JP2630531B2 - 半導体発光装置 - Google Patents

半導体発光装置

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JP2630531B2
JP2630531B2 JP34660391A JP34660391A JP2630531B2 JP 2630531 B2 JP2630531 B2 JP 2630531B2 JP 34660391 A JP34660391 A JP 34660391A JP 34660391 A JP34660391 A JP 34660391A JP 2630531 B2 JP2630531 B2 JP 2630531B2
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俊之 棚橋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体発光装置、特
に、0.6μm帯の低しきい値電流特性と高出力特性を
有する可視光半導体レーザ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】0.6μm帯可視光半導体レーザ装置
は、光ディスク装置,レーザプリンタ,POS等の光情
報処理装置の書込みあるいは読み取りを高性能化するた
めの光源として期待されている。そして、この可視光半
導体レーザ装置としては、低しきい値電流特性と高出力
特性を有することが要求されている。
【0003】図6は、従来の半導体発光装置の構成説明
図である。この図において、21はn+ −GaAs基
板、22はn−GaAsバッファ層、23はn−AlG
aInPクラッド層、24はGaInP活性層、25は
p−AlGaInPクラッド層、26はp−GaInP
エッチングストップ層、27はp−AlGaInP層、
28はp−GaInP層、29はp−GaAsキャップ
層、30はn−GaAs埋め込み層、31はp+ −Ga
Asコンタクト層である。
【0004】この従来の半導体発光装置は、まず、n+
−GaAs基板21の上に、n−GaAsバッファ層2
2、n−AlGaInPクラッド層23、GaInP活
性層24、p−AlGaInPクラッド層25、p−G
aInPエッチングストップ層26、p−AlGaIn
P層27、p−GaInP層28、p−GaAsキャッ
プ層29を順次成長し、p−GaAsキャップ層29の
上の発光領域に相当する部分にストライプ状のエッチン
グマスクを形成し、発光領域以外の領域のp−GaAs
キャップ層29、p−GaInP層28、p−AlGa
InP層27をp−GaInPエッチングストップ層2
6の表面までエッチングし、その跡にn−GaAs埋め
込み層30を成長し、さらに、p+ −GaAsコンタク
ト層31を成長することによって製造される。
【0005】この半導体発光装置の、p−AlGaIn
P層27/p−GaInP層28/p−GaAsキャッ
プ層29からなる積層構造において、p−AlGaIn
P層27とp−GaAsキャップ層29の間にp−Ga
InP層28が介挿されているのは、p−AlGaIn
P層27とp−GaAsキャップ層29に直接接触する
場合に生じる価電子帯の大きいヘテロ障壁を、それらの
層間に形成される小さいヘテロ障壁に分割して電気抵抗
を低減するためである。
【0006】図7は、従来の半導体発光装置のエネルギ
バンド構造図である。この図にみられるように、p−A
lGaInP層27とp−GaAsキャップ層29の間
にp−GaInP層28が挿入されているため、p−A
lGaInP層27とp−GaInP層28の界面のヘ
テロ障壁を200meV程度に、また、p−GaInP
層28とp−GaAsキャップ層29の界面のヘテロ障
壁を300meV程度に小さくすることができる。
【0007】従来、このp−AlGaInP層27とp
−GaInP層28の界面に、p−AlGaInP層2
7とp−GaInP層28の中間的な組成を有するAl
GaInP層を挿入して、p−AlGaInP層27と
p−GaInP層28の界面の200meV程度のヘテ
ロ障壁をさらに低減することが提案されている。
【0008】
【発明が解決しようする課題】しかしながら、上記のよ
うに、p−AlGaInP層27とp−GaInP層2
8の界面に、これらの層の中間的な組成を有するAlG
aInP層を挿入することによって両層の界面のヘテロ
障壁を低減することができても、p−GaInP層28
とp−GaAs層29の界面の300meV程度のヘテ
ロ障壁が依然として存在している。
【0009】そして、このヘテロ障壁が存在するため
に、正孔の注入が阻害され、電流−電圧特性に大きな抵
抗が現れ、動作電流によってその部分に発熱がおこり、
しきい値電流の増加や効率の低下を招くという問題があ
った。
【0010】本発明は、電流供給経路を構成するp型A
lGaInP層27とp−GaAs層29の間に生じる
ヘテロ障壁を低くしてこの部分の電気抵抗を低減し、動
作電流による発熱を防ぐことによって、低しきい値電流
で高効率の半導体レーザ装置等の半導体発光装置を提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる半導体発
光装置においては、上記の目的を達成するために、発光
領域の電流供給経路であるp−GaAsキャップ層(1
1)とp−(Alz Ga1-z 0.5 In0.5 Pクラッド
層(0<z<1)(7)の間にp−(Alr Ga1-r
0.5 In0.5 P層(0≦r<z)(9)を形成し、さら
に、このp−GaAsキャップ層(11)とp−(Al
r Ga1-r 0.5 In0.5 P層(0≦r<z)(9)の
間にp−In1-u Gau As1-v v 層(0<u<1,
0<v<1)(10)を形成した構成を採用した。
【0012】また、この場合、p−In1-u Gau As
1-v v 層(0<u<1,0<v<1)(10)の組成
を厚さ方向に徐々に変化して両層のエネルギバンドを滑
らかに接続して、ヘテロ障壁を低減することができる。
【0013】また、発光領域の電流供給経路であるp−
GaAsキャップ層(11)とp−(Alz Ga1-z
0.5 In0.5 Pクラッド層(0<z<1)(7)の間に
p−(Alr Ga1-r 0.5 In0.5 P層(0≦r<
z)(9)を形成し、さらに、このp−GaAsキャッ
プ層(11)とp−(Alr Ga1-r 0.5 In0.5
層(0≦r<z)(9)の間にp−Alw Ga1-w As
層(0<w<1)(15)を形成した構成を採用した。
【0014】そしてまた、発光領域の電流供給経路であ
るp−GaAsキャップ層(11)とp−(Alz Ga
1-z 0.5 In0.5 Pクラッド層(0<z<1)(7)
の間にp−(Alr Ga1-r 0.5 In0.5 P層(0≦
r<z)(9)を形成し、さらに、このp−GaAsキ
ャップ層(11)およびp−(Alr Ga1-r 0.5
0.5 P層(0≦r<z)(9)の間に、p−GaAs
キャップ層(11)に接してp−Als Ga1-s As層
(0<s<1)(16)を、p−(Alr Ga 1-r
0.5 In0.5 P層(0≦r<z)(9)に接してp−G
t In1-t P層(0<t<0.5)(17)を形成し
た構成を採用した。
【0015】
【作用】本発明のように、半導体発光装置の電流供給経
路を構成するp−GaInP層28とp−GaAs層2
9の界面に、これらの半導体層のエネルギギャップの中
間的なエネルギギャップを有する組成の半導体層、ある
いは、これらの半導体層のエネルギギャップの差異を滑
らかに接続するために組成を厚さ方向に徐々に変えた半
導体層を介挿すると、半導体層間のヘテロ障壁が低減、
あるいは、消滅して、正孔の注入が阻害されることがな
くなり、電気抵抗が低減されるため、動作電流による発
熱が低減され、低しきい値電流特性と高効率特性をもつ
半導体発光装置を提供することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例の半導体発光装置につ
いて説明する。
【0017】(第1実施例)図1(A),(B)は、本
発明の第1実施例の半導体発光装置の構成説明図であ
る。
【0018】この図において、1はn+ −GaAs基
板、2はn+ −GaAsバッファ層、3はn−(Al
0.7 Ga0.3 0.5 In0.5 Pクラッド層、4はGa
0.5 In0. 5 P活性層、5はp−(Al0.7 Ga0.3
0.5 In0.5 P第1クラッド層、6はp−Ga0.5 In
0.5 Pエッチングストップ層、7はp−(Al0.7 Ga
0.3 0.5 In0.5 P第2クラッド層、8はp−(Al
0.4 Ga0.6 0.5 In0.5 P第1中間層、9はp−G
0.5 In0.5 P第2中間層、10はp−In0.25Ga
0.75As0.5 0.5 第3中間層、11はp−GaAsキ
ャップ層、12はn−GaAs埋め込み層、13はp+
−GaAsコンタクト層である。
【0019】この半導体発光装置は、下記の工程によっ
て製造される。
【0020】第1工程(図1(A)参照) 面方位(100)のn+ −GaAs基板1の上に、MO
VPE法によって、厚さ1.0μmのn+ −GaAsバ
ッファ層2、厚さ1.0μmのn−(Al0.7
0.3 0.5 In0.5 Pクラッド層3、厚さ0.07μ
mのGa0.5 In0.5 P活性層4、厚さ0.2μmのp
−(Al0.7 Ga0.3 0.5 In0.5 P第1クラッド層
5、厚さ100Åのp−Ga0.5 In0.5 Pエッチング
ストップ層6、厚さ0.8μmのp−(Al0.7 Ga
0.3 0.5 In0.5 P第2クラッド層7、厚さ0.1μ
mのp−(Al0.4 Ga0.6 0.5 In0.5 P第1中間
層8、厚さ0.1μmのp−Ga0.5 In0.5 P第2中
間層9、厚さ0.1μmのp−In 0.25Ga0.75As
0.5 0.5 第3中間層10、厚さ0.1μmのp−Ga
Asキャップ層11を順次成長する。
【0021】このとき、原料ガスとして、III族元素
にはTMA(トリメチルアルミニウム)、TEG(トリ
エチルガリウム)、TMI(トリメチルインジウム)、
V族元素にはPH3 (ホスフィン)、AsH3 (アルシ
ン)を用いる。
【0022】ドーパントとしては、p型にDMZ(ディ
メチル亜鉛)、n型にH2 Se(セレン化水素)を用い
る。
【0023】第2工程(図示されていない。) p−GaAsキャップ層11の上に<011>方向に幅
6μmのSiO2 膜のストライプマスクを通常のフォト
リソグラフ技術を用いて形成する。
【0024】第3工程(図1(B)参照) SiO2 膜のストライプマスクを用いて硫酸と過酸化水
素水と水の混合液を用いた化学エッチングによって、p
−GaAsキャップ層11を除去した後、低温において
塩酸を用いた化学エッチングによって、p−In0.25
0.75As0.5 0.5 第3中間層10、p−Ga0.5
0.5 P第2中間層9、p−(Al0.4 Ga0.6 0.5
In0.5 P第1中間層8、および、p−(Al0.7 Ga
0.3 0. 5 In0.5 P第2クラッド層7をp−Ga0.5
In0.5 Pエッチングストップ層6を用いて除去する。
【0025】第4工程(図1(B)参照) 第3工程によって除去したp−GaAsキャップ層1
1,p−In0.25Ga0. 75As0.5 0.5 第3中間層1
0,p−Ga0.5 In0.5 P第2中間層9,p−(Al
0.4 Ga0.6 0.5 In0.5 P第1中間層8,p−(A
0.7 Ga0.3 0.5 In0.5 P第2クラッド層7の跡
に、MOVPE法によってn−GaAs埋め込み層12
を成長する。
【0026】第5工程(図1(B)参照) SiO2 膜のストライプマスクをフッ酸で除去した後、
MOVPE法によってp+ −GaAsコンタクト層13
を成長する。
【0027】第6工程(図示されていない。) 下側にAuGe/Au構造のn側電極を形成し、上側に
AuZn/Au構造のp側電極を形成し、発光領域に共
振器長300μmのファブリペロ共振器を形成して半導
体発光装置を完成する。
【0028】この実施例の特徴とする構成は、上記の、
p−Ga0.5 In0.5 P第2中間層9/p−In0.25
0.75As0.5 0.5 第3中間層10/p−GaAsキ
ャップ層11のヘテロ構造である。
【0029】図2は、第1実施例の半導体発光装置のエ
ネルギバンド構造図である。この図に示されているよう
に、この実施例においては、p−Ga0.5 In0.5 P第
2中間層9とp−GaAsキャップ層11が直接接触す
る場合に生じていた高い障壁(図7参照)が、p−Ga
0.5 In0.5 P第2中間層9とp−In0.25Ga0.75
0.5 0.5 第3中間層10の間の低い障壁と、p−I
0.25Ga0. 75As0.5 0.5 第3中間層10の間とp
−GaAsキャップ層11の間の低い障壁に分散されて
いるため、電気抵抗を低減することができる。この実施
例による半導体発光装置(可視光半導体レーザ装置)
は、しきい値電流が30mAと低く、効率が0.5mW
/mAと高く、良好な特性を示した。
【0030】なお、上記の実施例においては、第2中間
層9がp−Ga0.5 In0.5 Pによって形成されている
として説明したが、この層が製造上の理由によりこれに
若干のAlが添加されたp−(Alr Ga1-r 0.5
0.5 P層(0≦r<z)であっても、上記と同様の効
果を奏する。
【0031】(第2実施例)この実施例においては、第
1実施例の半導体発光装置の、p−Ga0.5 In0. 5
第2中間層9/p−In0.25Ga0.75As0.5 0.5
3中間層10/p−GaAsキャップ層11のヘテロ構
造の、p−In0.25Ga0.75As0.5 0.5 第3中間層
10に相当する半導体層が、In1-u Gau As1-v
v 層(0.5≦u≦1,0≦v≦1)14で構成され、
uあるいはvの値が層厚方向に徐々に変化して組成が傾
斜(グレーディッド)し、In1-u Gau As1-v v
層14の組成が、下端で下層のp−Ga0.5 In0.5
第2中間層9の組成と一致し、上端で上層のp−GaA
sキャップ層11の組成と一致し、GaAs基板と格子
整合していることが特徴である。
【0032】なお、この場合、uとvの範囲はその上層
と下層の半導体層の組成によって変わり、一般的には、
0≦u≦1,0≦v≦1である。この実施例において
は、ヘテロ障壁は消滅している。
【0033】図3は、第2実施例の半導体発光装置のエ
ネルギバンド構造図である。この図に示されているよう
に、この実施例においては、p−Ga0.5 In0.5 P第
2中間層9とp−GaAsキャップ層11の間が傾斜し
た直線で接続されており、障壁が存在しない。したがっ
て、この実施例の場合、電気抵抗が低減され、半導体発
光装置のしきい値電流を低下し、効率を向上することが
できる。
【0034】(第3実施例)この実施例においては、第
1実施例の半導体発光装置の、p−Ga0.5 In0. 5
第2中間層9/p−In0.25Ga0.75As0.5 0.5
3中間層10/p−GaAsキャップ層11のヘテロ構
造の、p−In0.25Ga0.75As0.5 0.5 第3中間層
10に相当する半導体層が、p−Alw Ga1-w As層
15(0<w<1)で構成され、wの値がp−GaAs
キャップ層11に近づくにしたがって0に漸近すること
が特徴である。
【0035】図4は、第3実施例の半導体発光装置のエ
ネルギバンド構造図である。この図に示されているよう
に、この実施例においては、p−Ga0.5 In0.5 P第
2中間層9とp−Alw Ga1-w As層15のエネルギ
バンドには僅かに障壁が形成されるが、p−GaAsキ
ャップ層11とp−Alw Ga1-w As層15とは傾斜
する直線によって接続されており障壁が存在しない。
【0036】したがって、この実施例の場合、電気抵抗
が低減され、半導体発光装置のしきい値電流を低下し、
効率を向上することができる。この実施例においては、
V族元素としてAsとPの両方を含む半導体層を使う必
要がないため、組成制御が容易になる利点がある。
【0037】(第4実施例)この実施例においては、第
1実施例の半導体発光装置の、p−Ga0.5 In0. 5
第2中間層9/p−In0.25Ga0.75As0.5 0.5
3中間層10/p−GaAsキャップ層11のヘテロ構
造の、p−In0.25Ga0.75As0.5 0.5 第3中間層
10に相当する半導体層が、p−GaAsキャップ層1
1に近い側のp型Als Ga1-s As層16(0<s<
1)と、p−Ga0.5 In0.5 P第2中間層9に近い側
のp型Gat In1-t P層17(0<t<0.5)の2
重構造とし、sあるいはtの値を接触面での組成を可能
な限り一致させるように調整していることが特徴であ
る。
【0038】したがって、p−GaAsキャップ層11
と接触する面では、p型Als Ga 1-s As層16の組
成をp−GaAsとしてp−GaAsキャップ層11と
一致させることができる。
【0039】そして、p−Ga0.5 In0.5 P第2中間
層9と接触する面では、p型Gat In1-t P層の組成
をp−Ga0.5 In0.5 Pとしてp−Ga0.5 In0.5
P第2中間層9と一致させることができる。しかし、p
型Als Ga1-s As層16とp型Gat In1-t P層
17の接触面での組成を一致させることはできない。
【0040】図5は、第4実施例の半導体発光装置のエ
ネルギバンド構造図である。この図に示されているよう
に、この実施例においては、p−Ga0.5 In0.5 P第
2中間層9とp型Gat In1-t P層17の接触面にお
けるエネルギバンドは連続し、p−GaAsキャップ層
11とp型Als Ga1-s As層16の接触面における
エネルギバンドは連続する。
【0041】そして、p型Gat In1-t P層17とp
型Als Ga1-s As層16の接触面に僅かな障壁が形
成される。したがって、この実施例の場合、電気抵抗が
低減され、半導体発光装置のしきい値電流を低下し、効
率を向上することができる。
【0042】この実施例においては、Gat In1-t
層17(0<t<0.5)はGaAs基板と格子整合し
ないが、その厚さを臨界膜厚以下にすることによって結
晶欠陥が発生するのを防ぐことができる。また、この実
施例によれば、AlGaAs層16のAlの組成を少な
くすることができるため、酸化性の強いAlに起因する
欠陥を入りにくくすることができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
動作電流経路に存在するヘテロ障壁を低くして低抵抗化
することができるため、低しきい値電流特性と高効率の
半導体発光装置を実現することができ、可視光情報処理
装置の高性能化に寄与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A),(B)は第1実施例の半導体発光装置
の構成説明図である。
【図2】第1実施例の半導体発光装置のエネルギバンド
構造図である。
【図3】第2実施例の半導体発光装置のエネルギバンド
構造図である。
【図4】第3実施例の半導体発光装置のエネルギバンド
構造図である。
【図5】第4実施例の半導体発光装置のエネルギバンド
構造図である。
【図6】従来の半導体発光装置の構成説明図である。
【図7】従来の半導体発光装置のエネルギバンド構造図
である。
【符号の説明】
1 n+ −GaAs基板 2 n+ −GaAsバッファ層 3 n−(Al0.7 Ga0.3 0.5 In0.5 Pクラッド
層 4 Ga0.5 In0.5 P活性層 5 p−(Al0.7 Ga0.3 0.5 In0.5 P第1クラ
ッド層 6 p−Ga0.5 In0.5 Pエッチングストップ層 7 p−(Al0.7 Ga0.3 0.5 In0.5 P第2クラ
ッド層 8 p−(Al0.4 Ga0.6 0.5 In0.5 P第1中間
層 9 p−Ga0.5 In0.5 P第2中間層 10 p−In0.25Ga0.75As0.5 0.5 第3中間層 11 p−GaAsキャップ層 12 n−GaAs埋め込み層 13 p+ −GaAsコンタクト層

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光領域の電流供給経路であるp−Ga
    Asキャップ層(11)とp−(Alz Ga1-z 0.5
    In0.5 Pクラッド層(0<z<1)(7)の間にp−
    (Alr Ga1-r 0.5 In0.5 P層(0≦r<z)
    (9)が形成され、さらに、該p−GaAsキャップ層
    (11)とp−(Alr Ga1-r 0.5 In0.5 P層
    (0≦r<z)(9)の間にp−In1-u Gau As
    1-v v 層(0<u<1,0<v<1)(10)が形成
    された構成を含むことを特徴とする半導体発光装置。
  2. 【請求項2】 電流供給経路であるp−GaAsキャッ
    プ層(11)およびp−(Alr Ga1-r 0.5 In
    0.5 P層(0≦r<z)層(9)の間に形成されたp−
    In1-u Gau As1-v v 層(0<u<1,0<v<
    1)(10)の組成が厚さ方向に徐々に変化してグレー
    デッド構造になっていることを特徴とする請求項1記載
    の半導体発光装置。
  3. 【請求項3】 発光領域の電流供給経路であるp−Ga
    Asキャップ層(11)とp−(Alz Ga1-z 0.5
    In0.5 Pクラッド層(0<z<1)(7)の間にp−
    (Alr Ga1-r 0.5 In0.5 P層(0≦r<z)
    (9)が形成され、さらに、該p−GaAsキャップ層
    (11)とp−(Alr Ga1-r 0.5 In0.5 P層
    (0≦r<z)(9)の間にp−Alw Ga1-w As層
    (0<w<1)(15)が形成された構成を含むことを
    特徴とする半導体発光装置。
  4. 【請求項4】 発光領域の電流供給経路であるp−Ga
    Asキャップ層(11)とp−(Alz Ga1-z 0.5
    In0.5 Pクラッド層(0<z<1)(7)の間にp−
    (Alr Ga1-r 0.5 In0.5 P層(0≦r<z)
    (9)が形成され、さらに、該p−GaAsキャップ層
    (11)とp−(Alr Ga1-r 0.5 In0.5 P層
    (0≦r<z)(9)の間に、p−GaAsキャップ層
    (11)に接してp−Als Ga1-s As層(0<s<
    1)(16)が、p−(Alr Ga 1-r 0.5 In0.5
    P層(0≦r<z)(9)に接してp−Gat In1-t
    P層(0<t<0.5)(17)が形成された構成を含
    むことを特徴とする半導体発光装置。
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