JP2628541B2 - 3−アルキル−3−アミノメチルピロリジン類 - Google Patents

3−アルキル−3−アミノメチルピロリジン類

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JP2628541B2 JP7174528A JP17452895A JP2628541B2 JP 2628541 B2 JP2628541 B2 JP 2628541B2 JP 7174528 A JP7174528 A JP 7174528A JP 17452895 A JP17452895 A JP 17452895A JP 2628541 B2 JP2628541 B2 JP 2628541B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】7−〔〔3−(アミノメチル)−3−アル
キル〕−1−ピロリジニル〕キノリンおよびナフチリジ
ン誘導体は3−アルキル基を有さない化合物と同様にグ
ラム陰性およびグラム陽性の両方の細菌に対して強い抗
細菌作用を有しており、さらに意外にもグラム陽性およ
び陰性の両方の細菌に対してより良好な経口活性を有し
ていることがわかった。
【0002】本発明は式:
【化2】 〔式中、XはCH、CF、CCl、CNR34またはN
であり;YはH、OR4または−NR34であり;R1
水素または1〜6個の炭素原子を有するアルキルであ
り;R2はシクロプロピルまたはアリールであり;R3
水素、1〜3個の炭素原子を有するアルキルまたは3〜
6個の炭素原子を有するシクロアルキルであり;R4
水素または1〜3個の炭素原子を有するアルキルであ
り;そしてR5は1〜3個の炭素原子を有するアルキル
または3〜6個の炭素原子を有するシクロアルキルであ
る〕の化合物または薬学的に許容されるその酸付加塩ま
たは塩基塩を製造するのに有用な式:
【化3】 〔式中、R3は水素、1〜3個の炭素原子を有するアル
キルまたは3〜6個の炭素原子を有するシクロアルキル
であり;R4は水素または1〜3個の炭素原子を有する
アルキルであり;そしてR5は1〜3個の炭素原子を有
するアルキルまたは3〜6個の炭素原子を有するシクロ
アルキルである〕の化合物およびその酸付加塩に関す
る。
【0003】アリールという用語は、ハロゲン、アルキ
ル、アルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、モノアルキルア
ミノ、ジアルキルアミノまたはトリフルオロメチルで置
換された、または置換されないフェニル基を包含する。
好ましい置換基はパラ位にあり、フッ素、アミノ、モノ
アルキルアミノまたはジアルキルアミノである。最も好
ましいのはパラフルオロ置換基である。
【0004】本発明の意図するアルキル基は特段の記載
がない限り1〜6個の炭素原子よりなる直鎖および分枝
鎖炭素鎖の両方を包含する。このような基の代表例はメ
チル、エチル、プロピル、イソプロピル等である。本発
明の意図するシクロアルキル基はシクロプロピル、シク
ロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルのよう
な3〜6個の炭素原子を有するものを包含する。本発明
の意図するアルコキシ基は特段の記載がない限り、1〜
6個の炭素原子よりなる直鎖および分子鎖の両方の炭素
鎖を包含する。このような基の代表例はメトキシ、エト
キシ、プロポキシ、i−プロポキシ、t−ブトキシ、ヘ
キソキシ等である。
【0005】モノアルキルアミノおよびジアルキルアミ
ノという用語は上記したようなアルキル基の同じかまた
は異なるものの1つまたは2つにより置換されたアミノ
を包含する。このような基の代表例はメチルアミノ、エ
チルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、メチル
エチルアミノ等である。ハロゲンという用語は特段の記
載がない限りフッ素、塩素、臭素およびヨウ素を包含す
る。
【0006】式Iの化合物は光学活性体として存在す
る。純粋なR型異性体、純粋なS型異性体ならびにその
混合物はラセミ混合物も含めて、本発明は意図してい
る。別の不斉炭素原子がアルキル基のような置換基内に
存在してよい。これら全ての異性体ならびにその混合物
は本発明に包含される。式Iの化合物は薬学的に許容さ
れる酸付加塩および/または塩基塩の両方に形成するこ
とができる。塩基塩はアルカリ金属およびアルカリ土類
金属または有機アミンのような、金属またはアミンを用
いて形成する。カチオンとして使用する金属の例は、ナ
トリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム等であ
る。適当なアミンの例はN,N′−ジベンジルエチレン
ジアミン、クロロプロカイン、コリン、ジエタノールア
ミン、エチレンジアミン、N−メチルグルカミンおよび
プロカインである。
【0007】薬学的に許容される酸付加塩は有機酸およ
び無機酸を用いて形成される。塩形成のための適当な酸
の例は、塩酸、硫酸、リン酸、酢酸、クエン酸、蓚酸、
マロン酸、サリチル酸、リンゴ酸、グルコン酸、フマル
酸、コハク酸、アスコルビン酸、マレイン酸、乳酸、メ
タンスルホン酸等である。塩は、従来の方法を用いて、
モノ、ジまたはその他の塩を生成するために十分な量の
所望の酸と遊離の塩基型とを接触させることにより調製
される。遊離の塩基型は塩形態のものを塩基で処理する
ことにより再生させてよい。例えば、水性塩基の希薄溶
液を使用してよい。希薄な水酸化ナトリウム水溶液、炭
酸カリウム水溶液、アンモニア、および重炭酸ナトリウ
ム水溶液がこの目的に適している。極性溶媒への溶解性
のような特定の物理的性質において、遊離塩基型はその
それぞれの塩形態のものとは幾分異なっているが、本発
明の目的のためには、塩はその他の点ではその対応する
遊離塩基型と等価である。R1が水素であるような塩基
を過剰に使用すると相当する塩基性塩が形成する。
【0008】式Iの化合物は未溶媒和型、ならびに水和
型も含めた溶媒和型として存在することができる。一般
的に、溶媒和型は水和型等も含め、本発明の目的のため
には未溶媒和型と等価である。式Iの化合物の好ましい
ものは、XがCH、CF、CCl、CNR34またはN
であり;YはH、OR4または−NR34であり;R1
水素であり;R2はシクロプロピル、フェニルであるか
または、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、ヒドロキ
シ、アミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、
またはトリフルオロメチルで置換されたフェニル基であ
り;R3およびR4は各々独立に水素または1〜3個の炭
素原子を有するアルキルであり;そしてR5は1〜3個
の炭素原子を有するアルキルであるような化合物または
薬学的に許容されるその酸付加塩または塩基塩である。
【0009】式Iの化合物の別の好ましいものは、R2
がシクロプロピル、フェニルまたはパラ位をフッ素、ア
ミノ、モノアルキルアミノまたはジアルキルアミノで置
換されたフェニルであるような化合物である。式Iの化
合物のさらに別の好ましいものは、R2がシクロプロピ
ル、フェニルまたはp−フルオロフェニルであるような
化合物である。式Iの化合物のさらに好ましいものはX
がCH、CF、CCl、CNH2またはNであり;Yは
水素またはアミノであり;R1は水素であり;R2はシク
ロプロピルであり;R3およびR4は各々独立に水素、メ
チルまたはエチルであり、そしてR5はメチルであるよ
うな化合物または薬学的に許容されるその酸付加塩また
は塩基塩である。
【0010】経口活性抗細菌剤として特に価値あるもの
は、下記:7−〔〔3−(アミノメチル)−3−メチル〕
−1−ピロリジニル〕−1−シクロプロピル−6,8−
ジフルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−3−キノ
リンカルボン酸;5−アミノ−7−〔〔3−(アミノメ
チル)−3−メチル〕−1−ピロリジニル〕−1−シク
ロプロピル−6,8−ジフルオロ−1,4−ジヒドロ−4
−オキソ−3−キノリンカルボン酸;7−〔〔3−(ア
ミノメチル)−3−メチル〕−1−ピロリジニル〕−1
−シクロプロピル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−
4−オキソ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸;
7−〔〔3−(アミノメチル)−3−メチル〕−1−ピロ
リジニル〕−8−クロロ−1−シクロプロピル−6−フ
ルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−3−キノリン
カルボン酸;8−アミノ−7−〔〔3−(アミノメチル)
−3−メチル〕−1−ピロリジニル〕−1−シクロプロ
ピル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−
3−キノリンカルボン酸;1−シクロプロピル−6,8
−ジフルオロ−1,4−ジヒドロ−7−〔3−メチル−
3−〔(メチルアミノ)メチル〕−1−ピロリジニル〕−
4−オキソ−3−キノリンカルボン酸;1−シクロプロ
ピル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−7−〔3−メ
チル−3−〔(メチルアミノ)メチル〕−1−ピロリジニ
ル〕−4−オキソ−1,8−ナフチリジン−3−カルボ
ン酸;8−クロロ−1−シクロプロピル−6−フルオロ
−1,4−ジヒドロ−7−〔3−メチル−3−〔(メチル
アミノ)メチル〕−1−ピロリジニル〕−4−オキソ−
3−キノリンカルボン酸;8−アミノ−1−シクロプロ
ピル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−7−〔3−メ
チル−3−〔(メチルアミノ)メチル〕−1−ピロリジニ
ル〕−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸;
【0011】7−〔〔3−(アミノメチル)−3−メチ
ル〕−1−ピロリジニル〕−1−シクロプロピル−6−
フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−3−キノリ
ンカルボン酸;1−シクロプロピル−7−〔3−〔(ジ
メチルアミノ)メチル〕−3−メチル−1−ピロリジニ
ル〕−6,8−ジフルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキ
ソ−3−キノリンカルボン酸;1−シクロプロピル−7
−〔3−〔(ジメチルアミノ)メチル〕−3−メチル−1
−ピロリジニル〕−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−
4−オキソ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸;
8−クロロ−1−シクロプロピル−7−〔3−〔(ジメ
チルアミノ)メチル〕−3−メチル−1−ピロリジニ
ル〕−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−
3−キノリンカルボン酸;8−アミノ−1−シクロプロ
ピル−7−〔3−〔(ジメチルアミノ)メチル〕−3−
メチル−1−ピロリジニル〕−6−フルオロ−1,4−
ジヒドロ−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸;1−
シクロプロピル−7−〔3−〔(ジメチルアミノ)メチ
ル〕−3−メチル−1−ピロリジニル〕−6−フルオロ
−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−3−キノリンカルボ
ン酸;1−シクロプロピル−6−フルオロ−1,4−ジ
ヒドロ−7−〔3−メチル−〔(メチルアミノ)メチル〕
−1−ピロリジニル〕−4−オキソ−3−キノリンカル
ボン酸である。
【0012】前記式Iの化合物は式:
【化4】 〔式中、X、Y、R1およびR2は前記したものであり、
Lは離脱する基であり好ましくはフッ素または塩素であ
る〕の化合物を、式:
【化5】 〔式中、R3、R4およびR5は前記したものである〕の
アミンと反応させることにより製造することができる。
【0013】この反応の目的のためには、本発明化合物
IIIのアミノメチル置換基またはアルキルアミノメチル
置換基は所望であれば反応条件に対してそれを実質的に
不活性にする基により保護してよい。即ち、例えば、ホ
ルミル、アセチル、トリフルオロアセチルのようなカル
ボキシル性アシル基;エトキシカルボニル、t−ブトキ
シカルボニル、β,β,β−トリクロロエトキシカルボニ
ル、β−ヨードエトキシカルボニルのようなアルコキシ
カルボニル基;ベンジルオキシカルボニル、p−メトキ
シベンジルオキシカルボニル、フェノキシカルボニルの
ようなアリールオキシカルボニル基;トリメチルシリル
のようなシリル基;および、トリチル、テトラヒドロピ
ラニル、ビニルオキシカルボニル、o−ニトロフェニル
スルフェニル、ジフェニルホスフィニル、p−トルエン
スルホニル、およびベンジルのような基を、保護基とし
て使用してよい。保護基は化合物IIIと化合物IIの間の
反応の後に所望により知られた方法で除去してよい。例
えば、エトキシカルボニル基は酸または塩基による加水
分解により除去してよく、トリチル基は水素化分解によ
り除去してよい。
【0014】構造式IIの化合物と式IIIの化合物または
適当に保護された式IIIの化合物との間の反応は、溶媒
を用いるか用いないかして、好ましくは、高められた温
度で、反応が実質的に終了するのに十分な時間行ってよ
い。反応は好ましくはアルカリ金属またはアルカリ土類
金属の炭酸塩または重炭酸塩、トリエチルアミンのよう
な第3アミン、ピリジンまたはピコリンのような酸受容
体の存在下で行う。別法として式IIIの化合物の過剰量
を酸受容体として使用してよい。この反応のための好都
合な溶媒は、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、エ
タノール、クロロホルム、ジメチルスルホキシド、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ピリジン、
ピコリン、水等のような非反応性溶媒である。混合溶媒
も使用してよい。好都合な反応温度は約20℃〜約15
0℃の範囲であるが、より高い温度を用いる時は通常反
応時間を短くしなければならない。
【0015】構造式IIを有する出発化合物は知られたも
の(明細書の従来技術の記載を参照)であるか、また
は、新しい場合には、標準的な方法またはその変法によ
り知られた出発物質から製造することができる。Yが−
NR34でありR3および/またはR4が水素でないよう
な式IIの化合物は、次に示すアルキル化工程により知ら
れた5−アミノキノリンまたはナフチリジンから製造す
ることができる。式中Lは前記した離脱基を示す。
【0016】
【化6】
【0017】5−アミノ基は好ましくは無水トリフルオ
ロ酢酸によりアシル化するが、他のアシル部分をもつも
のも使用してよい。R3のアルキル化は水素化ナトリウ
ムまたは他の非求核塩基の存在下で進行する。アシル活
性化基の除去は酢酸中2Nの塩酸のようなものを用い
て、酸または塩基による加水分解により行う。所望であ
る場合には、R4Lを用いた第2のアルキル化を、再
び、例えば炭酸ナトリウムのような塩基の存在下で行う
ことにより、R3とR4の両方が水素でないような式IIの
化合物を生成する。
【0018】別法として、式IIの5−アルキルアミノ化
合物は次の式に示すような還元的アミノ化方法を経てニ
トロまたはアミノ酸IVから製造することができる。
【0019】
【化7】 アルデヒドの当量を適切に調節することにより、モノ置
換およびジ置換されたアミンを得てよい。置換されたア
ミノ酸は従来技術に記載された参照例の方法により、所
望の式IIの化合物に転換してよい。
【0020】YがORであるような式IIの化合物は
下記:
【化8】 のようにしてORでオルト位の離脱基を置換すること
によりポリ置換された酸またはエステルから製造するこ
とができる。
【0021】次に所望の式IIのキノリンまたはナフチリ
ジンを従来技術に記載の参照例中の一般的方法に従って
製造することができる。
【0022】式IIIで表される本発明化合物は新しい物
質であり、次の一般的方法に従って製造することができ
る。
【0023】
【化9】
【0024】Dへのピロリジン形成は知られた方法
(「J. Org. Chem.」,50, 4006 (1985))により行って
よい。R3とR4がHである場合には、強還元剤、例えば
水素化リチウムアルミニウム、および接触還元によりD
を直接還元してIII(R34=H)を得る。R3とR4
両方水素ではない場合には、ニトリルDから酸Eへの加
水分解を強酸例えば6N塩酸を用いて行う。
【0025】知られた可能な方法のいずれかを用いて、
Eの酸官能基は、酸クロリド形成、混合無水物形成、エ
ステル形成を介するかまたは実施例のようにジシクロヘ
キシルカルボジイミドまたはN,N′−カルボニルジイ
ミダゾールを用いるかして活性化してよい。次に活性化
酸はアミンHNR34と結合してアミドFを形成する。
還元してベンジル保護基を除去すると、R3とR4が両方
水素ではない式IIIの化合物が生成する。
【0026】式Iの化合物はHeifetzらの「Antimicr. A
gent & Chemoth.」,6,124 (1974)に記載の微生物力価
測定希釈方法(microtitration dilution method)で試
験した場合にグラム陽性およびグラム陰性の両方の細菌
に対して強力な抗細菌活性を示した。上記文献は参考の
ために本明細書に組み込まれる。式Iの化合物の利点を
経口試験により観察し、3−アルキルまたはシクロアル
キルを有さない相当する3−アミノメチルピロリジニル
基を7位に有している標準的なキノリンと比較した。例
えば、参考例1の化合物は後記する表中の比較化合物で
ある7−〔3−(アミノメチル)−1−ピロリジニル〕
−1−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−1,4−ジ
ヒドロ−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸と比較し
た時に、これに匹敵するin vitro活性を有するが、PD
50値、マウス保護データの測定を後記する方法で行った
場合に、マウスにおける経口活性はより高かった。
【0027】化合物の治療作用は18〜22gのメスCh
arles River CD-1マウスを用いて急性マウス保護試験に
より比較した。一連の2倍洗浄漸増区分の経口または皮
下投与を細菌の攻撃と同時に行った。攻撃は5%ブタム
チンまたはトリプシン性大豆プロス0.5ml中推定10
0中間致死量の腹膜内注射により行った。一般的に90
%より多くの未処置対照群が48〜72時間内に死亡し
た。4〜7日間観察後8〜16匹のマウスの群内の最終
生存率をプールし、中間致死量(PD50)を対数プロビ
ット法で推定するために用いた。治療上適切な抗細菌剤
の理想的なPO/SC(経口/皮下)比は5以下である
べきである。表2はPO/SC比の改善を示している。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】以下の実施例および参考例は本発明化合物
および関連化合物の好ましい製造方法を説明するもので
あり、本願発明を制限するものではない。 式Iの化合物の調製 参考例1 7−〔〔3−(アミノメチル)−3−メチル〕−1−ピ
ロリジニル〕−1−シクロプロピル−6,8−ジフルオ
ロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−3−キノリンカル
ボン酸 1−シクロプロピル−6,7,8−トリフルオロ−1,
4−ジヒドロ−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸
1.0g(3.53ミリモル)、アセトニトリル40m
l、トリエチルアミン1.0g(9.9ミリモル)、お
よび3−メチル−3−アミノメチルピロリジン0.70
g(6.15ミリモル)の懸濁液を5時間還流し、次に
室温で一夜撹拌した。沈殿を濾過して除去し、エーテル
で洗浄して標題化合物1.25gを得た。融点245〜
247℃。
【0031】参考例2 5−アミノ−7−〔〔3−(アミノメチル)−3−メチ
ル〕−1−ピロリジニル〕−1−シクロプロピル−6,
8−ジフルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−3−
キノリンカルボン酸 5−アミノ−1−シクロプロピル−6,7,8−トリフ
ルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−3−キノリン
カルボン酸0.60g(2.01ミリモル)、アセトニ
トリル50ml、トリエチルアミン0.60g(6.0
ミリモル)、および3−メチル−3−アミノメチルピロ
リジン0.30g(2.63ミリモル)の懸濁液を6時
間還流し、その後、室温で一夜撹拌した。沈殿を濾過し
て除去し、エーテルで洗浄して標題化合物0.40gを
得た。融点201〜204℃。
【0032】参考例3 7−〔〔3−(アミノメチル)−3−メチル〕−1−ピ
ロリジニル〕−1−シクロプロピル−6−フルオロ−
1,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,8−ナフチリジン
−3−カルボン酸 7−クロロ−1−シクロプロピル−6−フルオロ−1,
4−ジヒドロ−4−オキソ−1,8−ナフチリジン−3
−カルボン酸1.0g(3.5ミリモル)に、アセトニ
トリル12ml、トリエチルアミン1g(9.9ミリモ
ル)および3−メチル−3−アミノメチルピロリジン
0.7g(6.1ミリモル)を添加した。混合物を3時
間還流し、冷却し、濾過して標題化合物1.18gを得
た。融点257〜259℃。
【0033】参考例4 7−〔3−(アミノメチル)−3−メチル−1−ピロリ
ジニル〕−8−クロロ−1−シクロプロピル−6−フル
オロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−3−キノリンカ
ルボン酸 8−クロロ−1−シクロプロピル−6,7−ジフルオロ
−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−3−キノリンカルボ
ン酸1.05g(3.50ミリモル)に、アセトニトリ
ル15ml、トリエチルアミン1.0g(9.9ミリモ
ル)および3−メチル−3−アミノメチルピロリジン
0.7g(6ミリモル)を添加した。混合物を18時間
還流して冷却した。濾過して標題化合物1.31gを得
た。融点189〜191℃。
【0034】同様の方法により、下記:7−〔〔3−
(アミノメチル)−3−メチル〕−1−ピロリジニル〕
−1−シクロプロピル−6−フルオロ−1,4−ジヒド
ロ−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸、融点250
〜252℃;1−シクロプロピル−7−〔3−〔(ジメ
チルアミノ)メチル〕−3−メチル−1−ピロリジニ
ル〕−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−
3−キノリンカルボン酸、および1−シクロプロピル−
7−〔3−〔(ジメチルアミノ)メチル〕−3−メチル
−1−ピロリジニル〕−6−フルオロ−1,4−ジヒド
ロ−4−オキソ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン
酸を製造した。
【0035】同様の方法により、7−〔〔3−(アミノ
メチル)−3−メチル〕−1−ピロリジニル〕−1−シ
クロプロピル−6,8−ジフルオロ−1,4−ジヒドロ
−5−メチルアミノ−4−オキソ−3−キノリンカルボ
ン酸、7−〔〔3−(アミノメチル)−3−メチル〕−
1−ピロリジニル〕−1−シクロプロピル−6,8−ジ
フルオロ−1,4−ジヒドロ−5−ジメチルアミノ−4
−オキソ−3−キノリンカルボン酸および7−〔〔3−
(アミノメチル)−3−メチル〕−1−ピロリジニル〕
−1−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−1,4−
ジヒドロ−5−メトキシ−4−オキソ−3−キノリンカ
ルボン酸を3−メチル−3−アミノメチルピロリジン
よび適切なキノリン出発物質から製造した。
【0036】式IIIの本発明化合物の調製 実施例A 3−メチル−1−(フェニルメチル)−3−シアノピロ
リジン N−ベンジル−N−(シアノメチル)−N−〔(トリメ
チルシリル)メチル〕アミン(「J.Org.Che
m.」,50,4006(1985))11.6g
(0.05モル)、メタクリロニトリル3.5g(0.
052モル)、フッ化銀7.0g(0.055モル)お
よびアセトニトリル150mlの懸濁液を室温暗所で一
夜撹拌した。次に混合物をクロロホルム(150ml)
で希釈し、セライトで濾過した。濾液を濃縮して油状物
を得て、これをクロロホルム/酢酸エチル(80/2
0)混合物を溶離剤としたシリカゲルクロマトグラフィ
ーに付した。主画分は標題化合物2.5gを含有してい
た。
【0037】実施例B 3−メチル−1−(フェニルメチル)−3−アミノメチ
ルピロリジン テトラヒドロフラン40ml中3−メチル−1−(フェ
ニルメチル)−3−ピロリジンカルボニトリル2.0g
(10ミリモル)の溶液に、窒素下、水素化リチウムア
ルミニウム0.38g(10ミリモル)を小分けにして
加えた。反応混合物を18時間室温で撹拌した。生成し
た懸濁液に水0.3ml、40%水酸化ナトリウム0.
4ml、および水1.4mlを加えた。粒状の沈殿を濾
過してテトラヒドロフランで洗浄した。濾液を合わせて
濃縮し、標題化合物1.9gを得た。この物質はさらに
精製することなく次工程(実施例C)に用いた。
【0038】実施例C 3−メチル−3−アミノメチルピロリジン 3−メチル−1−(フェニルメチル)−3−アミノメチ
ルピロリジン1.87g(9ミリモル)、20%Pd/
C 1.0g)およびメタノール100mlの懸濁液を
18時間室温下約50psiの水素圧の雰囲気下で振盪
した。触媒を濾過し、濾液を減圧濃縮し標題化合物1.
0gを得た。
【0039】実施例D N,N,3−トリメチル−3−アミノメチルピロリジン 3−メチル−1−(フェニルメチル)−3−シアノピロ
リジン2.0g(10ミリモル)に6N塩酸25mlを
添加し混合物を36時間還流した。これを濃縮乾固し、
残存物を水に溶解してpHを9.0に合わせた。水をジ
クロロメタンで3回抽出した。次に水層をpH5.5に
し、生成物をジクロロメタン中に抽出し、これを乾燥
(MgSO)し、濃縮した。化合物をジメチルホルム
アミド1.0mlを添加したテトラヒドロフラン25m
l中過剰のオキサリルクロリドで処理した。ガスの発生
が終了したら、過剰のジメチルアミンを添加してN,N
−3−トリメチル−1−(フェニルメチル)−3−カル
バモイルピロリジンを形成し、これを濃縮して粘性油状
物として単離し、水で後処理した。次に粗生成物を水素
化リチウムアルミニウムを用いて還元し、実施例Bおよ
びCに記載のように水素化により保護基を除去し、標題
化合物を得て、これを蒸留により精製した。同様の方法
により、N,3−ジメチル−3−アミノメチルピロリジ
も製造した。
【0040】式IIの化合物の調製 参考例E 1−シクロプロピル−6,7,8−トリフルオロ−1,4
−ジヒドロ−5−(メチルアミノ)−4−オキソ−3−
キノリンカルボン酸 5−アミノ−1−シクロプロピル−6,7,8−トリフル
オロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−3−キノリンカ
ルボン酸5.9g(20ミリモル)、無水トリフルオロ
酢酸20ml、およびトリフルオロ酢酸100mlの溶液を
室温で一夜撹拌した。溶液を蒸発乾固し、残存物を水で
摩砕し、濾過して1−シクロプロピル−6,7,8−トリ
フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−5−〔(ト
リフルオロアセチル)アミノ〕−3−キノリンカルボン
酸7.55gを得た。融点188℃。
【0041】上記したトリフルオロアセチル中間体5.
53g(14.0ミリモル)、DMF55mlおよび50
%水素化ナトリウム1.42g(30.9ミリモル)の溶
液を35分間50〜55℃で撹拌した。この混合物に2
時間50〜55℃で撹拌を継続しながらヨードメタン
2.8ml(45ミリモル)を添加し、さらに室温で3時
間撹拌した。反応混合物を蒸発させ、残存物を水で摩砕
して濾過した。固体を酢酸60mlで溶解し、6N塩酸3
0mlを添加し、溶液を2時間加熱還流した。溶液を濃縮
し、残存する油状物をイソプロパノールで処理し、標題
化合物3.0gを得た。融点205〜207℃。
【0042】参考例F 1−シクロプロピル−6,7,8−トリフルオロ−1,4
−ジヒドロ−5−ジメチルアミノ−4−オキソ−3−キ
ノリンカルボン酸 2−(ジメチルアミノ)−3,4,5,6−テトラフルオ
ロ安息香酸 2−ニトロ−3,4,5,6−テトラフルオロ安息香酸1
0.0g(41.8ミリモル)、37%ホルムアルデヒド
溶液10ml、ラネーニッケル1.5gおよびエタノール
100mlの溶液をTLCで出発物質の消失が示されるま
で水素化した。反応混合物を濾過し、蒸発させて油状物
とし、これを酢酸エチル−ヘキサンから再結晶させて標
題化合物2.15gを得た。融点110〜112℃。濾
液からさらに2.28gを単離した。融点90〜100
℃。
【0043】2−(ジメチルアミノ)−3,4,5,6−
テトラフルオロベンゾイルクロリド 2−(ジメチルアミノ)−3,4,5,6−テトラフルオ
ロ安息香酸4.22g(17.8ミリモル)およびジクロ
ロメタン85mlの懸濁液にオキサリルクロリド1.7ml
(19.5ミリモル)を添加した。発泡が静止した後、
DMF 5滴を加え、溶液を21時間室温で撹拌した。
溶液を蒸発させて油状物4.8gとし、これを精製する
ことなく次工程に用いた。
【0044】2−(ジメチルアミノ)−3,4,5,6−
テトラフルオロ−β−オキソ−ベンゼンプロパン酸エチ
ルエステル マロン酸モノエチルエステル4.76g(36ミリモ
ル)およびTHF 75mlの−35℃の溶液に1.5N
n−ブチルリチウム溶液25ml(40ミリモル)を添加
した。1.5Nブチルリチウム溶液の残り25ml(40
ミリモル)を0℃で加えた。−78℃まで冷却した後、
THF 50ml中2−(ジメチルアミノ)−3,4,5,6
−テトラフルオロベンゾイルクロリド4.8gの溶液を
15分間かけてジリチオマロネートに添加した。反応混
合物を1.75時間撹拌し、その間温度は−30℃まで
上昇した。反応混合物を氷、水および1N塩酸50mlの
中に注ぎ込んだ。混合物をエーテルで抽出し、エーテル
抽出液を水、5%炭酸水素ナトリウム、および塩酸で洗
浄した。硫酸マグネシウム上で乾燥した後、エーテル溶
液を濃縮して油状生成物4.4gを得た。NMRスペク
トルは所望の生成物であることを示した。
【0045】2−(ジメチルアミノ)−α−(エトキシ
メチレン)−3,4,5,6−テトラフルオロ−β−オキ
ソ−ベンゼンプロパン酸エチルエステル 粗製のケトエステル4.4g(14.3ミリモル)、トリ
エチルオルトホルメート3.57ml(21.5ミリモル)
および無水酢酸25mlの溶液を2時間加熱還流した。溶
液を蒸発させて油状物5.2gを得て、これは精製せず
に次工程で使用した。
【0046】α−〔(シクロプロピルアミノ)メチレ
ン〕−2−(ジメチルアミノ)−3,4,5,6−テトラ
フルオロ−β−オキソ−ベンゼンプロパン酸エチルエス
テル t−ブタノール50ml中上記粗生成物5.2g(14.3
ミリモル)の溶液にシクロプロピルアミン1.2ml(1
7ミリモル)を添加した。反応溶液を室温で18時間撹
拌した。反応混合物を濾過して標題化合物0.12gを
得た。融点122〜124℃。濾液のTLCはこれが固
体と同じものであることを示した。
【0047】5−(ジメチルアミノ)−1−シクロプロ
ピル−6,7,8−トリフルオロ−1,4−ジヒドロ−4
−オキソ−3−キノリンカルボン酸 上記濾液にカリウムt−ブトキシド1.7g(15ミリ
モル)を添加し、混合物を1.5時間室温で撹拌した。
TLCは反応体が変化しないことを示した。さらにカリ
ウムt−ブトキシド1.7g(15ミリモル)を添加
し、反応混合物を2時間50〜55℃に加熱した。TL
Cが反応の終了を示した後、溶液を蒸発して油状物4g
を得た。この油状物をスチームバス上で3時間6N塩酸
100リットルとともに加熱した。溶液を蒸発させ、残
存物をイソプロパノールから再結晶させ標題化合物0.
3gを得た。融点160〜163℃。濾液からさらに固
体1.0gを得て加えた。
【0048】参考例G 1−シクロプロピル−6,7,8−トリフルオロ−1,4
−ジヒドロ−5−メトキシ−4−オキソ−3−キノリン
カルボン酸 「J. Fluorine Chem.」,28, 361, (1985)に記載のよう
にして調製した2−メトキシ−3,4,5,6−テトラフ
ルオロ安息香酸22.4g(100ミリモル)に、テト
ラヒドロフラン400ml、ジメチルホルムアミド1ml、
およびオキサリルクロリド13mlを添加した。酸クロリ
ド混合物を濃縮し、テトラヒドロフラン100mlで希釈
し、−70℃のテトラヒドロフラン800ml中マロン酸
モノエチルエステル(200ミリモル)のジリチオアニ
オンの溶液に添加した。反応液を−30℃で1時間撹拌
し、氷および希塩酸の上に注ぎ込み、ジクロロメタン中
に回収した。生成物をpH7で抽出して単離し、ジクロ
ロメタンを乾燥(MgSO4)し、濃縮した。次に粗生
成物を2時間150℃でトリエチルオルトホルメート
2.5当量および無水酢酸2.8当量で確実に処理した。
混合物を濃縮し、室温でわずかに過剰量のシクロプロピ
ルアミン(6.0g)をt−ブタノール150ml中で加
えた。混合物を一夜撹拌した。この混合物にカリウムt
−ブトキシド11.3gを添加し、温度を50℃とし
た。18時間後混合物を濃縮し、残存物を酢酸100ml
および4N塩酸100mlで処理した。この混合物から4
時間後100℃で標題化合物12.7gが析出した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジヨゼフ・ピーター・サンシエズ アメリカ合衆国ミシガン州(48188)カ ントン.メドウレイクロード739

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式: 【化1】 〔式中、R3は水素、1〜3個の炭素原子を有するアル
    キルまたは3〜6個の炭素原子を有するシクロアルキル
    であり;R4は水素または1〜3個の炭素原子を有する
    アルキルであり;そしてR5は1〜3個の炭素原子を有
    するアルキルまたは3〜6個の炭素原子を有するシクロ
    アルキルである〕の化合物およびその酸付加塩。
  2. 【請求項2】 R3およびR4が各々独立に水素、メチル
    またはエチルであり、そしてR5がメチルである請求項
    1記載の化合物。
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