロロメタ
ン、パークロロエチレンなどの溶媒中、低温(好ましく
は−5〜10℃)で酸化する方法が好ましい。
次に式(5)の化合物を加水分解して式(6)の化合
物を製造するには、式(5)の化合物を弱酸(例えば30
〜80%の酢酸水溶液)あるいはp−トルエンスルホン
酸、濃硫酸又はHClO3などの酸のメタノール−水−テト
ラヒドロフラン(又はジオキサン、エーテルなど)の溶
液を用いて好ましくは50〜80℃で反応させてアセトナイ
ド基(保護基)を脱離させることができる。
物を製造するには、式(5)の化合物を弱酸(例えば30
〜80%の酢酸水溶液)あるいはp−トルエンスルホン
酸、濃硫酸又はHClO3などの酸のメタノール−水−テト
ラヒドロフラン(又はジオキサン、エーテルなど)の溶
液を用いて好ましくは50〜80℃で反応させてアセトナイ
ド基(保護基)を脱離させることができる。
本発明の式(1)の新規ブラシノステロイド誘導体は
植物の生長に好ましい作用を発揮する。
植物の生長に好ましい作用を発揮する。
式(1)の化合物を使用するには、その単独あるいは
2種以上を混合し水で低濃度に希釈して用いるかあるい
は通常用いられる農薬補助剤と混用し、粉剤、顆粒剤、
粒剤、水和剤、フロアプル剤又は乳剤等の制剤形態にし
てからもちいることができる。
2種以上を混合し水で低濃度に希釈して用いるかあるい
は通常用いられる農薬補助剤と混用し、粉剤、顆粒剤、
粒剤、水和剤、フロアプル剤又は乳剤等の制剤形態にし
てからもちいることができる。
本発明のステロイドは植物生長調節剤として農園芸用
に応用が期待される。例えばイネ科作物(米、小麦、ト
ウモロコシなど)、野菜類(トマト、キャベツ、カリフ
ラワー、キュウリなど)、果樹類(ブドウ、リンゴな
ど)、豆類(大豆、いんげん豆など)、コーヒー、ココ
ア類などの生長調節剤として利用できる。
に応用が期待される。例えばイネ科作物(米、小麦、ト
ウモロコシなど)、野菜類(トマト、キャベツ、カリフ
ラワー、キュウリなど)、果樹類(ブドウ、リンゴな
ど)、豆類(大豆、いんげん豆など)、コーヒー、ココ
ア類などの生長調節剤として利用できる。
本発明の方法により(22R,23R)−28−ホモブラシノ
ライド2,3−ジアシレートが簡便な方法によりかつ高収
率で(合計収率42%)で製造でき、十分な量の薬剤が供
給できるようになり、農用等応用面の展開が期待できる
ようになった。
ライド2,3−ジアシレートが簡便な方法によりかつ高収
率で(合計収率42%)で製造でき、十分な量の薬剤が供
給できるようになり、農用等応用面の展開が期待できる
ようになった。
以下に実施例により本発明を説明する。
実施例1. (22R,23R,24S)−2α,3α−ジヒドロキシ
−22,23−イソプロピリデンジオキシ−5α−スティグ
マスタン−6−オンの製造: (22R,23R,24S)−22,23−イソプロピリデンジオキシ
−5α−スティグマスト−2−エン−6−オン(S.Taka
tsuto and N.Ikekawa,J.Chem.Soc.,Perkin Trans.I,198
4,439で既知)99mg(0.205mmol)をTHF 5mlおよび水0.5
mlにとかしておき、そこに四酸化オスミウム5mgおよびN
MO 100mg(0.741mmol)を加え、室温、暗中で16時間反
応させた。反応混合物を水にあけ、塩化メチレン抽出、
抽出液を水で洗い、乾燥(MgSO4)した。溶媒を留去し
て(22R,23R,24S)−2α,3α−ジヒドロキシ−22,23−
イソプロピリデンジオキシ−5α−スティグマスタン−
6−オン105mg(収率99%)を得た。
−22,23−イソプロピリデンジオキシ−5α−スティグ
マスタン−6−オンの製造: (22R,23R,24S)−22,23−イソプロピリデンジオキシ
−5α−スティグマスト−2−エン−6−オン(S.Taka
tsuto and N.Ikekawa,J.Chem.Soc.,Perkin Trans.I,198
4,439で既知)99mg(0.205mmol)をTHF 5mlおよび水0.5
mlにとかしておき、そこに四酸化オスミウム5mgおよびN
MO 100mg(0.741mmol)を加え、室温、暗中で16時間反
応させた。反応混合物を水にあけ、塩化メチレン抽出、
抽出液を水で洗い、乾燥(MgSO4)した。溶媒を留去し
て(22R,23R,24S)−2α,3α−ジヒドロキシ−22,23−
イソプロピリデンジオキシ−5α−スティグマスタン−
6−オン105mg(収率99%)を得た。
実施例2. (22R,23R,24S)−2α,3α−ジアセトキシ
−22,23−イソプロピリデンジオキシ−5α−スティグ
マスト−2−エン−6−オンの製造 実施例1で製造した(22R,23R,24S)−2α,3α−ジ
ヒドロキシ−22,23−イソプロピリデンジオキシ−5α
−スティグマスト−2−エン−6−オン105mg(0.203mm
ol)を無水酢酸2mlおよびピリジン4mlと60℃で一夜間反
応させた。反応混合物を水にあけ、酢酸エチル抽出し、
抽出液を水でよく洗い、乾燥(MgSO4)後、溶媒を減圧
下に留去し、えられた粗生成物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(溶出液ベンゼン−酢酸エチル=20:1)
で精製して目的の(22R,23R,24S)−2α,3α−ジアセ
トキシ−22,23−イソプロピリデンジオキシ−5α−ス
ティグマスト−2エン−6−オンを92mg(収率75%)、
無定形固体として得た。1 HNMR(CDCl3);δ0.68(3H,s,18−CH3),0.84(3H,s,
19−CH3),0.99(3H,d,J=6.4Hz,21−CH3),1.36(6H,
s,アセトナイド基),1.99(3H,s,アセチル基),2.10(3
H,s,アセチル基),2.33(1H,dd,J=3.9および12.9Hz,7
β−H),2.58(1H,dd,J=5.4および10.3Hz,5α−H),
3.80(2H,m,22−Hおよび23−H),4.95(1H,m,2β−
H),5.39(1H,m,3β−H). EI−MS:m/z 602(M+) 実施例3. (22R,23R,24S)−2α,3α−ジアセトキシ
−22,23−イソプロピリデンジオキシ−B−ホモ−7−
オキサ−5α−スティグマスタン−6−オンの製造: (22R,23R,24S)−2α,3α−ジアセトキシ−22,23−
イソプロピリデンジオキシ−5α−スティグマスタン−
6−オン77mg(0.128mmol)を塩化メチレン3mlに溶か
し、そこにmCPBA 90mg(0.520mmol)を加え、室温、暗
中で14日間反応させた。のち、水酸化カルシウム200mg
を加え、室温で1時間撹拌した。沈澱物をろ別し、ろ液
を濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(溶出液ベンゼン−酢酸エチル=10:1)で
精製して目的の(22R,23R,24S)−2α,3α−ジアセト
キシ−22,23−イソプロピリデンジオキシ−B−ホモ−
7−オキサ−5α−スティグマスタン−6−オンを53mg
(収率67%)得た。エタノールから再結晶してmp245〜2
46℃1 HNMR(CDCl3);δ0.71(3H,s,18−CH3),0.99(3H,s,
19−CH3),1.36(6H,s,アセトナイド基),2.00(3H,s,
アセチル基),2.13(3H,s,アセチル基),3.01(1H,dd,J
=4.9および12.0Hz,5α−H),3.78(2H,m,22−Hおよ
び23−H),4.10(2H,m,7−CH2),4.87(1H,m,2β−
H),5.37(1H,m,3β−H). EI−MS:m/z 618(M+) 実施例4. (22R,23R,24S)−2α,3α−ジアセトキシ
−22,23−ジヒドロキシ−B−ホモ−7−オキサ−5α
−スティグマスタン−6−オンの製造: (22R,23R,24S)−2α,3α−ジアセトキシ−22,23−
イソプロピリデンジオキシ−B−ホモ−7−オキサ−5
α−スティグマスタン−6−オン45mg(0.073mmol)と8
0%酢酸5mlの混合物を100℃で1時間反応させた。溶媒
を減圧下に留去後、残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出液ベンゼン−酢酸エチル=1:1)で精
製して目的の(22R,23R,24S)−2α,3α−ジアセトキ
シ−22,23−ジヒドロキシ−B−ホモ−7−オキサ−5
α−スティグマスタン−6−オンを35mg(収率83%)得
た。1 HNMR(CDCl3);δ0.72(3H,s,18−CH3),0.96(3H,s,
19−CH3),2.00(3H,s,アセチル基),2.13(3H,s,アセ
チル基),3.01(1H,dd,J=4.9および12.0Hz,5α−H),
3.58(1H,m,22−H),3.73(1H,m,23−H),4.10(2H,
m,7−CH2),4.87(1H,m,2β−H),5.37(1H,m,3β−
H). EI−MS:m/z 578(M+)
−22,23−イソプロピリデンジオキシ−5α−スティグ
マスト−2−エン−6−オンの製造 実施例1で製造した(22R,23R,24S)−2α,3α−ジ
ヒドロキシ−22,23−イソプロピリデンジオキシ−5α
−スティグマスト−2−エン−6−オン105mg(0.203mm
ol)を無水酢酸2mlおよびピリジン4mlと60℃で一夜間反
応させた。反応混合物を水にあけ、酢酸エチル抽出し、
抽出液を水でよく洗い、乾燥(MgSO4)後、溶媒を減圧
下に留去し、えられた粗生成物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(溶出液ベンゼン−酢酸エチル=20:1)
で精製して目的の(22R,23R,24S)−2α,3α−ジアセ
トキシ−22,23−イソプロピリデンジオキシ−5α−ス
ティグマスト−2エン−6−オンを92mg(収率75%)、
無定形固体として得た。1 HNMR(CDCl3);δ0.68(3H,s,18−CH3),0.84(3H,s,
19−CH3),0.99(3H,d,J=6.4Hz,21−CH3),1.36(6H,
s,アセトナイド基),1.99(3H,s,アセチル基),2.10(3
H,s,アセチル基),2.33(1H,dd,J=3.9および12.9Hz,7
β−H),2.58(1H,dd,J=5.4および10.3Hz,5α−H),
3.80(2H,m,22−Hおよび23−H),4.95(1H,m,2β−
H),5.39(1H,m,3β−H). EI−MS:m/z 602(M+) 実施例3. (22R,23R,24S)−2α,3α−ジアセトキシ
−22,23−イソプロピリデンジオキシ−B−ホモ−7−
オキサ−5α−スティグマスタン−6−オンの製造: (22R,23R,24S)−2α,3α−ジアセトキシ−22,23−
イソプロピリデンジオキシ−5α−スティグマスタン−
6−オン77mg(0.128mmol)を塩化メチレン3mlに溶か
し、そこにmCPBA 90mg(0.520mmol)を加え、室温、暗
中で14日間反応させた。のち、水酸化カルシウム200mg
を加え、室温で1時間撹拌した。沈澱物をろ別し、ろ液
を濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(溶出液ベンゼン−酢酸エチル=10:1)で
精製して目的の(22R,23R,24S)−2α,3α−ジアセト
キシ−22,23−イソプロピリデンジオキシ−B−ホモ−
7−オキサ−5α−スティグマスタン−6−オンを53mg
(収率67%)得た。エタノールから再結晶してmp245〜2
46℃1 HNMR(CDCl3);δ0.71(3H,s,18−CH3),0.99(3H,s,
19−CH3),1.36(6H,s,アセトナイド基),2.00(3H,s,
アセチル基),2.13(3H,s,アセチル基),3.01(1H,dd,J
=4.9および12.0Hz,5α−H),3.78(2H,m,22−Hおよ
び23−H),4.10(2H,m,7−CH2),4.87(1H,m,2β−
H),5.37(1H,m,3β−H). EI−MS:m/z 618(M+) 実施例4. (22R,23R,24S)−2α,3α−ジアセトキシ
−22,23−ジヒドロキシ−B−ホモ−7−オキサ−5α
−スティグマスタン−6−オンの製造: (22R,23R,24S)−2α,3α−ジアセトキシ−22,23−
イソプロピリデンジオキシ−B−ホモ−7−オキサ−5
α−スティグマスタン−6−オン45mg(0.073mmol)と8
0%酢酸5mlの混合物を100℃で1時間反応させた。溶媒
を減圧下に留去後、残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出液ベンゼン−酢酸エチル=1:1)で精
製して目的の(22R,23R,24S)−2α,3α−ジアセトキ
シ−22,23−ジヒドロキシ−B−ホモ−7−オキサ−5
α−スティグマスタン−6−オンを35mg(収率83%)得
た。1 HNMR(CDCl3);δ0.72(3H,s,18−CH3),0.96(3H,s,
19−CH3),2.00(3H,s,アセチル基),2.13(3H,s,アセ
チル基),3.01(1H,dd,J=4.9および12.0Hz,5α−H),
3.58(1H,m,22−H),3.73(1H,m,23−H),4.10(2H,
m,7−CH2),4.87(1H,m,2β−H),5.37(1H,m,3β−
H). EI−MS:m/z 578(M+)
Claims (2)
- 【請求項1】式 (式中、Rはアシル基を示し、Yは 又は を示すが、該 はA環に結合しているものとする。Xは を示す。R1はC1〜C2のアルキル基を示し、*は基Xのス
テロイド環への結合部位を示す。) で示されるステロイド誘導体。 - 【請求項2】式 (式中、R1はC1〜C2のアルキル基を示す) で示される化合物を酸化し、式 (式中、R1は前記と同じものを意味する) で示される化合物を製造し、次いでこの化合物をアシル
化して式 (式中、Rはアシル基を示し、R1は前記と同じものを意
味する。) で示される化合物を製造し、次いでこの化合物をラクト
ン化し、式 (式中、R,R1は前記と同じものを意味する) で示される化合物を製造し、次いでこの化合物を酸によ
って加水分解しアセトナイド基をはずすことを特徴とす
る式 (式中、Rは前記と同じものを意味する) で示される化合物の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62134924A JP2631472B2 (ja) | 1987-06-01 | 1987-06-01 | ブラシノステロイド誘導体及びその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62134924A JP2631472B2 (ja) | 1987-06-01 | 1987-06-01 | ブラシノステロイド誘導体及びその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63301895A JPS63301895A (ja) | 1988-12-08 |
JP2631472B2 true JP2631472B2 (ja) | 1997-07-16 |
Family
ID=15139725
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62134924A Expired - Lifetime JP2631472B2 (ja) | 1987-06-01 | 1987-06-01 | ブラシノステロイド誘導体及びその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2631472B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61103894A (ja) * | 1984-10-25 | 1986-05-22 | Fuji Yakuhin Kogyo Kk | ブラシノライド誘導体、その製法および植物生長調節作用を有する薬剤 |
-
1987
- 1987-06-01 JP JP62134924A patent/JP2631472B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63301895A (ja) | 1988-12-08 |
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