JP2630859B2 - 歪ゲージ式ロードセル - Google Patents
歪ゲージ式ロードセルInfo
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- Japan
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- strain
- strain gauge
- coating material
- load cell
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Description
関し、特に起歪体を構成する金属が腐食しやすい環境で
使用されるロードセルに好適な歪ゲージ式ロードセルに
関するものである。
は、特開昭64−49924号公報に開示されたものが
あった。この歪ゲージ式ロードセルは、高力アルミニュ
ウム材等からなる起歪体の起歪部(撓み部)に歪ゲージ
を貼り付け、該歪ゲージを含む起歪体の表面をスチレン
−ブタジエン共合物系又はスチレン−イソプレン共合物
系の高分子材料を主成分とするコーティング材で覆った
ものである。
は、スチレン−ブタジエン共合物系又はスチレン−イソ
プレン共合物系の高分子材料を溶剤で液状にし、ロード
セルの全表面に塗布した後、これを乾燥させて行ってい
る。このようなコーティング材で覆った歪ゲージ式ロー
ドセルにおいては、100Kg以上の高秤量のロードセル
ではクリープの増加は殆どなくヒステリシス、直線性、
再現性ともによい結果を得ることができた。
ーティング材を30Kg以下の低秤量のロードセルに用い
ると、クリープ値が増加してしまい秤精度に影響を与え
るという問題がある。特に、スチレン−ブタジエン共合
物系又はスチレン−イソプレン共合物系の高分子材料は
弾性率の温度依存性が大きく、低温(10℃以下)の環
境で使用する場合は、ロードセルの精度に大きく影響を
与えた。また、コーティング材は長期劣化を生じ、ゴム
の弾性率が増大して硬くなりクリープ値が多くなるばか
りでなく、コーティングが剥離して本来の目的である防
湿、防錆の作用を果たさなくなり、ロードセルの耐久性
を著しく減少させていた。
で、防湿、防錆、耐薬品性に優れ、耐久性のある高精度
の歪ゲージ式ロードセルを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、起歪体の起歪部に歪ゲージを
貼り付けた構造の歪ゲージ式ロードセルであって、歪ゲ
ージを貼り付けた起歪部を含む起歪体の上下面にブチル
ゴム板を配設し、該ブチルゴム板を含む起歪体の全面を
ブチル系ゴムコーティング材又はクロロプレン系ゴムコ
ーティング材で覆い、更にゴムコーティングの全表面を
シリコンコーティング材で覆ったことを特徴とする。
起歪部に歪ゲージを貼り付けた構造の歪ゲージ式ロード
セルであって、起歪体はアルマイト処理を施したアルミ
ニュウム又はアルミニュウム合金からなり、起歪部に貼
り付ける歪ゲージはアルマイト処理を施さない起歪体に
貼り付ける歪ゲージよりマイナスクリープ特性を持つ歪
ゲージであり、歪ゲージを貼り付けた起歪部を含む起歪
体の全面をブチル系ゴムコーティング材又はクロロプレ
ン系ゴムコーティング材で覆い、更にコーティングの全
表面をシリコンコーティング材で覆ったことを特徴とす
る。
む起歪体の上下面にブチルゴム板を配設しているので、
このブチルゴム板の上面をブチル系又はクロロプレン系
のゴムコーティング材で覆った場合、ブチルゴム板の全
表面に溶液状のゴムコーティングを塗布することによ
り、ブチルゴム板のピンホールも塞がれ防湿性が向上す
る。また、ブチル系ゴムコーティング材又はクロロプレ
ン系ゴムコーティング材は、スチレン−ブタジエン共合
物系又はスチレン−イソプレン共合物系に比べ弾性率が
小さく、且つ弾性率の温度依存性が少ないので、低秤量
ロードセルに用いてもコーティング材がロードセルの精
度に影響をおよぼさないため、温度特性が良く高精度の
防湿、防錆型ロードセルとなる。
レン系ゴムコーティング材は防湿、防錆耐薬品、耐候性
に優れ、且つコーティング材の経年変化が少ないので、
長期劣化による弾性率の変化や剥離が起こらないため、
ロードセルの精度維持と使用環境が制限されず、半永久
的に耐久性が向上する。
レン系ゴムコーティング材は、それ自体防錆効果があ
り、ロードセル起歪体のアルマイトとの相乗効果によ
り、更に優れた防錆効果を発揮するから耐久性を向上さ
せる。
り付ける歪ゲージをアルマイト処理を施さない起歪体に
貼り付ける歪ゲージよりマイナスクリープの特性を持つ
歪ゲージとすることにより、アルマイト処理を施すこと
により増加するクリープをマイナスクリープ特性の歪ゲ
ージで相殺する。
する。図1及び図2は本発明に係る歪ゲージ式ロードセ
ルの構造を示す図で、図1は外観斜視図、図2は図1の
X−X断面図である。本ロードセルは、上下にビームを
有する公知の所謂ダブルビーム型のロードセルである。
ウム合金材でできており、上下のビームの所定位置には
薄肉の撓み部(起歪部)3が形成され、該撓み部3の近
傍にはストレンゲージ(歪ゲージ)1が貼り付けられて
いる。この歪ゲージ1を含む起歪体2の上下面には防水
材としてブチルゴム板4が配設されている。更にその全
表面をブチル系ゴム又はクロロプレン系のゴムコーティ
ング材5で覆っている。そして更にその上面をシリコー
ンコーティング6で覆っている。
は、ブチルゴムを主成分とした防錆材を速乾性溶材(ト
ルエン、nヘキサン等)に溶かしたものを塗布すること
により行う。これにより塗布後は溶媒が揮発し、ブチル
系のゴムの薄いカバーコートとなる。
形成は、クロロプレンを主成分とした防錆材を速乾性溶
材(トルエン、nヘキサン等)に溶かしたものを塗布す
ることにより行う。これにより塗布後は溶媒が揮発し、
クロロプレン系ゴムの薄いカバーコートとなる。
クロロプレン系のゴムコーティング材に起歪体2を浸
し、起歪体2の全面を覆う作業を行えば、塗布作業が単
純化され、工数を減らすことができる。
ィング材5は、非常にべたつくのと同時に有機系の溶剤
に弱いという性質がある。そこで上記のように、コーテ
ィング材5の上からシリコーン樹脂によるシリコーンコ
ーティング6を行うと、取扱いが容易になると同時に有
機系の物質からも保護することができる。
コーティング材5は、防湿、防錆耐薬品、耐候性に優れ
ているので、コーティング材5の長期劣化による弾性率
の変化や剥離が起こらないから、ロードセルの精度維持
と使用環境が制限されず、半永久的に耐久性が向上す
る。
歪体2の表面をブチル系又はクロロプレン系のゴムコー
ティング材5で覆うことにより、このゴムコーティング
材5は、スチレン−ブタジエン共合物系又はスチレン−
イソプレン共合物系に比べ弾性率が小さく、且つ弾性率
の温度依存性が少ないので、低秤量ロードセルに用いて
もゴムコーティング材5がロードセルの精度に影響をお
よぼさないから、温度特性の良い高精度の防湿、防錆型
のロードセルを提供もできる。
リープ〔%〕を示す図である。同図に示すように、従来
のスチレン−ブタジエン系共合物又はスチレン−イソプ
レン系共合物からなるコーティグ材に対して、本発明の
溶液状のブチル系又はクロロプレン系のゴムコーティン
グ材を塗布して形成したコーティングの場合は、クリー
プが大幅に減少することが判る。
セルの構造を示す図(図1のX−X断面図に相当する)
である。図示するように起歪体2の表面を防錆作用を高
めるためアルマイト処理を施し、アルマイト層7が形成
されている。該アルマイト層7の上面をブチル系又はク
ロロプレン系のゴムコーティング材5で覆い、更にその
上面をシリコーンコーティング6で覆っている。なお、
図2の説明と重複する部分は削除する。
コーティング材5は、それ自体防錆効果がある、ロード
セルの起歪体2のアルマイト層7との相乗効果により、
更に優れた防錆効果を発揮するから耐久性を向上させ
る。
で図5に示すように起歪部の一部を削り取り切削して切
削部3aを形成する場合がある。この切削によりアルマ
イト層7が剥がされた局部の表面処理として、ブチル系
又はクロロプレン系のゴムコーティング材でこの部分を
覆うことにより、起歪部以外が腐食しても防錆効果を保
ち耐久性とロードセルの精度を維持することができる。
従って、現場におけるロードセルの調整後の応急処理と
して非常に有効である。
ュウム合金の起歪体2に防錆作用を与えるため、アルマ
イト処理を施した場合、このアルマイト処理によりクリ
ープは大きくなる。そのためアルマイト処理しない起歪
体に接着する歪ゲージよりもマイナスクリープの特性を
もつ歪ゲージを使用してロードセルのクリープを少なく
することができる。
歪体2の上下面には防水材としてブチルゴム板4を配設
している。このブチルゴム板4の上をブチル系又はクロ
ロプレン系のゴムコーティング材5で覆うため、ブチル
ゴム板4の上面に溶液状のゴムコーティング5を塗布す
ることにより、ブチルゴム板4のピンホールも塞がれて
防湿性を向上させる。
板4の上面に図6に示すように、ラミネートフィルム又
はアルミニュウム箔の防湿膜8を配置する場合、この上
面をブチル系又はクロロプレン系のゴムコーティング材
5で覆うことにより、これら防湿膜8の防錆の作用も持
たせることができる。
項2に記載の発明によれば下記のような優れた効果が得
られる。 (1)歪ゲージを貼り付けた起歪部を含む起歪体の上下
面にブチルゴム板を配設しているので、このブチルゴム
板の全表面をブチル系又はクロロプレン系のゴムコーテ
ィング材で覆った場合、ブチルゴム板の上面に溶液状の
ゴムコーティングを塗布することにより、ブチルゴム板
のピンホールも塞がれ防湿性が向上する。また、ブチル
系ゴムコーティング材又はクロロプレン系ゴムコーティ
ング材は、スチレン−ブタジエン共合物系又はスチレン
−イソプレン共合物系に比べ弾性率が小さく、且つ弾性
率の温度依存性が少ないので、低秤量ロードセルに用い
てもコーティング材がロードセルの精度に影響をおよぼ
さないため、温度特性が良く高精度の防湿、防錆型ロー
ドセルとなる。
ロロプレン系ゴムコーティング材は、防湿、防錆に優
れ、且つコーティング材の長期劣化による弾性効率の変
化や剥離が起こらないため、歪ゲージのみでなく起歪体
全体の防湿及び防錆が図れ、ロードセルの精度維持と使
用環境が制限されず半永久的に耐久性が向上する。
ロロプレン系ゴムコーティング材は、耐薬品、耐油性が
低いが、その上面をシリコンコーティングで覆うことに
よりこの弱点を補い歪ゲージのみでなく起歪体全体の耐
薬品、耐油性が向上しロードセルの防湿、防錆効果が使
用環境に制限されず半永久的に持続する。
下記の効果が得られる。 (4)ブチル系ゴムコーティング材又はクロロプレン系
ゴムコーティング材は、それ自体防錆効果があり、ロー
ドセル起歪体のアルマイト処理との相乗効果により、更
に優れた防錆効果を発揮するから耐久性を向上させる。
造を示す外観斜視図である。
〔%〕を示す図である。
を示す断面図である。
を示す外観図である。
を示す断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 起歪体の起歪部に歪ゲージを貼り付けた
構造の歪ゲージ式ロードセルであって、 前記歪ゲージを貼り付けた起歪部を含む起歪体の上下面
にブチルゴム板を配設し、該ブチルゴム板を含む起歪体
の全面をブチル系ゴムコーティング材又はクロロプレン
系ゴムコーティング材で覆い、更に前記ゴムコーティン
グの全表面をシリコンコーティング材で覆ったことを特
徴とする歪ゲージ式ロードセル。 - 【請求項2】 起歪体の起歪部に歪ゲージを貼り付けた
構造の歪ゲージ式ロードセルであって、 前記起歪体はアルマイト処理を施したアルミニュウム又
はアルミニュウム合金からなり、 前記起歪部に貼り付ける歪ゲージはアルマイト処理を施
さない起歪体に貼り付ける歪ゲージよりマイナスクリー
プ特性を持つ歪ゲージであり、 前記歪ゲージを貼り付けた起歪部を含む起歪体の全面を
ブチル系ゴムコーティング材又はクロロプレン系ゴムコ
ーティング材で覆い、更に前記ゴムコーティングの全表
面をシリコンコーティング材で覆ったことを特徴とする
歪ゲージ式ロードセル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3059508A JP2630859B2 (ja) | 1991-03-01 | 1991-03-01 | 歪ゲージ式ロードセル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3059508A JP2630859B2 (ja) | 1991-03-01 | 1991-03-01 | 歪ゲージ式ロードセル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04274720A JPH04274720A (ja) | 1992-09-30 |
JP2630859B2 true JP2630859B2 (ja) | 1997-07-16 |
Family
ID=13115272
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3059508A Expired - Lifetime JP2630859B2 (ja) | 1991-03-01 | 1991-03-01 | 歪ゲージ式ロードセル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2630859B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0763626A (ja) * | 1993-08-27 | 1995-03-10 | Tama Electric Co Ltd | 薄膜ロードセル |
JP2001343294A (ja) * | 2000-05-31 | 2001-12-14 | Ishida Co Ltd | ロードセル及び秤 |
CN109632158A (zh) * | 2018-12-19 | 2019-04-16 | 天地科技股份有限公司 | 模型试验应力测试块体及其制备和使用方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59231431A (ja) * | 1983-06-14 | 1984-12-26 | Tokyo Electric Co Ltd | ロ−ドセル |
JPS61155929A (ja) * | 1984-12-28 | 1986-07-15 | Teraoka Seiko Co Ltd | ロ−ドセルのクリ−プ調整方法およびクリ−プを調整したロ−ドセル |
JPS62119426A (ja) * | 1985-11-20 | 1987-05-30 | Tokyo Electric Co Ltd | ロ−ドセル |
JPS6449924A (en) * | 1987-08-20 | 1989-02-27 | Teraoka Seiko Kk | Strain gage type load cell |
-
1991
- 1991-03-01 JP JP3059508A patent/JP2630859B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04274720A (ja) | 1992-09-30 |
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