JP2630396B2 - ドクターナイフブレード - Google Patents
ドクターナイフブレードInfo
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- JP2630396B2 JP2630396B2 JP62107638A JP10763887A JP2630396B2 JP 2630396 B2 JP2630396 B2 JP 2630396B2 JP 62107638 A JP62107638 A JP 62107638A JP 10763887 A JP10763887 A JP 10763887A JP 2630396 B2 JP2630396 B2 JP 2630396B2
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- knife blade
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- blade
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ロール、スクレイプ用ドクターナイフブレ
ードに関するものである。
ードに関するものである。
「従来の技術及び発明が解決しようとする問題点] 製紙用抄紙機等産業機械において、ロール表面に付着
集積した付着物を連続的にロールより剥離するドクター
ブレードが用いられるが、ロール表面に密着し、かつロ
ールの表面を傷つけることなく均斉度よく付着物を剥離
するドクターナイフが必要である。
集積した付着物を連続的にロールより剥離するドクター
ブレードが用いられるが、ロール表面に密着し、かつロ
ールの表面を傷つけることなく均斉度よく付着物を剥離
するドクターナイフが必要である。
従来、金属製ブレードを使用した場合、メッキ又はゴ
ム被覆ロールの表面を傷付けやすく、高価なロールの寿
命を著しく短かくする等の問題があった。
ム被覆ロールの表面を傷付けやすく、高価なロールの寿
命を著しく短かくする等の問題があった。
又、樹脂製ブレードを使用した場合には、ロールへの
均一密着性が得られないとか、ブレードの磨耗が大きい
等の問題があり、特に大型、広幅ロールに対し、適切な
材料が見出せない状況であった。
均一密着性が得られないとか、ブレードの磨耗が大きい
等の問題があり、特に大型、広幅ロールに対し、適切な
材料が見出せない状況であった。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らは、上記問題点を解決すべく鋭意検討を重
ねた結果、炭素繊維複合材料からなる板状ドクターナイ
フブレードは、軽量、高剛性でロール表面への均一密着
性が得られ、自己潤滑性があるため、ロールの表面に傷
をつけることがなく、連続的に均斉度よくロール表面の
付着物を剥離させることが出来ることを見出し本発明に
達した。
ねた結果、炭素繊維複合材料からなる板状ドクターナイ
フブレードは、軽量、高剛性でロール表面への均一密着
性が得られ、自己潤滑性があるため、ロールの表面に傷
をつけることがなく、連続的に均斉度よくロール表面の
付着物を剥離させることが出来ることを見出し本発明に
達した。
即ち、本発明は、一方向に引き揃えた、比抵抗10-1Ω
・cm以下、引張弾性率20ton/mm2以上の炭素長繊維を樹
脂マトリックスで結合せしめて得られる繊維含有率30重
量%以上の炭素繊維交互積層複合材料からなる厚み0.1
から10mmのドクターナイフブレードを第1の要旨とし、
一方向に引き揃えた、比抵抗10-1Ω・cm以下、引張弾性
率20ton/mm2以上の炭素長繊維を樹脂マトリックスで結
合せしめて得られる繊維含有率30重量%以上の炭素繊維
交互積層複合材料のみからなる厚み0.1から10mmのドク
ターナイフブレードを第2の要旨とする。
・cm以下、引張弾性率20ton/mm2以上の炭素長繊維を樹
脂マトリックスで結合せしめて得られる繊維含有率30重
量%以上の炭素繊維交互積層複合材料からなる厚み0.1
から10mmのドクターナイフブレードを第1の要旨とし、
一方向に引き揃えた、比抵抗10-1Ω・cm以下、引張弾性
率20ton/mm2以上の炭素長繊維を樹脂マトリックスで結
合せしめて得られる繊維含有率30重量%以上の炭素繊維
交互積層複合材料のみからなる厚み0.1から10mmのドク
ターナイフブレードを第2の要旨とする。
本発明において、使用される炭素繊維は、PAN系、ピ
ッチ系等の高性能炭素繊維で、電気伝導性が良好かつ弾
性率が高く、動摩擦係数が小さく、比摩耗量の少ないCF
RPを与える材料が好ましい。
ッチ系等の高性能炭素繊維で、電気伝導性が良好かつ弾
性率が高く、動摩擦係数が小さく、比摩耗量の少ないCF
RPを与える材料が好ましい。
本発明のドクターナイフブレード中の繊維の形態は、
長繊維からなる一方向引揃えシートにエポキシ樹脂、フ
ェノール樹脂、ポリイミド樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸
せしめたプリプレグを交互積層、すなわち、0゜と90゜
を交互に積層した、炭素繊維交互積層複合材料であるこ
とが必要である。図2に示すように再外層に長繊維から
なる一方向引揃えシート以外の、織物やカットされた短
繊維からなる不織布、紙状物等にエポキシ樹脂、フェノ
ール樹脂、ポリイミド樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸せし
めたプリプレグを積層しても良い。
長繊維からなる一方向引揃えシートにエポキシ樹脂、フ
ェノール樹脂、ポリイミド樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸
せしめたプリプレグを交互積層、すなわち、0゜と90゜
を交互に積層した、炭素繊維交互積層複合材料であるこ
とが必要である。図2に示すように再外層に長繊維から
なる一方向引揃えシート以外の、織物やカットされた短
繊維からなる不織布、紙状物等にエポキシ樹脂、フェノ
ール樹脂、ポリイミド樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸せし
めたプリプレグを積層しても良い。
又、炭素繊維集合体にPEEK、PES、PPS、PBT、ナイロ
ン、ポリカーボネートの熱可塑性フィルム等を含浸せし
め、加熱加圧賦形せしめた板状成形体等を挙げることが
出来る。
ン、ポリカーボネートの熱可塑性フィルム等を含浸せし
め、加熱加圧賦形せしめた板状成形体等を挙げることが
出来る。
ここに繊維の含有率は、剛性、帯電防止性、自己潤滑
度等の面から30〜70wt%とすることが望ましく、ブレー
ドの厚みは0.1〜10mm程度のものを使用することが出来
る。
度等の面から30〜70wt%とすることが望ましく、ブレー
ドの厚みは0.1〜10mm程度のものを使用することが出来
る。
本発明のドクターナイフブレードは、長尺ロールを用
いた抄紙機において、ロール表面の付着物の連続剥離を
行う等に際して、ブレードのロール表面への密着性がよ
くかつ自己潤滑性があるため、ロールの表面を傷つける
ことがなく、長期安定操業が可能となること、また高温
ロールに接触しても熱伝導が適切であるため、ドクター
ナイフ、ドクターパックの昇温が抑制され、熱変形が少
なく加工精度が向上すること、極薄手抄糸が可能になる
等の効果が発揮される。
いた抄紙機において、ロール表面の付着物の連続剥離を
行う等に際して、ブレードのロール表面への密着性がよ
くかつ自己潤滑性があるため、ロールの表面を傷つける
ことがなく、長期安定操業が可能となること、また高温
ロールに接触しても熱伝導が適切であるため、ドクター
ナイフ、ドクターパックの昇温が抑制され、熱変形が少
なく加工精度が向上すること、極薄手抄糸が可能になる
等の効果が発揮される。
対象となるロールは、クロムメッキロール、ゴム被覆
ロール等多目的の産業用ロールに対して適用される。
ロール等多目的の産業用ロールに対して適用される。
[実施例] 本発明のドクターナイフブレードの使用例を以下実施
例にて説明する。
例にて説明する。
実施例1 抄紙工程において、繊維状集積体をロールにて連続的
に圧着した後、紙状物をクロムメッキロールから剥離す
る工程でロール表面の付着物の剥離用ドクターナイフブ
レードとしてPAN系24ton/mm2の引張弾性率、比抵抗10-3
Ω・cmの炭素繊維を一方向に引揃えてエポキシ樹脂を含
浸せしめた0.25mm厚みの一方向引揃えシートを0゜/90
゜交互積層し、加熱加圧硬化せしめ、成形した約2mm厚
みの繊維含有率60%の長尺平板を用いたところ、ブレー
ドのロール表面への密着性がよく、250℃の高温でも均
一に紙状態の剥離が可能であり、長期使用に耐えるもの
であった。
に圧着した後、紙状物をクロムメッキロールから剥離す
る工程でロール表面の付着物の剥離用ドクターナイフブ
レードとしてPAN系24ton/mm2の引張弾性率、比抵抗10-3
Ω・cmの炭素繊維を一方向に引揃えてエポキシ樹脂を含
浸せしめた0.25mm厚みの一方向引揃えシートを0゜/90
゜交互積層し、加熱加圧硬化せしめ、成形した約2mm厚
みの繊維含有率60%の長尺平板を用いたところ、ブレー
ドのロール表面への密着性がよく、250℃の高温でも均
一に紙状態の剥離が可能であり、長期使用に耐えるもの
であった。
比較例1 実施例1において、ドクターナイフブレードとして、
燐青銅製1.5mm厚みの長尺平板を用いたところ、ロール
の温度の上昇と共にブレードに反りを生じ、均一密着が
困難となり、一部に隙間を生じた状態でスクレイプする
必要があった。
燐青銅製1.5mm厚みの長尺平板を用いたところ、ロール
の温度の上昇と共にブレードに反りを生じ、均一密着が
困難となり、一部に隙間を生じた状態でスクレイプする
必要があった。
実施例2 実施例1と同様の抄紙工程において、ドクターナイフ
ブレードとして、30ton/mm2の引張弾性率を有し、比抵
抗10-3Ω・cmの比抵抗を有するPAN系炭素繊維一方向引
揃えエポキシ樹脂プリプレグと25mm長の同上炭素繊維の
一方向分散紙状物のエポキシ樹脂プリプレグをサンドイ
ッチ構造状に積層成形した約1.5mm厚みの長尺平板状ブ
レードを使用したところ、ゴムロールからの紙状態の均
一剥離が可能であり、ゴムロールに傷をつけることもな
く、長期使用に耐えるものであった。
ブレードとして、30ton/mm2の引張弾性率を有し、比抵
抗10-3Ω・cmの比抵抗を有するPAN系炭素繊維一方向引
揃えエポキシ樹脂プリプレグと25mm長の同上炭素繊維の
一方向分散紙状物のエポキシ樹脂プリプレグをサンドイ
ッチ構造状に積層成形した約1.5mm厚みの長尺平板状ブ
レードを使用したところ、ゴムロールからの紙状態の均
一剥離が可能であり、ゴムロールに傷をつけることもな
く、長期使用に耐えるものであった。
[効果] 本発明の炭素繊維強化樹脂系複合材料からなるドクタ
ーナイフブレードは、大型、高温ロール用ブレード材と
して使用するとき、ロールへの密着性が良好である、
熱歪みが少ない、自己潤滑性がある、帯電防止効
果がある、磨耗が少ない等々といった効果を有し、総
合的にみて優れた性能を有し、本発明は工業的に極めて
大きな役割をはたすものである。
ーナイフブレードは、大型、高温ロール用ブレード材と
して使用するとき、ロールへの密着性が良好である、
熱歪みが少ない、自己潤滑性がある、帯電防止効
果がある、磨耗が少ない等々といった効果を有し、総
合的にみて優れた性能を有し、本発明は工業的に極めて
大きな役割をはたすものである。
又、本発明は抄紙用ロールドクターナイフブレードと
してのみならず、多種用途のドクターナイフブレードと
して有効に利用出来ることは云うまでもない。
してのみならず、多種用途のドクターナイフブレードと
して有効に利用出来ることは云うまでもない。
第1図及び第2図は本発明のドクターナイフブレードの
構成例を示すものである。
構成例を示すものである。
Claims (2)
- 【請求項1】一方向に引き揃えた、比抵抗10-1Ω・cm以
下、引張弾性率20ton/mm2以上の炭素長繊維を樹脂マト
リックスで結合せしめて得られる繊維含有率30重量%以
上の炭素繊維交互積層複合材料からなる厚み0.1から10m
mのドクターナイフブレード。 - 【請求項2】一方向に引き揃えた、比抵抗10-1Ω・cm以
下、引張弾性率20ton/mm2以上の炭素長繊維を樹脂マト
リックスで結合せしめて得られる繊維含有率30重量%以
上の炭素繊維交互積層複合材料のみからなる厚み0.1か
ら10mmのドクターナイフブレード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62107638A JP2630396B2 (ja) | 1987-04-30 | 1987-04-30 | ドクターナイフブレード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62107638A JP2630396B2 (ja) | 1987-04-30 | 1987-04-30 | ドクターナイフブレード |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63270889A JPS63270889A (ja) | 1988-11-08 |
JP2630396B2 true JP2630396B2 (ja) | 1997-07-16 |
Family
ID=14464265
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62107638A Expired - Fee Related JP2630396B2 (ja) | 1987-04-30 | 1987-04-30 | ドクターナイフブレード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2630396B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5110415A (en) * | 1990-04-23 | 1992-05-05 | Albany International Corp. | Composite doctor blade assembly for pulp or papermaking machine doctors |
FI911202A (fi) * | 1990-12-28 | 1992-06-29 | Albany Int Corp | Schaberblad. |
JP2547190Y2 (ja) * | 1992-03-11 | 1997-09-10 | 石川島播磨重工業株式会社 | 抄紙ロール用ドクターブレード |
FI112877B (fi) | 1998-09-10 | 2004-01-30 | Metso Paper Inc | Kaavarinterä |
JP2007131970A (ja) * | 2005-11-10 | 2007-05-31 | Doctor Manufacturing Co Ltd | 軟質ゴムロールの異物掻き取り方法およびドクターブレード |
JP5663376B2 (ja) * | 2011-04-04 | 2015-02-04 | 信越化学工業株式会社 | ペリクルフレーム、その製造方法、及びペリクル |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5810518A (ja) * | 1981-07-14 | 1983-01-21 | Kowa Yakuhin Kogyo Kk | アルコ−ル中毒または鎮静催眠薬中毒治療剤 |
JPS60252718A (ja) * | 1984-05-23 | 1985-12-13 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 高性能複合材料の中間体 |
-
1987
- 1987-04-30 JP JP62107638A patent/JP2630396B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63270889A (ja) | 1988-11-08 |
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Legal Events
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |