JP2631214B2 - 断熱壁の形成方法 - Google Patents

断熱壁の形成方法

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JP2631214B2 JP62229398A JP22939887A JP2631214B2 JP 2631214 B2 JP2631214 B2 JP 2631214B2 JP 62229398 A JP62229398 A JP 62229398A JP 22939887 A JP22939887 A JP 22939887A JP 2631214 B2 JP2631214 B2 JP 2631214B2
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清孝 七間
享 赤松
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は断熱壁の形成方法に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする問題点〕
家屋の建造に当たりその断熱性を高めるために、建造
物の外壁と内壁の間に断熱材を介在させることが行われ
ており、例えばポリスチレン等からなる合成樹脂発泡体
ボードを介在させてなる断熱壁が知られている。しかし
ながら、これらの発泡体ボードは断熱性に優れた壁構造
を提供できるものではあるが、圧縮強度等の機械的強度
に劣り、又、燃え易く、例えばウレタン製のボードでは
燃焼した際にシアン等の有毒ガスを発生する等建築部材
としては好ましくない問題を抱えている。
これらの問題点を考慮して、不燃製材料あるいは準不
燃製材料によりなる断熱材を使用して断熱壁を形成する
方法が検討されており、例えば、ポリスチレン等の合成
樹脂発泡体粒子をセメントモルタル中に混練させたもの
を外壁と内壁間に流入固化させて断熱層を形成する方法
が開発されている。
しかしながら、この様な方法では多量の水を含む液状
のモルタルを流し込む為、外壁及び内壁をしっかりとし
た型枠として形成しなければならず、発泡体ボードを釘
等により打ちつけるか又は接着剤により貼着するだけで
断熱層を形成することが可能であった発泡体ボードを使
用する方法に比べて作業性に劣り、又それに伴うコスト
高を招く原因となる。
又、この様な方法によって得られる断熱層は硬化に際
し発泡体粒子が上方に浮上してしまうため下方部におい
ては全く断熱性にも劣るものとなる。又、この方法で
は、モルタル中に多量の水を配合するため硬化後におい
てもなかなか乾燥が進まず、これが原因で壁内にカビ等
が発生してしまう等の問題があった。更にこの方法で
は、骨材として砂を用いるものであるから、モルタルの
硬化や乾燥に際し、収縮等によりクラックが発生し易く
強度低下をまねく等の種々の問題点があった。
本発明は上記従来の技術の欠点に鑑みなされたもので
燃えることがなく安全性の高い断熱層を有し、強度が大
きく、しかも断熱性に富み、しかも衛生的な断熱壁の形
成方法を提供することを目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の断熱壁の形成方法は、外壁と内壁との間に断
熱層が設けられてなり、該断熱層は表面に凹凸を有する
合成樹脂発泡体異形粒子が多数分散して存在し、各異形
粒子を被覆すると共に三次元網目状に一体形成されたセ
メントコンクリートの硬化層を有し且つ断熱層全体に多
数の独立した微細空孔が存在する断熱壁を形成する方法
であって、骨材とポルトランドセメントとからなる混合
セメト100重量部に対して水を10〜30重量部配合したコ
ンクリート組成物に、表面に凹凸を有する多数の合成樹
脂発泡体異形粒子を混合し、該異形粒子の表面を上記コ
ンクリート組成物で被覆し、次いで、このコンクリート
組成物被覆粒子を建造物の外壁と内壁との間に流入充填
した後放置して硬化させることを特徴とする断熱壁の形
成方法を要旨とする。
以下、本発明を図面に基いて詳細に説明する。
第1図は本発明の形成方法によって得られる断熱壁の
構造の一実施例を示すもので、1は断熱壁、2は外壁、
3は内壁、4は断熱層、5は内壁と外壁とを所定の間隔
を以て固定するための固定具である。外壁2としては通
常コンクリート壁(躯体も含む)あるいは木壁等が採用
され、また内壁3としてはコンクリート壁、その他無機
物質からなる壁(例えば石こう壁)、木壁、プラスチッ
ク壁等が採用される。内壁は、それ自体が内装材を兼ね
るものであっても、その上に内装材を施すための下地材
であってもいずれでもかまわない。
一方、固定具5としては無機系接着剤(例えば石こう
系接着剤(商品名「GLボンド」))、両端に接着剤が塗
布された無機製あるいは金属製等のスペーサー等が好ま
しく用いられる。
本発明の形成方法によって得られる断熱壁における断
熱層4は第2図に拡大断面図で示す如く、表面に凹凸を
有する合成樹脂発泡体異形粒子6,6・・・が多数分散し
て存在しており、各異形粒子6,6・・・を被覆すると共
に三次元網目状に一体形成されたセメントコンクリート
の硬化層7を有し且つ層4全体にわたって多数の独立し
た微細空孔8,8・・・が存在する構成を有するものであ
る。
この様に各々独立した微細空孔8,8・・・が存在する
為、層4全体にわたって分散して存在している発泡体異
形粒子6,6・・・の存在とあいまって、本発明の形成方
法によって得られる断熱壁1はセメントコンクリート硬
化層7により接着一体化されているにもかかわらず、断
熱性が極めて良い。
又、異形粒子が分散して存在しており、その表面を被
覆し且つ三次元網目状に一体形成されたセメントコンク
リート硬化層により層全体が接着一体化されている為強
度も充分兼ね備えたものである。即ち、発泡体の球状粒
子を使用してこの様な構成にした場合はセメントコンク
リート硬化層の三次元網目構造の各つながり部分が極め
て小面積となるため強度が劣るものとなる。
上記のように構成される断熱壁1は、以下に示す如き
本発明の方法によれば、断熱層4に収縮やクラック或い
はカビ等を発生させることなく容易且つ速やかに形成す
ることができる。即ち、ポリスチレン、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、あるい
はこれら2種以上のブレンド物又は共重合物等で形成さ
れる合成樹脂発泡成形体、好ましくは予備発泡粒子の型
内発泡成形体を公知の粉砕機により、異形に粉砕し粒状
とした多数の異形粒子を骨材を含むセメントコンクリー
ト中で混合し、それらを外壁2及び内壁3間9に充填し
(第3図参照)、放置することにより硬化して形成する
(第2図参照)。また、上記異形粒子として、セメント
コンクリートに混合する以前にその表面に水と各種セメ
ント、例えば、ポルトランドセメント、アルミナセメン
ト、石灰混合セメント、高炉セメント等からなるセメン
ト組成物中に混合し、その表面でセメントを硬化させた
層10を有する異形粒子6(第4図参照)を使用すること
もできる。上記の如き異径粒子6を使用した場合には、
これら粒子と上記セメントコンクリートとの付着性がよ
り高まり強固に両者は接着されるようになる。
本発明の形成方法においては、セメントコンクリート
の硬化層は、骨材、ポルトランドセメント及び水からな
るコンクリート組成物に水和反応を生ぜしめ、硬化させ
て得る。上記コンクリート組成物は、混合セメント100
重量部に対して水を10〜30重量部混合して得る。また、
この様な組成物には必要に応じて他の混合材を添加する
ことができる。
上記混合セメントとしては好ましくはポルトランドセ
メント15〜30wt%と、骨材、望ましくは高炉スラグ85〜
70wt%とからなるものが用いられる。混合セメントにお
いて骨材が少ない場合には硬化や乾燥に際して収縮及び
クラックが発生し易く、これが硬化物ひいては壁全体の
強度を低下させる原因となる。一方、骨材が多い場合に
は硬化物の強度を低下させたりするので好ましくない。
また、上記コンクリート組成において水量が少ない場
合には、水和反応が十分行えず、硬化物が強度に劣るも
のとなる。一方、水量が多い場合にはコンクリートの硬
化を遅らせたり、硬化した後も十分乾燥が進まず、壁内
にカビ等を発生させる原因となる。
一方、上記コンクリート組成物と異形発泡粒子との混
合割合は(体積比)は、コンクリート組成物の硬化後に
おいて、通常100:50〜500、好ましくは100:100〜400の
範囲で選択される。コンクリート組成を上記の如く規定
することにより、コンクリート組成物の壁間への流入が
砂を入れるかの如く容易に行えるとともに硬化に当たっ
ては収縮及びクラック等が発生することがなく、また使
用水量が極めて少ないため硬化及び乾燥が迅速に行える
等の種々の効果を奏する。しかも得られた断熱壁は断熱
性、強度及び吸音性にも優れたものとなる。
〔実施例〕
発泡倍率30倍のポリスチレン型内発泡成形体を粉砕機
により最大粒径が10mm以下の異形粒子とし、これらを一
旦ポルトランドセメント100重量部と水25重量部からな
る組成物に混合し、異形粒子表面にポルトランドセメン
ト層を形成させ、硬化させ第3図の如く異形粒子を得
た。次いで、高炉スラグ80wt%とポルトランドセメント
20wt%とからなる混合セメント100重量部と水25重量部
及び上記ポルトランドセメント層を表面に有する異形粒
子200重量部とを混合し、コンクリート外壁と石こうボ
ード内壁との間(これらは石こう系接着剤にて取り付け
た。)に充填し、放置して断熱壁を形成した。得られた
断熱壁は断熱性及び吸音性が良好で、しかも強度の大き
いものであった。
〔発明の効果〕
以上説明した如く、本発明の形成方法によれば特定の
組成、配合比を有するコンクリート組成物が被覆された
発泡体粒子から構成されてなる断熱層形成用粒子を外壁
と内壁間に充填した後、固化させ断熱層を形成する為、
外壁と内壁をしっかりとしたコンクリート型枠状に形成
することなく、容易に断熱層の形成が行えるものであ
る。又、異形粒子表面に接着層が形成された断熱層形成
用粒子を使用するため、接着層の接着面積が球状のもの
と比較して大きくなり接着力相互の結合力が増大し、又
断熱層形成用粒子相互がかみあうように接着されるため
得られる断熱層も強度が強いものが得られ、ひいては断
熱壁全体も強度の大きいものが得られる。又、層全体に
独立した微細空孔が存在する断熱層が得られるため断熱
性能及び吸音性能も極めて良好な断熱壁が得られる。
また、本発明では、コンクリート組成中に水が少量し
か含まれていないから、コンクリートの硬化が促進され
ると共にコンクリートの硬化や乾燥に当たり、収縮やク
ラック等が発生し難いため、これらの原因による強度低
下も極めて小さい等種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図は本発明形
成方法によって得られる断熱壁の一実施例を示す縦断面
図、第2図は断熱層の要部拡大断面図、第4図は本発明
形成方法に使用する異形粒子の一例を示す縦断面図、第
3図は本発明の断熱壁の形成方法の一例を示す縦断面図
である。 1……断熱壁 2……外壁 3……内壁 4……断熱層 6……合成樹脂発泡体異形粒子 7……セメントコンクリートの硬化層 8……微細空孔

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外壁と内壁との間に断熱層が設けられてな
    り、該断熱層は表面に凹凸を有する合成樹脂発泡体異形
    粒子が多数分散して存在し、各異形粒子を被覆すると共
    に三次元網目状に一体形成されたセメントコンクリート
    の硬化層を有し且つ断熱層全体に多数の独立した微細空
    孔が存在する断熱壁を形成する方法であって、骨材とポ
    ルトランドセメントとからなる混合セメント100重量部
    に対して水を10〜30重量部配合したコンクリート組成物
    に、表面に凹凸を有する多数の合成樹脂発泡体異形粒子
    を混合し、該異形粒子の表面を上記コンクリート組成物
    で被覆し、次いで、このコンクリート組成物被覆粒子を
    建造物の外壁と内壁との間に流入充填した後放置して硬
    化させることを特徴とする断熱壁の形成方法。
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