JP2629137B2 - 湾曲横葺き屋根板とその製造方法 - Google Patents

湾曲横葺き屋根板とその製造方法

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JP2629137B2
JP2629137B2 JP19837794A JP19837794A JP2629137B2 JP 2629137 B2 JP2629137 B2 JP 2629137B2 JP 19837794 A JP19837794 A JP 19837794A JP 19837794 A JP19837794 A JP 19837794A JP 2629137 B2 JP2629137 B2 JP 2629137B2
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元旦 舩木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は屋根全体が円形乃至球状
の屋根および部分的にR状の屋根(下り棟や谷部がR状
を含む)等の横葺き仕様の屋根施工に有用な湾曲横葺き
屋根板とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、横葺き屋根板を湾曲した屋根下地
面に施工するため、特公平6-21496 号や同公報の従来技
術の説明に記載されたような加工方法が採られている。
【0003】しかしどちらの構成も、長尺な矩形の原板
(原材料の板)を加工するものではなく、予め原板をR
形状に切り出した上で、上下縁に公報記載の加工を施す
ものである。このため、各屋根板毎にR形状の曲率が異
なっていたり、一枚の屋根板においてR形状の曲率が一
様でなかったりした場合に、それらのR形状に応じて個
々に切り出すことになり、生産性の向上が難しい構成の
ものであった。
【0004】さらに、上側係合部および下側係合部の凹
凸加工にロール成形が採られているとしても、R形状に
切り出すところの前工程に拘束されるので、量産性には
限界がある。また、R形状に切り出しているために、材
料の無駄が出やすいという経済上の問題がある。
【0005】またハマグリやミノコと業界で称される一
般屋根板と連続する湾曲部位に用いる場合には、ロール
フォーミングによって量産される係合部の形状が複雑化
した近年の横葺き屋根板とは、外観の共通性を持たせる
だけで、係合部自体は、全く別形状になってしまうとい
う問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする課題
は、予め原板をR形状に切り出した上で上側係合部そし
て下側係合部を成形していることによる量産性、経済
性、構造強度、一般屋根板との適応性の諸問題を解決し
て、長尺直線状の横葺き屋根板材を原板とした所望の曲
率状を呈する湾曲横葺き屋根板およびその製造方法を提
供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
め、湾曲横葺き屋根板では、中央に略平坦状部を有し、
上縁に表側に折返した上側係合部を、下縁に裏側に折返
した下側係合部をそれぞれ有する左右方向に長尺な横葺
き屋根板にあって、前記略平坦状部および上側係合部に
は、その板面を適宜断面形状にプレスして、絞り量が0
乃至最小である略平坦状部の下側係合部脇から最大絞り
量の上側係合部側までに至るにしたがい絞り量が増加す
る態様の連続絞り部を形成し、左右方向に湾曲形成した
ことを特徴とする。
【0008】また本発明の湾曲横葺き屋根板では、前記
下側係合部における略平坦状部と略平行状の返し部分の
板面を適宜断面形状にプレスして絞り部を形成してある
ことを特徴とする。
【0009】そして湾曲横葺き屋根板の製造方法では、
長尺直線状の屋根原板をロール又はベンダー成形して、
略平坦状部の一側縁に表側に折返し状の上側係合部を、
他側縁に裏側に折返し状の下側係合部をそれぞれ形成す
る第1工程と、前記屋根原板に対して、前記略平坦状部
と上側係合部を同時に適宜断面形状にプレスして、絞り
量が0乃至最小である略平坦状部の下側係合部脇から最
大絞り量の上側係合部側までに至るにしたがい絞り量が
増加する態様の連続絞り部を成形し、このプレス工程を
繰り返して左右方向に湾曲成形する第2工程からなるこ
とを特徴とする。
【0010】また本発明の湾曲横葺き屋根板の製造方法
では、前記略平坦状部および上側係合部のプレスと同時
に下側係合部を適宜断面形状にプレスして絞り部を成形
することを特徴とする。
【0011】本発明の製造方法における連続絞り部およ
び絞り部の絞り量は、プレスのストロークを調整して行
う場合と、成形金型を交換して行う場合があり、前者で
は金型を交換せずに曲率を調整可能である。
【0012】
【作用】湾曲横葺き屋根板では、中央に略平坦状部を有
し、上縁に表側に折返した上側係合部を、下縁に裏側に
折返した下側係合部をそれぞれ有する左右方向に長尺な
横葺き屋根板にあって、前記略平坦状部および上側係合
部には、その板面を適宜断面形状にプレスして、絞り量
が0乃至最小である略平坦状部の下側係合部脇から最大
絞り量の上側係合部側までに至るにしたがい絞り量が増
加する態様の連続絞り部を形成し、左右方向に湾曲形成
してあるため、平坦状部と上側係合部と下側係合部とか
らなる長尺直線状の屋根元板から、左右方向に湾曲して
いる湾曲横葺き屋根板とすることができ、構造的に量産
性に優れているものである。
【0013】平坦状部および上側係合部における連続絞
り部を、絞り量が0乃至最小である略平坦状部の下側係
合部脇から最大絞り量の上側係合部側までに至るにした
がい絞り量が増加する態様にしてあるため、この連続絞
り部の絞り量で曲率を容易に調整でき、所望の曲率の湾
曲態様のものとすることができる。さらに、略平坦状部
における絞り部が同面の強度を強化するため、構造的に
強固である。
【0014】上側および下側係合部の形状が複雑化した
近年の横葺き屋根板であっても、その複雑化している横
葺き屋根板をロール又はー第ンダー成形した後、プレス
成形の金型の交換だけで容易に湾曲横葺き屋根板とする
ことができ、一般の左右に長尺の横葺き屋根板との適応
性に優れるものである。
【0015】また湾曲横葺き屋根板では、前記下側係合
部における略平坦状部と略平行状の返し部分の板面を適
宜断面形状にプレスして絞り部を形成してあるため、曲
率が小さい湾曲横葺き屋根板とすることも容易にでき
る。
【0016】そして湾曲横葺き屋根板の製造方法では、
第1工程で、長尺直線状の屋根板材をロール又はベンダ
ー成形して、略平坦状部と上側係合部と下側係合部とか
らなる屋根原板を成形し、第2工程で略平坦状部と上側
係合部を同時に適宜断面形状にプレスして、絞り量が0
乃至最小である略平坦状部の下側係合部脇から最大絞り
量の上側係合部側までに至るにしたがい絞り量が増加す
る態様の連続絞り部を成形し、このプレス工程を繰り返
して左右方向に湾曲している湾曲横葺き屋根板を成形す
るようにしてあるため、長尺直線状の屋根板材から、平
坦状部と上側係合部と下側係合部とからなる長尺直線状
の屋根原板を経て、左右方向に湾曲している湾曲横葺き
屋根板を効率よく製造することができ、量産性に優れて
いる。
【0017】第2工程で、連続絞り部の絞り量を適宜調
整することによって、曲率の調整が容易であるため、所
望の曲率の湾曲態様のものに製造することができる。
【0018】上側および下側係合部の形状が複雑化した
近年の横葺き屋根板であっても、その複雑化している横
葺き屋根板を第1工程で成形し、第2工程で金型の交換
だけで容易に湾曲横葺き屋根板とすることができ、一般
の左右に長尺の横葺き屋根板との適応性に優れた湾曲横
葺き屋根板を製造できる。
【0019】また湾曲横葺き屋根板の製造方法では、略
平坦状部および上側係合部のプレスと同時に下側係合部
を適宜断面形状にプレスして絞り部を成形するようにし
てあるため、曲率が小さい湾曲横葺き屋根板でも容易に
製造することができる。
【0020】
【実施例】図1乃至図5には本発明の湾曲横葺き屋根板
の第1実施例を例示しており、湾曲横葺き屋根板1は、
後で説明するところの、中央に略平坦状部2を有して、
上縁に表側に折返した上側係合部3を、下縁に裏側に折
返した下側係合部4をそれぞれ有している左右方向に長
尺な屋根原板1Bから成形してある。
【0021】この湾曲横葺き屋根板1は、略平坦状部2
および上側係合部3に、その板面をプレスして、絞り量
が0である略平坦状部2の下側係合部4脇から最大絞り
量の上側係合部3側までに至るにしたがい絞り量が増加
する態様の連続絞り部5を形成すると共に、下側係合部
4における下がり部分4a下端の略平坦状部2と略平行状
の返し部分4bの板面をプレスして絞り部6を形成して、
左右方向に湾曲形成してある。
【0022】連続絞り部5は、上側から見て、略平坦状
部2では断面略V形状の谷折れ状に、上側係合部3にお
ける立上がり部分3aでは断面略V形状の谷折れ状に、同
部の返し部分3bでは断面略逆V形状の山折れ状に、それ
ぞれ形成してある。
【0023】これにより、前記の作用で説明した効果の
他に、この湾曲横葺き屋根板1を軒棟方向に葺いた際、
上側係合部3の返し部分3bにおける山折れ状の連続絞り
部分が下側係合部4との係合遊びを改善して働く利点が
ある。また、略平坦状部2と上側係合部3に連続絞り部
5を、下側係合部4の返し部分4bに絞り部6を、それぞ
れ形成して湾曲状にしてあるため、その曲率を現場で微
調整可能であり、施工時における外観を整えやすい。ま
た湾曲横葺き屋根板1は、外R部への使用以外にも、内
R部(谷部等)に対しても使用できる。この内R部用と
しては、例えば適宜金型を交換し、屋根原板を表裏反転
させる等して成形可能である。
【0024】図6乃至図9には本発明の湾曲横葺き屋根
板の第2実施例を例示しており、構成は前記した第1実
施例のものと基本的に同一であるため、共通している構
成の説明を省略して、相違する構成について説明する。
【0025】連続絞り部5は、上側から見て、略平坦状
部2では断面略逆V形状の山折れ状に、上側係合部3に
おける立上がり部分3aでは断面略逆V形状の山折れ状
に、同部の返し部分3bでは断面略V形状の谷折れ状に、
それぞれ絞り形成してある。
【0026】これにより、前記した第1実施例のものと
同様の効果がある。
【0027】次に本発明の湾曲横葺き屋根板の製造方法
について、図10乃至図16に例示した成形装置を参照して
説明する。尚、成形対象品は前記第1実施例の湾曲横葺
き屋根板1とした。
【0028】この成形装置7は、本製造法の第1工程を
行うロール成形装置8と、第2工程を行う絞り成形装置
10とからなり、両装置は自動送り装置9を間に並列状に
配設してある。ロール成形装置8は既存のタイプのもの
で、長尺直線状の屋根板材1Aをロール成形して、略平坦
状部2の一側縁に表側に折返し状の上側係合部3を、他
側縁に裏側に折返し状の下側係合部4をそれぞれ形成し
た長尺直線状の屋根原板1Bを成形可能である。
【0029】そして、絞り成形装置10は、下型プレート
11と、この下型プレート11に対して上下動する上型プレ
ート25を有している。12は左右一対の第1ダイスで、上
型プレート25側の後で説明する第1パンチ26との間で略
平坦状部2を絞り成形可能にしてある。この第1ダイス
12は一端部を下型プレート11に揺動自在に軸支されてお
り、他端部側のカム13の駆動力を受けて揺動して、連続
絞り部5の成形時における略平坦状部2の変形にともな
う縮動に追従可能にしてある。
【0030】14は平面略コ形状の押え型で、第1ダイス
12上の屋根原板1Bの上側係合部3に向けて進退可能であ
り、この押え型14は上型プレート25側の第1作動部29に
押し動かされて前進して、返し部分3bを左右の押え部15
で上側から押え可能にしてある。17のスプリングは押え
型14を後退位置に付勢して働く。
【0031】20は第2パンチで、押え型14のガイド部16
から第1ダイス12上の屋根原板1Bの上側係合部3に向け
て進退可能であり、この第2パンチ20は上型プレート25
側の第2作動部30に押し動かされて前進して、第1パン
チ26との間で上側係合部3を絞り成形可能にしてある。
18のスプリングは第2パンチ20を後退位置に付勢して働
く。
【0032】22は第3ダイスで、第1ダイス12下側から
同ダイス上の屋根原板1Bの下側係合部4内に向けて進退
可能であり、この第3ダイス22はシリンダ23の駆動力を
受けて前進して、後で説明する第3パンチ21との間で下
側係合部4における返し部分4bを絞り成形可能にしてあ
る。
【0033】24は押し型で、第1ダイス12上の屋根原板
1Bの下側係合部4に向けて進退可能であり、この押し型
24は上型プレート25側の第3作動部31に押し動かされて
前進して、第1ダイス12との間に下側係合部4の下がり
部4aを押え可能にしてある。19のスプリングは押し型24
を後退位置に付勢して働く。
【0034】21は第3パンチで、押し型24に揺動自在に
軸支されており、この第3パンチ21は上型プレート25側
の第4作動部32に押し動かされて揺動して、第3ダイス
22との間で下側係合部4の返し部分4bを絞り成形可能に
してある。
【0035】26は第1パンチで、上型プレート25下側の
吊りガイド部27に吊時されていて、第1ダイス12上の屋
根原板1Bの略平坦状部2上および上側係合部3内に向け
て進退可能である。そして、この第1パンチ26はシリン
ダ28の駆動力を受けて前進し且つ下型プレート11の下動
にともない下降して、第1ダイス12および第2パンチ20
との間で略平坦状部2と上側係合部3を絞り成形可能に
してある。
【0036】前記した成形装置7による前記第1実施例
の湾曲横葺き屋根板の製造例を次に説明する。 第1工程 ロール成形装置8において長尺直線状の屋根板材1Aをロ
ール成形して、略平坦状部2の一側縁に表側に折返し状
の上側係合部3を、他側縁に裏側に折返し状の下側係合
部4をそれぞれ有する屋根原板1Bを成形し、この屋根原
板1Bを自動送り装置9を経て絞り成形装置10に送り込
む。(図10乃至図12参照)
【0037】第2工程 送り込まれた屋根原板1Bを絞り成形装置10で絞り成形す
る。第1段階として、上型プレート25、押え型14、第3
ダイス22、押し型24が同時に可動する。第1パンチ26は
上側係合部3内に向けて前進可能な位置まで下降すると
共に、押え型14は前進して左右の押え部15で上側係合部
3における返し部分3bを上側から押え込む。そして、第
3ダイス22は下側係合部4内に前進し且つ押し型24は前
進して第3ダイス22との間に下側係合部4を挟持する。
この第1段階では第1パンチ26は後退している。(図13
参照)
【0038】第2段階として、第1パンチ26は前進し
て、略平坦状部2および上側係合部3を絞り可能な所定
の位置に達する。(図14参照)
【0039】第3段階として、第1パンチ26、第2パン
チ20、第3パンチ21が同時に可動する。第1パンチ26は
下降して略平坦状部2を、第2パンチ20は前進して上側
係合部3を、第3パンチ21は前進して下側係合部4を、
それぞれ同時にプレスして、略平坦状部2と上側係合部
3に連続絞り部5を絞り量が0である略平坦状部2の下
側係合部4脇から最大絞り量になる上側係合部3端縁側
まで絞り量がしだいに増加する態様に成形すると共に、
下側係合部4の返し部に絞り部6を成形する。また、前
記した第1パンチ26による略平坦状部2のプレス時に
は、略平坦状部2が絞られて湾曲状に変形する縮動に対
応して、第1ダイス12が駆動して従動状に揺動する。
(第15参照)
【0040】第4段階として、以上の絞り成形終了後
に、第1パンチ26、第2パンチ20、第3パンチ21、その
他が逆の順序で復動して絞り成形可能な態勢を整える。
(図16参照)
【0041】そして、この第1〜第4段階を繰り返し
て、左右方向に湾曲状の湾曲横葺き屋根板1を成形す
る。
【0042】これにより、前記の作用で説明した効果の
他に、第1ダイス12はカム13の駆動力を受けて揺動し
て、連続絞り部5の成形時における略平坦状部2の変形
にともなう縮動に追従するようにしてあるため、第1ダ
イス12と略平坦状部2との間に擦り合いが発生せず、略
平坦状部2の板面を傷つけずに成形することができる。
さらに、湾曲横葺き屋根板1の曲率を、第1〜第3パン
チ21による絞り量の調整で行うことができるし、また各
パンチを交換するだけで行える。そして、第1工程、第
2工程を経て、湾曲横葺き屋根板を連続して効率よく製
造できる。
【0043】前記した製造例では、第1実施例の湾曲横
葺き屋根板について説明したが、第2実施例の湾曲横葺
き屋根板についても同様の手法によって製造することが
できる。また前記した製造方法では、ロール成形装置8
(又はベンダー成形装置)と絞り成形装置10との間に自
動送り装置9を配設して、第1工程および第2工程を連
続して行うようにしているが、この自動送り装置を介在
させないで、第1工程と第2工程を個々に行う場合があ
る。
【0044】
【発明の効果】
A.請求項1により、平坦状部と上側係合部と下側係合
部とからなる長尺直線状の屋根原板から、左右方向に湾
曲している湾曲横葺き屋根板とすることができ、構造的
に量産性に優れているものである。
【0045】B.同項により、平坦状部および上側係合
部における連続絞り部を、絞り量が0乃至最小である略
平坦状部の下側係合部脇から最大絞り量の上側係合部端
縁側までに至るにしたがい絞り量が増加する態様にして
あるため、この連続絞り部の絞り量で曲率を容易に調整
でき、所望の曲率の湾曲態様のものとすることができ
る。さらに、略平坦状部における絞り部が同面の強度を
強化するため、構造的に強固である。
【0046】C.同項により、上側および下側係合部の
形状が複雑化した近年の横葺き屋根板であっても、その
複雑化している横葺き屋根板をロール又はベンダー成形
した後、プレス成形の金型の交換だけで容易に湾曲横葺
き屋根板とすることができ、一般の左右に長尺の横葺き
屋根板との適応性に優れるものである。
【0047】D.請求項2により、曲率が小さい湾曲横
葺き屋根板とすることも容易にできる。
【0048】E.請求項3により、長尺直線状の屋根板
材から、平坦状部と上側係合部と下側係合部とからなる
長尺直線状の屋根原板を経て、左右方向に湾曲している
湾曲横葺き屋根板を効率よく製造することができ、量産
性に優れている。
【0049】F.同項により、第2工程で、連続絞り部
の絞り量を適宜調整することによって、曲率の調整が容
易であるため、所望の曲率の湾曲態様のものに製造する
ことができる。
【0050】G.同項により、上側および下側係合部の
形状が複雑化した近年の横葺き屋根板であっても、その
複雑化している横葺き屋根板を第1工程で成形した後、
第2工程で金型の交換だけで容易に湾曲横葺き屋根板と
することができ、一般の左右に長尺の横葺き屋根板との
適応性に優れた湾曲横葺き屋根板を製造できる。
【0051】H.請求項4により、曲率が小さい湾曲横
葺き屋根板でも容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の湾曲横葺き屋根板の第1実施例を例
示した平面図。
【図2】 図1のA−A拡大縦断面図。
【図3】 図1のB−B拡大縦断面図。
【図4】 表面側の部分拡大斜視図。
【図5】 裏面側の部分拡大斜視図。
【図6】 本発明の湾曲横葺き屋根板の第2実施例を例
示した平面図。
【図7】 図6のC−C拡大縦断面図。
【図8】 図6のD−D拡大縦断面図。
【図9】 表面側の部分拡大斜視図。
【図10】 本発明の湾曲横葺き屋根板の製造方法を実施
するのに採用した成形装置の概略を示す平面図。
【図11】 絞り成形装置の部分拡大縦断面図。
【図12】 同装置の下側プレート側を示す部分拡大平面
【図13】 同装置の部分拡大縦断面図で、第1段階の作
動状態を示す。
【図14】 同装置の部分拡大縦断面図で、第2段階の作
動状態を示す。
【図15】 同装置の部分拡大縦断面図で、第3段階の作
動状態を示す。
【図16】 同装置の部分拡大縦断面図で、第4段階の作
動状態を示す。
【符号の説明】
1 湾曲横葺き屋根板 2 略平坦状部 3 上側係合部 3a 上側係合部の
立上がり部分 3b 上側係合部の返し部分 4 下側係合部 4a 下側係合部の下がり部 4b 下側係合部の
返し部分 5 連続絞り部 6 絞り部 1A 屋根板材 1B 屋根原板 7 成形装置 8 ロール成形装
置 9 自動送り装置 10 絞り成形装置 11 下型プレート 12 第1ダイス 13 カム 14 押え型 15 押え型の押え部 16 押え型のガイ
ド部 17,18,19 スプリング 20 第2パンチ 21 第3パンチ 22 第3ダイス 23 シリンダ 24 押し型 25 上型プレート 26 第1パンチ 27 吊りガイド部 28 シリンダ 29 第1作動部 30 第2作動子 31 第3作動子 32 第4作動子

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央に略平坦状部を有し、上縁に表側に
    折返した上側係合部を、下縁に裏側に折返した下側係合
    部をそれぞれ有する左右方向に長尺な横葺き屋根板にあ
    って、前記略平坦状部および上側係合部には、その板面
    を適宜断面形状にプレスして、絞り量が0乃至最小であ
    る略平坦状部の下側係合部脇から最大絞り量の上側係合
    部側までに至るにしたがい絞り量が増加する態様の連続
    絞り部を形成し、左右方向に湾曲形成したことを特徴と
    する湾曲横葺き屋根板。
  2. 【請求項2】 前記下側係合部における略平坦状部と略
    平行状の返し部分の板面を適宜断面形状にプレスして絞
    り部を形成してあることを特徴とする請求項1記載の湾
    曲横葺き屋根板。
  3. 【請求項3】 長尺直線状の屋根原板をロール又はベン
    ダー成形して、略平坦状部の一側縁に表側に折返し状の
    上側係合部を、他側縁に裏側に折返し状の下側係合部を
    それぞれ形成する第1工程と、前記屋根原板に対して、
    前記略平坦状部と上側係合部を同時に適宜断面形状にプ
    レスして、絞り量が0乃至最小である略平坦状部の下側
    係合部脇から最大絞り量の上側係合部側までに至るにし
    たがい絞り量が増加する態様の連続絞り部を成形し、こ
    のプレス工程を繰り返して左右方向に湾曲成形する第2
    工程からなることを特徴とする湾曲横葺き屋根板の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 前記略平坦状部および上側係合部のプレ
    スと同時に下側係合部を適宜断面形状にプレスして絞り
    部を成形することを特徴とする請求項3記載の湾曲横葺
    き屋根板の製造方法。
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